>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 1184

:2010

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  種類

1

5

  形状・寸法 

2

6

  ねじ

2

7

  保証トルク 

2

8

  材料

2

9

  表面状態

3

10

  表面処理 

3

11

  試験・検査

3

11.1

  形状・寸法検査 

3

11.2

  ねじ検査

3

11.3

  保証トルク試験 

3

11.4

  表面状態検査 

4

12

  製品の呼び方 

4

13

  表示

5

13.1

  製品の表示 

5

13.2

  包装の表示 

5


B 1184

:2010

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1184:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

1184

:2010

ちょうボルト

Wing bolts

適用範囲 

この規格は,一般に用いる金属製のちょうボルト(以下,ボルトという。

)の特性について規定する。

なお,このボルトは,頭部(翼部)と軸部とを溶接,かしめその他適切な方法によって強固に結合した

もの又は一体成形したものに適用する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0205-2

  一般用メートルねじ−第 2 部:全体系

JIS B 0209-3

  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS B 1010

  締結用部品の呼び方 

JIS B 1044

  締結用部品−電気めっき

JIS B 1071

  締結用部品−精度測定方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101 による。 

種類 

ボルトの種類は,頭部の形状及び製造方法によって区分し,

表 による。

表 1−種類 

種類

頭部の形状

製造方法

1

翼端は半円形とする。

2

  翼端は角形とする。

特に規定しない。

3

  翼端は規定しない。

板のプレス加工による。


2

B 1184

:2010

形状・寸法 

ボルトは,11.1 の規定によって測定し,その形状・寸法は,

表 3∼表 による。

ねじ 

ボルトのねじは,JIS B 0205-2 に規定するメートル並目ねじとし,その公差域クラスは,JIS B 0209-3

の 8g(M5 未満のねじは 6g)とする。

なお,電気めっきを施したねじの最大許容寸法は,4h の最大許容寸法とする。ただし,溶融めっきを施

したねじの精度は,受渡当事者間の協定による。

保証トルク 

ボルトは,11.3 の規定によって試験を行い,

表 の保証トルク以下で破断したり,また,頭部と軸部と

の結合部に緩み,き(亀)裂などが生じたり,翼部が著しく変形してはならない。

表 2−保証トルク

単位  N・m

種類

1

種及び 2 種

3

保証トルクの区分

ねじの呼び

d

A

a)

B

b)

M2 0.20

0.15

M2.2 0.29

0.20

M2.5 0.39

0.29

M3 0.69

0.49

M4 1.57

1.08

1.08

M5 3.14

2.16

2.16

M6 5.39

3.92

3.92

M8 12.7

8.83

8.83

M10 25.5

17.7

17.7

M12 45.1

31.4

(M14) 71.6

50.0

M16 113

78.5

(M18) 157

108

M20 216

147

(M22) 294

206

M24 382

265

ねじの呼びに括弧を付けたものは,できるだけ用いない。

a)

  1 種及び 2 種の保証トルク A は,通常,頭部の材料が炭素鋼,

可鍛鋳鉄,ステンレス鋼などのものに適用する。

b)

  1 種及び 2 種の保証トルク B は鋳鉄,銅合金,亜鉛合金などの

ものに適用する。

材料 

ボルトの材料は,

表 の保証トルクを満足するものとする。


3

B 1184

:2010

表面状態 

ボルトは,11.4 の規定によって検査を行い,表面が滑らかで,使用上有害な割れ,きず,かえり,くぼ

み,欠け,頭部型ずれなどの欠陥がなく,めっき又はその他の表面処理を施したものには,膨れ,素地露

出などの欠陥があってはならない。

10 

表面処理 

ボルトには,一般に表面処理を施さない。特に,めっき又はその他の表面処理を必要とする場合は,注

文者が指定する。

なお,電気めっきを施す場合は,JIS B 1044 によるのがよい。

11 

試験・検査 

11.1 

形状・寸法検査 

ボルトの形状・寸法検査は,直接測定,限界ゲージ又はその他の方法で測定し,箇条 の規定に適合し

なければならない。

11.2 

ねじ検査 

ボルトのねじ検査は,JIS B 1071 又はこれに代わる方法によって測定し,箇条 の規定に適合しなけれ

ばならない。

なお,めっき(溶融めっきは除く。

)を施したねじに対する通りねじリングゲージは,4h のものを用い

る。

11.3 

保証トルク試験 

保証トルク試験に用いる座金及びナットは,全面にスピンドル油を塗布する。その後,ボルトは,

図 1

のように,供試ボルトに座金を入れてナットをねじ込み,次の a)又は b)の方法によって

表 の保証トルク

を加えたとき,箇条 の規定に適合しなければならない。

なお,試験中にねじ山が崩れた場合は,ねじのはめあい長さを増すか又はナットの強さを高めて再試験

する。

a) 

図 のように組み立てられたもののナットを万力などで軽く挟んで回らないようにし,供試ボルトの

翼部をジグなどでつかみ,これにトルクを加えて試験する。この場合,翼部のつかみ代は,座の高さ

k

c

) を除いた部分とする[

図 の a)参照]。

b)

図 のように組み立てられたものの供試ボルト翼部を万力などで軽く挟み,ナットにトルクを加えて

試験する。この場合,翼部のつかみ代は,座の高さ(k

c

)を除いた部分とする[

図 の b)参照]。

注記  供試ボルトの翼部とトルクを加えるジグの溝(又は翼部を固定する用具)との間に大きなすき

間があるときは,

図 のように適切な当て金を入れる。


4

B 1184

:2010

平座金:硬さ  30HRC(300HV)以上 
        厚さ(h)は,供試ボルトの不完全ねじ部長さ(x)より大きい。 
ナット:上面の表面粗さ  Rz

 

25

        ねじの公差域クラス  6H

図 1−保証トルク試験

a) b) 

図 2−ナット又は翼部を固定する方法 

図 3−当て金の例

11.4 

表面状態検査 

ボルトの表面状態は,目視によって検査を行い,箇条 の規定に適合しなければならない。

12 

製品の呼び方 

ボルトの呼び方は,JIS B 1010 による。

ボルトの指定事項は,表面処理の種類,ねじ先の形状,一段大きい頭部などを必要に応じて示す。

なお,一段大きい頭部を指定した場合は,種類の後に(大形)と付け加える。

例 1  ねじの呼びが M6,呼び長さが 20 mm,1 種,保証トルクの区分が A のちょうボルトの場合

ちょうボルト−1 種  JIS B 1184−M6×20−A


5

B 1184

:2010

例 2  ねじの呼びが M8,呼び長さが 50 mm,2 種(大形),保証トルクの区分が B のちょうボルトの

場合

ちょうボルト−2 種(大形)  JIS B 1184−M8×50−B

例 3  ねじの呼びが M10,呼び長さが 100 mm,3 種,保証トルクの区分が A,丸先,亜鉛めっきのち

ょうボルトの場合

ちょうボルト−3 種  JIS B 1184−M10×100−A−丸先−亜鉛めっき 

13 

表示 

13.1 

製品の表示 

製品の表示については,特に規定しない。

13.2 

包装の表示 

包装には,外面に次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号又は規格名称

b)

種類

c)

ねじの呼び(d)×呼び長さ(l

d)

材料(頭部と軸部との材料が異なる場合は,頭部材料の後に括弧を付けて軸部材料を示す。また,材

料の表示は,鋼,鋳鉄,ステンレス鋼,黄銅などの一般名称でもよい。

e)

指定事項(例えば,表面処理の種類,ねじ先の形状,一段大きい頭部の指定など)

f)

数量

g)

製造業者名又はその略号


6

B 1184

:2010

表 3−ちょうボルト 

単位  mm

d

k

d

b

 

k

c

d

d

k

y

a

y

b

u

ねじの呼び

d

最小

最小  基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

最大

最大

t

1 

t

2 

M 2

M 2.2

4  3 2 12

6

2.5

3 0.4

0.10

M 2.5

0.45

0.3

M 3

5 4 3 16

8

2.5

3

0.6

0.13

M

4

7  6 4 20

10

3 4 0.8

0.4

0.19

M 5

8.5

7

5

25

±1.5

12 3.5

4.5

0.9

0.23

M

6

10.5

9 6 32

16

4 5 1

0.5

0.28

M 8

14

12

8

40

20

4.5

5.5

1.2

0.6

0.38

M10 18

15

10

50

25

5.5

6.5

1.5

0.7

0.48

M12 22

18

12

60

30

±1.5

7 8

1 0.59

(M14)

1.1 0.69

M16

26 22 14  70

35

8  9

2

1.2 0.73

(M18) 30

25

16

80

±2

40 8

10

1.4

0.83

*M20 34

28

18

90

45

9

11

1.5

0.94

(M22)

38  32 20 100

50

10 12

2.5

1.6 1.04

*M24 43

36

22

112

±2.5

56

±2

11 13  3  1.8 1.16

ねじの呼びに括弧,又は*を付けたものは,できるだけ用いない。転造ねじの場合は,ねじの呼び M8 以下のね

じ先はあら先とし,M10 以上は面取り先とする。ただし,切削ねじの場合は,面取り先又は丸先とする。 

大きい翼部を必要とする場合は,一段上の頭部寸法を用いてもよい。 

a)

  ボルトの呼び長さ(l),ねじ部長さ(b)及び首下から完全ねじ山までの長さ(a)は,

表 による。

b)

  データム Y は,できるだけ頭部座面の近くにとり,座面からの距離は 0.5以下とする。

c)

  直径 0.8×d

k

の円内に対して適用する。


7

B 1184

:2010

表 4−ちょうボルト 

単位  mm

d

k

d

b

k

c

d

d

k

y

a

y

b

u

ねじの呼び

d

最小

最小  基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 最大 最大

t

1 

t

2 

M 3

0.6 0.16

M 4

6.5 4  3  17

9

3

4

0.8

0.4

0.18

M 5

 8

6

4

21

11

 3.5

4.5

0.9

0.22

M 6

10

7

  4.5

27

±1.5

13 4

5

1

0.5

0.27

M 8

13

10

6

31

16

4.5

5.5

1.2

0.6

0.36

M10 16

12

7.5

36

18

5.5

6.5

1.5

0.7

0.45

M12

1 0.55

(M14)

20 16  9  48

23

±1.5

7

8

1.1 0.59

M16

2

1.2 0.75

(M18)

1.4 0.78

*M20

27 22 12  68

±2

35

±2 8

9

 2.5

1.5 0.82

ねじの呼びに括弧,又は*を付けたものは,できるだけ用いない。転造ねじの場合は,ねじの呼び M8 以下のねじ

先はあら先とし,M10 以上は面取り先とする。ただし,切削ねじの場合は,面取り先又は丸先とする。 

大きい翼部を必要とする場合は,一段上の頭部寸法を用いてもよい。 

a)

ボルトの呼び長さ(l),ねじ部長さ(b)及び首下から完全ねじ山までの長さ(a)は,

表 による。

b)

データム Y は,できるだけ頭部座面の近くにとり,座面からの距離は 0.5以下とする。

c)

直径 0.8×d

k

の円内に対して適用する。


8

B 1184

:2010

表 5−ちょうボルト  

単位  mm

d

k

y

d

d

b

k

c

d

d

k

y

g

c

t

u

ねじの呼び

d

最小

最大

最小  基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

最大

t

1 

M4

7 12 7 2.5 21

8.5

±1 5 0.8

0.8

0.4

M5 8.5

13

8

3 23

10.5

5.5

0.9

M6  10.5

15 9 3.5 27

±1

11.5 6

1

1

0.5

M8 13

17

11

5  31

15

7

1.2

0.6

 M10

16

20

13

6

36

±1.5

18

±1.5

8

1.2

1.5 0.7

転造ねじの場合は,ねじの呼び M8 以下のねじ先はあら先とし,M10 以上は面取り先とする。ただし,切削ねじの

場合は,面取り先又は丸先とする。 

大きい翼部を必要とする場合は,一段上の頭部寸法を用いてもよい。 

a)

  ボルトの呼び長さ(l),ねじ部長さ(b)及び首下から完全ねじ山までの長さ(a)は,

表 による。

b)

  データム Y は,できるだけ頭部座面の近くにとり,座面からの距離は 0.5以下とする。


9

B 1184

:2010

表 6−ちょうボルトの l及び 

単位  mm

ねじの呼び

d

M2 M2.2 M2.5 M3  M4  M5  M6

M8

M10 M12 (M14) M16 (M18) M20  (M22)  M24

d

  5

    5

  6

    6

  8

    8

10

  

10

12

 

12

14

14

16

16

(18)

         (18)

20

20

(22)

(22)

 25

  5

 30

±1  ±1  ±1

30

 35

 35

 40

±1

±1

 40

45

  

 45

50

  

±1  ±1

±1

±1

±1

±1

±1

±1

±1

±1

±1

 50

55

  

55

60

  

±1.4

 60

65

  

65

70

  

70

80

  

±1.4

 80

90

  

90

100

  

±1.4 ±1.4

100

110

  

110

120

  

±1.4 ±1.4 ±1.4 ±1.4  ±1.4  ±1.4

120

130

  

130

140

  

140

呼 
び 

l

150

  

±1.8 ±1.8  ±1.8  ±1.8

150



l

注記 1  太線の枠内は,各ねじの呼びに対して推奨する呼び長さ(l)であって,枠内の数値は,その許容差を示す。
注記 2  必要に応じて,この表以外の 及び を指定してもよい。 

a)

  b

は,ねじ部の長さで,指定がない限り全ねじとし,この場合における首下から完全ねじ山までの長さ(a)は,

約 3とする。