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日本工業規格

JIS

 B

1175

-1988

六角穴付きショルダボルト

Hexagon Socket Head Shoulder Screws

1.

適用範囲  この規格は,一般に用いる鋼製の六角穴付きショルダボルト(以下,ボルトという。)につ

いて規定する。ただし,プレス型のストリッパ保持などに用いるボルトは,必要に応じて JIS B 5064(プ

レス型用ストリッパボルト)によることができる。

備考  この規格は,ISO 7379-1983 (Hexagon socket head shoulder screws)  によっている。

引用規格: 

JIS B 0023

  最大実体公差方式

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

JIS B 0209

  メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0215

  メートルねじ公差方式

JIS B 0251

  メートル並目ねじ用限界ゲージ

JIS B 0601

  表面粗さの定義と表示

JIS B 0951

  ローレット目

JIS B 1021

  ねじ部品の公差方式

JIS B 1051

  鋼製ボルト・小ねじの機械的性質

JIS B 1071

  ねじ部品の精度測定方法

JIS B 5064

  プレス型用ストリッパボルト

対応国際規格: 

ISO 7379-1983 Hexagon socket head shoulder screws

2.

部品等級  ボルトの部品等級は,JIS B 1021(ねじ部品の公差方式)の一般用ねじ部品の部品等級 A

に準じている。

3.

機械的性質  ボルトの機械的性質は,JIS B 1051(鋼製ボルト・小ねじの機械的性質)の強度区分 12.9

による。

4.

形状・寸法  ボルトの形状・寸法は,付表 による。

なお,電気めっきを施した場合の寸法は,受渡し当事者間の協定による。


2

B 1175-1988

5.

ねじ  ボルトのねじは,JIS B 0205(メートル並目ねじ)の本体により,その等級は,JIS B 0215(メ

ートルねじ公差方式)に基づく 5g6g(

1

)

とする。ただし,ねじの等級は,受渡し当事者間の協定によって JIS 

B 0209

(メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差)本体の 6g 又は同規格の附属書 1 の 2 級とすることが

できる。

なお,電気めっきを施したねじの最大許容寸法は,JIS B 0209 に規定する 4h の最大許容寸法とする。

(

1

)

等級5g6g の許容限界寸法及び公差を

参考に示す。

6.

幾何公差  ボルトの幾何公差は,付表 による。

7.

外観  ボルトの外観は,円筒部の表面粗さが付表 に適合するほか,焼割れ及び使用上有害なきず,

ばり,かえりなどの欠陥があってはならない。

なお,表面欠陥の許容限界の基準は,特に指定がない限り JIS B 0101(ねじ用語)の

参考によるのがよ

い。

8.

材料  ボルトの材料は,JIS B 1051 本体の 3.による。

9.

表面処理  ボルトには,一般に円筒部を除き黒色酸化被膜を施す。ただし,表面処理を必要としない

場合及びめっきその他の表面処理を必要とする場合は,注文者が指定する。

なお,電気めっきを施したものは,もろさ除去の処理を行う。

10.

検査

10.1

機械的性質検査  ボルトの機械的性質検査は,JIS B 1051 本体の 4.によって行い,3.に規定する機械

的性質を満足しなければならない。ただし,引張試験に係る機械的性質及び頭部打撃強さは,検査の対象

としない。

なお,特に引張強さの検査を必要とする場合は,受渡し当事者間の協定による。

備考  受渡し時における機械的性質の検査は,当事者間の協定によって試験成績表を確認するなどの

方法によって試験の一部を省略することができる。

10.2

形状・寸法検査  形状・寸法検査は,JIS B 1071(ねじ部品の精度測定方法)の各部寸法の測定方法

又はこれに代わる方法によって行い,4.に適合しなければならない。

10.3

ねじ検査  ねじ検査は,JIS B 1071 のおねじの精度測定方法又はこれに代わる方法によって行い,

5. 

に適合しなければならない。

また,ねじ部  (b)  の検査においては,JIS B 0251(メートル並目ねじ用限界ゲージ)に準じた通りねじ

リングゲージが,円筒部  (d

s

)

の端面までねじ込むことができなければならない。

なお,電気めっきを施したねじに対する通りねじリングゲージは,4h 用のものを用いる。

10.4

幾何公差に対する検査  幾何公差に対する検査は,JIS B 1071 の幾何偏差の測定方法又はこれに代

わる方法(最大実体公差方式に基づくゲージ検査を含む。

)によって行い,6.に適合しなければならない。

10.5

外観検査  外観検査は,目視によって行い,7.に適合しなければならない。ただし,表面粗さは,JIS 

B 1071

の表面粗さの測定方法又はこれに代わる方法によって行う。

10.6

受渡し検査  受渡し時のロットに対する抜取検査方式は,受渡し当事者間の協定による。


3

B 1175-1988

11.

製品の呼び方  ボルトの呼び方は,規格番号又は規格名称,円筒部の呼び径  (d

s

)

×呼び長さ  (l)  及び

指定事項(

2

)

による。

なお,ねじの呼びを表す必要がある場合は,の後に括弧を付けてそれを示す。

(

2

)

指定事項としては,表面処理の種類,頭部側面に施すローレットの有無などを必要に応じて示

す。

例:

12.

包装の表示  ボルトの包装には,次の事項を表示する。

(1)

名称

(2)

円筒部の呼び径×呼び長さ(ねじの呼びは,必要に応じてこの後に括弧を付けて示す。

(3)

数量

(4)

指定事項

(5)

製造業者名又はその略号(

3

)

(

3

)

略号には,なるべく登録商標を用いる。


4

B 1175-1988

付表 1  六角穴付きショルダボルトの形状・寸法

単位 mm

円筒部呼び径

6.5 8 10 13 16 20 25

最大 6.487

7.987

9.987

12.984

15.984

19.980

24.980

d

s

最小 6.451

7.951

9.951

12.941

15.941

19.928

24.928

ねじの呼び  (d)

M5  M6  M8  M10 M12 M16 M20

ねじのピッチ  (P)

0.8

1

1.25

1.5

  1.75

  2

  2.5

最大

9.75 11.25 13.25 16.40 18.40 22.40 27.40

b

最小

9.25 10.75 12.75 15.60 17.60 21.60 26.60

最大(基準寸法)

*

10 13 16 18 24 30 36

最大

**

10.22 13.27 16.27 18.27 24.33 30.33 36.39

d

k

最小

9.78 12.73 15.73 17.73 23.67 29.67 35.61

d

g1

最小

5.92  7.42  9.42 12.42 15.42 19.42 24.42

最大

3.86 4.58 6.25 7.91

9.57 13.23

16.57

d

g2

最小

3.68 4.40 6.03 7.69

9.35 12.96

16.30

d

a1

最大 7.5

9.2

11.2

15.2

18.2

22.4

27.4

d

a2

最大  5 6 8

10

12 16

20

e

最小

3.44 4.58 5.72 6.86

9.15 11.43

13.72

最大(基準寸法)

4.5 5.5 7  9  11  14  16

k

最小

4.32 5.32 6.78 8.78

10.73

13.73

15.73

g

1

最大

2.5

2.5

2.5

2.5

  2.5

  2.5

  3

g

2

最大

2

2.5

3.1

3.7

  4.4

  5

  6.3

r

1

最小

0.25

0.4

0.6

0.6

  0.6

  0.8

  0.8

r

2

最小

0.5

0.53

0.64

0.77    0.87

  1.14

  1.38

呼び(基準寸法)

3

4

5

6

  8

10

 12

最大

3.08

4.095

5.095

6.095   8.115

10.115   12.142

s

最小

3.02

4.02

5.02

6.02    8.025

10.025   12.032

t

最小

2.4

3.3

4.2

4.9

  6.6

  8.8

 10

w

最小

1

1.15

1.6

1.8

  2

  3.2

  3.25

呼び長さ

最小

最大

10

10

10.25

    

12

12

12.25

    

16

16

16.25

    

20

20

20.25

    

25

25

25.25

    

30

30

30.25

    

40

40

40.25

    

50

50

50.25

    


5

B 1175-1988

単位 mm

円筒部呼び径

6.5 8 10 13 16 20 25

60

60

60.25

    

70

70

70.25

    

80

80

80.25

    

90

90

90.25

    

100

100

100.25

    

120

120

120.25

    

備考1.  六角穴の形状は,円すい底,きり底のいずれでもよい。

2.

頭部の側面には,平目又はあや目のローレット[JIS B 0951(ローレット目)参照]を付
ける。この場合 d

k

(最大)はこの表に示した

**

印の値とする。

また,ローレットのないものを必要とする場合は,注文者が指定する。ただし,その d

k

(最大)は,この表の

*

印による。

3.

円筒部の呼び径に対して推奨する呼び長さ  (l)  は,太線の枠内とする。

なお,この表以外の を必要とする場合は,注文者が指定する。

4.

円筒部の表面粗さは,JIS B 0601(表面粗さの定義と表示)に規定する中心線平均粗さ (R

a

)

によっており,その値は,0.8

µm 以下とする。

5.

首下部の逃げは,受渡し当事者間の協定によって省略することができる(下

図参照)

図  逃げがない頭部の形状


6

B 1175-1988

付表 2  六角穴付きショルダボルトの幾何公差

単位 mm

円筒部の呼び径

6.5  8  10 13 16 20 25

円筒部に対する頭部の同軸度(

4

) (2 IT 13)

0.44

0.54

0.66

0.78

円筒部に対する六角穴の同軸度(

5

) (2 IT 13)

0.44

0.54

0.66

ねじ部に対する円筒部の同軸度(

6

) (2 IT 10)

0.10

0.12

0.14

0.17

円筒部に対する頭部座面の直角度(

7

) (X) 0.15 0.18 0.24 0.31 0.34 0.42 0.50

ねじ部に対する円筒部端面の直角度(

8

) (Y)

0.15

0.20

0.30



円筒部の真直度(

9

) (Z)

0.002l

+0.05 0.002

5l

+0.05

(

4

)

この同軸度公差は,d

k

を基準として2 IT 13の公差を与えたもので,JIS B 1021

付表1の図1.2の部品等級 A によ

っている。

(

5

)

この同軸度公差は,d

s

を基準として 2 IT 13 の公差を与えたもので,JIS B 1021

付表 の図 1.4 の部品等級 A に

よっている。

(

6

)

この同軸度公差は,を基準として 2 IT 10 の公差を与え,小数点以下 2 けたに丸めたものである。

(

7

)

この直角度公差  (X)  は,d

s

を基準として設定したもので,JIS B 1021

付表 の図 1.24 の部品等級 A に準じて

いる。

(

8

)

この直角度公差  (Y)  は,を基準として設定したものである。

(

9

)

この真直度公差  (Z)  は,JIS B 1021

付表 の図 1.35 の部品等級 A によっている。

備考  図中の⃝

M

は,最大実体公差方式[JIS B 0023(最大実体公差方式)参照]の適用を示す。


7

B 1175-1988

参考  等級 5g6g の許容限界寸法及び公差

1.

基準山形・基準寸法・許容限界寸法,公差及び基礎となる寸法許容差の関係  基準山形,基準寸法,

許容限界寸法・公差及び基礎となる寸法許容差の関係を,次の

参考図に示す。

参考図 

参考図における記号の意味は,次による。

dd

max

d

min

T

d

及び

es

:おねじ外径の基準寸法,最大許容寸法,最小許容寸法,公差及び基礎とな

る寸法許容差

d

2

d

2max

d

2min

T

d2

及び  es  :おねじ有効径の基準寸法,最大許容寸法,最小許容寸法,公差及び基礎と

なる寸法許容差

d

1

d

1max

d

1min

及び R

 

:おねじ谷の径の基準寸法,最大許容寸法,最小許容寸法及び谷の丸み

また,太い実線は基準山形を,斜線を施した部分はおねじの許容域を示す。

なお,dd

2

及び d

1

の数値は,JIS B 0205(メートル並目ねじ)の

表に定めてある。

2.

許容限界寸法及び公差  5g6g の許容限界寸法及び公差は,次の参考表による。

参考表

単位 mm

ピッチ

外径

有効径

ねじの

呼  び

P

基礎となる

寸法許容差

es

d

max

d

min

T

d

d

2max

d

2min

T

d2

谷の最小

丸み

R

min

M 5

0.8

−0.024 4.976  4.826  0.150  4.456 4.381 0.075 0.100

M  6

1

−0.026 5.974  5.794  0.180  5.324 5.234 0.090 0.125

M 8

1.25

−0.028 7.972  7.760  0.212  7.160 7.065 0.095 0.156

M10 1.5

−0.032 9.968  9.732  0.236  8.994 8.888 0.106 0.188

M12 1.75

−0.034 11.966 11.701  0.265 10.829 10.711  0.118  0.219

M16 2

−0.038 15.962 15.682  0.280 14.663 14.538  0.125  0.250

M20 2.5

−0.042 19.958 19.623  0.335 18.334 18.202  0.132  0.313

備考1.  おねじの山頂のかどには,原則として丸みを付けないが,製作の都合上0.1を超えない範囲内で丸みが付い

ていても差し支えない。

2.

おねじの谷の径は規定しないが,めねじの内径と干渉しないようにしなければならない。

3.

この表の値は,JIS B 0215(メートルねじ公差方式)によっており,これらの値は原則としてめっき前のも

のに適用し,めっき後の寸法は,公差位置 h の最大許容限界(JIS B 0215 

図 参照)を超えてはならない。


8

B 1175-1988

ボルトの割りピン穴及び針金穴新規原案作成委員会  構成表

分科会

氏名

所属

本委員会

(1) (2)

北  郷      薫 工学院大学

吉  本      勇 東京工業大学名誉教授

江  藤  元  大 千葉工業大学

山  本      晃 東京電機大学

益  田      亮 相模工業大学名誉教授

寺  田  昌  之 工業技術院標準部

宇田川  鉦  作 日本ねじ研究協会

新  井      正 日産自動車株式会社 TC 設計管理部

岩  崎  恒  夫 株式会社小松製作所プレス事業部

大  野  恭  二 いすヾ自動車株式会社特許部

黒  柳  啓太郎 三菱重工業株式会社技術本部

河  野  重  義 株式会社アマダプレス機械開発部

冨  田  庄  治 三井精機工業株式会社研究部

藤  村      彬 アイダエンジニアリング株式会社技術室

明  石  哲  也 株式会社トープラ情報技術室

井  内  清  夫 日星精工株式会社

稲  葉  元  成 レックスノードファスナー株式会社企画部

岩  井  輝  興 ミネベア株式会社・東螺技術部

尾  形      卓 株式会社桂川精螺製作所

小  沢  興  一 株式会社互省製作所

田  中  誠之助 株式会社佐賀鉄工所開発部

八  鳥  芳  夫 株式会社名古屋螺子製作所

藤  田  由  次 株式会社極東製作所品質管理部

金  枝  新  太 株式会社鋲定本店

張ヶ谷      毅 株式会社ヘイワ

(事務局)中  村  智  男 日本ねじ研究協会

備考  分科会  (1)  ボルトの割りピン穴及び針金穴 
              (2)  六角穴付きショルダボルト