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B 1173

:2010

(1) 

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  形状・寸法  

1

5

  ねじ 

1

5.1

  植込み側のねじ  

1

5.2

  ナット側のねじ  

1

6

  機械的性質  

2

7

  材料 

2

8

  表面状態  

2

9

  表面処理  

2

10

  試験・検査  

2

10.1

  形状・寸法検査  

2

10.2

  ねじ検査  

2

10.3

  機械的性質検査  

3

10.4

  表面状態検査  

3

10.5

  受渡検査  

3

11

  製品の呼び方  

3

12

  表示  

3

12.1

  製品の表示  

3

12.2

  包装の表示  

3


B 1173

:2010

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1173:1995 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 B

1173

:2010

植込みボルト

Studs

適用範囲 

この規格は,一般に用いる鋼製の植込みボルト(以下,ボルトという。

)の特性について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0209-3

  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS B 1010

  締結用部品の呼び方

JIS B 1044

  締結用部品−電気めっき

JIS B 1051

  炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第 1 部:ボルト,ねじ及び植込みボルト

JIS B 1071

  締結用部品−精度測定方法

JIS B 1091

  締結用部品−受入検査

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101 による。

形状・寸法 

ボルトは,10.1 によって測定し,その形状・寸法は,

表 による。

ねじ 

5.1 

植込み側のねじ 

植込み側のねじは,JIS B 0205-3 に規定するメートル並目ねじ又はメートル細目ねじとし,その寸法許

容差及び公差は,

表 による。ただし,電気めっきを施した場合の寸法許容差及び公差が表 以外の寸法

許容差を必要とする場合は,注文者の指定による。

5.2 

ナット側のねじ 

ナット側のねじは,JIS B 0205-3 に規定するメートル並目ねじ又はメートル細目ねじとし,その公差域

クラスは,JIS B 0209-3 に規定する 6g とする。

なお,電気めっきを施したねじの最大許容寸法は,4h の最大許容寸法とする。


2

B 1173

:2010

   

機械的性質 

ボルトは,10.3 によって試験を行い,その機械的性質は,JIS B 1051 に規定する機械的性質の強度区分

4.8

,8.8,9.8 及び 10.9 とする。

材料 

ボルトの材料は,JIS B 1051 による。

表面状態 

ボルトは,10.4 によって検査を行い,表面状態は,表面が滑らかで,使用上有害な割れ,きず,ばり,

さびなどの欠陥があってはならない。

表面処理 

ボルトには,一般に表面処理を施さない。特に,めっき又はその他の表面処理を必要とする場合は,注

文者が指定する。

なお,電気めっきを施す場合は,JIS B 1044 によるのがよい。

10 

試験・検査 

10.1 

形状・寸法検査 

ボルトの形状・寸法検査は,JIS B 1071 又はこれに代わる方法によって測定し,箇条 の規定に適合し

なければならない。

なお,ボルトの真直度は,定盤,ねじ測定用三針及びダイヤルゲージ,又はこれに代わるものを

図 

ように配置し,ボルトを 1 回転したときの円筒外面における振れの 1/2 の値とする。

図 1−真直度の測定 

10.2 

ねじ検査 

ねじ検査は,次による。

a)

植込み側のねじは,直接測定,ねじ用限界ゲージ又はこれに代わる検査器具によって測定し,5.1 の規

定に適合しなければならない。

b)

ナット側のねじは,JIS B 1071 又はこれに代わる方法によって測定し,5.2 の規定に適合しなければな

らない。

なお,電気めっきを施したナット側のねじに対する通りねじリングゲージは,4h のものを用いる。


3

B 1173

:2010

10.3 

機械的性質検査 

ボルトの機械的性質検査は,

その強度区分に応じて JIS B 1051 の試験プログラム B によって試験を行い,

箇条 の規定に適合しなければならない。

10.4 

表面状態検査 

ボルトの表面状態は,目視によって検査を行い,箇条 の規定に適合しなければならない。

10.5 

受渡検査 

受渡検査は,購入者から特に指定がない限り,JIS B 1091 による。

11 

製品の呼び方 

ボルトの呼び方は,JIS B 1010 による。

なお,ねじの形状,表面処理の種類などの指定事項がある場合は,必要に応じて付け加える。

例 1  ねじの呼びが M4,呼び長さが 20 mm,強度区分が 4.8,b

m

が 1 種の植込みボルトの場合:

植込みボルト  JIS B 1173−M4×20−並−並−1 種−4.8

例 2  ねじの呼びが M10(植込み側が左細目ねじで,ナット側が細目ねじ),呼び長さが 50 mm,強

度区分が 8.8,b

m

が 2 種の植込みボルトの場合:

植込みボルト  JIS B 1173−M10×1.25−LH×50−細−細−2 種−8.8

例 3  ねじの呼びが M12(植込み側が並目ねじ,ナット側が細目ねじ),呼び長さが 60 mm,強度区

分が 8.8,b

m

が 2 種,JIS B 1044 による電気めっき(A2K)の植込みボルトの場合:

植込みボルト  JIS B 1173−M12×60−並−細−2 種−8.8−A2K

1)

1)

 A2K

は,JIS B 1044 

附属書 E(ねじ部品の電気めっきのための呼び方のコード,システム A)

を参照。

12 

表示 

12.1 

製品の表示 

製品の表示は,JIS B 1051 の 9.(表示)による。

12.2 

包装の表示 

包装には,外面に次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号又は規格名称

b)

ねじの呼び径×呼び長さ

c)

植込み側のねじの呼び(例:M10)

d)  b

m

の種別又はその数値(例:2 種又は b

m

=18)

e)

ナット側のねじの呼び(例:M10×1.25)

f)

強度区分

g)

数量

h)

指定事項(例えば,表面処理の種類)

i)

製造業者名又はその略号


4

B 1173

:2010

   

表 1−植込みボルトの形状・寸法 

単位  mm

ねじの呼び径 d

4 5 6 8 10

12

(14) 16 (18)

20

ピッチ

並目ねじ 0.7

0.8

1

1.25

1.5

1.75

2

2

2.5

2.5

細目ねじ

− 1.25

1.25

1.5 1.5 1.5 1.5

d

s

最大(基準寸法)

4  5  6  8  10 12 14 16 18 20

最小 3.82

4.82

5.82

7.78

9.78

11.73

13.73 15.73 17.73

19.67

b l

≦125 mm

のもの

最小(基準寸法)

14 16 18 22 26 30 34 38 42 46

並目ねじ 15.4

17.6

20 24.5

29 33.5

38  42  47  51

細目ねじ

− 28.5

32.5

37 41 45 49

l

>125 mm

のもの

最小(基準寸法)

− 48 52

並目ねじ

− 53 57

細目ねじ

− 51 55

b

m

1

最小

− 12 15 18 20 22 25

最大

− 13.1

16.1

19.1 21.3 23.3

26.3

2

最小

6  7  8  11 15 18 21 24 27 30

最大 6.75

7.9

8.9

12.1

16.1

19.1

22.3

25.3

28.3

31.3

3

最小

8  10 12 16 20 24 28 32 36 40

最大 8.9

10.9

13.1

17.1

21.3

25.3

29.3 33.6 37.6

41.6

r

e

(約)

5.6  7  8.4 11 14 17 20 22 25 28

呼び長さ l

最小

最大

推奨する呼び長さを太線枠内に示す[*印は

c)

を参照。

12 11.65

12.35

○*

○*

○*

14 13.65

14.35

○*

○*

○*

16 15.65

16.35

○*

○*

○*

○*

18 17.65

18.35

○*

○*

○*

20 19.58

20.42

○*

○*

○*

22 21.58

22.42

○*

○*

○*

25 24.58

25.42

○*

○*

○*

○*

 

28 27.58

28.42

○*

○*

○*

 

30 29.58

30.42

○*

○*

○*

 

32 31.5

32.5

○*

○*

○*

○*

35 34.5

35.5

○*

○*

○*

○*

○*

38 37.5

38.5

○*

○*

○*

○*

40 39.5

40.5

○*

○*

○*

○*

45 44.5

45.5

○*

○*

○*

50 49.5

50.5

○*

○*


5

B 1173

:2010

表 1−植込みボルトの形状・寸法(続き) 

単位  mm

ねじの呼び径 d

4 5 6 8 10

12

(14) 16 (18)

20

呼び長さ l

最小

最大

推奨する呼び長さを太線枠内に示す[*印は

c)

を参照。

55 54.4

55.6

60

59.4

60.6    

65

64.4

65.6    

70

69.4

70.6    

80

79.4

80.6    

90

89.3

90.7    

100

99.3  100.7    

110

109.3  110.7      

120

119.3  120.7      

140

139.2  140.8      

160

159.2  160.8      

注記 1  ねじの呼び径に括弧を付けたものは,できるだけ用いないのがよい。 
注記 2  ナット側のねじ部長さ(b)は,JIS B 1009 を参照。 
注記 3  植込み側のねじ部長さ(b

m

)は,1 種,2 種,3 種のうち,いずれかを注文者が指定する。

なお,1 種は 1.25d,2 種は 1.5d,3 種は 2に等しいかこれに近く,1 種及び 2 種は鋼(鋳鋼品及び鍛鋼品

を含む)又は鋳鉄に,3 種は軽合金に植え込むものを対象としている。

注記 4  植込み側のねじ先は面取り先,ナット側のねじ先は丸先とし,その形状・寸法は,JIS B 1003 を参照。 

a)

  x

及び は,不完全ねじ部の長さで,2 ピッチ以下とする。

b)

真直度は,

表 による。

c)

推奨する呼び長さのうち*印を付けたものは,呼び長さ(l)が短いため規定のねじ部長さを確保することがで

きないので,ナット側ねじ部長さを,

表 の の最小値より小さくしてもよいが,表 に示す d+2Pはね

じの呼び径,はピッチで,並目の値を用いる)の値より小さくなってはならない。また,これらの円筒部長
さは,通常,

表 の l

a

以上とする。

表 2−真直度(t 

単位  mm

ねじの呼び径 d 4 5 6 8 10

12

14

16

18

20

l

の区分

真直度 t

超え

以下

− 18

0.02

0.03

0.03

0.04

0.05

18 30

0.03

0.03

0.04

0.05

0.05

0.06

0.07

0.08

0.08 0.08

30 50

0.06

0.06

0.06

0.07

0.07

0.08

0.08

0.09

0.10 0.10

50 80

0.15

0.15

0.15

0.16

0.16

0.16 0.17

80 120

0.32

0.33

0.33

0.33

0.33 0.33

120 160

0.63 0.63

表 3−ナット側ねじ部長さ(b)及び不完全ねじ部を除く円筒部長さ(l

a

)の最小値 

単位  mm

ねじの呼び径 d 4 5 6 8 10

12

14

16

18

20

d

+2P(=b) 5.4 6.6

8 10.5

13

14

18

20

23 25

l

a

1 2 2.5 3 4


6

B 1173

:2010

   

表 4−植込みボルトの植込み側ねじの寸法許容差及び公差 

単位  mm

ねじの呼び(d)  M4  M5  M6  M8  M10 M12 M14 M16 M18 M20


d

基準寸法  4  5  6  8  10 12 14 16 18 20

許容差  上  −0.03

−0.03

−0.03

−0.04

−0.04

−0.05

−0.05

−0.05

−0.05

−0.05

下  −0.16

−0.17

−0.18

−0.21

−0.23

−0.24

−0.26

−0.26

−0.29

−0.29

公差

0.13 0.14 0.15 0.17 0.19 0.19 0.21 0.21 0.24 0.24


d

2

基準寸法  3.545 4.480 5.350

7.188

9.026

10.863

12.701

14.701 16.376 18.376

許容差  上  +0.06

+0.06

+0.07

+0.08

+0.08

+0.09

+0.10

+0.10

+0.11

+0.11

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

公差

0.06 0.06 0.07 0.08 0.08 0.09 0.10 0.10 0.11 0.11

d

1

基準寸法  3.242 4.134 4.917

6.647

8.376

10.106

11.835

13.835 15.294 17.294

許容差  上  −0.041  −0.055  −0.147 −0.191 −0.244 −0.290 −0.333 −0.333  −0.432  −0.432

下  −0.151  −0.175  −0.287 −0.361 −0.434 −0.510 −0.573 −0.573  −0.722  −0.722

公差

0.11 0.12 0.14 0.17 0.19 0.22 0.24 0.24 0.29 0.29

標準のはめあい

の長さ

6  7  8  10 12 14 16 16 20 20

ねじの呼び(d

− M10

×1.25

M12

×1.25

M14

×1.5

M16

×1.5

M18

×1.5

M20

×1.5



d

基準寸法

− 10 12 14 16 18 20

許容差  上

−0.04

−0.04

−0.04

−0.04

−0.05

−0.05

−0.19

−0.21

−0.21

−0.21

−0.22

−0.22

公差

−  0.15 0.17 0.17 0.17 0.17 0.17

d

2

基準寸法

− 9.188

11.188

13.026

15.026

17.026

19.026

許容差  上

+0.08

+0.09

+0.09

+0.09

+0.10

+0.10

− 0 0 0 0 0 0

公差

−  0.08 0.09 0.09 0.09 0.10 0.10


d

1

基準寸法

− 8.647

10.647

12.376

14.376

16.376

18.376

許容差  上

−0.191 −0.191 −0.234 −0.234  −0.224  −0.224

−0.361 −0.391 −0.434 −0.434  −0.474  −0.474

公差

−  0.17 0.20 0.20 0.20 0.25 0.25

標準のはめあい
の長さ

−  6  10 10 10 15 15

この表では,山の角度及びピッチの許容差は特に定めていないが,これらは有効径に換算して有効径の公差中

に含めている。したがって,この表の有効径の上の許容差については,標準のはめあい長さをもつねじ測定器具

又はねじゲージを使用して,総合有効径を検査し,また有効径の下の許容差については,単独有効径を検査する。


7

B 1173

:2010

表 4−植込みボルトの植込み側ねじの寸法許容差及び公差(続き) 

注記  表 によるねじとはまり合うめねじの公差域クラスは,JIS B 0209-3 に規定する 5H が望ましい。 

a)

谷の丸みは正確な円弧でなくてもよいが,角張ってはならない。

参考文献 JIS 

1003

  締結用部品−メートルねじをもつおねじ部品のねじ先

JIS B 1009

  おねじ部品−呼び長さ及びボルトのねじ部長さ