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B 1167

:2011

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  形状・寸法 

1

5

  ねじ

2

6

  機械的性質 

2

7

  材料

3

8

  表面状態

3

8.1

  表面粗さ 

3

8.2

  外観

3

9

  表面処理

3

10

  試験・検査 

3

10.1

  形状・寸法 

3

10.2

  ねじ

3

10.3

  機械的性質 

3

10.4

  表面状態 

4

11

  製品の呼び方 

4

12

  表示

4

12.1

  製品の表示 

4

12.2

  包装の表示 

4


B 1167

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1167:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

1167

:2011

T

溝ナット

T-Slot nuts

適用範囲 

この規格は,JIS B 0952 に規定する T 溝にはめ合わせて用いる鋼製の T 溝ナット(以下,ナットという。

の特性について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0209-2

  一般用メートルねじ−公差−第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分)

JIS B 0601

  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ

ータ

JIS B 0952

  工作機械のテーブル−T 溝及びそのボルト

JIS B 1010

  締結用部品の呼び方

JIS B 1044

  締結用部品−電気めっき

JIS B 1052-2

  締結用部品の機械的性質−第 2 部:保証荷重値規定ナット−並目ねじ

JIS B 1071

  締結用部品−精度測定方法

JIS B 1082

  ねじの有効断面積及び座面の負荷面積

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101 による。

形状・寸法 

ナットの形状・寸法は,

表 による。


2

B 1167

:2011

表 1−ナットの形状・寸法

単位  mm

d

a

s h h

1

f r 

A

B

E

及び F

T 溝の

呼び

寸法

ねじの

呼び

基準 
寸法

許容

基準 
寸法

許容

基準
寸法

許容

基準
寸法

許容

最大

最大

許容

最大

 5

 M4

 5

 9

 3

±0.2

6.5

1 0.2

 6

 M5

 6

10

±0.29

 4

±0.24

8 0.3

 8

 M6

 8

13

 6

10

±0.29

0.3

10

M8  10

−0.3 
−0.5

15

6 12

1.6

0.3

0.4

12 M10 12

18

±0.35

 7

14

0.5

14

M12

14 22

8 16

±0.35

0.7

18 M16 18

28

±0.42

10

±0.29

20

0.4

0.8

22

M20

22 34 14 28

±0.42

2.5

0.9

28 M24 28

−0.3 
−0.6

43

±0.5

18

±0.35

36 4 1.2

36

M30

36 53 23 44

±0.5

0.5

1.5

42 M36 42

64

28

±0.42

52 1.8

48 M42 48

75

±0.6

32 60

2.1

54 M48 54

−0.4 
−0.7

85

±0.7 36

±0.5

70

±0.6

6

0.8

2.4

    1°

ねじ 

ナットのねじは,JIS B 0205-3 に規定するメートル並目ねじとし,ねじの公差域クラスは,JIS B 0209-2

に規定する 6H とする。

なお,電気めっきを施したねじの公差域クラスも,JIS B 0209-2 に規定する 6H の許容差内になければな

らない。

機械的性質 

ナットの機械的性質は,次による。

a) M36

以下のナットの機械的性質は,

表 に示す強度区分 6T 及び 8T とする。ただし,これらの強度区

分は,溶接性,耐食性,300  ℃以上(快削鋼の場合は 250  ℃以上)の耐熱性及び−50  ℃以下の耐寒

性が要求されるものには適用しない。


3

B 1167

:2011

b) M42

以上のナットの機械的性質は,受渡当事者間の協定による。

表 2−機械的性質の強度区分

強度区分 6T

8T

呼び保証荷重応力  N/mm

2

 600

800

実保証荷重応力

a)

  N/mm

2

 588

785

最大           HB

302

ブリネル硬さ

最小(参考)   HB

140

170

最大          HRC

 30

ロックウェル硬さ

最小(参考)  HRB

 78

 88

最大           HV

320

硬さ

b)

ビッカース硬さ

最小(参考)   HV

150

178

a)

  保証荷重値(実保証荷重応力にねじの有効断面積を乗じる)が 343 kN を超える場合

は,保証荷重試験は省略してもよいが,受渡当事者間の協定によって最小硬さを決

めたときは,その値を満足しなければならない。

b)

  硬さは,ブリネル硬さ,ロックウェル硬さ又はビッカース硬さのいずれかとする。

材料 

ナットの材料は,M36 以下のものは,製品が

表 の機械的性質を満足する炭素鋼又は合金鋼とし,M42

以上のものは,受渡当事者間の協定による。

表面状態 

8.1 

表面粗さ 

ナットの全面の表面粗さは,Rz25 とする。

8.2 

外観 

ナットの外観は,使用上有害な割れ,きず,かえりなどの表面欠陥があってはならない。

表面処理 

ナットには,一般に表面処理を施さない。特にめっき又はその他の表面処理を必要とする場合には,受

渡当事者間の協定による。

なお,電気めっきを施す場合には,JIS B 1044 によるのがよい。

10 

試験・検査 

10.1 

形状・寸法 

ナットの形状・寸法の検査は,JIS B 1071 の箇条 4(測定方法)又はこれと同等以上の方法によって行

い,箇条 の規定に適合しなければならない。

10.2 

ねじ 

ねじの検査は,JIS B 1071 の箇条 又はこれと同等以上の方法によって行い,箇条 の規定に適合しな

ければならない。

10.3 

機械的性質 

ナットの機械的性質の検査は,次による。

a)

ねじの呼びが,M36 以下のナットに対する機械的性質の検査は,次によって行い,箇条 の規定に適


4

B 1167

:2011

合しなければならない。

1)

保証荷重応力の試験は,JIS B 1052-2 の 8.1(保証荷重試験)による。

保証荷重応力試験の試験荷重は,JIS B 1082 のねじの有効断面積に

表 の実保証荷重応力を乗じ

た値とする。

2)

硬さは,ナットの座面における 120 度ずつ離れた 3 か所で測定し,その平均値をナットの硬さとす

る。疑義が生じた場合には,ナットの軸心を含む縦断面におけるねじの谷底にできるだけ近い箇所

の硬さを測定する。

ブリネル硬さ試験は JIS Z 2243,ロックウェル硬さ試験は JIS Z 2245,ビッカース硬さ試験は JIS 

Z 2244

による。

b) M42

以上のナットに対する機械的性質の検査は,受渡当事者間の協定による。

10.4 

表面状態 

ナットの表面状態の検査は,次による。

a)

表面粗さの検査は,JIS B 0601 又はこれと同等以上の方法によって行い,8.1 の規定に適合しなければ

ならない。

b)

外観の検査は,目視によって行い,8.2 の規定に適合しなければならない。

11 

製品の呼び方 

ナットの呼び方は,JIS B 1010 による。

なお,注文者から表面処理の種類などの指定事項がある場合は,必要に応じて付け加える。ただし,M36

以下のナットの場合は材料を,M42 以上のナットの場合は機械的性質の強度区分を除く。

例 1  JIS B 1167 の T 溝ナットで,ねじの呼びが M8,強度区分が 8T の場合:

T 溝ナット  JIS B 1167 - M8 - 8T

例 2  JIS B 1167 の T 溝ナットで,ねじの呼びが M42,材料が S45C,表面処理が最小皮膜厚さ 5 μm

の電気亜鉛めっきで仕上げが“光沢”の無色の場合:

T 溝ナット  JIS B 1167 - M42 - S45C - A2J

12 

表示 

12.1 

製品の表示 

製品の表示については,特に規定しない。

12.2 

包装の表示 

包装には,外面に次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号又は規格名称

b)

ねじの呼び

c)

機械的性質の強度区分(M36 以下の場合)

d)

材料(M42 以上の場合)

e)

指定事項(例えば,めっきの指定)

f)

数量

g)

製造業者名又はその略号