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B 1163

:2009

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  形状・寸法

1

5

  ねじ

1

6

  機械的性質

2

7

  材料

2

8

  仕上げ程度

2

9

  表面状態

3

10

  表面処理

3

11

  試験・検査

3

11.1

  形状・寸法

3

11.2

  ねじ

3

11.3

  機械的性質

3

11.4

  仕上げ程度

3

11.5

  表面状態

3

12

  製品の呼び方

3

13

  表示

4

13.1

  製品の表示

4

13.2

  包装の表示

4


B 1163

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)

及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1163:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

1163

:2009

四角ナット

Square nuts

1

適用範囲

この規格は,一般に用いる鋼製の四角ナット(以下,ナットという。

)の特性について規定する。ただし,

木材用に使用する四角ナットは除く。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0209-3

  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS B 0601

  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ

ータ

JIS B 1010

  締結用部品の呼び方

JIS B 1044

  締結用部品−電気めっき

JIS B 1052-2

  締結用部品の機械的性質−第 2 部:保証荷重値規定ナット−並目ねじ

JIS B 1071

  ねじ部品の精度測定方法

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101 による。

4

形状・寸法

ナットの形状・寸法は,11.1 によって試験したとき,

表 による。

5

ねじ

ナットのねじは,11.2 によって試験したとき,JIS B 0205-3 に規定するメートル並目ねじとし,ねじの

公差域クラスは JIS B 0209-3 に規定する 6H とする。ただし,受渡当事者間の協定によって 7H としてもよ

い。

なお,電気めっきを施したねじも各公差域クラスの公差域内になければならない。ただし,溶融亜鉛め

っきを施したときのねじの公差は,受渡当事者間の協定による。


2

B 1163

:2009

6

機械的性質

ナットの機械的性質は,11.3 によって試験したとき,

表 に示す強度区分 4T,5T 及び 6T とする。

表 1−ナットの機械的性質

強度区分 4T

5T

6T

呼び保証荷重応力      N/mm

2

 400

500

600

実保証荷重応力        N/mm

2

 392

490

588

最大 HB 302

ブリネル硬さ

最小(参考)HB 90 110

140

最大 HRC 30

硬さ

a)

ロックウェル硬さ

最小(参考)HRB

49 63 78

a)

硬さは,ブリネル硬さ又はロックウェル硬さのいずれかとし,これ
以外の硬さによる場合は,受渡当事者間の協定による。

7

材料

ナットの材料は,

表 の化学成分を満足する炭素鋼とする。

表 2−化学成分

化学成分  %

a)

強度区分

C P S

4T

,5T 及び 6T 0.50 以下 0.11 以下 0.15 以下

a)

受渡当事者間の協定によって,快削鋼を用いてもよい。ただし,
この場合,P,S 及び Pb の含有量は,次による。

P

:0.12  %以下,S:0.34  %以下,Pb:0.35  %以下

8

仕上げ程度

ナットの仕上げ程度は,11.4 によって試験したとき,

表 による。

表 3−ナットの仕上げ程度

仕上げ

程度

表面粗さ

a)

上面及び座面の表面粗さが Rz 25 で,

形状・寸法が

表 の“上”

に適合するもの。

座面の表面粗さが Rz 25 で,形状・寸法が

表 の“中”に適

合するもの。

表面粗さは特に規定しないが,形状・寸法が

表 の“並”に

適合するもの。

a)

表面粗さは,JIS B 0601 による。

なお,表面粗さが

表 の規定に適合すれば,表面に熱処理による色が残っていてもよい。


3

B 1163

:2009

9

表面状態

ナットの表面状態は,11.5 によって試験したとき,使用上有害な割れ,きず,かえりなどの表面欠陥が

あってはならない。

10

表面処理

ナットには,一般に表面処理を施さない。特にめっき又はその他の表面処理を施す場合には,受渡当事

者間の協定による。

なお,電気めっきを施す場合は,JIS B 1044 による。

11

試験・検査

11.1

形状・寸法

形状・寸法の検査は,JIS B 1071 の 3.3(各部の寸法の測定方法)又はこれと同等以上の方法によって行

い,箇条 の規定に適合しなければならない。

11.2

ねじ

ねじの検査は,JIS B 1071 の 3.2(ねじ精度の測定方法)又はこれと同等以上の方法によって行い,箇条

5

の規定に適合しなければならない。

11.3

機械的性質

機械的性質の検査は,

表 によって行い,箇条 の規定に適合しなければならない。

表 4−機械的性質とその試験方法

機械的性質

試験方法

保証荷重応力

JIS B 1052-2

の 8.1(保証荷重試験)による。

硬さ

a)

JIS Z 2243

又は JIS Z 2245 による。

a)

硬さの測定箇所は,ナットの座面とする。ただし,受渡当事者
間の協定によって上面又は側面としてもよい。

11.4

仕上げ程度

表面粗さの検査は,JIS B 1071 の 3.1(表面粗さの測定方法)又はこれと同等以上の方法によって行い,

箇条 の規定に適合しなければならない。

11.5

表面状態

表面状態の検査は,目視によって行い,箇条 の規定に適合しなければならない。

12

製品の呼び方

ナットの呼び方は,JIS B 1010 による。

なお,ねじの公差域クラス及び仕上げ程度は,ねじの呼びの後に付け加える。表面処理の種類などの指

定事項がある場合には,必要に応じて付け加える。

例 1  四角ナットで,ねじの呼びが M10,ねじの公差域クラスが 6H,仕上げ程度が上,強度区分が

5T

の場合:

四角ナット  JIS B 1163−M10−6H−上−5T

例 2  四角ナットで,ねじの呼びが M12,ねじの公差域クラスが 7H,仕上げ程度が中,強度区分が


4

B 1163

:2009

4T

JIS B 1044 による A2K の電気めっきを施す場合:

四角ナット  JIS B 1163−M12−7H−中−4T−A2K

13

表示

13.1

製品の表示

製品の表示については,特に規定しない。

13.2

包装の表示

包装には,外面に次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号又は規格名称

b)

ねじの呼び

c)

ねじの公差域クラス

d)

仕上げ程度

e)

強度区分の記号

f)

指定事項(例えば,めっきの指定)

g)

数量

h)

製造業者名又はその記号


5

B 1163

:2009

表 5−ナットの形状・寸法

単位  mm

m

d)

s e 

d

k

'

A

B

E F 

許容差

許容差

最大

最大

最大

ねじの

呼び

a)

(d)

基準

寸法

基準

寸法

上・中

M3 2.4

0

−0.25

0

−0.4

5.5 0

−0.5

7.8

5.3

M4 3.2

7

9.9

6.8

0.2

M5 4

8

11.3

7.8

2

°  −

M6 5

0

−0.3

0

−0.48

±0.6 10

0

−0.2

0

−0.6

0

−0.6

14.1

9.8

0.3

0.5

M8 6.5

13

18.4

12.5

0.4

0.6

M10 8

17

0

−0.25

0

−0.7

24.0

16.5

0.7

M12 10

0

−0.36

0

−0.58

±0.8

19 26.9

18

0.5

0.8

(M14) 11

22

31.1

21  0.7

1.0

M16 13

24

33.9

23

1.1

(M18) 15

27

38.2

26

0.8

1.2

M20 16

30

0

−0.35

0

−0.8

42.4

29 1.4

(M22) 18

0

−0.43

0

−0.7

±0.9

32 45.3

31

0.9

1.5

M24 19  0

−0.52

0

−0.84

±1 36

0

−0.4

0

−1

50.9

34 1.1

1.6

1

°

1

°  2°

1

°

2

°

2

°

a)

ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。

b)

ねじ部の穴面取りは,その直径がめねじの谷の径よりもわずかに大きい程度とする。ただし,受渡当事者間の

協定によって,ねじの公差域クラス 7H のナットは,この穴面取りを省略してもよい。

c)

ねじの呼び M10 以下のナットは,特に注文者の指定のない限り,四角部の面取りは省略してもよい。

d)

特に必要がある場合は,注文者の指定によって高さ(m)をおねじ外径の寸法にとることができる。

なお,この場合,の許容差は

表 による。

A

B


6

B 1163

:2009

表 6−ナット高さ(m)の許容差

単位  mm

ナット高さ

(m)

の区分

3

以下

3

を超え

6

以下

6

を超え

10

以下

10

を超え

18

以下

18

を超え

24

以下

上 0

−0.25

0

−0.30

0

−0.36

0

−0.43

0

−0.52

中 0

−0.40

0

−0.48

0

−0.58

0

−0.70

0

−0.84

  許容

±0.6

±0.8

±0.9

±1