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日本工業規格

JIS

 B

1119

-1995

眼鏡枠用小ねじ及びナット

Machine screws and nuts for spectacle frames

1.

適用範囲  この規格は,眼鏡枠に用いるステンレス鋼製,黄銅製及び洋白製の小ねじ(以下,小ねじ

という。

)並びに洋白製のナットについて規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

JIS B 0209

  メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0251

  メートル並目ねじ用限界ゲージ

JIS B 1012

  ねじ用十字穴

JIS B 1071

  ねじ部品の精度測定方法

JIS B 1116

  精密機器用すりわり付き小ねじ

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4315

  冷間圧造用ステンレス鋼線

JIS H 3250

  銅及び銅合金棒

JIS H 3270

  ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒及び線

JIS Z 2201

  金属材料引張試験片

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験方法

JIS Z 2251

  ヌープ硬さ試験方法

   2.  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 11381

  Optics and optical instruments−Ophthalmic optics−Screw threads

2.

種類

2.1

小ねじの種類  小ねじは,すりわり付き及び十字穴すりわり付き(

1

)

とし,それぞれの種類は頭部の

形状によって区分し,

表 のとおりとする。

(

1

)

十字穴とすりわりとを組み合わせたもので,すりわり用のねじ回しと十字穴用のねじ回しが併

用できるようにしたもの。

2.2

ナットの種類  ナットの種類は,形状によって区分し,表 のとおりとする。


2

B 1119-1995

表 1

小ねじの種類

ナットの種類

すりわり付き

平小ねじ

星形ナット

面取り平小ねじ

すりわり付き丸ナット

面取り平皿小ねじ

六角ナット

丸平小ねじ

丸平皿小ねじ

丸小ねじ

なべ小ねじ

十字穴すりわり付き

平小ねじ

なべ小ねじ

なべ皿小ねじ

3.

硬さ  小ねじ及びナットの硬さは,表 による。

表 2

区分

材料による区分

ビッカース硬さ

ステンレス鋼 180

HV

以上

洋白 150

HV

以上

小ねじ

黄銅 100

HV

以上

ナット

洋白 150

HV

以上

4.

形状・寸法  小ねじ及びナットの形状・寸法は,表 による。

表 3

区分

種類

形状・寸法

小ねじ

すりわり付き

平小ねじ

付表 による。

面取り平小ねじ

面取り平皿小ねじ

丸平小ねじ

丸平皿小ねじ

丸小ねじ

なべ小ねじ

十字穴すりわり付き

平小ねじ

付表 による。

なべ小ねじ

なべ皿小ねじ

ナット

星形ナット

付表 による。

すりわり付き丸ナット

六角ナット

5.

ねじ  小ねじ及びナットのねじは,表 による。


3

B 1119-1995

表 4

ねじ

区分

種類

等級

小ねじ

JIS B 0209

本体の 6h(M1.6 以上は 6g)又は

附属書 1

の 2 級(M1.4 以下に適用)による。

ナット

JIS B 0205

(メートル

並目ねじ)による。

JIS B 0209

本体の 5H(M1.6 以上は 6H)又は

附属書 1

の 2 級(M1.4 以下に適用)による。

備考  ねじの等級は,めっき前のものに適用し,めっき後の寸法は,おねじ,めねじと

も基準寸法を超えてはならない。

6.

外観  小ねじ及びナットの表面は滑らかで,使用上有害な割れ,きず,かえり,ばりなどの欠陥があ

ってはならない。

7.

材料  小ねじ及びナットの材料は,表 による。

表 5

区分

材料

ステンレス鋼

JIS G 4303

のオーステナイト系若しくは JIS G 4315 のオ

ーステナイト系のもの,又はこれに該当するもので,引
張強さが 440 N/mm

2

以上のものとする。

洋白

JIS H 3270

の C7941B 又はこれに該当するもので,引張

強さが 410 N/mm

2

以上のものとする。

小ねじ

黄銅

JIS H 3250

の C3602,C3604 又はこれに該当するもので,

引張強さが 345 N/mm

2

以上のものとする。

ナット

洋白

小ねじの洋白と同じ。

8.

表面処理  小ねじ及びナットは,表面処理は施さない。特に,めっきその他の表面処理を必要とする

場合は,注文者が指定する。

9.

検査  小ねじ及びナットの検査は,次による。ただし,ロット検査における抜取検査方式は,受渡当

事者間の協定による。

(1)

硬さ検査  小ねじ及びナットの硬さ検査は,JIS Z 2244 又は JIS Z 2251 に規定するビッカース硬さ試

験方法によって行い,3.に適合しなければならない。

なお,小ねじの硬さは,頭部又はねじ先端部,ナットの硬さは座面又は頂面について測定する。

(2)

形状及び寸法検査  小ねじ及びナットの形状及び寸法検査は,JIS B 1071 の各部寸法の測定方法又は

これに代わる方法によって行い,4.に適合しなければならない。

(3)

ねじ検査  ねじ検査は,次による。

(a)

小ねじのねじ検査  小ねじのねじ検査は,JIS B 1071 に規定するおねじの精度測定方法又はこれに

代わる方法によって行い,5.に適合しなければならない。

なお,検査に用いるねじ用限界ゲージは,JIS B 0251 本体の 6h 用(M1.6 以上は 6g 用)又は

附属

書の 2 級用(M1.4 以下に適用。)とする。ただし,ねじの等級 6g 及び 2 級のものについて,めっき

後のねじ検査を行う場合の通りねじリングゲージは,4h 用又は 1 級用を用いる。

(b)

ナットのねじ検査  ナットのねじ検査は,JIS B 1071 に規定するめねじの精度測定方法又はこれに

代わる方法によって行い,5.に適合しなければならない。


4

B 1119-1995

なお,検査に用いるねじ用限界ゲージは,JIS B 0251 本体の 5H 用(M1.6 以上は 6H 用)又は

属書の 2 級用(M1.4 以下に適用。)とする。

(4)

外観検査  小ねじ及びナットの外観検査は,目視によって行い,6.に適合しなければならない。

(5)

材料の引張強さ検査  小ねじ及びナットに用いる材料の引張強さ検査は,材料の棒又は線から,JIS Z 

2201

の 9 号試験片又はこれに準じた試験片を採取し,JIS Z 2241 によって行い,7.に適合しなければ

ならない。

10.

製品の呼び方  小ねじ及びナットの呼び方は,規格番号(

2

)

,種類(

3

)

,ねじの呼び  (d)  ×頭の径  (d

k

(

4

)

×呼び長さ  (l)  (ナットの場合は,頭の径×呼び長さを除く。

),ねじ先の形状(小ねじの場合)

,材料(

5

)

及び指定事項(

6

)

による。

(

2

)

規格番号は,省略してもよい。

(

3

)

一般用のものと区別する必要がある場合は,種類の前に“眼鏡枠用”を付ける。

(

4

)

頭の径を示す数値の前には,直径記号  (

φ

)

を付ける。

(

5

)

材料は,一般名称によるものでよい。

(

6

)

指定事項は,ねじ部の長さ  (b),めっきの種類などを必要に応じて示す。ただし,指定によるね

じ部の長さは,呼び長さの後に(  )を付けてその値を示す。

例  JIS B 1119  すりわり付き面取り平小ねじ M1.4×

φ

2.0

×3 平先,ステンレス鋼

又は眼鏡枠用すりわり付き丸平小ねじ M1.4×

φ

2.8

×4.5(3)くぼみ先,洋白,金めっき

11.

表示  小ねじ及びナットの包装には,次のことを表示する。

(1)

種類

(2)

ねじの呼び×頭の径×呼び長さ(ナットの場合は頭の径及び呼び長さを除く。

(3)

材料

(4)

数量

(5)

指定事項(

7

)

(6)

製造業者名又はその略号

(

7

)

ねじ部の長さを指定による値にした場合は,(2)の呼び長さの後に(  )を付けてその値を示す。


5

B 1119-1995

付表 1  すりわり付き小ねじの形状・寸法


6

B 1119-1995

単位 mm

d

k

k

n

tt'

又は t(

8

)

r

E(

9

)

F(

9

)

G

ねじの

呼び

d

ピッチ

P

基 準

寸法

許容差  基 準

寸法

許容差  基 準

寸法

許容差 基準

寸法

t'

基準

寸法

許容差 最大 最大 最大 最大

用途例

1.5 0.32

0.35

パッド用

M1 0.25

1.8 0.32

0.35

1.8 0.32

0.35

M1.2 0.25

2.0 0.4

0.45

1.8 0.32

0.35

2.0 0.4

0.45

丁番用,リムロック用

2.5 0.4

0.55

M1.4 0.3

2.8 0.4

0.55

丁番用

2.5 0.4

0.55

M1.6 0.35

2.8 0.4

0.55

M2 0.4

3.0

  0

−0.14

0.6

±0.07

0.4

+0.08

0

0.35

0.55

±0.05 0.05 0.06 0.025

1

(

8

)

丸小ねじのすりわり深さ t″は,k

1

に等しくする。

(

9

)  E

及び は,軸心に対する偏心とする。

備考1.  r

f

r

f1

r

f2

f,及び k

1

は,製造業者の任意とする。

2.

呼び長さの基準寸法  (l)  及びその許容差は,原則として JIS B 1116 

付表 による。

3.

ねじ部長さ  (b)  は,受渡当事者間の協定による。ただし,特に指定がない場合は,首下までねじ加工す

るものとし,不完全ねじ部の長さは,1.5 山以下とする。

4.

丁番,リムロック及びパッドには,なるべく用途例に示したものを用いる。


7

B 1119-1995

付表 2  十字穴すりわり付き小ねじの形状・寸法

単位 mm

ねじの

呼び

d

ピッチ

P

十 字

穴 の

種類

d

k

k

q(

10

)

n

t

rr'

E(

9

)

F(

9

)

G

用途例

基準

寸法

許容差 基準

寸法

許容差  最大 最小 最大 最小 基準

寸法

許容差 最大 最大 最大  最大

M1 0.25

1.8

パッド用

M1.2 0.25

2.0

2.0

0.8

0.4

丁番用,リムロック用

M1.4 0.3

2.5

M1.6 0.35

S

2.5

+0.05

−0.1

0.7

±0.08

0.9

0.5

0.45

0.32

0.35

±0.08

0.1

0.1

0.05 1

(

10

)  q

は,十字穴のゲージ沈み深さである。

備考1.  十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012の S 形による。

2.  r

f1

及び r

f2

は製造業者の任意とする。

3.

呼び長さの基準寸法  (l)  及びその許容差は,原則として JIS B 1116 

付表 による。

4.

ねじ部長さ  (b)  は,受渡当事者間の協定による。ただし,特に指定がない場合は,首下までねじ加工するも
のとし,不完全ねじ部の長さは,1.5 山以下とする。

5.

丁番,リムロック及びパッドには,なるべく用途例に示したものを用いる。


8

B 1119-1995

付表 3  ナットの形状・寸法

単位 mm

d

k

e

s

m

m

1

n

t

ね じ の

呼び

d

ピッチ

P

基準

寸法

許容差 (参考)  基準

寸法

許容差 基準

寸法

許容差

基準

寸法

許容差 基準

寸法

許容差

A

B

E

F

M1.4 0.3

M1.6 0.35

2.8    0

−0.14

2.6 2.3

±0.1

1.0

±0.1

0.2

0.4

+0.08

0

0.55

±0.05 0.12  1 ゚

1

備考  六角ナットには,面取の有無によって,面取なし,片面取り,両面取りがある。


9

B 1119-1995

機械要素部会  眼鏡枠用ねじ専門委員会  構成表(昭和 61 年 8 月 1 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

岡  田  庸  敬

福井大学

江  森  康  文

千葉大学

宇田川  鉦  作

日本ねじ研究協会

柴  崎  和  典

通商産業省生活産業局

中  村  智  男

日本ねじ研究協会

平  野  隆  之

工業技術院標準部

落  合  國  雄

東京眼鏡工業協同組合

佐々木  松  志

福井県眼鏡工業組合

舘  野  澄  男

日本工学工業株式会社

丹  羽  康  博

ツーリング眼鏡株式会社

根  岸  忠  男

HOYA

株式会社

手  賀  久三郎

手賀精工株式会社

内  藤  盛  男

稲田眼鏡株式会社

福  岡      昇

株式会社フクオカラシ

吉  田  俊  博

ヨシダ工業株式会社

若  吉  修  似

株式会社若吉製作所

(事務局)

高  橋  和  敬

工業技術院標準部機械規格課

(事務局)

永  井  裕  司

工業技術院標準部機械規格課(平成 7 年 3 月 1 日改正のとき)