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B 1056

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  記号

3

5

  ねじ

3

6

  潤滑

4

7

  プリベリングトルク形ナットの機械的性質

4

8

  プリベリングトルク性能に関する要求事項

4

9

  試験方法

13

9.1

  一般

13

9.2

  保証荷重試験 

13

9.3

  プリベリングトルク試験 

13

附属書 A(規定)非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットの耐温度特性試験

17

附属書 B(参考)総合摩擦係数μ

tot

の求め方

18

附属書 JA(規定)手動によるプリベリングトルク特性試験 

19

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

21


B 1056

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1056:2000 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

1056

:2011

プリベリングトルク形鋼製ナット−

機械的性質及び性能

Prevailing torque type steel nuts-Mechanical and performance properties

序文 

この規格は,2008 年に第 4 版として発行された ISO 2320 を基に,技術的内容を変更することなく作成

した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格として追加して

いる。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所及び

附属書 JA は対応国際規格にはない事項である。変

更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。

適用範囲 

この規格は,10  ℃∼35  ℃での環境温度範囲で試験したときのプリベリングトルク形鋼製ナットの機械

的性質及び性能について規定する。

この規格には,

プリベリングトルク特性及び締付け特性としての総合摩擦係数を求める試験方法を含む。

この規格は,次の全金属製プリベリングトルク形ナット及び非金属インサート付きプリベリングトルク

形ナット(以下,ナットという。

)に適用する。

a)

ねじの基準山形が,JIS B 0205-1 によるもの

b)

ねじの呼び径とピッチとの組合せが,JIS B 0205-3 によるもの

c) M3

∼M39 の並目ねじで,機械的性質が JIS B 1052-2 によるもの

d) M8

×1∼M39×3 の細目ねじで,機械的性質が JIS B 1052-6 によるもの

e)

全金属製プリベリングトルク形ナットで,−50  ℃∼150  ℃の温度で使用するもの(箇条 参照)

f)

非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットで,−50  ℃∼120  ℃の温度で使用するもの(箇条

7

参照)

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 2320:2008

,Prevailing torque type steel nuts−Mechanical and performance properties(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0205-1

  一般用メートルねじ−第 1 部:基準山形

注記  対応国際規格:ISO 68-1,ISO general purpose screw threads−Basic profile−Part 1: Metric screw


2

B 1056

:2011

threads

(IDT)

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

注記  対応国際規格:ISO 262,ISO general purpose metric screw threads−Selected sizes for screws, bolts

and nuts

(IDT)

JIS B 0209-2

  一般用メートルねじ−公差−第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分)

注記  対応国際規格:ISO 965-2,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2: Limits

of sizes for general purpose external and internal screw threads

−Medium quality(IDT)

JIS B 0251

  メートルねじ用限界ゲージ

JIS B 1001:1985

  ボルト穴径及びざぐり径

注記  対応国際規格:ISO 273:1979,Fasteners−Clearance holes for bolts and screws(MOD)

JIS B 1051

  炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第 1 部:ボルト,ねじ及び植込みボルト

注記  対応国際規格:ISO 898-1,Mechanical properties of fasteners made of carbon steel and alloy steel

−Part 1: Bolts, screws and studs with specified property classes−Coarse thread and fine pitch thread

(MOD)

JIS B 1052-2

  締結用部品の機械的性質−第 2 部:保証荷重値規定ナット−並目ねじ

注記  対応国際規格:ISO 898-2,Mechanical properties of fasteners−Part 2: Nuts with specified proof

load values

−Coarse thread(IDT)

JIS B 1052-6

  締結用部品の機械的性質−第 6 部:保証荷重値規定ナット−細目ねじ

注記  対応国際規格:ISO 898-6,Mechanical properties of fasteners−Part 6: Nuts with specified proof

load values

−Fine pitch thread(IDT)

JIS B 1084

  締結用部品−締付け試験方法

注記  対応国際規格:ISO 16047,Fasteners−Torque/clamp force testing(IDT)

JIS B 4652

  手動式トルクツールの要求事項及び試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 1084 によるほか,次による。

3.1 

プリベリングトルク形ナット(prevailing torque type nut) 

固有のプリベリングトルク発生部の効果によって,

はまり合っているおねじ上を自由に回転せず,かつ,

締付け力又は圧縮力に依存しない回転抵抗をもつナット。

3.2 

ナットによるプリベリングトルク(prevailing torque developed by the nut) 

相手側おねじ部品に,締付け力を発生させることなく,ナットをねじ込み又はねじ戻すために必要なト

ルク。

3.3 

ねじ込みプリベリングトルク(prevailing-on torque) 

相手側おねじ部品に,締付け力を発生させることなく,ナットをねじ込むときのトルク。

3.4 

ねじ戻しプリベリングトルク(prevailing-off torque) 


3

B 1056

:2011

相手側おねじ部品及びナットを,締付け力が除去されるまでゆるめた後,ナットを 360°戻し回転して

いる間に生じるトルク。

3.5 

全金属製プリベリングトルク形ナット(prevailing torque all metal type nut) 

1

個又は複数の金属製部品で構成され,ねじ山及び/又はナット本体を故意に変形させるか,又は金属

製インサートによってプリベリングトルクを発生させるナット。

3.6 

非金属インサート付きプリベリングトルク形ナット(prevailing torque non-metallic insert type nut) 

複数の部品で構成され,ナットに組み込んだ非金属製インサートによってプリベリングトルクを発生さ

せるナット。

3.7 

着座点(seating point)

締付け作業において,締付け力が生じ始める点。

記号 

この規格で用いる主な記号は,次による。

ねじの呼び径

d

4

 

試験装置の被締結板のボルト穴径

F

P

 

ボルトの保証荷重又はナットの保証荷重値

強度区分が 04 及び 05 の場合はナットの保証荷重値

F

65

 

F

P

の 65 %で,総合摩擦係数を求めるための締付け力の下限値

F

75

 

F

P

の 75 %で,総合摩擦係数を求めるための締付け力の上限値

F

80

 

F

P

の 80 %で,試験締付け力(締付け停止の締付け力)

ねじのピッチ

T

Fv

 

ねじ込みプリベリングトルク

T

Fd

 

ねじ戻しプリベリングトルク

T

65

 

F

65

におけるトルクで,総合摩擦係数を求めるためのトルク

T

75

 

F

75

におけるトルクで,総合摩擦係数を求めるためのトルク

T

80

 

F

80

におけるトルク

μ

tot

 

総合摩擦係数

ねじ 

プリベリングトルク形ナットのねじは,プリベリングトルク発生部を除き,JIS B 0209-2 によるほか,

次による。

a)

非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットの場合は,プリベリングトルク発生部の手前まで

JIS B 0251

の通り側ねじプラグゲージが手で自由にねじ込めなければならない。

b)

全金属製プリベリングトルク形ナットの場合は,JIS B 0251 の通り側ねじプラグゲージの 1 ピッチ以

上が手で自由にねじ込めなければならない。


4

B 1056

:2011

潤滑 

製造業者は,規定の要求事項を満足させるため,ナットに潤滑剤を塗布してもよい。

プリベリングトルク形ナットの機械的性質 

プリベリングトルク形ナットの機械的性質は,JIS B 1052-2 及び JIS B 1052-6 による。ただし,プリベ

リングトルク形ナットに対する保証荷重の試験方法は,JIS B 1052-2 及び JIS B 1052-6 の試験方法と異な

り,9.2 による。

全金属製プリベリングトルク形ナットを,−50  ℃∼150  ℃の温度範囲外で使用する場合には,その用途

に適合する選択を行うために,使用者は,材料の専門家に相談するのが望ましい。

非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットを,−50  ℃又は 120  ℃の近辺で使用する場合には,

プリベリングトルク機能が低下するおそれがあるため,適切な非金属素材を選択する。−50  ℃∼120  ℃の

温度範囲外で使用する場合には,その用途に適合する選択を行うように,使用者は材料の専門家に相談す

るのが望ましい。

プリベリングトルク性能に関する要求事項 

1

回目のねじ込みプリベリングトルク値は,

表 1∼表 の該当するナットの規定値を超えてはならない。

1

回目のねじ戻しプリベリングトルク値は,

表 1∼表 の該当するナットの規定値を超えなければならな

い。

特別の協定がない限り,出荷検査では,1 回目のねじ込み及びねじ戻しの試験を行う。

初回の形式試験の場合及び疑義が生じた場合は,特別の協定がない限り 5 回目のねじ戻し試験を行わな

ければならない。再使用を重ねると,プリベリングトルクの性能は低下するので,ナットの使用者は,再

使用の前に性能低下の影響を考慮するのが望ましい。

使用者の要求によって,非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットの耐温度特性試験を行う場

合には,

附属書 によって行うことができる。


5

B 1056

:2011

表 1−強度区分 04 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

 

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     1 528

     1 433

     1 242

0.43

0.12

0.08

M4

     2 672

     2 505

     2 171

0.9

0.18

0.12

M5

     4 320

     4 050

     3 510

1.6

0.29

0.2

M6

     6 112

     5 730

     4 966

3

0.45

0.3

M7

     8 800

     8 250

     7 150

4.5

0.65

0.45

M8

    11 120

    10 425

     9 035

M8

×1

    11 920

    11 175

     9 685

6 0.85

0.6

M10

    17 600

    16 500

    14 300

M10

×1.25

    18 640

    17 475

    15 145

M10

×1

    19 600

    18 375

    15 925

10.5 1.5 1

M12

    25 600

    24 000

    20 800

M12

×1.5

    26 800

    25 125

    21 775

M12

×1.25

    28 000

    26 250

    22 750

15.5 2.3 1.6

M14

    34 960

    32 775

    28 405

M14

×1.5

    38 000

    35 625

    30 875

24 3.3

2.3

M16

    47 760

    44 775

    38 805

M16

×1.5

    50 800

    47 625

    41 275

32 4.5

3

M18

    58 400

    54 750

    47 450

M18

×1.5

    65 360

    61 275

    53 105

42 6  4.2

M20

    74 480

    69 825

    60 515

M20

×1.5

    82 720

    77 550

    67 210

54 7.5

5.3

M22

    92 080

    86 325

    74 815

M22

×1.5

   101 200

    94 875

    82 225

68 9.5

6.5

M24

   107 280

   100 575

    87 165

M24

×2

   116 720

   109 425

    94 835

80 11.5 8

M27

   139 520

   130 800

   113 360

M27

×2

   150 800

   141 375

   122 525

94 13.5

10

M30

   170 560

   159 900

   138 580

M30

×2

   188 800

   177 000

   153 400

108 16  12

M33

   210 960

   197 775

   171 405

M33

×2

   231 360

   216 900

   187 980

122 18  14

M36

   248 400

   232 875

   201 825

M36

×3

   262 960

   246 525

   213 655

136 21  16

M39

   296 720

   278 175

   241 085

M39

×3

   313 120

   293 550

   254 410

150 23  18

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

ねじの呼びが M3∼M39 で強度区分 04 のナットの締付け力は,そのナットの保証荷重値の 80 %と同じである。
ナットの保証荷重値は,JIS B 1052-2 及び JIS B 1052-6 による。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存
するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場
合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


6

B 1056

:2011

表 2−強度区分 05 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

 

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     2 000

     1 875

     1 625

0.6

0.15

0.1

M4

     3 520

     3 300

     2 860

1.2

0.22

0.15

M5

     5 680

     5 325

     4 615

2 1

0.35

0.24

M6

     8 000

     7 500

     6 500

4

0.55

0.4

M7

    11 600

    10 875

     9 425

6

0.85

0.6

M8

    14 640

    13 725

    11 895

M8

×1

    15 680

    14 700

    12 740

8 1.15

0.8

M10

    23 200

    21 750

    18 850

M10

×1.25

    24 480

    22 950

    19 890

M10

×1

    25 760

    24 150

    20 930

14 2 1.4

M12

    33 760

    31 650

    27 430

M12

×1.5

    35 200

    33 000

    28 600

M12

×1.25

    36 800

    34 500

    29 900

21 3.1

2.1

M14

    46 000

    43 125

    37 375

M14

×1.5

    50 000

    46 875

    40 625

31 4.4

3

M16

    62 800

    58 875

    51 025

M16

×1.5

    66 800

    62 625

    54 275

42 6 4.2

M18

    76 800

    72 000

    62 400

M18

×1.5

    86 000

    80 625

    69 875

56 8 5.5

M20

    98 000

    91 875

    79 625

M20

×1.5

   108 800

   102 000

    88 400

72 10.5 7

M22

   121 200

   113 625

    98 475

M22

×1.5

   133 200

   124 875

   108 225

90 13  9

M24

   141 200

   132 375

   114 725

M24

×2

   153 600

   144 000

   124 800

106 15 10.5

M27

   183 600

   172 125

   149 175

M27

×2

   198 400

   186 000

   161 200

123 17 12

M30

   224 400

   210 375

   182 325

M30

×2

   248 400

   232 875

   201 825

140 19 14

M33

   277 600

   260 250

   225 550

M33

×2

   304 400

   285 375

   247 325

160 21.5

15.5

M36

   326 800

   306 375

   265 525

M36

×3

   346 000

   324 375

   281 125

180 24 17.5

M39

   390 400

   366 000

   317 200

M39

×3

   412 000

   386 250

   334 750

200 26.5

19.5

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

ねじの呼びが M3∼M39 で強度区分 05 のナットの締付け力は,そのナットの保証荷重値の 80 %と同じである。
ナットの保証荷重値は,JIS B 1052-2 及び JIS B 1052-6 による。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存

するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場
合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


7

B 1056

:2011

表 3−強度区分 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

 

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     1 528

     1 433

     1 242

0.43

0.12

0.08

M4

     2 672

     2 505

     2 171

0.9

0.18

0.12

M5

     4 320

     4 050

     3 510

1.6

0.29

0.2

M6

     6 112

     5 730

     4 966

3

0.45

0.3

M7

     8 800

     8 250

     7 150

4.5

0.65

0.45

M8

    11 120

    10 425

     9 035

M8

×1

    11 920

    11 175

     9 685

6 0.85

0.6

M10

    17 600

    16 500

    14 300

M10

×1.25

    18 640

    17 475

    15 145

M10

×1

    19 600

    18 375

    15 925

10.5 1.5 1

M12

    25 600

    24 000

    20 800

M12

×1.5

    26 800

    25 125

    21 775

M12

×1.25

    28 000

    26 250

    22 750

15.5 2.3 1.6

M14

    34 960

    32 775

    28 405

M14

×1.5

    38 000

    35 625

    30 875

24 3.3

2.3

M16

    47 760

    44 775

    38 805

M16

×1.5

    50 800

    47 625

    41 275

32 4.5

3

M18

    58 400

    54 750

    47 450

M18

×1.5

    65 680

    61 575

    53 365

42 6 4.2

M20

    74 480

    69 825

    60 515

M20

×1.5

    82 400

    77 250

    66 950

54 7.5

5.3

M22

    92 000

    86 250

    74 750

M22

×1.5

   100 800

    94 500

    81 900

68 9.5

6.5

M24

   107 200

   100 500

    87 100

M24

×2

   116 800

   109 500

    94 900

80 11.5 8

M27

   113 600

   106 500

    92 300

M27

×2

   123 200

   115 500

   100 100

94 13.5

10

M30

   139 200

   130 500

   113 100

M30

×2

   153 600

   144 000

   124 800

108 16 12

M33

   172 000

   161 250

   139 750

M33

×2

   188 800

   177 000

   153 400

122 18 14

M36

   202 400

   189 750

   164 450

M36

×3

   214 400

   201 000

   174 200

136 21 16

M39

   242 400

   227 250

   196 950

M39

×3

   255 200

   239 250

   207 350

150 23 18

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

強度区分 5 のナットの締付け力は,ねじの呼びが M3∼M24 の場合は強度区分 5.8 のボルト,ねじの呼びが M24
より大きい場合は強度区分 4.8 のボルトの保証荷重の 80 %と同じである。ボルトの保証荷重は,JIS B 1051 
よる。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存
するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場
合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


8

B 1056

:2011

表 4−強度区分 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

 

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     1 768

     1 658

     1 437

0.43

0.12

0.08

M4

     3 088

     2 895

     2 509

0.9

0.18

0.12

M5

     5 000

     4 688

     4 063

1.6

0.29

0.2

M6

     7 072

     6 630

     5 746

3

0.45

0.3

M7

    10 160

     9 525

     8 255

4.5

0.65

0.45

M8

        12 880

        12 075

        10 465

M8

×1

    13 760

    12 900

    11 180

6 0.85

0.6

M10

    20 400

    19 125

    16 575

M10

×1.25

    21 520

    20 175

    17 485

M10

×1

    22 720

    21 300

    18 460

10.5 1.5 1

M12

    29 680

    27 825

    24 115

M12

×1.5

    31 040

    29 100

    25 220

M12

×1.25

    32 400

    30 375

    26 325

15.5 2.3 1.6

M14

    40 480

    37 950

    32 890

M14

×1.5

    44 000

    41 250

    35 750

24 3.3

2.3

M16

    55 280

    51 825

    44 915

M16

×1.5

    58 800

    55 125

    47 775

32 4.5

3

M18

    67 600

    63 375

    54 925

M18

×1.5

    76 000

    71 250

    61 750

42 6 4.2

M20

    86 400

    81 000

    70 200

M20

×1.5

    96 000

    90 000

    78 000

54 7.5

5.3

M22

   106 400

    99 750

    86 450

M22

×1.5

   116 800

   109 500

    94 900

68 9.5

6.5

M24

   124 000

   116 250

   100 750

M24

×2

   135 200

   126 750

   109 850

80 11.5 8

M27

   161 600

   151 500

   131 300

M27

×2

   174 400

   163 500

   141 700

94 13.5

10

M30

   197 600

   185 250

   160 550

M30

×2

   218 400

   204 750

   177 450

108 16 12

M33

   244 000

   228 750

   198 250

M33

×2

   268 000

   251 250

   217 750

122 18 14

M36

   287 200

   269 250

   233 350

M36

×3

   304 800

   285 750

   247 650

136 21 16

M39

   343 200

   321 750

   278 850

M39

×3

   362 400

   339 750

   294 450

150 23 18

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

強度区分 6 のナットの締付け力は,強度区分 6.8 のボルトの保証荷重の 80 %と同じである。ボルトの保証荷重
は,JIS B 1051 による。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存

するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場
合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


9

B 1056

:2011

表 5−強度区分 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

 

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     2 336

     2 190

     1 898

0.43

0.12

0.08

M4

     4 080

     3 825

     3 315

0.9

0.18

0.12

M5

     6 584

     6 173

     5 350

1.6

0.29

0.2

M6

     9 280

     8 700

     7 540

3

0.45

0.3

M7

    13 440

    12 600

    10 920

4.5

0.65

0.45

M8

        16 960

        15 900

        13 780

M8

×1

    18 160

    17 025

    14 755

6 0.85

0.6

M10

    26 960

    25 275

    21 905

M10

×1.25

    28 400

    26 625

    23 075

M10

×1

    29 920

    28 050

    24 310

10.5 1.5 1

M12

    39 120

    36 675

    31 785

M12

×1.5

    40 880

    38 325

    33 215

M12

×1.25

    42 720

    40 050

    34 710

15.5 2.3 1.6

M14

    53 360

    50 025

    43 355

M14

×1.5

    58 000

    54 375

    47 125

24 3.3

2.3

M16

    72 800

    68 250

    59 150

M16

×1.5

    77 520

    72 675

    62 985

32 4.5

3

M18

    92 000

    86 250

    74 750

M18

×1.5

   104 000

    97 500

    84 500

42 6 4.2

M20

   117 600

   110 250

    95 550

M20

×1.5

   130 400

   122 250

   105 950

54 7.5

5.3

M22

   145 600

   136 500

   118 300

M22

×1.5

   160 000

   150 000

   130 000

68 9.5

6.5

M24

   169 600

   159 000

   137 800

M24

×2

   184 000

   172 500

   149 500

80 11.5 8

M27

   220 000

   206 250

   178 750

M27

×2

   238 400

   223 500

   193 700

94 13.5

10

M30

   269 600

   252 750

   219 050

M30

×2

   298 400

   279 750

   242 450

108 16 12

M33

   332 800

   312 000

   270 400

M33

×2

   365 600

   342 750

   297 050

122 18 14

M36

   392 000

   367 500

   318 500

M36

×3

   415 200

   389 250

   337 350

136 21 16

M39

   468 800

   439 500

   380 900

M39

×3

   494 400

   463 500

   401 700

150 23 18

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

強度区分 8 のナットの締付け力は,強度区分 8.8 のボルトの保証荷重の 80 %と同じである。ボルトの保証荷重
は,JIS B 1051 による。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存

するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場
合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


10

B 1056

:2011

表 6−強度区分 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     2 616

     2 453

     2 126

0.43

0.12

0.08

M4

     4 568

     4 283

     3 712

0.9

0.18

0.12

M5

     7 384

     6 923

     6 000

1.6

0.29

0.2

M6

    10 480

     9 825

     8 515

3

0.45

0.3

M7

    15 040

    14 100

    12 220

4.5

0.65

0.45

M8

        19 040

        17 850

        15 470

M8

×1

    20 400

    19 125

    16 575

6 0.85

0.6

M10

    30 160

    28 275

    24 505

M10

×1.25

    31 840

    29 850

    25 870

M10

×1

    33 520

    31 425

    27 235

10.5 1.5 1

M12

    43 840

    41 100

    35 620

M12

×1.5

    45 840

    42 975

    37 245

M12

×1.25

    47 920

    44 925

    38 935

15.5 2.3 1.6

M14

    59 840

    56 100

    48 620

M14

×1.5

    64 960

    60 900

    52 780

24 3.3

2.3

M16

    81 600

    76 500

    66 300

M16

×1.5

    87 200

    81 750

    70 850

32 4.5

3

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

強度区分 9 のナットの締付け力は,強度区分 9.8 のボルトの保証荷重の 80 %と同じである。ボルトの保証荷重

は,JIS B 1051 による。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存
するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場

合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


11

B 1056

:2011

表 7−強度区分 10 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

 

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     3 344

     3 135

     2 717

0.6

0.15

0.1

M4

     5 832

     5 468

     4 739

1.2

0.22

0.15

M5

     9 440

     8 850

     7 670

2 1

0.35

0.24

M6

    13 360

    12 525

    10 855

4

0.55

0.4

M7

    19 200

    18 000

    15 600

6

0.85

0.6

M8

        24 320

        22 800

        19 760

M8

×1

    26 000

    24 375

    21 125

8 1.15

0.8

M10

    38 480

    36 075

    31 265

M10

×1.25

    40 640

    38 100

    33 020

M10

×1

    42 800

    40 125

    34 775

14 2 1.4

M12

    56 000

    52 500

    45 500

M12

×1.5

    58 480

    54 825

    47 515

M12

×1.25

    61 120

    57 300

    49 660

21 3.1

2.1

M14

    76 400

    71 625

    62 075

M14

×1.5

    83 200

    78 000

    67 600

31 4.4

3

M16

   104 000

    97 500

    84 500

M16

×1.5

   111 200

   104 250

    90 350

42 6 4.2

M18

   127 200

   119 250

   103 350

M18

×1.5

   143 200

   134 250

   116 350

56 8 5.5

M20

   162 400

   152 250

   131 950

M20

×1.5

   180 800

   169 500

   146 900

72 10.5 7

M22

   201 600

   189 000

   163 800

M22

×1.5

   220 800

   207 000

   179 400

90 13  9

M24

   234 400

   219 750

   190 450

M24

×2

   255 200

   239 250

   207 350

106 15 10.5

M27

   304 800

   285 750

   247 650

M27

×2

   329 600

   309 000

   267 800

123 17 12

M30

   372 800

   349 500

   302 900

M30

×2

   412 000

   386 250

   334 750

140 19 14

M33

   460 800

   432 000

   374 400

M33

×2

   505 600

   474 000

   410 800

160 21.5

15.5

M36

   542 400

   508 500

   440 700

M36

×3

   574 400

   538 500

   466 700

180 24 17.5

M39

   648 000

   607 500

   526 500

M39

×3

   684 000

   641 250

   555 750

200 26.5

19.5

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

強度区分 10 のナットの締付け力は,強度区分 10.9 のボルトの保証荷重の 80 %と同じである。ボルトの保証荷
重は,JIS B 1051 による。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存

するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場
合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


12

B 1056

:2011

表 8−強度区分 12 のプリベリングトルク形ナットの試験締付け力及びプリベリングトルク 

締付け力

総合摩擦係数計算で使用

b)

プリベリングトルク

N

・m

ねじの呼び

d×P

試験締付け力

F

80

a)

 

N

上限値

F

75

b) 

N

下限値

F

65

b)

N

1

回目の

ねじ込み

最大

c)

1

回目の

ねじ戻し

最小

d)

5

回目の

ねじ戻し

最小

d)

M3

     3 904

     3 660

     3 172

0.6

0.15

0.1

M4

     6 816

     6 390

     5 538

1.2

0.22

0.15

M5

    11 040

    10 350

     8 970

2 1

0.35

0.24

M6

    15 600

    14 625

    12 675

4

0.55

0.4

M7

    22 400

    21 000

    18 200

6

0.85

0.6

M8

        28 400

        26 625

        23 075

M8

×1

    30 400

    28 500

    24 700

8 1.15

0.8

M10

    45 040

    42 225

    36 595

M10

×1.25

    47 520

    44 550

    38 610

M10

×1

    50 160

    47 025

    40 755

14 2 1.4

M12

    65 440

    61 350

    53 170

M12

×1.5

    68 400

    64 125

    55 575

M12

×1.25

    71 440

    66 975

    58 045

21 3.1

2.1

M14

    89 600

    84 000

    72 800

M14

×1.5

    96 800

    90 750

    78 650

31 4.4

3

M16

   121 600

   114 000

    98 800

M16

×1.5

   129 600

   121 500

   105 300

42 6 4.2

M18

   148 800

   139 500

   120 900

M18

×1.5

   168 000

   157 500

   136 500

56 8 5.5

M20

   190 400

   178 500

   154 700

M20

×1.5

   211 200

   198 000

   171 600

72 10.5 7

M22

   235 200

   220 500

   191 100

M22

×1.5

   258 400

   242 250

   209 950

90 13  9

M24

   273 600

   256 500

   222 300

M24

×2

   297 600

   279 000

   241 800

106 15 10.5

M27

   356 000

   333 750

   289 250

M27

×2

   384 800

   360 750

   312 650

123 17 12

M30

   435 200

   408 000

   353 600

M30

×2

   481 600

   451 500

   391 300

140 19 14

M33

   538 400

   504 750

   437 450

M33

×2

   590 400

   553 500

   479 700

160 21.5

15.5

M36

   633 600

   594 000

   514 800

M36

×3

   671 200

   629 250

   545 350

180 24 17.5

M39

   757 600

   710 250

   615 550

M39

×3

   799 200

   749 250

   649 350

200 26.5

19.5

注記  プリベリングトルク試験結果を統計的工程管理(SPC)方法によって評価した場合,それは統計的に別のものと

なる。

a)

強度区分 12 のナットの締付け力は,強度区分 12.9 のボルトの保証荷重の 80 %と同じである。ボルトの保証荷
重は,JIS B 1051 による。

b)

附属書 参照。

c)

  1

回目のねじ込みのプリベリングトルクは,全金属製プリベリングトルク形ナットだけに適用する。非金属イン

サート付きプリベリングトルク形ナットのプリベリングトルクは,その値の 50 %とする。

d)

この表の値は,受入検査条件のもとで行われる実験室での試験に必要である。このねじ部品は,使い方に依存

するところがあるので,その性能は,通常使用の場合でも変化する可能性がある。製品の性能に疑問がある場
合には,製品自体のねじ締結体に対しての追加試験を行うことが望ましい。


13

B 1056

:2011

試験方法 

9.1 

一般 

供試ナットは,受入れ状態で試験を行う。

9.2 

保証荷重試験 

保証荷重試験は,JIS B 1052-2 又は JIS B 1052-6 によるほか,次による。

a)

供試ナットは,試験用ボルト(9.3 参照)又は試験用硬質マンドレルと組み合わせて試験する。おねじ

の先端側の最初の完全ねじ山が,プリベリングトルク発生部を通過した後,供試ナットが,360°回転

する間のねじ込み最大プリベリングトルクを記録し,三つの完全ねじ山が突き出るまで,供試ナット

をねじ込み続ける。疑義が生じた場合の合否判定試験では,非金属インサート付きプリベリングトル

ク形ナットには試験用硬質マンドレルを用い,全金属製プリベリングトルク形ナットには試験用ボル

トを用いる。

b)  JIS B 1052-2

又は JIS B 1052-6 で規定する保証荷重と等しい荷重を,試験用ボルト又は試験用硬質マ

ンドレルの軸方向に,供試ナット座面に対して作用させ,15 秒間保持しなければならない。そのとき,

供試ナットのねじ山が,せん断破壊又は破断することなく,この荷重に耐えなければならない。まず,

保証荷重試験に合格する必要がある。

c)

除荷後,供試ナットを,取外し側に半回転戻した後から完全に取り外すまでのねじ戻し中に,発生す

る最大プリベリングトルクは,

ねじ込み中に記録された最大プリベリングトルクを超えてはならない。

9.3 

プリベリングトルク試験 

9.3.1 

一般 

この試験の方法は,プリベリングトルク形ナットに対して次の特性を同時に求めることができる。

a)

性能特性としてのプリベリングトルク。

b)

受渡当事者間の協定によって求める,JIS B 1084 に規定する締付け特性としての総合摩擦係数。

なお,手動によって,プリベリング性能特性だけを試験する場合の試験方法は,

附属書 JA による。

9.3.2 

試験装置 

試験装置は,JIS B 1084 による。

供試ナットが着座したときの試験のセット状態は,

図 による。ただし,プリベリングトルクの測定中

に,締付け力が発生しないようにしなければならない。


14

B 1056

:2011

  1

試験用座面板

  2

供試ナット

  3

試験用ボルト

  4

試験装置(被締結部材)

  d

4

座面板の穴の直径

a)

試験用座面板及びボルトの頭部は,適切な方法によって回り止めを施し,軸合せを行う。

b)

  d

4

は,JIS B 1001 の 1 級による。

c)

  4

∼7 ピッチ

図 1−ナットが着座したときの試験セット状態

9.3.3 

試験用部品 

試験用ボルト及び試験用座面板は,JIS B 1084 による。

試験用ボルト及び試験用座面板の表面状態は,通常 JIS B 1084 に規定する皮膜処理なしで,油脂の付着

がない生地とする。また,試験用座面板は,通常タイプ HH とする。ただし,試験用部品は再使用しては

ならない。また,供試ナットに対する試験用ボルトの強度区分は,

表 から選択する。

表 9−試験用ボルトの強度区分

供試ナット

試験用ボルト

強度区分

                    04

≧ 8.8

                    05

≧10.9

                      5

≧ 8.8

                      6

≧ 8.8

                      8

≧ 8.8

                      9

≧ 9.8

                    10

≧10.9

                    12

                    12.9


15

B 1056

:2011

9.3.4 

試験手順 

この試験は,9.3.2 に規定した適切な試験装置によって自動で行う。試験手順は,次による。

なお,締付け特性(総合摩擦係数)の試験条件は,JIS B 1084 による。

a)

試験用ボルトを,

図 のように供試ナットの着座後にボルトのねじ先が供試ナットの頂面から 4∼7

ピッチが突き出るように締付け力測定装置に取り付ける。

b)

試験装置に,試験用座面板を取り付けた後,供試ナットを,手動によって,試験用ボルトのねじにプ

リベリングトルク発生部の手前までねじ込む。

c)

試験機の条件設定は,次による。測定は,プリベリングトルクの発生点から始める(

図 に示す点 1)。

供試ナットは,試験締付け力 F

80

まで締付けるので,試験装置の停止信号も F

80

に設定して,F

75

にお

いて正確な値が確実に得られるようにする。供試ナットを,ねじ込み及び締め付ける回転は,

図 

示す点 1 から F

80

に達するまで,連続的で等速でなければならない。F

80

の値は,

表 1∼表 による。

締付け力 F

75

及び F

65

と,そのときのトルクを用いて,総合摩擦係数を計算する(

附属書 参照)。

d)

供試ナットのねじ込みを開始し,試験締付け力 F

80

まで締め付ける。

図 に示す点 1 から供試ナット

の着座点(

図 に示す点 2)の区間で生じる,最大のねじ込みプリベリングトルク T

Fv,max

を求める。

その値は,

表 1∼表 で規定する 1 回目のねじ込みプリベリングトルクの値を超えてはならない。

e)

引き続き,供試ナットにトルクがゼロになるまでゆるめトルクを加える。締付け力がゼロになった点

から 360°ねじ戻した間(

図 に示す点 3∼点 4 の区間)で生じる,最小のねじ戻しプリベリングトル

ク T

Fd,min

を求める。その値は,

表 1∼表 で規定する 1 回目のねじ戻しプリベリングトルクの値に等

しいか又は高くなければならない。

図 に示す点 4 は,図 に示す点 3 の角度位置から 360°差し引

いた角度に当たる。供試ナットのゆるめ,戻し回転は,試験締付け力 F

80

の位置からトルクがゼロに

至るまで,連続的で等速でなければならない。

f)

供試ナットを完全に外した後,供試ナット又は試験用ボルトのねじに損傷があってはならない。疑義

が生じた場合には,試験用ボルトを適合する JIS B 0251 のねじリングゲージで判定しなければならな

い。

g)  5

回目のねじ戻し試験の場合は,締付け力を加えることなく,

図 に示す点 1∼点 2 の位置の区間で,

上述のねじ込み及びねじ戻しを更に 4 回繰り返す。締付け力が発生しないように,試験用座面板は,

取り外す。5 回目のねじ戻しのときに,ねじ戻しプリベリングトルクを測定する。このトルクは,

表 1

表 による 5 回目のねじ戻しプリベリングトルクの値に等しいか又は高くなければならない。


16

B 1056

:2011

  F

締付け力

  T

トルク

  θ

回転角

  点 1  ねじ込みプリベリングトルクが発生し始める,T

Fv

の測定開始点

  点 2  着座点  T

Fv

の測定終了点

  点 3  試験用座面から離れ始める,T

Fd

の測定開始点

  点 4  T

Fd

の測定終了点

図 2−トルク−締付け力−角度曲線

9.3.5 

試験報告書 

試験報告書の内容は,JIS B 1084 による。ただし,ねじ込みプリベリングトルク T

Fv

及びねじ戻しプリ

ベリングトルク T

Fd

(必要ならば,非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットの耐温度特性試験結

果も)を試験報告書に含めなければならない。


17

B 1056

:2011

附属書 A

(規定)

非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットの耐温度特性試験

A.1 

一般 

この附属書は,

非金属インサート付きプリベリングトルク形ナットの耐温度特性試験について規定する。

A.2 

耐温度特性試験 

環境温度(10  ℃∼35  ℃)において,締付け軸力を発生させないで,4∼7 ピッチの完全ねじ山が供試ナ

ット上面から突き出るまで,供試ナットを試験用ボルトにねじ込む。

その組付け体を 120  ℃の場所に置き,1 時間後,組付け体をその場所から取り出して自然に環境温度ま

で冷やす。

その後,組付け体を−50  ℃の場所に置き,1 時間後,組付け体をその場所から取り出して自然に環境温

度に戻す。

9.3.4

又は

附属書 JA に示す試験手順に従って,環境温度で組付け体のプリベリングトルク試験を行う。

ただし,1 回目のねじ込みプリベリングトルクは無視し,締付け力を加えてはならない。1 回目及び 5 回目

のねじ戻しで測定したねじ戻しプリベリングトルクは,

表 1∼表 に規定する値と等しいか又は高くなけ

ればならない。

受渡当事者間の協定によって,ナットに対する要求事項に合うように,温度範囲を変更してもよい。


18

B 1056

:2011

附属書 B

(参考)

総合摩擦係数μ

tot

の求め方

締付けは,はめ合わすボルトの保証荷重又はナットの保証荷重値の 80 %である試験締付け力まで行う。

総合摩擦係数μ

tot

を求めるための締付け力は,保証荷重値の 65 %及び 75 %とする。

総合摩擦係数μ

tot

は,F

65

及び T

65

F

75

及び T

75

を用いて算出した摩擦係数を平均する。

  F

P

ボルトの保証荷重又はナットの保証荷重値

強度区分が 04 及び 05 の場合はナットの保証荷重値

  F

65

F

P

の 65 %で,総合摩擦係数を求めるための締付け力の下限値

  F

75

F

P

の 75 %で,総合摩擦係数を求めるための締付け力の上限値

  F

80

F

P

の 80 %で,試験締付け力(締付け停止の締付け力)

  T

65

F

65

におけるトルクで,総合摩擦係数を求めるためのトルク

  T

75

F

75

におけるトルクで,総合摩擦係数を求めるためのトルク

図 B.1−総合摩擦係数μ

tot

の求め方


19

B 1056

:2011

附属書 JA

(規定)

手動によるプリベリングトルク特性試験

JA.1 

一般 

この附属書は,手動式のトルクレンチ及び締付け力測定装置を用いて行うプリベリングトルク形ナット

の性能試験について規定する。

JA.2 

試験装置 

手動式トルクレンチは,予想される試験値に対して適切な測定範囲のものを用いる。手動式トルクレン

チは,JIS B 4652 の要求事項を満たさなければならない。

締付け力測定装置は,試験用ボルト及び試験用座面板を保持し,供試ナットの締付けによって発生する

締付け力を測定できるものでなければならない。その精度は,締付け力の±5 %とする。

なお,締付け力測定装置は,ひずみゲージ荷重計が望ましいが油圧荷重計でもよい。

JA.3 

試験用部品 

試験用部品は,9.3.3 による。

JA.4 

試験手順 

性能試験の手順は次による。

a)

試験用ボルトを,

図 のように供試ナットの着座後に試験用ボルトのねじが供試ナットの頂面から 4

∼7 ピッチが突き出るように締付け力測定装置に取り付ける。

b)

試験装置に,試験用座面板を取り付けた後,供試ナットを,手動によって,試験用ボルトのねじにプ

リベリングトルク発生部の手前までねじ込む。

c)

供試ナットをトルクレンチで着座までねじ込み,その間における最大のねじ込みプリベリングトルク

T

Fv,max

を求める。その値は,

表 1∼表 に規定する 1 回目のねじ込みプリベリングトルクの値を超えて

はならない。

d)

着座後,供試ナットに,締付け工具によって締付けトルクを加え,

表 1∼表 に規定する試験締付け

力 F

80

まで締め付ける。引き続き,供試ナットに,試験用ボルトに発生していた締付け力がゼロにな

るまでゆるめる。

e)

供試ナットをトルクレンチによって,更に 360°ねじ戻す。その回転中に生じる最小のねじ戻しプリ

ベリングトルク T

Fd,min

を求める(供試ナットが,動き始めるまでのトルクは除く。

。その値は,

表 1

表 に規定する 1 回目のねじ戻しプリベリングトルクの値に等しいか又は高くなければならない。

f)

供試ナットを,完全に外す。このとき,供試ナット又は試験用ボルトのねじに,損傷があってはなら

ない。疑義が生じた場合には,試験用ボルトを,適合する JIS B 0251 のねじリングゲージで判定しな

ければならない。

g)  5

回目のねじ戻し試験の場合は,供試ナットを再び試験用ボルトにセットして,締付け力を加えるこ

となく,着座直前までねじ込む。その後,試験用ボルトのねじ部から完全に外れるまでねじ戻す。こ

のねじ込み及びねじ戻しを,更に 3 回繰り返す。5 回目のねじ戻しのときに,トルクレンチで,最小


20

B 1056

:2011

のねじ戻しプリベリングトルク T

Fd,min

を測定する。このトルクは,

表 1∼表 による 5 回目のねじ戻

しプリベリングトルクの値に等しいか又は高くなければならない。

なお,2 回目以降のねじ込みでは,締付け力を与えないので,締付け力測定装置は,用いなくてよ

い。

参考文献  JIS B 0205-2  一般用メートルねじ−第 2 部:全体系 

注記  対応国際規格:ISO 261,ISO general purpose metric screw threads−General plan(IDT)


附属書 JB

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS B 1056:2011

  プリベリングトルク形鋼製ナット−機械的性質及び性能

ISO 2320:2008

  Prevailing torque type steel nuts−Mechanical and performance

properties

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

2

引 用 規

9.3.4

試験

手順

プ リ ベ リ ン グ ト ル
ク試験手順を規定

 9.3.4

プリベリングトルク試験
手順を規定

変更

自動の試験機だけで行う方法
に変更

新しい試験方法は,手動では不可
能 
手動での試験方法を附属書 JA に

規定

附属書 JA
(規定)

手 動 に よ る プ リ ベ
リ ン グ ト ル ク 特 性

試験

 9.3.4

プリベリングトルク試験
手順を規定

追加

手動によるプリベリングトル
ク特性試験を規定

新しい試験方法を,手動で可能な
範囲で規定

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 2320:2008,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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