>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 B

0711

-1976

研削しろ

Removal in Grindings

1.

適用範囲  この規格は,鉄鋼研削仕上げ面(円筒研削,内面研削及び平面研削の仕上げ面)の研削し

ろが特に指定されていないときの,研削しろについて規定する。

2.

用語  この規格で用いる用語の意味は,次による。

(1)

研削しろ  工作物が所定の寸法・形状及び表面粗さに経済的に研削仕上げされるように,その前加工

において工作物に残しておく余肉の寸法。

(2)

前加工  工作物を,所定の研削しろを有する状態まで切削する作業。

3.

研削しろの種類  研削しろの種類は,次の 3 種類とする。

円筒研削しろ(センタ支持による研削及びチャック支持による研削)

内面研削しろ(チャック支持による研削)

平面研削しろ(チャック支持による研削及びテーブル支持による研削)

4.

円筒研削しろ

4.1

前加工  前加工は,旋盤による。

4.2

研削しろ

4.2.1

旋削後,熱処理せずに研削仕上げする工作物の直径当たりの研削しろは,

表 1(1)による。

4.2.2

旋削後,焼入れ・焼もどししてから研削仕上げする工作物の直径当たりの研削しろは,

表 1(2)によ

る。

4.3

前加工寸法  前加工寸法は,研削面の直径の最大仕上げ寸法の小数第 2 位を 4 捨 5 入して小数点以

下 1 けたに丸めた数値に,4.2 により求めた研削しろを加えた値とする。


2

B 0711-1976

表 1  円筒の直径当たりの研削しろ 

(1)

前加工後  熱処理しないもの

単位 mm

端面からの距離

l

直径 D

16

以下

16

を超え

25

以下

25

を超え

40

以下

40

を超え

63

以下

63

を超え

100

以下

100

を超え

160

以下

160

を超え

250

以下

250

を超え

400

以下

400

を超え

630

以下

630

を超え

1000

以下

1000

を超え

1600

以下

6

を超え  10 以下

0.1 0.2 0.2 0.3 0.3

10

を超え  18 以下

0.1 0.1 0.2 0.2 0.3 0.3

18

を超え  30 以下

0.1 0.1 0.2 0.2 0.2 0.3 0.4

30

を超え  50 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3 0.4 0.4

50

を超え  80 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3 0.4 0.5

80

を超え 120 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3 0.3 0.5 0.6

120

を超え 180 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3 0.3 0.4 0.6 0.7

180

を超え 250 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3 0.3 0.4 0.5 0.6

250

を超え 315 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.5 0.6

315

を超え 400 以下

−  0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.5 0.6

400

を超え 500 以下

−  0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.5 0.6

(2)

前加工後  焼入れ・焼もどしするもの

単位 mm

端面からの距離

l

直径 D

16

以下

16

を超え

25

以下

25

を超え

40

以下

40

を超え

63

以下

63

を超え

100

以下

100

を超え

160

以下

160

を超え

250

以下

250

を超え

400

以下

400

を超え

630

以下

630

を超え

1000

以下

1000

を超え

1600

以下

6

を超え  10 以下

0.2 0.2 0.2 0.3 0.5

10

を超え  18 以下

0.2 0.2 0.2 0.3 0.4 0.5

18

を超え  30 以下

0.2 0.2 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6

30

を超え  50 以下

0.2 0.2 0.2 0.3 0.3 0.4 0.5 0.7

50

を超え  80 以下

0.2 0.2 0.2 0.3 0.3 0.4 0.4 0.6 0.8

80

を超え 120 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.5 0.7 0.9

120

を超え 180 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1.1

180

を超え 250 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4 0.6 0.8 1.0

250

を超え 315 以下

0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.6 0.7 0.9

315

を超え 400 以下

−  0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.5 0.7 0.9

400

を超え 500 以下

−  0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.7 0.8

備考1.  前加工寸法の許容差は,次による。

研削しろ 0.2mm 以下の場合±0.05mm,

0.3mm

以上の場合±0.1mm

2.  D

は,研削面の直径の仕上げ基準寸法とする。

l

は,研削面が軸方向の中央にまたがるときは全長の

2

1

を とし,その他の場合は,近い方の軸端から測っ

た最大長さを とする。

例:図 の前加工寸法は,焼入れ・焼もどしを行う場合(単位 mm)

手順 

研削仕上げの最大寸法 50+0.050 30+0.041 
小数 2 けた目を 4 捨 5 入して得た数値(イ) 50.1  30.0 
表 1(2)から求めた研削しろ(ロ) 0.3

0.3

前加工の基準寸法〔

(イ)+(ロ)

〕 50.4

30.3

表 の備考 から求めた前加工寸法の許容差

±0.1

±0.1


3

B 0711-1976

前加工の許容限界寸法 50.4±0.1 30.3±0.1

又は 50

3

.

0

5

.

0

又は 30

2

.

0

4

.

0

図 1  円筒研削の例

5.

内面研削しろ

5.1

前加工  前加工は,旋盤・中ぐり盤などによる。

5.2

研削しろ

5.2.1

前加工後  熱処理せずに研削仕上げする工作物の直径当たりの研削しろは,

表 2(1)による。

5.2.2

前加工後  焼入れ・焼もどししてから研削仕上げする工作物の直径当たりの研削しろは,

表 2(2)

よる。この場合は半径方向の肉厚は,内径の

10

1

以上あるものとし,

10

1

未満のものは,研削しろを

表 2(2)の 2

倍まで大きくすることができる。

表 2  内面の直径当たりの研削しろ

(1)

前加工後  熱処理しないもの

単位 mm

長さ L

直径 D

10

以下

10

を超え

16

以下

16

を超え

25

以下

25

を超え

40

以下

40

を超え

63

以下

63

を超え

100

以下

100

を超え

160

以下

160

を超え

250

以下

250

を超え

400

以下

400

を超え

630

以下

630

を超え

1000

以下

6

を超え  10 以下

0.1 0.2 0.2

10

を超え  18 以下

0.2 0.2 0.2 0.2

18

を超え  30 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2

30

を超え  50 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3

50

を超え  80 以下

0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3 0.3

80

を超え 120 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3

120

を超え 180 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4

180

を超え 250 以下

−  0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4  −

250

を超え 315 以下

−  0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.5 0.5

315

を超え 400 以下

−  0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.5 0.5

400

を超え 500 以下

−  0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.6


4

B 0711-1976

(2)

前加工後  焼入れ・焼もどしするもの

単位 mm

長さ L

直径 D

10

以下

10

を超え

16

以下

16

を超え

25

以下

25

を超え

40

以下

40

を超え

63

以下

63

を超え

100

以下

100

を超え

160

以下

160

を超え

250

以下

250

を超え

400

以下

400

を超え

630

以下

630

を超え

1000

以下

6

を超え  10 以下

0.2 0.2 0.2

10

を超え  18 以下

0.2 0.2 0.3 0.3

18

を超え  30 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3

30

を超え  50 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4

50

を超え  80 以下

0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4

80

を超え 120 以下

0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.5

120

を超え 180 以下

0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.6

180

を超え 250 以下

−  0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.6 0.7  −

250

を超え 315 以下

−  0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.7 0.8

315

を超え 400 以下

−  0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.7 0.8

400

を超え 500 以下

−  0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.8

備考1.  前加工寸法の許容差は,次による。

研削しろ 0.2mm 以下の場合±0.05mm,

0.3mm

以上の場合±0.1mm

2.  D

は,研削面の直径の仕上げ基準寸法とする。

L

は,研削面の全長とする。

5.3

前加工寸法  前加工寸法は,研削面の直径の最小仕上げ寸法の小数第 2 位を 4 捨 5 入して小数点以

下 1 けたに丸めた数値から,5.2 により求めた研削しろを引いた値とする。

例:図 の前加工寸法は,焼入れ・焼もどしを行う場合(単位 mm)

手順

研削仕上げの最小寸法 100−0.052 
小数 2 けた目を 4 捨 5 入して得た値(イ) 99.9 
表 2(2)から求めた研削しろ(ロ) 0.5 
前加工の基準寸法〔

(イ)−(ロ)

〕 99.4

表 の備考 から求めた前加工寸法の許容差

±0.1

前加工の許容限界寸法 99.4±0.1

又は 100

7

.

0

5

.

0

図 2  内面研削の例 


5

B 0711-1976

6.

平面研削しろ

6.1

前加工  前加工は,形削り盤・平削り盤・フライス盤などによる。

6.2

研削しろ

6.2.1

前加工後,熱処理せずに研削仕上げする工作物の,両面の分を合わせた研削しろは,

表 3(1)による。

6.2.2

前加工後,焼入れ・焼もどししてから研削仕上げする工作物の,両面の分を合わせた研削しろは,

表 3(2)による。この場合に,肉厚は幅の

10

1

以上あるものとし,

10

1

未満のものは研削しろを

表 3(2)の 2 倍以

内にすることができる。

表 3  平面の両面の分を合わせた研削しろ

(1)

前加工後  熱処理しないもの

単位 mm

長さ L

幅 W

40

以下

40

を超え

63

以下

63

を超え

100

以下

100

を超え

160

以下

160

を超え

250

以下

250

を超え

400

以下

400

を超え

630

以下

630

を超え

1000

以下

1000

を超え

1600

以下

1600

を超え

2500

以下

2500

を超え

4000

以下

20

以下

0.2 0.2 0.3 0.3 0.3 0.3

20

を超え   36 以下

0.2 0.2 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4

36

を超え   60 以下

0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4 0.5

60

を超え  100 以下

−  0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4 0.5 0.5  −

100

を超え  160 以下

−  0.4 0.4 0.4 0.4 0.5 0.5 0.6  −

160

を超え  240 以下

−  0.4 0.4 0.4 0.5 0.6 0.6 0.7

240

を超え  360 以下

−  0.5 0.5 0.5 0.5 0.6 0.7 0.8

360

を超え  500 以下

−  0.5 0.5 0.5 0.6 0.7 0.8

500

を超え  630 以下

−  0.6 0.6 0.6 0.7 0.8

630

を超え  800 以下

−  0.6 0.6 0.7 0.8

800

を超え 1000 以下

−  0.7 0.7 0.7 0.8


6

B 0711-1976

(2)

前加工後  焼入れ・焼もどしするもの

単位 mm

長さ L

幅 W

40

以下

40

を超え

63

以下

63

を超え

100

以下

100

を超え

160

以下

160

を超え

250

以下

250

を超え

400

以下

400

を超え

630

以下

630

を超え

1000

以下

1000

を超え

1600

以下

1600

を超え

2500

以下

2500

を超え

4000

以下

20

以下

0.3 0.3 0.4 0.4 0.5 0.5

20

を超え   36 以下

0.3 0.3 0.4 0.4 0.5 0.5 0.6

36

を超え   60 以下

0.4 0.4 0.4 0.4 0.5 0.5 0.6 0.7

60

を超え  100 以下

− 0.4 0.4. 0.4 0.5 0.5 0.6 0.8 0.8  −

100

を超え  160 以下

−  0.5 0.5 0.5 0.6 0.8 0.8 1.0  −

160

を超え  240 以下

−  0.6 0.6 0.6 0.8 0.9 1.0 1.2

240

を超え  360 以下

−  0.7 0.7 0.7 0.8 0.9 1.0 1.2

360

を超え  500 以下

−  0.8 0.8 0.8 0.9 1.0 1.2

500

を超え  630 以下

−  0.8 0.9 0.9 1.0 1.2

630

を超え  800 以下

−  0.9 0.9 1.0 1.2

800

を超え 1000 以下

−  1.0 1.0 1.0 1.3

備考1.  前加工寸法の許容差は,次による。

研削しろ 0.2mm の場合±0.05mm,

0.3mm

以上の場合±0.1mm

2.  W

は,工作物の幅の基準寸法とする。

L

は,工作物の全長とする。

6.3

前加工寸法  前加工寸法は,肉厚の最大仕上げ寸法の小数第 2 位を 4 捨 5 入して小数点以下 1 けた

に丸めた数値に,6.2 により求めた研削しろを加えた値とする。

例:図 が両面研削仕上げである場合の前加工寸法は,焼入れ・焼もどしを行う場合(単位 mm)

手順

A

面加工の場合

B

面加工の場合

研削仕上げの最大寸法 120+0.04 60+0.05 
小数 2 けた目を 4 捨 5 入して得た数値(イ) 120.0  60.1 
表 3(2)により求めた研削しろ(ロ) 0.4

0.5

前加工の基準寸法〔

(イ)+(ロ)

〕 120.4

60.6

表 の備考 から求めた前加工寸法の許容差

±0.1

±0.1

前加工の許容限界寸法 120.4±0.1 60.6±0.1

    又は 120

3

.

0

5

.

0

又は 60

5

.

0

7

.

0


7

B 0711-1976

図 3  平面研削の例 

機械要素部会  仕上しろ専門委員会  構成表(昭和 42 年 2 月 1 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

伊  藤      鎮

上智大学工学部

石  川  文  雄

東京芝浦電気株式会社

榎  本  三  郎

日立精機株式会社

大  野  愛  二

日産自動車株式会社

小  貫  隆  治

神奈川県工業試験所

小  野  利  男

株式会社岡本工作機械製作所

粕  川  己  彦

東芝タンガロイ株式会社

小  林  健  志

工業技術院機械試験所

中  村  昌  夫

株式会社日立製作所川崎工場

藤  原  佑  三

株式会社園池製作所

黛          稔

石川島播磨重工業株式会社

山  下  恒  幸

三菱重工業株式会社

吉  永  正  則

工業技術院標準部

水  島      孝

工業技術院機械試験所

宇田川  鉦  作

工業技術院標準部機械規格課

(事務局)

青  田  和  夫

工業技術院標準部機械規格課

黒  田  武  夫

工業技術院標準部機械規格課

(事務局)

大  磯  義  和

工業技術院標準部機械規格課(昭和 51 年 3 月 1 日改正のとき)