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日本工業規格

JIS

 B

0703

-1987

鋳造品の丸み

Roundness of Castings

1.

適用範囲  この規格は,砂型(シェル型その他の精密砂型を除く。)による鋳造品の肉厚変化部及び交

差部の隅(すみ)の丸み並びに角(かど)の丸みについて規定する。

引用規格: 

JIS B 8601

  標準数

2.

用語の説明  この規格に用いる用語の意味は,次による。

(1)

肉厚変化部  鋳造品の厚さが変化する部分(図 参照)。

図 1

(2)

交差部  鋳造品の L 字形,V 字形及び T 字形に交差する部分(図 参照)。

図 2

(3)

角及び隅  鋳造品を形成する面の突き出した部分を角,内側に屈曲した部分を隅という(図 参照)。

図 3

(4)

丸みの値  鋳造品の肉厚変化部及び交差部の隅の丸み並びに角の丸みを表す半径の大きさ(図 参照)。


2

B 0703-1987

図 4

3.

肉厚変化部及び交差部の隅の丸みの値  肉厚変化部及び交差部の隅の丸みの値は,表 による。

表 1  肉厚変化部及び交差部の隅の丸み

単位 mm

材料

丸みの値  R(

1

)

ねずみ鋳鉄品

可鍛鋳鉄品

球状黒鉛鋳鉄品

黄銅鋳物

青銅鋳物

高力黄銅鋳物

アルミニウム合金鋳物

マグネシウム合金鋳物

(2)

3

4

5

6

炭素鋼鋳鋼品

低合金鋼鋳鋼品

− (5) (6)

8

ステンレス鋼鋳鋼品

− (5) (6) (8)

10

12

16

20

25

30

40

50

60

80

100

(

1

)  R

の実際の適用の目安を

参考1に示す。

備考1.  括弧内の丸みの値は,なるべく使用しないものとする。

2.

丸みの値が 100mm を超える場合は,JIS Z 8601(標準数)の R 10 による。


3

B 0703-1987

4.

角の丸みの値  角の丸みの値は,表 による。

表 2  角の丸み

単位 mm

材料

丸みの値  r(

2

)

ねずみ鋳鉄品

可鍛鋳鉄品

黄銅鋳物

青銅鋳物

アルミニウム合金鋳物

2

2.5

マグネシウム合金鋳物

(1) (1.2)

1.6

球状黒鉛鋳鉄品

高力黄銅鋳物

炭素鋼鋳鋼品

低合金鋼鋳鋼品

ステンレス鋼鋳鋼品

− (2) (2.5)

3 4 5 6 8 10

(

2

)  r

の実際の適用の目安を

参考2に示す。

備考1.  括弧内の丸みの値は,なるべく使用しないものとする。

2.

丸みの値が 10mm を超える場合は,

表 の数値を用いる。

参考 1  肉厚変化部及び交差部における隅の丸みの値の適用  肉厚変化部及び交差部における隅の丸みの

値の適用に際してのよりどころを,参考として次に示す。

1.

記号  参考 に用いる記号は,次のとおりとする(参考図 1)。

参考図 1


4

B 0703-1987

2.

肉厚変化部  肉厚比が 1.5 以下の場合には,薄肉側に接する丸みを付ける。肉厚比が 1.5 を超え 3 以下

の場合にはこう配部を設ける。

こう配部が十分とれない場合は,こう配部に接する丸みを厚肉部側に付ける(

参考図 参照)。

参考図 2

参考表 1  肉厚変化部における丸み及びこう配部の値

単位 mm

3 

4  5  6  8  10 12 16 20 25 30 40 50 60 80

t

T

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

R

L

4

(2)

5

3

8

3

6

3

12

3

3

8

4

20

4

16

4

12

4

10    5

25

5

20

5

16

5

12   

6

30

6

25

6

16

6

16

8

40

8

30

8

25

8

20

10

50  10

40

10

30

10

25

12

60

12

50

12

40

12

30

16

80

16

80

16

60

16

16

40

20 100

20

80

20

60

20

50

25 125

25 100

25

80  25

60

30 160

30 125

30 125  30

30

80

40 200

40 200  40

160  40

125  40

100

50

250  50

200  50 160

50

備考1.  丸みの値が鋳造品の材料により規格本体の値以下になっている部分は,規格本体の最小値を採用する。

2.

括弧内の丸みの値は,なるべく使用しない。

3.

L

字形交差部及び 字形交差部  L 字形交差部(交差角 90°)及び V 字形交差部(交差角 90°未満)

は,次の(1)のようにその交差部の内側及び外側を原則として丸めるが,交差部が 60°以上の場合には,次

(2)のように内側だけを丸めて,外側は丸めなくてもよい。

(1)

内側及び外側に丸みを付ける場合  交差部の両側に接するように丸みを付ける(参考図 参照)。


5

B 0703-1987

参考図 3

参考表 2  字形交差部,字形交差部の内側及び外側に丸みを付ける場合の丸みの値

単位 mm

3  4  5  6  8  10 12 16 20 25 30 40 50 60 80 100

t

T

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

R

1

R

2

3

3

6

4

4

8

4

8

5

4

8

5

10

5

10

6

5

10

5

10

5

10

6 12

8

5

10

6

12

6

12

6 12

8

16

10

6

12

8

16

8 16

10

20

10

20

12

 

8

16

10 20

10

20

10

20 12 (2 )

16

  10 20

12

25

12

25 16 30 16 32)

20

  16

30

16

30 16 30 20 40 20 40

25

  20

40 20 40 20 40 25 50 25 50

30

  20

40 20 40 25 50 25 50 30 60 30 60

40

30 60 30 60 30 60 40 80 40 80

50

40 80 40 80 40 80 50 100

50

100

60

40 80 40 80 50 100 50 100

50

100

60

120

80

50 100 60 120

60

120

60

120 80 160

100

60 120

80

160

80

160 100 200 100 200

備考1.  括弧内の値は,規格値ではないが,この場合に限り丸みの値として使用する。

2.

丸みの値が鋳造品の材料によって規格本体の値以下になっている部分は,規格本体の最小値を採用する。

(2)

外側に丸みを付けない場合  肉厚比が 1.5 以下の場合には,内側の接続部に丸みを付け,肉厚比が 1.5

を超え 3 以下の場合には,内側にこう配部を設けて厚肉側に丸みを付ける(

参考図 参照)。

参考図 4


6

B 0703-1987

参考表 3  字形交差部,字形交差部の外側を丸みを付けない場合の丸み及びこう配部の値

単位 mm

3  4  5  6  8  10 12 16 20 25 30 40 50 60 80 100

t

T

R

L

A

R

L

A

R

L

A

R L

A

R

L

A

R

L A R L A R L A R L A R L A R L A R L

A

R

L

A

R

L

A

R L A R L A

3

(2)

−  −

4

(2)

−  −  (2)

−  −

5

3

8 2  3

−  −  3

−  −

6

3

12 3  3

−  −  3

−  −  −  −

8

3

20 5  3

16 4  3

12 3  3

−  −  3

−  −

10

3

25 6  3

20 5  16 4 3

−  −  3  − −

12

4

34 8  25 6 4

16 4 

− − − −

16

40 10  5

30 8 5  25

6

5

− − − −

20

6

50 12  6  40 10

30

8

6

− − − −

25

8  60 16

50 12

40 10

8

− − − −

30

  10  80 20 10 80 20 10 60 16 10

− − 10 − − 10 − −

40

12 100 25 12 80 20 12 60 16 12

− − 12 −  −

50

16 125 30 16 100 25 16 80 20 16

−  −  16

−  −

60

20 160 40 20 125 30 20 125 30 20

−  −  20

−  −  20

−  −

80

25 200 50 25 160 40  25

125 30  25

−  −  25 − −

100

30 250 60  30

200 50  30

160 40  30

− − 30 − −

備考1.  丸みの値が鋳造品の材料によって規格本体の値以下になっている部分は,規格本体の最小値を採用する。

2.

括弧内の丸みの値は,なるべく使用しない。

4.

T

字交差部  T 字交差部には,次の(1)及び(2)の場合のように,その隅に丸み及びこう配部を設ける。

(1)

薄肉部に厚肉部が交差する場合  肉厚比が 1.5 以下の場合には,隅に丸みを付け,肉厚比が 1.5 を超え

3

以下の場合には,こう配部を設けて,厚肉側に丸みを付ける(

参考図 参照)。

参考図 5


7

B 0703-1987

参考表 4  薄肉部に厚肉部が 字形に交差する場合の丸み及びこう配部の値

単位 mm

3  4  5  6  8  10 12 16 20 25 30 40 50 60 80 100

t

T

R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A R L A

3

(2)

−  −

4

(2) 

−  −  (2) −  −

5

(2) 

−  −  (2) −  −  (2) −  −

6

(2)  6 2 (2)

−  −  (2)

−  −  (2)

−  −

8

3

10 2.5  3

8 2  3

6 2  3

−  −  3

−  −

10

3

12 3  3

10 2.5 3

8 2  3

−  −  3

− −

12

4

16 4  12 3  4

8 2  4

− − − −

16

20 5  5

16 4  5

12 3

5

− − − −

20

6

25 6  6  20

5

16

4

6

− − − −

25

8  30

8

25

6

20

5

8

− − − −

30

  10  40 10 10 30

10 30

10

− − 10 − − 10 − −

40

12 50 12 12 40 10 12 30

12

− − 12 −  −

50

16 60 16 16 50 12 16 40 10 16

−  −  16

−  −

60

20 80 20 20 60 16 20 60 16 20

−  −  20

−  −  20

−  −

80

25 100 25 25 80 20 25

60 16 25

−  −  25 − −

100

30 125 30  30

100 25  30

80 20 30

− − 30 − −

備考1.  丸みの値が鋳造品の材料によって規格本体の値以下になっている部分は,規格本体の最小値を採用する。

2.

括弧内の丸みの値は,なるべく使用しない。

(2)

厚肉部に薄肉部が交差する場合  肉厚比が 1.5 以下の場合は隅に丸みを付け,肉厚比が 1.5 を超え 3

以下の場合には,こう配部を設けて,厚肉部に丸みを付ける(

参考図 参照)。

参考図 6


8

B 0703-1987

参考表 5  厚肉部に薄肉部が 字形に交差する場合の丸みとこう配部の値

単位 mm

3  4  5  6  8  10 12 16 20 25 30 40 50 60 80 100

t

T

R

L

A

R

L

A

R

L

A

R L

A

R

L

A

R

L A R L A R L A R L A R L A R L A R L

A

R

L

A

R

L

A

R L A R L A

3

(2)

−  −

4

(2)

−  −  (2)

−  −

5

(2)

−  −  (2)

−  −  (2)

−  −

6

(2)

−  −  (2)

−  −  (2)

−  −  (2) −  −

8

3

−  −  3

−  −  3

−  −  −  −  3

−  −

10

3

12 2  3

−  −  −  −  3

−  −  3  − −

12

4

16 2  12 2  4

−  −  4  − − − −

16

20 2.5  5

16 2  5  12 2

5

− − − −

20

6

25 3  6  20 2.5 16 2

6

− − − −

25

8  30 4

2.5 3

20 2.5 8

− − − −

30

  10  40 5 10 40 5 10 30 4 10

− − 10 − − 10 − −

40

12 50 6 12 40

12 30 4 12

− − 12 −  −

50

16 60

16 50 6 16 40

16

−  −  16

−  −

60

20 80 10 20 60 8 20 60

20

−  −  20

−  −  20

−  −

80

25 100 12 25 80 10 25

60 8 25

−  −  25 − −

100

30 125 16  30

100 12  30

80 10 30 40 5 30

− −

備考1.  丸みの値が鋳造品の材料によって規格本体の値以下になっている部分は,規格本体の最小値を採用する。

2.

括弧内の丸みの値は,なるべく使用しない。

参考 2  角の丸みの値の適用  角の丸みの値の適用に際してのよりどころを参考として次に示す。

1.

記号  参考 に用いる記号は,次のとおりとする(参考図 7)。

参考図 7

2.

角の丸みの目安  角の丸みの値の適用の目安は参考表 による。


9

B 0703-1987

参考表 6

単位 mm

鋳造品の肉厚

又は t

材料

3

∼5 6∼10 12∼20 25∼40 50∼100

ねずみ鋳鉄品

可鍛鋳鉄品 
黄銅鋳物 
青銅鋳物

アルミニウム合金鋳物 
マグネシウム合金鋳物

1 2 2 3 4

球状黒鉛鋳鉄品 
高力黄銅鋳物

− 2 3 4 5

炭素鋼鋳鋼品 
低合金鋼鋳鋼品 
ステンレス鋼鋳鋼品

− 3 4 5 6