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B 0612 : 2002 (ISO 1119 : 1998)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人日本規格

協会  (JSA)  から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の

審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって JIS B 0612 : 1987 は改正され,

この規格に置き換えられる。

今回の改正は,対応国際規格である ISO 1119 : 1998, Geometrical Product Specifications (GPS)  −Series of

conical tapers and taper angles

の改正に伴うものである。

JIS B 0612

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  GPS マトリックス

附属書 B(参考)  関連規格


日本工業規格

JIS

 B

0612

: 2002

 (I

1119

: 1998

)

製品の幾何特性仕様 (GPS) −

円すいのテーパ比及びテーパ角度の基準値

Geometrical Product Specifications (GPS)

Series of conical tapers and taper angles

序文  この規格は,1998 年に第 2 版として発行された ISO 1119, Geometrical Product Specifications (GPS)  −

Series of conical tapers and taper angles

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した

日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

この規格は,製品の幾何特性仕様 (GPS) 規格であり,一般 GPS 規格  (TR B 0007)  に関するものである。

そして,角度についての GPS マトリックスの規格チェーンのリンク 1 及びリンク 2 に影響を与える。

この規格と他の規格との関係及び GPS マトリックスモデルの関係についての更に詳細な内容は,

附属書 A

を参照。

備考  TR B 0007 は,ISO/TR 14638,Geometrical product specification (GPS)  −Masterplan と一致して

いる。

1.

適用範囲  この規格は,機械の分野で一般的に用いる円すいテーパを,テーパ角度 120∼0.1°又はテ

ーパ比 1 : 0.288 6∼1 : 500 の基準値について規定する。

この規格は,単純円すい面だけに適用し,プリズム,テーパねじ,かさ歯車などには適用しない。

円すいの寸法及び公差方式の図示方法は,JIS B 0028 による。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 1119 : 1998, Geometrical Product Specifications (GPS)

−Series of conical tapers and taper angles

(IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0028

  製図−寸法及び公差の表示方式−円すい

備考  ISO 3040 : 1990, Technical drawings−Dimensioning and tolerancing−Cones が,この規格と一致

している。

JIS Z 8601

  標準数

備考  ISO/R 3 : 1953, Preferred numbers−Series of preferred numbers からの引用事項は,この規格の


2

B 0612 : 2002 (ISO 1119 : 1998)

該当事項と同等である。

3.

定義及び量記号  この規格で用いる主な用語の定義及び量記号は,次による。

3.1

テーパ角度 (cone angle) 

α  一つの軸断面における円すいの二つの母線のなす角度。

3.2

テーパ比 (rate of taper) C  二つの軸直角断面における直径 と との差と,その断面間の距離 

の比(

図 参照)。

2

cot

2

1

1

2

tan

2

α

α

=

=

=

L

d

D

C

備考1.  テーパ比は,無次元量である。

2.

例えば,

テーパ比 C=1 : 20 は,

直径 の断面と直径 の断面との間隔が L=20mm の場合に,

直径差 Dd=1mm,したがって,

2

1

cot

2

1

=20 であることを意味する。

参考1.  テーパ比は,一般に1 : 又は

x

1

で表す。

2.

その他のテーパ比の表し方については,JIS B 0028 を参照。

3.

テーパ比は,JIS B 0615 に規定するプリズム比に相当する。

図 1

4.

基準値  表 における基準値は,円すい部品の製造に必要となる工作機械,工具,ゲージ及び測定機

器の範囲を少なくするために,系列 1 を優先して用いる。

表 は,特定用途に対して規定しているもので,適用の欄に示された用途に限り使用することができる。

これらの

表には,円すい部品の設計,製造及び管理を容易にするために,テーパ角度又はテーパ比の換

算値も示す。


3

B 0612 : 2002 (ISO 1119 : 1998)

表 1  一般用途の円すい

換算値

基準値

テーパ角度

α

系列 1

系列 2

度分秒

度 rad

テーパ比  C

120

°

2.094 395 10

1 : 0.288 675 1

 90

°

1.570 796 33

1 : 0.500 000 0

 75

°

1.308 996 94

1 : 0.651 612 7

 60

°

1.047 197 55

1 : 0.866 025 4

 45

°

0.785 398 16

1 : 1.207 106 8

 30

°

0.523 598 78

1 : 1.866 025 4

1 : 3

3

1

18

°55′28.719 9″

18.924 644 42

°

0.330 297 35

1

4

4

1

14

°15′ 0.117 7″

14.250 032 70

°

0.248 709 99

1 : 5

5

1

11

°25′16.270 6″

11.421 186 27

°

0.199 337 30

1

6

6

1

  9

°31′38.220 2″

  9.527 283 38

°

0.166 282 46

1

7

7

1

  8

°10′16.440 8″

  8.171 233 56

°

0.142 614 93

1

8

8

1

  7

°  9′ 9.607 5″

  7.152 668 75

°

0.124 837 62

1 : 10

10

1

  5

°43′29.317 6″

  5.724 810 45

°

0.099 916 79

1

12

12

1

  4

°46′18.797 0″

  4.771 888 06

°

0.083 285 16

1

15

15

1

  3

°49′ 5.897 5″

  3.818 304 87

°

0.066 641 99

1 : 20

20

1

  2

°51′51.092 5″

  2.864 192 37

°

0.049 989 59

1

30

30

1

  1

°54′34.857 0″

  1.909 682 51

°

0.033 330 25

1 : 50

50

1

  1

°  8′45.158 6″

  1.145 877 40

°

0.019 999 33

1 : 100

100

1

        34

′22.630 9″

  0.572 953 02

°

0.009 999 92

1 : 200

200

1

        17

′11.321 9″

  0.286 478 30

°

0.004 999 99

1 : 500

500

1

          6

′52.529 5″

 0.114 591 52

°

0.002 000 00

備考  系列 1 の 120°∼1 : 3 の値は,近似的に標準数 R10/2 に従っており,1 : 5∼1 : 500 の値は R10/3 に従っている

JIS Z 8601 参照)


4

B 0612 : 2002 (ISO 1119 : 1998)

表 2  特定用途の円すいの選択

換算値

テーパ角度

α

基準値

度分秒

度 rad

テーパ比  C

規格番号

(参考)

適用

11

°54′

0.191 986 22

1 : 4.797 451 1

JIS L 6417

ISO 8489-5

  8

°40′

0.139 626 34

1 : 6.598 441 5

ISO 8489-3

-4

ISO 324

ISO 575

7

°

0.122 173 05

1 : 8.174 927 7

ISO 8489-2

1 : 38

38

1

  1

°30′27.708 0″ 1.507 696 67°

0.026 314 27

ISO 368

1 : 64

64

1

        53

′42.822 0″ 0.895 228 34°

0.015 624 68

ISO 368

繊維工業用

円すい及びパイプ

7 : 24

24

7

16

°35′39.443 8″  16.594 289 94° 0.289 625 00

1 : 3.428 571 4

JIS B 6101

フライス盤 
主軸端など

1 : 12.262

262

.

12

1

  4

°40′12.151 4″ 4.670 042 05°

0.081 507 61

JIS B 4634

ジャコブス 
テーパ番号 2

1 : 12.972

972

.

12

1

  4

°24′52.903 9″ 4.414 695 52°

0.077 050 97

JIS B 4634

ジャコブス 
テーパ番号 1

1 : 15.748

748

.

15

1

  3

°38′13.442 9″ 3.637 067 47°

0.063 478 80

JIS B 4634

ジャコブス 
テーパ番号 33

6 : 100

100

6

  3

°26′12.177 6″ 3.436 716 00°

0.059 982 01

1 : 16.666 666 7

ISO 594-1

ISO 595-1

-

2

医療機器

1 : 18.779

779

.

18

1

  3

°3′1.207 0″ 3.050

335

27

°

0.053 238 39

JIS B 4634

ジャコブス 
テーパ番号 3

1 : 19.002

002

.

19

1

  3

°0′52.395 6″ 3.014

554

34

°

0.052 613 90

JIS B 4003

モールス 
テーパ番号 5

1 : 19.180

180

.

19

1

  2

°59′11.725 8″ 2.986 590 50°

0.052 125 84

JIS B 4003

モールス 
テーパ番号 6

1 : 19.212

212

.

19

1

  2

°58′53.825 5″ 2.981 618 20°

0.052 039 05

JIS B 4003

モールス 
テーパ番号 0

1 : 19.254

254

.

19

1

  2

°58′30.421 7″ 2.975 117 13°

0.051 925 59

JIS B 4003

モールス 
テーパ番号 4

1 : 19.264

264

.

19

1

  2

°58′24.864 3″ 2.973 573 43°

0.051 898 65

JIS B 4634

ジャコブス 
テーパ番号 6

1 : 19.922

922

.

19

1

  2

°52′31.446 3″ 2.875 401 76°

0.050 185 23

JIS B 4003

モールス 
テーパ番号 3

1 : 20.020

020

.

20

1

  2

°51′40.796 0″ 2.861 332 23°

0.049 939 67

JIS B 4003

モールス 
テーパ番号 2

1 : 20.047

047

.

20

1

  2

°51′26.928 3″ 2.857 480 08°

0.049 872 44

JIS B 4003

モールス 
テーパ番号 1

1 : 20.288

288

.

20

1

  2

°49′24.780 2″ 2.823 550 06°

0.049 280 25

JIS B 4634

ジャコブス 
テーパ番号 0

1 : 23.904

904

.

23

1

  2

°23′47.624 3″ 2.396 562 32°

0.041 827 90

ISO 296

ブラウン&シャープ
テーパ番号 1∼3

1 : 28

28

1

  2

°  2′45.817 4″ 2.046 060 38°

0.035 710 49

ISO 8382

手動人工呼吸器

1 : 36

36

1

  1

°35′29.209 6″ 1.591 447 11°

0.027 775 99

JIS T 7201-2-1

1 : 40

40

1

  1

°25′56.351 6″ 1.432 319 89°

0.024 998 70

JIS T 7201-2-1

吸入麻酔システム

備考  この表の値は,適用の欄に示された特定用途だけに用いるのがよい。

参考 
1 : 9

9

1

6

°21′34.776 9″ 6.359

660

24

°

0.110 997 01

JIS D 5301

蓄電池の端子


5

B 0612 : 2002 (ISO 1119 : 1998)

附属書 A(参考)  GPS マトリックス

この

附属書 A(参考)は,規定の一部ではない。

GPS

マトリックスについての詳細は,TR B 0007 を参照。

A.1

規格及びその利用についての情報  プリズム角度に関するこの規格は,変数の定義及び幾つかの適用

のための関係する数値について示す。正しい理解をするために,チェーンリンク 3∼6 に含まれる規格で補

うのがよい。

A.2

  GPS

マトリックスにおける位置付け  この規格は,GPS 一般規格であり,図 A.1 に示すように,GPS

一般的規格マトリックスの中の角度に関する規格チェーンリンク 1 及び 2 にかかわる。

図 A.1 

A.3

関連規格  関連規格は,図 A.1 に示す規格チェーンにあるものである。


6

B 0612 : 2002 (ISO 1119 : 1998)

附属書 B(参考)  関連規格

この

附属書 B(参考)は,規定の一部ではない。

(1)  JIS B 4634 : 1998

  ドリルチャック

備考 ISO 

239

 : 1974, Drill chuck tapers

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等であ

る。

(2)  JIS B 4003 : 1999

  工具用テーパシャンク部及びソケット−形状・寸法

備考 ISO 

296 

: 1991, Machine tools

−Self-holding tapers for tool shanks からの引用事項は,こ

の規格の該当事項と同等である。

(3)  ISO 297 : 1988, 7/24 tapers for tool shanks for manual changing

(4)  ISO 324 : 1978, Textile machinery and accessories

−Cones for cross winding for dyeing purposes

−Half angle of the cone 4°20′

(5)  ISO 368 : 1991, Spinning preparatory, spinning and doubling (twisting) machinery

−Tubes for

ring-spinning, doubling and twisting spindles, taper 1 : 38 and 1 : 64

(6)  ISO 575 : 1978, Textile machinery and accessories

−Transfer cones−Half angle of the cone 4°

20

(7)  ISO 594-1 : 1986, Conical fittings with a 6% (Luer) taper for syringes, needles and certain other

medical equipment

−Part 1 : General requirements

(8)  ISO 595-1 : 1986, Reusable all-glass or metal-and-glass syringes for medical use

−Part 1 :

Dimensions

(9)  ISO 595-2 : 1987, Reusable all-glass or metal-and-glass syringes for medical use

−Part 2 : Design,

performance requirements and tests

(10) JIS L 6417 : 1982

  コーン紙管(あや巻用)

備考 ISO 5237 : 1978, Textile machinery and accessories−Cones for yarn winding (cross

wound)

−Half angle of the cone 5°57′からの引用事項は,この規格の該当事項と同

等である。

(11) JIS T 7201-2-1 : 1999

  吸入麻酔システム−第 2-1 部  麻酔用及び呼吸用機器−円錐コネク

タ−円錐及びソケット

備考 ISO 

5356-1 

: 1996, Anaesthetic and respiratory equipment

−Conical connectors−Part 1 :

Cones and sockets

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

(12) ISO 8382 : 1988, Resuscitators intended for use with humans

(13) ISO 8489-2 : 1995, Textile machinery and accessories

−Cones for cross winding−Part 2 :

Dimensions, tolerances and designation of cones with half angle 3

°30′

(14) ISO 8489-3 : 1995, Textile machinery and accessories

−Cones for cross winding−Part 3 :

Dimensions, tolerances and designation of cones with half angle 4

°20′

(15) ISO 8489-4 : 1995, Textile machinery and accessories

−Cones for cross winding−Part 4 :

Dimensions, tolerances and designation of cones with half angle 4

°20′for winding or dyeing

purposes

(16) ISO 8489-5 : 1995, Textile machinery and accessories

−Cones for cross winding−Part 5 :


7

B 0612 : 2002 (ISO 1119 : 1998)

Dimensions, tolerances and designation of cones with half angle 5

°57′

(17) TR B 0007 : 1998

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −マスタープラン

備考 ISO/TR 

14368 

: 1995, Geometrical Product Specifications (GPS)

−Masterplan が,この

規格と一致している。

(18) JIS B 0154

  円すい用語

(19) JIS B 0614

  円すい公差方式

(20) JIS B 0615

  製品の幾何特性仕様 (GPS) −プリズムの角度及びこう配の基準値

(21) JIS B 0616

  円すいはめあい方式

(22) JIS D 5301

  始動用鉛蓄電池

円すいプリズム JIS 原案作成委員会構成表

氏名

所属

(委員長)

沢  辺  雅  二

株式会社ミツトヨ

(幹事)

高  増      潔

東京大学工学系研究科

(委員)

穐  山  貞  治

経済産業省産業技術環境局

黒  澤  富  蔵

経済産業省産業技術総合研究所計量研究所

石  川  雄  一

経済産業省産業技術総合研究所機械技術研究所

初  澤      毅

東京工業大学精密工学研究所

古  谷  涼  秋

東京電機大学工学部

桑  田  浩  志

有限会社桑田設計標準化研究所

亀  井  明  敏

社団法人日本精密測定機器工業会

土  井  光  裕

日本電産トーソク株式会社

太  箸  孝  善

石川島播磨重工業株式会社

谷  口  勝  典

株式会社ミツトヨ

櫻  庭      肇

社団法人日本工作機械工業会

橋  本      進

財団法人日本規格協会

(事務局)

杉  田  光  弘

財団法人日本規格協会

増  森  かおる

財団法人日本規格協会

福  田      実

財団法人日本規格協会

(文責:高増  潔)

日本工業標準調査会標準部会  機械要素技術専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

大  園  成  夫

東京電機大学

加  藤  伸  一

社団法人自動車技術会

川  口  俊  充

日本工具工業会

黒  澤  富  蔵

産業技術総合研究所

桑  田  浩  志

有限会社桑田設計標準化研究所

清  水  雄  輔

社団法人日本バルブ工業会

庄  野  敏  臣

社団法人日本工作機械工業会

筒  井  康  賢

産業技術総合研究所

真  弓      透

社団法人日本ベアリング工業会

丸  山  一  男

工学院大学

望  月  正  紀

社団法人日本ねじ工業協会