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B 0271

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本精密測定機器

工業会(JMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 0271:1992 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,全面的に見直し,適用範囲,呼び針径などについて改正を行った。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 0271

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)本体の表 を用いない場合の表示針径計算式

附属書 2(参考)針径の測定方法


B 0271

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  標準温度

1

5.

  呼び針径の適用 

2

6.

  針の寸法,直径不同及び表面粗さ

3

7.

  材料及び硬さ 

3

7.1

  材料

3

7.2

  硬さ

3

8.

  針の測定方法 

3

8.1

  表示針径 

3

8.2

  表示針径 と呼び針径 d

w

との差 

4

8.3

  表示針径 の相互差

4

8.4

  円周方向の直径不同

4

8.5

  軸方向の直径不同

4

8.6

  ゲージ面の表面粗さ

4

8.7

  ゲージ面の硬さ 

4

9.

  表示

4

附属書 1(規定)本体の表 を用いない場合の表示針径計算式

5

附属書 2(参考)針径の測定方法 

7

 


日本工業規格

JIS

 B

0271

:2004

ねじ測定用三針及びねじ測定用四針

Three wires for screw thread measuring and four wires for screw thread

measuring

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 0251JIS B 0253JIS B 0254JIS B 0255,その他これらに準じるねじ

プラグゲージの有効径の測定に用いる針三本で一組とするねじ測定用三針及び針四本で一組とするねじ測

定用四針(以下,針という。

)について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0251

  メートルねじ用限界ゲージ

JIS B 0253

  管用テーパねじゲージ

JIS B 0254

  管用平行ねじゲージ

JIS B 0255

  ユニファイねじ用限界ゲージ

JIS B 0659-1

  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式;測定標準−第 1 部:標準片

JIS G 4404

  合金工具鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a) 

呼び針径  針の呼び径。

b) 

平均表示針径  一組の針に属する個々の針の表示針径の平均値。

4.

標準温度  この規格に規定する各寸法の数値は,20  ℃におけるものとする。


2

B 0271

:2004

5.

呼び針径の適用  針の呼び針径に対して適用するねじの種類及びピッチ又は 25.4mm についての山数

は,

表 による。

  1  呼び針径の適用

適用するねじの種類及びピッチ又は山数

呼び針径

mm

メートルねじ

ピッチ

mm

ユニファイねじ

山数

管用平行ねじ及び管用テーパねじ

山数

0.115 5

0.2

0.144 3

0.25

0.173 2

0.3

80

0.202 1

0.35

72

0.230 9

0.4

64

0.259 8

0.45

56

0.288 7

0.5

48

0.346 4

0.6

44

,40

0.404 1

0.7

36

0.433 0

0.75

0.461 9

0.8

32

0.519 6

− 28

28

0.577 4

1

24

0.721 7

1.25

20

0.753 6

− 19

0.795 4

− 18

0.894 9

1.5

16

1.022 7

1.75

14

14

1.154 7

2

13

1.193 2

− 12

1.301 6

− 11

11

1.443 4

2.5

10

1.590 8

− 9

1.789 7

3

8

2.045 4

3.5

7

2.386 3

4

6

2.598 1

4.5

2.886 8

5

5

3.181 7

5.5

4

  1 / 2

3.464 1

6

3.579 4

− 4


3

B 0271

:2004

6.

針の寸法,直径不同及び表面粗さ  針の寸法,直径不同及び表面粗さは,表 による。

  2  針の寸法,直径不同及び表面粗さ

項          目

許    容    差

測定方法

表示針径と呼び針径との差

±2.5

µm 8.2 による

表示針径の相互差

    0.5

µm 以下 8.3 による

円周方向の直径不同

    0.5

µm 以下 8.4 による

軸方向の直径不同

    0.5

µm 以下 8.5 による

ゲージ面の表面粗さ

    0.05

µm

a

以下 8.6 による

7.

材料及び硬さ

7.1

材料  針の材料は,JIS G 4404 に規定する SKS 3 又はこれと同等以上の機械的性質をもつものとす

る。

7.2

硬さ  ゲージ面の硬さは,8.7 によって試験したとき,660 HV 以上とする。

8.

針の測定方法

8.1

表示針径 d  表示針径 は,図 のように針と同じ材料・硬さ及び表面粗さをもつ直径 の補助円

筒と針とを直交させ,外側距離 を 2 か所以上測定し(

1

)

,次の式によって d

0

を計算した後,d

0

の最大値

と最小値との平均から求める。は通常 19∼21 mm とし,測定力及び針と測定端面との接触長さは,

表 3

による。ただし,測定精度の低下,その他不都合が生じるおそれのない場合は,

表 によらなくてもよい

が,その場合は,

附属書 の式による。

(

1

針径を精密に測定する必要がある場合の測定方法の一例を,参考として

附属書 に示す。

D

M

d

=

0

 1 表示針径の測定

  3  測定力及び針と測定端面との接触長さ

呼び針径の範囲

mm

測定力

N

針と測定端面との接触長さ

mm

0.115 5

∼0.288 7

1.7

∼2.3

0.346 4

∼0.577 4

4.4

∼5.4

4

∼6

0.721 7

∼2.386 3

6

∼8

2.598 1

∼3.579 4

8.8

∼10.8

8

∼10


4

B 0271

:2004

8.2

表示針径 と呼び針径 d

w

との差  それぞれの表示針径 と呼び針径 d

w

との差から求める。

8.3 

表示針径 の相互差  表示針径の相互差は,一組のねじ測定用三針又はねじ測定用四針内で,互い

の表示針径 の差から求める。

8.4 

円周方向の直径不同  円周方向の直径不同は,図 のように円筒面に設けた 60°の V 溝内に針のゲ

ージ部中央を当てがい,針を回転したときの測定器指示の最大値と最小値との差から求める。

 2 円周方向の直径不同の測定

8.5 

軸方向の直径不同  軸方向の直径不同は,8.1 と同様な方法で,針のゲージ部全長について を求め,

その最大値と最小値との差から求める。

8.6 

ゲージ面の表面粗さ  ゲージ面の表面粗さは,JIS B 0659-1 附属書 に示す比較用表面粗さ標準片と

の比較観察による。

8.7

ゲージ面の硬さ  ゲージ面の硬さは,JIS Z 2244 に規定するビッカース硬さ試験方法による。

9.

表示  ねじ測定用三針及びねじ測定用四針は,それぞれの針の表示針径の大きいものから順に番号を

針の附属物などに表示する。

検査表には,呼び針径,平均表示針径,それぞれの針の番号及び表示針径,検査年月,並びに製造業者

名を記入する。


5

B 0271

:2004

附属書 1(規定)本体の表 を用いない場合の表示針径計算式

測定精度の低下,その他不都合が生じるおそれのない場合は,本体の

表 によらなくてもよいが,その

場合は,次の式によって表示針径 d(mm)を計算する。

2

,

,

1

1

047

000

.

0

1

1

2

33

000

.

0

min

0

max

0

0

0

3

1

3

1

3

2

0

3

2

3

1

0

d

d

d

L

F

L

F

D

d

F

F

D

d

K

D

M

d

w

w

+

=

÷

ø

ö

ç

è

æ

ïþ

ï

ý

ü

ïî

ï

í

ì

÷ø

ö

çè

æ

÷

ø

ö

ç

è

æ

+

÷÷ø

ö

ççè

æ

÷

ø

ö

ç

è

æ

+

÷

ø

ö

ç

è

æ

+

=

πµ

ここに,

M

針の外側距離(

mm

D

補助円筒の直径(

mm

d

w

呼び針径(

mm

d

0

本体の 8.1 によって得られた値

F

測定力(

N

F

0

本体の

表 における測定力範囲の中央値(

N

L

針と測定端面との接触長さ(

mm

L

0

本体の

表 における針と測定端面との接触長さ範囲の中央値(

mm

πµ

K

2

w

w

d

D

d

D

+

=

τ

cos

で計算し,

附属書 表 から求める。


6

B 0271

:2004

附属書   1

の表

πµ

K

2

τ

cos

πµ

K

2

τ

cos

πµ

K

2

0

0.10

0.20

0.30

0.40

0.50

0.60

0.62

0.64

0.66

0.68

0.70

0.72

0.74

0.76

0.78

0.80

0.81

0.82

0.83

0.84

0.85

0.86

0.87

0.88

0.89

0.90

1.000

0.998

0.991

0.979

0.962

0.938

0.904

0.896

0.888

0.879

0.869

0.859

0.847

0.835

0.822

0.808

0.792

0.783

0.774

0.765

0.755

0.745

0.733

0.721

0.709

0.695

0.680

0.905

0.910

0.915

0.920

0.925

0.930

0.935

0.940

0.945

0.950

0.955

0.960

0.965

0.970

0.975

0.980

0.985

0.990

0.992

0.994

0.996

0.998

0.999 0

0.999 5

0.999 9

1.000 0

0.672

0.664

0.655

0.646

0.636

0.626

0.615

0.603

0.591

0.577

0.563

0.547

0.529

0.509

0.486

0.459

0.427

0.384

0.362

0.335

0.301

0.249

0.206

0.170

0.107

0


7

B 0271

:2004

附属書 2(参考)針径の測定方法

この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

針径の測定誤差は,その約 3 倍がねじの有効径測定値の誤差となるから,針径の測定は,ねじの有効径

の測定よりも高い精度が要求され,少なくとも±0.1

µm が望ましい。

平行端面をもつ測定機器では,端面の平行度の検査が難しく,針の所要測定精度に対して十分でない場

合が多い。

この規格では,ねじの有効径測定と同じ測定機器が使用できるように一般的な方法を示したが,針径を

いっそう正確に測定するには,次のようにするのがよい。

すなわち,

附属書 図 に示すように,補助円筒の代わりに測定子端部に半径 9.5∼10.5 mm の円筒部を

もつフィーラを固定し,下敷用ブロックゲージとの間に,測定しようとする針を挟む。

附属書   1  フィーラによる針径の測定

針を前後に移動しても測定機器の指示が変わらなくなるまで測定台の傾きを調節した後,針径に近い寸

法のブロックゲージで零点を調節する。

再び針を挟み,そのときの測定機器の指示を

m

(mm),ブロックゲージの寸法を

T

(mm)とすれば,針

d

0

(mm)はフィーラが焼入れをした鋼の場合は,

m

T

d

+

=

0

フィーラが超硬合金の場合は,

3

2

3

1

0

1

1

2

06

000

.

0

F

D

d

K

m

T

d

w

÷

ø

ö

ç

è

æ

+

÷

ø

ö

ç

è

æ

+

=

πµ

で計算される。

ここに,

d

w

:  呼び針径(mm)

d

0

附属書 図 の測定方法によって得られた値

D

:  フィーラ円筒部半径の 2 倍(mm)

F

:  測定力(N)


8

B 0271

:2004

πµ

K

2

w

w

d

D

d

D

+

=

τ

cos

で計算し,

附属書 表 から求める。

測定力が本体の

表 の値以外の場合は,上式で d

0

を求めた後,

附属書 に示す式の補正項によって測定

力の補正を行う。

なお,補正項は,次の式のとおりである。

÷ø

ö

çè

æ

ïþ

ï

ý

ü

ïî

ï

í

ì

÷ø

ö

çè

æ

÷ø

ö

çè

æ

+

÷÷ø

ö

ççè

æ

÷ø

ö

çè

æ

+

÷ø

ö

çè

æ

0

0

3

1

3

1

3

2

0

3

2

3

1

1

1

047

000

.

0

1

1

2

33

000

.

0

L

F

L

F

D

d

F

F

D

d

K

w

w

πµ