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B 0261

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本精密測定機器

工業会(JMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 0261:1992 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,引用規格との整合性の確認,測定項目,測定箇所,測定要領,測定機器などについて

改正を行った。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 0261

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)並目ねじよりもピッチが粗い又は山数が少ないねじの場合の三針法による有効径計

算式

附属書 2(規定)本体の表 を用いない場合の三針法による有効径計算式


B 0261

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  測定項目,測定箇所,測定要領及び測定機器

1

5.

  ねじプラグゲージの有効径測定方法

3

6.

  ねじプラグゲージのピッチ測定方法

4

7.

  ねじプラグゲージのねじ山の半角測定方法

4

8.

  ねじリングゲージの内径測定方法

4

附属書 1(規定)並目ねじよりもピッチが粗い又は山数が少ないねじの場合の三針法による有効径計算式

6

附属書 2(規定)本体の表 を用いない場合の三針法による有効径計算式

7

 


日本工業規格

JIS

 B

0261

:2004

平行ねじゲージ−測定方法

Parallel screw thread gauges

−Measuring method of gauges

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 0251JIS B 0254JIS B 0255,その他これらに準じる一条ねじで対称

形のねじ山をもつ平行ねじ用ゲージのうち,ねじプラグゲージ及びねじリングゲージ(以下,ねじゲージ

という。

)の測定方法について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0251

  メートルねじ用限界ゲージ

JIS B 0254

  管用平行ねじゲージ

JIS B 0255

  ユニファイねじ用限界ゲージ

JIS B 0271

  ねじ測定用三針及びねじ測定用四針

JIS B 0659-1

  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式;測定標準−第 1 部:標準片

JIS B 7153

  測定顕微鏡

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS B 7506

  ブロックゲージ

JIS B 7520

  指示マイクロメータ

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0101 による。

4.

測定項目,測定箇所,測定要領及び測定機器  ねじゲージの測定項目,測定箇所,測定要領及び測定

機器を

表 に示す。

なお,これ以外の測定を必要とする場合には,適宜の方法による。


2

B 0261

:2004

  1  測定項目,測定箇所,測定要領及び測定機器

測定する

ねじゲージ

測定項目

測定箇所(

1

測定要領

測定機器(

2

外径

指示マイクロメータ又は外側マ

イクロメータによって,測定す
る。

JIS B 7520 に規定す

る指示マイクロメータ

3

)又は JIS B 7502

に規定する外側マイク

ロメータ(

3

JIS B 7506 に規定す
る 1 級のブロックゲー

有効径

 
 
 
 

 
 

先,中,元の 3 か所の 1 方向。
ただし,止り側は先,元の 2

か所の 1 方向でもよい。

なお,幾何偏差の影響が無

視できない場合は,測定方向

を追加する。

5.

による。

・測長機器(目量 1

µm

以下) 
JIS B 7506 に規定す
る 1 級のブロックゲー

ジ 
JIS B 0271 に規定す
るねじ測定用三針及び

ねじ測定用四針

ピッチ

 
 
 

先から元へすべてのピッチ。

6.

による。

JIS B 7153

に規定する

測定顕微鏡又はピッチ

測定機器

山の半角

7.

による。

ねじプラグ

ゲージ

谷 の 径 及

び 谷 底 の
形状

 
 
 

1

か所

谷の径は,測定しない。形状は,

測定顕微鏡で拡大し,確認する。

JIS B 7153

に規定する

測定顕微鏡

有 効 径 ,
ピ ッ チ ,
山 の 半 角

及 び 谷 の

点検ゲージを用いて点検するこ
とで,有効径,ピッチ,山の半
角及び谷の径の測定に代える。

JIS B 0251

JIS B 0254

又は JIS B 0255 に規定
する点検ゲージ

内径

直接測定,通り・止り点検又は,
はめあい点検による。

内径測定機器又は 8.
よるプレーンプラグゲ
ージ

ねじリング
ゲージ

谷 底 の 逃

目視で確認する。疑義がある場
合は,鋳型などをとり,測定す
る。

JIS B 7153

に規定する

測定顕微鏡

表面粗さ

ゲージ面

比較用表面粗さ標準片との比較
観 察 に よ る こ と で 測 定 に 代 え

る。

JIS B 0659-1

附属書 1

に示す比較用表面粗さ

標準片

ねじプラグ
ゲージ

及び 
ねじリング
ゲージ

硬さ

できるだけゲージ部に近い 1
か所以上

JIS Z 2244

に規定するビッカー

ス硬さ試験方法よる。又は,JIS Z 

2245

に規定するロックウェル硬

さ試験方法によってもよい。

JIS B 7725

に適合した

ビッカース硬さ試験機

又は JIS B 7726 に適合
したロックウェル硬さ
試験機

(

1

)

ここに示す測定箇所をとることができない場合には,これに代わる適切な箇所を選定する。

(

2

)

ここに示した測定機器に限らないが,これと同等以上のものでなければならない。


3

B 0261

:2004

(

3

)

マイクロメータのスピンドルの直径と測定するねじのピッチとが同程度の場合は,ブロックゲージ又はこれと

同程度の測定板を介して外側距離を測定して求める。

5.

ねじプラグゲージの有効径測定方法  ねじプラグゲージの有効径の測定方法は,一般に三針法による。

測定しようとするねじのピッチ又は山数(25.4 mm につき)に応じて JIS B 0271 に規定するねじ測定用

三針(以下,三針という。

)を選び,

図 に示すように各々ねじ溝にあてがい,針の外側距離 を測定す

る。

2

本側の針は必ずしも

図 のように隣り合っている必要はないが,1 本側の針に対して対称の位置にする。

また,平均表示針径に近い針を通常 1 本側に置く。

  1  三針法によるねじプラグゲージの有効径測定

有効径は,次の式によって算出する。ただし,JIS B 0251 及び JIS B 0255 に規定する並目ねじよりもピ

ッチが粗い又は山数が少ないねじは,

附属書 の式による。

2

tan

2

2

sin

1

1

α

α

P

d

M

E

m

+

÷

÷

÷

ø

ö

ç

ç

ç

è

æ

+

=

ここに,

E

:  有効径(mm)

M

:  針の外側距離(mm)

d

m

:  平均表示針径(mm)

α

:  ねじ山の角度(度)

P

:  ピッチ(mm)

三針法でねじプラグゲージの有効径を測定する場合の測定力及び三針と測定機器の測定端面との接触長

さは,

表 による。ただし,測定精度の低下,その他不都合が生じるおそれのない場合は,表 によらな

くてもよいが,その場合は,

附属書 の式による。

  2  三針法における測定力及び三針と測定端面との接触長さ

ピッチ

mm

山数

(25.4 mm につき)

測定力

N

三針と測定端面

との接触長さ

mm

0.2

∼0.5 80∼48 1.7∼2.3

0.6

∼1 44∼24 4.4∼5.4

4

∼6

1.25

∼4 20∼6 6∼8

4.5

∼6 5∼4

8.8

∼10.8

8

∼10


4

B 0261

:2004

6.

ねじプラグゲージのピッチ測定方法  ねじプラグゲージのピッチ測定方法は,次による。

a) 

測定顕微鏡による方法  測定顕微鏡の鏡筒をねじゲージのリード角だけ傾け,ねじ溝の両フランクが

同時に鮮鋭な像を結ぶように調節する。接眼鏡の視野にねじ溝の角度に等しい V 形細線を,ねじ溝輪

郭の両フランクに合致させたときの V 形細線の位置を読みとる。このような方法で,ねじゲージ先端

の最初の完全ねじ溝を起点とし,完全ねじ溝すべてについてピッチを測定し,単一ピッチ誤差及び累

積ピッチ誤差のうち絶対値が最大の値を求める。

b) 

ピッチ測定機器による方法  ねじゲージ先端の最初の完全ねじ溝を起点として,完全ねじ溝すべてに

ついてピッチを測定し,単一ピッチ誤差及び累積ピッチ誤差のうち絶対値が最大の値を求める。

7. 

ねじプラグゲージのねじ山の半角測定方法  測定顕微鏡でねじ山の半角を測定する場合には,ねじ山

の頂を結ぶ直線を基準とし,測定顕微鏡の鏡筒をねじゲージのリード角だけ傾け,両フランクが同時に鮮

鋭な像を結ぶ状態で両フランクの角度をそれぞれ測定する。

この場合,ねじ山の半角の実測値α

m

/2 は,次の式を用いてねじの軸断面半角α/2 に換算する。

÷÷

÷

÷

ø

ö

çç

ç

ç

è

æ

=

β

α

α

cos

2

tan

tan

2

1

m

ここに,

2

α

:  ねじの軸断面半角(度)

2

m

α

:  ねじ山の半角の実測値(度)

β

:  リード角(度)

8.

ねじリングゲージの内径測定方法  ねじリングゲージのうち,通りねじリングゲージのように内径許

容差が定められているものは,ねじリングゲージ内径検査用限界プレーンプラグゲージによる通り・止り

点検を行う。また,止りねじリングゲージのように内径標準値だけが定められているものは,ねじリング

ゲージ内径検査用はめあい点検プレーンプラグゲージによるはめあい点検を行う。

ねじリングゲージ内径検査用限界プレーンプラグゲージの寸法の採り方は

図 に,ねじリングゲージ内

径検査用はめあい点検プレーンプラグゲージの寸法の採り方は

図 による。また,ねじリングゲージ内径

検査用プレーンプラグゲージの公差 は,

表 による。


5

B 0261

:2004

  2  ねじリングゲージ内径検査用限界プレーンプラグゲージの寸法の採り方

  3  ねじリングゲージ内径検査用はめあい点検プレーンプラグゲージの寸法の採り方

  3  ねじリングゲージ内径検査用プレーンプラグゲージの公差

ねじリングゲージ内径の 
最大許容寸法又は標準値

mm

公差  e

µm

18

以下 3

18

を超え 50 以下 4

50

を超え 80 以下 5

80

を超え 120 以下 6

120

を超え 180 以下 8


6

B 0261

:2004

附属書 1(規定)並目ねじよりもピッチが粗い又は山数が少ないねじの場合

の三針法による有効径計算式

JIS B 0251

及び JIS B 0255 に規定する並目ねじよりもピッチが粗い又は山数が少ないねじの有効径は,

次の式による。ただし,式の最後の項が所要精度以内の場合に限る。

4

0

2

0

0

2

sin

2

cot

8

2

sin

2

sin

2

sin

1

2

cos

2

cot

2

2

cot

2

2

sin

1

1

ï

þ

ï

ý

ü

ï

î

ï

í

ì

÷ø

ö

çè

æ

+

+

ï

þ

ï

ý

ü

ï

î

ï

í

ì

÷ø

ö

çè

æ

+

÷

÷

÷

ø

ö

ç

ç

ç

è

æ

+

+

+

÷

÷

÷

ø

ö

ç

ç

ç

è

æ

+

=

α

π

α

α

π

α

α

α

α

α

α

w

w

w

w

w

w

m

d

E

P

d

d

E

P

d

E

d

d

P

d

M

E

ここに,

E

有効径(

mm

M

針の外側距離(

mm

d

m

平均表示針径(

mm

d

w

呼び針径(

mm

E

0

基準有効径(

mm

α

ねじ山の角度(度)

P

ピッチ(

mm


7

B 0261

:2004

     

附属書 2(規定)本体の表 2 を用いない場合の三針法による有効径計算式

測定精度の低下,その他不都合が生じるおそれのない場合は,本体の

表 によらなくてもよいが,その

場合は,次の式によって有効径を計算する。

÷

ø

ö

ç

è

æ

÷

ø

ö

ç

è

æ

+

÷

ø

ö

ç

è

æ

÷

÷

÷

ø

ö

ç

ç

ç

è

æ

+

ï

ï

þ

ïï

ý

ü

ï

ï

î

ïï

í

ì

÷ø

ö

çè

æ

+

÷ø

ö

çè

æ

+

+

÷

÷

÷

ø

ö

ç

ç

ç

è

æ

+

=

0

0

3

1

3

2

0

3

2

3

1

0

3

1

2

1

071

000

.

0

2

sin

1

2

cos

05

.

0

2

sin

1

2

2

sin

34

000

.

0

2

cot

2

2

sin

1

1

L

F

L

F

d

F

F

E

d

K

P

d

M

E

w

w

m

α

α

α

πµ

α

α

α

ここに,

E

有効径(

mm

M

針の外側距離(

mm

d

m

平均表示針径(

mm

d

w

呼び針径(

mm

E

0

基準有効径(

mm

α

ねじ山の角度(度)

P

ピッチ(

mm

F

測定力(

N

F

0

本体の

表 における測定力範囲の中央値(

N

L

三針と測定端面との接触長さ(

mm

L

0

本体の

表 における三針と測定端面との接触長さ範囲の中央値(

mm

 
 

πµ

K

2

w

w

d

E

d

E

+

=

2

sin

2

sin

cos

0

0

α

α

τ

で計算し,

附属書 表 から求める。


8

B 0261

:2004

附属書   1

の表

πµ

K

2

τ

cos

πµ

K

2

τ

cos

πµ

K

2

0

0.10

0.20

0.30

0.40

0.50

0.60

0.62

0.64

0.66

0.68

0.70

0.72

0.74

0.76

0.78

0.80

0.81

0.82

0.83

0.84

0.85

0.86

0.87

0.88

0.89

0.90

1.000

0.998

0.991

0.979

0.962

0.938

0.904

0.896

0.888

0.879

0.869

0.859

0.847

0.835

0.822

0.808

0.792

0.783

0.774

0.765

0.755

0.745

0.733

0.721

0.709

0.695

0.680

0.905

0.910

0.915

0.920

0.925

0.930

0.935

0.940

0.945

0.950

0.955

0.960

0.965

0.970

0.975

0.980

0.985

0.990

0.992

0.994

0.996

0.998

0.999 0

0.999 5

0.999 9

1.000 0

0.672

0.664

0.655

0.646

0.636

0.626

0.615

0.603

0.591

0.577

0.563

0.547

0.529

0.509

0.486

0.459

0.427

0.384

0.362

0.335

0.301

0.249

0.206

0.170

0.107

0