>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 0209-5 : 2001 (ISO 965-5 : 1998)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ねじ研究協会  (JFRI)  /財団法人日本規

格協会  (JSA)  から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 965-5 : 1998 (ISO general purpose

metric screw threads

−Tolerances−Part 5 : Limits of sizes for internal screw threads to mate with hot-dip

galvanized external screw threads with maximum size of tolerance position h before galvanizing)

を基礎として用

いた。

JIS B 0209

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

B

0209-1

第 1 部:原則及び基礎データ

JIS

B

0209-2

第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(はめあい区分)

JIS

B

0209-3

第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS

B

0209-4

第 4 部:めっき後に公差位置 H 又は G にねじ立てをしためねじと組み合わせる溶融亜鉛

めっき付きおねじの許容限界寸法

JIS

B

0209-5

第 5 部:めっき前に公差位置 h の最大寸法をもつ溶融亜鉛めっき付きおねじと組み合わ

せるめねじの許容限界寸法


日本工業規格

JIS

 B

0209-5

: 2001

 (I

965-5

: 1998

)

一般用メートルねじ−公差−

第 5 部:めっき前に公差位置 h の

最大寸法をもつ溶融亜鉛めっき付きおねじと

組み合わせるめねじの許容限界寸法

ISO general purpose metric screw threads

−Tolerances−

Part 5 : Limits of sizes for internal screw threads

to mate with hot-dip galvanized external screw threads

with maximum size of tolerance position h before galvanizing

序文  この規格は,1998 年に第 1 版として発行された ISO 965-5,ISO general purpose metric screw threads

−Tolerances−Part 5 : Limits of sizes for internal screw threads to mate with hot-dip galvanized external screw

threads with maximum size of tolerance position h before galvanizing

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を

変更することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 0205-3 で規定する一般用メートルめねじの有効径及び山の頂の直径(め

ねじ内径)に対する寸法許容差及び許容限界寸法について規定する。

なお,JIS B 0205-3 で規定する一般用メートルめねじは,JIS B 0205-1 による基準山形をもっている。

この規格によるめねじは,溶融亜鉛めっき前に公差位置 h の最大寸法をもつおねじと組み合わせること

を意図した。

この規格に示すはめあい区分に対する許容限界寸法は,JIS B 0209-1 で規定する公差から導き出した。

公差位置 AZ をもつめねじに対する基礎となる寸法許容差は,次の公式によって計算した。

EI

AZ

=+ (300+20P)

ここに,  EI の単位は

µm,の単位は mm で表す。

公差位置 AX をもつめねじに対する基礎となる寸法許容差は,次の公式によって計算した。

EI

AX

=+ (220P−20)

ここに,  EI の単位は

µm,の単位は mm で表す。

この規格によるねじ山の公差で造られた製品は,その他の機械的性質を調整せずに,JIS B 1052 による

試験をしたとき,荷重不足を起こす場合がある。


2

B 0209-5 : 2001 (ISO 965-5 : 1998)

ねじ山のせん断という重大な危険を引き起こすことがあるという理由によって,この規格によるねじ山

の公差をもつめねじは,JIS B 0209-4 によるねじ山の公差をもつおねじと組み合わせてはならない。

備考1.  公差域クラス6AZ のめねじは,溶融亜鉛めっき後に遠心分離機で処理をしたおねじと組み合

わせることを意図した。

公差域クラス 6AX のめねじは,遠心分離機で処理をしない厚い皮膜をもつ溶融亜鉛めっき付

きおねじと組み合わせることを意図した。

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 965-5 : 1998

  ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 5 : Limits of sizes for

internal screw threads to mate with hot-dip galvanized external screw threads with maximum size

of tolerance position h before galvanizing (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0101

  ねじ用語

備考  ISO 5408 : 1983  Cylindrical screw threads−Vocabulary からの引用事項は,この規格の該当事

項と同等である。

JIS B 0205-1

  一般用メートルねじ−第 1 部:基準山形

備考  ISO 68-1 : 1998  ISO general purpose screw threads−Basic profile−Part 1 : Metric screw threads

が,この規格と一致している。

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

備考  ISO 262 : 1998  ISO general purpose metric screw threads−Selected sizes for screws, bolts and

nuts

が,この規格と一致している。

JIS B 0209-1

  一般用メートルねじ−公差−第 1 部:原則及び基礎データ

備考  ISO 965-1 : 1998  ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1 : Principles and

basic data

が,この規格と一致している。

JIS B 0209-4

  一般用メートルねじ−公差−第 4 部:めっき後に公差位置 H 又は G にねじ立てをした

めねじと組み合わせる溶融亜鉛めっき付きおねじの許容限界寸法

備考  ISO 965-4 : 1998  ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 4 : Limits of sizes

for hot-dip galvanized external screw threads to mate with internal screw threads tapped with

tolerance position H or G after galvanizing

が,この規格と一致している。

JIS B 1052

  鋼製ナットの機械的性質

備考  ISO 898-2 : 1992  Mechanical properties of fasteners−Part 2 : Nuts with specified proof load

values

−Coarse thread からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0101 による。

4.

呼び方  めねじに対する公差域クラスの呼び方は,6AZ 又は 6AX とする。

例  M12-6AZ 又は M12-6AX


3

B 0209-5 : 2001 (ISO 965-5 : 1998)

5.

寸法許容差  表 に示すめねじの寸法許容差は,次の基礎となる寸法許容差のための公式及び JIS B 

0209-1

で規定する公差によっている。

基礎となる寸法許容差 EI

AZ

及び EI

AX

は,次の公式によって計算した。

EI

AZ

=+ (300+20P)

及び

EI

AX

=+ (220P−20)

ここに,  EI の単位は

µm,の単位は mm とする。

表 1  寸法許容差

ねじの呼び

ピッチ

めねじ

P

有効径

内径

公差域 
クラス

ES

EI

ES

EI

 mm

µm 

µm 

µm 

µm 

M10

   1.5

6AZ

  +510

  +330

  +630

  +330

6AX

  +490

  +310

  +610

  +310

M12

   1.75

6AZ

  +535

  +335

  +670

  +335

6AX

  +565

  +365

  +700

  +365

M14

,M16

   2

6AZ

  +552

  +340

  +715

  +340

6AX

  +632

  +420

  +795

  +420

M18

,M20,M22

   2.5

6AZ

  +574

  +350

  +800

  +350

6AX

  +754

  +530

  +980

  +530

M24

,M27

   3

6AZ

  +625

  +360

  +860

  +360

6AX

  +905

  +640

+1 140

  +640

M30

,M33

   3.5

6AZ

  +650

  +370

  +930

  +370

6AX

+1 030

  +750

+1 310

  +750

M36

,M39

   4

6AZ

  +680

  +380

  +980

  +380

6AX

+1 160

  +860

+1 460

  +860

M42

,M45

   4.5

6AZ

  +705

  +390

+1 060

  +390

6AX

+1 285

  +970

+1 640

  +970

M48

,M52

   5

6AZ

  +735

  +400

+1 110

  +400

6AX

+1 415

+1 080

+1 790

+1 080

M56

,M60

   5.5

6AZ

  +765

  +410

+1 160

  +410

6AX

+1 545

+1 190

+1 940

+1 190

M64

   6

6AZ

  +795

  +420

+1 220

  +420

6AX

+1 675

+1 300

+2 100

+1 300


4

B 0209-5 : 2001 (ISO 965-5 : 1998)

6.

許容限界寸法−めねじ−並目ねじ

はめあい区分:中

はめあい長さ:並

公差域クラス:6AZ 及び 6AX

表 2  公差域クラス 6AZ のめねじの許容限界寸法

単位 mm

はめあい長さ

谷の径(

1

)

有効径(

1

)

内径(

3

)

ねじの

呼び

を超え

以下

最小(

2

)

最大

最小

最大

最小

M10

 5

15

10.330

 9.536

 9.356

 9.006

 8.706

M12

6  18  12.335 11.398

11.198

10.776

10.441

M14

8

24

14.340  13.253 13.041 12.550 12.175

M16

8

24

16.340  15.253 15.041 14.550 14.175

M18  10

30

18.350  16.950 16.726 16.094 15.644

M20  10

30

20.350  18.950 18.726 18.094 17.644

M22  10

30

22.350  20.950 20.726 20.094 19.644

M24  12

36

24.360  22.676 22.411 21.612 21.112

M27  12

36

27.360  25.676 25.411 24.612 24.112

M30  15

45

30.370  28.377 28.097 27.141 26.581

M33  15

45

33.370  31.377 31.097 30.141 29.581

M36  18

53

36.380  34.082 33.782 32.650 32.050

M39  18

53

39.380  37.082 36.782 35.650 35.050

M42  21

63

42.390  39.782 39.467 38.189 37.519

M45  21

63

45.390  42.782 42.467 41.189 40.519

M48  24

71

48.400  45.487 45.152 43.697 42.987

M52  24

71

52.400  49.487 49.152 46.697 46.987

M56  28

85

56.410  53.193 52.838 51.206 50.456

M60  28

85

60.410  57.193 56.838 55.206 54.456

M64  32

95

64.420  60.898 60.523 58.725 57.925

(

1

)

寸法は,溶融亜鉛めっき後オーバサイズにねじ立てした (tapped) めねじに適用する。

(

2

)

フランクの直線が終わる点を通る,仮想の同軸円筒を対象とする。

(

3

)

寸法は,亜鉛めっき前,又は亜鉛めっき後に亜鉛の断片を除去しためねじに適用する。


5

B 0209-5 : 2001 (ISO 965-5 : 1998)

表 3  公差域クラス 6AX のめねじの許容限界寸法

単位 mm

はめあい長さ

谷の径(

1

)

有効径(

1

)

内径(

3

)

ねじの

呼び

を超え

以下

最小(

2

)

最大

最小

最大

最小

M10

 5

15

10.310

 9.516

 9.336

 8.986

 8.686

M12

6

18

12.365  11.428 11.228 10.806 10.471

M14

8

24

14.420  13.333 13.121 12.630 12.255

M16

8

24

16.420  15.333 15.121 14.630 14.255

M18  10

30

18.530  17.130 16.906 16.274 15.824

M20  10

30

20.530  19.130 18.906 18.274 17.824

M22  10

30

22.530  21.130 20.906 20.274 19.824

M24  12

36

24.640  22.956 22.691 21.892 21.392

M27  12

36

27.640  25.956 25.691 24.892 24.392

M30  15

45

30.750  28.757 28.477 27.521 24.961

M33  15

45

33.750  31.757 31.477 30.521 29.961

M36  18

53

36.860  34.562 34.262 33.130 32.530

M39  18

53

39.860  37.562 37.262 36.130 35.530

M42  21

63

42.970  40.362 40.047 38.769 38.099

M45  21

63

45.970  43.362 43.047 41.769 41.099

M48  24

71

49.080  46.167 45.832 44.377 43.667

M52  24

71

53.080  50.167 49.832 48.377 47.667

M56  28

85

57.190  53.973 53.618 51.986 51.236

M60  28

85

61.190  57.973 57.618 55.986 55.236

M64  32

95

65.300  61.778 61.403 59.605 58.805

(

1

)

寸法は,溶融亜鉛めっき後オーバサイズにねじ立てした (tapped) めねじに適用する。

(

2

)

フランクの直線が終わる点を通る,仮想の同軸円筒を対象とする。

(

3

)

寸法は,亜鉛めっき前,又は亜鉛めっき後に亜鉛の断片を除去しためねじに適用する。


6

B 0209-5 : 2001 (ISO 965-5 : 1998)

ねじ基本関係 JIS 原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

吉  本      勇

東京工業大学名誉教授

(幹事)

大  橋  宣  俊

湘南工科大学機械工学科

西  山  信  夫

メイラ株式会社技術本部

(委員)

穐  山  貞  治

経済産業省産業技術環境局標準課

稲  葉  元  成

元・ミネベア株式会社藤沢製作所

及  川  文  廣

株式会社サトーラシ品質保証部

近  藤  清  隆

いすゞ自動車株式会社藤沢工場開発管理室

杉  浦  孝  之

株式会社田野井製作所埼玉工場

大  黒  雅  之

大黒興業株式会社(ねじ商連)

田  中  誠之助

株式会社佐賀鉄工所開発部

谷  口  良  憲

トヨタ自動車株式会社設計管理部設計管理室

八  賀  聡  一

社団法人日本工作機械工業会技術部

橋  本      進

財団法人日本規格協会技術部

丸  山  一  男

工学院大学機械工学科

三  井  雅  夫

株式会社弥満和製作所技術本部技術部

(事務局)

中  村  智  男

日本ねじ研究協会

文責  西  山  信  夫