B 0192:2013
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
B 0192:2013
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まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
B 0192:2013
はかり用語
Glossary of terms used in weighing instrument
1
適用範囲
この規格は,はかりに関する主な用語及び定義について規定する。
2
分類
用語の分類は,次による。
a) はかりの分類
1) 一般
2) 種類
b) 一般
1) 全般
2) 構造
3) 計量特性
4) 計量性能
5) 表示及び誤差
6) 影響及び標準条件
7) ソフトウェア
c) 非自動はかり
1) 機構及び装置
2) 特性
d) 自動はかり
1) 装置
2) 特性
e) 荷重検出器
1) 種類
2) 荷重の負荷
3) 計量特性
4) 範囲,容量及び出力
5) 測定及び誤差
6) その他の荷重検出器
2
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3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,対応英語を参考として示す。
a) はかりの分類
1) 一般
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
はかり
物体に作用する重力を利用して,その物体の質量を計量するた
めに使用する計量器。
注記 その操作方法に従ってはかりは,自動はかり又は非自動
はかりに分類される。
weighing instrument
1002
非自動はかり
計量結果を得るために計量過程で操作者の介在を必要とする
はかり。
非自動はかりには,次のものがある。
− 目盛付きはかり又は目盛なしはかり
− 自動指示はかり,手動指示併用はかり又は手動指示はかり
注記 物体の質量をその物体に作用する重力を利用して計る計
量器であって,計量値を得るまでの過程において,静止
状態における計量を行うはかり。
また,計量結果を得るということには,表示が安定し
ている場合,操作者による表示値の読取り,印刷出力な
ど,計量結果に影響を及ぼす行動を取ることも含む。
non-automatic
weighing
instrument
1003
自動はかり
計量結果を得るために計量過程で操作者の介在を必要としな
いはかり。
automatic weighing
instrument
1004
電気式はかり
電子装置を組み込んだはかり。
electronic
instrument
1005
基準分銅
計量法上の検定及び使用中検査において標準として参照され
る分銅。検定及び使用中検査を受ける分銅であって,定量おも
り及び定量増おもりよりも計量特性の優れた分銅。
注記 計量法の基準器検査規則第4条第二号で規定する質量基
準器で,特級基準分銅,一級基準分銅,二級基準分銅及
び三級基準分銅がある。
1006
参照分銅
校正において標準として参照される分銅。校正される分銅より
も計量特性の優れた分銅であって,国家標準などSI単位を実現
している標準へのトレーサビリティを保証していることが求
められる分銅。
reference weight
1007
組分銅
通常,格納箱に納められている一連の分銅の組であって,最小
公称値の分銅の質量と全ての分銅の質量の総和との間におい
て,全ての負荷質量が最小公称値の分銅の質量単位で計ること
ができるように構成された分銅。
set weights or
weight set
1008
おもり
質量を計量するとき,てこを利用したはかりと組み合わせ,被
計量物と釣り合わせる物体。
注記 計量法施行令第三条で規定されているおもりは,定量増
おもり及び定量おもり。
1009
定量増おもり
てこ比が一定なはかりの力点側(増しおもり台)に掛け,被計
量物と釣合いを取り,質量を計るためのおもり。
同じ表記ならば補充及び交換が可能であり,また,他のはかり
で使用することも可能である。
1010
定量おもり
てこ比が一定なはかりの力点側(増しおもり台)に掛け,被計
量物と釣合いを取り,質量を計るためのおもり。ただし,決め
られたはかり以外には使用することができない。
3
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
1011
不定量増おもり
台はかりの力点側に掛け,被計量物と釣合いを取り質量を計る
ためのおもり。
2) 種類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1101
一般用体重計
体重の計量に使用するはかり。
注記 乳幼児用体重計を除く。
bathroom scale
1102
乳幼児用体重計
乳幼児の体重の計量に使用するはかり。
baby scale
1103
移動式はかり
車両に固定され,積載物の質量の計量以外の目的のために設計
された車両取付けはかり,又ははかりに車両の一部分を利用し
た車両組込みはかりで,移動を可能としたはかり。
例1 車両取付けはかり:車両取付け郵便はかり(移動式郵便
局)
例2 車両組込みはかり:患者リフト,パレットリフト,フォ
ークリフト,車いす
mobile instrument
1104
格付けはかり
料金を決定するため,計量結果の質量値を所定範囲に割り付け
るはかり。
grading instrument
1105
管理はかり
試験荷重の質量を計量するために使用されるはかり。
control instrument
1106
組合せはかり
ばらの状態にある被計量物を一定の質量に分割して容器に充
塡するはかり。複数の計量装置で構成され,一つ又は複数の計
量結果を組み合わせることによって,1回の充塡量とするはか
り。
combination
weigher
1107
排出計量式はかり
計量部からの排出量を制御することによって,充塡荷重を計量
するはかり。
subtractive weigher
1108
累積はかり
1個の計量ユニットをもち,1回より多い計量サイクルによっ
て充塡荷重をもたらす機能をもつはかり。
cumulative weigher
1109
フレキシブルコン
テナスケール
製品又は中間原材料をフレキシブルコンテナバッグなどに所
定の質量を充塡するはかり。
flexible container
scale
1110
コンベヤスケール
ベルトコンベヤの動きを中断することなく連続的にばら(バル
ク)製品を計量するはかり。
注記 ベルトコンベヤ,荷重検出装置及び速度検出装置が一体
となったものを一体形コンベヤスケール,現場に設置さ
れたベルトコンベヤに荷重検出装置及び速度検出装置を
取り付けたものを取付形コンベヤスケールという。
continuous totalizing
automatic
weighing
instrument,
belt weigher
1111
コンスタントフィ
ードウェヤ
ため(溜)ホッパーからの切出し量を,あらかじめ設定した輸
送量になるよう制御し,連続的に定量供給するはかり。
constant feed
weigher
1112
自動指示はかり
はかりの釣合いを操作者の介在なしで,釣り合わせられるはか
り。
self-indicating
instrument
1113
手動指示併用はか
り
自動表示範囲をもったはかりで,その範囲の限界を変更するた
めに操作者が介在するはかり。
semi-self-indicating
instrument
1114
手動指示はかり
操作者によって,釣り合う位置が完全に得られるはかり。
non-self-indicating
instrument
1115
自重計
貨物自動車に取り付けて積載物の質量の計量に使用するはか
り。
self-weighing
instrument
1116
軸重計
車両の個別の軸重を計量し,当該車両の総重量を計量するはか
り。
axle weigher
1117
輪重計
車両の個別の輪重を計量し,当該車両の軸重及び総重量を計量
するはかり。
wheel weigher
4
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
1118
車両計量用の携帯
式はかり
1個又は数個に分かれた荷重受け部のあるはかりで,車両の全
質量を計量し,他の場所に移動できるように設計したはかり。
例 携帯式の車両用はかり,軸重計群(又は輪重計群)の結合
されたはかり。
portable instrument
for weighing road
vehicles
1119
自動計量包装機
ばらの状態にある各種原材料及び/又は製品を一定の質量又
は容量に分割して,袋,缶,箱などの容器に充塡するはかり。
automatic weighing
and packing
machine
1120
自動重量選別機
自動的に搬送される固体状の被計量物の質量の検査又は質量
に応じた複数の階級への区分けを行うはかり。自動重量検査機
ともいう。
checkweigher
1121
静的計量はかり
荷重搬送システムが停止している場合,又ははかりを搭載若し
くは組み込んだ車両のケースでは,その荷重受け部が静止して
いる場合において,重量測定プロセス中に安定平衡に基づいた
計量システムで動作するはかり。
instrument that
weighs statically
1122
動的計量はかり
荷重搬送システムが稼働している(すなわち,荷重搬送システ
ムが動いているか,荷重が滑り込む荷重受け部が備わっている
捕捉計重機,又は車両搭載若しくは組込み捕捉計重機の場合,
荷重受け部が動いている。)間に,その質量測定プロセスの間,
非安定平衡に基づいた計量システムで動作するはかり。
instrument that
weighs
dynamically
1123
セルフサービスは
かり
買い手側が操作できるようにしたはかり。
self-service
instrument
1124
調理用はかり
調理のときに食品の質量の計量に使用するはかり。
cooking scale
1125
天びん
中央を支点とするてこを用いて,被計量物と被計量物の釣り合
いを取ることで質量を計量するはかり。
比較的高精度な計量ができ,研究室などで使用される“電子天
びん”も含まれる。
balance
1126
値付けはかり
質量値,単価及び料金のラベル(商品の値札など)を発行する
はかり。
例 ラベルプリンタ付きのはかり。
price-labelling
instrument
1127
自動計量値付け機
個々の物品を計量し単価を基に料金を計算し,ラベルを貼るは
かり。
automatic
weigh-price
labeler
1128
ホッパースケール
ホッパー,タンクなどの容器内の粉粒体,液体などを自動計量
するはかり。
hopper scale
1129
目盛付きはかり
計量結果の全部又は一部を直読できるはかり。
graduated
instrument
1130
目盛なしはかり
質量の単位で数字付けされた目盛がないはかり。
non-graduated
instrument
1131
料金はかり
表示した質量値及び単価を基にして,料金を自動的に計算する
はかり。
price-computing
instrument
1132
料金目盛付きはか
り
単価の範囲に関係付けられた料金表又は料金目盛によって,料
金を表示するはかり。
instrument with
price scales
b) 一般
1) 全般
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
はかりの表示
はかりが提供する量の値。“表示”には,“印字”も含む。
indications of an
instrument
2002
主表示
計量結果の表示又は印字。
primary indications
5
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2003
副表示
主表示以外のはかりの表示,信号及び記号。
secondary
indications
2004
計量値
計量器の表示する物象の状態の量の値。
weighing value
2005
検定
計量法に規定される構造及び器差を満たしているかどうかを
判断するための検査。
注記 検定を行う者は,計量法によってその特定計量器の種類
ごとに都道府県知事,指定検定機関,独立行政法人産業
技術総合研究所及び日本電気計器検定所が定められてい
る。
verification
2006
型式承認表示
計量法に規定される特定計量器の型式について,その承認を取
得している型式に属することを示す表示。
type approval mark
2) 構造
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2101
主要装置
はかりの主要部を構成する荷重受け部,荷重伝達装置,荷重計
量装置などの装置。
main devices
2102
荷重受け部
荷重を受けるために設けられたはかりの部分。
例 皿,台など。
load receptor
2103
荷重伝達装置
荷重受け部に作用している荷重によって生じた力を,荷重計量
装置に伝達するはかりの部分。
load-transmitting
device
2104
荷重計量装置
荷重伝達装置から伝達された力を釣り合わせる平衡装置と表
示装置又は印字装置とによって質量を計量するはかりの部分。
load measuring
device
2105
モジュール
特定の機能(単数又は複数)を実行し,関連規格に要求される
特定の計量性能要件及び技術的性能要件に従って,個々に評価
できる識別可能な完成されたはかりの構成要素又はその集ま
り。はかりのモジュールは,指定された部分的な誤差限度値の
対象である。
注記 はかりの代表的なモジュールには,ロードセル,指示計,
アナログデータ処理装置又はデジタルデータ処理装置,
計量部モジュール,ターミナル及び主ディスプレイがあ
る。
module
2106
指示計
ロードセル出力信号のデータの処理を行って,質量単位で計量
結果を表示するはかりの電子装置。
注記 アナログ−デジタル変換器は,オプションで備えてもよ
い。
indicator
2107
アナログデータ処
理装置
ロードセル出力信号のアナログ−デジタル変換を行い,更にそ
のデータを質量単位の計量値として処理するはかりの電子装
置。アナログデータ処理装置は,計量結果を表示せずにデジタ
ルインタフェースを介してデジタル様式で提供する。オプショ
ンで,そのはかりを操作するキー(又はマウス,タッチスクリ
ーンなど)を1個以上備えてもよい。
analogue data
processing device
2108
デジタルデータ処
理装置
質量単位の計量値として処理されたデータについて,更に風袋
引き,料金計算などの処理を加えるはかりの電子装置。デジタ
ルデータ処理装置は,デジタルインタフェースを介してデジタ
ル様式で提供する。オプションで,そのはかりを操作するキー
(又はマウス,タッチスクリーンなど)を1個以上,及び/又
はアナログ−デジタル変換された計量値を質量の単位の計量
値に処理する機能を備えてもよい。
digital data
processing device
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2109
ターミナル
はかりを操作するキー(又はマウス,タッチスクリーンなど)
を1個以上及び計量部モジュール又はアナログデータ処理装置
のデジタルインタフェースを介して伝達された計量結果を表
示するディスプレイをもつデジタル装置。
terminal
2110
デジタルディスプ
レイ
信号電圧の高低を判別し,画素ひとつひとつを制御して画面表
示する装置。デジタルディスプレイは,主ディスプレイ又は副
ディスプレイがある。
注記 主ディスプレイ及び副ディスプレイを主表示及び副表示
と混同してはならない。
digital display
2111
主ディスプレイ
指示計のきょう(筐)体内若しくはターミナルのきょう体内に
組み込まれたディスプレイ又はキーボードがないターミナル
のディスプレイ。例えば,計量部モジュールと組み合わせて使
用する。
primary display
2112
副ディスプレイ
計量結果及びその他の主表示を繰り返すこと及び/又は計量
に関係しない情報を提供する,追加周辺装置(オプション)。
secondary display
2113
計量部モジュール
計量結果を表示する手段を備えずに,荷重受け部,荷重伝達装
置,ロードセル及びアナログデータ処理装置から構成されるは
かりのモジュール。さらに,オプションでデジタルデータ処理
装置及びそのはかりの操作装置を備えてもよい。
weighing module
2114
電子装置
電子サブアッセンブリを用いた装置であって特定の機能を果
たすもの。電子装置は,通常,別々のユニットとして製造され,
個々に検査することができる。
例 電子装置には,完成はかり,モジュール,周辺装置などが
ある。
electronic device
2115
電子サブアッセン
ブリ
電子素子を使用し,かつ,識別可能な機能をもつ電子装置の一
部。
例 A/D変換器,ディスプレイ。
electronic
sub-assembly
2116
電子素子
物質内の電子の伝導理論を利用した電子部品。
例 電子管,トランジスタ,集積回路(IC)。
electronic
component
2117
デジタル装置
デジタル演算処理及び/又は伝送だけを行い,デジタル化した
出力又は表示を提供する電子装置。
例 プリンタ,主ディスプレイ又は副ディスプレイ,キーボー
ド,ターミナル,データ保存装置,パーソナルコンピュー
タ(PC)。
digital device
2118
周辺装置
計量結果及び他の主表示を再現するか,又は更に処理する補助
装置。
例 プリンタ,副ディスプレイ,キーボード,ターミナル,デ
ータ保存装置,パーソナルコンピュータ(PC)。
peripheral device
2119
保護インタフェー
ス
はかりのデータ処理装置,モジュール又は電子素子へのデータ
取り込みだけを許可するハードウェア及び/又はソフトウェ
アのインタフェース。ただし,次のデータを取り込んではなら
ない。
− 計量結果として考えられるものであるが,明確に定義して
いない表示。
− 表示,処理又は保存された計量結果若しくは主表示の偽造
データ。
− はかりの調整データ又は調整係数の変更データ。ただし,
感度又はスパンを調整するための装置が組み込まれたはか
りの場合,又は外部分銅によって精度等級1級のはかりの
調整をする場合を除く。
protective interface
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2120
はかりの表示装置
計量結果を,視覚による様式で提供する装置。
displaying device of
a weighing
instrument
2121
アナログ指示装置
目盛標識の集合であって,目量及び実目量の端数まで釣り合う
位置評価ができる指示装置。
analogue indication
device
2122
デジタル表示装置
計量値を一定間隔で断続的に表示する目盛標識をもつ装置(最
下位の桁の値を連続的に表示する場合を含む。)。
digital indicating
device
2123
表示部品
釣り合う状態及び/又は計量結果を表示する構成部品。
釣り合う位置が1点のはかりでは,釣り合った状態だけを表示
する。また,幾つかの釣り合う位置をもつはかりでは,釣り合
う状態位置及びその計量結果の両方を表示する。
displaying
component
2124
表示固定装置
計量結果の表示を固定する装置。
2125
表示安定化装置
与えられた条件の下で表示を安定に維持するための装置。
indication
stabilizing device
2126
目盛標識
計量値又はそれに関連する値を表示するための数字,点,線,
その他の記号。
scale mark
2127
度表
料金及び単価の目盛を除く,質量を表さない目盛が付されてい
る目盛板。
2128
補助的な表示装置
ライダ,副尺,光学的拡大装置及び補助表示装置。
auxiliary indicating
devices
2129
ライダ
さお(棹)と一体となった目盛棒又はさお自体に置き,その上
を滑って移動し,取外しができる小さい質量のおもり(錘)。
rider
2130
副尺
表示要素に結合された装置で,特別の調整をすることなしに,
はかりの目盛を細分割する装置(バーニア)。
device for
interpolation of
reading (vernier)
2131
光学的拡大装置
目盛標識と目盛標識との間の表示を示している場合,目盛間隔
を光学的に拡大することによって,目盛間隔が等分割され目量
以下の値の読み取りを可能とする装置。
注記 目盛標識とその示している表示の距離の推定には,ダイ
ヤル操作によって指針を移動させて,その移動距離から
質量値を読み取る方法などがある。
complementary
displaying device
2132
補助表示装置
デジタル表示装置で,小数点未満の桁の最後の数字が他の数字
と明瞭に区別されている装置。
indicating device with
a differentiated
scale division
2133
拡張表示装置
手動操作によって,実目量を一時的に表示する装置。
extended displaying
device
2134
水平器
はかりの水平状態を示す器具。水準器ともいう。
level indicator
2135
水平装置
はかりを基準水平位置に設定するための装置。
levelling device
2136
零点設定装置
空掛け時(被計量物が載ってない状態)に表示を零に設定する
ための装置。
注記 非自動零点設定装置,半自動零点設定装置,自動零点設
定装置,及び初期零点設定装置がある。
zero-setting device
2137
非自動零点設定装
置
操作者によって,表示を零に設定するための装置。
non-automatic
zero-setting
device
2138
半自動零点設定装
置
手動操作によって,自動的に表示を零に設定するための装置。 semi-automatic
zero-setting
device
2139
自動零点設定装置
操作者の介在なしで,自動的に表示を零に設定するための装
置。
automatic
zero-setting device
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2140
初期零点設定装置
電源投入後に,はかりを使用する前に自動的に表示を零に設定
するための装置。
initial zero-setting
device
2141
零トラッキング装
置
ある限度内で零点表示を自動的に維持するための装置。
zero-tracking device
2142
零点復帰装置
荷重受け部から全ての荷重を取り除いたとき零点を表示する
装置。
注記 主に家庭用はかりで用いられる。
2143
風袋引き装置
何らかの荷重が荷重受け部上にあるとき,表示を零に設定する
ための装置。
− 加算式風袋引き装置(additive tare device):正味量に対する
計量範囲は変わらない風袋引き装置。
− 減算式風袋引き装置(subtractive tare device):正味量に対す
る計量範囲が減少する風袋引き装置。
機能には,次のものがある。
− 非自動風袋引き装置(non-automatic tare device):操作者に
よって荷重が釣り合わされる。
− 半自動風袋引き装置(semi-automatic tare device):単一の手
動操作によって自動的に荷重が釣り合わされる。
− 自動風袋引き装置(automatic tare device):操作者なしで荷
重が自動的に釣り合わされる。
tare device
2144
風袋平衡装置
はかりに風袋が負荷されたとき,風袋量の表示がない風袋引き
装置。
tare-balancing
device
2145
風袋計量装置
風袋量を記憶しておき,はかりに荷重が負荷されていなくて
も,その表示又は印字が可能な風袋引き装置。
tare-weighing
device
2146
プリセット風袋引
き装置
総量又は正味量の値から,事前に設定された風袋量を差し引い
て計量結果を表示する装置。正味荷重に対する計量範囲はそれ
に応じて減少する。
preset tare device
2147
プリセット装置
事前に風袋,単価などを設定するための装置。
preset device
2148
休み装置
はかりの装置全体又は一部を動かなくするための装置。
locking device
2149
補助検査装置
はかりの一つ以上の主要装置における分離検査を可能にする
ための装置。
auxiliary verification
device
2150
荷重受け部と荷重
計量装置との選
択装置
どのような中間の荷重伝達装置が使用されている場合でも,一
つ以上の荷重受け部と1台以上の荷重計量装置とを結び付ける
ための装置。
selection device for
load receptors and
load-measuring
devices
2151
オートパワーオフ
一定時間計量動作がないと自動的に電源が切れる機能。電池で
動作する機器に多く用いられる。
automatic power-off
device
3) 計量特性
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2201
ひょう量
加算式風袋量を考慮しないで計量することができる最大の量。 maximum capacity,
max
2202
最小測定量
それ未満では計量結果に過大な相対誤差を生じる可能性があ
る荷重の値。
minimum capacity,
min
2203
自動表示範囲
操作者の介在なしで平衡(釣り合う位置)が得られる計量範囲。 self-indication
capacity
2204
計量範囲
最小測定量とひょう量との間の範囲。
weighing range
2205
自動表示範囲の拡
張
計量範囲を超えることなく,自動表示の範囲を広げることがで
きる機能によって,拡張されたその値。
extension interval of
self-indication
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2206
最大風袋量
加算式風袋引き装置又は減算式風袋引き装置の最大量。
maximum tare effect
2207
荷重
負荷された被計量物の重力加速度の大きさに基づき生じる力。
注記 荷重を質量として用いないのが望ましい。
load
2208
最大安全荷重,Lim 永続的に計量特性を変えることなく,はかりが支え得る最大静
的荷重。
maximum safe load
2209
目幅
アナログ指示装置の二つの隣接する目盛標識の中心間の長さ。 scale spacing
(instrument with
analog indication)
2210
実目量,d
目量より小さい量の表示。はかりの器差又は計量値の決定に使
用することができる。
補助的な表示装置及び拡張表示装置の表示も含まれる。
注記 実目量の表示は,取引又は証明に使用することはできな
い。
actual scale interval
2211
目量,e
隣接する実目量を除く,目盛標識のそれぞれが表す物象の状態
の量の差。感量(はかりが反応することができる質量の最小変
化)を含む。
注記 次の値は,質量の単位で表される。
− アナログ指示において,二つの連続した実目量を除く目盛
標識に対応した値の間の差。
− デジタル表示において,二つの連続した実目量を除く表示
の間の差。
verification scale
interval
2212
数字付きの目量及
び実目量
二つの連続する数字付き目盛標識の間の値。
scale interval used
for numbering
2213
目量の数,n
ひょう量と目量との商。
n=Max/e
ここに,
n: 目量の数
Max: ひょう量
e: 目量
number of
verification scale
intervals
2214
多目量はかり
その計量範囲が異なる目量をもった部分計量範囲に分割され,
適用される荷重の増減に応じて自動的にその部分計量範囲が
決定されるはかり。
multi-interval
instrument
2215
複目量はかり
同じ荷重受け部に対して,ひょう量と目量とが異なる二つ以上
の計量範囲をもったはかり。それぞれの計量範囲は零からひょ
う量まで有効である。ただし,異なる計量単位に切り替わるは
かりは,計量位の換算処理を行うはかりとして,複目量はかり
には含まれない。
multiple range
instruments
2216
減少率
荷重計量装置に作用する力と荷重受け部に作用する力との商。
L
M
F
F
R=
ここに, R: 減少率
FM: 荷重計量装置に作用する力
FL: 荷重受け部に作用する力
reduction ratio
2217
型式
計量特性に影響する全ての要素が適切に定義されているはか
り,又はモジュール(機器又はモジュールのファミリーを含
む。)。
type
10
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2218
同一型式
計量に対して,同一の設計上の特徴及び計量原理(例えば,同
一型式の指示計,同一設計機構のロードセル及び荷重伝達装
置)をもつが,幾つかの計量及び技術的な性能特性(例えば,
ひょう量,最小測定量,目量,実目量,精度等級など)に違い
のある,同一製造の型式に属するはかり又はモジュールの識別
可能なグループ。
family
4) 計量性能
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2301
感度
質量(m)に対して別の質量を加えた場合,その観測された変
量の変化分(Δl)とその質量の変化分(Δm)との商。
m
l
k
∆
∆
=
ここに,
k: 感度
Δl: 観測された変量の変化分
Δm: 観測された計量値に相当する変化分
sensitivity
2302
感じ
荷重の小さな変化に対応する,はかりの能力。
荷重の小さな変化を識別するための限界は,ある荷重に対して
荷重受け部に荷重を静かに載せたり,取り除いたりしたとき,
認識可能な表示の変化を生じさせる最小荷重の値となる。
discrimination
2303
繰返し性
一定とみなし得る試験条件の下で,同じ荷重を実用的に同じ方
法で荷重受け部に数回載せた場合に,互いに一致した計量結果
をもたらすはかりの能力。
repeatability
2304
耐久性
使用期間中に性能特性を維持する,はかりの能力。
durability
2305
予熱時間
電源投入後から初期の計量性能を満足して計量が可能になる
までの時間。
warm-up time
2306
最終質量値
はかりが完全に静止して釣り合い,その表示に影響を及ぼす妨
害がなくなったときの質量値。
final weight value
5) 表示及び誤差
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2401
分銅による釣り合
い
はかりの釣り合いを保つ,分銅の質量値。この分銅は,調整さ
れたものであって,荷重減少率を考慮しなければならない。
balancing by weights
2402
アナログ指示
計量値を連続的に示す目盛標識の集合であって,目量及び実目
量の端数まで釣り合う位置の評価ができる指示。
analog indication
2403
デジタル表示
計量値を一定間隔で断続的に表示する目盛標識の集合(最下位
の桁の値を連続的に表示する場合も含む。)であって,目盛標
識が一連の整列した数字の連続で構成されていて,目量及び実
目量の端数の補間を許容しない表示。
digital indication
2404
計量結果
総量,正味量及び風袋量。
注記 荷重がはかりに載せられる前に表示が零である場合だけ
に適用する。
weighing results
2405
総量,G
風袋引き装置又はプリセット風袋引き装置が操作されていな
い場合に,はかりの荷重受け部にある荷重の質量値。
gross value
2406
正味量,N
風袋引き装置を操作した後に,はかりの荷重受け部に載せた荷
重の質量値。内容量ともいう。
net value
2407
風袋量,T
風袋引き装置によって決定された荷重の質量値。
tare value
11
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2408
算出質量値
二つ以上の質量値及び/又は算出正味量の合計又は差。
calculated weight
value
2409
単純な並列による
読み
計算の必要なしに,計量結果を与える連続的な数字が単純に並
んだ状態の計量結果の読み。
reading by simple
juxtaposition
2410
アナログ指示はか
りの読みの総合
的な不確かさ
同じ表示の標準偏差に等しく,その読みは通常使用条件の下で
複数の観測者によって実施された読みから計算される偏差。
結果については,少なくとも10回の読みを実施することが通
例である。
overall inaccuracy of
reading
2411
デジタル表示の丸
め誤差
デジタル表示の結果と,はかりがアナログ指示でもたらす結果
との差。
rounding error of
digital indication
2412
最小読取り距離
通常の使用条件の下で,観測者が表示を読み取るために表示装
置に自由に近づける最短の距離。
表示装置の前面に少なくとも0.8 mの空間があれば,観測者が
自由に近づけるとみなす。
minimum reading
distance
2413
器差
はかりの表示値から質量の(みなしの)真の値を引いた値。
error (of indication)
2414
固有誤差
標準条件下でのはかりの器差。
intrinsic error
2415
初期固有誤差
性能試験及びスパン安定試験の前に決定されたはかりの固有
誤差。
initial intrinsic error
2416
誤差配分
モジュールに適用する誤差の限界値。
apportionment factor
2417
検定公差
検定における器差の許容値。
maximum
permissible error,
mpe
2418
使用公差
使用中検査における器差の許容値。
注記 使用公差は検定公差の2倍である。
maximum
permissible errors
in service
2419
誤り
はかりの器差と固有誤差との差。
注記 主に誤りは,電気式はかりによって生じる又は存在する
データの望ましくない変化の結果である。
fault
2420
有意な誤り
目量よりも大きな誤り。ただし,多目量はかりの場合は,目量
の値は部分計量範囲に対して適用する。
次の誤りは,目量を超えた場合でも有意な誤りではない。
− はかりにおいて,同時に,また,互いに独立した原因から
生じる誤り
− いかなる計量も不可能な誤り
− 計量結果に関与する全ての人々によって注意されるほど重
大な誤り
− 計量結果として,その表示が判断,記憶又は伝達すること
ができないほど瞬間的に変化する過渡的な誤り
注記 独立した原因から生じる誤りとは,電気的な妨害に対す
る試験における電気的な影響以外の明らかな原因[時間
における影響(クリープなど),急激な温度変化における
影響など]によって生じた誤りをいう。
significant fault
2421
耐久性誤差
はかりの使用期間中の固有誤差と初期固有誤差との差。
durability error
12
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2422
有意な耐久性誤差
目量よりも大きな耐久性誤差。ただし,多目量はかりの目量の
値は,部分計量範囲に対して適用する。
耐久性誤差は,機械的な消耗によるものと電子素子のドリフト
及び劣化によるものとがある。有意な耐久性誤差の概念は,電
子素子だけに適用する。
はかりの使用期間後に生じた誤差で,それが明らかに装置及び
構成部品の不良又は妨害による結果であれば,目量を超えた場
合でも有意な耐久性誤差とはみなさない。
significant durability
error
2423
スパン安定性
指定限度内で使用期間中にひょう量と零点表示との差の値を
維持するはかりの性能。
注記 ロードセルでは測定範囲の最大荷重と測定範囲最小荷重
との間の差を維持する性能。
span stability
6) 影響及び標準条件
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2501
性能試験
試験器物(EUT)が所定の性能どおりに動作するかどうかを検
証する試験。
performance test
2502
影響量
計量の対象ではないが,測定値又ははかりの表示に影響を与え
る量。
influence quantity
2503
影響因子
規定された定格動作条件範囲内の影響量。
例 試験する温度又は電源電圧の変動。
influence factor
2504
妨害
はかりの動作を妨害したり,定格動作条件を超えることによっ
てもたらされる測定量への影響量。
disturbance
2505
定格動作条件
計量特性が規定の検定公差内に入るように意図した影響量の
範囲が与えられている使用条件。
注記 一般に,定格動作条件によって,測定量及び影響量の範
囲又は定格値を規定する。
rated operating
conditions
2506
標準条件
計量結果の有効な相互比較を保証するため定められた影響因
子の一連の規定値(温度,湿度,電源電圧の範囲など)。
reference conditions
2507
基準位置
はかりへの作用を調整するため,決められたはかりの位置。
reference position
2508
重力加速度の大き
さの範囲
はかりが,重力加速度の影響を受けずに所定の性能を維持でき
るようにするために設けられた使用範囲。
7) ソフトウェア
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2601
法定計量に関連す
るソフトウェア
はかり又はモジュールに属する法定計量に関連する機能を定
義又は実行するプログラム,データ,型式特有のパラメータ及
び装置特有のパラメータ。
例1 最終的な計量結果(小数点及び単位を含む。)
例2 複数の荷重受け部を備えている場合は,計量範囲及び荷
重受け部の識別
例3 ソフトウェア識別
legally relevant
software
2602
法定計量に関連す
るパラメータ
型式特有のパラメータ及び装置特有のパラメータ。
legally relevant
parameter
13
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2603
型式特有のパラメ
ータ
はかりの型式だけに依存する値をもつ,法定計量に関連するパ
ラメータ。
型式特有のパラメータは法定計量に関連するソフトウェアの
一部であり,はかりの型式承認時に固定される。具体的な型式
特有のパラメータには,質量の計算,安定性分析,料金計算,
表示値の丸め処理及びソフトウェア識別などがある。
type-specific
parameter
2604
装置特有のパラメ
ータ
個々のはかりに依存する値をもつ,法定計量に関連するパラメ
ータ。
例1 校正パラメータ(スパン調整又はその他調整若しくは補
正)。
例2 仕様パラメータ(ひょう量,最小測定量,計量単位など)。
そのはかりの特定動作状態においてだけ,それは調整可能であ
り,選択可能である。
装置特有のパラメータは,次の二つに分類される。
− 封印又は変更不可
− 認められた要員だけパラメータの設定が可能
device-specific
parameter
2605
計量データの長期
保存
後での法定計量に関連する目的に使用する場合に,計量終了後
に計量データを保存すること。
例 買い手が立ち会っていなかった場合の計量結果を,後日,
取引又は法定計量に関連する対象となる場合に使用する。
long-term storage of
measurement data
2606
ソフトウェア識別
ソフトウェアと組み合わせて関連付けされたソフトウェアの
読取り可能な記号の列。
例 バージョン番号及びチェックサム。
software
identification
2607
ソフトウェアの分
離
法定計量に関連するソフトウェア及び法定計量に関連してい
ないソフトウェアの明確な分離。ソフトウェアが明確に分離し
ていない場合は,そのソフトウェア全体が法定計量に関連する
ソフトウェアであるとみなす。
software separation
2608
監査証跡
はかりのデータ,調整及び計量動作の履歴記録(又は連続する
データファイル)。確認を行って,該当する部分に従って調整
及び計量が実施されたことを確実なものとすることができる。
各ログ・エントリは,一意の時間及び日付のスタンプをもつ。
audit trail
2609
計量に関連する(連
体修飾)
計量結果又は他の主表示に影響を与える(連体修飾)。
metrologically
relevant
c) 非自動はかり
1) 機構及び装置
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001
送りおもりの自動
送り機構
送りおもりを自動的に移動させ,はかりを釣り合わせる機構。
3002
送りおもりのつめ
目盛の代わりの切欠き付目盛ざおの切欠きに引っかけるため
のつめ。ノックともいう。
3003
おもりかん
分銅及び/又はおもりを懸垂するために施された金属製の環。
3004
額縁
台板を載せる枠。台枠ともいう。
3005
かさ板
目盛ざお及び/又はにらみ窓を支持する板。
3006
関接部のピン
ロバーバル機構などの関接部の連結に用いられているピン。
3007
限界停止機構
指示部の動きを制止する機構。
3008
減衰機構
計量能率を高めるため,静止点を中心に振動しているてこ及び
/又は指針の振動を速やかに静止するための機構。
14
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3009
懸垂皿,
かぎ
被計量物を懸垂して計量するはかりの,被計量物を載せるため
の皿(かぎ)。
3010
懸垂皿のひも
棒はかりにおいて,吊り下げられた計量皿をつるすためのひ
も。
3011
こうかん(桿杆)
さお,目盛ざお及びてこ。
3012
てこ
さお及び目盛ざお以外のてこ。
3013
組合せてこ
台を多点で支持すると同時に荷重の不等比分割を行い,小さな
釣り合い力で荷重を計量できるようにした機構。
combined lever
3014
コンパレータ
電気式はかりの指示計で計量の上限値及び下限値を設定し,計
量値を設定値と比較演算する機能をもつ装置。設定質量によっ
て被計量物を選別するために用いる装置。
comparator
3015
下げ振り
糸に逆円すい形のおもり(錘)を付けた下げ振り式水平器の部
品。すい重,正直(しょうじき)ともいう。
注記 下げ振り水平器とは,下げ振りを用いて水平を検知する
機構。
3016
控鉄,
支え鉄
立筒を支える金属製の部品。
3017
皿受け
皿を載せる受け台。
3018
皿環
棒はかりにおいて,皿を懸垂する環。
3019
自己補正機構
はかりに内蔵された分銅を用いて,自動又は手動によって調整
及び感度変化の補正を行う機構。
self-compensation
device
3020
指針
計量値及び回帰点を示す指示装置。
3021
指針軸
指針を取り付けた軸。
3022
重心玉
感じの微調整を行うための装置で,支点と重心との鉛直距離を
小さくするために用いる機構。
3023
衝撃防止機構
過負荷を防止し,計量機構を保護する機構。
3024
スチールバンド
振子式はかりにおいて,振り子カムと荷重検出部とを連結する
鋼製の帯。
3025
ストッパー
はかりの休動装置。
3026
台かん
台はかりをけん引するための取っ手。
3027
台板
はかりの載せ台部。額板ともいう。
3028
たすき
台はかりなどの台と構造体とを連結し,台の動きを制限するた
めの部品。
3029
立筒(たてつつ)
台はかりの支柱。“たてづつ”ともいう。
3030
短機
台はかりの台を支えるV字形の二次合体てこ。
3031
長機
台はかりの台を支えるY字形の二次合体てこ。
3032
連結環
長機と短機とを連結する機構。
3033
調子玉,
調子ねじ
空掛け(載せ台部に荷重がない状態)のとき,はかりを平衡状
態にするために調整するための機構。
3034
調節ねじ
はかりの水平を調整するねじ。
3035
つりかぎ
機械式はかりにおいて,被計量物を直接つるすためのかぎ。
3036
つり環
棒はかり,台はかり及び皿はかりにおいて,部品と部品とをつ
なぐ環。
3037
つり棒
釣り合いを視定する1次てこと荷重を受ける2次てことを連結
する棒。
3038
取緒(とりお)
棒はかりにおける支点を懸垂するひも。
3039
なすかん
台はかりにおいて,台側から懸垂された,短機と長機の支点を
受ける部品。
3040
なすかんの受け軸
なすかんを懸垂している,台側の軸。横ピンともいう。
15
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3041
にらみ
平衡状態を視定するための基準線又は基準位置。
3042
にらみ窓
さお又は目盛ざおが極端に傾斜することを防ぐための振れ止
め。
注記 にらみ窓ににらみが付けられていない場合には釣り合い
の視定に利用され,目盛ざおがにらみ窓の中央で釣り合
ったとき,正しく釣り合ったものとする。
3043
刃受け
支点・力点・重点を支え,又は力を加えるために使う刃と接触
する部分。
3044
刃蓋
刃と刃受けとの接触によって,妨げられるてこの動きを防ぐ装
置。
3045
振れ止め機構
上皿天びんなどで用いられる振れ幅を制限する装置。
3046
増おもりかけ
計量を行わない及び/又は計量時に使用しない増おもりを保
管する場所。
3047
増おもり台
はかりにおいて,計量時に増おもりを載せる部分。
3048
目盛覆い
目盛を覆っているカバー。
3049
休み機構
被計量物の載せ降ろしなどの衝撃から,刃先の破損を防ぐため
の装置。
3050
休みハンドル
休み機構を作動させるために用いる操作機構。
3051
矢羽
ロバーバルの機構における補助てこ。ステーともいう。
3052
ライダ送り
ライダをライダさお上に移動及び加除させるための機構。
3053
ラック
はかりの計量部の上下動をピニオンを介して指針の回転運動
に変える直線状の歯車。
3054
ラック押さえ
ラックの動作を規制するための金具。
3055
ラックピニオン
ラックとともに用いられる小口径の円形歯車。ピニオンともい
う。
3056
ロバーバル機構
はかりのてことステーとで平行四辺形を形成することによっ
て,計量皿の転覆を防止できる機構。
2) 特性
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3101
皿
荷重を働かせる部分の2か所以下で自由に振動しないような装
置で支えられている被計量物の載せ台。
3102
台
荷重を働かせる部分の同一直線上にない3か所以上で支えられ
ている被計量物の載せ台。
3103
計量台
主に大型はかりで用いられる荷重受け部を内蔵した台。
weigh table
3104
さお
はかりの釣り合いを視定する目盛のないてこ。
weighbeam
3105
目盛ざお
はかりの釣り合いを視定する目盛のあるてこ。
3106
ライダさお
天びんのさおに取り付けられたライダを掛けるための目盛標
識が付されたさお。
3107
送りおもり
目盛ざお上を移動するおもり。おもりを移動させることによっ
ててこ比を変えてはかりの釣り合いを求めるためのもの。
3108
掛量
定量増おもり及び不定量増おもりを非自動はかりと組み合わ
せた場合に釣り合う質量。
注記 掛量は,定量増おもり又は不定量増おもりに表記されて
いる。
3109
床下計量
被計量物を釣り下げて行う計量。
例 比重計測のため試料を水中で計量する場合。
below weighing
16
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
d) 自動はかり
1) 装置
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4001
荷重検出装置
ベルトコンベヤ上の輸送物を,計量ローラで受け,その荷重を
荷重検出器に伝達する荷重伝達機構をもつ装置。
load detecting device
4002
キャリアローラ
固定フレーム上でベルトコンベヤを支えるローラ。
carrying roller
4003
供給制御装置
供給装置の供給量を調整する装置。
fill control device
4004
供給装置
ばら荷から計量ユニットへ被計量物の供給をする装置。
feeding device
4005
計量コンベヤ
荷重検出装置を装備したベルトコンベヤ。
weighing conveyor
4006
計量ユニット
計量する荷重の質量についての情報を提供する装置。
weighing unit
4007
計量ローラ
ベルトコンベヤ上の輸送物質量をコンベヤスケールの荷重検
出器に伝達するローラ。
measuring roller
4008
最終供給遮断装置
充塡荷重の平均質量がプリセット値に対応するように,最終供
給の遮断を制御する装置。
final feed cut-off
device
4009
充塡荷重
事前に設定された質量にするために排出された荷重。
fill
4010
充塡荷重設定装置
充塡荷重のプリセット値の設定をする装置。
feed setting device
4011
主積算指示装置
搬送された全ての荷重の質量の全合計を表示する装置。
general totalization
indicating device
4012
瞬間荷重指示装置
任意の瞬間に計量ユニット上に作用する荷重の最大荷重に対
するパーセント又は質量を表示する装置。
instantaneous load
indicating device
4013
仕分け装置
荷重が物理的に分離した小群に自動的に分割される装置。
sorting device
4014
積算指示装置
計量値を積算して表示する装置。
totalization
indicating device
4015
部分積算指示装置
限られた区間の搬送された荷重の質量を表示する装置。
partial totalization
indicating device
4016
補足積算指示装置
主積算指示装置より大きい目盛をもち,長期間にわたり搬送さ
れる荷重の指示を行う装置。
supplementary
totalization
indicating device
4017
零点調整装置
荷重受け部上に荷重がないときに,表示を零に調整する装置。
注記 コンベヤスケールにおいては,空のベルトコンベヤを整
数回転させて得られる零の積算を行う装置。
zero-adjusting device
4018
非自動零点調整装
置
操作者による調整を必要とする零点調整装置。
non-automatic
zero-adjusting
device
4019
選別装置
選別信号を受けて,被計量物を区別する装置。
grading device
4020
速度検出装置
ベルトの移動量又は移動速度を検出する装置。
speed detecting
device
4021
調節計
輸送量を設定するとともに,この設定輸送量になるよう,計量
コンベヤの可変速モータの回転数を制御する装置。また,調節
計は,輸送された質量を積算して指示する積算指示装置と一体
化して,積算調節指示装置となる場合もある。
controller
4022
データ記憶装置
計量完了後,後で法定関連目的のために使えるように計量デー
タを保持するために使用する記憶装置。
data storage device
4023
テストチェーン
所定の単位長さ当たりの質量をもった回転おもりが鎖状に連
結され,積算値の誤差の試験に用いる器具。
test chain
4024
排出装置
計量部から被計量物を排出する装置。
discharge device
4025
標準車両
動的試験に用いられる既知重量の車両。
reference vehicle
4026
リフトヘッド
包装するために品物を載せる台。リフトヘッド上に載った品物
はリフトを用いて,フィルムのところまで持ち上げる。
lift-head
17
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4027
流量指示装置
単位時間に通過する質量の瞬間的な流量,又は最大流量に対す
るパーセント値で表した量を表示する装置。
flowrate indicating
device
4028
流量制御装置
プログラムされた流量を維持する装置。
flowrate regulating
device
2) 特性
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4101
安定平衡
印字又は保存した計量値が最終質量値から±1目以内で安定
し,釣り合いが取れている状態。この値の一つが最終計量値で
ある。
stable equilibrium
4102
基準校正積算値
質量単位で表される量で,既知の付加質量が規定整数回転する
空のベルトコンベヤの荷重受け部に置かれたか,又は模擬的に
付加されたときに,積算指示装置によって表示される値。管理
値ともいう。
control value
4103
供給制御能力
性能を満足して,被計量物を定量供給できる単位時間当たりの
質量。
注記 供給制御能力は,kg/h,t/hで表す。
feed control capacity
4104
グロス計量方式
被計量物を風袋とともに計量する方式。
gross-weighing
method
4105
ネット計量方式
被計量物を風袋とは別に計量する方式。
net-weighing method
4106
公称設定点
連続した小群間の限界値を確定するために,設定装置を用いて
操作者によって事前に設定された質量単位で示された値。
nominal set point
4107
最小積算荷重
積算荷重に過大な相対誤差が生じない質量単位で表される最
も小さい量。
minimum totalized
load
4108
最小流量
精度及び性能を保証できる範囲内における流量の最小値。
minimum flowrate
4109
最大流量
精度及び性能を保証できる範囲内における流量の最大値。
maximum flowrate
4110
軸重
各軸(前軸,後軸など)の輪重の合計。車両の全輪重又は全軸
重は,車両総重量に等しくなる。
axle load
4111
輪重
車輪が地面に与える荷重。
wheel load
4112
試験荷重
質量及び寸法が既知の物体で,性能試験において被選別物とし
て用いる荷重。
test load
4113
瞬間荷重
計量・輸送中のある瞬間に働長上にある被計量物の質量。最大
計量能力のときの被計量物の質量を最大瞬間荷重という。
instantaneous load
4114
定格最小充塡荷重
計量結果が過度の相対誤差になるおそれがある最も小さい定
格充塡荷重値。
rated minimum fill
4115
ベルト単位長当た
りの瞬間最大荷
重
最大瞬間荷重を働長で除した値。
maximum load per
unit length of the
belt
4116
試験目盛
質量単位で表された量で,特別の計量モードで用いられる目
盛。
scale interval for
testing
4117
実量試験
計量することが意図されたタイプの材料を用いて,はかり全体
に実施する試験。
material test
4118
模擬試験
完全なはかり又ははかりの一部に対して実施する試験で,計量
動作のあらゆる部分を模擬する試験。
simulation test
4119
充塡速度
所定の質量で自動運転したとき,単位時間当たりに充塡できる
回数。
filling speed
4120
充塡範囲
性能の規定を満足しながら,一つの充塡機で充塡できる質量の
範囲。
filling range
4121
充塡量
充塡容器に充塡された被計量物の質量。
filling weight
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B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4122
瞬間輸送量
単位時間当たり輸送される質量。
feed rate
4123
制御精度
設定輸送量に対する実輸送量の一致の度合い。
control accuracy
4124
静的計量
静止した被計量物に対して行う計量。
static weighing
4125
静的試験
誤差を計量するために,荷重受け部上に静止して載っている分
銅又は荷重を用いた試験。
なお,温度,湿度などの環境を一定にした試験のことも静的
試験という。
static test
4126
積算目量,de
通常の計量モードのはかりで,汎用及び部分積算装置のため,
二つの連続した指示値間の差を質量単位で表した値。
totalization scale
interval, de
4127
動作試験
試験荷重又は計量することが意図されたタイプの荷重を使い,
はかり全体に実施する試験。
operational test
4128
働長
荷重検出部に伝達される質量に相当する被計量物が載ってい
るベルト部分及びその有効長さ。
weigh length
4129
動的計量
動的状態にある被計量物に対して行う計量。
weighing-in-motion
4130
動的試験
誤差を計量するために,荷重受け部上に動的に載った被計量物
を用いた試験。
in-motion test
4131
動補正
静的荷重値と動的荷重値間の差を除去するための補正。
dynamic setting
4132 (量の)取決めによ
る真の値
特定の量に起因し,所定の目的に対して適切な不確かさをもつ
と協定によって認められている値。
conventional true
value (of a
quantity)
4133
非自動(静的)動作 試験のための静的計量モード。
non-automatic
(static) operation
4134
平均誤差
荷重受け部を通過した荷重の連続した自動計量に対する(表
示)誤差の平均値。
mean error
4135
落差
供給弁,ゲートなどのカット後の空中浮遊の量。
flying load
e) 荷重検出器
1) 種類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5001
ロードセル
起わい(歪)体に張り付けられたひずみゲージで検出した荷重
信号を質量に変換することによって質量を計測する機器。
load cell
5002
電子回路を装備し
ているロードセ
ル
電子部品を組み合わせた電子回路を装備しているロードセル。
注記 電子回路には,ひずみゲージのブリッジ回路は含まない。
load cell equipped
with electronics
2) 荷重の負荷
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5101
圧縮荷重
ロードセルに加えた圧縮方向の荷重。
compression loading
5102
引張荷重
ロードセルに加えた引張方向の荷重。
tension loading
5103
せん断荷重
ロードセルにせん断する方向に加えられた荷重。
shear loading
5104
曲げ荷重
ロードセルに曲げる方向に加えられた荷重。
bent loading
3) 計量特性
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5201
湿度記号
ロードセルの試験をしたときの湿度の状態を表す記号。
humidity symbol
19
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5202
ロードセルのファ
ミリ
次のようなロードセルから構成する集合体。
− 同じ材料又は材料の組合せである(例えば,軟鋼,ステン
レス鋼,アルミニウム)。
− 同じ構造である(例えば,形状,ひずみゲージのシーリン
グ,取付方法,製造方法)。
− 同じ仕様である(例えば,定格出力,入力インピーダンス,
電源電圧,ケーブルの詳細)。
− 一つ又はそれ以上のロードセルのグループから構成する集
合。
load cell family
5203
ロードセルのグル
ープ
一つのファミリの中の計量特性(例えば,精度等級,ロードセ
ル検定目量の最大数,温度定格など)が同じである全てのロー
ドセル。
load cell group
4) 範囲,容量及び出力
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5301
ロードセル目量
ロードセル測定範囲を分割した部分。
load cell interval
5302
ロードセル測定範
囲
最大許容誤差を超える誤差を生じることのない測定量(質量)
の値の範囲。
load cell measuring
range
5303
ロードセル出力
ロードセルが被測定量(質量)を変換する測定可能な量。
load cell output
5304
ロードセル検定目
量,v
質量の単位で表し,ロードセルの検定に用いるロードセル目
量。
load cell verification
interval
5305
最大容量,Emax
最大許容誤差を超えずに,ロードセルに負荷することができる
範囲の上限。
maximum capacity
5306
測定範囲の最大荷
重,Dmax
試験時又は使用時にロードセルに負荷できる量(質量)の最大
値。この値は,最大容量を超えてはならない。
maximum load of the
measuring range
5307
ロードセル検定目
量の最大数,nmax
ロードセル測定範囲を分割することができるロードセル検定
目量の最大数。測定結果は,最大許容誤差を超えてはならない。
maximum number of
load cell
verification
intervals
5308 (ロードセル)最小
測定量,Emin
最大許容誤差を超えずに,ロードセルに負荷することができる
範囲の下限。
minimum dead load
5309 (ロードセル)最小
測定量出力戻り,
DR
荷重の負荷の前後に計測したロードセル最小測定量における
ロードセル出力の差。
minimum dead load
output return
5310
最小ロードセル検
定目量,vmin
ロードセル測定範囲を分割することができる最小のロードセ
ル検定目量。
minimum load cell
verification
interval
5311
測定範囲の最小荷
重,Dmin
試験時又は使用時にロードセルに負荷できる量(質量)の最小
値。この値は,ロードセル最小測定量を下回ってはならない。
minimum load of the
measuring range
5312
ロードセル検定目
量の数,n
ロードセル測定範囲を,ロードセル検定目量で除した値。
number of load cell
verification
intervals
5313
相対的(ロードセ
ル)最小測定量出
力戻り,Z
最大容量をロードセル最小測定量出力戻りの2倍で除した値。 relative minimum
dead load output
return
5314
相対的ロードセル
最小目量,Y
最大容量を最小ロードセル検定目量で除した値。
注記 この値は,ロードセルの分解能を表す。
relative minimum
load cell
verification
interval
20
B 0192:2013
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5315
許容過負荷,Elim
特性上,仕様を超える永久変化を生じることなしに負荷できる
最大荷重。
safe load limit
5316
定格出力
ロードセルへ定格荷重の負荷を加えたときの出力。
rated output
5317
無負荷出力
無負荷時のロードセルからの出力。
no load output
5318
定格荷重
設計上の仕様を保って計測し得る最大荷重。定格容量(rated
capacity)ともいう。
rated load
5) 測定及び誤差
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5401
誤りの検出出力
誤りの状態が存在することを示すロードセルからの信号。
fault detection output
5402
ロードセル誤差
測定結果と測定量の真の値との差。
load cell error
5403
ロードセル固有誤
差
基準条件下で求めたロードセル誤差。
load cell intrinsic
error
5404 (ロードセル)最大
許容誤差,mpe
ロードセルに対する許容できる誤差の最大値。はかりでは検定
公差という。
maximum
permissible error
5405
非直線性
負荷の増加時におけるロードセル出力曲線と,測定開始点出力
と最大測定点出力を結んだ直線との差。直線性誤差ともいう。
non-linearity
5406 (ロードセル)最小
測定量出力への
温度影響
周囲温度の変化に起因するロードセル最小測定量出力の変化。 temperature effect on
minimum dead
load output
5407
感度への温度影響
周囲温度の変化に起因する感度変化。
temperature effect on
sensitivity
5408
ヒステリシス誤差
同じ負荷に対する(ロードセル)出力の二つの読みの差であっ
て,負荷を測定範囲の最大荷重から増やすことによって得られ
る読みと,測定範囲の最小荷重から減らすことによって得られ
る読みとの差。
hysteresis error
6) その他の荷重検出器
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5501
ひずみゲージ式セ
ンサ
抵抗素子を伸び縮みさせると,その電気抵抗が増減する性質を
利用したセンサ。ストレインゲージ式センサともいう。
strain gage sensor
5502
静電容量式センサ
荷重によって間隔が変位する平行平板の静電容量が変化する
性質を利用したセンサ。
capacitance sensor
5503
弦振動式センサ
弦を強く張ると振動数が高くなり(高い音になる),緩めると
振動数が低くなる(低い音になる)性質を利用したセンサ。
string vibration
sensor
5504
音さ(叉)振動式セ
ンサ
音さへ加わる張力の変化が,音さの固有振動数の変化として変
換される性質を利用したセンサ。
tuning fork vibration
sensor
5505
電磁平衡式センサ
被計量物の質量を電磁力で釣り合せる復元力(電磁力)発生機
構,釣り合い状態を監視する変位検出機構及び制御機構から成
り立つセンサ。
electromagnetic
sensor
5506
ジャイロ式センサ
ジャイロスコープの性質を利用したセンサ。
gyrocompass sensor