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B 0162-3

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本機械学会(JSME)/財団法人日

本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4378-3:1983,Plain bearings−Terms,

definitions and classification

−Part 3:Lubrication  を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS B 0162-3

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 0162

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 0162-1

  第 1 部:設計,軸受材料及びその特性

JIS B 0162-2

  第 2 部:摩擦及び摩耗

JIS B 0162-3

  第 3 部:潤滑

JIS B 0162-4

  第 4 部:計算パラメータ及びその記号

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


B 0162-3

:2006

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  分類

1

3.

  用語及び定義 

2

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

11


日本工業規格

JIS

 B

0162-3

:2006

滑り軸受−用語,定義及び分類−

第 3 部:潤滑

Plain bearing

Terms

,definitions and classification

Part 3 :Lubrication

序文  この規格は,1983 年に第 1 版として発行された ISO 4378-3,Plain bearings−Terms,definitions and

classification

−Part 3:Lubrication を翻訳し,技術的内容を一部変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,滑り軸受の潤滑で最も一般的に使用される用語,定義及び分類について規定

する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 4378-3:1983

,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 3:Lubrication (MOD)

2. 

分類  用語の分類は次による。

a) 

一般的な用語

b) 

潤滑のタイプによる分類

c) 

潤滑方法による分類

d) 

潤滑剤及びその成分,潤滑剤のタイプ

e) 

潤滑剤の基本的特性及び応用特性


2

B 0162-3

:2006

3.

用語及び定義  用語及び定義は,次による。

なお,参考として対応英語を示す。

備考1.  用語及び対応英語(参考)欄で,二つの用語をコンマ“,”でつないで併記してある場合は,

その順位によって優先使用する。

2.

用語及び対応英語(参考)欄で,用語の一部に丸括弧“

(  )

”が付いている場合は,ISO 

格を基礎として用いた用語である。

3.

定義欄の丸括弧“

(  )

”で示した部分は,定義の内容を補足した内容である。

a) 

一般的な用語(general terms)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

1.1 

潤滑(のタイプ)

摩擦力及び摩耗を減少させるため
の潤滑剤の作用。

lubrication (type of)

1.2 

給油(の方法)

摩擦面に潤滑剤を供給すること。

lubrication (method of)

1.3 

潤滑剤

摩擦力及び摩耗を減少させるため
に摩擦面間に供給される物質。

− lubricant

b) 

潤滑のタイプによる分類(types of lubrications,classification)

潤滑剤の物理的状態による分類(according to physical state of the lubricant)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

2.1 

気体膜潤滑, 
気体潤滑

気体を相対的に動く二つの摩擦面
間に介在させることによって両面

を分離する潤滑方式。

− gas-film

lubrication

2.2 

液体膜潤滑, 
液体潤滑

液体を相対的に動く二つの摩擦面
間に介在させることによって両面

を分離する潤滑方式。

− liquid-film

lubrication

2.2a 

流体膜潤滑, 
流体潤滑

流体(気体又は液体)を相対的に
動く二つの摩擦面間に介在させる
ことによって両面を分離する潤滑

方式。

− fluid-film

lubrication

2.3 

固体膜潤滑, 
固体潤滑

固体の潤滑剤を相対的に動く二つ
の摩擦面間に介在させることによ
って両面を分離する潤滑方式。

− solid-film

lubrication

摩擦面を潤滑膜によって分離する方法による分類(according to the separation of the rubbing surface by

a lubricant film

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

2.4 

動圧流体潤滑

二つの摩擦面間の流体膜に両面の
相対運動及び流体の粘性によって
圧力を発生させ,両面を完全に分

離する潤滑方式。

− hydrodynamic

lubrication


3

B 0162-3

:2006

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

2.5 

静圧流体潤滑

二つの摩擦面間に高圧の流体を外
部から供給することによって,相
対運動又は静止状態にある二つの

物体を完全に分離する潤滑方式。

− hydrostatic

lubrication

2.6 

動圧気体潤滑

二つの摩擦面間の気体膜に両面の
相対運動及び気体の粘性によって
圧力を発生させ,両面を完全に分

離する潤滑方式。

− aerodynamic

lubrication

2.7 

静圧気体潤滑

二つの摩擦面間に高圧の気体を外
部から供給することによって,相
対運動又は静止状態にある二つの

物体を完全に分離する潤滑方式。

− aerostatic

lubrication

2.8 

弾性流体潤滑, 
EHL

二つの相対運動する摩擦面間の摩
擦力と潤滑膜厚さが,摩擦面材料
の弾性特性及び潤滑剤のレオロジ

ー特性(特に,粘度の圧力依存性)
に支配される潤滑方式。

− elasto-hydrodynamic

lubrication

,EHL

2.9 

境界潤滑

二つの相対運動する摩擦面間の摩
擦と摩耗が,潤滑剤の粘性以外の

性質及び摩擦面の性質に支配され
る潤滑方式。

boundary lubrication

2.10 

混合潤滑

流体膜潤滑及び境界潤滑が同時に
存在する潤滑方式。

− mixed

lubrication

2.10a 

熱流体潤滑, 
THL

二つの相対運動する摩擦面間の潤

滑状態が,せん断発熱を含む潤滑
膜の熱収支,熱伝達及び潤滑剤粘
度の温度依存性に支配される流体

潤滑方式。

− thermo-hydrodynamic

lubrication

,THL

2.10b 

熱弾性流体潤滑, 
TEHL

二つの相対運動する摩擦面間の潤
滑状態が,せん断発熱を含む潤滑
膜の熱収支,熱伝達,摩擦面の弾

性特性及び潤滑剤のレオロジー特
性(特に,粘度の温度及び圧力依
存性)に支配される流体潤滑方式。

− thermo-elastohydrodynamic

lubrication

,TEHL

2.10c 

ハード EHL

弾性変形及び潤滑油粘度の高圧に

よる指数関数的増加の影響が現れ
る弾性流体潤滑状態。

− hard

EHL

2.10d 

ソフト EHL

弾性係数の小さな表面の場合に油
の圧力による粘度増加が現れない

弾性流体潤滑状態。

soft EHL

2.10e 

マイクロ EHL

表面粗さの突起先端部が EHL にな
る潤滑状態。

− micro-EHL


4

B 0162-3

:2006

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

2.10f 

層流潤滑

潤滑流体の粒子が,定常で,滑ら
かな流線を描いて,規則的に運動
する潤滑状態。流体の粘性力が,

慣性力に比べて支配的な流れ,す
なわち,レイノルズ数が比較的小
さい場合に生じる。

laminar flow lubrication

2.10g 

乱流潤滑

潤滑流体の粒子が時間的・空間的

に不規則な入り乱れた運動をする
潤滑状態。流体の慣性力が粘性力
に比べて支配的な流れ,すなわち,

レイノルズ数が大きい場合に生じ
る。

turbulent flow lubrication

2.10h 

指向潤滑

潤滑摩擦面の一部に直接,適量な
潤滑油を供給して運転される潤滑

方法。代表的な方法として,産業
用ティルティングパッド軸受にお
いてノズル穴からパッド摩擦面へ

潤滑油を噴射する方法。

directed lubrication

2.10i 

枯渇潤滑

潤滑剤が不足している潤滑状態。

− starved

lubrication

2.10j 

無潤滑

潤滑剤を用いないでしゅう動など
をさせること。

− non-lubrication

2.10k 

グリース潤滑

摩擦部分を潤滑剤としてグリース
を用いてしゅう動などをさせるこ

と。

参考

グ リ ー ス ガ ン の 規 格 は

JIS B 1575

及び JIS B 

9808

を参照。

− grease

lubrication

c) 

潤滑方法による分類(methods of lubrication,classification)

潤滑剤の供給の周期性による分類(according to periodicity of application of lubricant)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

3.1 

連続潤滑

潤滑剤が連続的に供給される潤滑
方式。

− continuous

lubrication

3.2 

周期的潤滑, 
間欠潤滑

潤滑剤が周期的又は間欠的に供給

される潤滑方式。

− periodical

lubrication

intermittent lubrication

潤滑剤の補充方法による分類(according to the methods of renewing the lubricant)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

3.3 

循環潤滑

しゅう動面を通過した潤滑剤を機

械的に再びしゅう動面に循環させ
る潤滑方式。

− recirculating

lubrication


5

B 0162-3

:2006

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

3.4 

生涯予潤滑

システムが稼動する前に一度だけ
潤滑剤を供給する潤滑方式。

− life-time

lubrication

3.5 

一方向潤滑

潤滑剤を潤滑システムに戻さずに
周期的又は連続的にしゅう動面へ

供給する潤滑方式。

− once-through

lubrication

摩擦面への潤滑剤の供給方法による分類(according to the way of applying the lubricant to the friction

surface

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

3.6 

強制潤滑

圧力によって潤滑剤をしゅう動面
へ供給する潤滑方式。

− force-feed

lubrication

3.7 

油浴潤滑, 
オイルバス潤滑

しゅう動面の一部を永久的に又は

周期的に液体潤滑剤のバスの中に
浸す潤滑方式。

− dip-feed

lubrication

oil-bath lubrication

3.8 

リング潤滑

回 転 軸 上 の リ ン グ が 潤 滑 剤 に 浸
り,これをしゅう動面に供給する

潤滑方式。

参考

リングは,回転軸に固定
される場合と固定されな

い場合がある(低速では,
チェーンを使用する。)。

ring lubrication

3.9 

滴下潤滑

規則的な間隔で潤滑剤の液滴をし
ゅう動面に供給する潤滑方式。

− drop-feed

lubrication

drip-feed lubrication

3.10 

オイルミスト潤滑

空気又は他の気体の流れの中に潤

滑剤を注入することによって作ら
れたミスト又は霧状の潤滑剤をし
ゅう動面へ供給する潤滑方式。

oil fog lubrication

oil mist lubrication

3.11 

パッド潤滑

毛細管特性をもつ湿り気のある材

料のパッドを接触させ,液状潤滑
剤をしゅう動面へ供給する潤滑方
式。

− pad

lubrication

3.12 

灯心潤滑

灯心によってしゅう動面に潤滑剤

を供給する潤滑方式。

− wick

lubrication

3.13 

ロータプリント潤滑

固体潤滑剤をしゅう動面に押し付
けることによって供給する潤滑方
式。

− rotaprint

lubrication

3.14 

固体膜コーティング潤滑

運転前に固体膜をしゅう動面にコ

ーティングする潤滑方式。

− solid-film

coating

lubrication

3.14a 

手差し潤滑 

油差しで給油口などから給油する
潤滑方式。

− hand

lubrication


6

B 0162-3

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番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

3.14b 

機力潤滑

機械駆動式ポンプにより強制給油
する潤滑方式。

− mechanical

force-feed

lubrication

3.14c 

はねかけ潤滑, 
飛まつ潤滑

内燃機関の機構または歯車などの
回転部分によってはね上げられた

油の飛まつにより給油する潤滑方
式。

− splash

lubrication

3.14d 

オイルジェット潤滑

潤滑剤をノズルからの噴油により
必要箇所に給油する潤滑方式。

oil jet lubrication

d) 

潤滑剤とその成分及び潤滑剤の種類(Lubricants and their components,types of lubricants)

潤滑剤の物理的状態による分類(according to their physical state)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

4.1 

気体潤滑剤

気体状の潤滑剤。

gaseous lubricant

4.2 

液体潤滑剤

液体状の潤滑剤。

− liquid

lubricant

4.3 

潤滑油

摩擦面の摩擦及び摩耗の低減を主
な目的として用いられる,通常,
精製された油。

− lubricating

oil

4.4 

グリース

主に鉱油又は合成油と石鹸又は他

の増ちょう剤との安定な混合物か
ら成る半固体又は固体潤滑剤。こ
れ以外の成分を含む場合もある。

− grease

4.5 

固体潤滑剤

固体状の潤滑剤。すなわち,粉末,

塊状又は薄膜状の潤滑剤。

− solid

lubricant

添加剤の有無による分類(according to the presence of additive)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

4.6 

添加剤入リ潤滑剤

潤滑性能を向上させる為の化学物
質等を添加した潤滑剤。

lubricant with additive

4.7 

基油

精製された油で,1 種類又は複数種

類の添加剤を加えることによって
完成品となる。

− base

oil

潤滑油の素性による分類(according to the origin)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

4.8 

鉱油

鉱物原料の炭化水素又は鉱物原料
から一定の処理によって得られる
炭化水素の混合物。

− mineral

oil


7

B 0162-3

:2006

4.9 

石油系油 

原油から精製した潤滑油。

− petroleum

oil

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

4.10 

植物油

天然の植物から採取した油脂。

− vegetable

oil

4.11 

動物油

牛脂又は豚油などの動物から採取
した油脂。

− animal

oil

4.12 

合成潤滑剤

化学合成により作られた基油又は

それに添加剤を加えた潤滑剤。

− synthetic

oil

4.13 

添加剤

新しい特性を与えること又は現在
の特性を高めることを目的として
潤滑剤に加えられる物質。

− additive

4.14 

固体潤滑剤バインダ, 
バインダ

固体潤滑剤の粒子同士及び粒子と

摩 擦 面 と の 付 着 を 促 進 さ せ る 物
質。

− solid

lubricant

binder

binder

4.15 

腐食防止剤

潤 滑 さ れ た 金 属 表 面 の 腐 食 を 妨
げ,減速し又は制限するための添

加剤。

− anticorrosion

additive

4.16 

酸化防止剤

潤滑剤の酸化を妨げ,減速し又は
制限するための添加剤。

− antioxidant

additive

4.17 

さび止め剤

鉄 系 合 金 の 表 面 の さ び 発 生 を 妨
げ,減速し又は制限するための添

加剤。

rust preventive additive

4.18 

摩耗防止剤

しゅう動面の摩耗を防止又は低減
するための添加剤。

− anti-wear

additive

4.19a 

極圧添加剤, 
EP

添加剤

摩擦面間の接触圧力が高く,滑り
速度が大きい過酷な潤滑条件下に

おいて摩擦・摩耗を減少させ焼付
きを防止する役割をもつ化合物。

参考

この添加剤は,耐スコー

リング剤としても知られ
ている。

extreme pressure additive

4.20 

流動点降下剤

液体潤滑剤の流動点を降下させる
添加剤。

JIS K 2269

参照

pour-point depressant

4.21 

粘度指教

温度による油の粘度変化を示す経
験的尺度によって決定された無次
元値。

参考

粘度指数が高いほど温度
による粘度の変化が小さ
い。

JIS K 2283

参照

viscosity index

4.22 

粘度指数向上剤

温度による油の粘度の変化を減少

させるための,通常,高分子から
成る添加剤をいい,粘度指数を増
加させる。

viscosity index improver


8

B 0162-3

:2006

4.23 

消泡剤

液体潤滑剤中の泡発生を防止又は
減少するための添加剤。

anti-foam additive

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

4.24 

清浄剤

潤滑油中に固体粒子を懸濁させて
おく表面活性添加剤。

− detergent

additive

4.25 

分散剤

主に低温で液体潤滑剤中の不溶解

不純物の分散及び懸濁状態の安定
性を向上させるための添加剤。

− dispersant

additive

4.26 

多機能添加剤

潤滑剤の数種の特性を同時に向上
させる添加剤。

− multifunctional

additive

4.27 

添加剤パッケージ

潤滑剤に添加するため,あらかじ

め数種の添加剤を混ぜ合わせたも
の。

− additive

package

4.27a 

清浄分散剤

油中に混入している固体粒子を分
散させて沈積物となるのを防止す

る作用及び油中の硫黄分の燃焼に
よって生じる硫酸分を中和する作
用をもつ添加剤。

detergent dispersant

4.27b 

摩擦調整剤

潤滑剤に対して望ましい摩擦特性

に調整する添加剤。

− friction

modifier

4.27c 

乳化剤

界面活性剤の中で,特に油及び水
の乳化に適したもの。

− emulsifier

4.27d 

増ちょう剤

グリースの成分で,液体潤滑剤の
中に分散し,三次元構造を作り,

半固体状にする作用をもつ物質。

− thickener

thickening agent

4.27e 

水性潤滑剤

水を 10  %よりも多く含有してい
る潤滑剤。

− aqueous

lubricant

4.27f 

内燃機関用潤滑油

潤滑油として適切な精製鉱油又は
それに添加剤を加えたもので,水

及び沈殿物を含まない油。陸用と
舶用の2種類に分類される。

JIS K 2215

参照

internal combustion engine

oils

4.27g 

ギヤー油

水及び沈殿物を含まず,精製鉱油
に添加剤を加えた油。

JIS K 2219

参照

gear oils

4.27h 

マシン油

水 及 び 沈 殿 物 を 含 ま な い 精 製 鉱

油。

JIS K 2238

参照

machine oils

4.27i 

軸受油

水 及 び 沈 殿 物 を 含 ま な い 精 製 鉱
油。主として循環式,油浴式等の
給油方法による各種機械の軸受部

の潤滑油として用いられる。

JIS K 2239

参照

bearing oils

4.27j 

冷凍機油

精製鉱油,合成油もしくはこれら
の混合物か又はこれらに添加剤を
加えたものであって,水及び沈殿

物を含まない油。

JIS K 2211

参照

refrigerating machine oils


9

B 0162-3

:2006

4.27k 

タービン油.

水及び沈殿物を含まない精製鉱油
又はそれに添加剤を加えた油。

JIS K 2213

参照

turbine oils

4.27

λ

さび止め油

腐食抑制剤を,主として石油系基

材に添加した油。

JIS K 2246

参照

rust preventive oils

e) 

潤滑剤の基本的特性及び応用特性(basic and applied characteristics of lubricants)

番号

用語

定義

備考

対応英語(参考)

5.1 

粘性

流体,半流体又は半固体物質の流
れ に 対 す る 抵 抗 の 原 因 と な る 物
性。

参考  粘性の大きさに関して,

せん断応力及びせん断速
度との比を粘度又は絶対

粘度(Pa

・s),又絶対粘

度及び密度との比を動粘
度(m

2

/s

)という。

工業用潤滑
油について
は,ISO 

度分類(JIS 

K 2001

)が

ある。

viscosity

5.1a 

ニュートン流体

ニ ュ ー ト ン の 粘 性 法 則 に 従 う 流
体。

− newtonian

fluid

5.1b 

非ニュートン流体

ニュートンの粘性法則に従わない
流体。

− non-newtonian

fluid

5.1c 

粘度圧力係数

圧力変化に対する粘度変化の割合

を表す量。

pressure exponent of

viscosity

5.2 

油性

純粋な粘性とは別の摩擦及び摩耗
を減少させる潤滑剤の特性。

− lubricity

5.3 

潤滑剤の適合性

2

種類又は数種類の潤滑剤をお互

いに混ぜ合わせ,これを使用又は

保存するときに性能・特性が低下
しない能力。

− lubricant

compatibility

compatibility

5.4 

ちょう度

外力が加えられたときのグリース
の変形低抗能力。数値が大きいほ

ど柔らかい。

JIS K 2220

参照

consistency

5.4a 

離油度

グリースから圧力,温度上昇,増
ちょう剤構造の変化などによって
液体潤滑剤が分離する度合。

JIS K 2220

参照

bleeding

5.4b 

酸価

試料油 1 g 中に含まれる酸性成分。

酸化成分は,中和するのに要する
水酸化カリウムの mg 数で表す。

参考

酸価の測定方法は,JIS K 

2501

などで定められて

いる。

− acid

number

5.4c 

塩基価

試料 1 g 中に含まれる塩基性成分。
塩基性成分は,中和するのに要す

− base

number


10

B 0162-3

:2006

る塩酸又は過塩素酸と当量の水酸
化カリウムの mg 数で表す。アルカ

リ価ともいう。

5.4d 

生物分解性

微生物の作用によって潤滑油が無
害な物質に分解される性質。

− biodegradability

関連規格  JIS B 1575  グリースニップル

JIS B 1582

  滑り軸受用ブシュ

JIS B 1583

  すべり軸受−損傷及び外観の変化に関する用語,特徴及び原因

JIS B 9808

  グリースガン

JIS D 3102

  自動車機関用半割滑り軸受

JIS D 3106

  自動車機関用半割つば付き滑り軸受

JIS K 2001

  工業用潤滑油−ISO 粘度分類

JIS K 2211

  冷凍機油

JIS K 2213

  タービン油

JIS K 2215

  内燃機関用潤滑油

JIS K 2219

  ギヤー油

JIS K 2220

  グリース

JIS K 2238

  マシン油

JIS K 2239

  軸受油

JIS K 2246

  さび止め油

JIS K 2269

  原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法

JIS K 2283

  原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法

JIS K 2501

  石油製品及び潤滑油−中和価試験方法

ISO 4378-1:1997

,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 1:Design,bearing

materials and their properties

ISO 4378-2:1983

,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 2:Friction and wear

ISO 4378-3:1983

,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 3:Lubrication

ISO 4378-4:1997

,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 4:Calculation parameters

and their symbol


11

B 0162-3

:2006

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 0162-3

:2005  滑り軸受−用語,定義及び分類−第 3 部:潤滑

ISO 4378-3

:1983,滑り軸受−用語,定義及び分類−第 3 部:潤滑

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

1.

適 用 範

滑り軸受の潤滑並びにその
定義及び分類について,最
も一般的に使用される用語

について規定。

ISO 4378  

-3

Scope

JIS

と同じ。 IDT

2.

分類

用語を五つの群に分類。

− MOD/追

独 立 し た 項 目 で 分 類

を規定。ISO 規格も分
類は同じであるが,独
立した項目はない。

技術的差異はない。

3.

用 語 及

び定義

ISO

規格との差異は,改正を提案する予

定。

  a)

一般的な用語

1

JIS

と同じ。 IDT

  b)

潤滑のタイプによる分類

2

JIS

と同じ。 IDT

 2.2a

流体膜潤滑,流体潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.4

動圧流体潤滑   2.4

JIS

とほぼ同じ。 MOD/変

定義を明確にした。

改正提案を予定。

 2.5

静圧流体潤滑   2.5

JIS

とほぼ同じ。 MOD/変

定義を明確にした。

改正提案を予定。

 2.6

動圧気体潤滑   2.6

JIS

とほぼ同じ。 MOD/変

定義を明確にした。

改正提案を予定。


12

B 0162-3

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

  b)

(続き)

2.8

弾性流体潤滑,EHL

2.8

JIS

とほぼ同じ。 MOD/変

定義を明確にした。

改正提案を予定。

 2.10a

熱流体潤滑,THL

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10b

熱 弾 性 流 体 潤 滑 ,

TEHL

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10c

ハード EHL   −

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10d

ソフト EHL   −

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10e

マイクロ EHL

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10f

層流潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10g

乱流潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10h

指向潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10i

枯渇潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10j

無潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 2.10k

グリース潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

  c)

潤滑方法による分類

3

JIS

と同じ。 IDT

 

 3.8

リング潤滑

3.8

JIS

とほぼ同じ。 MOD/変

定義内容の変更(用語

の明確化)

改正提案を予定。


13

B 0162-3

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

  c)

(続き)

3.12

灯心潤滑

3.12

JIS

とほぼ同じ。 MOD/追

備考欄に,定義の補足

を追加。

実質的差異なし。

 3.14a

手差し潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 3.14b

機力潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 3.14c

はねかけ潤滑,飛ま

つ潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 3.14d

オイルジェット潤滑

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

  d)

潤滑剤とその成分及び潤滑
剤の種類

 4 JIS

と同じ。 IDT

 

4.19a

極圧添加剤,EP 添加

 4.19

JIS

とほぼ同じ。 MOD/削

MOD/

一 般 的 用 語 に 変 更 の

ため,削除。 
一 般 的 用 語 と し て 追
加。

削除・追加提案を予定。

4.20

流動点降下剤   4.20

JIS

とほぼ同じ。 MOD/追

備考欄に,用語の補足
を追加。

実質的差異なし。

4.21

粘度指数

4.21

JIS

とほぼ同じ。 MOD/追

備考欄に,用語の補足
を追加。

実質的差異なし。

4.27a

清浄分散剤

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

4.27b

摩擦調整剤

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

4.27c

乳化剤

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

4.27d

増ちょう剤

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。


14

B 0162-3

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

  d)

(続き)

4.27e

水性潤滑剤

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 4.27f

内燃機関用潤滑油

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 4.27g

ギアー油

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 4.27h

マシン油

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 4.27i

軸受油

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 4.27j

冷凍機油

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 4.27k

タービン油

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

 4.27

λ

さび止め油

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

  e)

潤滑剤の基本的特性及び応
用特性

 5

潤滑油の基本特性 MOD/変

技術的差異なし。

 5.1

粘性

5.1

JIS

とほぼ同じ。 MOD/追

定義欄及び備考欄に,
説明を追加。

追加提案を予定。

 5.1a

ニュートン流体

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

5.1b

非ニュートン流体

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

5.1c

粘度圧力係数

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。


15

B 0162-3

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

  e)

(続き)

5.4

ちょう度

5.4

JIS

とほぼ同じ。 MOD/追

備考欄に,用語の補足

を追加。

技術的差異なし。

5.4a

離油度

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

5.4b

酸価

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

5.4c

塩基価

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

5.4d

生物分解性

− MOD/追

一般的用語を追加。

追加提案を予定。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。

    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。