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B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

なお,この JIS B 0161 には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  参考文献


日本工業規格

JIS

 B

0161

 : 1999

 (ISO

6811

 : 1998

)

球面滑り軸受−用語

Spherical plain bearings

−Vocabulary

序文  この規格は,1998 年に発行された ISO 6811,Spherical plain bearings−Vocabulary を翻訳し,技術的

内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,球面滑り軸受(以下,軸受という。)に関する用語及び定義について規定する。

2.

用語の構成

2.1

用語の構成  用語の構成は、次による。

a)

用語・定義

b)

c)

索引

2.2

用語及び定義の構成  用語及び定義の構成は,大分類及び中分類に区分し,

大分類は,二つの数字 01,02 などを用いる。

中分類は,四つの数字を用いる。初めの二つの数字は,大分類を表す。用語・定義は,初めの四つの数

字が中分類を表す六つの数字からなる番号を付ける。

定義欄の太字で示した用語は,この規格で規定した用語であり,一つの定義欄の中で,最初に出てきた

ときだけ太字で示している。

2.3

図の構成  図は,対応する用語の番号を示している。

なお,図は,軸受及び部品の一例であり,単純化した図が多い。

2.4

索引の構成  索引は,用語索引と英語索引とからなり,用語索引は五十音順に,英語索引はアルフ

ァベット順に配列している。索引は,3.で定義するすべての用語及びそれらの番号を記載している。

3.

用語及び定義  用語及び定義は,次による。

なお,対応英語を参考として示す。

01

軸受  (bearings)    機械装置の他の部品に対して,可動部品を位置決めし,支持又は案内する機械要

素(ISO 4378-1 参照)

01.01

滑り軸受  (plain bearings)    滑り摩擦だけが生じる軸受(ISO 4378-1 参照)。


2

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

01.01.01 

球面滑り軸

主として

揺動運動,傾斜運動及び低速回

転運動のために設計した

滑り接触面が球

面である

滑り軸受。

1

6

spherical plain bearing

01.01.02 

ラジアル球
面滑り軸受

主にラジアル荷重を支持する

球面滑り軸

受。

1

3, 6

radial spherical plain bearing

01.01.03 

ラジアルコ
ンタクト球
面滑り軸受

呼び接触角 0°のラジアル球面滑り軸受。 1, 6

radial contact spherical plain

bearing

01.01.04 

ボールスタ
ッド付き球
面滑り軸受

内輪の代わりに

ボールスタッドを取り付

けた

球面滑り軸受。

6

spherical plain bearing outer

ring with ball stud

01.01.05 

スタッド付
き球面滑り
軸受

軸を取り付けた

球面滑り軸受。

7

spherical plain bearing with

stud

01.01.06 

アンギュラ
コンタクト
ラジアル球
面滑り軸受

呼び接触角が 0°を超え 30°以下のラジ
アル球面滑り軸受。

2, 3

angular contact radial

spherical plain bearing

01.01.07 

スラスト球
面滑り軸受

主にアキシアル荷重を支持する

球面滑り

軸受。

45

thrust spherical plain bearing

01.01.08 

アキシアル
コンタクト
球面滑り軸

呼び接触角 90°のスラスト球面滑り軸
受。

4

axial contact spherical plain

bearing

01.01.09 

アンギュラ
コンタクト
スラスト球
面滑り軸受

呼び接触角が 30°を超え 90°未満のスラ
スト球面滑り軸受。

5

angular contact thrust

spherical plain bearing

02

球面滑り軸受形体及び部品

02.01

形体

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

02.01.01 

軸受内径面

球面滑り軸受の内輪又は軸軌道盤の内径
表面。

8

10 bearing

bore

02.01.02 

軸受外径面

球面滑り軸受の外輪又はハウジング軌道
盤の外径表面。

8

10

bearing outside surface

02.01.03 

球状外面

外輪,ハウジング軌道盤又はロッドエン
ドアイに滑り接触し,球体の部分になっ
ている凸面をもつ

内輪,軸軌道盤又はボ

ールスタッドの表面。

6, 8, 10, 23

sphered outer surface

02.01.04 

球状内面

内輪,軸軌道盤又はボールスタッドに滑
り接触し,中空球体の部分になっている
凹面をもつ

外輪,ハウジング軌道盤又は

ロッドエンドアイの表面。

6,  8

∼ 10,

23

sphered inner surface

02.01.05 

滑り接触面

球面滑り軸受の球状外面と球状内面との
接触している部分。

備考  記号

γ

を用いる。

1

6

sliding contact surface

02.01.06 

側面

内輪,外輪,軌道盤又はロッドエンドア
イの中心軸に垂直な表面。

8, 23 face


3

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

02.01.07 

背面

アンギュラコンタクトラジアル球面滑り
軸受又はアンギュラコンタクトスラスト
球面滑り軸受のアキシアル荷重を支持す

側面。

9, 10 back

face

02.01.08 

正面

アンギュラコンタクトラジアル球面滑り
軸受又はアンギュラコンタクトスラスト
球面滑り軸受のアキシアル荷重を支持し
ない

側面。

9, 10 front

face

02.01.09 

支持面

パッド又はカップのアキシアル荷重を支
持する表面。

4 support

face

02.01.10 

面取り

軸受内径面と内輪又は軸軌道盤の一方の
側面とをつなぐ表面,及び

軸受外径面と

外輪又はハウジング軌道盤の一方の側面
とをつなく表面。

8

10 chamfer

02.01.11 

入れ溝

内輪の組立てのための,外輪又はロッド
エンドアイの片側の側面で直径方向に向
かい合う一対の溝。

14 filling

slots

02.01.12 

油溝

外輪の外径面又は内輪の内径面にある潤
滑剤を送るための円周溝。

15 lubrication

groove

02.01.13 

油穴

滑り接触面又は潤滑剤分配溝と油溝とを
つなぐラジアル穴。

15 lubrication

hole

02.01.14 

潤滑剤分配

滑り接触面に潤滑剤を分配する軸方向及
び円周方向の溝。

15 lubrication

distribution

groove

02.01.15 

側面溝

外輪をハウジングの中に保持するための
外輪側面にある円周溝。

15 face

groove

02.01.16 

保持輪溝 
(ほじわみ
ぞ)

運搬中及び組込みを容易にするために,
二つ割り外輪又は合せ外輪の両半分を合
わせて保持する

保持輪を取り付けること

を目的とした外径面にある溝。

11, 16

retaining ring groove(s)

02.02

内輪,外輪及びスタッド

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

02.02.01 

内輪

ラジアル球面滑り軸受の球状外面をもつ
部品。

8, 9 inner

ring

02.02.02 

内輪背面

内輪のアキシアル荷重を支持する側面。

9

inner ring back face

02.02.03 

内輪正面

内輪のアキシアル荷重を支持しない側
面。

9

inner ring front face

02.02.04 

スタッド

球面滑り軸受の内輪に組み込む頭部が円
筒形の軸。

7, 26, 28 stud

02.02.05 

ボールスタ
ッド

球面滑り軸受の内輪の代わりに用いる頭
部が球形の軸。

6, 25, 27 ball

stud

02.02.06 

外輪

ラジアル球面滑り軸受の球状内面をもつ
部品。

6, 8, 9 outer

ring

02.02.07 

外輪背面

外輪のアキシアル荷重を支持する側面。

9

outer ring back face

02.02.08 

外輪正面

外輪のアキシアル荷重を支持しない側
面。

9

outer ring front face

02.02.09 

一体外輪

分割されていない又は割っていない

輪。

9, 14

one-piece outer ring


4

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

02.02.10 

合せ外輪

組立て及び/又は組込みを容易にするた
めに,

外輪中心軸に垂直な平面で二分さ

れた外輪。

1117

two-piece outer ring, axially

separable

02.02.11 

1

か所割り外

組立てを容易にするために,一体に製造
した後,1 か所をアキシアル平面で切断又

は割った

外輪。

12

single-fractured outer ring

02.02.12 

二つ割り外

組立て及び/又は組込みを容易にするた
めに,一体に製造した後,通常,直径方

向に向かい合った二か所をアキシアル平
面で割るか又は切断した

外輪。

13, 16

double-fractured or cut outer

ring

02.03

軌道盤

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

02.03.01 

軸軌道盤

スラスト球面滑り軸受の球状外面をもつ
部品。

10 shaft

washer

02.03.02 

軸軌道盤背

軸軌道盤のアキシアル荷重を支持する側
面。

10

shaft washer back face

02.03.03 

軸軌道盤正

軸軌道盤のアキシアル荷重を支持しない
側面。

10

shaft washer front face

02.03.04 

パッド

アキシアルコンタクト球面滑り軸受の球
状外面をもつ部品。

4 pad

02.03.05 

ハウジング
軌道盤

スラスト球面滑り軸受の球状内面をもつ
部品。

10 housing

washer

02.03.06 

ハウジング
軌道盤背面

ハウジング軌道盤のアキシアル荷重を支
持する

側面。

10

housing washer back face

02.03.07 

ハウジング
軌道盤正面

ハウジング軌道盤のアキシアル荷重を支
持しない

側面。

10

housing washer front face

02.03.08 

カップ

アキシアルコンタクトスラスト球面滑り
軸受の球状内面をもつ部品。

4 cup

03

運動及び角度

03.01

運動

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

03.01.01 

回転運動

軸受の

内輪と外輪との傾斜角,又は軸軌

道盤とハウジング軌道盤との傾斜角が一
定で相対回転する運動。

− rotational

movement

03.01.02 

傾斜運動

軸受の

内輪と外輪との傾斜角,又は軸軌

道盤とハウジング軌道盤との傾斜角が相
対的に変化する運動。

− tilting

movement

03.01.03 

揺動運動

運動の方向が繰り返し反転する

回転運動

又は

傾斜運動。

− oscillatory

movement

03.02

角度

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

03.02.01 

傾斜角

球面滑り軸受又はロッドエンド外側部品
に対する内側部品の許容角度(アンギュ
ラ変位)

備考  記号

α

を用いる。

18

angle of tilt

03.02.02 

揺動角

揺動運動において,運動方向が変わるそ
の間の角度。

19

angle of oscillation


5

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

03.02.03 

接触面の中

滑り接触面両端間のその面上の中央の点
又は線。

アキシアルコンタクト球面滑り

軸受では,球状表面の中心が接触面の中
央。

2

5

middle of the contact surface

03.02.04 

呼び接触角

軸受中心軸に垂直な平面(ラジアル平面)

と,

接触面の中央及び接触面の球状中心

を通る線とがなす角度。

備考1.  記号

τを用いる。

2.

角度の大きさに従って,

球面

滑り軸受は次のように分類
する。

ラ ジ ア ル コ ン タ ク ト 球 面 滑 り 軸 受

(01.01.03 参照)

アンギュラコンタクトラジアル球面滑

り軸受(01.01.06 参照)

アキシアルコンタクト球面滑り軸受

(01.01.08 参照)

アンギュラコンタクトスラスト球面滑

り軸受(01.01.09 参照)

2

5

nominal contact angle

04

ロッドエンド  (rod ends)   部品間の相対運動及び部品間を連結するための,ロッドエンドハウジン

グ及び軸受で構成する組立品。

04.01

滑り軸受ロッドエンド (plain bearing rod ends)   ロッドエンドハウジングとスタッド付き又はス

タッドなし

球面滑り軸受とで構成する組立品。

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

04.01.01 

球面滑り軸
受ロッドエ
ンド

ロッドエンドハウジングのロッドエンド
アイに次のいずれかを組み込んで構成す
る組立品 

スタッド付き又はスタッドなし球面滑

り軸受。

・スタッド付き又はスタッドなし

球面滑

り軸受内輪。

ボールスタッド。

・ボールスタッド付き球面滑り軸受。

23

28

spherical plain bearing rod

end

04.01.02 

一体形球面
滑り軸受ロ
ッドエンド

球状内径面をもつロッドエンドアイに内
輪を直接取り付けた球面滑り軸受ロッド
エンド。

備考  ロッドエンドアイは,軸受外輪

として働く。

23

spherical plain bearing rod

end, integral design

04.01.03 

カートリッ
ジ形球面滑
り軸受ロッ
ドエンド

円筒状内径面をもつ

ロッドエンドアイに

球面滑り軸受を組み込んだ球面滑り軸受
ロッドエンド。

24

spherical plain bearing rod

end, cartridge design

04.01.04 

一体形ボー
ルスタッド
付き球面滑
り軸受ロッ
ドエンド

球状内径面をもつ

ロッドエンドアイにボ

ールスタッドを組み込んだ球面滑り軸受
ロッドエンド。

27

spherical plain bearing rod

end with ball stud, integral

design


6

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

04.01.05 

カートリッ
ジ形ボール
スタッド付
き球面滑り
軸受ロッド
エンド

円筒状内径面をもつ

ロッドエンドアイに

ボールスタッド付き球面滑り軸受を組み
込んだ

球面滑り軸受ロッドエンド。

25

spherical plain bearing rod

end with ball stud,

cartridge design

04.01.06 

一体形スタ
ッド付き球
面滑り軸受
ロッドエン

球状内径面をもつ

ロッドエンドアイにス

タッド付き球面滑り軸受内輪を組み込ん

球面滑り軸受ロッドエンド。

26

spherical plain bearing rod

end with stud, integral

design

04.01.07 

カートリッ
ジ形スタッ
ド付き球面
滑り軸受ロ
ッドエンド

円筒状内径面をもつ

ロッドエンドアイに

スタッド付き球面滑り軸受を組み込んだ
球面滑り軸受ロッドエンド。

28

spherical plain bearing rod

end with stud, cartridge

design

05

球面滑り軸受ロッドエンド部品及び形体

05.01

部品

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

05.01.01 

ロツドエン
ドハウジン

ロッドエンドアイ及びロッドエンドシャ
ンクで構成する部材。

20

22 rod

end

housing

05.01.02 

ロッドエン
ドアイ

円筒状又は球状の内径面をもつ

ロッドエ

ンドハウジングの平らな側面をもつ目の
形の部分。

20

22

rod end eye

05.01.03 

ロツドエン
ドシャンク

ロッドエンドをロッドの端に締結するた
めの

おねじ,めねじ又は溶接シャンクを

もつ,

ロッドエンドアイから半径方向に

伸びた

ロッドエンドハウジングの部分。

20

22

rod end shank

05.02

形体

番号

用語

定義

図の番号

対応英語(参考)

05.02.01 

おねじ

ロッドエンドハウジングのロッドエンド
シャンクの外面に切っているねじ。

20 external

thread

05.02.02 

めねじ

ロッドエンドハウジングのロッドエンド
シャンクの内面に切っているねじ。

21 internal

thread

05.02.03 

溶接シャン

溶接によって

ロッドエンドとロッドとを

締結するために,位置決めピンをもつ

ッドエンドハウジングの部分。

22 welding

shank

05.02.04 

レンチ平面

めねじをもつロッドエンドシャンクの外
面にある平行面。

21 wrench

flats


7

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

4.

4.1

球面滑り軸受

図 1

図 2

図 3

図 4

図 5


8

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

図 6

図 7

図 8

図 9

図 10

図 11

図 12

図 13


9

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

図 14

図 15

図 16

図 17

図 18

図 19


10

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

図 20

図 21

図 22

図 23

図 24

図 25

図 26

図 27

図 28


11

B 0161 : 1999 (ISO 6811 : 1998)

附属書 A(参考)  参考文献

〔1〕  ISO 4378-1 : 1997  Plain bearings−Terms, defintions and classification−Part 1 : Design, bearing materials

and their properties

JIS

転がり軸受原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

岡  本  純  三

湘南工科大学

(委員)

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

吉  岡  武  雄

工業技術院機械技術研究所極限技術部精密機構研究室

三  橋      宏

財団法人日本軸受検査協会

桑  田  浩  志 ISO/TC213 国内対策委員

藤  田  富  男

工業技術院標準部材料機械規格課

赤  嶺  淳  一

社団法人日本電機工業会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

川  合  雄  二

社団法人日本建設機械化協会

田  中      登

社団法人日本産業車両協会(住友エール株式会社)

石  黒  高  行

社団法人日本産業機械工業会(星和工業株式会社)

中  田  栄  一

社団法人日本自動車工業会

平  田  幸  雄

日本精工株式会社

徳  田  昌  敏 NTN 株式会社

小  津  秀  夫

光洋精工株式会社

藤  原  正  明

株式会社不二越

原      健  彦

日本トムソン株式会社

(関係者)

瀧  本  正  彦 NTN 株式会社

(事務局)

喜  井  武  司

社団法人日本ベアリング工業会

備考  ○印は小委員会委員を兼ねる。 

△印は小委員会委員を兼ねる。

文責  徳田  昌敏