>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会  (JFPA)

/財団法人日本規格協会  (JSA)  から工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

今回の制定は,ISO 1219-2,Fluid power systems and components−Graphic symbols and circuit diagrams−Part

2 : Circuit diagrams

を基礎として用いた。

JIS B 0125-2

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  油圧回路図における設備の識別

附属書 B(参考)  油圧回路図の例

附属書 C(参考)  空気圧及び電気空気圧回路図の例

附属書 D(参考)  参考文献

JIS B 0125

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

B

0125-1

  第 1 部:図記号

JIS

B

0125-2

  第 2 部:回路図


日本工業規格

JIS

 B

0125-2

: 2001

 (I

1219-2

:

1995

)

油圧・空気圧

システム及び機器−

図記号及び回路図−第 2 部:回路図

Fluid power systems and components

−Graphic symbols and circuit

diagrams

Part 2 : Circuit diagrams

序文  この規格は,1995 年に第 1 版として発行された ISO 1219-2,Fluid power systems and components−

Graphic symbols and circuit diagrams

−Part 2 : Circuit diagrams を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更

することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 0125-1 で制定した図記号を用いて油圧及び空気圧回路を書くための主

要な規則について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 1219-2 : 1995

,Fluid power systems and components−Graphic symbols and circuit diagrams−Part

2 : Circuit diagrams (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0125-1

  油圧・空気圧システム及び機器−図記号及び回路図−第 1 部:図記号

備考  ISO 1219-1 : 1991,Fluid power systems and components−Graphic symbols and circuit diagrams−

Part 1 : Graphic symbols

が,この規格と一致している。

JIS B 0142

  油圧及び空気圧用語

備考  ISO 5598 : 1985,Fluid power systems and components−Vocabulary からの引用事項は,この規

格の該当事項と同等である。

JIS K 2001

  工業用潤滑油−ISO 粘度分類

備考  ISO 3448 : 1992,Industrial liquid lubricants−ISO viscosity classification が,この規格と一致し

ている。


2

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

JIS Z 8311

  製図−製図用紙のサイズ及び図面の様式

備考  ISO 5457 : 1980,Techical drawings−Sizes and layout of drawing sheets が,この規格と一致して

いる。

JIS Z 8311-1

  製図−文字−第 1 部:ローマ字,数字及び記号 

備考 ISO 

3098-1 

: 1974

,Techical drawings−Lettering−Part 1 : Currently used characters が,この規格

と一致している。

ISO 6743-4 : 1982

,Lubricants, industrial oils and related products (class L)−Classification−Part 4 : Family H

(Hydraulic systems)

IEC 60848 : 1988

,Preparation of function charts for control systems

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0142 によるほか,次による。

3.1

アクチュエータ  (actuator)    流体のエネルギーを機械的エネルギーに変換する機器(例えば,モー

タ,シリンダなど)

3.2

機器 (component)    油圧システムにおける機能部品として設計された,一つ又は複数の部品からな

る独立した単位体(例えば,シリンダ,モータ,バルブ,フィルタなど,ただし,配管は含まない。

3.3

配管 (piping)    機器間に作動流体が流れるようにするパイプ,ホース又は管と管継手,カップリン

グ又はコネクタとの組合せ。

3.4

システム  (system)    流体エネルギーを伝達,制御するために,相互に連結された機器の集合。

4.

一般規則

4.1

表示  回路図は,明りょうでなければならない。また,回路図は,運転サイクルの種々の作動順序

を通して,すべての動作と指令に対する回路をたどることができなければならない。

回路図にはすべての油圧機器及び空気圧機器を書かなければならない。また,それらの機器には接続口

を示さなければならない。

回路図は,機器の取付けにおける実際の配置を考慮する必要はない。回路図及び他の関連する詳細図を

含む回路情報は,欠落のない一連の文書の形をしていることが望ましい。この一連の文書は,一般の参考

文献によって明らかにしなければならない。

4.2

書式  JIS Z 8311 に記載されているように,A4 又は A3 の用紙に表すことが望ましい。A4 以外の用

紙が必要な場合には,図面は,前記規格に記載されている方法に従って折りたたみ,A4 サイズにしなけれ

ばならない。他のデータ媒体を用いる場合には,供給者と購入者との間で同意されなければならない。使

用されるいかなる参考文献も JIS Z 8313-1 に従ったものでなければならない。

4.3

配置

4.3.1

装置の異なる部品間の管路又は接続部は,交差箇所を最少にするように書くことが望ましい。交差

する場合には,JIS B 0125-1 に決められた表示を用いなければならない。

4.3.2

コード及び指標の位置は,機器及び管路のために用意された空間に重複して書いてはならない。

4.3.3

複雑なシステムによっては,制御機能に関連づけてグループ分けすることが望ましい。可能ならば,

制御機能は,アクチュエータに関連するものも含め,全体を一枚の用紙に表すことが望ましい。用紙間に

おいては,連続する管路の接続口が対応付けできるようにしなければならない(

附属書 B,油圧回路図の

例参照,例えば,回路図の連続する用紙間の配管を対応付けするためのコード付け。

。サブアセンブリの

境界は一点鎖線の包囲線で示さなければならない。


3

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

4.3.4

アクチュエータによって作動するリミットスイッチ又はリミットバルブのような部品は,それらが

機能する場所に表示することが望ましい。例えば,シリンダの場合,動作線上に線を表示し,それら部品

を対応付けるコードを表示する。

動作方向が,単一方向の場合には,矢印  (→)  を表示線に記入しなければならない。

4.3.5

油圧及び空気圧機器の図記号は,原則として,次に示す順序に従って下から上へ,左から右へ配列

することが望ましい。

−  エネルギー源:下部左に

−  順序どおりの制御機器:上へ向かって左から右へ

−  アクチュエータ:上部に左から右へ

4.4

機器

4.4.1

油圧及び空気圧機器を表す記号は,JIS B 0125-1 に従って書かなければならない。詳細記号と簡略

記号がある場合,同じ回路図上では,どちらか一方だけを用いなければならない。

4.4.2

記号は,次のように書かなければならない。

油圧に対し:特に指定のない限り,機器は通常の休止又は機能的な中立状態の(直ちに始動できる)位置

を表す。

空気圧に対し:特に指定のない限り,機器は通常の休止又は,機能的な中立状態の(圧力を加えることに

よって直ちに始動できる)位置を表す。

5.

油空圧回路内の設備の識別のための規則

5.1

全般  設備に対する識別コードは,回路図上のそれぞれの記号のわきに記載しなければならない。

その識別コードは,すべての関連書類において使用しなければならない。

5.2

機器の識別コード(配管を除く)  この規格において,別途,他のコードが規定されている場合を

除き,次に示す機器の識別コードを使用しなければならない。

識別コードは,次に示すエレメントを含んでいなければならない。また,四角で囲むことが望ましい。

備考  参考のための附属書 参照。

5.2.1

装置番号  コードは,1 で始まる数字で構成されている。この装置番号は,回路全体が二つ以上の

装置から成り立っている場合には,使用しなければならない。

5.2.2

回路番号  このコードは,数字で構成されている。パワーユニット又はパワーサプライに取り付け

るすべての附属品に対しては,0 で始めることが望ましい。異なる油圧回路に対しては,順次数字を付与

する。

5.2.3

機器コード  各機器は,次に示すリストに従って一つのコードで明確に識別しなければならない。

ポンプ及びコンプレッサ  :P

アクチュエータ

:A

原動機

:M


4

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

センサ

:S

バルブ

:V

その他の機器

:Z,又は,他の文字,ただし,上記の文字を除く

5.2.4

機器番号  このコードは,1 で始まる数字で構成されている。また,与えられた回路における各機

器には,一連の番号を付与する。

5.3

配管に対する機能識別  機能は,次のように識別しなければならない。

圧力供給ライン

:P

タンク戻りライン(油圧) :T

漏れドレンライン(油圧) :L

異なる圧力を伝達するすべてのラインは,

通常の識別方法の頭に 1 を追加して識別しなければならない。

5.4

ポート及び配管の接続の識別  ポートは,機器,サブプレート又はマニホールド上に印した文字に

よって回路図上において識別しなければならない。

サブアセンブリ間の配管接続もまた識別しなければならない。

6.

技術情報  少なくとも次に示す情報は,回路図上の適切な記号の側に示さなければならない。一つの

資料内で,同じパラメータに対して異なる単位を使用することは,避けることが望ましい。

備考  求められる技術情報の完全なリストは,JIS B 8361 及び JIS B 8370 に与えられている。

6.1

タンク  油圧タンクに対しては,次のことを示す。

−  作動油の推奨最大容量をリットル

−  作動油の推奨最少容量をリットル

−  JIS K 2001 及び ISO 6743-4 に従った作動油のタイプ,種類及び粘度等級。

空気タンクに対しては,次のことを示す。

−  容量をリットル

−  最大許容圧力をメガパスカル(又はバール)

6.2

空気圧源  次のデータを示さなければならない。

−  定格流量を毎分当たりのリットル,又は押しのけ容積を立方センチメートル,

−  供給圧力範囲をメガパスカル(又はバール)

6.3

ポンプ  定容量形ポンプに対しては,次のデータを示す。

−  定格流量を毎分当たりのリットル,又は押しのけ容積を立方センチメートル,可変容量形ポンプに対

しては,次のデータを示す。

−  最少及び最大流量を毎分当たりのリットル,又は最大押しのけ容積を立方センチメートル,

−  圧力,流量など制御量の設定値。

6.4

原動機  定格出力をキロワット,及び回転速度を毎分当たりの回転数で,示さなければならない。

6.5

圧力制御弁及び圧力スイッチ  設定圧力をメガパスカル(又はバール)で,示さなければならない。

6.6

シリンダ  シリンダ内径,ロッド径(空気圧シリンダに対しては不要)及び最大ストロークをミリ

メートルで(例えば,

φ

100/56

×50)

,示さなければならない。また,機能(例えば,クランプ,リフト,

前進)を特定しなければならない。

6.7

揺動形アクチュエータ  次のデータを示さなければならない。

−  運動当たりの押しのけ容積を立方センチメートル,

−  角度を度,また,機能(例えば,旋回,回転)を明記しなければならない。


5

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

6.8

モータ  モータに対しては,次のデータを示す。

−  1 回転当たりの押しのけ容積を立方センチメートル

(可変容量形モータに対しては,最大及び最少押しのけ容積を示す。

−  トルクをニュートン・メートル

−  回転速度を毎分当たりの回転数

−  回転方向

また,機能(例えば,穴あけ,駆動)を明記する。

6.9

アキュムレータ  次のデータを示さなければならない。

−  実容積をリットル,

−  封入圧力  (p

0

)

をメガパスカル(又はバール)

,セルシウス度で表した特定の温度範囲において(ガス

封入式アキュムレータに対してだけ)

−  最大使用圧力  (p

2

)

及び最低使用圧力  (p

1

)

をメガパスカル(又はバール)

(ガス封入式アキュムレー

タに対してだけ)

−  ガスの種類(ガス封入式アキュムレータに対してだけ)

6.10

フィルタ  油圧回路においては,ろ過比(

β

値)を示す。

空気圧回路においては,ろ過度を示す。

6.11

配管  パイプ及び管に対し,呼び外径及び肉厚をミリメートルで示す(例えば,

φ

38

×5)

。ホースに

対し,呼び内径をミリメートルで示す(例えば,

φ

16

6.12

サーモスタット  設定調節温度をセルシウス度で示さなければならない。

6.13

タイマ  遅延時間又はタイミングレンジを秒で示さなければならない。

6.14

圧力計  圧力範囲をメガパスカル(又はバール)で示さなければならない。

7.

補足資料  次のような補足資料を提供することが望ましい。

部品表,シーケンス説明,設備配置,機能図表(IEC 60848 に従った。

8.

回路図の例  この規格に基づいて作成した回路図の例を附属書 及び附属書 に示している。

9.

規格適合表示(この規格に関し)  この規格に適合していることを,試験報告,カタログ及び販売資

料に表示したい場合は,次の表現を使用する。

“回路図は,JIS B 0125-2,油圧・空気圧システム及び機器

−図記号及び回路図−第 2 部:回路図に適合する。


6

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

附属書 A(参考)  油圧回路図における設備の識別

A.1

機器に対する識別コードの間の関係

  工場,製造ライン


7

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

A.2

機器の様式の例


8

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)


9

B 0125-

2 : 2

001 (

ISO
 121

9-2 :

 1995)

付属書 B(参考)  油圧回路図の例


10

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)


11

B 0125-

2 : 2

001 (

ISO
 121

9-2 :

 1995)


12

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

附属書 C(参考)  空気圧及び電気空気圧回路図の例

C.1

空気圧回路図の例


13

B 0125-

2 : 2

001 (

ISO
 121

9-2 :

 1995)


14

B 0125-

2 : 2

001 (

ISO
 121

9-2 :

 1995)


15

B 0125-

2 : 2

001 (

ISO
 121

9-2 :

 1995)

C.2

電気空気回路図の例


16

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

附属書 D(参考)  参考文献

JIS B 8355 : 1997

  油圧用サブプレート取付形 4 ポート電磁切換弁  (ISO 4401 : 1994)

JIS B 8361 : 1982

  油圧システム通則  (ISO 4413 : 1979)

ISO 5599-1 : 1989

  Pneumatic fluid power−Five-port directional control valves−Part 1 : Mounting interface

surface without electrical connector.

ISO 5599-2 : 1990

  Pneumatic fluid power−Five-port directional control valves−Part 2 : Mounting interface

surface with optional electrical connector.

ISO 5781 : 1987

  Hydraulic fluid power−Pressure‐control valves (excluding pressure-relief valves) , sequence

valves, unloading valves, throttle valves and check valves-mounting surfaces.

ISO 6263 : 1987

  Hydraulic fluid power−Compensated flow-control valves-mounting surfaces.

ISO 6264 : 1987

  Hydraulic fluid power−Pressure relief valves-mounting surfaces.

ISO 7368 : 1989

  Hydraulic fluid power−Two-port slip-in cartridge valves−Cavities.

ISO 7744 : 1986

  Hydraulic fluid power−Filters−Statement of requirements.

ISO 7389 **

  Hydraulic fluid power−Two-, three-and four-port screw-in cartridge valves−Cavities.

ISO 9461 : 1992

  Hydraulic fluid power−Identification of valve ports, subplates, control devices and solenoids.

ISO 10372 : 1986

  Hydraulic fluid power−Four-and five-port servovalves-mounting surfaces.

**  発行予定


17

B 0125-2 : 2001 (ISO 1219-2 : 1995)

JIS B 0125-2

(油圧・空気圧システム及び機器−図記号及び回路図−第 2 部:回路図)

制定原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

竹  中  敏  夫

東京工業大学

香  川  利  春

東京工業大学

藤  田  晶  宏

通商産業省

橋  本      進

財団法人日本規格協会

村  井  孝  宣

財団法人機械振興協会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

小  林  隆  博

コベルコ建機株式会社

渡  並      直

トヨタ自動車株式会社

荒  木  義  昭

株式会社日平トヤマ

黒  部  昌  徳

東芝機械株式会社

小  林  周  二

日精樹脂株式会社

美濃部  昌  二

日本電気株式会社

千  葉      誠

カヤバ工業株式会社

久々湊  哲  夫 SMC 株式会社

伊  藤  三  郎

株式会社コガネイ

中  西  康  二

黒田精工株式会社

渋  谷  文  昭

株式会社トキメック

築比地      仁

川崎重工業株式会社

岩  田      茂

内田油圧機器工業株式会社

赤  井  英  夫

太陽鉄工株式会社

青  田  英  雄

株式会社阪上製作所

小  池  一  夫

イハラサイエンス株式会社

伊  澤  一  康

日本ポール株式会社

竹  内  俊  一

オリオン機械株式会社

(事務局)

堀  切  俊  彦

社団法人日本フルードパワー工業会

三  浦  吉  成

社団法人日本フルードパワー工業会

標準化委員会  規格部会  油圧システム分科会  構成表

氏名

所属

(主査)

千  葉      誠

カヤバ工業株式会社

安  藤      博

株式会社ビッカーズ・ジャパン

岩  田      茂

内田油圧機器工業株式会社

渋  谷  文  昭

株式会社トキメック

曽  谷  康  史

川崎重工業株式会社

根  本  一  茂

油研工業株式会社

向  井  哲  一

豊興工業株式会社

(事務局)

堀  切  俊  彦

社団法人日本フルードパワー工業会

文責  千葉  誠