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B 0121:2012  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 記号······························································································································· 1 

3.1 幾何記号の構成 ············································································································· 1 

3.2 主記号 ························································································································· 2 

3.3 添字 ···························································································································· 2 

3.4 添字の順序 ··················································································································· 2 

4 歯車記号の例 ··················································································································· 4 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 5 

B 0121:2012  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本歯車

工業会(JGMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 0121:1999は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

      JIS 

B 0121:2012 

歯車記号−幾何学的データの記号 

International gear notation-Symbols for geometrical data 

序文 

この規格は,1998年に第2版として発行されたISO 701を基に,対応する部分については対応国際規格

を翻訳し,技術的内容及び構成を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規

定されていない規定項目(引用規格)を日本工業規格として追加している。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,JIS B 0102 に定義されている歯車の幾何学的データを表す記号について規定する。ここで

規定する記号は,他の歯車に関わる他のデータを表すために用いてはならない。 

この規格にある記号は,JIS B 0102に定義されている,主な幾何学的用語に関連して用いる。 

この規格で規定する記号は,次の2種類の表からなる。 

− 基本の1文字からなる主記号(表1) 

− 主記号の意味を限定する添字(表2〜表4) 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 701:1998,International gear notation−Symbols for geometrical data(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。 

JIS B 0102:1999 歯車用語−幾何学的定義 

記号 

3.1 

幾何記号の構成 

幾何記号の構成に対する基本は,次による。 

a) 主記号と,一つ又は複数の下付き添字,場合によっては上付き添字を伴う記号とする。 

b) 主記号は,大文字又は小文字とする。文字は,イタリック体の一つのラテン文字又はギリシャ文字が

望ましい。 

c) 数字添字は,整数若しくは小数のアラビア数字又はローマ数字とする。二組以上の数字添字を含んで

はならない。 

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B 0121:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) この規格で規定する全ての添字は,指数を除き主記号の下付き添字として書く。 

e) 上線又は下線,指数以外の上付き添字,前付き添字,二次添字,及びダッシュは,使用しないことが

望ましい。 

3.2 

主記号 

この規格で規定する主記号は,表1による。 

3.3 

添字 

この規格で規定する主添字,略号添字,及び数字添字は,それぞれ表2,表3,及び表4による。主記号

に数字添字だけが付いた場合には,基準値を示す。 

3.4 

添字の順序 

複数の添字を使う場合には,表5に示す順序が望ましい。 

表1−主記号 

記号 

意味 

中心距離 

歯幅 

頂げき 

直径又は基準円直径 

歯溝の幅 

かみ合い長さ 

歯たけ(全歯たけ,歯末のたけ,歯元のたけ) 

全速度比 

バックラッシ 

オーバピン又はオーバボール寸法 

モジュール 

ピッチ又はリード 

ウォームの直径比 

円すい距離 

半径 

歯厚 

歯数比 

またぎ歯厚寸法 

転位係数 

中心距離修整係数 

歯数 

α 

圧力角 

β 

ねじれ角,まがり角 

γ 

リード角 

δ 

円すい角 

ε 

正面又は重なりかみ合い率 

η 

歯溝幅半角 

θ 

かさ歯車の歯の角(歯末角,歯元角) 

ρ 

曲率半径 

Σ 

軸角 

Ψ 

歯厚半角 

 
 

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B 0121:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2−主添字 

添字 

参照項目 

歯先 

基礎 

外 

歯底 

内 

円周の一部(またぎ歯厚,部分累積ピッチ誤差) 

平均,中央 

歯直角 

基準ラック歯形 

半径方向 

軸直角,正面 

有用 

かみ合い 

軸方向 

任意点 

リード 

α 

歯形方向 

β 

歯筋方向 

γ 

全かみ合い 

表3−略号添字 

添字 

参照項目 

act 

実 

max 

最大 

min 

最小 

pr 

プロチュバランス 

表4−数字添字 

添字 

参照項目 

工具 

小歯車 

大歯車 

親歯車(マスタギヤ) 

4,5,... 

その他の歯車 

表5−添字の順序 

順序 

添字 

参照項目 

a, b, m, f 

円筒又は円すい 

e, i 

外,内 

pr 

プロチュバランス 

n, r, t, x 

平面又は方向 

max, min 

略号 

0, 1, 2, 3, … 

歯車などの区別 

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B 0121:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

歯車記号の例 

歯車記号の例を,表6に示す。 

表6−歯車記号の例 

記号 

意味 

歯数比 

mn 

歯直角モジュール 

αwt 

正面かみ合い圧力角 

d1 

小歯車の基準円直径 

dw2 

大歯車の(かみ合い)ピッチ円直径 

R2 

大歯車の円すい距離 

Ψbn1 

小歯車の基礎円上歯直角歯厚半角 

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附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 0121:2012 歯車記号−幾何学的データの記号 

ISO 701:1998 International gear notation−Symbols for geometrical data 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと

の評価 

技術的差異の内容 

1適用範
囲 

規格の適用範囲 

追加 

技術的差異はない 

歯車の幾何学的定義を規定してい
る規格を明記した。 

2引用規
格 

引用規格を規定 

追加 

ISO規格には引用規格の規定
はなかったが,JISで新たに追
加。 

ISO規格の次回定期見直し時に変
更提案をする。 

3記号 

記号の種類を規定 

JISと同じ 

変更 

箇条番号及び細分箇条番号を
変更しただけで,技術的内容の
変更はない。 

ISO規格の次回定期見直し時に変
更提案をする。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 701:1998,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  − 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD…………… 国際規格を修正している。 

2

B

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1

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2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。