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B 0116

:2015

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  分類

1

3

  用語及び定義

1


B 0116

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

高圧力技術協会(HPI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。これによって,JIS B 0116:1978 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

0116

:2015

パッキン及びガスケット用語

Glossary of terms for packings and gaskets

1

適用範囲

この規格は,パッキン及びガスケットの種類及び名称に関する用語,並びにそれらに関する技術用語(以

下,用語という。

)について規定する。

2

分類

用語の分類は,次による。

a)

シール一般

b)

パッキン

1)

パッキン共通

2)

成形パッキン

3)

グランドパッキン

4)

メカニカルシール

5)

その他のパッキン

c)

ガスケット

d)

その他のシール

e)

共通

3

用語及び定義

用語及び定義は,次による。

なお,参考のため,用語には対応英語を示し,関連する JIS のあるものは,その規格番号を付記する。

注記 1  用語の一部に丸括弧“(  )”で続けた用語は,用語を限定し,索引の際の負担を軽減するため

のもので,実際の使用に際してはその表現に留意する。

注記 2  用語の一部に山括弧“〈  〉”で示した語は,表外漢字であることを示す。

a)

シール一般

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

10001

シール 

流体の漏れ又は外部からの異物の侵入を防止する機

能又は部品。密封と同じ,又は密封するための部品(

1

参照)

seal

JIS B 0142 

10002

パッキン 

回転,往復運動などの運動部に用いるシールの総称。

運動用シール又は動的シールともいう。 
注記  一般にはシールと同じ。

packing

JIS B 0142 

10003

運動用シール 

パッキンと同じ。 dynam

seal

JIS B 0142 


2

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

10004

ガスケット 

フランジ継手などの静止部分(ドアのような開閉部を
含む。

)に用いるシールの総称(

図 参照)。固定用シ

ール又は静的シールともいう。

gasket

JIS B 0142 

10005

固定用シール 

ガスケットと同じ。 st

seal

JIS B 0142 

10006

密封装置 

流体の漏れ又は外部からの異物の侵入を防止するた

めに用いる装置の総称。

sealing device

JIS B 0142 

10007

シール性 

流体の漏れ又は外部からの異物の侵入を防止できる

性能,又はその機能。密封性ともいう。

sealing performance, 
sealability

10008

シール面 

シールを行う面。シール自身,及び軸,フランジなど

の相手面をもいう。密封面ともいう。

sealing surfaces

10009

接面 

シールと相手材とが接触している面(機能から見れば
シール面)

contact surfaces

10010

漏れ 

シール部分から,流体が流出又は流入する現象。 leakage

10011

接面漏れ 

接面からの漏れ。 leakage from

contact surfaces

10012

浸透漏れ 

シール内部の繊維及び細孔にしみ込んで起こる漏れ。

leakage through seal   

10013

透過 

シール内部を分子レベルで通り抜ける現象。 permeation JIS K 6275-1

JIS K 6275-2

10014

滑り面漏れ 

パッキンの相対運動のある接面からの漏れ。 leakage

along

sliding surface

10015

背漏れ 

パッキンの相対運動のない接面からの漏れ。一般に

は,グランドパッキンのグランド側の漏れをいう。

leakage along

nonsliding surface

10016

なじみ 

接面の凹凸に沿ったシール材の変形,又はその変形に

よって達成される密封。

10017

セルフシール 

流体圧力を利用したシール。自緊シールともいう。 self-seal,

self-sealing

b)

パッキン

1)

パッキン共通

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

20001

接触形シール 

シール面を構成する二つの面が直接接触するシール。

contact seal

20002

非接触形シール 

シール面を構成する二つの面が小さな隙間を介して
対向するシール。

non-contact seal

20003

端面シール 

軸に垂直な二つの平面間の接触圧力によって,回転部
分の密封を行うシールの総称。アキシャルシールとも

いう。

end-face seal, 
axial seal

20004

成形パッキン 

金型を用いた成形加工によって作られたパッキンの

総称。モールドパッキンともいう。

molded packing

20005

グランドパッキ

 

断面が角形又は丸形で,スタッフィングボックスに詰

め込んで用いるパッキンの総称。

gland packing

20006

コイルパッキン 

断面が角形又は円形の,渦巻状に巻いたパッキン材料
の総称。スプールパッキンともいう。

coil packing, 
spool packing

20007

スパイラルパッ

キン 

断面が角形又は円形の,つる巻状に巻いたパッキン材
料の総称。

spiral packing

20008

カーボンリング 

黒鉛又はカーボンをリング状に成形したパッキン。 carbon

ring

20009

メカニカルシー

 

端面シールの一種で,緩衝機構をもつシールユニッ
ト。

mechanical seal

JIS B 2405 

20010

セルフタイトニ

ングパッキン 

オイルシールなどのように,取付けのとき,特に組立

調整を必要としないパッキン。

self-tightening

packing


3

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

20011

セルフシールパ

ッキン 

流体圧力を利用したパッキン。 self-seal

packing

20012

軸シール 

軸封部に用いるパッキンの総称。 shaft

seal

20013

ロッドパッキン 

ロッドに接触して用いるパッキンの総称(往復運動
用)

rod packing

20014

ピストンリング 

シリンダとピストン間のシール及び潤滑を目的に,ピ

ストンのリング溝に装着する切り口をもった環状パ

ッキンの総称(往復運動用)

piston ring

20015

プランジャパッ

キン 

プランジャと相対運動をする相手側に取り付けられ,

プランジャに接触して用いるパッキンの総称(往復運
動用)

plunger packing

20016

PV

 

シールに加わる負荷の大きさを示し,流体圧力(P

と周速(V)との積で表す値。

PV value

20017

往復運動 

向きが常に反転する軸方向の運動。 reciprocating

motion

20018

回転運動 

円周方向にしゅう動する運動。 rotational

motion,

rotary motion

20019

ヘリカル運動 

回転しながら回転面に垂直な方向へ移動するら(螺)

旋運動。

helical motion

20020

シールハウジン

 

パッキンを取り付ける溝。パッキン溝ともいう。

seal housing (of

packing),

housing (of packing), 
packing groove

JIS B 0142 

20021

スタッフィング

ボックス 

パッキンを入れるパッキン室(

図 参照)。ハウジン

グともいう。

stuffing box, 
housing

20022

はみ出し(シー

ルの) 

シールが圧力を受け,その一部が過度に変形し,スタ

ッフィングボックスと相手面との隙間に入り込む現
象。 
注記  はみ出しの防止には,バックアップリングを併

用する。

seal extrusion

JIS B 0142 

2)

成形パッキン

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

(種類)

21001

リップパッキン 

V パッキン,U パッキン,オイルシールなどのような
リップをもつシールの総称。リップシールともいう。

lip packing (or seal)

21002

スクィーズパッ

キン 

O リング,角リングなどのように,つぶし代を与えて
使用する成形パッキンの総称。

squeeze packing

21003

オイルシール 

リップを用いてラジアル方向に締め付け,回転又は往

復運動部分の密封を行うリップパッキン(

図 参照)。

oil seal, 
rotary shaft lip-type

seal

JIS B 2402-2

21004

クッションシー

 

ストロークエンドにおけるショックを吸収してシリ
ンダの破損及び衝撃音を防止するリップパッキン(

5

参照)

。クッションパッキンともいう。

cushion seal (or

packing)

21005

ダストシール 

余剰の流体膜又は異物を除くため,往復動のパッキン

と併用するリップパッキン(

図 参照)。スクレーパ

リング,ダストワイパ,ワイパリング又はワイパシー

ルともいう。

dust seal, 
scraper ring, 
dust wiper, 
wiper ring (or seal)

JIS B 0142 


4

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21006

J

パッキン 

断面形状が J 字形をしたリップパッキン(

図 参照)。

ハットパッキン又はフランジパッキンともいう。

J packing, 
hat packing, 
flange packing

21007

L

パッキン 

断面形状が L 字形をしたリップパッキン(

図 参照)。

カップパッキン又は C パッキンともいう。

L packing, 
cup packing, 
C packing

21008

U

パッキン 

断面形状が U 字形をしたリップパッキン(

図 参照)。

U リングともいう。

U packing (or ring)

21009

V

パッキン 

断面形状が V 字形をしたリップパッキン

図 10 参照)。

V リングともいう。

V packing (or ring)

JIS B 2403 

21010

W

パッキン 

断面形状が W 字形をしたリング状成形パッキン(

11

参照)

。W リングともいう。

W packing (or ring)

21011

Y

パッキン 

断面形状が Y 字形をしたリップパッキン

図 12 参照)。

U カップパッキンともいう。

Y packing, 
U-cup packing

21012

D

リング 

断面形状が D 字形をしたスクィーズパッキン(

図 13

参照)

D ring

21013

O

リング 

断面形状が O 字形(円形)の,ガスケットとしても用
いるスクィーズパッキン(

図 14 参照)。

O ring

JIS B 0142

JIS B 2401-1

21014

T

リング 

断面形状が T 字形をしたスクィーズパッキン(

図 15

参照)

注記  一般には,バックアップリングと組み合わせて

使用する。

T ring

21015

X

リング 

粘性駆動伝達装置及び O リングよりも高度なシール
性が必要な個所で使用する,断面形状が X 字形のスク

ィーズパッキン(

図 16 参照)。

X ring

21016

角リング 

断面形状が角形の,ガスケットとしても用いるスクィ

ーズパッキン(

図 17 参照)。

square ring

21017

組合せシール 

しゅう動部に接触する樹脂リングの下に,接触面圧を

与えるための O リング又は角リングを組み合わせた
シール(

図 18 参照)。

elastomer-energized

plastic-faced seal,

combination seal

JIS B 8394-1

JIS B 8394-2

(部品)

21018

アダプタ(

ッキンの) 

V パッキンを支えるために用いる部品(図 19 参照)。
パッキンとの接触面は,パッキンのわん曲面と同形を

なす。 
注記  おすアダプタとめすアダプタとがある。

adapter (of V

packing)

JIS B 2403 

21019

おすアダプタ 

パッキンとの接触面が凸面をしたアダプタ(

図 19 

照)

male adapter

JIS B 2403 

21020

めすアダプタ 

パッキンとの接触面が凹面をしたアダプタ(

図 19 

照)

female adapter

JIS B 2403 

21021

ウエアリング 

ピストン部の軸受けとして使用し,ピストンとシリン
ダとのかじりを防ぎ,偏心を軽減し,パッキンの耐久

性を向上させる,主に樹脂製の軸受け(

図 20 参照)。

wear ring, 
guide ring

JIS B 2409 

21022

エキスパンダ

リップパッ

キンの) 

リップパッキンのリップに,張りを与えるために用い

るばね部品。スプリングスプレッダともいう。 
注記  フィンガスプリング(図 21 参照),ガータスプ

リング,スプリットリングなどがある。

expander (of lip

packing),

spring spreader (of

lip packing)

21023

フィンガスプリ

ング(リップ
パッキンの) 

リップパッキンのエキスパンダとして用いられる 1 列

の舌をもったリング状のばね(

図 21 参照)。歯付き座

金(菊座金)ともいう。

finger spring (of lip

packing)


5

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21024

サポートリング

U

パッキン

の) 

U パッキン又は Y パッキンを固定するために用いる部
品(

図 22 参照)。ペデスタルリングともいう。

support ring (of U

packing or U-cup 
packing),

pedestal ring

21025

スペーサリング

パッキンの)

パッキンの締付圧力の均一化,変形防止,放熱などの
目的でパッキンの間に入れ,又はパッキンの締め過ぎ

防止の目的で取付部に用いる部品(

図 参照)。

spacer ring (of

packing)

21026

バックアップリ

ング 

パッキンの片側又は両側に補強又ははみ出し防止の

目的で用いる部品(

図 23 参照)。

back-up ring

JIS B 2401-4

21027

フォロア(カッ

プパッキンの)

L パッキンをピストンなどに固定するために,リップ
の内側又はパッキンの背面に入れて用いる部品(

図 24

参照)

follower (of cup

packing)

(部位・寸法)

21028

シールリップ 

軸を抱き密封を行う,通常,エラストマでできた舌状
のシール部分。単にリップともいう。

seal lip, 
sealing lip

JIS B 2402-2

21029

ヒール(パッキ

ンの) 

パッキンの底部と側面との間の角部(

図 25 参照)。か

かとともいう。

heel (of packing)

JIS B 2402-2

21030

肩(パッキンの)  J パッキン,L パッキン,U パッキンなどのヒールの

真上部分(

図 25 参照)。ヒール部を含むこともある。

shoulder (of packing)   

21031

腰(パッキンの)  リップ頭部とヒールとによって弾性曲げ作用が加え

られる部分(

図 25 参照)。肩付近からヒールまでの部

分をいう。

flex section (of

packing)

JIS B 2402-2

21032

シール高さ(パ

ッキンの) 

リップ部からヒール部までの高さ寸法(

図 26 参照)。 seal length (of

packing)

JIS B 2409 

21033

ヒール内径(パ

ッキンの) 

ヒール部の内径寸法(

図 26 参照)。

heel inside diameter

(of packing)

JIS B 2409 

21034

リップ内径(パ

ッキンの) 

リップ部の内径寸法(

図 26 参照)。

lip inside diameter

(of packing)

JIS B 2409 

21035

ヒール幅(パッ

キンの) 

ヒール部の幅寸法(

図 26 参照)。

heel width (of

packing)

JIS B 2409 

21036

リップ幅(パッ

キンの) 

リップ部の幅寸法(

図 26 参照)。

lip width (of

packing)

JIS B 2409 

21037

リップ径(リッ

プパッキン
の) 

パッキンのリップ部の直径。L パッキンでは外径,J

パッキンでは内径,U パッキン及び V パッキンでは内
径及び外径を指す。

lip diameter (of lip

packing)

21038

張り(リップパ

ッキンの) 

リップ径とヒール径との差によって生じる張り。

flare (of lip packing)   

21039

締め代(リップ

パッキンの) 

リップパッキンのリップ部と,それが接触する軸又は

穴の直径との寸法差。張り代ともいう。

lip interference (of

lip packing)

JIS B 2402-2

21040

シリンダ内径 

ピストンが往復運動するシリンダの内径寸法(

図 27

参照)

bore diameter

JIS B 8394-1

21041

ハウジング溝径

ピストンシ

ールの) 

ピストンシール(ピストン用のパッキン)を取り付け

るハウジングの溝底径(

図 27 参照)。

inside diameter of

seal housing (of 
piston seal)

JIS B 8394-1

21042

はみ出し隙間

ピストンシ

ールの) 

シリンダ内径とピストン外径との寸法差

図 27 参照)。 extrusion gap (of

piston seal)

JIS B 8394-1

21043

ピストン径 

シリンダ内径に対し,一定の隙間を設定したピストン

の外径寸法(

図 27 参照)。

piston diameter

JIS B 8394-1


6

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21044

ハウジング溝径

ロッドシー

ルの) 

ロッドシール(ロッド用のパッキン)を取り付けるハ
ウジングの溝底径(

図 28 参照)。

outside diameter of

seal housing (of 
rod seal)

JIS B 8394-2

21045

はみ出し隙間

ロッドシー

ルの) 

ハウジングのロッドはめあい部内径とロッド外径と

の寸法差(

図 28 参照)。

extrusion gap (of

rod seal)

JIS B 8394-2

21046

ロッドはめあい

部内径 

ロッドを装着するハウジング部の内径寸法(

図 28 

照)

bore diameter for

rod application

JIS B 8394-2

21047

ロッド径 

ロッドの外径寸法(

図 28 参照)。 rod

diameter

JIS B 8394-2

21048

ハウジング幅

パッキンの)

ハウジングの軸方向の幅寸法(

図 27 及び図 28 参照)。 housing length (of

packing)

JIS B 8394-1

JIS B 8394-2

21049

ハウジング深さ

パッキンの)

ハウジングの径方向の深さ寸法(

図 27 及び図 28 

照)

radial depth (of

packing)

JIS B 8394-1

JIS B 8394-2

21050

つぶし代(

ングの) 

O リングの圧縮量(図 29 参照)。

squeeze (of O ring)

JIS B 2401-2

21051

つぶし率(

ングの) 

O リングの元の太さに対する圧縮量の割合(図 29 
照)

commpressibility

(of O ring)

JIS B 2401-2

21052

ハウジング占有

率(リング
の) 

ハウジング内で O リングが占める比率。一般には,O

リングの最大断面積をハウジングの最小断面積で除
した値をいう。

approximate

percentage of 
housing fill (of O 
ring)

JIS B 2401-2

21053

内径伸張率(O

リングの) 

O リングをハウジングに装着するときに O リング内径
が伸ばされる比率。

percentage of inside

diameter stretch 
(of O ring)

JIS B 2401-2

21054

組合せ装着高さ 

V パッキンを数枚重ねて使用する場合の装着全高さ

図 19 参照)。積重ね高さともいう。

stack height, 
stack depth

JIS B 2403 

21055

あり溝 

O リングなどの脱落防止のために使用する,底の広い
台形断面の溝。

dovetail groove

(特性・試験)

21056

圧縮永久ひずみ 

ゴム材料,合成樹脂などを,一定時間所定温度下で圧

縮したときの残留ひずみ(CS

。変形に対する百分率

で表し,次の式で求められる。

CS=(t

0

t

2

)/(t

0

t

1

)×100

ここに,CS:圧縮永久ひずみ(%)

t

0

:試験片の元の厚さ

t

1

:スペーサの厚さ

t

2

:圧縮装置から取り出した試験片の

所定時間後の厚さ

compression set

JIS K 6200

JIS K 6262 

21057

永久変形 

外力によって,ゴム材料,合成樹脂などに永久ひずみ

を生じる現象。

permanent set

21058

可塑性 

固体に外力を加えて変形させた後,力を除去しても変
形が元に戻らない性質。

plasticity

JIS K 6200 

21059

硬さ変化(ゴム

材料の) 

ゴム材料の老化前後の硬さの変化量。

hardness change (of

rubber material)


7

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21060

硬さ試験 

ゴム材料,合成樹脂などの硬さを測定するための試
験。 
注記  試験方法には,次のようなものがある。

a)

国際ゴム硬さ試験(測定原理:定荷重式)

b)

デュロメータ硬さ試験(測定原理:スプリ

ング式)

c) IRHD

ポケット硬さ試験(測定原理:定荷

重スプリング式)

hardness test

JIS K 6250

JIS K 6253-1

21061

国際ゴム硬さ

IRHD 

下端が球状のプランジャを,試験片表面に垂直に規定

の押込み力で押し付けたときの,プランジャの押込み

深さを換算して得られるゴム材料硬さ。

international rubber

hardness degrees 
(IRHD)

JIS K 6200

JIS K 6253-2

21062

デュロメータ硬

 

デュロメータ(スプリング式硬さ試験機の一種)を用

いて,規定の形状の押針を,規定のスプリング力で試
験片表面に押し付けたときの,押針の押込み深さから

得られるゴム材料硬さ。

durometer hardness

JIS K 6253-3

21063

繰返し曲げ亀裂 

繰返し曲げによって生じる表面割れ。 flex

cracking

21064

最大弾性エネル

ギー 

ゴム試験片を破断点まで引っ張るのに要するエネル

ギーを,試験片の元の体積で除した値(J/m

3

。応力−

ひずみ線図の積分値と等しい。プルーフレジリエンス
ともいう。

maximum resilience

energy,

proof resilience

21065

接着強さ 

製品又は試験片の接着部分の界面を剝離させるのに

要する力。

adhesive strength, 
adhesion strength

JIS K 6200 

21066

耐炎性 

炎をあげた燃焼を起こしにくい性質。 flame

resistance

21067

耐オゾン性 

空気中のオゾンに対する物性の安定性が高い性質。 ozone

resistance  JIS K 6380

JIS K 6259 

21068

耐寒性 

低温で物性が変化しにくい性質。低温曲げ試験,衝撃

ぜい化試験などによって確認する。

low temperature

resistance

JIS K 6380

JIS K 6261 

21069

耐候性 

日光,温度,湿度,雨などの屋外の自然環境に対する

物性の安定性が高い性質。広義では耐オゾン性を表す
場合がある。

weather resistance

JIS K 6380

JIS K 6266 

21070

耐水性 

水を吸ったり,水によって変質したりしない,水に対
して強い性質。水浸せき試験によって確認する。

water resistance

JIS K 6380 

21071

耐摩耗性 

摩耗・摩擦に対する物性の安定性が高い性質。 abrasion

resistance

JIS K 6380

JIS K 6264-1

21072

低温ぜい性(ゴ

ム材料の) 

ゴム材料が,低温において柔軟性及び/又は弾性が減

少し,もろくなる性質。低温曲げ試験,衝撃ぜい化試

験などによって確認する。

low temperature

brittleness

JIS K 6261 

21073

難燃性 

ある程度燃え続けるが,燃焼する速さの遅い性質。 fire

resistance

21074

反発弾性率 

打撃端が球面の振り子が規定の質量及び速度で試験

片を打撃したときの,与えたエネルギーに対する反発
したエネルギーの比。パーセントで表す。

rebound resilience

JIS K 6255 

21075

引裂強さ 

規定の試験片を引き裂くのに要する最大の力。加えた

力を試験片の元の厚さで除した値。

tear strength

JIS K 6200

JIS K 6252-1

JIS K 6252-2

21076

引張永久ひずみ 

試験片を伸張し,自由に収縮させた後,残留する伸び。

永久伸びともいう。

tension set, 
tensile set

JIS K 6200 

21077

引張応力 

試験片を引っ張るのに要する応力。加えた力を試験片
の元の断面積で除した値。

tensile stress

JIS K 6200

JIS K 6251 


8

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21078

引張試験 

ダンベル状又はリング状のゴム試験片を,引張試験装
置を用いて規定速度で切れるまで引っ張り,

引張強さ,

切断時伸び,降伏点伸び及び引張応力を求める試験。

tension test, 
tensile test

JIS K 6251 

21079

引張強さ 

試験片を切れるまで引っ張ったときに記録される最

大の引張力を試験片の元の断面積で除した値。

tensile strength

JIS K 6200

JIS K 6251 

21080

引張疲労 

試験片又は製品に繰返し引張応力を与えたとき,亀裂

の成長によって破壊が生じる過程。

tension fatigue

JIS K 6200

JIS K 6270 

21081

引張モジュラス 

試験片の特定部分が,所定の伸びになるまで引っ張る
のに要した力を,試験片の元の断面積で除した値。所

定伸び引張応力と同じ。ゴム業界ではモジュラスとい

う。

tensile modulus at a

given elongation,

tensile stress at a

given elongation

JIS K 6200

JIS K 6251 

21082

疲労破壊 

試験片又は製品に繰返し応力が作用している環境下

での,物理的及び/又は化学的な構造又は組成の変化
によって生じる破壊。

fatigue breakdown

JIS K 6200

JIS K 6265

JIS K 6270 

21083

溶解試験(水道

用ゴムの) 

水道用ゴム材料の耐溶解性を調べるために,塩素を含

んだ水を用いて行う浸せき試験。

dissolution test (of

rubber for 
tap-water)

21084

溶出性 

材料の成分が溶けてにじみ出る性質。 leachability

21085

老化 

一定時間,所定環境下にさらされている間に生じる材

料特性の不可逆的な変化。引張強さ,伸び,硬さなど
の諸特性の変化によって確認する。劣化ともいう。

degradation, 
aging

JIS K 6200 

21086

熱老化 

外部から与えられた熱,又は内部に発生した熱による
劣化。

thermal degradation

JIS K 6200

JIS K 6257 

21087

加圧酸素老化 

暗所,高温及び高圧下の酸素中で起こる老化。 oxygen-bomb

aging

JIS K 6200

JIS K 6257 

21088

空気加熱老化 

暗所,高温及び常圧下の空気循環雰囲気中で起こる老

化。

air heat aging, 
air oven aging

JIS K 6200

JIS K 6257 

21089

促進老化試験 

試験条件を過酷にして,短時間で行う老化試験。

accelerated aging test   

(故障)

21090

ウエザリング 

屋外暴露において,物質に有害な影響を及ぼす要因の

組合せ。例えば,日光,オゾン,酸素,湿度,温度な

ど。

weathering

JIS K 6200 

21091

汚染 

使用環境下又は自然環境下で,加硫ゴム又はその接触

部に生じるゴム配合剤による汚れ。

stain

JIS K 6200 

21092

オゾン劣化 

オゾンの作用によって,引張ひずみ下でゴム表面に亀
裂を生じる現象。

ozone cracking

JIS K 6200 

21093

かじり 

パッキンの取付溝が浅いとき,パッキンの一部が切り
取られる,又はえぐられるような外観上の不具合。

scoring

21094

かみ込み 

シール部に異物などが入り込み,シール性の低下につ

ながる現象。

trapped

21095

クラック 

ゴム材料にみられる鋭い割れ目,裂け目又は小さな亀

裂。

crack

JIS B 2401-3

21096

クレージング 

通常,光劣化によるゴム表面に現れる不定形の浅い亀

裂の形成。

crazing

JIS B 2401-3

21097

固着 

動かさずに放置することでパッキンが軸などに貼り

付く現象。

stick

21098

裂け 

通常は破断に至るせん断による亀裂。 rupture

JIS B 2401-3


9

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21099

スティックスリ

ップ 

パッキンなどが加圧されて相手面に密着している状
態で運動外力が加わったときに,パッキン本体は弾性

変形し,密着面は摩擦力によって同時には動かず,更

に運動外力が加わると密着面はこれに抗し切れずに
相手面上を瞬間(弾性挙動)的に滑り,外力から開放

されると同時に滑り動作の到達点で相手面に再度密

着する現象。びびりともいう。

stick slip

JIS B 0142 

21100

たな老化 

貯蔵中の老化。 sh

aging

JIS K 6200 

21101

チョーキング 

表面劣化によってゴム表面に粉状生成物を生じる現

象。

chalking

JIS K 6200 

21102

つぶれ(パッキ

ンの) 

パッキンが圧縮されて,ひび割れ,永久変形などを生
じる現象。

crushing (of packing)   

21103

ねじれ破損(O

リングの) 

O リングに生じるねじり応力による破損。回転運動よ
りも,むしろ往復運動で生じる。

torsional failure (of

O ring)

21104

粘り付き 

シール材料が相手金属に粘り付く現象。 tacking

21105

剝離 

ゴム材料と金属若しくは合成樹脂との接着部,ゴムで
密着された布層相互間又はゴム層と布層とが離れる

現象。

peeling

21106

ばり 

ゴムなどを金型から分離するとき,又は不十分な仕上

げによって残る内外径のパーティングラインからは
み出たフィルム状の余分なもの(

図 30 参照)。

flash, 
spew

JIS B 2401-3

JIS K 6200 

21107

ひけ 

ゴムのばり部分が先に加硫することで,ばり線が金型
の合わせ部で収縮し,場合によっては破れ又は引き裂

かれたばりを伴う,U 字形又は W 字形断面の,ばり

線近辺のばり線方向の欠落(

図 31 参照)。

backrind

JIS B 2401-3

JIS K 6200 

21108

ピンホール 

材料表面の極めて小さな穴。 pinhole

JIS K 6200 

21109

ブリード 

ゴム表面に液体配合剤又は液状物質が染み出る現象。

bleeding

JIS K 6200 

21110

ブリスタ(ゴム

の) 

ゴム表面に発生する中空の膨れ。

blister (of rubber)

JIS B 2401-3

JIS K 6200 

21111

ブルーム 

ゴム表面へ配合剤中の固体物質が移行し,ゴムの表面

状態を変化させる現象,又は移行した物質。

bloom

JIS K 6200

JIS K 6900 

21112

フローマーク 

材料の流れと融着不良とによる,僅かな深さがある曲
線状のくぼみ(

図 32 参照)。

flow mark

JIS B 2401-3

JIS K 6200 

21113

フローライン 

成形時の材料の流れによって生じる成形品の中に見
られる流れ方向の線。

flow line

JIS K 6200 

21114

フロスティング 

空気中でオゾンの作用によってゴム表面につやのな

いブルーム状の物質が生成される現象。

frosting

JIS K 6200 

21115

へこみ 

表面組織の脱落又は金型表面の付着物によって発生

する,形状が不規則な表面のくぼみ(

図 33 参照)。

indentation

JIS B 2401-3

21116

摩耗 

摩擦による材料表面の減損。 abrasion

JIS K 6200 

(加硫)

21117

過加硫 

最適加硫を超えた加硫の状態。一般には,長すぎる加

硫時間,高すぎる加硫温度,過剰な二次加硫,加硫剤

の過多,又はこれらの組合せによって生じる。

over cure

JIS K 6200 

21118

加硫 

架橋によって化学構造を三次元に変化させ,ゴム弾性

を付与,回復若しくは改良し,又は広い温度領域にわ
たって,弾性を付与された状態に変化させる工程。硬

質化するまでの工程をいう場合もある。

vulcanization, 
cure

JIS K 6200 


10

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21119

加硫不足 

最適加硫に到達していない加硫状態。一般には,短す
ぎる加硫及び二次加硫時間,低すぎる温度,加硫剤の

過少,又はこれらの組合せによって生じる。

under cure

JIS K 6200 

21120

加硫戻り 

空気が遮断された状態での過加硫によって,モジュラ

ス及びモジュラス関連の特性が低下する現象。加硫温
度で長時間放置することによって架橋密度が減少す

ることが原因である。

reversion

JIS K 6200 

21121 

最適加硫 

要求する特性の大部分を満足するか,又は所定の特性

が最適値となる加硫条件。適正加硫ともいう。

optimum cure

JIS K 6200 

21122

スコーチ 

作業中又は保管中に,熱のため未加硫ゴムの加硫が一

部進行する現象。

scorch

JIS K 6200 

21123

二次加硫 

ゴムの一つ又は複数の特性を高めるために,一次加硫

に続いて行う熱処理又は放射線処理。

post cure

JIS K 6200 

(材料)

21124

エラストマ 

弱い力で変形し,力を除いた後,急速にほぼ元の形状

寸法に戻る重合体又は重合体ブレンド。

elastomer

JIS K 6200

JIS B 8671 

21125

熱可塑性エラス

トマ 

加硫又は架橋することなく,加硫ゴム類似の特性をも
つ重合体又は重合体ブレンド。加工温度では塑性流動

して容易に加工でき,使用温度に戻すと再び元の特性

を回復する。熱可塑性ゴムともいう。

thermoplastic

elastomer

JIS K 6200 

21126

熱可塑性ゴム 

熱可塑性エラストマと同じ。 thermoplastic

rubber

JIS K 6200 

21127

アクリルゴム 

アクリル酸エステルを主成分とする重合体からなる

合成ゴム(略号:ACM)

注記  耐油性,耐熱性及び耐オゾン性をもち,潤滑油

用のシール材料として広く用いられているが,

水及び一部のエステル系合成油に対しては著し
い膨潤を伴って軟化することがある。

acrylic rubber

JIS B 0142

JIS B 2410 

21128

エチレンプロピ

レンゴム 

エチレン,プロピレン及びジエンの共重合体からなる
合成ゴム(略号:EPDM)

注記  耐オゾン性及び耐熱性をもち,耐水蒸気性,耐

寒性及び耐 LLC(自動車用冷却水)性にも優れ
るが,鉱油系潤滑油に対する耐性はほとんどな

い。

ethylene propylene

diene rubber

JIS B 0142

JIS B 2410

JIS B 8671 

21129

シリコーンゴム 

主鎖がシロキサン結合で構成され,側鎖にメチル基,

フェニル基,ビニール基などの置換基をもつ線状重合
体からなる合成ゴム(略号:VMQ)

注記  耐熱性,耐寒性,耐潤滑油性及び耐水性に優れ

た低硬度材料である。酸・アルカリによって加
水分解しやすい。

silicone rubber

JIS B 0142

JIS B 2410 

21130

水素化ニトリル

ゴム 

ニトリルゴム(NBR)の二重結合部分だけを選択的に
水素化した合成ゴム(略号:HNBR)

注記  ニトリルゴムに比べ,耐熱性及び耐オゾン性が

改良され,耐油性,機械的強度及び圧縮永久ひ
ずみ性にも優れるが,耐寒性に欠ける。

hydrogenated nitrile

butadiene rubber

JIS B 0142

JIS B 2410

JIS B 8671 

21131

ニトリルゴム 

ブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体からな

る合成ゴム(略号:NBR)

注記  シール用材料として最も汎用性に優れるが,耐

オゾン性及び耐熱性にやや劣る。

nitrile butadiene

rubber

JIS B 0142

JIS B 2410

JIS B 8671 


11

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

21132

ふっ素ゴム 

分子中にふっ素原子を含む共重合体からなる合成ゴ
ム(略号:FKM)

注記  耐熱性,耐油性及び耐燃料油性に優れるが,耐

寒性に欠ける。

fluoro rubber

JIS B 0142

JIS B 2410

JIS B 8671 

3)

グランドパッキン

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

22001

非金属パッキン 

金属材料を使用していないグランドパッキンの総称。

non-metallic packing   

22002

セミメタリック

パッキン 

金属材料と非金属材料とを組み合わせて作られたグ

ランドパッキンの総称。

semi-metallic

packing

22003

金属パッキン 

軟質金属はく(箔),編み組みした金属線,金属メッ

シュなどからなる金属製グランドパッキンの総称。メ
タルパッキンともいう。 
注記  セミメタリックパッキンと併せて,メタリック

パッキンということもある。

metal packing, 
(metallic packing)

22004

ブレードパッキ

 

糸状のパッキン素材を編んで,断面が角形又は円形の

ひも状にしたパッキン。 
注記  格子編み,八つ編み,袋編みなどの編み方があ

る。

braided packing

22005

丸編み 

パッキン断面を円形状に編み組みしたもの。通常,袋

編みとする。

round braid

22006

角編み 

パッキン断面を角形状に編み組みしたもの。 square

braid  

22007

格子編み 

角編みの一種で,パッキン断面における糸状のパッキ

ン素材の方向が対角線に平行になるよう,格子状に編
み組みしたもの(

図 34 参照)。

interlocking braid

22008

八つ編み 

角編みの一種で,8 本の糸状のパッキン素材を編み組
みしたもの(

図 35 参照)。

square braid [eight

(8)-carrier braid]

22009

袋編み 

パッキンの心材のまわりに,一重又は多重にパッキン

断面が円形又は角形の環状となるよう編み組みした

もの(

図 36 参照)。

braid over braid

22010

より編み 

糸状のパッキン素材をより合わせたもの

図 37 参照)。 twisted

22011

ストランド 

糸状のパッキン素材。繊維及び針金から作った糸をよ

り合わせた束。

strand

22012

シールパッキン 

内部流体のシールを保つために配置されるパッキン

の総称。組合せパッキンの場合,主に中央部に配置さ
れるパッキンを指す。ミドルリングともいう。

seal packing, 
middle ring

22013

アダプタパッキ

 

シールパッキンのはみ出し防止などの目的で配置さ

れるパッキンの総称。組合せパッキンの場合,上下の

両端に配置されるパッキンを指す。エンドリングとも
いう。

adapter packing, 
end ring

22014

ストレートカッ

 

パッキンの切り口の両端が,ほぼ直角に全面突き合わ
されるようなパッキン切断方法(

図 38 参照)。

butt cut

22015

バイアスカット 

パッキンの切り口の両端が,ほぼ 45 度に全面突き合

わされるようなパッキン切断方法(

図 39 参照)。

bias cut

22016

単一パッキン 

複数本のパッキン配置を,同一品種のパッキンだけで

シールするよう選定したグランドパッキンの使い方。

single packing set

22017

組合せパッキン 

複数本のパッキン配置を,二種以上の異種パッキンの

組合せで選定したグランドパッキンの使い方。

combination

packing set


12

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

22018

パッキングラン

 

パッキンの押え蓋(

図 参照)。一般には,グランド

という。

packing gland

22019

パッキン押え

グランドの)

スタッフィングボックスに挿入し,パッキンを押さえ

る役目をする部品又はその部分(

図 参照)。

gland follower

22020

ランタンリング 

スタッフィングボックスのパッキン間又はパッキン

の一端に入れる,断面が H 形のリング(

図 参照)。

主として潤滑を目的とし,給油口と連絡している。

lantern ring

22021

パッキンツール 

スタッフィングボックスからグランドパッキンを取
り出すときに使用するジグ。

packing tool

22022

酸化消失 

流体との化学反応によってシール材が酸化し,その一
部又は全量が消失する現象。

oxidative decay

22023

吹抜け 

スタッフィングボックスなどに装着したシール材が,

流体圧力に耐えきれずに破損又ははみ出しを伴う内

部流体の急激な漏れ。

blow out (of

packing)

22024

潤滑剤 

軸との接触面におけるシール性及びしゅう動性の向

上を目的としてグランドパッキン製造時に配合する
シール補助剤。表面処理剤ともいう。

lubricant

4)

メカニカルシール

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

23001

シール端面 

メイティングリングとシールリング(又はその働きを

する部品)とが互いに密接して擦れ合う面。密封端面

又はしゅう動面ともいう。

sealing face

JIS B 2405 

23002

メイティングリ

ング 

シール端面をもつ環で,シール端面が摩耗しても軸方

向に動かないもの。インサート,シートリング又はフ
ローティングシートともいう。

mating ring, 
insert, 
seat ring, 
floating seat

JIS B 2405 

23003

シールリング 

シール端面をもつ環で,シール端面の摩耗に従い,ば

ねなどによって軸方向に動くことができるもの。従動
リングともいう。

seal ring

JIS B 2405 

23004

固定環 

シール端面をもつ環で,軸とともに回転しないもの。
固定リングともいう。

stationary ring

JIS B 2405 

23005

回転環 

シール端面をもつ環で,軸とともに回転するもの。回

転リングともいう。

rotating ring

JIS B 2405 

23006

バランス比 

シール端面の軸方向の投影面積とシールリングに対

して軸方向の移動力として働くシール流体圧力を受

ける軸方向の投影面積との比。バランス値ともいう。

balance ratio

JIS B 2405 

23007

フラッシング 

潤滑,適正温度範囲の保持及び不純物の滞留防止のた
めに,スタッフィングボックス部にシール流体又はエ

クスターナル流体(外部流体)を注入排出する操作。

flushing

JIS B 2405 

23008

冷却 

高温流体をシールするとき,適正温度を保持するため

に行う,メイティングリング外周の冷却,フラッシン

グライン中の熱交換器による冷却,及び取付機器内の
ジャケットによる冷却。クーリングともいう。

cooling

JIS B 2405 

23009

クエンチ 

シール端面の大気側に,洗浄,冷却,保温などを目的

に流体を注入又は排出する操作。

quenching

JIS B 2405 

23010

サーマルクラッ

 

シール端面の急激な温度上昇で漏れが発生し,その漏

れによる冷却で熱衝撃を生じ,シール端面に微細な割

れが入る現象。

thermal crack


13

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

23011

ブリスタリング

カーボンリ

ングの) 

カーボンシール端面の隆起及びひび割れ現象。

blistering (of carbon

ring)

5)

その他のパッキン

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

24001

ラビリンスシー

 

軸封部に狭い通路を設けた非接触形のシール。ラビリ

ンスパッキンともいう。

labyrinth seal (or

packing)

24002

ビスコシール 

回転軸,ハウジングのいずれか又は双方の表面にねじ

を設け,軸の回転によって,軸とハウジングの隙間内

の流体を加圧してシールする非接触形のシール。

visco seal

24003

磁性流体シール 

磁性流体を磁力によって軸封部に保持した気体用非
接触形のシール。

ferrofluidic seal

c)

ガスケット

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

(種類)

30001

非金属ガスケッ

 

金属材料を使用していないガスケットの総称。ソフト

ガスケットともいう。 
注記  膨張黒鉛シート(金属補強品)を含める。

non-metallic gasket, 
soft gasket

30002

セミメタリック

ガスケット 

金属材料と非金属材料とを組み合わせて作ったガス

ケットの総称。

semi-metallic gasket   

30003

金属ガスケット 

金属製ガスケットの総称。メタルガスケットともい

う。 
注記  セミメタリックガスケットと併せて,メタリッ

クガスケットということもある。

metal gasket, 
(metallic gasket)

30004

シートガスケッ

 

シートから打抜き又は切り出して作ったガスケット

の総称。平形ガスケットともいう。

soft cut gasket, 
cut gasket

30005

ガスケッティン

 

ガスケット類又はガスケット材料の総称。一般には,

ガスケット用シート又はシートガスケッティングと

同じ。

gasketing

30006

シートガスケッ

ティング 

シート状ガスケット材料の総称。シートと同じ。 sheet

gasketing   

30007

ジョイントシー

 

繊維,ゴム,充塡材などを混練りし,熱ロール上で巻
き重ねて作ったシート。 
注記 IT ガスケット(gummI asbesT dichtungen)は,

石綿ジョイントシートの略語(ドイツ語)であ
る。

compressed fiber

sheet

JIS R 3453

JIS B 2404

JIS F 7102 

30008

ゴムシート 

合成ゴムを材料としたシート。 rubber

sheet

JIS B 2404 

30009

布入りゴムシー

 

布を補強材とした合成ゴムシート。

rubber with fabric

insertion

JIS B 2404

JIS F 7102 

30010

織布ガスケット 

ガラス繊維,セラミック繊維などからなる布を所定の

平面形状に加工したガスケット。

woven gasket

30011

オイルシート 

紙を耐油・耐溶剤性含浸剤で処理したシート。 oil

sheet

30012

ビーターシート 

繊維,ゴム,充塡材などを紙すきして作ったシート。

beater sheet

30013

ふっ素樹脂系シ

ート 

ふっ素樹脂を主原料としたシート。切削シート,圧延
シート,延伸シートなどがある。

PTFE sheet

30014

ふっ素樹脂切削

シート 

圧縮成形したふっ素樹脂から切り出したシート。

PTFE skived sheet

JIS B 2404 


14

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30015

充塡材入りふっ

素樹脂圧延シ
ート 

助剤によって流動化させたふっ素樹脂に充塡材を加
え,ロール圧延して成形したシート。高圧縮率,耐薬

品,低クリープ緩和などの各種仕様品がある。

filled PTFE rolled

sheet

JIS B 2404 

30016

ふっ素樹脂延伸

シート 

ふっ素樹脂を二軸延伸したシート。 expanded

PTFE

sheet

JIS B 2404 

30017

膨張黒鉛シート 

ロール成形した膨張黒鉛のシート。通常,金属はく

(箔),鋼板,爪立て鋼板,穴あけ鋼板などで補強し
たものを使用する。

flexible graphite

sheet,

expanded graphite

sheet

JIS B 2404

JIS F 7102 

30018

ふっ素樹脂ジャ

ケットガスケ
ット 

ジョイントシートなどを,ふっ素樹脂で被覆したジャ

ケットガスケット(

図 40 参照)。

PTFE-jacketed

gasket,

PTFE-envelope

gasket

JIS B 2404 

30019

うず巻形ガスケ

ット 

テープ状の V 字形金属薄板と膨張黒鉛などの軟質テ

ープとを巻き重ね,リング状に形成したガスケット

図 41 参照)。

spiral wound gasket

JIS B 2404

JIS F 7102 

30020

膨張黒鉛貼りメ

タルガスケッ
 

金属ガスケット表面に膨張黒鉛シートを貼ったセミ
メタリックガスケット。

semi-metallic gasket

with (flexible or 
expanded) 
graphite cover

30021

膨張黒鉛貼り溝

付きメタルガ
スケット 

メタル表面に,先端が平たんな同心円状の台形断面溝

を加工し,膨張黒鉛シートを貼ったガスケット。カン
プロファイルという場合もある。

grooved metal with

(flexible or 
expanded) 
graphite cover,

kammprofile gasket

(with graphite 
cover)

30022

膨張黒鉛貼り波

形ガスケット 

波形ガスケットに膨張黒鉛シートを貼ったガスケッ

ト。CMGC と略記する場合もある。

corrugated metal

with (flexible or 
expanded) 
graphite cover

30023

メタルジャケッ

トガスケット 

ミルボードなどの耐熱材料を金属で被覆したジャケ

ットガスケット。

metal-jacketed

gasket

30024

メタル平形ガス

ケット 

金属製の平形ガスケット(

図 43 参照)。

solid flat metal

(gasket)

30025

のこ歯形ガスケ

ット 

メタル表面に,先端がとがった同心円状ののこ歯形溝

を加工した金属ガスケット。

grooved (metal)

gasket

30026

波形ガスケット 

同心円状の波形を成形した金属板からなるガスケッ
ト。

corrugated metal

(gasket)

30027

リングジョイン

トガスケット 

リングジョイント形フランジに用いられる金属リン
グガスケット。断面がだ円形のオーバルリング,断面

が八角形のオクタゴナルリングがある(

図 42 参照)。

ring joint (gasket)

JIS B 0151 

30028

レンズリング 

凸レンズの中央を抜いた断面形状をもった,フランジ

と線接触する高圧用メタルセルフシールガスケット

図 44 参照)。

lens ring

JIS B 0151 

30029

デルタリング 

三角形断面の高圧用メタルセルフシールガスケット

図 45 参照)。

delta ring

JIS B 0151 

30030

ダブルコーンガ

スケット 

二重円すい(錐)形断面の高圧用メタルセルフシール

ガスケット(

図 46 参照)。

double cone (gasket)   


15

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30031

プレッシャーシ

ール 

くさび形断面の高圧用メタルセルフシールガスケッ
ト(

図 47 参照)。ブリッジマン形ガスケットともいう。

pressure seal, 
Bridgeman type

gasket

30032

メタル中空 

ング 

金属管の両端を溶接してなる,低締付力を特徴とする

金属ガスケット(

図 48 参照)。

metal hollow O ring   

30033

ばね入りメタル

C

リング 

コイルばねを金属板で被覆してなる,低締付力及び高

弾性を特徴とする金属ガスケット(

図 49 参照)。

spring energized

metal C ring

30034

メタル リング  C 字形断面の,低締付力を特徴とする金属ガスケット

図 50 参照)。

metal C ring

30035

仕切り板 

管路閉止に用いる縁切り用の板。ガスケットと一体化
したものが一般的である。ブラインドプレートともい

う。

blank

30036

スペーサ 

仕切り板を外して管路開放するときに用いる,フラン

ジ面間の隙間調整用リング。仕切り板と同じ厚さで,
ガスケットと一体化したものが一般的である。

spacer

30037

スペクタクルブ

ラインド 

管路の開閉に用いる,仕切り板とスペーサとをつなぎ
合わせた眼鏡状の縁切り用仕切り板。大口径の場合

は,個別の仕切り板及びスペーサを用い,その一対を

スペーサ  アンド  ブラインド(又はブランク)という。
いずれのものも SB と略記する。

spectacle blind, 
spacer & blank

30038 

溶接ガスケット 

危険物又は有害物を取り扱うバルブボンネット,ポン

プのケーシングカバーなどに使用する,本体と溶接す

ることを前提とした金属ガスケット(

図 51 参照)。シ

ーリングメンブレン(リップシールともいう。

,キャ

ノピシール,オメガシール,ダイアフラム形プレート

などがある。

weld gasket, 
weld diaphragm

plate,

canopy seal, 
weld membrane

gasket,

lip seal (as weld

gasket),

omega seal

30039 

全面形ガスケッ

 

全面座フランジに用いるフランジ面と同形のボルト

穴付きガスケット。

full-face gasket

JIS B 2404 

30040 

リングガスケッ

 

フランジ継手のボルトに内接するリング状のガスケ
ット,又はボルト穴のないその他のリング状ガスケッ

ト。

ring gasket, 
inside bolt circle

(IBC) gasket

JIS B 2404 

30041 

取手付きガスケ

ット 

フランジに装着するときの便宜のために,リングガス

ケット外縁に柄を付けたガスケット。

paddle gasket

30042

セルフシールガ

スケット 

流体圧力によって密封を行うガスケット。 self-seal

gasket

30043

インシュレーシ

ョンガスケッ
 

フランジ面間を電気的に絶縁するために用いるガス

ケット。通常,ふっ素樹脂ジャケットガスケットなど
を使用する。

insulation gasket

(部材・部品)

30044

ふっ素樹脂テー

 

ねじ込み継手などのねじ部のシールに使用する,ふっ
素樹脂の未焼成テープ。

unsintered PTFE

tape

JIS K 6885 

30045

ミルボード 

耐熱繊維を紙すきして作った厚板。 mill-board

30046

ラバーコートメ

タル 

表面にゴムを塗布した鋼板。自動車用ヘッドガスケッ
トなどに使用する。

rubber coated metal

30047

エンボス加工 

ラバーコートメタルなどの鋼板表面に,接面圧を高め

るための周状の凹凸線を形成する加工。

embossing


16

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30048

融着 

加熱・加圧によるふっ素樹脂系シートの接合技術。分
割部材から大口径のふっ素樹脂系ガスケットを製作

するときに用いる。溶着ともいう。

thermally bonding

30049

外輪(うず巻形

ガスケット
の) 

位置決め及び過剰締付けによるガスケットの変形を

防止する目的で,うず巻形ガスケットの外側にはめ合
わせる金属リング(

図 41 参照)。

outer ring (of spiral

wound gasket),

centering ring (of

spiral wound 
gasket)

JIS B 2404 

30050

内輪(うず巻形

ガスケット
の) 

過剰締付けによるガスケットの変形を防止する目的

で,うず巻形ガスケットの内側にはめ合わせる金属リ
ング(

図 41 参照)。

inner ring (of spiral

wound gasket)

JIS B 2404 

30051

フープ(うず巻

形ガスケット
の) 

うず巻形ガスケットの本体部で強度を担う V 字形金

属薄板(

図 41 参照)。

hoop (of spiral

wound gasket),

winding metal (of

spiral wound 
gasket)

JIS B 2404 

30052

フィラ(うず巻

形ガスケット
の) 

うず巻形ガスケットの本体部でシールを担う軟質テ

ープ(

図 41 参照)。膨張黒鉛,無機質紙,ふっ素樹脂

テープなどが一般的に用いられる。

filler (of spiral

wound gasket)

JIS B 2404 

30053

中芯(ジャケッ

トガスケット
の) 

ジャケットガスケットの弾性を担う芯材。

filler (of jacketed

gasket),

soft filler (of

jacketed gasket)

JIS B 2404 

30054

グロメット 

シートガスケット内外側面の保護及び浸透漏れ防止

のために設ける金属製はとめ。

grommet, 
eyelet

30055

リテーナ(ガス

ケットの) 

位置決め又は過剰締付けを防ぐための締め代調節用
のリング。

retainer ring (of

gasket),

spacer ring (of

gasket)

30056

外被 

ジャケットガスケットの被覆。 jacket,

envelope

(設計)

30057

ガスケットの幅 

ガスケット座との関係を考えないガスケット自身の

幅。

gasket width

30058

ガスケットの接

触面の幅 

ガスケット座と接触するガスケットの幅(N

width of contact

area

JIS B 8265

附属書 

30059

ガスケット座の

基本幅 

フランジの応力計算のために,ガスケットの材料(種
類)及びフランジ座面の形状によって規定されたガス

ケットの幅(b

0

basic seating width

of gasket

JIS B 8265

附属書 

30060

ガスケット座の

有効幅 

フランジの応力計算における,ガスケット荷重が作用

するとしたガスケットの幅(b

effective seating

width of gasket

JIS B 8265

附属書 

30061

ガスケット反力

円の直径 

フランジの応力計算において,ガスケット荷重が作用

するとしたガスケットの径(G

diameter of gasket

load reaction force

JIS B 8265

附属書 

30062

ガスケット係数 

シールが達成された使用状態(内圧作用時)における,
内圧に対するガスケット面圧の比(m

gasket factor

JIS B 8265

附属書 

30063

最小設計締付圧

 

フランジの応力計算における,設計上必要なガスケッ
ト締付け時の最小ガスケット面圧(y

注記  応力計算では,この面圧以上でシールのための

“なじみ”が達成されると仮定している。

minimum design

seating stress

JIS B 8265

附属書 


17

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30064

エンドフォース 

内圧によってフランジに加わる軸方向荷重。 end-force  JIS B 8265 

附属書 

30065

ボルト荷重 

ボルト締付力。ボルト軸力と同じ。 bolt

load

JIS B 8265

附属書 

30066

ボルトの有効断

面積 

ボルトねじ部の引張強さの計算に用いるおねじの断

面積。

tensile stress area of

bolt

JIS B 1082 

30067

ボルト軸力 

ボルトに作用する軸方向の力。

axial bolt force

30068

密封限界ガスケ

ット面圧 

使用状態(内圧作用時)で,シールを維持し得る最小

のガスケット面圧。

minimum required

gasket stress

30069

ガスケット面圧

締結時の) 

ボルト締付け時のガスケット面圧。

gasket stress in

tightening

30070

ガスケット面圧

運転時の) 

使用状態(内圧作用時)のガスケット面圧。

gasket stress in

operating,

residual gasket stress

30071

内力係数 

ボルト締めフランジ継手における,内圧力に対するボ

ルト荷重増分の比。内外力比ともいう。

load factor, 
force ratio

30072

締付け線図 

ボルト締めフランジ継手の締結時及び内圧作用時に

おける,ガスケット,ボルト,フランジなどの構成部

材のひずみと荷重との関係を示す線図。締結線図とも
いう。

joint diagram

30073

フランジローテ

ーション 

ボルト力及び内圧力によって起こる,フランジが皿状

に反る現象。

flange rotation

30074

最大締付面圧 

ガスケット締付け時に,ガスケットが破壊に至らない

負荷し得る最大の面圧。

maximum seating

stress

30075

タイトネスパラ

メータ 

漏れ量(L)の平方根に対する内圧(P)の比。漏れが

粘性層流によると仮定した場合の,コンダクタンスの
逆数の平方根に同じ。

T

P

P/L

1/2

ここに,T

P

:タイトネスパラメータ

P:圧力 
L:漏れ量

注記  米 国 圧 力 容 器 研 究 委 員 会 ( Pressure Vessel

Research Council: PVRC)が提唱。ただし,PVRC
では無次元パラメータとして使用している。

tightness parameter

30076

タイトネスクラ

 

タイトネスパラメータで示した,実用上のシールの目
安。 
注記  米 国 圧 力 容 器 研 究 委 員 会 ( Pressure Vessel

Research Council:PVRC)が提唱。

tightness class

30077

コンダクタンス 

漏れ量が圧力差の 乗に比例すると仮定したときの比
例定数。漏れやすさを表す。

LCΔP

n

ここに,L:漏れ量

C:コンダクタンス 
ΔP:圧力差 
n:次数

conductance

30078

粘性層流 

粘性が支配的な管軸に沿った流れ。

viscous laminar flow   

30079

分子流 

気体分子と壁との衝突が支配的である流れ。 molecular

flow

30080

基本漏れ量 

試験によって得られる漏れ量(L)を,形状係数(k

で除し,ガスケット寸法の影響を除いた漏れ量(L

s

L

s

L/k

basic leakage rate

JIS B 2490 


18

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30081

許容漏れ量 

仕様で許容されている漏れ量。一般には,漏れ試験の
検出感度と同じ。

allowable leakage

30082

形状係数(ガス

ケットの) 

ガスケットの漏れ量は,ガスケット内径に比例し,ガ

スケット幅に反比例すると仮定して定義した係数

k

k=1/(d

o

/d

i

−1)

ここに,d

i

:ガスケット内径

d

o

:ガスケット外径

shape factor (of

gasket)

JIS B 2490 

30083

線膨張率 

単位温度 1 K 当たりの,物体の長さが膨張する割合。

linear thermal

expansion 
coefficient

30084

縦弾性係数 

材料が弾性限度内の力を受けたとき,応力作用方向の

ひずみに対する応力の比。ヤング率ともいう。

Young's modulus

30085

ポアソン比 

材料の弾性限界内で,引張り(圧縮)を加えたときの,

荷重方向の伸び(縮み)に対する荷重直角方向の縮み

(膨らみ)の比(絶対値で表す。

Poisson's ratio

30086

ばね定数 

力に対する変形のしづらさの度合い。剛性と同じ。単
位変形を起こすのに必要な力で表す。 
注記  剛性の逆数をコンプライアンスという。

spring constant, 
stiffness, 
(compliance)

(締結)

30087

座面(フランジ

の) 

ガスケットの装着面。 flange

face

30088

ガスケット溝 

ガスケットを装着する溝。 gasket

groove

30089

フランジ継手 

配管,弁などの接合に用いる,管と円板とからなる基

本的配管接合部品。

bolted flanged joint

30090

全面座フランジ 

接合面の全面を平面に仕上げたフランジ。

flat face (flange)

JIS B 0151 

30091

大平面座フラン

 

接合面のボルト穴の内側にほぼ接する円形の平面座

を設けたフランジ。

large raised face

(flange)

JIS B 0151 

30092

小平面座フラン

 

大平面座より小さい平面座を設けたフランジ。

small raised face

(flange)

JIS B 0151 

30093

溝形フランジ 

接合面の一方に設けられた溝に他方の凸部を入れる

ように作られたフランジ。タング・アンド・グルーブ
ともいう。

tongue and groove

(flange)

JIS B 0151 

30094

はめ込み形フラ

ンジ 

接合面を,おす・めす形に作ったフランジ。メール・
アンド・フィメールともいう。

male and female

(flange)

JIS B 0151 

30095

リングジョイン

ト形フランジ 

リングジョイントガスケットを入れる溝をもったフ

ランジ(

図 42 参照)。

ring joint (gasket)

flange

JIS B 0151 

30096

突合せ溶接式フ

ランジ 

開先を設けたフランジハブ部と管端とを,突合せ溶接

したフランジ。

welding neck

(flange)

JIS B 0151 

30097

差込み溶接式フ

ランジ 

フランジに管を差し込み,すみ肉溶接したフランジ。

スリップオン及びソケットの 2 種類がある。

slip-on welding

(flange),

socket welding

(flange)

JIS B 0151 

30098

ねじ込み式フラ

ンジ 

ねじ切りしたフランジボアと管外側とをねじ込みに

よって接合したフランジ。

threaded flange

JIS B 0151 

30099

遊合形フランジ 

管とフランジとが分離し,管端にフランジを支えるつ

ば加工又はスタブエンドを溶接したフランジ。遊動形
フランジ又はラップジョイントともいう。

lapped joint, 
loose flange

JIS B 0151 

30100

スタブエンド 

遊合形フランジを形成するために管端に溶接するつ
ば状部品。

stub end

JIS B 0151 


19

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30101

フレア加工 

遊合形フランジ及び樹脂ライニングフランジの製作
において,管端を広げてガスケット座を形成する加

工。つば出し加工ともいう。

tube flaring

30102

ライニングフラ

ンジ 

樹脂,ゴム又はガラスで接合面を覆ったフランジ。 lined

flange

30103

ベイカブルフラ

ンジ 

接合面にナイフエッジ状の凸部と外径拘束のための

溝を形成した真空用フランジ(

図 43 参照)。

bakable flange

30104

クランプ継手 

C 字形金具などで管端部のつば同士を挟み付ける接合
部品。着脱が容易で,真空,食品用途などに使用する。

clamp coupling

JIS B 8365 

30105

締付けトルク 

ねじ締付けにおいて,ナット又はボルト頭部に作用さ
せるトルク。

tightening torque

JIS B 1083 

30106

トルク係数 

締付けトルクとボルト締付力との関係を表す比例定

数。

torque coefficient, 
nut factor, 
torque factor

JIS B 1083 

30107

ボルト締付け効

 

ボルト締付け方法による,ボルト軸力のばらつきを示

す係数。 
注記  米 国 圧 力 容 器 研 究 委 員 会 ( Pressure Vessel

Research Council: PVRC)が提唱。

assembly efficiency

30108

時計回り締付け 

円周方向に順次ボルトを締め付ける操作。 circular

pattern

tightening

JIS B 2251 

30109

対角締付け 

締付け順序が星形になるように,対角位置のボルトを

交互に締め付ける操作。

cross-pattern

tightening

30110

片締め 

パッキン又はガスケットの不均一な締付け状態。 uneven

tightening

30111

メタルタッチ 

フランジの両端面を接触させ,熱応力及び配管応力が

ガスケットにかからないようにする操作。締切りとも
いう。

metal touch

30112

偏心 

ガスケットとフランジとの軸心のずれ。 misalignment

30113

増締め 

フランジ継手などの締め付けたボルトが,熱膨張など
の影響で緩んだりした場合に,再度締め直す操作。

retightening

30114

ホットボルティ

ング 

熱のかかった状態でフランジ継手のボルトを締め直

す操作。

hot-bolting

30115

コールドボルテ

ィング 

常温に戻した状態でフランジ継手のボルトを締め直

す操作。

cold-bolting

30116

トルクレンチ 

ねじ締結体の締付け管理に使われる,手動式のトルク

管理用ねじ締付け工具。手動式トルクツールともい
う。

torque wrench, 
hand torque tool

JIS B 4652 

30117

油圧テンショナ 

油圧でボルトを引き上げた状態でナットを締め付け
る,ボルト軸力管理用ねじ締付け工具。

hydraulic bolt

tensioner

30118

超音波軸力計 

超音波を利用して測定したボルトの伸びから,ボルト

軸力を計測する機器。

ultrasonic transducer

for bolt force 
measurement

30119

インパクトレン

 

電気又は圧縮空気を動力源として,内蔵するモータで

ハンマを回転させ,その打撃でトルクを発生させる,
自動式ねじ締付け工具の一つ。

impact wrench

30120

やとい 

より大きなトルクを発生させるために,スパナ(レン

チ)にはめ合せる工事用補助工具としてのパイプ。工

作物を加工に適した位置に正確に固定させる補助工
具などをいう場合もある。


20

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30121

しの 

フランジのボルト穴合せ,構造物の穴合せ,鉄線の緊
結よじりなどに使用する,先端がテーパ状に細くなっ

た長さ約 30 cm の鋼棒でなる工事用工具。しの(篠)

竹の葉先形状からついた名称である。 
注記  スパナ又はラチェット付きレンチと組み合わせ

た工具としても市販されている。

30122

表面粗さ 

フランジ座面又は金属ガスケットシール面などの加

工仕上げ精度。

surface roughness, 
surface finish

JIS B 0601 

30123

すり合わせ 

シール性を高めるために,リングジョイントをリング

ジョイント溝にはめてすり合わせる操作。

grinding

30124

セレーション 

ガスケットの滑りを防ぎ,シール性を高めるために,
座面に設けた同心円状又は渦巻状の切削溝。 
注記 ASME/ANSI フランジでは一般的な加工である。

serration

30125

ナビン 

ガスケットのシール性を高めるためにフランジ座面

に設けた周状の突起。

nubbin

30126

打抜き(ガスケ

ットなどの) 

シートから打抜き型などで所定形状のガスケットを

打ち抜く操作。

punching, 
cutting

30127

ガスケットカッ

 

現場でシートからリングガスケットを切り抜く工具。

gasket cutter

30128

ガスケットペー

スト 

漏れ及び固着を抑制するために,ガスケットに塗布す
るシール補助剤。

gasket paste

(故障・試験など)

30129

圧壊(ガスケッ

トの) 

周状亀裂を特徴とする,過剰締付けによるガスケット
の圧縮破壊(

図 52 参照)。

crush (of gasket)

30130

硬化割れ 

ガスケットのゴム成分が熱硬化し,増締めなどの付加
的応力で生じる割れ(

図 53 参照)。ジョイントシート

(非石綿)に特徴的に見られる現象。

heat cracking

30131

コールドフロー 

締付力又は内部圧力によって引き起こされる,常温下

でのシールの塑性流動(

図 54 参照)。ふっ素樹脂系シ

ールに顕著である。

cold flow

30132

菊形変形 

内輪をもたないうず巻形ガスケットが,過剰に圧縮さ
れる,又は座面で滑ることによって起こる,内径部の

菊花状変形(

図 55 参照)。

buckling (of inner

side of spiral 
wound gasket)

30133

花咲き現象 

モノマ流体がガスケットに浸透又はガスケット内周

部に滞留し,それが重合して体積膨張によってガスケ
ットを破壊し,更には管路を閉塞する現象(

図 56 

照)

popcorning, 
blister (of gasket)

30134

吹飛び 

締付けが不十分な場合などに,急激な内部圧力の増加

によって,フランジ面からガスケットが飛び出す現

象。吹切れともいう。

blow out (of gasket)   

30135

耐圧試験 

圧力容器が,使用圧力(又は設計圧力)に十分耐えら
れるかを確認するための水圧試験。 
注記  耐圧試験圧力で,局部的な膨らみ,伸びなどの

異常を生じなければ合格となる。

hydrostatic test

JIS B 0190 

30136

熱サイクル試験 

内部流体による繰返し熱負荷を模擬した試験。 heat

cycle

test  

30137

圧縮復元曲線 

シールを圧縮(復元)させたときに,負荷されている

応力(荷重)とその結果生じるひずみ(変形)の相関
関係を表す線図。応力−ひずみ曲線ともいう。

stress-strain curve


21

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

30138

ヒステリシス 

シールに加える力を最初の状態に戻しても,過去に加
わった力による塑性変形が残るため,ひずみが完全に

は最初の状態には戻らない現象。

hysteresis

30139

ビッカース硬さ 

金属ガスケットの硬さ表示の一つ。頂角 136 度の正四

角すい(錐)のダイヤモンドを試料表面に押し込み,
その荷重をできたくぼみの表面積で除した値で表す。

Vickers hardness

JIS Z 2244 

30140

ブリネル硬さ 

金属ガスケットの硬さ表示の一つ。一定荷重をかけた
鋼球を試料に押し込み,その荷重をできたくぼみの表

面積で除した値で表す。

Brinell hardness

JIS Z 2243 

d)

その他のシール

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

40001

ベローズ 

単独のシール又はシールの一部として用いられる蛇

腹状の部品。

bellows

40002

ダイアフラムシ

ール 

相対運動を行う内外の 2 部分に取り付けられ,変形し

て相対運動に対応する膜遮断式シール。ダイアフラム

パッキン又は単にダイアフラムともいう。平形,皿形,
転動形などがある。

diaphragm seal (or

packing)

40003

有効径(ダイア

フラムの) 

ダイアフラムの推力として有効に働く面の直径。 effective

diameter

(of diaphragm)

40004

伸縮継手 

配管と構造物とを直接緊結せず,相互変位を吸収する

ために設ける接合継手。可とう継手ともいう。

expansion joint

40005

ラバーブーツ 

ゴム製の伸縮継手。 rubber

boot

40006

シーラント 

隙間に充塡する液状シール材料の総称。 fluid

sealant

e)

共通

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

(呼び)

50001

呼び圧力 

設計の便宜のために,規格などである範囲ごとに区分
して共有化を図った,きりのいい数字による圧力表

記。公称圧力ともいう。JIS 管フランジでは K 呼びで

表す。

nominal pressure

50002

呼び径 

設計の便宜のために,規格などである範囲ごとに区分

して共有化を図った,きりのいい数字による大きさ
(サイズ)の表記。公称寸法ともいう。ミリ系管フラ

ンジは A 呼び,インチ系管フランジは B 呼びで表す。

nominal size

50003

圧力−温度基準 

流体ごとに,温度とその温度で使用できる最高圧力の

関係を示した基準。(圧力−温度)レーティングとも
いう。

pressure-temperature

rating,

P-T rating

50004

スケジュール番

 

圧力配管用鋼管の呼び肉厚。JIS では Sch で表す。 schedule

number  JIS G 3454

JIS G 3459 

(特性・試験)

50005

粘弾性 

粘性と弾性とを併せもつ性質。 viscoelasticity

50006 

クリープ 

一定応力の下での,経時的なひずみ(変形量)の増加。 creep

JIS K 6200 

50007

応力緩和 

一定ひずみ(変形)の下での,経時的な応力の減少。

stress relaxation

JIS K 6250

JIS K 6263

JIS K 6380

JIS R 3453 


22

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

50008

クリープ緩和 

締結下で,ひずみ増加と応力減少が同時並行的に起こ
る現象。

creep relaxation

50009

常態 

シール材料などで,製造直後の老化していない状態。

original state

JIS B 2403 

50010

厚さ変化率 

シール材料などを,一定温度の液体内に一定時間保持
した後の厚さ変化量の,元の厚さに対する割合。

thickness change

50011

質量変化率 

シール材料などを,一定温度の液体内に一定時間保持

した後の質量変化量の,元の質量に対する割合。

mass change

JIS B 2403 

50012

伸び変化率(老

化後の) 

シール材料などの老化前後の伸び変化量の差の,老化

前の伸び量に対する割合。

elongation change

JIS B 2401-1

JIS B 2402-4

JIS B 2403 

50013

体積変化率 

シール材料などを,一定温度の液体内に一定時間保持
した後の体積変化量の,元の体積に対する割合。

volume change

JIS B 2401-1

JIS B 2402-4

JIS B 2403 

50014

引張強さ変化率

老化後の) 

シール材料などの老化前後の引張強さ変化量の差の,

老化前の引張強さに対する割合。

tensile strength

change

JIS B 2401-1

JIS B 2402-4

JIS B 2403 

50015

圧縮率 

シール材料などの圧縮による変形量の,元の厚さに対
する割合。

compressibility

JIS R 3453 

50016

復元率 

シールを圧縮した際,復元した変形量の圧縮した変形
量に対する割合。

recovery

JIS R 3453 

50017

加熱減量 

加熱によって生じる質量減少量。主に材料中に含まれ

る有機物の質量を指す。

heating loss

50018

強熱減量 

強熱によって生じる質量減少量。主に鉱物材料中に含

まれる有機物,結晶水などの質量を指す。

ignition loss

50019

耐酸性 

酸に侵されにくい性質。通常,一定条件でシール材料

を酸性流体に浸せきし物性変化で判定する。

acid resistance

50020

耐熱性 

高温での物性安定性が高い性質。 heat

resistance

JIS K 6380 

50021

耐薬品性 

化学薬品に侵されにくい性質。通常,一定条件でシー

ル材料を化学薬品に浸せきし物性変化で判定する。

chemical resistance

JIS K 6250

JIS K 6380 

50022

耐油性 

油に侵されにくい性質。通常,一定条件でシール材料

を油系流体に浸せきし物性変化で判定する。

oil resistance

JIS K 6380

JIS K 6820

JIS R 3453 

50023

膨潤 

ゴム材料などが内部流体を吸収し,シールの体積が増

加する現象。通常,体積変化率又は質量変化率で表す

ことが多い。

swelling

JIS K 6380 

50024

灰分 

シール材料などを通常空気中で燃焼して残った不揮

発性の無機物の量。

ash content

JIS K 6228 

50025

浸せき試験 

シール材料などの耐薬品性を調査するため,各種流
体,化学薬品などに材料を浸せきし,浸せき前後の物

性の変化を測定する試験。

immersion test

JIS K 6250 

50026

曲げ試験 

シート状のシール材料を,所定の丸棒に巻き付け,亀

裂の有無によって柔軟性を調べる試験。

bending test

JIS B 2403

JIS R 3453 

(材料)

50027

非石綿 

石綿を含まないことを示す。 
注記  中国では,従来の石綿製品に比べ石綿含有率を

低減したことをいう。そのため,中国の非石綿
ジョイントシートは,通常 30 %程度の石綿を含

む。中国で石綿を含まないことは無石綿という。

non-asbestos


23

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

50028

膨張黒鉛 

天然のりん(鱗)片状黒鉛結晶を化学薬品で処理し,
高温で熱処理して,黒鉛の結晶格子層間を膨張させた

もの。ロールなどで圧縮加工してシートに成形する。

flexible graphite, 
expanded graphite

50029

ふっ素樹脂 

ふっ素を含むエチレン系炭化水素を重合して得られ

る合成樹脂の総称。耐熱性,耐薬品性及び低摩擦特性
に優れる。

fluorocarbon

polymers

50030

四ふっ化エチレ

ン樹脂 

四ふっ化エチレンを重合した最も一般的なふっ素樹
脂。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ともいう。

polytetrafluoro-

ethylene (PTFE)

50031

アラミド繊維 

芳香族ポリアミド繊維。メタ系とパラ系とがあり,メ

タ系は耐熱性及び耐薬品性,パラ系は引張強さに優れ

る。

aramid fiber

50032

炭化繊維 

アクリル繊維又はピッチを原料として,空気中 200∼
300  ℃で耐炎化処理した繊維。

carbonized fiber

50033

炭素繊維 

アクリル繊維又はピッチを原料として,不活性雰囲気
下 1 000∼1 500  ℃で炭素化処理した繊維。

carbon fiber

50034

黒鉛繊維 

アクリル繊維又はピッチを原料として,不活性雰囲気
下 2 500∼2 800  ℃で黒鉛化処理した繊維。

graphite fiber

50035

セラミック繊維 

アルミナ(Al

2

O

3

)とシリカ(SiO

2

)とを主成分とした

人造鉱物繊維の総称。耐熱性,耐食性,耐摩耗性など

に優れる。

ceramic fiber

50036

ラミー 

ちょ(苧)麻の茎からとった繊維。植物繊維の中でも

高い強度と弾性をもち,水にぬれると更に強度が増大
する特長がある。糸は,舶用,製糖機械などのグラン

ドパッキン素材として使用される。

ramie

JIS L 0204-1

50037

コットン 

綿の種子からとった繊維。糸はグランドパッキン素材,

布は V パッキンの補強布として使用される。

cotton

JIS L 0204-1

50038

フラックス 

亜麻の茎からとった繊維。糸はグランドパッキン素材

として使用される。

flax

JIS L 0204-1

50039

ガラス繊維 

溶融ガラスを延伸して得られる繊維。 glass

fiber

JIS L 0204-2

50040

金属繊維 

金属を引き抜き,射出,遠心などによって繊維状にし

たもの。スチール繊維ともいう。

metal fiber, 
steel fiber

JIS L 0204-2

50041

金属はく〈箔〉 

金属を薄紙状に圧延したもの。シートガスケットの補
強材,又は潤滑剤,黒鉛などで処理してグランドパッ

キン素材に使用される。

metal foil

50042

マイカ 

うんも(雲母)と同じ。工業用マイカは,電気絶縁性

に優れた硬質マイカ[白うんも(雲母)]と,耐熱性

に優れた軟質マイカ[金うんも(雲母)

]との 2 種類

に大別される。

mica

(漏れ試験)

50043

石けん水発泡法 

被験体に石けん水を塗布し,石けん水の発泡の有無に
よって漏れを検知する方法。 
注記  漏れを定量する試験ではないが,一般にはこの

検出感度をもって設計上の許容漏れ量とする。

soap bubble test

50044

放置法 

閉鎖系の配管,容器などの被験体内部の圧力変動から
漏れ量を測定する方法。圧力降下法と真空放置法とが

ある。

pressure change

measurement test

50045

水上置換法 

水没した被験体からの気体の漏れを,水を満たして倒

立させた容器に導入し,漏れ量を測定する方法。

water displacement

method


24

B 0116

:2015

番号

用語

定義

対応英語(参考)

規格(参考)

50046

スニッファ法 

被験体内部をヘリウムガスで加圧し,試験体から漏れ
出てくるヘリウムをスニッファプローブで吸い込み,

ヘリウム検出を行う試験方法。

sniffer method

JIS Z 2330 

50047

ヘリウムリーク

ディテクタ 

ヘリウムガス質量分析計を用いて,被験体の溶接箇

所,シール部などからのヘリウムの漏れを検知する装
置。

helium leak detector  JIS Z 2331 

50048

石けん膜流量計 

既知体積のガラス管内を石けん膜が移動する時間を
もとにしたガス流量計。一般には,大気圧,気温など

によってガス流量を補正する。

soap-film flow

meter

JIS B 2490 

(腐食)

50049

隙間腐食 

シールによって形成される隙間で,溶存酸素の不足に

よって,不動態の破壊に対して修復が追い付かない状

況が生まれることに起因する腐食。

crevice corrosion

50050

酸素濃淡電池 

溶存酸素の局部的な濃度差によって形成される電池。

oxygen

concentration cell

50051

電位差腐食 

異種金属材料が電解質溶液を介して電気回路ができ
たとき,腐食電位の違いのため,より卑な電位の金属

が溶解する腐食。

galvanic corrosion

50052

孔食 

腐食が金属材料の表面局部だけに集中して起こり,ピ

ット状に進行する腐食。

pitting corrosion

50053

応力腐食割れ 

炭素含有量の高い 304 系ステンレス鋼などが,溶接で

鋭敏化し,引張応力下で割れを生じる現象。SCC と略
記。

stress corrosion

cracking

50054

水素ぜい化 

金属が水素吸収することで生じる遅れ破壊。応力集中

部で起こりやすい。

hydrogen

embrittlement

(環境)

50055

環境負荷物質 

環境中に排出された場合,地球環境に悪影響を与える

物質の総称。

substance of

concern

50056

フュージティブ

エミッション 

配管及びプラント機器で定常的に発生している,目視

では確認できない,測定器の検出感度未満の微少漏

れ。ゼロエミッション又はローエミッションともい
う。

fugitive emission, 
zero emission, 
low emission

50057

大気濃度 

揮発性有機化合物などの化学物質が大気中に漏れた

場合の,大気中の濃度。

atmospheric

concentration

50058

有害大気汚染物

 

継続的摂取によって健康を損なうおそれがある物質

で,大気汚染の原因となるもの。VHAP と略記する。

volatile hazardous

air pollutants

50059

揮発性有機化合

 

常温・常圧で空気中に揮発(蒸発)しやすい有機化合

物。石油由来の炭化水素類,有機塩素系化合物など。
VOC と略記する。

volatile organic

compounds


25

B 0116

:2015

 (オイルシールを含む

ラバーブーツ

シーラント

ビスコシール

スクィーズパッキン

金属ガスケット

メカニカルシール

その他のシール

シール

(密封部品)

ベローズ

磁性流体シール

伸縮継手

成形パッキン

パッキン

(運動用シール)

接触形シール

a)

ガスケット

(固定用シール)

非金属ガスケット
セミメタリックガスケット

非接触形シール

グランドパッキン

ラビリンスシール

ダイアフラムシール

リップパッキン

a)

  O リングなどの接触形シールは,ガスケットとして用いられることもある。

図 1−シールの種類

溶接ガスケット

ガスケット

のこ歯形ガスケット

膨張黒鉛貼りメタルガスケット

レンズリング

メタル中空Oリング
ばね入りメタルCリング

金属ガスケット

セミメタリック
   ガスケット

リングジョイントガスケット

プレッシャーシール
ダブルコーンガスケット

メタルCリング

ゴムシート
ビーターシート
ジョイントシート

ふっ素樹脂系シート

デルタリング

膨張黒鉛シート(金属補強品)

シートガスケット

ふっ素樹脂切削シート(圧縮成形)
ふっ素樹脂延伸シート

充塡材入りふっ素樹脂圧延シート

切込み被覆 (JIS B 2404のS形)

高圧縮率仕様
耐薬品仕様
低クリープ緩和仕様

くり抜き被覆(JIS B 2404のM形)
融着被覆  (JIS B 2404のF形)

膨張黒鉛貼り溝付きメタルガスケット

膨張黒鉛貼り波形ガスケット

非金属ガスケット

うず巻形ガスケット

メタルジャケットガスケット

メタル平形ガスケット

ふっ素樹脂ジャケットガスケット

図 2−ガスケットの種類

a)


26

B 0116

:2015

図 3−スタッフィングボックス

図 4−オイルシール 

図 5−クッションシール 

図 6−ダストシール

図 7パッキン 

図 8パッキン 

図 9パッキン 


27

B 0116

:2015

図 10パッキン 

図 11パッキン 

図 12パッキン 

図 13リング 

図 14リング 

図 15リング 

図 16リング 

図 17−角リング 

図 18−組合せシール


28

B 0116

:2015

S:組合せ装着高さ(V パッキンの)

図 19パッキンのアダプタ及び組合せ装着高さ

図 20−ウエアリング

図 21−フィンガスプリング(リップパッキンの) 

図 22−サポートリング(パッキンの) 


29

B 0116

:2015

a)

  バックアップリング  

b)

  バックアップリング  

図 23−バックアップリング

図 24−フォロア(パッキンの) 

図 25−リップパッキンの部位名称 

d

h

:ヒール内径(パッキンの)

d

l

:リップ内径(パッキンの)

E:シール高さ(パッキンの) 
W

h

:ヒール幅(パッキンの)

W

l

:リップ幅(パッキンの)

図 26−リップパッキンの寸法


30

B 0116

:2015

D

C

:シリンダ内径

d

H

:ハウジング溝径(ピストンシールの)

d

P

:ピストン径

(D

C

d

P

)/2:はみ出し隙間(ピストンシールの)

H:ハウジング深さ(パッキンの) 
W:ハウジング幅(パッキンの)

図 27−ピストンシールのハウジング寸法

D

H

:ハウジング溝径(ロッドシールの)

D

R

:ロッドはめあい部内径

d

R

:ロッド径

(D

R

d

R

)/2:はみ出し隙間(ロッドシールの)

H:ハウジング深さ(パッキンの) 
W:ハウジング幅(パッキンの)

図 28−ロッドシールのハウジング寸法

O リングのつぶし代

δdH

O リングのつぶし率(%)  εδ/d×100 
ここに,d:O リングの元の太さ 
        H:溝深さ

図 29リングのつぶし代とつぶし率

図 30−ばり 

図 31−ひけ 


31

B 0116

:2015

図 32−フローマーク 

図 33−へこみ 

図 34−格子編み 

図 35−八つ編み 

図 36−袋編み 

図 37−より編み 

図 38−ストレートカット 

図 39−バイアスカット 

切込み被覆

JIS B 2404

の S 形

融着被覆

JIS B 2404

の F 形

くり抜き被覆

JIS B 2404

の M 形

図 40−ふっ素樹脂ジャケットガスケット


32

B 0116

:2015

図 41−うず巻形ガスケット

図 42−リングジョイントガスケット及び

リングジョイント形フランジ 

図 43−ベイカブルフランジ 


33

B 0116

:2015

図 44−レンズリング及び

レンズリング形フランジ 

図 45−デルタリング及び

デルタリング形フランジ 

図 46−ダブルコーンガスケット 

図 47−プレッシャーシール 

図 48−メタル中空 リング 

図 49−ばね入りメタル リング

図 50−メタル リング 


34

B 0116

:2015

図 51−溶接ガスケット

図 52−圧壊

[1]

ふっ素樹脂ジャケットガスケット) 

図 53−硬化割れ

[1]

[ジョイントシート(非石綿)] 

図 54−コールドフロー

[1]

ふっ素樹脂系シートガスケット) 

図 55−菊形変形[1]

内輪のないうず巻形ガスケット) 


35

B 0116

:2015

図 56−花咲き現象[2](ふっ素樹脂系シートガスケット)

参考文献

[1]  佐藤あすか,西田隆仁,“建築設備用ガスケットの選定と使用上の注意”,給排水設備研究,vol.29,

No.2,pp.12-17 (2012.07)

[2]  西田隆仁,“ガスケットの種類と選定”,一般社団法人日本高圧力技術協会技術セミナー“漏えい事

故を未然に防ぐ最新のシーリングテクノロジーの基本”テキスト,pp.177-217 (2013)