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B 0110 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 0110-1984 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,対応する国際規格との整合化に重点を置き,対応国際規格の分類体系に合わせて JIS B 

0108-1984, JIS B 0109-1984

及び JIS B 0110-1984 を統合・分類して往復動内燃機関用語全体を 12 規格によ

る構成とした。

JIS B 0108

及び JIS B 0109 は,次の部によって構成される。

JIS B 0108-1

  往復動内燃機関−用語−第 1 部:機関設計及び運転用語

JIS B 0108-2

  往復動内燃機関−用語−第 2 部:機関保全用語

JIS B 0109-1

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 1 部:機関構造及び外部カバー

JIS B 0109-2

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 2 部:主要運動部品

JIS B 0109-3

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 3 部:弁,カム及び駆動装置

JIS B 0109-4

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 4 部:過給及び吸排気装置

JIS B 0109-5

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 5 部:冷却装置

JIS B 0109-6

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 6 部:潤滑装置

JIS B 0109-7

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 7 部:調速装置

JIS B 0109-8

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 8 部:始動装置

JIS B 0109-9

  往復動内燃機関−要素及びシステム用語−第 9 部:制御及び監視装置


B 0110 : 1999

(1) 

目次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  分類

1

3.

  定義

1

4.

  点火装置

1

5.

  燃料供給装置

3

6.

  気化器

3

7.

  燃料噴射装置

9

8.

  排気浄化装置

15


日本工業規格

JIS

 B

0110

: 1999

往復動内燃機関−特殊項目用語

Reciprocating internal combustion engines

Vocabulary of particular components

序文  この規格は,1984 年に発行された JIS B 0108JIS B 0109 及び JIS B 0110 を対応国際規格を元に構

成の変更を行うに際し,IS0 2710-1-2, Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary(2 部構成)に

対応させた JIS B 0108(往復動内燃機関−用語)及び ISO 7967-1-9, Reciprocating internal combustion

engines

−Components and systems(9 部構成)に対応させた JIS B 0109(往復動内燃機関−要素及びシステ

ム用語)の中の,いずれの分類項目にも該当しないで,かつ,対応国際規格には規定されていない用語及

びその定義を,この規格に規定する。

1.

適用範囲  この規格は,往復動内燃機関において,JIS B 0108 及び JIS B 0109 の各分類に該当しない,

点火装置などの一般に用いる特殊項目に関する用語について規定する。

2.

分類  用語は,次の箇条に分類する。

4.

点火装置

5.

燃料供給装置

6.

気化器

7.

燃料噴射装置

8.

排気浄化装置

3.

定義  用語及び定義は,次による。

用語のうち,付図として図示したものがあるが,その場合には各定義中に付図番号を記載している。

4.

点火装置

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

4.1

点火装置

機関の混合気に点火する装置。

ignition

device

ignition system

4.2

電池点火

電池及び点火コイルを用いる点火。

battery coil ignition

4.2.1

マグネト点火

マグネトによる点火。

magneto

ignition

4.3

高圧点火

点火コイルの一次電流を断続し,二次回路に生じ

た高電圧を点火プラグに導くことによって行われ

る点火。

 high-tension

ignition

4.3.1

二重点火

航空機用機関などで,安全のために 2 系統の点火

装置を設けること。

 dual

ignition


2

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

4.3.2

多点点火

一つのシリンダに 2 個以上の点火プラグを設けて

点火を行うこと。2 個の場合には 2 点点火と呼ぶ。

二重点火 multi-point

ignition,

two-point ignition

4.4

マグネト

永久磁石を使用した点火用発電機。

磁 石 発 電 機 点

火マグネト

ignition magneto

4.4.1

2

点点火用マグネト

1

個の回転子と 2 台分の複合回路をもち,2 点点火

を行うマグネト。

二 重 点 火 マ グ

ネト

two point ignition

magneto

4.4.2

フライホイールマグネ

主として回転子が機関のフライホイールを兼ねた

マグネト。

 flywheel

magneto

4.5

始動バイブレータ

始動時に機関直結のマグネトの点火能力を助ける

ための電池からの電流を断続し,マグネトの一次

回路に供給する電磁振動断続器。

 starting

vibrator

4.6

磁石回路

永久磁石,電機子などを含む磁気回路。

permanent magnet circuit

4.7

点火スイッチ

点火装置の一次回路を開閉するスイッチ。

ignition

switch

4.7.1

停止ボタン

機関を停止させるためにマグネトの一次回路を短

絡するスイッチ。

 earth

switch,

stop switch

4.8

点火コイル

電池点火装置又はマグネトで点火用高電圧を発生

するコイル。

 ignition

coil,

ignition armature

4.9

ディストリビュータ

点火用高電圧を多シリンダ機関の各シリンダに順

序正しく分配する装置。

配電器 distributor

4.9.1

ディストリビュータキ

ャップ

点火用高電圧を分配するための,端子を配列した

ディストリビュータの部品。

配電盤 distributor

cap,

distributor cover

4.9.2

ディストリビュータロ

ータ

点火用高電圧をキャップの各端子に分配する回転

体。

配電子 distributor

rotor,

distributor arm

4.9.3

コンタクトブレーカ

電気点火装置の一次回路を断続する装置。

断続器 contact

breaker

4.9.4

ブレーカ接点

一次回路を断続する電気接点。

breaker

points

contact points

4.9.5

ブレーカカム

ブレーカレバーを作動するカム。

timing

cam,

distributor cam,

contact breaker cam

4.9.6

ドエル角

ブレーカ接点の閉じている間のロータの回転角

度。

 dwell

angle

4.10

点火進角

点火時期をある基準より早めること,又はそのク

ランク回転角度。

ignition timing advance

4.10.1

MBT

同一運転条件で点火時期だけを変えたとき最大ト

ルクが得られる最も遅い点火時期。

 MBT

(minimum advance for

best torque)

4.11

カム進角装置

点火装置の軸とブレーカカムとの関係角度を変え

る進角装置。

cam type ignition timing

advancer

4.11.1

軸進角装置

マグネト軸と機関の軸との関係角度を変える進角

装置。

4.11.2

自動進角装置

機関の回転速度及び負荷に応じて自動的に動く進

角装置。

 auto-timer

automatic spark advance

4.11.3

遠心進角装置

遠心力によって作動する自動進角装置。

centrifugal

timer,

centrifugal control,

centrifugal advance

4.11.4

真空進角装置

吸気圧によって作動する自動進角装置。

vacuum

control,

vacuum advance

4.12

多接点式デイストリビ

ュータ

2

個以上のブレーカをもち,運転条件に応じてそれ

らを切り替えて使用するディストリビュータ。

 multi-contact

distributor


3

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

4.13

電子制御点火装置

電子回路で点火時期を制御する点火装置。

electronic

ignition

system

4.13.1

トランジスタ点火装置

トランジスタを用いた点火装置。

transistor

ignitor

4.13.2

フルトランジスタ点火

装置

ブレーカ接点を用いず,電気的に一次電流の断絶

を行うトランジスタ点火装置。

 full-transistor

ignitor

4.13.3

セミトランジスタ点火

装置

ブレーカからの信号を用いて一次電流の断続を行

うトランジスタ点火装置。

 semi-transistor

ignitor

4.13.4

コンデンサ放電点火装

コンデンサに蓄えられた電荷を点火コイルの一次

側へ放電させ,二次側に高電圧を得る点火装置。

CDI

と略称する。

備考 CDIは,condenser discharge ignitor の略。

 condenser

discharge

ignition system (CDI)

4.14

点火プラグ

電極間の放電によって混合気に点火するプラグ。

点火栓 spark

plug

sparking plug

4.14.1

火花すきま

点火プラグの両極間のすきま。

火花ギャップ,

火花間げき

spark gap

4.14.2

点火プラグの熱価

過早点火に対する点火プラグの熱的特性を示す

価。

 heat

value

4.14.2.1

冷え形プラグ

熱価が高く過早点火を起こしにくい点火プラグ。

高 熱 価 点 火 プ

ラグ

cold type spark plug

4.14.2.2

焼け形プラグ

熱価が低く比較的焼けやすい点火プラグ。

低 熱 価 点 火 プ

ラグ

hot type spark plug

4.15

高圧コード

点火装置の二次側の高電圧端子と点火プラグをつ

なぐコード。

 high-tension

code

high-tension cable

5.

燃料供給装置

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

5.1

燃料供給ポンプ

燃料タンクから気化器又は燃料噴射ポンプに燃料

を送るポンプ。

fuel feed pump

5.2

燃料フィルタ

燃料中の異物を除去し,清浄にするフィルタ。

燃料こし器,

燃料ろ過器

fuel filter

5.3

燃料プライミングポン

始動時に燃料管に燃料を充てんするポンプ。

priming

pump

6.

気化器

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

6.1

気化器

機関の吸気量と混合比とを制御し,併せて燃料を

微粒化する装置(

付図 1,付図 参照)。

 carburetor

6.1.1

単純気化器

補償装置がない主系統とフロート系統,ベンチュ

リ及び絞り弁をもつ最も簡単な気化器。

 elementary

carburetor

6.2

フロート気化器

フロートによって燃料油面の高さを一定とし,ベ

ンチュリの負圧によって燃料を吸い出す気化器。

 float

carburetor

6.2.1

電子制御気化器

電子回路によって空燃比の制御を行う気化器。

electronic

controlled

carburetor

6.2.2

空燃比フィードバック

付き気化器

空燃比フィードバック制御を行う装置を組み込ん

だ気化器。

air-fuel ratio feed back

controlled carburetor


4

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

6.2.3

固定ベンチュリ気化器

断面積を変えられない普通のベンチュリをもつ気

化器。

 flxed-venturi

carburetor

fixed-choke carburetor

6.2.4

可変ベンチュリ気化器

ベンチュリに相当する部分の断面積を連続的に変

えられる気化器。

variable choke carburetor

6.3

上向気化器

混合気出口が,上向きになっている気化器。

上 向 吸 込 式 気

化器

updraft carburetor

6.3.1

下向気化器

混合気出口が,下向きになっている気化器。

下 向 吸 込 式 気

化器

downdraft carburetor

6.3.2

横向気化器

混合気出口が,横向きになっている気化器。

横 向 吸 込 式 気

化器,

水 平 吸 込 式 気

化器

horizontal carburetor,

sidedraft carburetor,

crossdraft carburetor

6.4

単胴気化器

1

組のベンチュリをもつ気化器。

single barrel carburetor,

single-throat carburetor

6.4.1

多胴気化器

2

組以上のベンチュリをもつ気化器。

複胴気化器 multi-barrel

carburetor,

multi-throat carburetor

6.4.1.1

双胴気化器

2

組のベンチュリをもつ気化器。

2

連気化器 two-barrel

carburetor,

two-throat carburetor,

dual carburetor,

dual-throat carburetor,

double-barrel carburetor

6.5

多連気化器

2

個以上の独立した気化器の絞り弁を連動し,同時

に,又は 2 段気化器として作動させる気化器。

 compound

carburetor,

multiple carburetor,

multi-carburetor

6.5.1

2

連気化器

2

個の独立した気化器の絞り弁を連動し,同時に,

又は 2 段気化器として作動させる気化器。

 twin

carburetor

6.6

2

段気化器

特性の違う 2 個以上の気化器を連動又は一体にし

て,その絞り弁を順次に段階的に作動させる気化

器。

2

連気化器 two-stage

carburetor

6.6.1

2

段気化器の 1 段側

一体形 2 段気化器で,最初に作動する部分。

1

次側 primary

side

6.6.2

2

段気化器の 2 段側

一体形 2 段気化器で,後から作動する部分。

2

次側 secondary

side

6.7

1

次気化器

多連 2 段気化器で,最初に作動する気化器。

primary

carburetor

6.7.1

2

次気化器

多連 2 段気化器で,後から作動する気化器。

secondary

carburetor

6.8

フロート系統

燃料油面を一定に保つためのフロートを含む一連

の機構。

 float

circuit,

float system

6.8.1

主系統

アイドリング時以外には,常時燃料が流れている

燃料通路,又はそれを形成する一連の機構。

高速系統,

メイン系統

main metering system,

main circuit,

high speed system,

high speed circuit,

power feed system

(まれに使用)

6.8.2

低速系統

主系統と独立に又は主ジェット下流で,主系統か

ら分岐して主に低速低負荷運転時に燃料が流れる

通路,又はそれを形成する一連の機構。

アイドル系統,

ア イ ド リ ン グ

系統,

スロー系統

slow speed system,

idle system,

idling and low speed

circuit,

idling circuit

6.8.3

ステップ系統

2

段気化器の 2 段側で,主系統から分岐して主に 2

段側の絞り弁開度の小さいときに燃料が流れる通

路,又はそれを形成する一連の機構。

2

次系統,

セ カ ン ダ リ 系

secondary idle system,

secondary low speed

system


5

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

6.8.4

高力系統

高出力運転時に混合気を濃くするための追加燃料

の通路,又はそれを形成する一連の機構。

パワー系統 power

system,

full-power circuit,

power enrichment

system,

enrichment device,

economizer system,

economy system

6.8.5

始動系統

始動時に作動する一連の機構。

チョーク系統 starting

system,

choke system,

starter carburetor,

starting carburetor

6.8.6

加速系統

急加速時に混合気を濃くするための追加燃料の通

路,又はそれを形成する一連の機構。

 accelerating

system

accelerator-pump system

6.8.7

気化器の補償装置

気化器の空燃比特性を,例えば空気ブリード方式

などを採用して,機関の要求に合うように修正す

るための装置。

 compensating

device

6.9

気化器口径

気化器出口の直径。気化器の大きさを表す基準と

なる。出口が複数の場合には,通常,その口径を

連記する。

bore size of throttle-body

flange,

throttle-diameter

6.10

気化器本体

ベンチュリ,フロート室などを設けてある主要部

分。

気化器胴体,

ボディー

carburetor body,

main body of carburetor

6.10.1

入口胴体

空気入口を形成し,チョーク弁などを設けてある

部品。

チ ョ ー ク チ ャ

ンパ

air intake body

6.10.2

出口胴体

混合気出口を形成し,絞り弁などを設けてある部

品。

 flange

body

throttle body,

throttle valve body,

outlet body

6.10.3

エアホーン

気化器の吸気取入口(

付図 参照)。

空気取入れ口 air

horn,

air intake

6.11

チョーク

始動時に混合気を濃くするために吸気取入れ口を

絞ること。

 choke,

choking

6.11.1

チョーク弁

チョークするための弁(

付図 参照)。

空気弁 choke

valve,

strangler valve,

air shutter

6.11.1.1

チョークリリーフ弁

チョーク時,過大なベンチュリ負圧によって混合

気が過濃になるのを防ぐため,チョーク弁に設け

たリリーフ弁。

空気補助弁

choke relief valve

6.11.2

自動チョーク

機関の温度状態によって,チョーク弁を自動的に

開閉する装置。

オ ー ト チ ョ ー

automatic choke

6.12

ベンチュリ

空気流量を検出する中細ノズル。

ベンチュリ管 venturi,

venturi tube

6.12.1

ベンチュリ径

ベンチュリ管の,のど部の内径。

venturi

diameter

6.12.2

単ベンチュリ

1

個の中細ノズルからできているベンチュリ。

single

venturi

6.12.2.1

2

重ベンチュリ

2

個の中細ノズルを組み合わせたベンチュリ。

double

venturi

6.12.2.2

3

重ベンチュリ

3

個の中細ノズルを組み合わせたベンチュリ。

triple

venturi


6

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

6.12.3

小ベンチュリ

2

重又は 3 重ベンチュリにおける最小のベンチュ

リ(

付図 参照)。

慣用語は,

小さい方から大きい方に第 1 ベン

チュリ,

第 2 ベンチュリ及び第 3 ベンチュリ

と称するが,逆に,大きい方から小さい方に

第 1,第 2 及び第 3 とも称している。英語の

primary venturi, secondary venturi

も大小逆に

称している場合がある。

6.12.3.1

中ベンチュリ

3

重ベンチュリにおける中位の大きさのベンチュ

リ(

付図 参照)。

6.12.3.2

大ベンチュリ

2

重又は 3 重ベンチュリにおける最大のベンチュ

リ(

付図 参照)。

6.13

絞り弁

機関の吸気量を制御する弁(

付図 参照)。

ガス弁,

ガス絞り弁,

スロットル弁

throttle valve,

throttling valve,

throttle butterfly

6.13.1

補助絞り弁

2

段側絞り弁の上流又は下流に設けて自動的に作

動する弁(

付図 参照)。

2

次側補助弁,

ダンパバルブ

air valve,

air damper,

depression operated valve

6.14

フロート室

フロートが設けられている室,又はそれを構成す

る容器(

付図 参照)。

浮子室 float

chamber,

float bowl

6.14.1

フロート室通気口

フロート室内油面の上部に空気圧を導くための

穴,又は管(

付図 参照)。

フ ロ ー ト 室 通

気管,

エアベント

float chamber vent

6.14.2

インナベント

エアホーンに開口したフロート室通気口。

inner

vent

6.14.2.1

アウタベント

大気に開口したフロート室通気口。   outer

vent

6.14.3

フロート

フロート室内の燃料油面を一定に保つための浮き

付図 参照)。

浮き,

浮子

float,

pontoon

6.14.4

フロート弁

フロートによって油面高さを制御する弁(

付図 1

及び

付図 参照)。

ニードル弁,針

float valve,

float needle valve

6.14.5

フロート高さ

フロート弁が閉じた状態でのフロートの上面又は

下面の高さを,ある基準面(普通は,フロート室

の縁)から測った寸法(

付図 参照)。

フ ロ ー ト レ ベ

float-level height

6.14.6

油面高さ

燃料油面の高さを,ある基準面(普通は,フロー

ト室の縁)から測った寸法(

付図 参照)。

 fuel-level

height

6.15

ジェット

燃料流量又はブリード空気の流量を規制するオリ

フィス。

噴口,

制量穴

jet,

metering jet,

metering orifice

6.15.1

燃料ジェット

燃料流量を規制するジェット。

fuel

jet,

petrol jet,

fuel metering jet

6.15.2

空気ブリードジェット

ブリード空気を規制するジェット。出口側は燃料

に接していない。

空気ブリード,

エアブリード

air jet,

air bleed,

well vent jet,

bleeder,

air correction jet

6.15.3

ニードルジェット

ジェットニードルが入っているジェット。

燃 料 調 整 ジ ェ

ット

needle jet,

metering-rod jet

6.15.3.1

ジェットニードル

ジェットの穴に入れて有効ジェット面積を変化す

る針状の棒。

計量棒,

制量棒,

制量ピン,

燃料調整棒

jet needle,

metering rod,

power adjusting needle


7

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

6.15.4

主ジェット

主系統の燃料ジェット(

付図 参照)。

高速ジェット,

メ イ ン ジ ェ ッ

main jet,

main-metering jet,

power jet

(まれに使用)

high speed jet

6.15.5

低速ジェット

低速系統にある燃料ジェット(

付図 参照)。

緩速ジェット,

ア イ ド ル ジ ェ

ット,

ス ロ ー ジ ェ ッ

slow running jet,

slow speed jet,

idling jet,

idle metering jet,

idler nozzle ,

low speed nozzle,

pilot jet

6.15.6

ステップジェット

ステップ系統にある燃料ジェット(

付図 参照)。 セ カ ン ダ リ ジ

ェット

secondary slow jet

6.15.7

パワージェット

パワー系統にある燃料ジェット(

付図 参照)。

エコジェット,

経済ジェット,

高力ジェット

power by-pass jet,

power jet,

economizer jet,

step-up jet

6.15.7.1

パワー弁

パワー系統の燃料の流量を制御する弁(

付図 

照)

エ コ ノ マ イ ザ

弁,

経済弁,

経済ジェット,

高力弁,

高 力 ジ ェ ッ ト

弁,

パ ワ ー ジ ェ ッ

ト弁,

エ コ ノ マ イ ザ

ジェット

power valve,

power jet valve,

economizer valve

6.15.8

加速ジェット

加速系統にある燃料ジェット(

付図 参照)。

pump

jet,

accelerating pump jet

6.15.9

始動ジェット

始動系統にある燃料ジェット(

付図 参照)。

starter petrol jet

6.15.10

主空気ジェット

主系統の空気ブリードジェット(

付図 参照)。

メ イ ン エ ア ー

ブリード

main air bleed,

main air jet,

high-speed bleeder,

high-speed air bleed

6.16

ノズル

燃料を気流中に噴出する口又は管。   nozzle,

discharge jet,

discharge tube,

discharge orifice

6.16.1

主ノズル

主系統のノズル(

付図 参照)。

高速ノズル,メ

インノズル

main nozzle,

main discharge nozzle

6.16.2

加速ノズル

加速系統のノズル(

付図 参照)。  pump

discharge

nozzle

6.17

気化器のポート

燃料を気流中に噴出するために,空気通路壁面に

設けた穴。

噴口 port,

hole


8

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

6.17.1

低速ポート

低速系統のポート。

低速噴口,

低速孔,

低速ノズル,

ス ロ ー バ イ パ

ス,

スローポート

idle port,

pilot by-pass,

pilot outlet,

idle discharge hole,

low-speed port,

idling jet

6.17.1.1

バイパスポート

2

穴式低速ポートで,空気通路の上流に位置するポ

ート(

付図 参照)。

 progression

hole,

secondary idle orifice,

pilot by-pass

6.17.1.2

アイドルポート

2

穴式低速ポートで,空気通路の下流に位置するポ

ート(

付図 参照)。

primary idle orifice,

pilot outlet,

idle discharge hole

6.17.2

ステップポート

ステップ系統のポート(

付図 参照)。

補 助 絞 り 弁 ポ

ート

secondary throttle barrel

by-pass hole

6.17.3

始動ポート

始動系統のポート(

付図 参照)。

starter mixture supply

port,

outlet for starter mixture

6.17.3.1

始動混合気弁

始動時に,濃混合気を供給するバイパスを開閉す

る弁(

付図 参照)。

始動弁 starter

valve

6.18

アイドリング調整

円滑なアイドリング運転をさせるために行う気化

器,燃料噴射装置などの調整。

アイドル調整 idle

adjustment,

idling speed adjustment

6.18.1

アイドリング調濃ねじ

アイドリング時における混合比を調節するねじ

付図 参照)。

ア イ ド ル 調 整

ねじ,

低速調整ねじ,

ア イ ド ル ア ジ

ャ ス ト ス ク リ

ュ,

ミ キ ス チ ャ ア

ア ジ ャ ス ト ス

クリュ

idle needle vale,

idle adjustment screw

6.18.1.1

アイドルリミッタ

アイドリング時の燃空比をある限度以下に抑制す

るため,アイドリング調濃ねじを限定する装置。

 idle

limiter,

idle stopper

6.18.2

アイドリング調速ねじ

アイドリング時における,絞り弁の開度を調整す

るねじ。

ア イ ド ル 調 整

ねじ,

ス ロ ッ ト ル ア

ジ ャ ス ト ス ク

リュ

throttle-stop screw,

idle-adjustment screw

6.18.3

ファストアイドル装置

始動直後の暖機運転時に,機関が停止することな

く円滑なアイドリングを保たせるため,絞り弁開

度をある規制値以上に制限する装置。

 fast

idle

system

6.18.4

ホットアイドルコンペ

ンセータ

アイドリング時,吸気温度の上昇に伴う混合気の

過濃化を防ぐための補償装置。

 hot

idle

compensator

6.18.5

アンローダ

スロットルバルブ全開時に,チョークバルブをあ

る程度まで強制的に開ける機構。

choke valve opener

6.19

空気ブリード方式

混合比の補償装置として,また燃料の霧化を良好

にするため,燃料通路に少量の空気を注入する方

式。

抽気方式 air

bleed

system,

air bleed principle

6.19.1

主空気ブリード穴

主系統の空気ブリード穴(

付図 参照)。

bleed hole in needle jet


9

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

6.19.2

低速空気ブリード穴

低速系統の空気ブリード穴(

付図 参照)。

idle

airbleed,

idling air bleed,

idle air bleeder,

pilot air bleed,

pilot-jet air bleed,

bleed hole in pilot jet

6.19.3

ステップ空気ブリード

ステップ系統の空気ブリード穴(

付図 参照)。

セ カ ン ダ リ ブ

リード穴

step air bleed,

secondary slow air bleed

6.19.4

始動空気ブリード穴

始動系統の空気ブリード穴(

付図 参照)。

starter air jet,

air jet for start,

starter air bleed,

calibrated hole in starter

valve

6.19.5

加速ポンプ

急加速時に追加燃料を噴出させるポンプ(

付図 1

付図 参照)。

 acceleration

pump

accelerating pump

6.19.6

燃料だめ

主ジェットの下流で,それに接して燃料がたまっ

ている小室(

付図 参照)。

主たまり,

混合室,

加速だまり,

加 速 用 燃 料 そ

main well,

reserve well

6.20

パーコレーション防止

装置

パーコレーションを防ぐ装置。

(パーコレーション:JIS B 0108-2 の 5.4.6 参照)

 anti-percolator

6.21

高度調節弁

高度に伴い混合気が濃くなることを防ぐように働

く弁。

高空弁,

高度調整装置

altitude mixture control

valve,

high altitude

compensator

6.22

LPG

ぺーパライザ

液化ガス機関の燃料を蒸発させるための装置。

蒸発器 vaporizer,

converter

6.22.1

ガスミキサ

気体燃料を吸気と混合し,その空燃比と吸気量を

制御する装置。

混合器 gas

mixer

7.

燃料噴射装置

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

7.1

燃料噴射装置

機関に燃料を噴射供給するための装置。

噴射装置

fuel injection system,

fuel injection equipment

7.1.1

電子制御燃料噴射方式

電子回路によって燃料噴射量,噴射時期などの制

御を行う燃料噴射方式。

電子噴射 electronic

control

fuel

injection system

7.1.2

独立噴射方式

シリンダごとに燃料噴射ポンプを配置した噴射方

式。

 individual-injecti

system

7.2

分配噴射方式

分配装置を付属させた燃料噴射ポンプによる噴射

方式。

 distributor-injection

system

7.2.1

蓄圧式噴射方式

燃料噴射ポンプから共通の通路及び蓄圧室を経

て,各シリンダに燃料を分配する噴射方式。

コモンレール accumulator

injection

system,

common-rail injection

system

7.3

連続流噴射方式

燃料の流れを断続することなく,連続的に燃料を

供給する噴射方式。

 continuous-flow

injection

system


10

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

7.3.1

定時噴射方式

一定の時期を限って燃料を供給する噴射方式。

間欠噴射方式

timed injection system

7.4

燃料噴射ポンプ

燃料噴射弁を通じて燃料を供給するポンプ。

fuel injection pump

7.5

定行程式噴射ポンプ

プランジャの行程が一定している燃料噴射ポン

プ。

 constant-stroke

fuel-

injection pump

7.5.1

可変行程式噴射ポンプ

プランジャの行程が変化する燃料噴射ポンプ。

variable-stroke

fuel-

injection pump

7.6

ジャーク式噴射ポンプ

噴射時期に合わせて必要量の燃料を送り出すプラ

ンジャポンプ。

jerk fuel injection pump

7.7

分配形噴射ポンプ

単一の加圧装置をもち,複数個のシリンダに分配

装置を介して燃料を供給する燃料噴射ポンプ。

distributor type fuel-

injection pump

7.8

ガソリン噴射ポンプ

ガソリン噴射機関用の燃料噴射ポンプ。

petrol injection pump,

gasoline injection pump

7.9

ユニットインゼクタ

燃料噴射ポンプと燃料噴射弁とを一体とした噴射

装置。

 unit

injector

7.10

蓄圧式噴射ポンプ

1

本のバレル内に,カムで動かされるプランジャ

と,これに対向して蓄圧作用を行うための,ばね

で押さえられたプランジャをもつ方式の燃料噴射

ポンプ。

 accumulator

fuel

injection pump

7.11

単筒形噴射ポンプ

1

シリンダごとに,1 個のポンプエレメントをもつ

独立した燃料噴射ポンプ。

single cylinder fuel

injection pump

7.11.1

多筒形噴射ポンプ

複数組のポンプエレメントを一体に構成した燃料

噴射ポンプ。機関の各シリンダごとに対応した各

ポンプエレメントから燃料を供給する。

 multi-cylinder

fu

injection pump

7.12

列形噴射ポンプ

ポンプエレメントの軸心を,互いに並行に一平面

上に配列した形式の多筒形噴射ポンプ。

in-line fuel injection

pump

7.12.1

V

形噴射ポンプ

ポンプエレメントの軸心を含む平面が二つあり,

それが互いにある角度で交わり,1 個のカム軸で駆

動する形式の多筒形噴射ポンプ。

Vee fuel injection pump

7.13

カム軸付噴射ポンプ

プランジャを作動させるためのカム軸をもった燃

料噴射ポンプ。

 cam

shaft

pump,

self-contained drive

pump

7.13.1

カム無し噴射ポンプ

プランジャを作動させるためのカム軸をもたない

燃料噴射ポンプ。

 camless

pump,

7.14

調量

機関に供給する燃料の量を調節すること。

metering

7.14.1

ポート切欠き式調量

プランジャに設けた切欠きで,バレルに設けたポ

ートを開閉して行う方式の調量。

port and helix metering

7.14.2

スリーブ式調量

スリーブを動かし,ポートを開閉して行う方式の

調量。

 sleeve

metering

7.14.3

吸込み制御式調量

1

サイクルにポンプが吸い込む燃料の量を加減し

て行う方式の調量。

 inlet

metering

7.14.4

いつ流式調量

逃し弁又は逃し穴から余分の燃料を逃がして行う

方式の調量。

over-flow type metering

7.14.5

逃し弁式調量

逃し弁又は吹込み弁を開く時期を変えて行う方式

の調量。

spill valve metering

7.14.6

逃し穴式調量

逃し穴の開閉によって行う方式の調量。

proted

metering

7.14.7

絞り弁式調量

逃し弁又は吸込み弁の絞りを変えて行う方式の調

量。

throttle valve metering

7.15

ポンプエレメント

1

単位のポンプを構成するプランジャとプランジ

ャバレルとの組合せ。

 pumping

element


11

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

7.16

プランジヤ

プランジャバレル内で往復運動をして燃料を圧送

するピストン。

 plunger

7.16.1

プランジャバレル

内部でプランジャが往復動する筒。

バレル,

スリーブ

plunger barrel sleeve

7.16.2

プランジャ切欠き

燃料制御を行うため,プランジャに切った溝。

切欠き,

燃料制御縁

helical groove,

plunger helix,

metering helix

7.16.3

切欠きリード

らせん状切欠きのリード。

制御縁リード helix

lead

7.16.3.1

切欠きの正リード

噴射終わり時期が変化するようプランジャ下縁に

設けた切欠きリード(

付図 参照)。

正リード

lower helix lead

7.16.3.2

切欠きの逆リード

噴射始め時期が変化するようプランジャ上縁に設

けた切欠きリード(

付図 参照)。

逆リード

upper helix lead

7.16.3.3

切欠きの上下リード

噴射始め時期と噴射終わり時期との両方が変化す

るようプランジャの上下両縁に設けた切欠きリー

ド(

付図 参照)。

上下リード

upper and lower helix

lead

7.16.3.4

プランジャばね

プランジャに吸込行程を行わせるためのばね。

plunger

spring

7.17

送出し弁

燃料噴射ポンプの送出し側に設けた逆止め弁。

吐出弁,

送出弁,

逆止弁

delivery valve

7.18

吸戻し弁

吸戻し作用を行う弁。通常,送出し弁と兼用され

る。

 retraction

valve,

unloading delivery valve

7.18.1

逃し弁

いつ流式又は逃し弁式調量で,吐出しの終わりを

制御する弁。

スピル弁 spill

valve,

by-pass valve

7.19

逃し穴

いつ流式又は逃し穴式調量で,吐出しの始め又は

終わりを制御する穴。

脇穴 spill

port

cut-off port,

by-pass port

7.20

等圧弁

燃料噴射管内の残留圧力が一定になるように,逆

止め弁を付設した送出し弁。

two-way delivery valve

7.21

ダンピングバルブ

急激な吸い戻しによって,燃料噴射管内に負圧を

生じるのを防ぐため,吸戻し作用を緩和する構造

の送出し弁。

 damping

delivery

valve,

dash pot valve

7.22

蓄圧室

燃料噴射ポンプからの高圧油を集め,一定の圧力

に保つ容器。

 accumulator

7.23

燃料調節棒

燃料噴射量を加減する棒。

燃料調節かん,

ラック

control rod,

control rack

7.23.1

燃料調節棒ストッパ

機関に供給する最大噴射量を規制するため,燃料

調節棒の移動を制限する装置。

ラ ッ ク ス ト ッ

control rod stopper

7.24

噴射ポンプカム

燃料噴射ポンプのプランジャを駆動するカム。

injection pump cam

7.24.1

燃料カム

燃料供給ポンプ,燃料噴射ポンプ又は燃料噴射弁

を作動させるカム。

 fuel

cam

7.24.2

接線カム

基礎円,先端円及びこれと接する接線からなる輪

郭のカム。

 tangent

cam,

tangential cam

7.24.3

円弧カム

基礎円,先端円及びこれと接する円弧からなる輪

郭のカム。

three arc cam,

circular arc cam

7.24.4

等加速度カム

カムリフト曲線の加速度が,正及び負の一定値と

なるカム。

constant acceleration cam

7.24.5

噴射ポンプタペット

噴射ポンプカムに従動して,その運動をプランジ

ャに伝える部品。

 injection-pump

tappet


12

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

7.25

燃料噴射管

燃料噴射ポンプと燃料噴射弁とを連結する管。

燃料高圧管 injection

pipe,

delivery pipe,

fuel injection tubing

7.25.1

燃料戻し管

燃料噴射装置から,漏れた燃料又は循環燃料を供

給側に戻す管。

漏油管

leak-off pipe line,

fuel-return pipe

7.26

噴射時期調節器

運転中に,噴射時期を変えるための装置。

噴射進角装置,

噴 射 時 期 調 節

装置,

噴 射 時 期 加 減

機,

タイマ

injection timing device

7.27

プランジャ行程

カムのリフトによって決まるプランジャの全変

位。

 plunger

stroke

7.27.1

プランジャの有効行程

突き始めと突き終わりの間のプランジャの変位。

 effective

stroke

7.28

突き始め

プランジャが吸込み穴を閉じる時期。

beginning of delivery

7.28.1

突き終わり

プランジャが逃し穴を開く時期。

end

of

delivery

7.28.2

吐出し期間

突き始めから突き終わりまでの期間。

吐出期間

duration of fuel delivery

7.28.3

プランジャのプリスト

ローク

プランジャの最下端位置から突き始めまでの変

位。

プ リ ス ト ロ ー

prestroke,

prelift

7.29

噴射時期

噴射始め時期及び終わり時期の総称。普通,上死

点からのクランク角度で表す。

fuel injection timing

7.29.1

静的噴射時期

燃料噴射ポンプの構造によって,幾何学的に決ま

る突き始め時期及び突き終わり時期の総称。

static injection timing

7.29.2

動的噴射時期

燃料の噴射が実際に始まる時期及び終わる時期の

総称。

dynamic injection timing

7.29.3

噴射始め時期

実際に燃料の噴射が始まる時期。普通,上死点か

らのクランク角度で表す。

fuel injection beginning

7.29.4

噴射終わり時期

実際に燃料の噴射が終わる時期。普通,上死点か

らのクランク角度で表す。

fuel injection end

7.29.5

噴射期間

実際に燃料の噴射が始まってから終わるまでの期

間。普通,クランク角度で表す。

fuel injection period

7.29.6

噴射遅れ

燃料噴射ポンプの突き始めから噴射始め時期まで

の期間。普通,クランク角度で表す。

injection time lag,

injection time delay

7.30

燃料噴射量

燃料噴射弁から噴射される燃料の量。

injection

quantity

7.30.1

最小噴射量

燃料噴射装置で制御できる最小限界の噴射量。

minimum

injection

limit,

minimum regular

delivery,

minimum discharge

injection

7.31

主噴射

燃料噴射弁からの主な噴射。

main

injection

7.31.1

先立ち噴射

主噴射の前に噴射される少量の噴射。

前期噴射 pilot

injection

7.31.2

二次噴射

主噴射の後で,再び燃料噴射弁が開いて噴射され

ること。

 secondary

injection

7.32

不整噴射

定時噴射で,毎回の燃料噴射量が周期的に変動す

ること。

不斉噴射 irregular

injection,

cyclic irregularity of

injection

7.32.1

間欠噴射

不整噴射で,噴射が途切れること。   intermittent

injection

7.32.2

噴射の切れ

噴射終了時における,噴口からの噴射の消滅状況。

cut off of injection


13

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

7.32.3

あとだれ

噴射終了時における,噴口からの燃料漏れ。

dribbling,

after-dripping,

subsequent dripping

7.33

吸戻し

噴射の切れをよくするため,送出し弁が閉じると

き,燃料噴射管内の圧力を急速に低下させること。

 retraction,

line-pressure relief

unloading

7.33.1

吸戻し量

吸戻しを行うために,吸戻し弁の移動によって与

えた容積変化量。

 retraction

volume

7.34

フルロードストッパ

機関全負荷の燃料噴射量を規制する装置。

maximum fuel stop,

full-load stopper

7.35

噴射量不均率

多筒形噴射ポンプ,分配形噴射ポンプなどで,機

関の各シリンダに対応する,燃料噴射量のばらつ

きを示す値。次の式で表す。

( )

0

100

-

m

m

max

q

>

×

=

Q

Q

Q

δ

又は

( )

0

100

-

m

m

min

q

<

×

=

Q

Q

Q

δ

ここで,

δ

q

:噴射量不均率 (%)

m

:各シリンダに対応する噴射

量の平均値

max

:各シリンダに対応する噴射

量の最大値

min

:各シリンダに対応する噴射

量の最小値

unequality rate of fuel

injection

7.35.1

噴射量偏差率

単筒形噴射ポンプで,あらかじめ指定された燃料

噴射量に対する実測の燃料噴射量の偏差。次の式

で表す。

100

s

s

a

e

×

=

Q

Q

Q

δ

ここで,

δ

e

:噴射量偏差率 (%)

a

:実測燃料噴射量

s

:基準燃料噴射量(そのポン

プに対して指定された値)

deviation rate of fuel

injection

7.36

噴射率

噴射期間内の各時刻における噴射流量。時間当た

りではなく,噴射ポンプカム軸又はクランク軸の

回転角度当たりで表すこともある。

rate of injection,

rate of discharge,

injection rate,

injection rating

7.37

噴射間隔

多シリンダ機関における噴射の間隔。通常,クラ

ンク角度で表す。

 injection

interval

7.38

噴射順序

多筒形噴射ポンプで,燃料が噴射される順序。駆

動側から番号を付ける。

 injection

order

7.39

始動燃料増量装置

始動時に,全負荷以上の燃料を供給できるように

する装置。

始 動 時 燃 料 過

給装置,

ス タ ー ト 燃 料

増量装置

excess fuel device,

excess fuel starting

device

7.40

燃料噴射弁

燃料噴射ポンプからの燃料を噴射霧化させる装

置。

fuel injection valve

7.40.1

開口噴射弁

燃料噴射ポンプと噴口との間に,開弁圧を規制す

る働きがある弁をもたない燃料噴射弁。

開放弁 open

nozzle

7.40.2

閉止噴射弁

燃料噴射ポンプと噴口との間に,開弁圧を規制す

る働きがある弁をもつ燃料噴射弁。

 closed

nozzle


14

B 0110 : 1999

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

7.40.3

自動噴射弁

燃料の圧力によって,自動的に弁が開閉される燃

料噴射弁。

 automatic

injection

valve

7.40.4

機械噴射弁

燃料の圧力に関係なく,機械的に開閉される燃料

噴射弁。

 mechanical

injection

valve

7.40.5

電磁噴射弁

電磁力によって開閉される噴射弁。   electromagnetic

injector

7.41

ノズル

燃料噴射弁の主要部品。ノズル本体,ノズルチッ

プ,ニードル弁などからなる。

燃 料 噴 射 ノ ズ

nozzle,

fuel injection nozzle,

nozzle valve assembly

7.41.1

ノズル本体

ニードル弁の案内となるノズルの部分(

付図 

照)

 nozzle

body

7.41.2

ニードル弁

ノズルを構成する針状の弁体(

付図 参照)。

針弁 nozzle

needle,

valve needle,

needle valve

7.41.3

ノズルチップ

先端が分割できる形式のノズルにおいて,噴口を

もつ構成部品(

付図 参照)。

 nozzle

tip

spray tip

7.41.4

ノズルサック

ノズル先端内部のニードル弁座と噴口との間の袋

状の部分(

付図 参照)。

 nozzle

sac

7.42

ピントルノズル

ニードル弁の先が噴口の中に突き出ているノズル

付図 参照)。

 pintle

nozzle

7.42.1

スロットルノズル

ニードル弁のリフトの始めに,特に噴口すきまを

狭めて燃料噴射量を絞り,先立ち噴射を行う構造

のピントルノズル(

付図 参照)。

 throttle

nozzle

7.42.2

ホールノズル

単純な噴口をもったノズル。開口弁,閉止弁,自

動弁,機械弁など,弁の形式には関係なく,ピン

トルノズルでないものをいう(

付図 参照)。

 hole

nozzle

7.42.3

ロングステムノズル

ニードル弁のしゅう動部とニードル弁座とが,比

較的離れているホールノズル(

付図 参照)。

 long-stem

nozzle

7.42.4

ポペットノズル

きのこ形のニードル弁(ポペット弁)をもったノ

ズル(

付図 参照)。

 poppet

nozzle

7.42.5

冷却ノズル

特に冷却されるような構造にしたノズル。

internally cooled nozzle

7.42.6

ノズルスリーブ

冷却ノズルの冷却案を形成するためのスリーブ。

 nozzle

sleeve

7.43

噴口

ノズルに設けた燃料噴射用の穴。

噴孔 nozzle

hole

7.43.1

噴口径

噴口の直径。

diameter of nozzle hole

7.43.2

噴口角度

多口ノズルの噴口の中心線がなす円すい角。

噴射角度 hole

angle

7.44

ノズルホルダ

ノズルを保持する部品。

ノズル保持具 nozzle

holder

7.44.1

ノズルナット

ノズルをノズルホルダに取り付けるためのナッ

ト。

リ テ イ ニ ン グ

ナット

nozzle assembly nut,

nozzle retaining nut

7.45

開弁圧

ニードル弁が開くときの燃料の圧力。

噴射開始圧 injection-valve

opening

pressure

7.45.1

閉弁圧

ニードル弁が閉じるときの燃料の圧力。

injection-valve

closing

pressure

7.45.2

噴射圧力

燃料噴射装置において,燃料を噴射しているとき

の,燃料噴射弁内の燃料の圧力。

fuel injection pressure

7.45.3

噴射管内圧力

燃料噴射管内の燃料の圧力。

fuel injection line

pressure

7.45.4

残留圧力

次のサイクルの燃料が送り出される前に,燃料噴

射管内に残存する燃料の平均圧力。

残圧 residual

pressure


15

B 0110 : 1999

8.

排気浄化装置

参考

番号

用語

定義

慣用語

対応英語

8.1

ブローバイガス還元装

ブローバイガスを吸気系に還流し,再燃焼させる

装置。PCV 装置と略称する。

備考 PCV は positive crankcase ventilation の

略。

ク ラ ン ク 室 換

気装置

crankcase emission

control system,

positive crankcase

ventilation system

8.2.

燃料蒸発ガス防止装置

燃料蒸発ガスを直接吸気系へ導入するか,一時的

に貯蔵した後運転中に吸気系に導入するかして燃

焼させる装置。

 evaporative

emissi

control system

8.3

リアクティブマニホル

熱酸化反応によって,排気中の可燃成分を減らす

ため内容積を増大させた排気マニホルド。

保 温 形 マ ニ ホ

ルド

reactive manifold

8.3.1

排気ポートライナ

排気温度を高温に保つため,排気ポートに挿入す

るライナ。

exhaust port liner

8.4

サーマルリアクタ

排気中の HC,CO などを熱酸化反応によって低減

させる装置。

 thermal

reactor

8.5

触媒コンバータ

触媒を用いて,排気中の HC,CO などの酸化又は

NO

x

の還元を行わせる装置。

 catalytic

converter

8.5.1

酸化触媒コンバータ

排気中の HC,CO などを,酸化反応によって低減

させるための触媒コンバータ。

 oxidation

catalytic

converter

8.5.2

還元触媒コンバータ

排気中の NO

x

を,還元反応によって低減させるた

めの触媒コンバータ。

 NO

x

, reduction catalytic

converter

8.5.3

三元触媒コンバータ

排気中の HC,CO 及び NO

x

を酸化・還元反応によ

って同時に低減させるための触媒コンバータ。

three way catalytic

converter

8.5.3.1

O

2

センサ

排気中の酸素濃度を検知するセンサ。

酸素センサ,

ラムダセンサ

oxygen sensor,

λ (lamda) sensor

8.6

二次空気供給装置

排気中の未燃焼成分を酸化するため,排気系に空

気を供給する装置。

secondary air supply

system

8.7

排気再循環装置

吸気に排気の一部を還流し NO

x

の発生を制御する

装置。EGR 装置と略称する。

備考 EGR は exhaust gas recirculation の略。

EGR

装置

exhaust gas recirculation

system,

EGR system

8.7.1

EGR

排気再循環において,還流される排気流量と,吸

入される全ガス流量との比。

EGR

m

m

m

r

+

IN

EGR

EGR

ここで,  r

EGR

:EGR 率

m

EGR

:循環排気量

m

IN

:吸込混合ガス量

 EGR

rate

8.8

内部 EGR

ガス交換の際,残留ガス量を増して排気再循環と

同じ効果を与えること

 internal

EGR


16

B 01

10 :

1999

付図 1  6.1  

気化器

6.10.3  

エアホーン

6.11.1  

チョーク弁

6.12.3 

小ベンチュリ

6.12.3.1 

中ベンチュリV

6.12.3.2  

大ベンチュリ

6.13  

絞り弁

6.13.1 

補助絞り弁

6.14  

フロート室

6.14.1  

フロート室通気口

6.14.3 

フロート

6.14.4 

フロート弁

6.14.5  

フロート高さV

6.14.6  

油面高さ

6.15.4 

主ジェット

6.15.5 

低速ジェット

6.15.6  

ステップジェット

6.15.7  

パワージェット

6.15.7.1 

パワー弁

6.15.10  

主空気ジェット

6.16.1  

主ノズル

6.16.2  

加速ノズル

6.17.1.1 

バイパスポート

6.17.1.2  

アイドルポート

6.17.2  

ステップポート

6.18.1  

アイドリング調濃ねじ

6.19.1 

主空気ブリード穴

6.19.2 

低速空気ブリード穴

6.19.3  

ステップ空気ブリード穴

6.19.5  

加速ポンプ

6.19.6 

燃料だめ


17

B 0110 : 1999

付図 2  6.1  

気化器

6.14.4  

フロート弁

6.15.8 

加速ジェット

6.15.9 

始動ジェット

6.17.3  

始動ポート

6.17.3.1 

始動混合気弁

6.19.4 

始動空気ブリード穴

6.19.5  

加速ポンプ

付図 3

7.16.3.1

切欠きの正リード

7.16.3.2

切欠きの逆リード

7.16.3.3

切欠きの上下リード

付図 4

7

413  ノズルチップ

付図 5

7.41.1

  ノズル本体 

7.41.2

  ニードル弁 

7.41.4

  ノズルサック


18

B 0110 : 1999

付図 6

7.42

ピントルノズル

7.42.1

  スロットルノズル

7.42.2

  ホールノズル

7.42.3

ロングステムノズル

7.42.4

  ポペツトノズル

JIS B 0110

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

古  林      誠

元横浜国立大学

(主査)

駒  田  秀  朗

株式会社ゼクセル SE 燃料噴射事業部

(幹事)

桶  谷  敏  行

株式会社新潟鐵工所原動機事業部

常世田  哲  郎

株式会社新潟鐵工所原動機事業部

(委員)

阿  部  静  郎

社団法人陸用内燃機関協会技術部

今  井      清

日本内燃機関連合会(内燃機関国際整合化

推進本委員会委員長)

大  嶋  清  治

工業技術院標準部

岡  山      透

財団法人日本海事協会機関部

小  郷  一  郎

財団法人日本船舶標準協会標準部

鎌  田      実

東京大学工学部

鈴  木  良  治

社団法人陸用内燃機関協会技術部

染  谷  常  雄

武蔵工業大学工学部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

本  間      清

工業技術院標準部

丸  山  倉  平

日本内燃機関連合会

井  上  新  二

社団法人火力原子力発電技術協会調査局

久保田      亘

石油連盟技術環境部

古  志  秀  人

石油連盟技術環境部

今  野      勉

石油連盟技術環境部

鈴  木  教  太

電気事業連合会公務部

高  木      一

電気事業連合会公務部

伊  達  真  也

三菱自動車工業株式会社トラック・バス開

発本部

千  葉      広

社団法人日本船主協会海務部

保  科  幸  雄

社団法人日本内燃力発電設備協会技術部

三  浦  耕  市

三菱自動車工業株式会社トラック・バス開

発本部


19

B 0110 : 1999

氏名

所属

山  脇      真

社団法人日本船主協会海務部

赤  城  二  郎

コマツコンポーネント事業部

明  坂  恭  典

三菱重工業株式会社横浜製作所原動機技

術部

糸  井  正  明

コマツコンポーネント事業部

今  橋      武

株式会社ディーゼルユナイテッド

岡  野  幸  雄

ダイハツディーゼル株式会社技術第一部

小  島  克  己

社団法人日本自動車部品工業会技術部

斉  藤  朝  彦

阪神内燃機工業株式会社技術開発部

四  方  光  夫

ヤンマーディーゼル株式会社技術研究所

中  垣      彊

イズミ工業株式会社テクニカルセンター

長  門  正  彦

三井造船株式会社ディーゼル事業部

中  村  陽  一

川崎重工業株式会社原動機事業部

花  房      真

三井造船株式会社ディーゼル事業部

比  原  幸  雄

三菱重工株式会社技術本部

松  本  信  幸

株式会社ディーゼルユナイテッド

森  内  敏  久

いすゞ自動車株式会社産業エンジン設計

(関係者)

中  林  賢  司

工業技術院標準部

三  塚  隆  正

財団法人日本規格協会技術部

川  元  満  生

株式会社新潟鐵工所原動機事業部

(事務局)

青  木  千  明

日本内燃機関連合会

備考  ○印の付いている者は,分科会委員を兼ねる。