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B 0103:2015  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 分類······························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

附属書A(参考)ばね用語の分類ツリー ·················································································· 52 

参考文献 ···························································································································· 63 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 64 

B 0103:2015  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

ばね工業会(JSMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。 

これによって,JIS B 0103:2012は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 0103:2015 

ばね用語 

Springs-Vocabulary 

序文 

この規格は,2009年に第1版として発行されたISO 26909を基に,技術的内容を変更することなく作成

した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない用語及びその定義も日本工業規格として

追加している。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の

一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,ばね用語(以下,用語という。)について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 26909:2009,Springs−Vocabulary(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

分類 

用語は,次の7分類とし,附属書Aに用語の分類ツリーを示す。 

a) ばね基本 

b) 用途 

c) 形状 

d) 構成部品又は部分 

e) 設計 

f) 

製造 

g) 試験及び検査 

用語及び定義 

この規格で規定する用語及び定義は,次による。 

なお,参考のために慣用語,対応英語及びばね記号を示す。 

注記1 用語の下の括弧内は,読み方を示す。 

注記2 対応英語欄に太字で示された用語は,ISO 26909で規定されている用語を示す。 

注記3 番号に点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない用語及び定義を示す。 

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B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) ばね基本 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

1000 

ばね 

たわみを与えたときにエネルギーを蓄積し,それを
解除したとき,内部に蓄積されたエネルギーを戻す
ように設計した機械要素。 

spring 

1111 

圧縮ばね 

軸方向に圧縮荷重を負荷したとき,それに抵抗する
力を生じるばね。狭義には,圧縮コイルばねを指す。 
注記 JIS B 2704-1及びJIS B 2704-2参照。 

押しばね 

compression 

spring 

1112 

引張ばね 
(ひっぱりば

ね) 

軸方向に引張荷重を負荷したとき,それに抵抗する
力を生じるばね。狭義には,引張コイルばねを指す。 
注記 JIS B 2704-1及びJIS B 2704-3参照。 

引きばね 

extension spring, 
tension spring 

1113 

ねじりばね 

長手方向の軸まわりのねじりモーメントに抵抗す
る力を生じるばね。狭義には,ねじりコイルばねを
指す。 
注記 JIS B 2709-1及びJIS B 2709-2参照。 

トーショ

ン 

torsion spring, 
torsion 

1211 

線形特性ばね 荷重とたわみとの関係が線形となるばね特性(番号

5100及び5111参照)をもつばね。 

constant rate 

spring, 

linear spring 

1212 

非線形特性ば

ね 

荷重とたわみとの関係が線形ではない(非線形)ば
ね特性(番号5100及び5112参照)をもつばね。 

variable rate 

spring, 

progressive rate 

spring, 

non-linear spring 

1213 

定荷重ばね 
(ていかじゅ

うばね) 

たわみが変化しても,荷重又はトルクがほとんど変
化しないばね。 

constant force 

spring 

1214 

組合せばね 

所要の特性を得るために,幾つかのばねを組み合わ
せたばね。 
注記 組合せ方法には,直列法又は並列法がある。

2個のばねを組み合わせたものは,直列2連
ばね又は並列2連ばねという。 

combination spring  

1311 

熱間成形ばね ばねの成形方法による名称で,熱間で成形するば

ね。 

hot formed spring  

1312 

冷間成形ばね ばねの成形方法による名称で,冷間で成形するば

ね。 

cold formed 

spring 

1410 

金属ばね 

ばねの材料の種類による名称で,金属材料を用いた
ばね。 

metallic spring 

1411 

鋼製ばね 
(こうせいば

ね) 

ばねの材料の種類による名称で,鉄鋼材料を用いた
ばね。 

steel spring 

1412 

非鉄金属ばね ばねの材料の種類による名称で,非鉄金属材料を用

いたばね。 

non-ferrous spring 

1413 

薄板ばね 
(うすいたば

ね) 

ばねの材料の種類による名称で,薄い板状の材料を
用いた各種形状のばね(図1)。 

flat spring 

1414 

線ばね 

ばねの材料の種類による名称で,線状の材料を用い
たコイルばね。 

wire spring 

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B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

1415 

線細工ばね 
(せんざいく

ばね) 

ばねの材料の種類による名称で,線状の材料を用い
た各種形状のばね(図2)。 

ワイヤフ

ォーミ
ング 

formed wire 

spring, 

wire forming 

1420 

非金属ばね 

ばねの材料の種類による名称で,非金属材料を用い
たばね。 

non-metallic spring  

1421 

ゴムばね 

ばねの材料の種類による名称で,ゴムの弾性を利用
するばね。 
注記 JIS D 0111参照。 

rubber spring 

1422 

流体ばね 

ばねの材料の種類による名称で,気体及び/又は液
体の弾性を利用するばね。 
注記 JIS D 0111参照。 

fluid spring, 
hydropneumatic 

spring 

1423 

空気ばね 

流体ばねの一種で,空気の弾性を利用するばね(図
86)。 
注記 JIS D 0111参照。 

air spring, 
pneumatic spring 

1424 

ガスばね 

流体ばねの一種で,アルゴン,ヘリウムなど不活性
ガスの弾性を利用するばね。 

gas spring, 
gas pressure spring 

1425 

樹脂ばね 

ばねの材料の種類による名称で,合成樹脂材料を用
いたばね。 

composite spring 

1426 

セラミックば

ね 

ばねの材料の種類による名称で,セラミックスを用
いたばね。 

ceramic spring 

1511 

磁気ばね 

ばねの機能の種類による名称で,磁気による反発力
及び吸引力を利用するばね。 

磁石ばね 

magnetic spring 

b) 用途 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

2100 

ファスナばね 締結を目的とした,各種形状のばね(図1及び図3

〜図13)。 

fastener spring 

2110 

止め輪 
(とめわ) 

軸又は穴に付けた溝にはめて,軸方向の移動を防ぐ
輪状のばね(図3)。 
注記1 止め輪のうちグリップ止め輪(番号2117

参照)は,溝がない軸に用いる。 

注記2 JIS B 2804参照。 

スナップ

リング 

snap ring, 
retaining ring 

2111 

サークリップ 止め輪のうちC字形のもの(図3)。C形止め輪と

もいう。 

circlip 

2112 

C形軸用偏心

止め輪 

環状の溝をもつ軸の溝部にはめて,軸挿入部品の軸
方向の移動を防ぐ円環状のばねで,内径の中心位置
と外径の中心位置とが異なる止め輪(図3)。 
注記 JIS B 2804参照。 

Cリング, 
スナップ

リング 

C-type retaining 

ring (for shaft), 

snap ring 

2113 

C形穴用偏心

止め輪 

円筒穴内部に環状の溝をもつ穴の溝部にはめて,穴
挿入部品の円筒方向の移動を防ぐ円環状のばねで,
内径の中心位置と外径の中心位置とが異なる止め
輪(図3)。 
注記 JIS B 2804参照。 

Cリング, 
スナップ

リング 

C-type retaining 

ring (for bore), 

snap ring 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

2114 

C形軸用同心

止め輪 

環状の溝をもつ軸の溝部にはめて,軸挿入部品の軸
方向の移動を防ぐ円環状のばねで,内径の中心位置
と外径の中心位置とが同一の止め輪(図3)。 
注記 JIS B 2804参照。 

Cリング, 
スナップ

リング 

C-type retaining 

ring with 
uniform section 
(for shaft), 

snap ring 

2115 

C形穴用同心

止め輪 

円筒穴内部に環状の溝をもつ穴の溝部にはめて,穴
挿入部品の円筒方向の移動を防ぐ円環状のばねで,
内径の中心位置と外径の中心位置とが同一の止め
輪(図3)。 
注記 JIS B 2804参照。 

Cリング, 
スナップ

リング 

C-type retaining 

ring with 
uniform section 
(for bore), 

snap ring 

2116 

E形止め輪 

軸用の止め輪で,その形状が文字Eに似ている止め
輪(図3)。 
注記 JIS B 2804参照。 

Eリング 

E-type retaining 

ring 

2117 

グリップ止め

輪 

軸用の止め輪で,溝を付けていない軸に使用する止
め輪(図3)。 
注記 JIS B 2804参照。 

grip ring 

2120 

ばね座金 

ねじの緩み止めに用いるばね作用を利用した座金
の総称(図4〜図8及び図59)。 
注記 JIS B 1251参照。 

スプリン

グワッ
シャ 

spring washer, 
lock washer 

2121 

波形ばね座金 
(なみがたば

ねざがね) 

線を巻いて,波形に成形したばね座金(図5)。 
注記 JIS B 1251参照。 

waved spring 

washer, 

curved spring 

washer 

2122 

波形座金 
(なみがたざ

がね) 

円環状の薄板に波形を付けたばね座金(図6及び図
7)。 

ウェーブ

ワッシ
ャ 

waved washer, 
curved washer 

2123 

皿ばね座金 

底がない皿状のばね座金(図59)。 
注記 JIS B 1251参照。 

conical spring 

washer 

2124 

歯付き座金 

円環状の薄板にねじれた歯を付けたばね座金(図
8)。内歯形,外歯形,皿形及び内外歯形がある。 
注記 JIS B 1251参照。 

toothed washer, 
toothed lock 

washer 

2130 

スプリングピ

ン 

弾性がある板を円筒状に丸め,その半径方向のばね
作用を利用し,穴に打ち込んで隣接部品を連接する
ピン(図9)。 
注記 JIS B 2808参照。 

ロールピ

ン 

spring pin, 
roll pin 

2131 

溝付きスプリ

ングピン 

スプリングピンの一種で,穴に打ち込んだとき,円
筒状に丸めた両端が接合しない程度に成形したピ
ン(図9)。端部は,両面取り及び片面取りがある。 
注記 JIS B 2808参照。 

ロールピ

ン 

slotted spring-type 

straight pin, 

roll pin 

2132 

二重巻きスプ

リングピン 

スプリングピンの一種で,円筒状に一巻き以上丸め
たピン(図9)。 
注記 JIS B 2808参照。 

coiled spring-type 

straight pin 

2140 

スナップピン 軸の径方向の孔に差し込み,軸の相対移動を防ぐピ

ン(図10)。 

Rピン, 
松葉ピン 

spring cotter pin, 
snap pin 

2150 

スナップリテ

ーナ 

軸の溝に差し込み,軸の相対移動を防ぐリテーナ
(図11)。 

だるまピ

ン 

hairpin clip, 
snap retainer 

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番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

2160 

ばね板ナット 
(ばねいたな

っと) 

薄板ばねで,パネルに差し込む挿入部及びナット部
のある締結部品(図12)。 
注記 挿入部のばね作用を利用して,あらかじめパ

ネルに差し込んだ後,被保持部品を重ねてね
じ部品で締結する。 

spring nut 

2161 

押込みばね板

ナット 

薄板ばねの中心部に,スタッドを押し込む爪をもつ
締結部品(図13)。 
注記 ばね作用及び爪部の抜け止め作用によって

スタッドを保持し,被保持部品とパネルとを
締結し,保持する。 

push-on spring 

nut 

2170 

ガータスプリ

ング 

密着巻のコイルばねの両端を連結し,環状にして締
付けに用いるばね(図14)。 

garter spring, 
bracelet spring 

2180 

ホースクラン

プ 

板状又は線状の材料を用いて環状に成形し,材料の
弾性を利用してホース差込み接続部を締め付ける
ばね(図97)。 

hose clamp 

2200 

懸架ばね 
(けんがばね)

一般に,自動車,鉄道車両などの車体を支えるばね。  

suspension spring, 
chassis spring 

2300 

担いばね 
(にないばね)

鉄道車両などの車体を支える重ね板ばね(図15及
び図16)。 

bearing spring, 
carriage spring 

2400 

まくらばね 

台車枠と車体との間に用いるばね(図17及び図
18)。 

bolster spring 

2500 

軸ばね 

軸箱と台車枠との間に用いる上下方向の衝撃を緩
和するばね。 

axle spring, 
bearing spring 

2600 

弁ばね 

内燃機関の吸排気弁などに用いるコイルばね。 

valve spring 

2700 

クラッチスプ

リング 

密着巻部分が比較的長いねじりコイルばねで,コイ
ル部の巻締め力を利用し,巻締めの方向にだけトル
クを伝達するばね。 

clutch spring, 
wrap spring 

2800 

スタビライザ 車体に遠心力が作用した場合の車体の横揺れを少

なくするために取り付けられているばねの総称。 
注記1 丸棒を略“コ”の字の形状に成形したもの

が一般的で,中実のもの(中実スタビライ
ザ)及び中空のもの(中空スタビライザ)
がある(図51及び図52)。 

注記2 JIS D 0111参照。 

stabilizer bar, 
anti-roll bar, 
sway bar, 
tubular stabilizer 

bar 

2910 

シートばね 

車両用の座席,いす,寝具などに用いるクッション
用のばねの総称(図39及び図62)。 
注記 ジグザグばね,圧縮コイルばね,たる形コイ

ルばね,空気ばねなどが用いられている。 

seat spring 

2920 

バイアスばね コイルばね,板ばねなどを用いて外力を負荷して,

2方向動作を繰り返して行わせるために用いるばね
の総称。 

bias spring 

2930 

摩擦ばね 

摩擦を利用して減衰を生じさせるばねの総称(図
43,図61及び図96)。 
注記 輪ばね,異形断面を用いた二重巻のコイルば

ねなどがある。 

friction spring 

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B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

c) 形状 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

3100 

板ばね 
(いたばね) 

板状の材料を用いたばねの総称。狭義には,ばね板
で構成したばねを指す。 
注記 JIS D 0111参照。 

leaf spring 

3110 

重ね板ばね 

ばね板を重ね合わせて構成した板ばね(図15〜図
23,図64,図77及び図78)。 
注記 JIS B 2710-1〜JIS B 2710-4及びJIS D 0111参

照。 

leaf spring, 
laminated spring 

3111 

マルチリーフ

スプリング 

階段状に長さの異なるばね板を重ね合わせて構成
した板ばね(図15〜図21)。 

multi-leaf spring 

3112 

テーパリーフ

スプリング 

他部品との取付部分を除き,ほぼ全体にわたってテ
ーパを施してある板ばね。 
注記 より均一な応力分布を得るため,放物線状に

テーパを施す場合もあるので,パラボリック
リーフスプリングともいう(図22及び図23)。 

tapered leaf spring, 
parabolic leaf 

spring 

3113 

Jリーフスプ

リング 

J字形の板ばね(図24)。 

J-leaf spring 

3114 

Zリーフスプ

リング 

Z字形の板ばね(図25)。 

Z-leaf spring 

3115 

トレーリング

リーフ 

エアサスペンションに用い,主にリンク機構として
車軸の前側でシャシフレームとつなぐ板ばね(図
26)。 
注記 エアサスペンションは,JIS D 0111参照。 

trailing leaf for 

air suspension 

3116 

プログレッシ

ブ重ね板ば
ね 

常時荷重を受けるばね(主ばね)と,荷重の増加と
ともに補助的に働くばね(補助ばね)とで構成した
重ね板ばね(図21)。 

progressive leaf 

spring, 

progressive rate 

leaf spring, 

variable rate leaf 

spring 

3117 

親子重ね板ば

ね 

常時荷重を受けるばね(親ばね)と荷重が増加した
後に補助的に働くばね(子ばね)とで構成した重ね
板ばね(図17及び図20)。 

two-stage 

progressive leaf 
spring 

3120 

半だ円ばね 

半だ円のような形状をした重ね板ばね(図15,図
16,図19〜図23,図64,図77及び図78)。 

semi-elliptic spring, 
half-elliptic spring 

3130 

だ円ばね 

だ円のような形状をした重ね板ばね(図17及び図
18)。 
注記 二組組み合わせたものを2連ばね(図17),

三組組み合わせたものを3連ばね(図18)な
どという。 

full-elliptic spring 

3140 

対称ばね 

センタボルト又はセンタピンの位置が,スパンの中
央にある重ね板ばね(図15〜図18,図20及び図64)。 

symmetrical leaf 

spring 

3150 

非対称ばね 

センタボルト又はセンタピンの位置が,スパンの中
央にない非対称の重ね板ばね(図19,図21〜図23,
図77及び図78)。 

unsymmetrical leaf 

spring, 

asymmetrical leaf 

spring 

3160 

FRP板ばね 

繊維強化プラスチックを用いた板ばね(図87)。 

fiber reinforced 

plastic leaf spring 

background image

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

3161 

GFRP板ばね  ガラス繊維を強化材とした繊維強化プラスチック

を用いた板ばね。 

glass fiber 

reinforced plastic 
leaf spring 

3200 

コイルばね 

線,棒状又は板状の材料をら(螺)線形状に成形し
たばねの総称。 
注記 圧縮コイルばね(図27,図28,図34〜図43,

図84,図85及び図88〜図93並びにJIS B 
2704-1,JIS B 2704-2参照),引張コイルばね
(図29及び図30並びにJIS B 2704-1及びJIS 
B 2704-3参照),ねじりコイルばね(図31〜
図33並びにJIS B 2709-1及びJIS B 2709-2
参照)など。 

巻きばね,
つる巻き

ばね 

coil spring, 
helical spring 

3210 

圧縮コイルば

ね 

主として,圧縮荷重を受けるコイルばね(図27,図
28,図34〜図43,図84,図85,図88,図89及び
図91〜図93)。 

押しばね 

helical 

compression 
spring 

3220 

引張コイルば

ね 

(ひっぱりこ

いるばね) 

主として,引張荷重を受けるコイルばね(図29及
び図30)。 

引きばね 

helical extension 

spring 

3221 

2本線引張コ

イルばね 

2本の線を併置した素線からなる引張コイルばね
(図30)。 

double wire 

extension spring 

3230 

ねじりコイル

ばね 

主として,ねじりモーメントを受けるコイルばね
(図31〜図33)。 

トーショ

ン 

helical torsion 

spring 

3231 

2本線ねじり

コイルばね 

2本の線を併置した素線からなるねじりコイルばね
(図32)。 

double wire torsion 

spring 

3232 

重ね巻きねじ

りコイルば
ね 

コイル部を二重にした,ねじりコイルばね(図33)。 
注記 ねじりコイルばねの端末を折り返して,最初

のコイル外径を内径側として,二重にコイリ
ングしたばね。 

duplex torsion 

spring 

3240 

円形コイルば

ね 

円形に巻いたコイルばねの総称。 

circular coil spring 

3241 

円筒コイルば

ね 

円筒形のコイルばね(図27〜図36,図40〜図42,
図84,図85,図90及び図92)。 
注記 2個組み合わせたものを二重コイルばね(図

34),3個組み合わせたものを三重コイルばね
(図35)などという。 

cylindrical coil 

spring, 

cylindrical spring, 
double coil spring, 
triple coil spring 

3242 

円すいコイル

ばね 

円すい形のコイルばね(図37及び図43)。 

conical spring 

3243 

鼓形コイルば

ね 

(つづみがた 

こいるばね)

中央がくびれた鼓形又は砂時計形のコイルばね(図
38)。 

waisted spring 

3244 

たる形コイル

ばね 

たる形のコイルばね(図39)。 

barrel spring 

3245 

テーパコイル

ばね 

材料の直径が変化しているコイルばね(図36)。 

coil spring with 

tapered material 

3246 

たる形テーパ

コイルばね 

たる形で,材料の直径が変化しているコイルばね
(図88)。 

barrel tapered coil 

spring 

background image

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

3247 

片絞りコイル

ばね 

円筒コイルばねの片側端部を円すい形に成形した
圧縮コイルばね(図89)。 

beehive 

compression 
spring 

3248 

圧縮ねじりコ

イルばね 

圧縮及びねじりの作用を生じさせるコイルばね(図
90)。 

compression- 

torsion coil 
spring 

3249 

圧縮アークコ

イルばね 

コイル軸が円弧状の圧縮コイルばね(図91)。 

arc compression 

coil spring 

3250 

不等ピッチコ

イルばね 

ピッチが均一でない圧縮コイルばね(図37及び図
85)。 

variable pitch 

spring 

3260 

異形コイルば

ね 

コイルの形状によるばねの総称で,円筒,円すい,
鼓形及びたる形以外の形のコイルばね(図93)。 

irregular shaped 

coil spring 

3261 

長円コイルば

ね 

異形コイルばねの一種で,コイル横断面が長円又は
これと類似の形状のコイルばね(図93)。 

elliptical coil 

spring 

3271 

円形断面ばね 材料の断面形状が円形のコイルばね。 

circular section 

wire spring, 

circular section 

wire coil spring 

3272 

異形断面ばね 材料の断面形状が円形以外のコイルばね(図40及

び図41)。 

non-circular wire 

coil spring 

3273 

角ばね 
(かくばね) 

異形断面ばねの一種で,材料の断面形状が長方形又
は正方形のコイルばね(図33及び図41)。 

rectangular wire 

coil spring, 

square 

cross-section 
wire spring 

3274 

卵形断面ばね 
(たまごがた

だんめんば
ね) 

異形断面ばねの一種で,材料の断面形状が卵形のコ
イルばね(図40)。 

egg-shaped wire 

coil spring, 

ovate wire coil 

spring, 

oval wire coil 

spring 

3280 

より線ばね 

より線状の材料を用いたコイルばね(図42)。 

stranded wire 

spring 

3290 

コイルドウェ

ーブスプリ
ング 

帯状の線材を波形に成形しつつ,その谷と次の山と
が接するようにコイル状に巻いた圧縮コイルばね
(図92)。 

coiled wave 

spring 

3300 

竹の子ばね 

長方形断面の材料の長辺がコイル中心線に平行な
円すいコイルばね(図43)。 

volute spring 

3400 

渦巻ばね 
(うずまきば

ね) 

平面内で渦巻形をしているばね(図44〜図49)。 

spiral spring 

3410 

ぜんまい 

薄板状の材料を用いた渦巻ばね(図44〜図49)。 

power spring 

3411 

接触形ぜんま

い 

材料どうしが互いに接触しているぜんまい(図45,
図48及び図49)。 

motor spring 

3412 

非接触形ぜん

まい 

材料どうしが互いに接触していないぜんまい(図
44,図46及び図47)。 

non-contact-type 

spiral spring 

3413 

ひげぜんまい 計器用などに使用する,小形で精密な非接触形ぜん

まい(図47)。 

hair spring 

background image

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

3414 

定荷重ぜんま

い 

(ていかじゅ 

うぜんまい)

たわみが変化しても,荷重又はトルクがほとんど変
化しない密着巻のぜんまい(図48及び図49)。 

constant force 

spiral spring 

3500 

トーションバ

ー 

任意断面の棒状で,長手方向の軸まわりにねじりを
受けて使うばね(図50)。 
注記 JIS D 0111参照。 

ねじり棒

ばね 

torsion bar spring  

3600 

皿ばね 

中心に孔の開いた円板を円すい状に加工した,圧縮
方向にばね作用をする,底のない皿形のばね(図59
及び図102)。 
注記 JIS B 2706参照。 

disc spring 

(Belleville), 

coned disc spring, 
Belleville spring 

3610 

ダイアフラム

スプリング 

皿ばねの内周側に,中心に向かう複数の舌片状のレ
バーを形成し,作用時には外周及びレバー基部を支
点としてばね作用をするばね(図60)。 

diaphragm spring 

3700 

輪ばね 
(わばね) 

外輪は内側に,内輪は外側に傾斜がある摩擦面をも
った輪状のばねを重ね合わせたばね(図61)。 

ring spring 

3810 

ジグザグばね ジグザグ形のばね(図62)。 

Sばね 

zigzag spring 

3820 

U字形ばね 

U字形のばね(図63)。 

U-spring 

3830 

金網ばね 
(かなあみば

ね) 

小径の鋼線などを編んで作った金網を圧縮成形し
たばね。 

メッシュ

スプリ
ング 

wire mesh spring 

3840 

円弧状ばね 

線又は薄板を用いた円弧状(U字形又は双曲線状)
のばねの総称。 
注記 軸又は穴の溝にはめ,相手部品の相対移動を

防ぐ止め輪などがある(図3)。 

hyperbolic spring 

3850 

円盤ばね 

外周及び内周に隔てて案内を入れ,一方を支え他方
に軸線方向の荷重を加えて使用する円盤状のばね。 
注記 広義には,円盤状のばねの総称で,皿ばねな

どもその一種である(図59,図60及び図
102)。 

disc spring 

d) 構成部品又は部分 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

4111 

主ばね 
(しゅばね) 

プログレッシブ重ね板ばねにおいて,常時荷重を受
けるばね(図21)。 

main spring 

4112 

補助ばね 

プログレッシブ重ね板ばねにおいて,荷重の増加と
ともに補助的に働くばね(図21)。 

auxiliary spring, 
second stage 

leaves 

4113 

親ばね 

親子重ね板ばねにおいて,常時荷重を受けるばね
(図17及び図20)。 

main spring 

4114 

子ばね 

親子重ね板ばねにおいて,荷重が増加した後に補助
的に働くばね(図17及び図20)。 

helper spring 

4120 

ばね板 
(ばねいた) 

重ね板ばねを構成する板。 

leaf, 
plate 

4121 

親板 
(おやいた) 

両端に荷重支持のための目玉又は取付部をもつば
ね板(図15及び図64)。 

main leaf, 
top leaf 

background image

10 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

4122 

全長板 
(ぜんちょう

ばん) 

スパン以上の長さをもつばね板(図15)。 

full length leaf 

4123 

子板 
(こいた) 

親板以外のばね板(図15)。 

back-up leaf 

4124 

押さえばね板 親板を逆方向の荷重に対して保護するためのばね

板(図64及び図65)。 

tension plate, 
auxiliary leaf, 
rebound leaf 

4125 

長方形断面 

断面形状が長方形のばね板の断面(図66)。 
注記 JIS G 4801参照。 

rectangular section 

4126 

こば 

板ばねの平鋼の側部の総称(図66)。 
注記 こばの半径を板厚のほぼ半分にとった場合

を,丸こばという。 

round edge of flat 

bar 

4127 

アイリーフ 

重ね板ばねに組み込んだ目玉付きのばね板(図71)。  

eye leaf 

4130 

ばね板端部 
(ばねいたた

んぶ) 

ばね板の端部(図69及び図76)。 

開先 

leaf end 

4131 

目玉 
(めだま) 

ばね板の端部を丸く巻いた部分(図15,図20及び
図67)。 

(spring) eye 

4132 

二番巻 
(にばんまき)

親板の次のばね板の端部を,親板の目玉に沿って巻
いた部分(図15及び図68)。 

second leaf 

wrapper 

4133 

上巻き目玉 
(うえまきめ

だま) 

板ばねの目玉の名称で,親板端部を上向きに丸めた
目玉(図67)。 

upturned eye 

4134 

下巻き目玉 
(したまきめ

だま) 

板ばねの目玉の名称で,親板端部を下向きに丸めた
目玉(図67)。 

downturned eye 

4135 

ベルリンアイ 板ばねの目玉の名称で,その中心が親板のほぼ中心

線上になるように丸めた目玉(図67)。 

Berlin eye 

4136 

三角開先 
(さんかくか

いさき) 

板ばねの子板端部の形状種類で,三角形状にトリミ
ングしたもの(図69及び図76)。 

end trimmed with 

diamond point 

4137 

ミリタリラッ

パ 

板ばねの二番巻の一種で,巻いた部分が3/4巻の形
状(図68)。 

military wrapper 

4141 

中心穴 

重ね板ばねにおいて,各リーフの中央部分に設けた
締結用の穴。 

centre hole 

4142 

だぼ 

ばねのずれを防ぐために,ばね板の小部分を押し出
したもの(図69)。 

nib 

4143 

だぼ穴 

だぼを受けるばね板の穴(図69)。 

slit 

4144 

センタカップ 疲労強度の向上を目的として,センタボルト穴の周

囲を押し出したもの(図70)。 

cup centre 

4151 

センタピン 

重ね板ばねの胴締めとばね板相互とのずれを防ぐ
リベット(図15)。 

centre pin 

4152 

センタボルト 重ね板ばねの中央部で,ばね板を締め付けるボルト

(図19〜図21)。 

centre bolt 

4153 

クリップ 

重ね板ばねのばね板が,相互に離れること及び横ず
れすることを防ぐ金具(図19〜図21及び図73)。 

clip, 
rebound and 

alignment clip 

background image

11 

B 0103:2015  

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番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

4154 

クリップバン

ド 

クリップに用いる板状の部品(図73)。 

clip plate 

4155 

クリップボル

ト 

クリップに用いるボルト(図20及び図73)。 

clip bolt 

4156 

クリップパイ

プ 

クリップに用いる管状の部品(図73)。 

clip pipe, 
spacer tube 

4157 

ブシュ 

重ね板ばねの目玉にはめ込み,軸受の働きをする部
品(図20及び図74)。 

bush, 
bushing 

4158 

スペーサ 

重ね板ばねで,必要な間隔を保持するために装着す
る板状の部品(図17及び図20)。 

spacer 

4159 

センタスペー

サ 

フレッティング腐食(番号5337参照)を防ぐため
に,重ね板ばねの中央締付部の板間に挿入する合成
樹脂製などの板状の部品(図75)。 
注記 JIS B 2710-2参照。 

centre spacer, 
inter-leaf liner 

4160 

インタリーフ 重ね板ばねのばね板間に,全長又は部分的に挿入す

るゴム製,合成樹脂製などの板(図75)。 

inter-leaf liner, 
bearing liner 

4161 

サイレンサ 

きしみ音(番号5326参照),たたき音(番号5325
参照)などの抑制のために,重ね板ばねの先端部に
付ける,又はコイルばねとばね座との間に挿入する
ゴム製,合成樹脂製などの部品(図19及び図76)。 

silencer, 
tip insert, 
liner 

4162 

マスダンパ 

重ね板ばねの共振抑制のために,振幅の大きい部分
に付けるおもり(図77)。 

mass damper 

4163 

ダイナミック

ダンパ 

重ね板ばねの共振抑制のために,振幅の大きい部分
に付けるダンパで,おもり,ゴムばねなどで構成す
る部品(図78)。 

dynamic damper, 
vibration absorber 

4164 

胴締め 
(どうじめ) 

重ね板ばねのばね板を締め付ける枠形金具(図15
及び図80)。 

band, 
backle 

4165 

端受け 
(はしうけ) 

だ円ばね又は機関車用半だ円ばねの両端を支える
金具(図18及び図79)。 

end block 

4210 

圧縮コイルば

ね端部 

圧縮コイルばねの巻端の部分(図81)。 

end of helical 

compression 
spring 

4211 

オープンエン

ド 

圧縮コイルばね端部形状の一種で,端末がコイル軸
方向に隣のコイルと隙間がある形状[図81 d),e),
f)]。 

open end 

4212 

クローズドエ

ンド 

圧縮コイルばね端部形状の一種で,端末がコイル軸
方向に隣のコイルと接している形状[図81 a),b),
c)]。 

closed end 

4213 

ピッグテール

エンド 

圧縮コイルばね端部形状の一種で,端末がコイル径
方向内側に巻き込まれた形状[図81 h)]。 

pigtail end 

4214 

タンジェント

テールエン
ド 

圧縮コイルばね端部形状の一種で,端末がコイル接
線方向に伸ばされた形状[図81 g)]。 

tangent-tail end 

4215 

研削エンド 

圧縮コイルばね端部形状の一種で,コイル端面が研
削された形状[図81 b),e)]。 

ground end 

4216 

テーパエンド 圧縮コイルばね及び板ばねのばね板端部形状の一

種で,圧延,鍛造,研削などによってテーパ加工を
施した形状[図76及び図81 c),f)]。 

tapered end 

background image

12 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

4217 

オープンフラ

ットエンド 

圧縮コイルばねの端部形状の一種で,端面が平ら
で,端末がコイル軸方向に隣接するコイルと隙間が
ある形状[図81 i)]。 

open flat end 

4220 

引張コイルば

ね端部 

引張コイルばねの巻端の部分(図82)。 

end of helical 

extension spring 

4221 

フック 

引張コイルばねの荷重をかける鍵状の端末部分(図
29及び図82)。 

hook, 
end loop 

4222 

丸フック 

引張コイルばねのフックの一種で,丸形のフック
[図82 b)]。 

full loop over 

centre 

4223 

半丸フック 

引張コイルばねのフックの一種で,半円形のフック
[図82 a)]。 

half loop over 

centre 

4224 

Uフック 

引張コイルばねのフックの一種で,U字形のフック
[図82 f)]。 

long round end 

hook over centre 

4225 

Vフック 

引張コイルばねのフックの一種で,V字形のフック
[図82 g)]。 

V-hook over 

centre 

4226 

角フック 

引張コイルばねのフックの一種で,角形のフック
[図82 e)]。 

rectangular hook 

4227 

逆丸フック 
(ぎゃくまる

ふっく) 

引張コイルばねのフックの一種で,丸フックを逆に
ねじった形のフック[図82 c)]。 

counter-type full 

loop 

4228 

斜め丸フック 引張コイルばねのフックの一種で,コイル外周部か

ら斜めに成形したフック[図82 j)]。 

inclined side hook  

4229 

絞り丸フック 引張コイルばねのフックの一種で,端末が絞り込ま

れたコイル部に成形した丸形のフック[図82 h)]。 

tapered end with 

circular hook 

4230 

側面丸フック 引張コイルばねのフックの一種で,コイル外周部か

らコイル軸線方向に成形した丸形のフック[図82 
d)]。 

full loop at side 

4231 

ねじ込みフッ

ク 

引張コイルばねのフックの一種で,ばね端末のコイ
ル部にボルトなどをねじ込んで固定したフック[図
82 i)]。 

threaded plug to 

fit plain end 
spring 

4232 

ねじ込みフッ

クプレート 

ねじ込みフックの一種で,ばね端末のコイル部にプ
レートをねじ込んだフック[図82 i)]。 

hook plate with 

coil holes 

4233 

コイルドイン

スクリュー
ドプラグ 

ばね端末のテーパ状に絞り込まれたコイル部に取
り付けたスタッドプラグ[図82 m)]。 

coiled-in screwed 

plug 

4234 

二重フック 

引張コイルばねの丸フックの一種で,ばね端末のコ
イル二巻をコイル中心軸線上に,その方向へ向けた
フック[図82 k)]。 

double loop 

4235 

スイベルフッ

ク 

引張コイルばねのフックの一種で,ばね端末がテー
パ状に絞り込まれたコイル部に取り付けた回転可
能なフック[図82 l)]。 

swivel hook 

4240 

ねじりコイル

ばね腕部 

ねじりコイルばねの巻端の部分(図83)。 

end of coil torsion 

spring 

4251 

外側コイル 

二重コイルばねの外側のコイル(図34)。 

outside spring, 
outer spring 

4252 

内側コイル 

二重コイルばねの内側のコイル(図34)。 

inside spring, 
inner spring 

4253 

座 

ばねを据える部位,相手部品などの総称。 

seat 

background image

13 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

4254 

研削端面 

圧縮コイルばねの端面研削した面。 

ground face 

4255 

コイル端末 

コイルばねの両端部分。 

coil end 

4310 

ぜんまい端部 ぜんまいの内外の巻端の部分(図45及び図46)。 

end of power spring  

4320 

ぜんまいケー

ス 

動力用接触形の渦巻ばねを所定の姿に保持するケ
ース(図94)。 

こう箱 

winding barrel 

4410 

トーションバ

ー端部 

トーションバー端の締結部(図50)。 
注記 一般に有効径より端部径が大きく,セレーシ

ョン加工又はスプライン加工を施したもの,
四角又は六角に据え込んだものなどがある。 

torsion bar head 

4420 

止め輪の開口

部 

輪状の止め輪を開閉させるために,先端どうしに隙
間をもたせた端部。 

aperture of snap 

ring 

4430 

スタビライザ

目玉部 

スタビライザ端部の相手部品への取付部分(図51)。  

eye of stabilizer 

bar 

4431 

アイブシュタ

イプ 

スタビライザ目玉部形状の一種で,孔にブシュを通
して固定する形式(図53)。 

eye bush type 

4432 

ゴムマウント

タイプ 

スタビライザ目玉部形状の一種で,ゴムブシュで目
玉を挟み固定する形式(図54)。 

rubber mount type 

4433 

テーパアイタ

イプ 

スタビライザ目玉部形状の一種で,テーパ状の孔に
固定する形式(図55)。 

tapered eye type 

4434 

ボールジョイ

ントタイプ 

スタビライザ目玉部形状の一種で,ボールジョイン
トで固定する形式(図56)。 

ball joint type 

4441 

スタビライザ

リンク 

スタビライザの目玉部と車体側とを連結するリン
ク(図57)。 

スタビリ

ンク 

link of stabilizer 

bar 

4442 

横ずれ防止バ

ンド 

スタビライザが横方向にずれるのを防止するため
に装着するバンド又はバンド状の構造物(図58)。 

anti slide band 

4443 

輪ばね外輪 

輪ばねの外側に組み込む輪(図61)。 

outer ring 

4444 

輪ばね内輪 

輪ばねの内側に組み込む輪(図61)。 

inner ring 

e) 設計 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5100 

ばね特性 

ばねに加わる荷重と,それによって生じるばねのた
わみとの関係。 

spring 

characteristics 

5111 

線形特性 

荷重とたわみとの関係が,線形となるばね特性。 

linear 

characteristics 

5112 

非線形特性 

荷重とたわみとの関係が,線形ではない(非線形)
ばね特性。 

non-linear 

characteristics 

5113 

交会点 
(こうかいて

ん) 

荷重たわみ特性が屈折している非線形特性ばねの
荷重−たわみ線図において,1段目と2段目との特
性を延長した線上の交点。このような非線形特性ば
ねの例としては,2段ピッチコイルばね,プログレ
ッシブ重ね板ばねなどがある(図95)。 

inflection point 

5114 

変曲点 

非線形特性ばねの荷重−たわみ線図において,特性
が変化し始める点又は終了する点(図95)。 
注記 特性の遷移部分が無視できるほど微小な場

合は,交会点のことを変曲点と呼ぶこともあ
る。 

transition point 

background image

14 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5115 

ばね定数 
(ばねじょう

すう) 

ばねに単位変形量(たわみ又はたわみ角)を与える
のに必要な力又はモーメント。 
注記 一般には,静的荷重に対する静ばね定数のこ

とをいう。 

spring rate, 
spring constant, 
rate of spring 

5116 

動ばね定数 

自動車用懸架ばねなどのように定常的に振動して
いるばねに関し,実際の振動状態におけるばね特性
を表す動的荷重に対するばね定数(図98)。 
注記 対角線ばね定数ともいい,一般には,15 Hz

程度まで対角線ばね定数と動ばね定数とは
同じである。 

対角線ば

ね定数 

dynamic spring 

rate 

5117 

ワインドアッ

プ剛性 

車体の加速度によって,走行方向とは直角な水平軸
の周りに生じるねじりモーメントに対する懸架用
板ばねの剛性。 

wind-up stiffness 

5118 

横剛性 

ばねの通常使われる方向とは直角の方向からの荷
重に対する剛性。重ね板ばねの場合は,板幅方向の
剛性。 

transverse 

stiffness 

5119 

固有振動数 

振動系の自由振動の振動数,又はばね単体が自由振
動するときの振動数。 

natural frequency fe 

5120 

ヒステリシス ばね,又はばねと周辺部品との摩擦抵抗によって,

減荷時の荷重−たわみ曲線が加荷時を下回る現象
(図98)。 

hysteresis 

5121 

縦弾性係数 

弾性限度内における垂直応力と垂直ひずみとの比。 ヤング率 

modulus of direct 

elasticity, 

Young's modulus 

5122 

横弾性係数 

弾性限度内におけるせん断応力とせん断ひずみと
の比。 

shear modulus, 
modulus of rigidity 

5123 

荷重−たわみ

曲線 

ばね特性を表す,荷重とたわみとの関係を表した曲
線。 

load-deflection 

diagram 

5130 

力 

運動を起こすため若しくは緩和するために,又は系
の釣合いを保つために,ばねにかかる作用又はばね
から生じる作用。 

force, 
load 

5131 

ばね荷重 

ばねに加わる荷重,又はばねから生じる荷重。 

spring load 

5132 

指定荷重 

使用目的から指定するばね荷重。 

specified load 

F1,F2 

5133 

初荷重 

ばねを機械に取り付けたとき,ばねに加わる荷重。  

initial load 

5134 

最大荷重 

ばねに加わる最大の荷重。 

maximum load 

5135 

静的荷重 

時間的に,ほぼ変動しない荷重。 

static load, 
dead load 

5136 

動的荷重 

繰り返し変動する繰返し荷重,大きさと向きが変わ
る交番荷重など,時間的に変動する荷重。 

dynamic load 

5137 

軸荷重 

一般にコイル軸線方向に加わる荷重。 

axial load 

5138 

横荷重 

ばねの通常使用する方向とは,直角の方向に加わる
荷重。重ね板ばねの場合は,板幅方向に加わる荷重。 

transverse load 

5139 

横方向力 

コイルばねに作用する荷重のコイル軸と直交方向
との分力。横力ともいう。 

transverse force 

5140 

偏心荷重 

コイルばねに作用する荷重の作用線がコイル軸か
らずれている荷重。 

eccentric load 

5141 

ねじりモーメ

ント 

ねじりコイルばね,トーションバーなどに外力を加
えたときに,軸まわりに発生するモーメント。 

トルク 

torsional moment, 
torque 

background image

15 

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番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5142 

セッチング荷

重 

ばねにセッチングを施すとき,ばねに加える荷重。  

presetting load 

5151 

たわみ 

ばねに荷重,モーメントなどを加えた場合に発生す
る変位又は回転角。圧縮コイルばねのときは,ばね
両端の相対変位をいう。重ね板ばねのときは,両目
玉を結んだ線に対するセンタボルト位置からの垂
線の距離の変化をいう。トーションバーのときは,
ばねの両端の回転角をいう。ぜんまいのときは,巻
回数をいう。 

deflection 

5152 

全たわみ 

無荷重時から最大荷重時までのばねのたわみ。圧縮
コイルばねの場合は,自由長さと密着長さとの差を
いう。 

total deflection 

sc 

5153 

有効たわみ 

ばね特性を計算する基礎になるたわみ。 

active deflection, 
working deflection 

5161 

取付長さ 

取付時のばねの長さ。 
注記 取付高さともいう。 

set length, 
set height 

5162 

セッチング長

さ 

ばねにセッチングを施すとき,ばねを押さえる長
さ。 
注記 セッチング高さともいう。 

presetting length, 
presetting height 

5211 

最大応力 

ばねに生じる最大の応力。 

maximum stress 

5212 

最小応力 

ばねに生じる最小の応力。 

minimum stress 

5213 

平均応力 

ばねに生じる繰返し応力の最大応力と最小応力と
の代数和の1/2。 

mean stress 

5214 

応力振幅 

ばねに生じる繰返し応力の最大応力と最小応力と
の代数差の1/2。 

stress amplitude 

5215 

最小最大応力

比 

ばねに生じる繰返し応力の最小応力の最大応力に
対する代数比。 

stress ratio 

5216 

応力分布 

ばねに生じる応力が分布して作用する状態,又はそ
の分布状況。 

distribution of 

stresses, 

stress distribution 

5217 

修正応力 

コイルばねなどの材料断面に生じる応力で,単純な
ねじり応力に直接せん断力,曲りばり効果などを考
慮した,応力修正係数を乗じた応力値。 

corrected stress, 
corrected 

torsional stress 

5218 

セッチング応

力 

ばねにセッチングを施すとき,ばねに生じる応力。  

presetting stress 

5219 

ひずみ 

力によって生じる形及び体積の変化率。 
注記 引張ひずみ,圧縮ひずみ及びせん断ひずみが

ある。 

strain 

5220 

せん断ひずみ 物体の形状変化を表すせん断方向のひずみ。 

shear strain 

5221 

せん断応力 

物体に形状変化をもたらすせん断方向の応力。 
注記1 圧縮コイルばねに荷重を負荷した場合,材

料はねじりを受けて材料表面にねじりによ
るせん断応力が発生する。このねじりによ
るせん断応力を,ねじり応力というときが
ある。 

注記2 コイルばねの応力修正係数(番号5511参

照)を考慮した場合をせん断修正応力,考
慮しない場合をせん断未修正応力という。 

shear stress, 
torsional stress 

τ 

5222 

曲げ応力 

物体に形状変化をもたらす曲げ方向の応力。 

bending stress 

σ 

background image

16 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5223 

応力−ひずみ

線図 

引張試験の全過程における試験片平行部の公称応
力と伸びとの関係を表す曲線。 
注記 JIS G 0202参照。 

stress-strain 

diagram, 

stress-strain curve 

5224 

ばね限界値 

薄板ばね材料の長期クリープ変形量を,短時間に推
定・評価するための特性値。 
注記 JIS H 3130参照。 

spring deflection 

limit 

5231 

破壊安全率 

ばねが破壊(降伏,疲労など)を起こす荷重(応力)
と通常の使用状況下における荷重(応力)との比。 

safety factor on 

margin 

5232 

S-N線図 
(えす-えぬ

せんず) 

縦軸に応力振幅,横軸に破壊までの繰返し数(破壊
せずに試験を終了した場合の繰返し数を含む。)を
とって描いた線図。 
注記 JIS G 0202参照。 

S-N diagram, 
stress endurance 

diagram 

5233 

時間強度線図 任意の繰返し応力条件下での寿命(折損までの繰返

し数)を設計段階で推定するために,縦軸に応力振
幅,横軸に平均応力をとり,適当な寿命間隔で,等
寿命線を引き,表した線図。 

fatigue strength 

diagram 

5234 

疲労強度 

疲労限度及び時間強度の総称,又は反復する応力に
よって生じる破壊に耐え得る性質。 

fatigue strength 

5235 

疲労限度線図 疲労限度が,応力振幅と平均応力との組合せ方によ

って,及び/又は限度の表し方によって変化する様
子を示す線図。 
注記1 グッドマン(図101),ヘイ及びスミスによ

る疲労限度線図がある。 

注記2 JIS B 2704-1及びJIS B 2709-1参照。 

fatigue limit 

diagram 

5311 

座屈 

コイルばねに加わる圧縮荷重又はねじりモーメン
トがある大きさに達したとき,コイルの軸線が急に
波形,ら線形などに曲がる現象(図100)。 
注記 座屈荷重は,座の拘束状態,コイルばねの縦

横比などによって大きく変化する。 

buckling 

5312 

胴曲り 

コイルばねの軸線が,無荷重時に曲がっている状態
又は荷重の増加とともに曲がる現象。 
注記 製造時の初期変形,座の相対的な位置関係,

偏心荷重,座の傾きなどが原因で発生する。 

bowing 

5313 

横曲り 

平鋼又はそれを使用した重ね板ばねのばね板が,長
手方向に対して板幅方向に湾曲する現象。 

bowing, 
bowing of leaf 

spring 

5314 

横ずれ 

入力する荷重が大きくなった場合,車両への取付部
でスタビライザの軸方向に生じるずれ。 

slide 

5321 

共振 

外力の振動数がばねを含む系又はばね自身の固有
振動数に近づくと,振幅が非常に大きくなる現象。 

resonance 

5322 

共振振動数 

共振しているときの振動数。 
注記 共振振動数は,測定する量の性質によって異

なることがある。例えば,速度共振は,変位
共振と異なる振動数のときに起き得る。紛ら
わしいときは,速度共振振動数と明記する。 

resonance 

frequency 

5323 

サージング 

コイルばねを加振したときのねじり衝撃波がコイ
ル素線に沿ってばね両端間を往復する時間と,外力
の加振周期とが等しいときに生じる共振現象。 

surging 

background image

17 

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番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5324 

減衰 

振動系の要素又はその一部の運動に対する抵抗力
によって,エネルギーが失われる現象。 

damping 

5325 

たたき音 

ばねどうし又はばねと周辺部品とが,衝撃的に接触
したときに生じる音。 

rattle noise 

5326 

きしみ音 

ばねどうし又はばねと周辺部品とが,擦れ合うこと
によって生じる音。 

squeak noise 

5331 

荷重低下 

時間経過,高温,繰返したわみなどの影響によって,
ばねがへたって荷重が減少する現象。 

load loss, 
loss in load 

5332 

応力緩和 

ばねを一定の長さに伸長又は圧縮した状態に保持
したとき,応力が徐々に低下する現象。 

リラクセ

ーショ
ン, 

応力弛緩

(おう 
りょく 
しかん)

relaxation, 
stress relaxation 

5333 

へたり 

ばねの永久変形の総称。 
注記 静的へたり,動的へたり,温間へたりなどが

ある。 

spring set, 
permanent set in 

fatigue, 

settling 

5334 

高温クリープ

特性 

高温において,一定の荷重の下でひずみが時間とと
もに増加する現象で,その温度及び荷重の変化する
過程の特性。 

high-temperature 

creep 
characteristics 

5335 

孔食 
(こうしょ

く) 

局部腐食が,金属内部に向かって孔状に進行する腐
食。 
注記 JIS Z 0103参照。 

pitting, 
pitting corrosion 

5336 

腐食疲労 

腐食と繰返し応力との相乗作用によって,金属材料
に生じる強度低下。 

corrosion fatigue 

5337 

フレッティン

グ腐食 

ばねどうし又は他の部材との高い面圧による接触,
及び微小な相対的往復変位によって生じる摩耗腐
食現象。 
注記 JIS Z 0103参照。 

fretting corrosion 

5338 

応力腐食割れ 引張応力を受ける材料が,腐食環境下で通常の破壊

応力水準より低い応力で割れを生じる現象。 

stress corrosion 

cracking 

5341 

同軸度 

圧縮コイルばねのいずれか一方のコイル径から得
られる軸線をデータム軸直線とし,それと同軸上に
なければならない他の軸線の狂いの大きさ。 
注記 圧縮コイルばねのいずれか一方のコイル径

をデータム円とし,その中心に対する他方の
コイル径の中心の位置の狂いの大きさを同
心度という。 

coaxiality, 
concentricity 

5342 

直角度 

端部に平たんな平面をもつ圧縮コイルばねのいず
れか一方の座面から得られるデータム平面に対し,
それに直角でなければならないコイル軸線の狂い
の大きさ。 

コイル外

側面の
傾き 

perpendicularity 

e1 

5343 

平行度 

端部に平たんな平面をもつ圧縮コイルばねのいず
れか一方の座面から得られるデータム平面に対し,
それに平行でなければならない他の一方の座面の
狂いの大きさ。 

parallelism 

e2 

background image

18 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5411 

板端法 
(ばんたんほ

う) 

ばね板から隣接するばね板への力の伝達が,板の先
端だけで行われるという仮定を基礎とする重ね板
ばねの設計方法。 

tip-contact method 

5412 

展開法 

重ね板ばねを,対称ばねの場合には長手方向に2等
分し,非対称ばねの場合にはスパン比に比例配分し
て,同一平面上に並べ直してできる1枚板のばね特
性が,元の重ね板ばねのそれに等しいとする設計方
法。 

developed leaf 

method 

5413 

ワインドアッ

プトルク 

車体の加速度によって,走行方向とは直角な水平軸
の周りに生じるねじりモーメント。 
注記 ワインドアップモーメントともいう。 

wind-up torque, 
wind-up moment 

5414 

板間摩擦 
(ばんかんま

さつ) 

重ね板ばねのばね板間のしゅう(摺)動に伴って生
じる摩擦。 

friction between 

plates 

5415 

ニップ応力 

重ね板ばねのニップを締め付けたとき,ばね板に生
じる曲げ応力。 

nip stress 

5416 

伝達荷重 

板端法において板の先端に伝達する荷重。 

transfer load 

5417 

バウンドスト

ローク 

懸架ばねにおける,常用荷重時からバンプストッパ
で止まるまでの行程。 

バンプス

トロー
ク 

bound stroke, 
bump stroke 

5418 

リバウンドス

トローク 

懸架ばねにおける,常用荷重時からリバウンドスト
ッパで止まるまでの行程。 

rebound stroke 

5421 

スパン 

板ばねの荷重支持点間の距離(図15,図16及び図
19〜図22)。 

span, 
loaded length 

5422 

有効スパン 

板ばねのばね特性を計算する基礎になるスパンで,
荷重支持点間の長さから胴締め部,Uボルト締付け
部などのばね作用をしない部分を除いたもの。 

effective length 

5423 

ストレートス

パン 

板ばねの荷重支持点間を水平に展開した長さ(図
19)。 

straight span, 
straight length, 
flat length 

lST 

5424 

ステップ 

重ね板ばねの隣接するばね板の長さの相違からで
きる段(図15)。 

step 

5425 

反り 
(そり) 

重ね板ばねの最上ばね板で,使用時に引張応力を生
じる面のセンタピン又はセンタボルトの位置から,
両目玉中心間又は荷重支持点間を結んだ直線への
垂直距離(図15,図16及び図19〜図22)。 

camber, 
opening 

5426 

重ね板ばねの

高さ 

半だ円ばねでは,その最下ばね板の使用時に圧縮応
力を生じる面のセンタピン又はセンタボルトの位
置から,両目玉中心間又は荷重支持点間を結んだ直
線への垂直距離(図15,図16,図20及び図21)。 
だ円ばねでは,胴締めの最外側面間の距離(図17
及び図18)。 

height, 
overall height 

5427 

ニップ 

重ね板ばねにおいて,センタボルトなどで締め付け
る前の隣接するばね板とばね板との隙間。 

nip 

5428 

展開長さ 

ばね製品の部材を平面状に展開したときの全長。 
注記 素材に圧延,曲げなどの加工を施した場合,

素材の切断長さと異なるため,それと区別し
て呼ぶ。 

developed length 

background image

19 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5511 

コイルばねの

応力修正係
数 

コイルばねの円形材料断面に生じるせん断応力は,
線の湾曲及び直接せん断作用のため,コイル内側で
最大となる。この最大せん断応力を算出するため
に,単純なねじり応力に乗じる係数。 

stress correction 

factor 

5512 

ワールの応力

修正係数 

ワール(Wahl)の提唱したコイルばねの応力修正係
数で,圧縮コイルばね,引張コイルばねの設計計算
に最もよく用いる。 
注記 JIS B 2704-1参照。 

Wahl factor, 
Wahl stress 

correction factor 

5513 

初張力 
(しょちょう

りょく) 

無荷重時にコイル間が密着している引張コイルば
ねの,コイル間を密着する方向に作用している力。 

initial tension 

Fi 

5514 

初応力 
(しょおうり

ょく) 

引張コイルばねの初張力によって,コイル材料に生
じるせん断応力。 

initial stress 

τi 

5515 

コイルばねの

展開長さ 

コイルばねの材料の中心線を,平面に展開したとき
の長さ。 

developed length 

of coil spring 

5521 

自由長さ 

無荷重時のコイルばねの長さ。ただし,圧縮コイル
ばねの場合は,自由高さともいう(図27,図28,
図34〜図39及び図43)。 

free length, 
free height 

L0 

5522 

引張コイルば

ねの長さ 

引張コイルばねの,フックの内側間の長さ(図29)。  

length of inside 

hooks 

L0 

5523 

自由角度 

無荷重時のねじりコイルばねの,コイル両端部の相
対角度(図31)。 

free angle 

α0 

5524 

密着長さ 

圧縮コイルばねの互いに隣り合うコイルが密着し
たときの長さ。 
注記 密着高さともいう。 

solid length, 
solid height 

Lc 

5525 

コイル平均径 コイルばねの計算式に用いる,コイル内径と外径と

の平均値(図27及び図28)。 

mean diameter of 

coil 

5526 

コイル外径 

コイルばねの外径。 

outside diameter 

of coil 

De 

5527 

コイル内径 

コイルばねの内径。 

inside diameter of 

coil 

Di 

5528 

コイル図心径 異形断面コイルばねの,材料断面の図心間の距離

(図40)。 

mean diameter by 

gravitational 
centre of wire 

5529 

総巻数 

コイルばねのコイルの端から端までの巻数。 

total coils, 
total number of 

coils, 

total number of 

turns 

nt 

5530 

自由巻数 

コイルばねの総巻数から,両端の座巻数を引いた巻
数。 

number of free 

coils, 

number of free 

turns 

5531 

有効巻数 

コイルばねのばね定数の計算に用いる巻数。 
注記 圧縮コイルばねの場合は,総巻数から座巻を

引いた巻数となることが多い。 

active coils, 
number of active 

coils, 

number of active 

turns 

background image

20 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5532 

巻方向 

コイルばねのコイルの巻かれた方向。 

direction of helix 

5533 

右巻 

右ねじと同じようなコイルばねの,コイルの巻方向
(図27,図34及び図35)。 

right hand wind, 
right hand coiled, 
clockwise coil 

5534 

左巻 

左ねじと同じようなコイルばねの,コイルの巻方向
(図28,図34及び図35)。 

left hand wind, 
left hand coiled, 
counterclockwise 

coil, 

anticlockwise coil 

5535 

座巻 
(ざまき) 

圧縮コイルばねの端部で,見掛け上ばねとして作用
しない部分。 

end turn, 
end coil 

5536 

ピッチ 

コイルばねの中心線を含む断面で,互いに隣り合う
コイルの中心線に平行な材料断面の中心間距離(図
27,図28及び図37〜図39)。 

spring pitch, 
pitch 

5537 

ピッチ角 

コイルばねの材料の中心線がばねの中心線に直角
な平面となす角(図27)。 

pitch angle, 
helix angle 

5538 

不等ピッチ 

圧縮コイルばねのばね特性を非線形とするためな
どの,ばねの均一でないピッチ(図85)。 

variable pitch 

5539 

線間隙間 
(せんかんす

きま) 

コイルばねの中心線を含む断面で,互いに隣り合う
コイルの中心線に平行な材料断面間の隙間(図27)。 

space between 

coils, 

opening 

5540 

ばね指数 

コイル平均径と材料直径との比。材料が異形断面の
場合は,コイル平均径と材料のコイル径方向の幅と
の比。 

spring index 

5541 

縦横比 
(たてよこひ)

コイルばねの自由長さとコイル平均径との比。 

slenderness ratio 

of coil spring 

5542 

長径 

異形断面コイルばねに用いる材料の横断面の幅(図
40)。 

width of wire 

cross-section 

5543 

短径 

異形断面コイルばねに用いる材料の横断面の厚さ
(図40)。 

thickness of wire 

cross-section 

5544 

長短径比 

異形断面コイルばねに用いる材料の横断面の幅と
厚さとの比。 

aspect ratio of 

wire 
cross-section 

5545 

断面の倒れ角 無荷重時に異形断面コイルばねの材料断面の横方

向軸線が,コイル中心線に対する垂線となす角度。 

slant angle of wire 

cross-section 

5546 

軸線 

重ね板ばねの長手方向に板幅中心を結んだ線及び
それと直角をなす目玉の円筒中心を通る線。 

axis line 

5547 

コイル間最小

寸法 

組合せばねの外側のばねの内径と内側のばねの外
径との最小距離。 
注記 コイルピッチの最小寸法をいう場合もある。 

minimum distance 

between coils 

5548 

フック隙間 

引張コイルばねのフックの開いている部分の寸法。  

hook opening 

5611 

トーションバ

ーの有効長
さ 

トーションバーのばね特性を計算する基礎となる
長さで,つかみ部の影響を考慮したもの。 

total active length 

of torsion bar 
spring 

5621 

巻上げトルク ぜんまいを巻芯に巻き付ける方向に回転させるた

めに必要なトルク(図99)。 

winding torque 

5622 

巻戻しトルク ぜんまいを開放する方向に回転させたときに得ら

れるトルク(図99)。 

unwinding torque   

background image

21 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

5623 

余裕巻 

ぜんまいを巻芯に巻き付ける方向に回転させると
き,その回転可能な巻数(最大巻数)と使用される
範囲の巻数の上限値との差(図99)。 

dead turns 

5624 

予巻 
(よまき) 

ぜんまいの自由状態から使用できる範囲の巻数の,
下限値まで巻き付ける巻数(図99)。 

spare turns 

5631 

歯付き座金の

歯の高さ 

ねじの緩み止め効果を上げるためにねじった歯の
高さ。 
注記 JIS B 1251参照。 

height of twisted 

tooth, 

tooth height of 

toothed washer 

5641 

補正板厚 

研削した座面をもつ皿ばねの設計計算をするとき
に用いる板厚(図102)。 

reduced material 

thickness 

f) 

製造 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

6111 

目玉巻機 
(めだままき

き) 

ばね板の目玉を成形する機械。 

eye forming 

machine, 

eye rolling 

machine, 

eye back machine 

6112 

カービングロ

ール 

ばね板にロールで曲率を与える機械。 

curving roll 

6113 

成形焼入機 

加熱したばね板をプレスで挟んで成形したまま焼
入れする機械。 

bending and 

quenching 
machine 

6114 

バンディング

プレス 

重ね板ばねの胴締めを焼きばめ(JIS R 1600参照)
するプレス。 

banding press 

6121 

コイリングマ

シン 

コイルばねを成形する機械。 

coiling machine, 
coiler 

6122 

コイルばね焼

入機 

加熱した圧縮コイルばねを,自由長さ調節装置及び
変形防止装置によってプレスしたまま焼入れする
機械。 

quenching and 

sizing machine 

6123 

エンドグライ

ンダ 

主として,圧縮コイルばねの端面を研削する機械。  

spring end grinding 

machine 

6124 

面取り研削盤 圧縮コイルばねの端部の外周側又は内周側の面取

りを行う機械。外面取り用及び内面取り用がある。 

面取り機 

chamfering 

machine 

6125 

コイリングピ

ン 

コイルばねをコイリングマシンで成形するとき,材
料に曲率を与えるために使用する工具。 
注記 コイリングマシンには,これを1本使用する

種類と2本使用する種類とがある。 

coiling pin 

6126 

ピッチツール コイルばねをコイリングマシンで成形するとき,ピ

ッチを与えるために使用する工具。 
注記 コイルを押し出してピッチ付けを行うフィ

ンガ式と,くさび形工具を押し込んでピッチ
付けを行うくさび式とがある。 

pitch tool 

6127 

フィードロー

ラ 

コイルばねをコイリングマシンで成形するとき,材
料を送るために対をなして駆動するローラ。 

feed roller 

background image

22 

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番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

6128 

フィードクラ

ッチ 

線,帯鋼などを材料としてばねを成形する成形機の
一部で,材料の送りを断続する機構部品。 

one way clutch, 
feed clutch 

6129 

フィードグリ

ッパ 

線,帯鋼などを材料としてばねを成形する成形機の
一部で,材料を保持して成形部に送り出す部品。 

grip feeder, 
gripping tool 

6130 

心金 
(しんがね) 

線又は条をコイル状に成形するための心軸。 

coiling arbor, 
cutting mandrel 

6131 

ワイヤガイド コイリングマシンなどで線を成形部に送り出すと

きの,座屈防止及び正確な位置への搬送・供給のた
めの案内装置又はプレート。 

wire guide 

6132 

カッティング

ツール 

コイリング後に線を切断するための刃状工具。 

cutting tool, 
cutter tool 

6133 

と(砥)石 

圧縮コイルばねの端末などの研削及び研磨を行う
工具。天然石のもの及び人造研磨材を焼結したもの
がある。 

grindstone, 
grinding wheel, 
disc wheel 

6141 

テーパロール

マシン 

テーパ加工するためのロール機。 

taper rolling 

machine 

6142 

フォーミング

マシン 

多方向からスライドする工具によって線又は条を
成形する機械。 

forming machine 

6143 

テンションマ

シン 

主として,引張コイルばねのコイル部及びフック部
を成形する機械。 

extension spring 

machine 

6144 

トーションマ

シン 

主として,ねじりコイルばねのコイル部及び腕部を
成形する機械。 

torsion spring 

machine, 

torsion winder 

6145 

フッキングマ

シン 

引張ばねのフック部を成形する機械。 
注記 小形の種類をルーパという。 

hooking machine 

6146 

ストレートナ 材料がもつ曲がり,ねじれなどのくせ及び残留ひず

みを矯正又は除去する装置。 

straightener 

6147 

ピーニングド

ラム 

ショットピーニングを施すときの,回転式のドラム
形のく(躯)体。 

peening barrel 

6148 

ピーニングノ

ズル 

ショットピーニングを施すときの,ショットを投射
する噴射口。 

peening nozzle 

6211 

一次巻 

ぜんまいの成形方法で,材料に一定方向の曲率を与
える加工。 

primary wind 

6212 

二次巻 

ぜんまいの成形方法で,一次巻後に低温焼なましを
施したぜんまいを,その曲率とは逆の方向に再度巻
き付ける加工。 
注記 この目的は,ぜんまいの反発力を高め,高ト

ルクを得ることである。 

逆巻加工 

reverse wind 

6213 

コーナプレス 重ね板ばねのばね板のセンタボルト穴周囲に,疲労

強度の向上を目的として行う鋭角除去又は圧縮残
留応力を付与するためのプレス加工。 

corner pressing 

6214 

圧入 

重ね板ばねなどの目玉に,しまりばめとなるように
ブシュを押し入れる加工。 

push-in 

6215 

コイリング 

コイルの加工工程をいい,線又は棒に指定の曲率曲
げ及び指定のねじり率のねじりを与え,コイル状に
成形する加工。 

coiling 

6216 

密着巻 

コイルばねにおいて,互いに隣り合うコイルが密着
した状態に成形する加工。 

solid coiling 

background image

23 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

6217 

端面研削 

主として,圧縮コイルばねの端面を研削する加工。 
注記 ばねの両端を端面研削する場合を,両端研削

という。 

end grinding, 
both ends grinding 

6218 

テーパ加工 

重ね板ばねのばね板,コイルばねなどの線を,圧延,
鍛造,研削などによってテーパ状にする加工。 

taper rolling, 
taper forging, 
taper grinding 

6219 

カーリング 

ばね板の端部を丸く巻き込みする加工。目玉巻きと
もいう(図67)。 

curling 

6220 

シェービング ばねなどの外周,内周などを,所定の寸法に削り取

って仕上げる加工。 

shaving 

6221 

幅落し 

重ね板ばねにおいて,親板以外の全長板などの端部
を周辺部品との干渉を避けるために,ばね板の側面
を切り落とす加工(図72)。 

side trimming 

6222 

面取り 

素材及び製品の角を落とす加工。 

chamfer 

6231 

クリープテン

パ 

常温でばねを所定の長さまで締め付け,そのままの
状態で行う低温焼なまし。 

prestress forming, 
creep tempering 

6232 

プレステンパ プレスした状態で行う焼戻し。 

press tempering 

6233 

プレスクエン

チ 

焼入れ変形を規制するために,プレスした状態で行
う焼入れ。 

press quenching 

6234 

オースフォー

ミング 

変形加工を伴った熱処理の方法で,鋼をAc3変態点
以上に加熱し,準安定オーステナイト範囲まで急冷
し,塑性変形加工を付与した後,急冷する処理。 

ausforming 

6235 

オーステンパ 加熱してオーステナイト化した鋼を,MS点以上の

適当な温度まで急冷し,この温度に保つことによっ
てベイナイト組織を得る熱処理。 

austempering 

6236 

球状化焼なま

し 

塑性加工若しくは切削加工を容易にする目的,又は
機械的性質を改善する目的で,鉄鋼中の炭化物を球
状化させる熱処理。 

spheroidizing 

6237 

低温焼なまし 内部応力の除去又は材料の弾性限,耐力,疲労強度

などの諸特性の改善及び形状の安定化を目的とし
て行う低温加熱処理。 

low temperature 

annealing 

6238 

ブルーイング ばねの外観及び耐食性を改善するために,加熱によ

って表面に黄色又は青色の酸化膜を生じさせる熱
処理。低温焼なましと同じ目的の処理をいうことも
ある。 

blueing 

6239 

応力除去 

成形その他の工程中に生じた望ましくない残留応
力を,変態点以下の適当な温度に加熱して除去する
熱処理。 

stress relief, 
stress relieving 

6240 

ベーキング 

ばねのひずみ除去又はめっき後の水素除去を目的
として行う熱処理。 

baking 

6241 

析出硬化 

過飽和固溶体から炭化物,金属間化合物などの異相
を析出させ,硬化させる熱処理。 
注記 JIS G 0201参照。 

precipitation 

hardening 

background image

24 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

6242 

焼入れ 

オーステナイト化温度から急冷して硬化させる処
理。必ずしも硬化を目的とせず,単に急速に冷却す
る操作をいうこともある。 

なお,オーステナイト状態で圧延を行い,その後,

圧延ライン上で直ちに行う焼入れもこれに含み,こ
れを圧延後直接焼入れということがある。 
注記 JIS G 0201参照。 

quench 

hardening, 

quenching 

6243 

焼戻し 

焼入れで生じた組織を,変態又は析出を進行させて
安定な組織に近づけ,所要の性質及び状態を与える
ために,A1点以下の適当な温度に加熱,冷却する処
理。焼ならしの後に用いることもある。 
注記 JIS G 0201参照。 

tempering 

6244 

焼なまし 

適当な温度に加熱し,その温度に保持した後,冷却
する処理。その目的は,残留応力の除去,硬さの低
下,被削性の向上,冷間加工性の改善,結晶組織の
調整,所要の機械的,物理的又はその他の性質を得
ることなどである。 
注記 JIS B 6911及びJIS G 0201参照。 

annealing 

6245 

浸炭 
(しんたん) 

鋼の表面層の炭素量を増加させるため,浸炭剤中で
加熱する処理。浸炭剤の種類によって固体浸炭,液
体浸炭及びガス浸炭に分けられる。 
注記 JIS G 0201参照。 

carburizing 

6246 

窒化 
(ちっか) 

鉄鋼の表面層に窒素を拡散させ,表面層を硬化する
処理。方法には,アンモニア分解ガスによるガス窒
化及び青酸塩による液体窒化がある。 
注記 JIS G 0201参照。 

nitriding 

6247 

高周波焼入れ 高周波電流による誘導加熱作用で加熱して行う焼

入れ処理。主に,鉄鋼の任意の表面又は部分を焼入
れする場合に用いる。 
注記 JIS B 6912及びJIS G 0201参照。 

induction 

hardening 

6251 

ショットピー

ニング 

ばねの表面層に球形に近い硬質粒子を高速度で打
ち当てることによって,疲労強度及び耐応力腐食割
れ性の向上を図る冷間加工法。表面に圧縮残留応力
を与え,その表面を加工硬化させる。 
注記 JIS B 2711参照。 

shot peening 

6252 

ストレスピー

ニング 

ばねの使用時にかかる力に相当する静的な力を加
えて行うショットピーニング。 
注記 ストレスピーニングによって,ばねが使用中

に引張応力を受けたとき,必要な圧縮残留応
力を保持することができる。例えば,重ね板
ばねにショットピーニングを行うときによ
く使用する技術の一つである。 

stress peening, 
strain peening 

6253 

多段ピーニン

グ 

表面層の効果的な残留応力分布を得るために,ショ
ットの粒度及び投射速度を変えて,多段階で行うシ
ョットピーニング加工。 

2段ピー

ニング 

multi-stage 

peening, 

double peening 

6254 

ドライホーニ

ング 

表面の平滑化,疲労強度の向上などを目的に,と
(砥)粒を直接圧縮空気で吹き付ける表面加工。 

dry honing 

background image

25 

B 0103:2015  

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番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

6255 

液体ホーニン

グ 

ばね表面を清浄にするとともに,ばね表面層の圧縮
残留応力による疲労強度の向上を目的に,微細な研
磨材を加えた水,又はそれに適当な腐食抑制剤を加
えたものを吹き付ける加工。 
注記 ショットピーニングでは,変形が大きすぎる

ものに適用する。 

liquid honing 

6256 

温間ピーニン

グ 

鋼製ばねを150 ℃〜350 ℃の温度に上げた状態で
行うショットピーニング。 
注記 温間ピーニングは,鋼の時効硬化に基づいて

いる。特に,硬さの高いばねに関しては,一
般に,普通ピーニングに比べ,大きな圧縮残
留応力が得られやすく有利である。 

ホットピ

ーニン
グ 

hot peening, 
warm peening 

6257 

サンドブラス

ト 

表面スケール除去及び表面の清浄化を目的に,粒状
の研磨剤を圧縮空気,遠心力又はその他の方法によ
って,ばねの表面に打ち付ける加工。 

sand blasting 

6258 

ショットブラ

スト 

ショット(鋼球など)を遠心力,空気圧などを利用
して金属表面に投射して,スケール,さびなどを除
去する加工。 

shot blasting 

6259 

セッチング 

ばねに,あらかじめ使用される最大値を超える荷重
又はトルクを加えて,ある程度の永久変形を生じさ
せ,ばねの弾性限を高めて耐へたり性及び耐久性を
向上させる加工。 

presetting, 
setting, 
prestressing, 
bulldozing 

6260 

常温セッチン

グ 

常温で行う通常のセッチング。 
注記 ホットセッチングに対応する用語で,冷間セ

ッチングともいう。 

cold setting 

6261 

ホットセッチ

ング 

低温焼なまし温度程度で行うセッチング。 
注記 温間セッチングともいう。 

hot setting, 
warm setting 

6262 

バレル研磨 

ばねを研磨材などと一緒に容器に入れて回転又は
振動させることによって,ばり,スケールなどを除
去する加工。ばねの表面を清浄にする効果もある。 

barreling, 
barrel polishing, 
tumbling 

6263 

ばり取り 

材料を切断及び切削したときに生じた,ばり及びま
くれを取り除く処理。 

deburr 

6271 

スプリングバ

ック 

材料に力又はモーメントを加えて塑性域まで変形
させた後除荷するときに,材料のもつ弾性のために
原形に戻ろうとする現象。 

spring back 

6272 

ストリップ 

薄板を一定の幅に裁断した帯状の材料。 

strip 

6273 

カットワイヤ

ショット 

所定の硬さの鋼線を線径と同等の長さに切断した
投射材。 

鋼線ショ

ット, 

カットワ

イヤ 

cut wire shot 

6274 

鋳鋼ショット 溶鋼を噴霧することによって球形にしたものに,更

に熱処理を施した投射材。 

cast steel shot 

background image

26 

B 0103:2015  

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g) 試験及び検査 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

7111 

アルメンアー

クハイト 

ショットピーニング後のアルメンストリップの定
めた長さにおける曲がり変形の大きさ(そりの高
さ)。 

Almen arc height 

7112 

カバレージ 

測定の対象となる全表面積に対してショットによ
って打痕が発生した面積の割合。 

coverage 

7113 

アルメンスト

リップ 

片面にショットピーニング後,生じる曲がり変形の
大きさによって,ピーニング強度を測定するために
用いる短冊状の金属片。 

Almen strip, 
Almen test strip 

7114 

オーバピーニ

ング 

ショットピーニングの所定の投射時間より長い時
間をかけて加工された状態。 
注記 ショットピーニングには,最適加工条件があ

る。これより投射時間が長くなると,疲労強
度の向上効果が減少する可能性がある。 

over-peening 

7115 

ストレスピー

ニングの初
応力 

ストレスピーニングを行う場合に,あらかじめばね
を使用する方向にたわませて生じさせる静的応力。 

initial stress of 

stress peening 

7116 

ショット投射

分布 

噴射ノズル又は翼車からばねなどに投射されるシ
ョットの散布状態。 
注記 投射機又はノズルの形状によって異なり,中

央部と外周部とでは投射密度が異なり,加工
状態も変化する。 

shot distribution 

7121 

肌荒れ 

ばね表面のスケールの付着,過熱による表面荒れ,
さび,腐食などの表面欠陥の総称。 

rough surface 

7122 

脱炭 
(だったん) 

材料の製造工程,ばねの熱間加工,熱処理などの工
程で表層部の炭素濃度が低下する現象。 
注記 脱炭すると,ばねの疲労強度が低下する。 

decarburization 

7131 

膨れ 
(ふくれ) 

めっき層又は塗膜の一部が,素地又は下地層と密着
しないで浮いている状態。 

blister 

7141 

表面硬さ 

材料及び製品の表面の硬さ。 

surface hardness 

7142 

研磨模様 

と(砥)石の粗さ,研磨速度,被加工物の材質,送
り方向などによって研磨面に現れる模様。 

grinding mark 

7210 

ばね特性試験 ばね特性(番号5100参照)を測定する試験の総称。  

spring 

characteristics 
test, 

determination of 

spring 
characteristics 

7211 

試験荷重 

ばね特性を測定するために,あらかじめばねに加え
る静的荷重。通常1回負荷する。 
注記 JIS B 2704-1〜JIS B 2704-3参照。 

test load 

7212 

長さ試験 

ばねに荷重を加え,そのときの長さ(高さ)を測定
する試験。 

length test, 
height test 

7221 

残留せん断ひ

ずみ 

ばねに荷重又はトルクを加えて変形させ,次に荷重
又はトルクを除いたときに残るせん断ひずみ。 

residual shearing 

strain 

background image

27 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

7222 

高温締付試験 
(こうおんし

めつけしけ
ん) 

一定の高温雰囲気内で,ばねを一定の長さに締付け
保持する試験。 
注記 類似のものにクリープ試験がある。 

high-temperature 

clamping test 

7223 

クリープ試験 ばね又は試験片を一定の温度に保持し,これに一定

の荷重を加えて時間とともに増大するひずみを測
定する試験。 
注記 引張クリープ試験,圧縮クリープ試験及びね

じりクリープ試験に分けられる。 

creep test 

7224 

リラクセーシ

ョン試験 

全ひずみ一定条件の下で,荷重又は応力の時間的低
下を測定する試験。 

relaxation test 

7230 

疲労試験 

ばね又は試験片に,繰返し応力又は変動応力を加え
て,疲労寿命,疲労限度などを求める試験。 
注記1 試験応力の種類に応じて,ねじり,軸荷重,

回転曲げ,平面曲げ疲労試験などに分類さ
れる。 

注記2 JIS G 0202参照。 

fatigue test 

7231 

繰返し速度 

ばね又は試験片にかかる繰返し荷重の,単位時間当
たりの繰返し数。 
注記1 試験環境,ばねの種類及び材料によっては,

繰返し速度によって寿命が異なる。 

注記2 JIS G 0202参照。 

frequency 

7232 

回転曲げ疲労

試験 

材料の疲労強度を試験する方法の一つで,曲げ応力
を与えた丸棒試験片又は線を軸まわりに回転させ
ることによって,全方向繰返し曲げを与える疲労試
験。 

rotating bending 

test, 

rotating bending 

fatigue test 

7233 

疲労破壊 

繰返し荷重を受けて発生した亀裂が進展して破壊
に至る現象。 

fatigue fracture 

7234 

延性破壊 
(えんせいは

かい) 

大きな塑性変形の後に破壊する現象。 

ductile fracture 

7235 

ぜい性破壊 

塑性変形をほとんど伴わずに破壊する現象。 
注記 多くは水素ぜい(脆)性[水素ぜい(脆)化]

による破壊をいう。 

brittle fracture 

7236 

粒界破壊 
(りゅうかい

はかい) 

金属の結晶粒の界面に沿って亀裂が発生し,伝ぱ
(播)して破壊する現象。 

intercrystalline 

fracture, 

intergranular 

fracture 

7240 

耐候性試験 
(たいこうせ

いしけん) 

材料,ばねなどを光,熱,風,雨などの環境下で暴
露した場合の,性能又は表面状況の劣化などを評価
する試験の総称。 
注記 場合によっては,耐久性試験と併せて行うこ

ともある。 

weathering test 

7241 

塩水噴霧試験 5 %塩化ナトリウム水溶液を35 ℃に保って噴霧さ

せた試験装置内へばね又は試験片を静置して,さ
び,膨れなどの発生状態を調べる試験。めっき,塗
覆装などの表面処理を施したもの,ステンレス鋼な
どに用いられる。 
注記 JIS G 0202参照。 

salt spray testing 

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28 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

ばね記号 

7242 

粒界腐食 
(りゅうかい

ふしょく) 

金属の結晶粒界に選択的に生じる腐食。 
注記 JIS Z 0103参照。 

intergranular 

corrosion 

7310 

X線応力測定  X線回折の原理を用いて行う残留応力の測定。 

注記 ばねの代表的な例としては,ショットピーニ

ングによる圧縮残留応力の測定がある。 

X-ray stress 

measuring 

7311 

圧縮残留応力 ばねにショットピーニングなどを施すことによっ

て,表面層は若干の加工硬化とともに表面層だけが
展延され,これに起因して生じる圧縮の残留応力。 

compressive 

residual stress, 

compressive 

remaining stress 

7312 

残留応力分布 ばねの内部に残留している応力の分布状態。一般に

は,一様な分布をせず,特定部分に偏って分布して
いる。 

distribution of 

residual stress, 

residual stress 

distribution 

7320 

非破壊試験 

材料及びばねを破壊せずに,欠陥の有無,その存在
位置,大きさ,形状,分布状態などを調べる試験。 
注記 JIS G 0202及びJIS Z 2300参照。 

non-destructive 

testing 

7321 

渦電流探傷試

験 

(うずでんり 

ゅうたんし 
ょうしけん)

コイルを用いて,電気的導体であるばね材料又はば
ねへ時間的に変化する磁場(交流など)を与え,そ
れに生じた渦電流が,欠陥によって変化するのを検
出する非破壊試験方法。渦流探傷試験(かりゅうた
んしょうしけん)又は電磁誘導探傷試験ともいう。 
注記 JIS G 0202及びJIS Z 2300参照。 

eddy current 

testing, 

electromagnetic 

testing 

7322 

浸透探傷試験 
(しんとうた

んしょうし
けん) 

ばね材料,ばねなどの試験体表面に,開口している
きずに浸透液を浸透させた後,拡大した像の指示模
様としてきずを観察する非破壊試験方法。染色浸透
探傷試験及び蛍光浸透探傷試験がある。 
注記 JIS G 0202及びJIS Z 2300参照。 

liquid penetrant 

testing 

7323 

磁粉探傷試験 
(じふんたん

しょうしけ
ん) 

鉄鋼材料を用いたばねなどの強磁性体を磁化し,欠
陥部に生じた磁極による磁粉の付着を利用して,欠
陥を検出する非破壊試験方法。 
注記 JIS G 0202及びJIS Z 2300参照。 

magnetic particle 

testing 

7330 

ねじり試験 

ねじりコイルばね,トーションバー,ばね座金類な
どの変形又は破壊の状況を調べる試験。 
注記 ばね座金類では,粘り強さ試験ともいう。 

twist test, 
toughness test 

図1−(番号1413,2100) 

図2−(番号1415) 

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29 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

E形止め輪(2116) 

グリップ止め輪(2117) 

図3−(番号2100,2110,2111,2112,2113,2114,2115,2116,2117,3840) 

図4−(番号2100,2120) 

図5−(番号2100,2120,2121) 

図6−(番号2100,2120,2122) 

図7−(番号2100,2120,2122) 

軸用 

穴用 

軸用 

穴用 

C形偏心止め輪(2112,2113) 

C形同心止め輪(2114,2115) 

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30 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

皿形 

内外歯形 

図8−(番号2100,2120,2124) 

両面取り(溝付W形) 

片面取り(溝付V形) 

二重巻き(2132) 

図9−(番号2100,2130,2131,2132) 

図10−(番号2100,2140) 

図11−(番号2100,2150) 

図12−(番号2100,2160) 

図13−(番号2100,2161) 

内歯形 

外歯形 

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31 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図14−(番号2170) 

図15−(番号2300,3110,3111,3120,3140,4121,4122,4123,4131,4132,4151,4164, 

5421,5424,5425,5426) 

図16−(番号2300,3110,3111,3120,3140,5421,5425,5426) 

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32 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図17−(番号2400,3110,3111,3117,3130,3140,

4113,4114,4158,5426) 

図18−(番号2400,3110,3111,3130,3140, 

4165,5426) 

図19−(番号3110,3111,3120,3150,4152,4153,4161,5421,5423,5425) 

図20−(番号3110,3111,3117,3120,3140,4113,4114,4131,4152,4153,4155,4157,4158, 

5421,5425,5426) 

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33 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図21−(番号3110,3111,3116,3120,3150,4111,4112,4152,4153,5421,5425,5426) 

図22−(番号3110,3112,3120,3150,5421,5425) 

図23−(番号3110,3112,3120,3150) 

図24−(番号3113) 

図25−(番号3114) 

図26−(番号3115) 

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34 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図27−(番号3200,3210,3241,5521,5525, 

5533,5536,5537,5539) 

図28−(番号3200,3210,3241,5521,5525, 

5534,5536) 

図29−(番号3200,3220,3241,4221,5522) 

図30−(番号3200,3220,3221,3241) 

図31−(番号3200,3230,3241,5523) 

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35 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図32−(番号3200,3230,3231,3241) 

図33−(番号3200,3230,3232,3241,3273) 

図34−(番号3200,3210,3241,4251,4252, 

5521,5533,5534) 

図35−(番号3200,3210,3241,5521,5533,5534) 

図36−(番号3200,3210,3241,

3245,5521) 

図37−(番号3200,3210,3242,

3250,5521,5536) 

図38−(番号3200,3210,3243,

5521,5536) 

右巻 

左巻 

右巻 

右巻 

左巻 

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36 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図39−(番号2910,3200,3210,3244,5521,5536) 

図40−(番号3200,3210,3241,3272,3274, 

5528,5542,5543) 

図41−(番号3200,3210,3241,3272,3273) 

図42−(番号3200,3210,3241,3280) 

材料断面図心 

長径 

コイル図心径 

素材断面形状 

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37 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図43−(番号2930,3200,3210,3242,3300,5521) 

図44−(番号3400,3410,3412) 

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38 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図45−(番号3400,3410,3411,4310) 

図46−(番号3400,3410,3412,4310) 

図47−(番号3400,3410,3412,3413) 

図48−(番号3400,3410,3411,3414) 

図49−(番号3400,3410,3411,3414) 

図50−(番号3500,4410) 

内端部詳細 

内端部詳細 外端部詳細 

dは,有効径。 

d

d

d

d

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39 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図51−(番号2800,4430) 

図52−(番号2800) 

図53−(番号4431) 

図54−(番号4432) 

図55−(番号4433) 

図56−(番号4434) 

図57−(番号4441) 

図58−(番号4442) 

図59−(番号2120,2123,3600,3850) 

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40 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図60−(番号3610,3850) 

図61−(番号2930,3700,4443,4444) 

図62−(番号2910,3810) 

図63−(番号3820) 

図64−(番号3110,3120,3140,4121,4124) 

図65−(番号4124) 

図66−(番号4125,4126) 

内輪 

外輪 

押さえばね板 

こば 

親板 

押さえばね板 

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41 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図67−(番号4131,4133,4134,4135,6219) 

ミリタリラッパ(43巻) 

二番巻(41巻) 

図68−(番号4132,4137) 

図69−(番号4130,4136,4142,4143) 

図70−(番号4144) 

図71−(番号4127) 

だぼ 

だぼ穴 

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42 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図72−(番号6221) 

クリンチ形クリップ 

ゴム付きクリップ 

図73−(番号4153,4154,4155,4156) 

金属ブシュ 

金属ブシュ(巻きブシュ) 

 
 

  

ゴムブシュ(つば付きブシュ) 

ゴムブシュ(スリーブ付きブシュ) 

図74−(番号4157) 

ボルト形クリップ 

ゴム 

ゴム 

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43 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図75−(番号4159,4160) 

テーパ端部(テーパ開先) 

サイレンサ付き端部 

図76−(番号4130,4136,4161,4216) 

図77−(番号3110,3120,3150,4162) 

平端部(平開先) 

三角端部(三角開先) 

センタスペーサ 
又はインタリーフ 

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44 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図78−(番号3110,3120,3150,4163) 

 
 

図79−(番号4165) 

 
 

打抜胴締め 

打抜胴締め 

図80−(番号4164) 

鍛接又は溶接胴締め 

打抜胴締め 

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45 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) クローズドエンド(無研削) 

(4212) 

b) クローズドエンド(研削) 

(4212,4215) 

c) クローズドエンド(テーパ) 

(4212,4216) 

d) オープンエンド(無研削) 

(4211) 

e) オープンエンド(研削) 

(4211,4215) 

f) オープンエンド(テーパ) 

(4211,4216) 

g) タンジェントテールエンド(無研削) 

(4214) 

h) ビッグテールエンド(無研削) 

(4213) 

i) オープンフラットエンド(無研削)(4217) 

図81−(番号4210,4211,4212,4213,4214,4215,4216,4217) 

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46 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

i) ねじ込みフック(4231,4232) 

j) 斜め丸フック(4228) 

k) 二重フック(4234) 

l) スイベルフック(4235) 

m) コイルドインスクリュー

ドプラグ(4233) 

図82−(番号4220,4221,4222,4223,4224,4225,4226,4227,4228, 

4229,4230,4231,4232,4233,4234,4235) 

a) 半丸フック(4223) 

b) 丸フック(4222) 

c) 逆丸フック(4227) 

d) 側面丸フック(4230) 

e) 角フック(4226) 

f) Uフック(4224) 

g) Vフック(4225) 

h) 絞り丸フック(4229) 

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47 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

e) ブルトーション形 

図83−(番号4240) 

図84−(番号3200,3210,3241) 

図85−(番号3200,3210,3241,3250,5538) 

a) ショートフック 

b) ヒンジ 

c) 直線起こし 

基本形状(腕の長さの短い場合) 

a) ストレート 

b) 1段曲げ 

c) 2段曲げ 

d) フック 

基本形状(腕の長さの長い場合) 

力 

力 

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48 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図86−(番号1423) 

図87−(番号3160) 

図88−(番号3200,3210,3246) 

図89−(番号3200,3210,3247) 

図90−(番号3200,3241,3248) 

図91−(番号3200,3210,3249) 

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49 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図92−(番号3200,3210,3241,3290) 

図93−(番号3200,3210,3260,3261) 

図94−(番号4320) 

図95−(番号5113,5114) 

図96−(番号2930) 

自由長さ 

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50 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図97−(番号2180) 

図98−(番号5116,5120) 

図99−(番号5621,5622,5623,5624) 

最大巻数 

巻数 
 

予巻 

使用範囲 

巻上げトルク 

巻戻しトルク 

余裕巻 

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51 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

固定端の場合 

図100−(番号5311) 

注記 JIS B 2704-1及びJIS B 2709-1参照。 

図101−(番号5235) 

図102−(番号3600,3850,5641) 

力 

力 

ねじりモーメント 

ねじりモーメント 

力 

力 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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52 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

ばね用語の分類ツリー 

a) ばね基本 

1000 ばね 

(1100)(荷重方向)  

1111 圧縮ばね 

1112 引張ばね 

1113 ねじりばね 

(1200)(特性) 

1211 線形特性ばね 

1212 非線形特性ばね 

1213 定荷重ばね 

1214 組合せばね 

(1300)(製造) 

1311 熱間成形ばね 

1312 冷間成形ばね 

(1400)(材料) 

1410 金属ばね 

1411 鋼製ばね 

1412 非鉄金属ばね 

1413 薄板ばね 

1414 線ばね 

1415 線細工ばね 

1420 非金属ばね 

1421 ゴムばね 

1422 流体ばね 

1423 空気ばね 

1424 ガスばね 

1425 樹脂ばね 

1426 セラミックばね 

(1500)(その他) 

1511 磁気ばね 

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53 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 用途 

2100 ファスナばね 

2110 止め輪 

2111 サークリップ 

2112 C形軸用偏心止め輪 

2113 C形穴用偏心止め輪 

2114 C形軸用同心止め輪 

2115 C形穴用同心止め輪 

2116 E形止め輪 

2117 グリップ止め輪 

2120 ばね座金 

2121 波形ばね座金 

2122 波形座金 

2123 皿ばね座金 

2124 歯付き座金 

2130 スプリングピン 

2131 溝付きスプリングピン 

2132 二重巻きスプリングピン 

2140 スナップピン 

2150 スナップリテーナ 

2160 ばね板ナット 

2161 押込みばね板ナット 

2170 ガータスプリング 

2180 ホースクランプ 

2200 懸架ばね 

2300 担いばね 

2400 まくらばね 

2500 軸ばね 

2600 弁ばね 

2700 クラッチスプリング 

2800 スタビライザ 

(2900)(その他ばね) 

2910 シートばね 

2920 バイアスばね 

2930 摩擦ばね 

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54 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

c) 形状 

3100 板ばね 

3110 重ね板ばね 

3111 マルチリーフスプリング 

3120 半だ円ばね 

3112 テーパリーフスプリング 

3130 だ円ばね 

3113 Jリーフスプリング 

3140 対称ばね 

3114 Zリーフスプリング 

3150 非対称ばね 

3115 トレーリングリーフ 

3116 プログレッシブ重ね板ばね 

3117 親子重ね板ばね 

3160 FRP板ばね 

3161 GFRP板ばね 

3200 コイルばね 

3210 圧縮コイルばね 

3220 引張コイルばね 

3221 2本線引張コイルばね 

3230 ねじりコイルばね 

3231 2本線ねじりコイルばね 

3232 重ね巻きねじりコイルばね 

3240 円形コイルばね 

3241 円筒コイルばね 

3242 円すいコイルばね 

3243 鼓形コイルばね 

3244 たる形コイルばね 

3245 テーパコイルばね 

3246 たる形テーパコイルばね 

3247 片絞りコイルばね 

3248 圧縮ねじりコイルばね 

3249 圧縮アークコイルばね 

3250 不等ピッチコイルばね 

3260 異形コイルばね 

3261 長円コイルばね 

(3270)(素線断面形状) 

3271 円形断面ばね 

3272 異形断面ばね 

3273 角ばね 

3274 卵形断面ばね 

3280 より線ばね 

3290 コイルドウェーブスプリング 

3300 竹の子ばね 

3400 渦巻ばね 

3410 ぜんまい 

3411 接触形ぜんまい 

3412 非接触形ぜんまい 

3413 ひげぜんまい 

3414 定荷重ぜんまい 

3500 トーションバー 

3600 皿ばね 

3610 ダイアフラムスプリング 

3700 輪ばね 

(3800)(その他のばね) 

3810 ジグザグばね 

3820 U字形ばね 

3830 金網ばね 

3840 円弧状ばね 

3850 円盤ばね 

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55 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) 構成部品又は部分 

1) 重ね板ばね 

(4100)(重ね板ばねの 

(4110)(ばね構成) 

4111 主ばね 

構成部品又は部分) 

4112 補助ばね 

4113 親ばね 

4114 子ばね 

4120 ばね板 

4121 親板 

4122 全長板 

4123 子板 

4124 押さえばね板 

4125 長方形断面 

4126 こば 

4127 アイリーフ 

4130 ばね板端部 

4131 目玉 

4132 二番巻 

4133 上巻き目玉 

4134 下巻き目玉 

4135 ベルリンアイ 

4136 三角開先 

4137 ミリタリラッパ 

(4140)(ばね板加工) 

4141 中心穴 

4142 だぼ 

4143 だぼ穴 

4144 センタカップ 

(4150)(その他) 

4151 センタピン 

4152 センタボルト 

4153 クリップ 

4154 クリップバンド 

4155 クリップボルト 

4156 クリップパイプ 

4157 ブシュ 

4158 スペーサ 

4159 センタスペーサ 

4160 インタリーフ 

4161 サイレンサ 

4162 マスダンパ 

4163 ダイナミックダンパ 

4164 胴締め 

4165 端受け 

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56 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) コイルばね 

(4200)(コイルばねの 

4210 圧縮コイルばね端部 

4211 オープンエンド 

構成部品又は部分) 

4212 クローズドエンド 

4213 ピッグテールエンド 

4214 タンジェントテールエンド 

4215 研削エンド 

4216 テーパエンド 

4217 オープンフラットエンド 

4220 引張コイルばね端部 

4221 フック 

4222 丸フック 

4223 半丸フック 

4224 Uフック 

4225 Vフック 

4226 角フック 

4227 逆丸フック 

4228 斜め丸フック 

4229 絞り丸フック 

4230 側面丸フック 

4231 ねじ込みフック 

4232 ねじ込みフックプレート 

4233 コイルドインスクリュード 

プラグ 

4234 二重フック 

4235 スイベルフック 

4240 ねじりコイルばね腕部 

(4250)(その他) 

4251 外側コイル 

4252 内側コイル 

4253 座 

4254 研削端面 

4255 コイル端末 

3) ぜんまい 

(4300)(ぜんまいの 

4310 ぜんまい端部 

構成部品又は部分) 

4320 ぜんまいケース 

4) その他のばね 

(4400)(その他のばね) 

4410 トーションバー端部 

4420 止め輪の開口部 

4430 スタビライザ目玉部 

4431 アイブシュタイプ 

4432 ゴムマウントタイプ 

4433 テーパアイタイプ 

4434 ボールジョイントタイプ 

(4440)(その他) 

4441 スタビライザリンク 

4442 横ずれ防止バンド 

4443 輪ばね外輪 

4444 輪ばね内輪 

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57 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

e) 設計 

1) 全般 
 

5100 ばね特性 

(5110)(力−たわみの関係) 

5111 線形特性 

5112 非線形特性 

5113 交会点 

5114 変曲点 

5115 ばね定数 

5116 動ばね定数 

5117 ワインドアップ剛性 

5118 横剛性 

5119 固有振動数 

5120 ヒステリシス 

5121 縦弾性係数 

5122 横弾性係数 

5123 荷重−たわみ曲線 

5130 力 

5131 ばね荷重 

5132 指定荷重 

5133 初荷重 

5134 最大荷重 

5135 静的荷重 

5136 動的荷重 

5137 軸荷重 

5138 横荷重 

5139 横方向力 

5140 偏心荷重 

5141 ねじりモーメント 

5142 セッチング荷重 

(5150)(変位) 

5151 たわみ 

5152 全たわみ 

5153 有効たわみ 

(5160)(ばね長さ) 

5161 取付長さ 

5162 セッチング長さ 

(5200)(強度) 

(5210)(応力・ひずみ) 

5211 最大応力 

5212 最小応力 

5213 平均応力 

5214 応力振幅 

5215 最小最大応力比 

5216 応力分布 

5217 修正応力 

5218 セッチング応力 

5219 ひずみ 

5220 せん断ひずみ 

5221 せん断応力 

5222 曲げ応力 

5223 応力−ひずみ線図 

5224 ばね限界値 

(5230)(疲労・線図) 

5231 破壊安全率 

5232 S-N線図 

5233 時間強度線図 

5234 疲労強度 

5235 疲労限度線図 

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58 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1) 全般(続き) 

(5300)(現象) 

(5310)(変形) 

5311 座屈 

5312 胴曲り 

5313 横曲り 

5314 横ずれ 

(5320)(振動) 

5321 共振 

5322 共振振動数 

5323 サージング 

5324 減衰 

5325 たたき音 

5326 きしみ音 

(5330)(経時変化) 

5331 荷重低下 

5332 応力緩和 

5333 へたり 

5334 高温クリープ特性 

5335 孔食 

5336 腐食疲労 

5337 フレッティング腐食 

5338 応力腐食割れ 

(5340)(幾何公差) 

5341 同軸度 

5342 直角度 

5343 平行度 

2) 板ばね 

(5400)(板ばねの設計) 

(5410)(計算) 

5411 板端法 

5412 展開法 

5413 ワインドアップトルク 

5414 板間摩擦 

5415 ニップ応力 

5416 伝達荷重 

5417 バウンドストローク 

5418 リバウンドストローク 

(5420)(寸法) 

5421 スパン 

5422 有効スパン 

5423 ストレートスパン 

5424 ステップ 

5425 反り 

5426 重ね板ばねの高さ 

5427 ニップ 

5428 展開長さ 

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59 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3) コイルばね 

(5500)(コイルばねの設計) 

(5510)(計算) 

5511 コイルばねの応力修正係数 

5512 ワールの応力修正係数 

5513 初張力 

5514 初応力 

5515 コイルばねの展開長さ 

(5520)(寸法) 

5521 自由長さ 

5522 引張コイルばねの長さ 

5523 自由角度 

5524 密着長さ 

5525 コイル平均径 

5526 コイル外径 

5527 コイル内径 

5528 コイル図心径 

5529 総巻数 

5530 自由巻数 

5531 有効巻数 

5532 巻方向 

5533 右巻 

5534 左巻 

5535 座巻 

5536 ピッチ 

5537 ピッチ角 

5538 不等ピッチ 

5539 線間隙間 

5540 ばね指数 

5541 縦横比 

5542 長径 

5543 短径 

5544 長短径比 

5545 断面の倒れ角 

5546 軸線 

5547 コイル間最小寸法 

5548 フック隙間 

4) その他のばね 
 

(5600)(その他のばね) 

(5610)(トーションバーの設計) 5611 トーションバーの有効長さ 

(5620)(ぜんまいの設計) 

5621 巻上げトルク 

5622 巻戻しトルク 

5623 余裕巻 

5624 予巻 

(5630)(座金の設計) 

5631 歯付き座金の歯の高さ 

(5640)(皿ばねの設計) 

5641 補正板厚 

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60 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

f) 

製造 

1) 加工機械・部品 

(6100)(加工機械・部品) 

(6110)(板ばねの 

6111 目玉巻機 

加工機械・部品) 

6112 カービングロール 

6113 成形焼入機 

6114 バンディングプレス 

(6120)(コイルばねの 

6121 コイリングマシン 

加工機械・部品) 

6122 コイルばね焼入機 

6123 エンドグラインダ 

6124 面取り研削盤 

6125 コイリングピン 

6126 ピッチツール 

6127 フィードローラ 

6128 フィードクラッチ 

6129 フィードグリッパ 

6130 心金 

6131 ワイヤガイド 

6132 カッティングツール 

6133 と(砥)石 

(6140)(その他) 

6141 テーパロールマシン 

6142 フォーミングマシン 

6143 テンションマシン 

6144 トーションマシン 

6145 フッキングマシン 

6146 ストレートナ 

6147 ピーニングドラム 

6148 ピーニングノズル 

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61 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) 加工 
 

(6200)(加工) 

(6210)(成形加工) 

6211 一次巻 

6212 二次巻 

6213 コーナプレス 

6214 圧入 

6215 コイリング 

6216 密着巻 

6217 端面研削 

6218 テーパ加工 

6219 カーリング 

6220 シェービング 

6221 幅落し 

6222 面取り 

(6230)(熱処理) 

6231 クリープテンパ 

6232 プレステンパ 

6233 プレスクエンチ 

6234 オースフォーミング 

6235 オーステンパ 

6236 球状化焼なまし 

6237 低温焼なまし 

6238 ブルーイング 

6239 応力除去 

6240 ベーキング 

6241 析出硬化 

6242 焼入れ 

6243 焼戻し 

6244 焼なまし 

6245 浸炭 

6246 窒化 

6247 高周波焼入れ 

(6250)(後処理) 

6251 ショットピーニング 

6252 ストレスピーニング 

6253 多段ピーニング 

6254 ドライホーニング 

6255 液体ホーニング 

6256 温間ピーニング 

6257 サンドブラスト 

6258 ショットブラスト 

6259 セッチング 

6260 常温セッチング 

6261 ホットセッチング 

6262 バレル研磨 

6263 ばり取り 

(6270)(その他) 

6271 スプリングバック 

6272 ストリップ 

6273 カットワイヤショット 

6274 鋳鋼ショット 

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62 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

g) 試験及び検査 

1) 工程・管理 

(7100)(工程・管理) 

(7110)(ショットピーニ 

7111 アルメンアークハイト 

 ングの管理項目) 

7112 カバレージ 

7113 アルメンストリップ 

7114 オーバピーニング 

7115 ストレスピーニングの初応力 

7116 ショット投射分布 

(7120)(熱処理の 

7121 肌荒れ 

 管理項目) 

7122 脱炭 

(7130)(表面処理の 

7131 膨れ 

 管理項目) 

(7140)(その他) 

7141 表面硬さ 

7142 研磨模様 

2) 製品・試験 

(7200)(製品・試験) 

7210 ばね特性試験 

7211 試験荷重 

7212 長さ試験 

(7220)(へたり試験) 

7221 残留せん断ひずみ 

7222 高温締付試験 

7223 クリープ試験 

7224 リラクセーション試験 

7230 疲労試験 

7231 繰返し速度 

7232 回転曲げ疲労試験 

7233 疲労破壊 

7234 延性破壊 

7235 ぜい性破壊 

7236 粒界破壊 

7240 耐候性試験 

7241 塩水噴霧試験 

7242 粒界腐食 

3) その他 

(7300)(その他) 

7310 X線応力測定 

7311 圧縮残留応力 

7312 残留応力分布 

7320 非破壊試験 

7321 渦電流探傷試験 

7322 浸透探傷試験 

7323 磁粉探傷試験 

7330 ねじり試験 

63 

B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献 

JIS B 0156 ばね記号 

JIS B 1251 ばね座金 

JIS B 2704-1 コイルばね−第1部:圧縮及び引張コイルばね基本計算方法 

JIS B 2704-2 コイルばね−第2部:圧縮コイルばねの仕様の表し方 

JIS B 2704-3 コイルばね−第3部:引張コイルばねの仕様の表し方 

JIS B 2706 皿ばね 

JIS B 2709-1 ねじりコイルばね−第1部:基本計算方法 

JIS B 2709-2 ねじりコイルばね−第2部:仕様の表し方 

JIS B 2710-1 重ね板ばね−第1部:用語 

JIS B 2710-2 重ね板ばね−第2部:設計方法 

JIS B 2710-3 重ね板ばね−第3部:試験方法 

JIS B 2710-4 重ね板ばね−第4部:製品仕様 

JIS B 2711 ばねのショットピーニング 

JIS B 2804 止め輪 

JIS B 2808 スプリングピン 

JIS B 6911 鉄鋼の焼ならし及び焼なまし加工 

JIS B 6912 鉄鋼の高周波焼入焼戻し加工 

JIS D 0111 自動車懸架装置用語 

JIS G 0201 鉄鋼用語(熱処理) 

JIS G 0202 鉄鋼用語(試験) 

JIS G 4801 ばね鋼鋼材 

JIS H 3130 ばね用のベリリウム銅,チタン銅,りん青銅,ニッケル−すず銅及び洋白の板並びに条 

JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語 

JIS Z 0103 防せい防食用語 

JIS Z 2300 非破壊試験用語 

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B 0103:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 0103:2015 ばね用語 

ISO 26909:2009,Springs−Vocabulary 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 ばねに関する用語を定

義 

JISと同じ 

一致 

2 分類 

用語の分類 

− 

− 

追加 

分かりやすくするため項目を追加
した。 

実質的な技術的差異はない。 

3 用語及び
定義 

対応国際規格にある
253の用語を翻訳して
定義し,更にJISとし
て新たに用語を追加
し,431の用語とした。 

ISO規格では253の用語を
定義 

追加 

我が国の実情を踏まえ,JISとして
必要な用語を追加。 

JISとして追加した用語は,ISO
へ提案する。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 26909:2009,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 一致 ················ 技術的差異がない。 
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

6

4

B

 0

1

0

3

2

0

1

5

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。