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B 0090-11 : 2001 (ISO 10110-11 : 1996)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本光学工業協会 (JOIA) /財団法人日本規

格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

今回の制定は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 10110-11 : 1996, Optics and optical

instruments

−Preparation of drawings for optical elements and systems−Part 11 : Non-toleranced data を基礎とし

て用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS B 0090

の規格群には,次に示す部編成がある。

第 1 部:通則

第 2 部:材料欠陥−応力複屈折

第 3 部:材料欠陥−泡及び異物

第 4 部:材料欠陥−不均一性及び脈理

第 5 部:表面形状公差

第 6 部:偏心公差

第 7 部:表面欠陥許容値

第 8 部:面の肌

第 9 部:表面処理及びコーティング

第 10 部:単一レンズ素子のデータ表示表

第 11 部:公差表示のないデータ

第 12 部:非球面

第 17 部:レーザ放射による損傷しきい値(予定)


日本工業規格

JIS

 B

0090-11

 : 2001

 (ISO

10110-11

 : 1996

)

光学素子及びシステム用の製図手法−

第 11 部:公差表示のないデータ

Preparation of drawings for optical elements and systems

Part 11 : Non-toleranced data

序文  この規格は,1996 年に第 1 版として発行された ISO 10110-11 (Optics and optical instruments−

Preparation of drawings for optical elements and systems

−Part 11 : Non-toleranced data)  を翻訳し,技術的内容及

び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格の中で点線の下線を施してある参考は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  JIS B 0090 の規格群は,製造及び検査に用いられる製図における光学素子及びシステムに

対する設計上並びに機能上の要求事項の表記について規定する。

この規格は,許容できる偏差と材料欠陥が明確に表示されていない場合の,それらについて規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 10110-11 : 1996, Optics and optical instruments

−Preparation of drawings for optical elements and

systems

−Part 11 : Non-toleranced data (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるのものは,記載の年の版だけが規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最

新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0090-2

  光学素子及びシステム用の製図手法−第 2 部:材料欠陥−応力複屈折

備考 ISO 

10110-2 

: 1996, Optics and optical instruments

−Preparation of drawings for optical elements

and systems

−Part 2 : Material imperfections−Stress birefringence が,この規格と一致してい

る。

JIS B 0090-3

  光学素子及びシステム用の製図手法−第 3 部:材料欠陥−泡及び異物

備考  ISO 10110-3 : 1996, Optics and optical instruments−Preparation of drawings for optical elements

and systems

−Part 3 : Material imperfections−Bubbles and inclusions が,この規格と一致し

ている。

JIS B 0090-4

  光学素子及びシステム用の製図手法−第 4 部:材料欠陥−不均一性及び脈理

備考  ISO 10110-4 : 1997, Optics and optical instruments−Preparation of drawings for optical elements


2

B 0090-11 : 2001 (ISO 10110-11 : 1996)

and systems

−Part 4 : Material imperfections−Inhomogeneity and striae が,この規格と一致し

ている。

JIS B 0090-5

  光学素子及びシステム用の製図手法−第 5 部:表面形状公差

備考  ISO 10110-5 : 1996, Optics and optical instruments−Preparation of drawings for optical elements

and systems

−Part 5 : Surface form tolerances が,この規格と一致している。

JIS B 0090-6

  光学素子及びシステム用の製図手法−第 6 部:偏心公差

備考  ISO 10110-6 : 1996, Optics and optical instruments−Preparation of drawings for optical elements

and systems

−Part 6 : Centring tolerances が,この規格と一致している。

JIS B 0090-7

  光学素子及びシステム用の製図手法−第 7 部:表面欠陥許容値

備考  ISO 10110-7 : 1996, Optics and optical instruments−Preparation of drawings for optical elements

and systems

−Part 7 : Surface imperfection tolerances が,この規格と一致している。

JIS B 0090-8

  光学素子及びシステム用の製図手法−第 8 部:面の肌

備考  ISO 10110-8 : 1997, Optics and optical instruments−Preparation of drawings for optical elements

and systems

−Part 8 : Surface texture が,この規格と一致している。

ISO/CD 10110-17 : 1999 Optics and optical instruments

−Preparation of drawings for optical elements and

systems

−Part 17 : Laser irradiation damage threshold

参考  JIS B 0090-17,光学素子及びシステム用の製図手法−第 17 部:レーザ放射による損傷しきい値

が,一致規格として平成 15 年に発効予定である。

3.

許容できる偏差と材料欠陥  材料の性質だけでなく,光学素子の完全な機能的性質,寸法,公差も光

学製図に表示する。

許容できる偏差,材料欠陥許容値などの量が明確に規定されていない場合に適用する,許容できる偏差

と材料欠陥が,

表 に与えられている。

備考  表 に与えた値が妥当な場合,これらの表示を省略して製図を簡略化してもよい。

これらの公差は,絶対的限界を表すものではない。もっと緩い公差を用いてよい場合もある。

しかしその場合は,それらを図面上に表示しなければならない。

光学部品の製図に JIS B 0090 の各部で言及した性能表示を含まない場合は,

表 の値が適用

される。


3

B 0090-11 : 2001 (ISO 10110-11 : 1996)

表 1  明確な表示が与えられていない場合の許容できる偏差及び材料欠陥

部品の最大(対角線)寸法の範囲 [mm]

性質

10

まで 10 を超え 30

まで

30

を超え 100

まで

100

を超え 300

まで

長さ,直径 [mm]

±0.2

±0.5

±1

±1.5

厚さ [mm]

±0.1

±0.2

±0.4

±0.8

プリズム及び平板の角度偏差

±0°30′

±0°30′

±0°30′

±0°30′

保護面取りの幅 [mm]

0.1

∼0.3 0.2∼0.5 0.3∼0.8 0.5∼1.6

JIS B 0090-2

に基づく

応力複屈折 [nm/cm]

0/20 0/20

JIS B 0090-3

に基づく

泡及び異物

1/3

×0.16 1/5×0.25 1/5×0.4 1/5×0.63

JIS B 0090-4

に基づく

不均一性及び脈理

2/1; 1

2/1; 1

JIS B 0090-5

に基づく

表面形状公差

3/5(1) 3/10(2) 3/10(2)

(すべて

φ30)

3/10(2)

(すべて

φ60)

JIS B 0090-6

に基づく

偏心公差

4/30

′ 4/20′ 4/10′ 4/10′

JIS B 0090-7

に基づく

表面欠陥許容値

5/3

×0.16 5/5×0.25 5/5×0.4 5/5×0.63

記号  −:規定なし

備考1.  光学素子の面の肌の規定(JIS B 0090-8参照)は,常に図面上に記載する。したがって,

面の肌については,何の表示もこの規格では規定していない。

2.

この規格ではレーザ放射による損傷しきい値(ISO/CD 10110-17 参照)については,何の

規定も示していない。

光学素子及びシステムの製図手法原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

田  中  俊  一

東京理科大学理学部

(幹事)

山  本  公  明

オリンパス光学工業株式会社基礎技術研究所

池  森  敬  二

キヤノン株式会社レンズ開発センター

大  園  成  夫

東京大学大学院工学系研究科

加  藤  欣  也

株式会社ニコンインストルメンツカンパニーMS

事業部

桐  木  俊  彦

コニカ株式会社オプトテクノロジーカンパニー

光学開発センター

小  泉      昇

富士写真光機株式会社光学設計部

中  村      均

株式会社トプコン産業機器技術部

橋  本      進

財団法人日本規格協会技術部

福  島      省

ミノルタ株式会社光システム技術部

松  田      淳

旭光学工業株式会社カメラ事業部

山  口  孝  夫

株式会社リコー画像技術開発本部

吉  本      勇

元東京工業大学精密工学研究所

(オブザーバ)

八  田      勲

通商産業省工業技術院標準部

(事務局)

岩  崎  郁  也

日本光学工業協会