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B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 0002-1982 は改正され,JIS B 0002 のこの部及び第 3 部に置き換え

られる。

JIS B 0002-1

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  参考文献

JIS B 0002

は,次の 3 部で構成される。

第 部:通則 
第 部:ねじインサート 
第 部:簡略図示方法


日本工業規格

JIS

 B

0002-1

: 1998

 (I

6410-1

: 1993

)

製図−ねじ及びねじ部品

−第 1 部:通則

Technical drawings

−Screw threads and threaded parts

−Part 1:General conventions

序文  JIS B 0002 のこの部は,1993 年に第 1 版として発行された ISO 6410-1, Technical drawings−Screw

threads and threaded parts

−Part 1 : General conventions を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更するこ

となく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“備考”及び“参考”は,原国際規格にはない事項である。

JIS B 0002

は,締結用部品の設計,製造,及び組付けに携わる種々の関係者の間の,情報交換の共通の方

法を供するために作成された。

1.

適用範囲  JIS B 0002 のこの部は,ねじ及びねじ部品を図に表す方法について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,JIS B 0002 のこの部の規定の一

部を構成する。これらの規格は,その最新版を適用する。

JIS B 0002-3

  製図−ねじ及びねじ部品−第 3 部:簡略図示方法

備考  ISO 6410-3 : 1993, Technical drawings−Screw threads and threaded parts−Part 3 : Simplified

representation

が,一部を除き,この規格と一致している。

JIS B 0143

  ねじ部品各部の寸法の呼び及び記号

備考  ISO 225 : 1983, Fasteners−Bolts, screws, studs and nuts−Symbols and designations of dimensions

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 1003

  ねじ先の形状・寸法

備考  ISO 4753 : 1983, Fasteners−Ends of parts with external metric ISO thread からの引用事項は,こ

の規格の該当事項と同等である。

JIS Z 8312

  製図に用いる線

備考  ISO 128 : 1982, Technical drawings−General principles of presentation からの引用事項は,この規

格の該当事項と同等である。

JIS Z 8317

  製図における寸法記入方法

備考  ISO 129 : 1985, Technical drawings−Dimensioning−General principles, definitions, methods of

execution and special indications

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。


2

B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

3.

図示

3.1

ねじの実形図示  ある種の製品技術文書(例えば,刊行物,取扱説明書など)において,単品又は

組み立てられた部品の説明のために,ねじを側面から見た図(

1

)

又はその断面図の実形図示(

図 1参照)

が,必要となることがある。ねじのピッチ,又は形状のいずれも,一般に厳密な尺度で描く必要はない。

製図では,ねじの実形図示(

図 1参照)は,絶対に必要な場合にだけ使用するのがよく,つる巻き線

は,可能な限り直線で表すのがよい(

図 参照)。

(

1

)

ねじの軸線に直角な方向から見た図。

図 1

図 2

図 3

3.2

通常図示  通常は,すべての種類の製図では,ねじ及びねじ部品の図示は,慣例によって図 4

示すように単純にする。

3.2.1

ねじの外観及び断面図  側面から見た図及びその断面図で見える状態のねじは,図 413 に示すよ

うに,ねじの山の頂

1)

を太い実線(JIS Z 8312 による。

)で,ねじの谷底

2)

を細い実線(JIS Z 8312 による。

で示す。

参考  JIS Z 8312 による太い実線及び細い実線は,それぞれ ISO 128 の type A 及び type B と同等であ

る。

ねじの山の頂と谷底とを表す線の間隔は,ねじの山の高さとできるだけ等しくするのがよい。ただし,

この線の間のすきまは,いかなる場合にも,次のいずれか大きいほうの値以上とする。

−  太い線の太さの 2 倍

− 0.7

mm

                                                        

1)  山の頂は,通常,おねじの外径,及びめねじの内径を指す。

2)

谷底は,通常,おねじの谷の径,及びめねじの谷の径を指す。


3

B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

備考1.  ある場合,例えば,CAD では,次のようにする。

−  呼び径 8 mm 以上のねじに対しては,一般に 1.5 mm の間隔が受け入れられている。

−  呼び径 6 mm 以下のねじに対しては,簡略図示が推奨されている(JIS B 0002-3 参照)

3.2.2

ねじの端面から見た図  ねじの端面から見た図において,ねじの谷底は,細い実線で描いた円周の

3/4

にほぼ等しい円の一部(

図 及び図 参照)で表し,できれば,右上方に 4 分円を開けるのがよい。

面取り円を表す太い線は,一般に端面から見た図では省略する(

図 及び図 参照)。

備考2.  欠円の部分は,直交する中心線に対して,他の位置にあってもよい(図6参照)。

図 4

図 5

3.2.3

隠れたねじ  隠れたねじを示すことが必要な場所では,山の頂

1

及び谷底

2

は,

図 に示すよう

に細い破線(JIS Z 8312 による。

)で表す。

参考  JIS Z 8312 による細い破線は,ISO 128 の type F と同等である。

参考  ねじを加工する際に必要な,不完全ねじ部又は逃げ

溝を図示するのがよい。

図 6

図 7

3.2.4

ねじ部品の断面図のハッチング  断面図に示すねじ部品では,ハッチングは,ねじの山の頂を示す

線まで延ばして描く(

図 5参照)。

3.2.5

ねじ部の長さの境界  ねじ部の長さの境界は,次による。

−  見える場合には,境界を示す。図示には太い実線を用いる。

−  隠れている場合に,境界を示してもよい。図示には細い破線を用いる。

これらの境界線は,ねじの大径(おねじの外径,又はめねじの谷の径)を示す線で止める(

図 4,図 8

11,及び

図 13 参照)。


4

B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

図 8

図 9

図 10

図 11

図 12

図 13

3.2.6

不完全ねじ部  不完全ねじ部は,植込みボルトの植込み側を除き,ねじ部の終端を越えた所である。

不完全ねじ部は,機能上必要な場合(

図 参照),又は寸法指示をするために必要な場合(図 13 参照)

には,傾斜した細い実線で表す。ただし,不完全ねじ部は省略可能であれば,表さなくてもよい(

図 4

図 及び図 参照)。

3.3

組み立てられたねじ部品  3.2 に規定する通常図示は,ねじ部品の組立にも適用する。ただし,

おねじ部品は,常にめねじ部品を隠した状態で示し,めねじ部品で隠さない(

図 及び図 10 参照)。めね

じの完全ねじ部(

2

)

の限界を表す太い線は,めねじの谷底まで描く(

図 及び図 参照)。

(

2

)

参考図 参照。


5

B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

参考図 1

4.

ねじ部品の指示及び寸法記入

4.1

呼び方  ねじの種類及びその寸法は,ねじに関する規格に規定する呼び方によって指示をする。

図面に呼び方を指示する場合には,名称及び規格番号は,省略する。

一般に,ねじの呼び方は,次の事項を含む。

−  ねじの種類の略号(標準化された記号,例えば,M, G, Tr, HA など)

−  呼び径又はサイズ(例えば,20, 1/2, 40, 4.5 など)

もし必要なら,次の事項を追加する。

−  ミリメートルによるリード  (L)

−  ミリメートルによるピッチ  (P)

−  ねじ山の巻き方向(4.4 参照)

さらに必要なら,次の事項も追加する。

−  該当する規格による公差等級

−  ねじのはめ合い長さ(S=短,L=長,N=並)

−  条数

  (附属書 に示す国際規格による。) 

a) M20

×2−6G/6h−LH

b) M20

×L3−P1.5−6H−N

c) G

1/2

A

d) Tr40

×7

e) HA4.5

4.2

寸法記入

4.2.1

ねじの呼び径 は,常におねじの山の頂

1

図 11 及び図 13 参照)又はめねじの谷底

2

図 12 

照)に対して記入する。

不完全ねじが機能上必要である場合(例えば,植込みボルト)

,かつ,そのために明確に図示する場合(

8

及び

図 13)以外には,ねじ長さの寸法は,一般にねじ部長さ(図 11 参照)に対して記入する。

備考3.  ねじ先の寸法(JIS B 1003参照)は,ねじ部長さ  (b)  又は呼び長さ  (l)  に含めるのがよい。

参考  JIS B 1003 によるおねじ部品のねじ先の寸法は,ISO 4753 の規定内容と同等である。

すべての寸法は,JIS Z 8317 及び JIS B 0143 によるか,又は 4.3 によって表示をする。

参考  JIS Z 8317 による寸法の表し方は,ISO 129 の規定内容と同等であり,JIS B 0143 によるねじ部

品各部の寸法の呼び及び記号は,ISO 225 の規定内容と同等である。

4.3

ねじ長さ及び止まり穴深さ  ねじ長さ寸法は一般に必要であるが,止まり穴深さは,通常,省略し

てもよい。


6

B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

止まり穴深さ表示の必要性は,主として部品自身,又はねじ加工に使用する工具のいかんによる。穴深

さの寸法を指定しない場合には,ねじ長さの 1.25 倍程度に描く(

図 14 参照)。また,図 15 に示すような

簡単な表示を使用してもよい。

図 14

図 15

4.4

ねじ山の巻き方向の指示  右ねじは,一般に,特記する必要はない。左ねじは,ねじの呼び方に略

号 LH を追加して示す。同一部品に右ねじ及び左ねじがある場合には,それぞれ双方に示す。右ねじは,

必要なら,ねじの呼び方に略号 RH を追加して示す。


7

B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

附属書 A(参考)  参考文献

[1]  ISO 228-1 : 1982, Pipe threads where pressure-tight joints are not made on the threads

−Part 1 : Designation

dimensions and tolerances.

備考  JIS B 0202-1982(管用平行ねじ)に規定するねじの表し方は,同等である。

[2]  ISO 261 :

3)

, ISO general-purpose metric screw threads

−General plan.

備考  JIS B 0205-1982(メートル並目ねじ),及び JIS B 0207-1982(メートル細目ねじ)に規定する

ねじの表し方は,異なる。

[3]  ISO 262 :

4)

, ISO general-purpose metric screw threads

−Selected size for screws, bolts and nuts.

備考  JIS B 0207-1982(メートル細目ねじ)に規定するねじの表し方は,異なる。

[4]  ISO 965-1 : 1980, ISO general purpose metric screw threads

−Tolerances−Part 1 : Principles and basic data.

備考  JIS B 0209-1982(メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差),及び JIS B 0215-1982(メート

ルねじ公差方式)に規定するねじの表し方は,異なる。

[5]  ISO 2902 : 1977, ISO metric trapezoidal screw threads

−General plan.

備考  JIS B 0216-1987(メートル台形ねじ)に規定するねじの表し方は,同等である。

[6]  ISO 5835 : 1991, Implants for surgery

−Metal bone screws with hexagonal drive connection, spherical

under-surface of head, asymmetrical thread

−Dimensions.

[7]  International guide to screw threads

−Symbols, profiles and designations of threads in standards of various

countries, Beuth Verlag, Berlin.

                                                        

3)  原国際規格の発行時点で,近く発行の予定(ISO 261 : 1973の改正)

4)

原国際規格の発行時点で,近く発行の予定(ISO 262 : 1973 の改正)


8

B 0002-1 : 1998 (ISO 6410-1 : 1993)

ねじ製図 JIS 原案作成 WG  構成表

氏名

所属

(主査)

中  込  常  雄

中込技術士事務所

(幹事)

西  山  信  夫

株式会社名古屋螺子製作所

(委員)

池  田  雅  俊

通商産業省機械情報産業局

桑  田  浩  志

トヨタ自動車株式会社

田  中  誠之助

株式会社佐賀鉄工所

中  村  智  男

日本ねじ研究協会

福  島      彰

日本船舶標準化協会

福  永  太  郎

東京都立工科短期大学(名誉教授)

本  間      清

工業技術院標準部

吉  本      勇

東京工業大学(名誉教授)

(事務局)

杉  田  光  弘

財団法人日本規格協会技術部国際整合化規格室

大  芦      誠

財団法人日本規格協会技術部国際整合化規格室

文責  西山  信夫