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A 8909:2017 (ISO 3164:2013)

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1  適用範囲  

1

2  引用規格  

1

3  用語及び定義  

1

4  DLV の寸法,使用及び許容差  

2

5  DLV の位置  

5


A 8909:2017 (ISO 3164:2013)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

建設機械施工協会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。

これによって,JIS A 8909:2012 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 A

8909

:2017

(ISO 3164

:2013

)

土工機械-保護構造の室内評価試験-

たわみ限界領域の仕様

Earth-moving machinery-Laboratory evaluations of protective structures-

Specifications for deflection-limiting volume

序文 

この規格は,2013 年に第 6 版として発行された ISO 3164 を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本工業規格である。

適用範囲 

この規格は,JIS A 8308 に定義する土工機械の,運転員の保護構造の台上評価試験に用いるたわみ限界

領域(DLV)について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 3164:2013,Earth-moving machinery-Laboratory evaluations of protective structures-

Specifications for deflection-limiting volume(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 8308  土工機械-基本機種-用語

注記  対応国際規格:ISO 6165,Earth-moving machinery-Basic types-Identification and terms and

definitions(MOD)

JIS A 8315  土工機械-運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間

注記  対応国際規格:ISO 3411:2007,Earth-moving machinery-Physical dimensions of operators and

minimum operator space envelope(IDT)

JIS A 8318  土工機械-座席基準点(SIP)

注記  対応国際規格:ISO 5353:1995,Earth-moving machinery, and tractors and machinery for agriculture

and forestry-Seat index point(IDT)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。


2

A 8909:2017 (ISO 3164:2013)

   

3.1 

たわみ限界領域,DLV(deflection limiting volume)

通常の服装でヘルメットを装着した JIS A 8315 に定義する着席男子大柄運転員の姿勢を近似する形状。

3.1.1 

箱形 DLV(orthogonal DLV)

運転員を箱形形状で近似するたわみ限界領域(3.1)。

注記  図 参照。

3.1.2 

丸み付け DLV(rounded DLV)

運転員の,例えば,頭,肩などの曲面を近似するため箱形 DLV(3.1.1)の角部に丸みを付けたもの。

注記  図 参照。

3.1.3 

箱形頭頂平面(orthogonal top head plane)

箱形たわみ限界領域の頂部平面を再現するため,丸み付け DLV と併用する幅 270 mm で長さ 330 mm の

長方形水平表面。

注記 1  図 参照。

注記 2  頭頂平面は,落下物保護構造(falling object protective structure,以下,FOPS という。)を試験

するときに,丸み付け DLV に適用する。

3.2 

座席基準点,SIP(seat index point)

JIS A 8318 に規定する座席中心垂直面上の点。

3.3 

位置決め軸,LA(locating axis)

座席基準点(SIP)に対して DLV を位置決めするための水平軸(図 参照)。

4 DLV の寸法,使用及び許容差 

4.1

箱形 DLV の寸法は,図 による。丸み付け DLV の寸法は図 による。

4.2 SIP から DLV の背面境界までの寸法 210 mm は,

座席が 150 mm の前後調節量をもつことを前提とし

ている。この 210 mm の寸法は,座席に前後調節量がない場合は 210 mm から 135 mm に減少させる。座席

調節量が 150 mm より小さいときは,150 mm と座席調節量との差の 1/2 を 210 mm から減少させる。

4.3

転倒時保護構造(roll-over protective structure,以下,ROPS という。)及び横転時保護構造(tip-over

protective structure,以下,TOPS という。

)の試験は,箱形 DLV 又は丸み付け DLV のいずれかを使用する。

FOPS の試験は,箱形 DLV を使用するか,又は丸み付け DLV に箱形頭頂平面を付加して使用する。


3

A 8909:2017 (ISO 3164:2013)

単位  mm

記号

A DLV 前面境界面

B DLV 背面境界面

LA

位置決め軸

SIP

座席基準点

a)

  座面の位置に応じて減らしてもよい。

b)

  機械の部品・操縦装置によって DLV の脚部を開いてもよい。

c)

  足を 45 mm 後方に下げてもよい。

図 1-箱形 DLV 


4

A 8909:2017 (ISO 3164:2013)

   

単位  mm

記号

A DLV 前面境界面

B DLV 背面境界面

LA

位置決め軸

SIP

座席基準点

a)

  座面の位置に応じて減らしてもよい。

b)

  機械の部品・操縦装置によって DLV の脚部を開いてもよい。

c)

  足を 45 mm 後方に下げてもよい。

図 2-丸み付け DLV 


5

A 8909:2017 (ISO 3164:2013)

4.4 ROPS 及び TOPS の側方負荷試験を通して,DLV の SIP よりも上の部分は,SIP を中心に側方に最大

15°傾けてもよい(表 参照)

。ROPS 及び TOPS の前後方向負荷試験を通して,DLV の SIP よりも上の部

分は,LA を中心に前方に 15°まで傾けてもよい(図 に示す例を参照)。DLV の SIP より下の部分は傾け

ない。他の機械部品と干渉するときは,DLV の傾斜の限界はその干渉が発生する角度までに制限する。

表 1ROPS/TOPS 試験で許容される DLV の傾斜まとめ 

ROPS/TOPS 負荷方向

角度 DLV 傾斜方向

側方負荷 15°

側方

前後方向負荷 15°

前後方向

注記 DLV が前後方向及び側方に傾斜したときの運転員の頭部は,丸み付け DLV のほうがよりよく再現

している。

4.5

図 及び図 に示す DLV の全ての線形寸法の許容差は,±5 mm とする。SIP に対する DLV の位置

決めの許容差は±13 mm とする。傾斜の許容差は±1°とする。

5 DLV の位置 

5.1 DLV は,JIS A 8318 に定義する SIP を基準点として用いて位置決めする(図 及び図 参照)

5.2

複数の座席位置をもつ機械で,SIP(JIS A 8318 の 5.3.3 参照)が複数の位置をもつときは,運転員が

走行モードで機械を操作するときの SIP を用いる。

5.3 DLV は,位置決め軸 LA が,図 に示すように 5.2 で決定される SIP を通るようにする。

DLV は,座席の横方向の中心に位置し,その主軸は水平及び垂直でなければならない(JIS A 8318 の図 2

の SIP 装置を取り付けた座席に定義する X 軸及び Z 軸)。

5.4 DLV の LA の位置は,台上負荷試験中,たとえ軸が移動したとしても,SIP と一致させる。

注記 DLV の内側に位置するのが通常であるような機械の操縦装置及びその構成部品は,DLV に侵入

しているとはみなさない。

図 3DLV の見取り図及び FOPS 試験のために丸み付け DLV と併用する箱形頭頂平面 


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A 8909:2017 (ISO 3164:2013)

   

a)  横向き座席のローラへの側方負荷 

b)  ブルドーザへの前後方向負荷 

c)  前向き座席のローラへの側方負荷 

記号

SIP  座席基準点 

図 4DLV の傾斜の例