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A 8340-2

:2012

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

3A

  ブルドーザ特有の重大な危険源のリスト  

3

4

  安全要求事項及び/又は安全方策  

3

4.1

  一般  

3

4.2

  (削除)  

3

4.3

  (削除)  

3

4.3A

  転倒時保護構造(ROPS  

3

4.4

  ウインチ  

3

4.5

  騒音  

3

5

  安全要求事項及び/又は安全方策の検証  

4

6

  使用上の情報  

4

6.1

  警告表示  

4

6.2

  取扱説明書  

4

6.3

  機械への表示  

4

附属書 A(参考)ブルドーザの代表的な機種の例  

5

附属書 JA(参考)ブルドーザ特有の重大な危険源のリスト  

7

附属書 JB(参考)参考文献  

8

附属書 JC(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

9


A 8340-2

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

建設機械施工協会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が

改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 8340-2:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS A 8340

(土工機械−安全)の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS A 8340-1

第 1 部:一般要求事項

JIS A 8340-2

第 2 部:ブルドーザの要求事項

JIS A 8340-3

第 3 部:ローダの要求事項

JIS A 8340-4

第 4 部:油圧ショベルの要求事項

JIS A 8340-5

第 5 部:ダンパ(重ダンプトラック及び不整地運搬車)の要求事項

JIS A 8340-6

第 6 部:機械式ショベルの要求事項

JIS A 8340-7

第 7 部:グレーダの要求事項


日本工業規格

JIS

 A

8340-2

:2012

土工機械−安全−第 2 部:ブルドーザの要求事項

Earth-moving machinery-Safety-Part 2: Requirements for bulldozers

序文 

この規格は,2008 年に第 1 版として発行された ISO 20474-2 を基とし,技術的内容を変更して作成した

日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JC に示す。また,附属書 JA 及び附属書 JB は対応国際規格に

はない事項である。

この規格は,JIS B 9700-1 でいうタイプ C 規格(機械に関する個別規格)である。

関連する機械類及び対象とする危険源,危険状態及び危険事象の範囲は,この規格の適用範囲に示す。

このタイプ C 規格の条項がタイプ A 規格又はタイプ B 規格で規定する条項と異なる場合,このタイプ C

規格の条項がそれら他の規格の条項より優先する。

適用範囲 

この規格は,JIS A 8308 で定義した履帯式ブルドーザの安全要求事項について規定し,派生機械にも適

用する。ブルドーザの後部に装着したウインチの安全要求事項についても規定する。

なお,除雪用ブルドーザは,別に定める規格による。

この規格は,土工機械類に共通の安全要求事項を規定する JIS A 8340-1 と併せて用いる。ただし,この

規格で規定する事項は,JIS A 8340-1 よりも優先する。この規格は,製造業者が意図した使用及び予見し

得る誤使用の条件下で,直接関わる全てのブルドーザ特有の重大な危険源,危険状態及び危険事象を考慮

している(この規格の

附属書 JA 及び JIS A 8340-1 の附属書 JA 参照)。この規格は,稼働,運転及び保全

中の重大な危険源,危険状態及び危険事象から起こるリスクを除去,又は低減するための適切な技術的手

段を具体的に示している。

公道を走行するブルドーザは,国及び地方自治体の定める道路交通関連法規にも適合しなければならな

い。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 20474-2:2008

,Earth-moving machinery−Safety−Part 2: Requirements for tractor-dozers(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。


2

A 8340-2

:2012

JIS A 8308

  土工機械−基本機種−用語

注記  対応国際規格:ISO 6165:2006,Earth-moving machinery−Basic types−Identification and terms

and definitions

(MOD)

JIS A 8310-2

  土工機械−操縦装置及び表示用識別記号−第 2 部:特定機種,作業装置及び附属品識別

記号

注記  対応国際規格:ISO 6405-2:1993,Earth-moving machinery−Symbols for operator controls and

other displays

−Part 2: Specific symbols for machines, equipment and accessories(MOD)

JIS A 8312

  土工機械−安全標識及び危険表示図記号−通則

注記  対応国際規格:ISO 9244,Earth-moving machinery−Machine safety labels−General principles

(MOD)

JIS A 8315

  土工機械−運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間

注記  対応国際規格:ISO 3411:2007,Earth-moving machinery−Physical dimensions of operators and

minimum operator space envelope

(IDT)

JIS A 8317-1

  土工機械−音響パワーレベルの決定−動的試験条件

JIS A 8317-2

  土工機械−運転員位置における放射音圧レベルの決定−動的試験条件

JIS A 8340-1

  土工機械−安全−第 1 部:一般要求事項

注記  対応国際規格:ISO 20474-1:2008,Earth-moving machinery−Safety−Part 1: General requirements

(MOD)

JIS A 8420-1

  土工機械−トラクタドーザ−第 1 部:用語及び仕様項目

注記  対応国際規格:ISO 6747:1998,Earth-moving machinery−Tractor-dozers−Terminology and

commercial specifications

(IDT)

JIS A 8910

  土工機械−転倒時保護構造−台上試験及び性能要求事項

JIS A 8919

  土工機械−操縦装置

注記  対応国際規格:ISO 10968:2004,Earth-moving machinery−Operator's controls(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 8308JIS A 8340-1 及び JIS A 8420-1 によるほか,次によ

る(

附属書 参照)。

3.1

ブルドーザ

自走する履帯(クローラ)式の機械で,主として機械の前進動作によって土砂などを掘削,押土及び整

地作業を行うドーザアタッチメント又は押す力若しくは引く力によって作業を行うアタッチメントを,装

着したもの(JIS A 8308 参照)

注記  JIS A 8308 に規定するブルドーザには,車輪(ホイール)式も含むが,日本においては車輪式

ブルドーザはないので,定義から外した。

3.2

アタッチメント

油圧リッパ,ウインチなど,特定の作業目的で,本体に取り付ける構成部品の組立品(JIS A 8420-1 

照)


3

A 8340-2

:2012

3A 

ブルドーザ特有の重大な危険源のリスト 

リスクアセスメントの結果,ブルドーザ特有の重大な危険源として特定され,そのリスクを取り除く又

は減じる手段が要求される全ての危険源,危険状態及び危険事象は,

附属書 JA に記載する。

安全要求事項及び/又は安全方策 

4.1 

一般 

ブルドーザは,JIS A 8340-1 の安全要求事項・安全方策及びこの箇条で規定するブルドーザ特有の要求

事項に適合しなければならない。懸架式座席(サスペンションシート)が選択できる場合は,JIS A 8340-1

の 4.4.1.4 に従う。

4.2 

(削除) 

4.3 

(削除) 

4.3A 

転倒時保護構造(ROPS 

ブルドーザには,JIS A 8910 で規定する転倒時保護構造を装着する。

4.4 

ウインチ 

4.4.1 

取付け強度 

ウインチをブルドーザ本体後部に取り付けるとき,その取付け部の強度は,ロープが永久変形を生じる

ことなく発揮できる最大引張力の 2 倍の力に耐えられるよう設計しなければならない。

注記  ウインチ装着方法の設計指針として,ISO 19472 を用いるのがよい。

4.4.2 

操縦装置 

ウインチの操縦装置は,運転席に配置し,その位置は JIS A 8919 による。

4.4.3 

保護装置 

ウインチを装備したブルドーザには,適切な大きさの保護金網(最小でも直径 6 mm の鉄線を用いた最

大 45 mm×45 mm の開口部をもつ格子)

,又は相当の保護装置を運転員とウインチとの間に設けなければ

ならない。

注記  保護装置の設計指針として,ISO 8084 を用いるのがよい。

金網の幅及び高さは,少なくとも次に示す部分を十分覆う大きさとする。

−  キャブ付き機械では,後部窓全面。

−  キャブなし機械では,JIS A 8315 

図 に示す最小空間の後部全面。

4.5 

騒音 

4.5.1 

外部放射 特性音響パワーレベル 

空中に放射される音響パワーレベルは,JIS A 8317-1 に従って測定する。

作業環境によって要求される低騒音型のブルドーザは,その騒音の測定値が

表 に示す基準値以下でな

ければならない。

表 1−低騒音型ブルドーザの判定基準値

エンジン出力

kW

音響パワーレベル

dB (A)

P

< 55

102

 55

≦  P  <103 105

103

≦  P 105

注記  関連国内法令による(附属書 JB 参照)。


4

A 8340-2

:2012

超低騒音型ブルドーザの判定基準値(音響パワーレベル)は,低騒音型の基準値から 6 を減じて得た値

を下回らなければならない。

4.5.2 

運転席における騒音レベル 

運転席における騒音レベルは,JIS A 8317-2 に従って測定する。

キャブ付きの運転席における騒音レベルは,85 dB を超えてはならない。

安全要求事項及び/又は安全方策の検証 

JIS A 8340-1

の箇条 を適用しなければならない。

使用上の情報 

6.1 

警告表示 

JIS A 8340-1

の 6.1 によるほか,ウインチを装着している場合は,JIS A 8310-2 に規定する識別記号を使

用して JIS A 8312 に従った安全標識を追加しなければならない。

6.2 

取扱説明書 

油圧リッパ又はウインチを装着している場合は,JIS A 8340-1 の 6.2 によるほか,次の項目を追加する。

−  油圧リッパの操作方法の説明及び安全な使用についての情報

−  ウインチの操作方法の説明及び安全な使用についての情報

6.3 

機械への表示 

ウインチを装着している場合は,JIS A 8340-1 の 6.3 によるほか,次の項目を追加する。

−  ウインチの最大引張力


5

A 8340-2

:2012

附属書 A

(参考)

ブルドーザの代表的な機種の例

図 A.1−履帯式ブルドーザ

図 A.2−油圧リッパ付履帯式ブルドーザ


6

A 8340-2

:2012

図 A.3−ウインチ付履帯式ブルドーザ


7

A 8340-2

:2012

附属書 JA

(参考)

ブルドーザ特有の重大な危険源のリスト

JIS A 8340-1

附属書 JA に示す危険源リストのほか,次のリストを追加して適用する。

番号

a)

危険源

JIS B 9700-1

JIS B 9700-2 

この規格

危険源,危険状態及び危険事象

1

次の事項から起こる機械的危険源

−  機械部品又は作業機器 
例えば,質量,安定性,機械的強度

4.2.1

4.2.2

4.4.1 

1.1

押し潰しの危険源

4.2.1

4.2.2

4.3A 

4

騒音から起こる危険源

4.5 

4.5 

5

振動から起こる危険源

8

機械類の設計時に人間工学原則の無視に起因する,例えば,

次の項目に起因する危険源

4.9 

8.7

手動制御器の不適切な設計,配置又は識別

4.11.1 4.4.2 

8.10

不適切なガード及び防護装置

5.2

5.3

4.4.3 

移動性によって付加される危険源,危険状態及び危険事象

19

機械上の作業位置(運転席含む)に関連したもの

19.5

運転・作業位置からの不十分な視界

24

運転員・作業員に対する指示が不十分(取扱説明書,標識,

警告及び表示)

25

機械的危険源及び危険事象

25.2

部品の不十分な機械的強度から起こるもの

4.3 4.4.1 

a)

番号は,JIS A 8340-1 

附属書 JA を参照。


8

A 8340-2

:2012

附属書 JB

(参考) 
参考文献

[1]  JIS B 9700-1

  機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第 1 部:基本用語,方法論

[2]  ISO 8084:2003

,Machinery for forestry−Operator protective structures−Laboratory tests and performance

requirements

[3]  ISO 19472:2006

,Machinery for forestry−Winches−Dimensions, performance and safety

[4]  ISO/TS 20474-14:2008

,Earth-moving machinery−Safety−Part 14: Information on national and regional

provisions

[5]

低騒音型・低振動型建設機械の指定に関する規程(平成 9 年建設省告示第 1536 号)

[6]

建設機械の騒音及び振動の測定値の測定方法(平成 9 年建設省告示第 1537 号)


9

A 8340-2

:2012

附属書 JC

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS A 8340-2:2012

  土工機械−安全−第 2 部:ブルドーザの要求事項 ISO 

20474-2:2008

  Earth-moving machinery − Safety − Part 2: Requirements for

tractor-dozers 

(I)JIS の規定

(II)

国際
規格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの

評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理

由及び今後の対策

箇条番号 
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

1

適用範囲

この規格の適用範囲に
ついて規定。

 1

JIS

とほぼ同じ

変更

“派生機械にも適用”,“除雪用ブルド
ーザ”及び公道走行に関する規定を追

加し,“発行日以前に製造された機械
には適用しない。”を削除。

ISO/TS 20474-14

に日本の要求として

追加及び削除が必要。

2

引用規格

2

3

用 語 及 び

定義

3

3.1

ブルドーザ

削除

日本にない車輪式ブルドーザを削除。

国際提案の対象とはしない(対外的主
張不要)

3.2

アタッチメント

追加

旧 JIS の定義を継続採用

3A

ブ ル ド

ー ザ 特 有 の

重 大 な 危 険
源のリスト

追加

ISO/TS 20474-14

の EU の要求を採用

(附属書 JA の追加を伴う。

)。

厚生労働省の通達“機械の包括的な安
全基準に関する指針”への適合性を確

認 す る 点 か ら も 有 用 な の で ISO 

20474-2

への反映を今後主張していく。

4

安 全 要 求

事 項 及 び /
又 は 安 全 方

JIS

とほぼ同じ

4.2

(削除)

4.2

運転座席を規定 削除

国際規格の規定を JIS 化すると,

JIS 

A 8340-1

を適用する”ことになり,4.1

の 規 定 と 重 な っ て し ま う こと か ら 不
要。 
技術的差異はない。

9

A

 8

340

-2


20
12


10

A 8340-2

:2012

(I)JIS の規定

(II) 
国際
規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策

箇条番号 
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

4.3

(削除)

4.3

後部窓を規定

削除

国際規格の規定を JIS 化すると,

JIS 

A 8340-1

を適用する”ことになり,4.1

の 規 定 と 重 な っ て し ま う こと か ら 不
要。

技術的差異はない。

4.3A

転倒時保護構造(ROPS)

追加

旧 JIS の要求事項を継続採用

例外なく装着することを明記

4.5

騒音

追加

国際提案の対象とはしない(欧州と日
本でエンジン出力区分・騒音基準値が
異なるため)

4.5.1

外部放射 A 特性音響パ
ワーレベル

追加

国内法令による規定を追加

国際提案の対象とはしない(欧州と日
本でエンジン出力区分・騒音基準値が

異なるため)

4.5.2

運転席における騒音レ
ベル

追加

キャブ付きの運転席における騒音レベ
ルの規定を追加。

国際提案の対象とはしない(欧州と日
本でエンジン出力区分・騒音基準値が

異なるため)

6.2

取扱説明書

変更

油圧リッパに関する旧 JIS の記述を継

続採用

国際提案の対象とはしない(対外的主

張不要)

附属書 A 
(参考)

ブ ル ド ー ザ
の 代 表 的 な
機種の例

図 A.2  油圧リッパ付履
帯式ブルドーザ

図 A.3  ウインチ付履帯
式ブルドーザ

追加 
削除

旧 JIS の図解を継続採用。 
タイヤ式トラクタドーザ及びプラウ付

トラクタドーザの図解を削除。

国際提案の対象とはしない(対外的主
張不要)

附属書 JA 
(参考)

ブ ル ド ー ザ
特 有 の 重 大
な 危 険 源 の

リスト

追加

ISO/TS 20474-14

の EU の要求を採用

(本体 3A の追加を伴う)

前記のとおり ISO 20474-2 への反映を
今後主張していく。

附属書 JB 
(参考)

参考文献

変更

旧 JIS の参考文献を継続採用に加え,
要求事項以外で参照する JIS 及び ISO

規格を引用規格から参考文献に移行。

10

A

 8

340

-2


20
12


11

A 8340-2

:2012

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 20474-2:2008,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

11

A

 8

340

-2


20
12