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A 8335

:2009 (ISO 21507:2005)

(1) 

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  要求事項

2

4.1

  保護

2

4.2

  耐腐食性 

2

4.3

  取付け

2

4.4

  タンク本体位置の制約 

3

4.5

  給油中の燃料漏れ対策 

3

5

  試験方法及び性能基準 

3

5.1

  タンク本体の耐圧及び機械的強度試験 

3

5.2

  燃料透過性 

4

5.3

  燃料に対する耐性

5

5.4

  耐火性

5

5.5

  耐熱性試験 

5

6

  材料表示

5


A 8335

:2009 (ISO 21507:2005)

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会(JCMA)及び財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


   

日本工業規格

JIS

 A

8335

:2009

(ISO 21507

:2005

)

土工機械−非金属製燃料タンクの性能要求事項

Earth-moving machinery-Performance requirements for

non-metallic fuel tanks

序文 

この規格は,2005 年に第 1 版として発行された ISO 21507 を基に,技術的内容及び対応国際規格の構成

を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,JIS A 8308 に規定する土工機械(以下,機械という。

)に使用する非金属製燃料タンクの性

能要求事項について規定する。

注記 1  この規格は,非金属製燃料タンクの安全にかかわる性能要求事項について規定するものであ

るが,土工機械の安全を確認するためのものであり,この規格によって適合性評価を行うこ

とは,意図していない。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 21507:2005

,Earth-moving machinery−Performance requirements for non-metallic fuel tanks

(IDT)

なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,一致していることを示

す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 8308:2003

  土工機械−基本機種−用語

注記  対応国際規格:ISO 6165:2001,Earth-moving machinery−Basic types−Vocabulary (IDT)

JIS A 8315:2001

  土工機械−運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間

注記  対応国際規格:ISO 3411:1995,Earth-moving machinery−Human physical dimensions of operators

and minimum operator space envelope (IDT)

JIS D 1201

  自動車,及び農林用のトラクタ・機械装置−内装材料の燃焼性試験方法

注記  対応国際規格:ISO 3795,Road vehicles, and tractors and machinery for agriculture and forestry−

Determination of burning behaviour of interior materials (MOD)


2

A 8335

:2009 (ISO 21507:2005)

   

JIS K 6999:2004

  プラスチック−プラスチック製品の識別及び表示

注記  対応国際規格:ISO 11469:2000,Plastics−Generic identification and marking of plastics products

(IDT)

ECE R 34:1975

,Uniform provisions concerning the approval of vehicles with regard to the prevention of fire

risks, modified by Amendment 01:1979, Amendment 02: 2003 and Amendment 02/Supplement 

01:2004

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

非金属製燃料タンク本体  (non-metallic fuel tank),タンク本体  (tank) 

非金属材料で製造した,燃料を格納し密閉する容器の本体。

3.2 

運転席  (operator station) 

運転員が機械の機能を操作するために位置する機械上の空間。

3.3 

燃料タンク  (tank installation) 

非金属製燃料タンク本体,注入口及びそのキャップ,並びに配管類の接続部及び附属装置類の取付部を

含む系。

3.4 

機械の引火温度区域  (machine ignition temperature area) 

原動機室のように,構成部品の表面が高温で,直接接触又は近接によって材料を発火させ得る,機械上

の区域。

要求事項 

4.1 

保護 

タンク本体及び配管類の接続部は,機械の車体部分又は外側の構造部分によって,下方又は機械周囲の

障害物との接触から保護しなければならない。保護されない部分が生じる場合は,5.1.4 に規定する衝撃試

験に適合しなければならない。配管類の接続部は,防護若しくは保護するか又は保護された位置にしなけ

ればならない。

4.2

耐腐食性

燃料タンクは,内部からの,及び外部環境による腐食に耐えるように設計,製造及び取り付けなければ

ならない。

4.3 

取付け 

燃料タンクは,機械のねじり及び曲げの動き並びに振動に対応したものでなければならない。柔軟性の

ある配管類の燃料タンクの剛性の高い部分への接続部は,このような動的条件下でも漏れないものでなけ

ればならない。

タンク本体は確実に固定しなければならない。燃料タンクの配置又は構造によって,タンク本体,注入

口及びそのキャップ又は配管類の接続部から漏れた燃料が,自然に排出されずにたまることのないように

なっていなければならない。


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タンク本体が,ガソリンの格納を意図している場合,燃料タンクは,静電気による引火の危険を一切避

けることができるよう設計し,機械に装着しなければならない。

注入口が機械の側面に位置する場合は,キャップは,閉じたときに,機械の外形輪郭からはみ出しては

ならない。

非金属製燃料タンク本体は,機械の引火温度区域の表面に直接接触してはならない。また,20 mm 以内

に接近してはならない。

タンク本体が機械の引火温度区域の 20 mm 以内に位置する場合は,タンク本体の保護を必要とする。

非金属製のタンク本体の材料が,機械の引火温度区域の表面の最高温度以上の耐温性をもつ場合は,こ

の条件を満たすものとする。

4.4 

タンク本体位置の制約 

タンク本体を運転室の壁面としてはならない。JIS A 8315 に規定する運転室の外側であれば,タンク本

体の表面又は部分が運転席に近接していてもよい。注入口は運転席に配置してはならない。

4.5 

給油中の燃料漏れ対策 

タンクに給油中に漏れた燃料が,機械の引火温度区域から仕切られて隔離された部分に流れるか,又は

遠ざかるように,機械を設計・製作しなければならない。

試験方法及び性能基準 

5.1 

タンク本体の耐圧及び機械的強度試験 

5.1.1 

強度試験 

燃料タンクは,標準状態の接続とし,注入口及びキャップを備え,機械に取り付けられているものと同

様の状態で,本体耐圧及び機械的強度試験を実施しなければならない。タンク本体は,水を公称容量まで

満たさなければならない。試験中の水温は 53  ℃とする。タンク本体のすべての接続部は密封しておくも

のとする。

53

±2  ℃の温度のもとで,タンク本体の内圧をゲージ圧で 0.03 MPa に 5 時間保つ。試験を行ったとき,

タンク本体は,液漏れ及びき裂を生じてはならない。ただし,永久変形を生じても差し支えない。

5.1.2 

高負荷試験 

5.1.1

で規定する圧力及び温度を上回る条件での使用を意図している場合は,試験圧力及び試験温度は,

実機の燃料タンク本体の圧力及び温度条件まで圧力及び温度を上昇させなければならない。

5.1.3 

負圧試験 

負圧又は圧力過大を防止する弁を備えていない場合は,燃料タンクは,標準状態の接続とし,注入口及

びキャップを備え,

機械に取り付けられているものと同様の状態で,

負圧試験を実施しなければならない。

タンク本体は,空とし,すべての接続部は密封しておくものとする。真空度は,徐々に増して,負のゲー

ジ圧 0.02 MPa とし,53 ℃±2 ℃で 5 時間放置する。試験を行ったとき,タンク本体は,き裂及び漏れを生

じてはならない。ただし,永久変形を生じても差し支えない。

5.1.4 

衝撃試験 

タンク本体に水とグリコールとの混合液,又はタンク本体材料の特性を変えないような凝固点の低い液

を公称容量まで満たし,貫通試験を行う。タンク本体の温度を−40±2  ℃とする。

振子式衝撃試験装置を試験に用いる。衝撃体は鋼製で,質量が 15 kg あり,側面が正三角形で底面が正

方形である角すい(錐)で,頂点及び稜部に半径 3 mm の丸みを付けたものとする。振子による打撃の中

心は,角すい(錐)の重心を通り,

(振子の)回転中心軸からの距離は 1 m  とする。


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打撃中心での振子の総質量は 15 kg とする。衝撃時の振子のエネルギーは 30 Nm を下回ってはならず,

可能な限りこの値に近くなければならない(参考図参照)

。試験は,タンク本体のきずつきやすい(露出し

た)

,最も厳しい条件となる(数)箇所をめがけて行わなければならない。タンク本体の形状及び車両への

取付け方を考慮して,タンク本体の最も弱いと見られる箇所を決定する。選択された試験箇所は,試験報

告書で明示しなければならない。

1

タンク本体

L 1

m

r 3

mm

m 15

kg

g 9.806

65

m/s

2

(重力加速度)

参考図 

衝撃試験時には,タンク本体は,衝撃と反対側の面を,取付具によって固定しておかなければならない。

試験の結果として,液漏れがあってはならない。衝撃試験は,単一のタンク本体で行っても,又は一箇所

ごとに別のタンク本体で行ってもよく,製造業者の選択とする。

5.2 

燃料透過性 

5.2.1 

試験燃料 

透過性試験に使用する燃料は,そのタンクに対して製造業者が推奨する燃料とする。

5.2.2 

条件設定 

試験に先立って,タンク本体に試験燃料を公称容量の 50  %まで入れ,その質量減少割合が一定になる

まで,40±2  ℃の温度で密閉しないで放置する。

5.2.3 

燃料の減少量 

次に,タンク本体を空にし再び試験燃料を公称容量の 50  %まで入れ,密閉して 40±2  ℃の温度で保存

する。タンク本体内の燃料の温度が試験温度に到達したとき,

(タンクをいったん開放して再び密閉し)タ

ンク内の圧力が外気圧と同じになるよう調整する。引き続き試験期間の拡散による質量減少を測定する。

燃料減少は,1 日間試験し,その 1 日当たり,1 m

2

当たりの平均減少量が 20 g 以下とする。燃料透過性試

験は,タンク材料試験片を用いてタンク完成品に対する試験条件を代替し得る試験条件を当事者間の協定


5

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で取り決めて実施してもよい。

5.3 

燃料に対する耐性 

5.2

に規定の試験を実施後も,タンクは 5.1 に規定の要求事項を満足しなければならない。

5.4 

耐火性 

非金属製燃料タンク本体は,次の a)  又は b)  に適合する材料で製作しなければならない。

a)  JIS D 1201

によって試験を行ったとき,燃焼速度が 50 mm/min 未満。

b)  ECE R 34:1975

Annex 5 に規定する耐火性試験の要求事項。

注記  ECE R 34 とは,UNECE 国際連合欧州経済委員会 (United Nations Economic Commission for

Europe)

の 1958 年に締結された多国間協定“車両並びに,車両への取付け又は車両における使

用が可能な装置及び部品にかかわる統一的な技術上の要件の採用並びに,これらの要件に基づ

いて行われる認定の相互承認のための条件に関する協定”が規定し,UN/ECE/WP 29“自動車

基準調和世界フォーラム”が作成する自動車の構造及び装置に関する規則(UN/ECE 規則とい

う。

)の一つで,車両火災の防止に関するものであり,その Annex 5  “Testing of fuel tanks made

of a plastic material

”は,プラスチック製燃料タンクの試験について規定し,国土交通省の“道

路運送車両の保安基準の細目を定める告示”の“別添 15  乗用車用プラスチック製燃料タンク

の技術基準”が国内の技術基準として対応する(参考文献参照)

5.5 

耐熱性試験 

5.5.1 

試験用取付具 

耐熱性試験に用いる取付具は,通気口の機能も含め,タンクの実機への取付けと同様な状態となるもの

でなければならない。

5.5.2 

試験条件 

タンク本体を温度 20  ℃の水で公称容量の 50  %まで満たした後,温度 95±2  ℃の雰囲気内に 1 時間放

置する。

5.5.3 

耐熱性能基準 

試験完了後,液漏れ,

及び接続部又は取付部が損傷又は破損するような著しい変形を生じてはならない。

材料表示 

タンク本体の材料に関する表示は,JIS K 6999 に基づく体系によって表示しなければならない。

参考文献  平成十四年七月十五日国土交通省告示第六百十九号  道路運送車両の保安基準の細目を定める

告示  別添 15  乗用車用プラスチック製燃料タンクの技術基準