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A 8333-2

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会(JCMA)/財団

法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 14401-2:2004,Earth-moving

machinery

−Field of vision of surveillance and rear-view mirrors−Part 2: Performance criteria を基礎として用い

た。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS A 8333-2

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)後写鏡及び補助ミラー―地表における視野

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS A 8333

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS A 8333-1

  第 1 部:試験方法

JIS A 8333-2

  第 2 部:性能基準


A 8333-2

:2005

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  視野の等級 

2

5.

  要求事項

2

5.1

  一般

2

5.2

  位置

2

5.3

  調節

2

5.4

  間接視野 

2

5.5

  障害物

3

附属書 A(規定)後写鏡及び補助ミラー―地表における視野

9

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

10

 


日本工業規格

JIS

 A

8333-2

:2005

土工機械―後写鏡及び補助ミラーの視野―

第 2 部:性能基準

Earth-moving machinery

Field of vision of surveillance and rear-view

mirrors

Part 2: Performance criteria

序文  この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO 14401-2,Earth-moving machinery−Field of vision

of surveillance and rear-view mirrors

−Part 2: Performance criteria を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,土工機械(以下,機械という。)に取り付けられた後写鏡及び補助ミラーの視

野に関する性能基準について規定する。この規格は,公道及び公道外で使用する,JIS A 8308 に定義する

運転員が着座した自走式の車輪式及び履帯式土工機械に適用できる。

備考  公道上を走行する機械には我が国の規制を追加適用してもよい。

この規格は,JIS A 8308 に定義する次に掲げる機械には適用しない。

−  手押し式(ハンドガイド式)機械

−  運転質量(JIS A 8320 参照)50 000 kg 以上のショベル系掘削機

−  パイプレーヤ

−  スキッドステアローダ

−  ミニ不整地運搬車

−  ミニ締固め機械

−  トレンチャ

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 14401-2:2004

,Earth-moving machinery−Field of vision of surveillance and rear-view mirrors−

Part 2: Performance criteria (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 8308

  土工機械―基本機種―用語

備考 ISO 

6165

  Earth-moving machinery−Basic types−Vocabulary が,この規格と一致している。

JIS A 8311

  土工機械―運転席の視界測定方法とその評価基準


2

A 8333-2

:2005

備考 ISO 

5006-1

  Earth-moving machinery−Operator's field of view−Part 1: Test method  からの引用

事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS A 8320

  土工機械―機械全体,作業装置及び構成部品の質量測定方法

備考 ISO 

6016

  Earth-moving machinery−Methods of measuring the masses of whole machines,their

equipment and components

が,この規格と一致している。

JIS A 8333-1

  土工機械―後写鏡及び補助ミラーの視野―第 1 部:試験方法

備考 ISO 

14401-1

  Earth-moving machinery−Field of vision of surveillance and rear-view mirrors−

Part 1: Test methods

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS A 8333-1 によるほか,次による。

3.1 

測定位置 (measuring locations)  視野を測定する位置。

備考  視野の等級に関しては,4.参照。

4. 

視野の等級

等級 A (class A):5.4.2 に規定する。

図 による地表面での視野。

等級  B (class B):5.4.3 に規定する。

図 による地表面での視野。

等級  C (class C):5.4.4 に規定する。

図 による地表面での視野。

等級  D (class D):5.4.5 に規定する。

図 による地表面での視野。

等級  E (class E):5.4.6 に規定する。

図 による地表面での視野。

5. 

要求事項

5.1 

一般  鏡及びその取付けは,次の要求事項に適合しなければならない。

a) 

土工機械に備える鏡は,

図 1∼図 によって,表 A.1 の要求事項を満足しなければならない。

b) 

鏡は,動かないように,又は過度に振動しないように取り付けなければならない。

c) 

運転員が,機械の後端,左側及び右側の部分又は一部を鏡で見ることができなければならない。

5.2 

位置  鏡の位置は,次の要求事項に適合しなければならない。

a) 

外装後写鏡は,ワイパでぬぐい取られる風防ガラス又は側面窓を通して見ることができなければなら

ない。

b) 

後写鏡は,5.4 に規定する視野を得るために必要な幅を超えて,機械の外輪郭線から横方向に突出して

はならない。

c) 

外装後写鏡の下端部が地上高 2.0 m 未満の場合,外装後写鏡は機械の全幅から 0.3 m 以上突出しては

ならない。

5.3 

調節  鏡は,調節可能でなければならない。

a) 

内装後写鏡は,運転員が調節できるものでなければならない。

b) 

外装鏡は,地上,機械に装着されたステップ,足場,補助足場又は作業表面のいずれかから,調節で

きなければならない。運転中,鏡の位置は調節機構によって保持されなければならない。折り畳み式

鏡は,折り畳んだ状態から元に戻したときに,再調節が不要でなければならない。

5.4 

間接視野

5.4.1 

一般  視野は,機械を JIS A 8333-1 に規定するように設置して,測定しなければならない。

表 A.1 に規定する性能基準に対する適合性を評価するためには,図 1∼図 に規定する測定位置だけで


3

A 8333-2

:2005

の測定が必要である。

5.4.2 

視野等級  A  地表面での視野は,機械の後端部から 30 m 後方に,縦中心垂直面を中心にして,最

小 10 m 幅の平たんな水平地面を,運転員が鏡で視認できるものでなければならない(

図 参照)。

5.4.3 

視野等級  B  視野は,機械の右側及び左側に,機械の縦方向軸に平行で,機械全幅の最外部を通

る平面によって区画される水平部を,運転員が鏡で視認できるものでなければならない。この平面は,機

械の後端部の地上高 1.0 m の地点から 0.75 m 幅で始まり,機械の後方 30 m まで続き,この位置における

地表面での幅は 3.5 m である(

図 参照)。

5.4.4 

視野等級  C  視野は,機械の右側及び左側に,機械の縦方向軸に平行で,機械全幅の最外部を通

る平面により区画される水平部を,運転員が鏡で視認できるものでなければならない。この平面は機械の

後端部の地上高 1.0 m の地点から 1.0 m 幅で始まり,機械の後方 30 m まで続き,この位置における地表面

での幅は 7.5 m である(

図 参照)。

5.4.5 

油圧ショベル用の視野等級  D  運転場所の反対側,(走行姿勢の)機械前方の範囲に運転員の直接

視野がないときは,視野は,車輪又は履帯の高さで,車輪又は履帯の幅で,車輪又は履帯の前方 1 m の限

定範囲を,運転員が視認できるものであるか,さもなければ試験報告書及び運転取扱説明書に直接視野が

ない旨を記述しなければならない(

図 参照)。JIS A 8311 に従って測定した運転員の直接視野が,上述の

範囲の 85 %以上ある場合は,補助ミラーは要求されない。

5.4.6 

ダンパ(重ダンプトラック及び不整地運搬車)用の視野等級  E  重ダンプトラックでは,地表面

での視野は,少なくとも,機械の左右の後輪の最外側接地点(半径 100 mm 以内)を,運転員が鏡で視認

できるものでなければならない[

.5 a)参照]。

履帯式不整地運搬車では,地表面での視野は,少なくとも,機械の左右の履帯の後端起動輪又は遊動輪

位置における最外側接地点(半径 100 mm 以内)を,運転員が鏡で視認できるものでなければならない[

5 b)

参照]

5.4.7 

鏡の数  内装鏡及び外装鏡を組み合わせて,5.4.25.4.35.4.4 及び 5.4.6 に規定する視野を得るた

めに使用することができる。

5.5 

障害物

5.5.1 

視野等級 の障害物  日よけ,後部窓ワイパ,ヒータ部品,排気管又は ROPS など障害物は,こ

れらすべての装置を総合して,前述の 30 m 後方試験線での 5.4.2 に規定する視野等級 A の視野幅の 15  %

以上を遮へいしない場合は許容される。

備考  例えば,リッパのようなアタッチメント及びバックホウローダにおけるバックホウ部分の構造

物は,除く。

5.5.2 

視野等級 及び の障害物  タイヤ又はフェンダのような 5.4.3 及び 5.4.4 に規定する視野を制限

する障害物は,これらの装置による総視野遮へいが,機械後端部での前述の幅の 20 %を超えない場合,及

び 30 m 試験ラインに投影しない場合は,許容される。手すりによる遮へいは,無視する。


4

A 8333-2

:2005

単位  m

番号

1

地表面における視野

2

後写鏡

3

光源中心点(JIS A 8333-1 参照)

  1  視野等級 A


5

A 8333-2

:2005

単位  m

番号

1

視野

2

内側境界線

3

外側境界線

4

光源中心点

a

地表面で測定

b

地上から 1.0 m で測定

  2  視野等級 B


6

A 8333-2

:2005

単位  m

番号

1.

視野

2

光源中心点

a

地表で測定

b

地上 1 m で測定

  3  視野等級 C


7

A 8333-2

:2005

単位  m

番号

1

車輪又は履帯の高さでの視野

2

補助ミラー

3

光源中心点

a

車輪又は履帯の幅と同等又はそれ以上の幅

  4  視野等級 D


8

A 8333-2

:2005

単位  m

a) 

重ダンプトラック

b) 

履帯式不整地運搬車

番号

1

履帯

2

最後端起動輪又は遊動輪

3

最後端起動輪又は遊動輪の中心線

4

半径 100 mm

5

履帯の最外側の接地点

  5  視野等級 E


9

A 8333-2

:2005

附属書 A(規定)後写鏡及び補助ミラー―地表における視野

視野等級  A のための鏡は,キャブ,ROPS 又はキャノピを装着していない機械には適用できないが,例

えば,視野等級 B 又は視野等級 C のために用いられる鏡が適用される。

表 A.1  各種の機種に対する鏡の視野の最小要求事項

機種

鏡による視野の等級

履帯式ドーザ A

車輪式ドーザ,運転質量 50 t  以下(JIS A 8320 参照)

A(

a

)

,B

履帯式ローダ A

ホイールローダ

A(

a

)

,B

ミニローダ

A(

b

)

又は B(

a

)

バックホウローダ

A(

a

)

,B

車輪式油圧ショベル

B(

c

)

(

e

)

,D(

f

)

履帯式油圧ショベル,運転質量 50 t  以下(JIS A 8320 参照)

B(

d

)

(

 e

)

,D(

f

)

ダンパ(重ダンプトラック及び不整地運搬車)

C

,E

車体屈折式重ダンプトラック

C

,E

スクレーパ

C

(右側だけ)

グレーダ,運転質量 50 t  以下(JIS A 8320 参照)

A(

a

)

,B

ランドフィルコンパクタ

A

,B

ローラ

A(

a

)

,B(

a

)

(

a

鏡はオプションであるが,国の道路交通規制で要求されることがある。

(

b

この基準を満足できない場合は,等級 B が要求される。

(

c

製造業者が規定する,公道用の走行姿勢にしたブームの側方で。

(

d

製造業者が規定する,走行姿勢のブームの側方で。

(

e

油圧ショベルのブーム側の鏡による視野は,走行姿勢のブームにだけ制限され,作業時には他のブーム

位置によって制限される。

(

f

必要であれば,5.4.5 参照。


10

A 8333-2

:2005

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS A 8333-2

:2005  土工機械―後写鏡及び補助ミラーの視野―第 2 部:性能基準

ISO 14401-2

:2004,土工機械―後写鏡及び補助ミラーの視野―第 2 部:性能

基準

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線又は側線

項目番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

1.

適 用

範囲

後 写 鏡 及 び 補 助 ミ ラー の
視 野 の 性 能 基 準 に つい て

規定

ISO 

14401-2

1

JIS

で削除した超小旋

回 形 油 圧 シ ョ ベ ル 及

び ミ ニ シ ョ ベ ル を 適
用 範 囲 の 除 外 と し て
記載。

MOD/

原国際規格では,適用
範 囲 の 除 外 と し て 記

載 の 超 小 旋 回 形 油 圧
シ ョ ベ ル 及 び ミ ニ シ
ョベルを JIS では削除

し 適 用 範 囲 の 対 象 と
した。

FDIS

反対投票時にその技術的理由とし

て意見提出済み。今後も機会をとらえ

て日本の意見として主張し,是正を働
きかける

2.

引 用

規格

JIS A 8311

など引用規格を

記載

2

JIS

と同じ

IDT

3.

定義

測 定 位 置 な ど の 用 語を 定

3

JIS

と同じ

IDT

4.

視 野

の等級

等級 A など視野等級を規定

4

JIS

と同じ

IDT


11

A 8333-2

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
表示箇所:本体 
表示方法:点線の下線又は側線

項目番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

5.

要 求

事項

5.1

5.2

5.3

5.4

5.4.1

∼5.4.4

5.4.5

油圧ショベルの視野

等級 D の要求視野を規定。

5.5

5.1

5.2

5.3

5.4

5.4.1

5.4.4

5.4.5

5.5

JIS

と同じ

JIS

と同じ

JIS

と同じ

JIS

と同じ

JIS

と同じ

JIS

で追加の要求視野

の例外規定を欠く。

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

MOD/

IDT

− 

− 
− 

JIS

では要求事項が満

足 さ れ な い 場 合 の 処

置を追加。 

− 
− 

− 

FDIS

反対投票時にその技術的理由とし

て意見提出済み。今後も機会をとらえ

て日本の意見として主張し,是正を働
きかける。

附属書 A
(規定)

後写鏡及
び補助ミ
ラー−地

表におけ
る視野

後 写 鏡 及 び 補 助 ミ ラー の
地 表 に お け る 視 野 の要 求

事項を規定

Annex A

JIS

と同じ

IDT

 
JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD


12

A 8333-2

:2005

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2. JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。