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A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  乗降用,移動用設備の一般要求事項 

4

4.1

  常用乗降用,移動用設備 

4

4.2

  可動式常用乗降用,移動用設備

5

4.3

  非常脱出経路 

5

5

  強度などの基準 

5

6

  踏み板・踏み桟の要求事項 

6

7

  はしご

9

8

  階段

9

9

  手すり及び握り 

9

10

  足場,廊下,通路,防護さく及びつま先板

11

11

  室内への出入口 

13


A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本建設

機械化協会(JCMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 8302:2000 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

8302

:2010

(ISO 2867

:2006

)

土工機械−運転員・整備員の乗降用,移動用設備

Earth-moving machinery-Access systems

序文 

この規格は,2006 年に第 6 版として発行された ISO 2867 を基に,技術的内容及び対応国際規格の構成

を変更することなく作成した日本工業規格である。

適用範囲 

この規格は,土工機械の運転員及び整備員が自らの役目を果たすのに役立つ乗降用,移動用設備[踏み

板・踏み桟,はしご,通路,足場,手すり,握り,防護さく(柵)

,室内への出入口などの開口部]の基準

について規定する。

この規格は,製造業者の指示に従って,駐車している JIS A 8308 に規定する土工機械上の運転台,及び

日常保全箇所に乗降,移動する場合の乗降用,移動用設備について適用する。

注記 1  この規格は,JIS A 8315 に規定する小柄運転員から大柄運転員の寸法に基づく。

この規格は,人の滑り,つまずき,墜落及び健康に悪い姿勢又は過度の肉体的負荷という重要な危険源,

危険状態及び危険事象に対処するものである。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 2867:2006

,Earth-moving machinery−Access systems(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 8308

  土工機械−基本機種−用語

注記  対応国際規格:ISO 6165,Earth-moving machinery−Basic types−Identification and terms and

definitions

(MOD)

JIS A 8323

  土工機械−運転席及び整備領域−端部の丸み

注記  対応国際規格:ISO 12508:1994,Earth-moving machinery−Operator station and maintenance areas

−Bluntness of edges(IDT)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。


2

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

3.1 

乗降用,移動用設備 (access system) 

地面から運転台又は点検若しくは日常保全用足場への乗降及び出入りするため,機械上に設置された設

備。

3.1.1 

常用乗降用,移動用設備 (primary access system) 

出入りに通常用いる乗降用,移動用設備。

3.1.2 

非常脱出経路  (alternative exit path) 

非常脱出経路は,予想された緊急事態で常用乗降用,移動用設備が使えないときに,運転台から脱出す

るための乗降用,移動用経路。

3.2 

基本寸法 (fundamental dimension) 

快適性に関する人間工学基準を考慮した寸法。

注記  規定範囲内での(最小値から最大値までの)変動は認められる。

3.3 

室内への出入口 (enclosure opening) 

人間が通ることができる十分な大きさの出入りに使用する開口部。

3.3.1 

常用出入口 (primary opening) 

出入りに通常用いる開口部。

3.3.2 

非常口 (alternative opening) 

常用出入口が使えない緊急時に用いる開口部。

3.3.3 

整備用開口部 (service opening) 

保全,給油脂又は検査点検に用いる開口部。

3.4 

防護さく(柵)(guardrail) 

墜落事故を防止するための通路又は足場の解放側に沿って設けるさく。

3.5 

手すり及び握り  (handrail and handhold) 

身体を支えバランスをとるために手でつかまるように設けた乗降用,移動用設備の構成要素。

3.5.1 

手すり (handrail) 

手を離さないで,つかんだ手の位置をずらすことができる装置。

3.5.2 

握り (handhold) 

片手でつかむための装置。


3

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

3.6 

滑り防止表面 (slip-resistant surface) 

履き物が滑りにくくなるような特性をもたせた乗降用,移動用設備の表面。

3.7 

はしご (ladder) 

3.7.1 

段ばしご (inclined ladder) 

水平面からの傾きが 50°を超え 75°以下のはしご。

3.7.2 

垂直はしご (vertical ladder) 

水平面からの傾きが 75°を超え 90°以下のはしご。

3.7.3 

墜落防護装置  (ladder fall-limiting device) 

はしごから落ちるリスクを最小にする装置。

例  はしごの囲い

3.8 

階段 (stairway) 

三段以上の踏み板から成る,水平面からの傾きが 20°を超え 50°以下の乗降用設備又はその一部。

3.9 

踏み板・踏み桟 (step) 

はしご若しくは階段の一部分として,又は独立して用いられ,片足又は両足を載せる装置。

3.9.1 

可とう(撓)踏み桟 (flexible step) 

障害物と接触したときに動いて,また元の位置に戻るような材質のものに取り付けられた踏み桟(破損

が最小限となるように動くもの)

3.10 

け(蹴)あげ高さ (riser height) 

連続した二つの踏み板・踏み桟の間で,一つの踏み面から次の踏み面までの高さ。

3.11 

踏みしろ (tread depth) 

踏み板・踏み桟の前縁からの奥行き。

3.12 

またぎ (stride distance) 

踏み板・踏み桟の前縁から次の踏み板・踏み桟の前縁までの水平距離。

3.13 

通路 (walkway) 

機械の上のある場所から次の場所へと歩き,又は,は(這)って行くための乗降用,移動用設備の一部。

3.13.1 

ブーム通路 (boom walkway) 

主として長いブーム上に用いる水平面に対して 20°以下の傾きの通路。


4

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

3.13.2 

廊下 (passageway) 

立って歩くためのさくが両側にある通路。

3.14 

足場 (platform) 

機械の運転,日常の保全又は点検を行う人を支える水平面。

3.14.1 

運転台 (operator platform) 

運転員が機械の走行及び作業機能を操作する場所。

3.14.2 

踊り場 (rest platform) 

人が立って休めるように,一つのはしご道の途中に設けた足場。

3.15 

つま先板 (foot barrier) 

足場又は通路の縁から人の足が滑り落ちるのを防止する装置。

3.16 

傾斜路 (ramp) 

水平面からの傾きが 20°以下の傾斜面。

3.17 

滑り止め桟 (cleat) 

通路又は傾斜路で踏ん張りが効くように付け加える桟。

3.18 

三点支持 (three-point support) 

人が機械を昇降し,又は機械上を動き回るとき,同時に両手と片足,又は片手と両足を用いて体を支え

ることができる乗降用,移動用設備の一つの構成。

3.19 

二点支持 (two-point support) 

人が機械を昇降し,又は機械上を動き回るとき,同時に両足又は片手と片足を用いて体を支えることが

できる乗降用,移動用設備の一つの構成。

乗降用,移動用設備の一般要求事項 

4.1 

常用乗降用,移動用設備 

4.1.1

乗降用,移動用設備は,特別に訓練しなくても手足を正しく置けるよう,自明でなければならない。

4.1.2

身体の一部,着衣などをひっかけたり,拘束されたりすることによる危険源を発生させる乗降

用,移動用設備の突起物は,できるだけ少なくしなければならない。

4.1.3

つまずきの危険源を発生させ,倒れたときにけがを深くするような突起物は,できるだけ少なくし

なければならない。

4.1.4

運転員などが非常な高温又は低温,電気的な危険,可動部分,鋭い角のような潜在的危険に接触す

る可能性を,できるだけ少なくしなければならない。

4.1.5

歩き,踏み又はは(這)うための乗降用,移動用設備(乗降用,移動用設備の一部として使ういか


5

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

なる装置又は構造的構成部品も含む。

)の表面は,滑り防止措置を施していなければならない。

4.1.6

地上から 1 m 以上の乗降用,移動用設備で機械に乗降し,又はその上を移動する際,人が三点支持

を用いることができ,かつ,用いたくなるよう乗降用,移動用設備の各構成部品を適切に配置しなければ

ならない。階段,傾斜路,通路及び足場は,二点支持でもよい。はしごは,すべて三点支持でなければな

らない。履板又は履帯のパッドの表面は,三点支持が得られる場合に限り乗降用,移動用の踏み板として

用いてもよい。

4.1.7

運転員又は整備員が運転席又は日常保全箇所に工具などを運ぶときは,次に例示する装置(自明で

ない場合は説明指示を含め)のいずれか一つを備えなければならない。

a)

二点支持だけで乗降,移動でき,残りの一方の手で工具などを運べるような階段又は傾斜路

b)

乗降用,移動用設備上を移動するときに常に三点支持となるように,工具などを一時的に置ける足場

又はその他の支持面を 2 m ごとに配置

c)

乗降用,移動用設備上を移動するときに常に三点支持となるように,工具などを運転席又は日常保全

箇所に運べる装置

4.2 

可動式常用乗降用,移動用設備 

常用乗降用,移動用設備は,機械上に適切に格納できるように可動式としてもよいが,使用中又は保管

格納中にしっかりと固定できなければならない。動力式の乗降用,移動用設備を備える機械は,動力源が

故障した場合の非常脱出手段を備えなくてはならない(4.3 参照)

4.3 

非常脱出経路 

運転台からの常用乗降用,移動用設備とは別に,機械上で異なる場所に非常脱出経路を設けなければな

らない。非常脱出経路が自明でない場合には,明確に表示する。非常脱出経路は緊急時(例えば機械転倒)

を意図しており,したがって,4.1 の常用乗降用,移動用設備に対する要求事項に合致させる必要はない。

強度などの基準 

5.1

人が歩き及び/又は立つ乗降用,移動用設備の床面は,次の垂直荷重を負荷したときに,永久変形

が生じてはならない。

a)

表面の任意の場所に直径 125 mm の円板で 2 kN の荷重を加える。

b) 1

m

2

当たり 4.5 kN の等分布荷重,又は 1 m

2

以下の場合は,その割合の等分布荷重を加える。

a)

及び b)  の荷重は,順に加える。ただし,同時ではない。

キャブ及びキャノピの屋根のように,点検のときに人が乗る機械の屋根は,a)  の負荷要求だけを満足さ

せてもよい。

5.2

通路及び足場の有孔床板の孔は,

直径 40 mm 以上の球形物が通らない寸法とする。

床面が人の歩き,

立ち又は働く面より上にある通路及び足場の床板の孔は,直径 20 mm 以上の球形物が通らない寸法とする。

床面を物質が通過して,床面の上又は下にいる人を傷つけるおそれがあるときは,孔のない床面を用いな

ければならない。点検又は日常の保全のためにだけ用いられるブーム通路及び他の同様の場所では,床面

の孔は,前述の値の 2 倍の広さまで増やしてもよい。

5.3

手すり,握り及び防護さくは,任意の位置及び方向に 1 kN 以上の力を加えても,目に見える永久変

形が生じない強さのものでなければならない。可とう(撓)性の装置は,上記試験荷重を加えても,正常

な中立位置から 80 mm 以上ずれてはならない。


6

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

踏み板・踏み桟の要求事項 

6.1

踏み板・踏み桟は,

図 及び表 の寸法に合致しなければならない。すべての踏み板・踏み桟は,

両足を載せられる幅とすることが望ましい。はしご及び単一又は複数組合せの踏み桟については,寸法 C

参照。機械使用時に損傷を受けやすい踏み桟は,片足だけに対応した踏み桟も許容される。

6.2

はしごの最上段又は最下段の桟から次の踏み面までに横方向に体を移動させる必要があるときは,

その桟から踏み面の至近端までの距離は,球面半径 300 mm 以内とする。

図 参照。

6.3

次の配慮を一般に適用する。

a)

踏み板・踏み桟から足が出て可動部に接触するおそれがあるときは,踏み板・踏み桟と機械の可動部

との間に遮へい(蔽)板を設けなければならない。

b)

踏み板・踏み桟の構造は,

できるだけ足を横方向に滑り外すおそれのないものとしなければならない。

c)

踏み桟の踏み面を握りとして使用することを意図してはならない。

d)

踏み板・踏み桟の構造は,土砂のたい(堆)積を最小限とし,靴底の泥及び土砂をきれいに落としや

すい設計としなければならない。

e)

踏み桟の構造は,自然な足の置き方ができるようにする。さもなければ,踏み桟は,はっきりと目に

見えるようにしなければならない。


7

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

単位  mm

記号

1

    足場

表 参照。

図 1−踏み板・踏み桟,はしご及び階段 


8

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

表 1−踏み板・踏み桟,はしご及び階段の寸法 

単位  mm

寸法

記号

図 参照)

記号の意味

最小

最大

基本

階段

地上又は足場から最下段の踏み板までの高さ

− 700

d)

 400

けあげ高さ

− 250 180

踏み板の幅 320

− 400

F

1

 

踏みしろ 240

400

300

またぎ 130

踏み板の突出し

− 25  0

通路に連絡する踏み板の頭上すき間  2 000

− 2

000

を超える

踏み板のけあげ高さとまたぎ幅の割合

a)

− 800 600

はしご及び単段又は多段の踏み桟

地上又は足場から最下段の踏み桟までの高さ

− 700

d)

 400

けあげ高さ 230

b)

 400

c)

 300

 

踏み桟

片足

両足

160

320

200

400

D

1

 

D

2

 

D

3

 

D

4

 

踏みしろ−円形断面

踏みしろ−長方形断面 
すの子状踏み桟のすの子の踏みしろ 
すの子状踏み桟のすの子の間隔

19

6

3

60

− 

50

e)

50

50

e)

踏み桟の開口部の高さ 150

− 190

F

2

 

つま先のすき間(踏み桟の前端又は円形断面の踏
み桟中心からの空間)

150

− 200

通路に連絡する踏み桟の頭上すき間  2 000

− 2

000

を超える

踏み桟の一段当たりの最大引込み量

− 15°

R

f)

 

はしごから近接する踏み桟までの半径

− 300

0

a)

計算式は JG+2B

b)

はしごの最上段の桟から通路までは,150 mm とする。

c)

履帯を踏み板として用いる機械では,けあげ高さは履帯から足場まで最大 500 mm としてもよい。

d)

実現可能であれば,この寸法は 600 mm 以下とするのがよい。

e)

足をすの子と平行に置くときは 40 mm とする。

f)

  6.2

参照

6.4

機械使用時に損傷を受けやすいものを除いては,可とう式踏み桟は,避けるのがよい。単段の可と

う式踏み桟は,外端中央に内側へ向けて 250 N の水平方向負荷を受けたとき,踏み桟のどの面においても

80 mm

以上動いてはならない。二段以上の可とう式踏み桟では,同じ水平方向負荷を踏み桟のどの段に受

けたときでも,逆傾斜が 30°以上となってはならない。

6.5

階段の踏み板のけあげ高さとまたぎ幅の割合は,けあげ高さの 2 倍にまたぎ幅を加えた値が

表 

規定する寸法に合致しなければならない(寸法 参照)

6.6

単段の踏み桟は,

図 及び表 の記号 に規定するように引き込んだものとしてもよい。この場合,

降りるときに視界が制約されるので,

踏み桟の幅は少なくとも両足に対する推奨幅としなければならない。


9

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

はしご 

7.1

はしごの桟は,箇条 及び

表 に規定する踏み板・踏み桟の要求事項に合致しなければならない。

7.2

地面から垂直に 5 m 以上の長さのはしごには,できれば使用者の行動に依存しない形式の(例えば

はしご囲い)墜落防護装置を備えなければならない。このような墜落防護装置は,使用者がはしごを昇降

する際に,常に操作を必要とするものであってはならない。

はしごの囲い又は他の類似装置を設ける場合,その下端の高さは,地面又は足場から最高 3 m,最低 2.2

m

とする。

はしごの囲いの内面は,桟から 700 mm 以上離れてはならず,かつ,内幅は 700 mm を超えてはならな

い。

7.3

踊り場は,少なくとも高さ 6 m 登るごとに設けるものとする。ただし,登り高さが 10 m を超えない

単一のはしごを除く。

7.4

登り高さ 2 m を超える屈折,又はらせんはしごには,解放側に防護さくを設けなければならない。

7.5

一つのはしごのけあげ高さは,一定でなければならない。

階段 

8.1

階段の踏み板は,箇条 及び

表 に合致しなければならない。

8.2

階段の踏み板の踏みしろは,けあげ高さに等しいかそれより大きいものとする。連続する踏み板の

けあげ高さ及び踏みしろは,一様でなければならない。

8.3

階段は,少なくとも一つの手すりを備えるものとする。

8.4

地上又は床面からの高さが 3 m を超える階段には,解放側又は両側に防護さくを設けなければなら

ない。

手すり及び握り 

9.1

手すり及び握りは,

図 及び表 に規定する寸法に合致しなければならない。

9.2

手すり及び握りは,移動する人が絶えず身体を支え,体のバランスを保つことができるよう乗降用,

移動用設備に沿って適切に配置しなければならない。

9.3

手すり及び握りの断面は,円形とすることが望ましい。やむを得ない場合は,JIS A 8323 に従って

角を丸めた正方形又は長方形断面としてもよい。

9.4

手すり及び握りの把握部が支柱部の外側にある場合は,握った手が滑って抜け落ちるのを防ぐため

に自由端の形状を変えなければならない。

9.5

はしごでは,握りよりも手すりの使用が望ましい。手すり又は握りは,はしごと一体でも構造上分

離してもよい。

9.6

握りは,損傷を受ける可能性が最小となるよう設計配置しなければならない。

9.7

手すり及び握りの表面には,手を傷つけるざらざらした表面,とがった角又は突起があってはなら

ない。


10

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

単位  mm

表 参照。

図 2−手すり及び握り 


11

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

表 2−手すり及び握りの寸法 

単位  mm

寸法

記号

図 参照)

記号の意味

最小

最大

基本

直径又は差し渡し幅 
  はしご,踏み桟又は通路

  階段及び傾斜路手すり

15

a)

15

a)

38

80

25

50

握り取付け部間の内側長さ 150

− 250

取付け面との間の手が入るすき間 50

− 75

地面又は床面からの高さ

− 1 700  900

連続する手すりの踏み桟,通路,階段又は傾斜路か
らの高さ

850 960 900

はしごの端から手すり又は握りまでの距離(はしご
と手すりが構造上分離している場合)

50 200 150

平行な手すり間の幅 
  はしご

  階段及び傾斜路

460

600

b)

400

c)

700

手すりの通路,廊下の踏み桟又は階段踏み板からの

高さ

850 1 400

d)

 900

a)

地上から 3 m を超える高さに立ってつかむ手すり及び握りで垂直方向のものは 19 mm とする。

b)

ドア出入口の一部を構成する手すり又は握りの場合は,最大 950 mm までとする。

c)

腰部のすき間が必要な場合は,600 mm とする。

d)

キャブの出入口より上部に配置する手すり又は握りの場合は 1 700 mm まで増加させてもよい。

10 

足場,廊下,通路,防護さく及びつま先板 

10.1

足場,廊下,通路,防護さく及びつま先板は,

図 及び表 の規定に適合しなければならない。

10.2

防護さくの一番上の手すりと通路又は足場との中間に中桟を設けなければならない。

10.3

足場及び通路の高さが地上又は他の足場から 3 m を超える場合は,足場及び通路の解放側に,防護

さくを備えなければならない。

10.4

日常保全箇所への乗降用,移動のためだけに用いる通路の幅は,三点支持が確保される場合は最小

230 mm

としてもよい。

10.5

はしご又は踏み板・踏み桟への乗降,移動以外に,防護さくに開口部を設けた場合には,5.3 に規定

する要求に適合する開閉装置を備え,通常は閉じておかなければならない。

10.6

人が足を踏み外すおそれのある通路及び足場には,つま先板を設けなければならない。


12

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

単位  mm

表 参照。 
注記 0.5

C

は防護さくの中桟高さを示す。

図 3−足場,通路及び防護さく 

表 3−足場,通路及び防護さくの寸法 

単位  mm

寸法

記号

図 参照)

記号の意味

最小

最大

基本

a)

−  足場 300

− 600

−  通路 300

b)

− 600

天井高さ

−  起立  2 000

−  ひざまずく

c)

  1 500

−  腹ばい

c)

  1 000

防護さくの高さ

1 000 1 100 1 100

つま先板の高さ 50

− 100

つま先板と床面とのすき間 0

10

0

廊下の幅

−  前向き歩行用通路

d)

 550

− 650

−  横向き歩行用通路 330

− 450

−  すれ違える通路 900

−  1 300

a)

幅は天井高さによる制約を受ける。

b)

  10.4

参照

c)

点検及び日常保守用だけに使用する。

d)

腹ばい時には,基本寸法を最小値として適用する。


13

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

11 

室内への出入口 

11.1

室内への出入口は,

図 及び表 に規定する寸法に適合するか,又は 11.2 及び 11.3 に示す寸法に適

合しなければならない。

11.2

スキッドステアローダのように,設計上前方から出入りする,又は運転室に降りていく機械で,

図 4

及び

表 に規定する寸法に適合することができない場合,最低限次の要求事項に適合しなければならない。

a)

常用出入口  出入口幅は,550 mm を上回るものでなければならない。出入口高さは,敷居上 875 mm

を上回るものでなければならない。

b)

非常口  開口部は,380 mm×550 mm の長方形が通るものとする。

これらの要求事項は,ミニショベル及び超小旋回形ショベルにも適用する。

11.3

長方形の出入口がとれないときは,最小開口範囲を,

図 に示す最小寸法にしてもよい。下部の開

口範囲の代替案として,最小開口部の狭まっている部分の床からの高さは,最小幅を 250 mm から 300 mm

に増すことを条件として,460 mm から 770 mm まで増すことができる。

11.4

常用出入口は,踏み板・踏み桟,足場,通路又は地上から直接出入りできなければならない。

11.5

室内への出入口のドアは,開け閉めする人が 4.1.6 の要求する支持を保つ状態で開けることができな

ければならない。ドアを開けるときのドアとの接触を支持の一点とみなしてはならない。

11.6

室内への常用出入口のヒンジ式のドアを開け閉めするために必要な力は,135 N を超えてはならな

い。その他の乗降用のヒンジ式ドア又はカバーを開け閉めするために必要な力は,245 N を超えないよう

にするのがよい。この要求事項はドアの開け閉めに適用するが,ラッチの作動には適用しない。

11.7

機械を運転中,開いたままとすることのできる室内への出入口ドアは,300 N の閉じ方向の力に耐え

る開いた位置でしっかりと止める手段を設けなければならない。

11.8

ヒンジ式出入口ドアは,通常外側に開くものとする。スライド式のドアは,機械の運転に起因する

慣性力による危険なドアの動きが生じないように設計しなければならない。

11.9

次の場合は,少なくとも 50 mm の手が入るすき間を設けなければならない。

a)

ヒンジ式ドアの垂直縁とドア枠以外の一切の固定部分。

b)

ヒンジ式以外の室内への出入口ドア又はカバーを開けたり外したりするために,手の入るすき間が必

要なとき。

11.10

重力でその場に納まっている着脱式の室内への出入口カバーは,開口部から落ちることがないよう

に設計しなければならない。

11.11

着脱式の室内への開口カバーの質量は,25 kg を超えてはならない。

11.12

常用出入口及び非常口の開口部の角の半径は,150 mm を超えてはならない。


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A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

単位  mm

a)

  常用出入口 b)  整備用開口部 

記号

1

    最小開口部

頭部に対するテーパは起立運転員用の運転室にだけ許容される。

最小開口部の形状を変更する場合対称とする必要はない。

注記  特記なき限り最小寸法を図示。表 参照。

図 4−室内への出入口 

表 4−室内への出入口の寸法 

単位  mm

寸法

記号

図 参照)

記号の意味

最小

最大

基本

常用出入口

a)

 450

− 680

高さ

−  着席式運転室  1 300

− 1

300

を超える

−  起立式運転室  1 800

− 1

800

を超える

内側ドアハンドルの床面高さ

−  着席式運転室 350

850

350

を超える

−  起立式運転室 800

1 000

800

を超える

外側ドアハンドルの地面/床面からの高さ 500  1 500

a)

 900

非常口(常用出入口と同じ寸法が望ましい。

−  円形(直径) 650

− 650 を超える

−  正方形 600×600

− 600×600 を超える

−  長方形 450×650

− 450×650 を超える

整備用開口部

幅 450

− 680

高さ

b)

 760

−  1 100

床面から底端まで

− 500

250

角の丸み

− 0.5

H 150

a)

地面からは,1 700 mm とする。

b)

幅 が 680 mm 未満で が 250 以上のときは,は 1 100 を超えるものとする。


15

A 8302

:2010 (ISO 2867:2006)

参考文献  JIS A 8301  土工機械−整備用開口部最小寸法

注記  対応国際規格:ISO 2860:1992,Earth-moving machinery−Minimum access dimensions

JIS A 8315

  土工機械−運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間

注記  対応国際規格:ISO 3411,Earth-moving machinery−Physical dimensions of operators and

minimum operator space envelope

(MOD)

JIS B 9700-1

  機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第 1 部:基本用語,方法論

注記  対応国際規格:ISO 12100-1:2003,Safety of machinery−Basic concepts, general principles

for design

−Part 1: Basic terminology, methodology

JIS B 9713-1

  機械類の安全性−機械類への常設接近手段−第 1 部:高低差のある 2 か所間の固

定された昇降設備の選択

注記  対応国際規格:ISO 14122-1:2001,Safety of machinery−Permanent means of access to

machinery

−Part 1: Choice of fixed means of access between two levels

JIS B 9713-2

  機械類の安全性−機械類への常設接近手段−第 2 部:作業用プラットフォーム及

び通路

注記  対応国際規格:ISO 14122-2:2001,Safety of machinery−Permanent means of access to

machinery

−Part 2: Working platforms and walkways

JIS B 9713-3

  機械類の安全性−機械類への常設接近手段−第 3 部:階段,段ばしご及び防護さ

く(柵)

注記  対応国際規格:ISO 14122-3:2001,Safety of machinery−Permanent means of access to

machinery

−Part 3: Stairs, stepladders and guard-rails

JIS B 9713-4

  機械類の安全性−機械類への常設接近手段−第 4 部:固定はしご

注記  対応国際規格:ISO 14122-4:2004,Safety of machinery−Permanent means of access to

machinery

−Part 4: Fixed ladders