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日本工業規格

JIS

 A

6931

-1994

パネル用ペーパーコア

Paper cores for panel

1.

適用範囲  この規格は,主としてパネル(ドア,間仕切,床など)の心材として用いられるパネル用

ペーパーコア(以下,ペーパーコアという。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

2.

この規格の枠で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるもので,参考値

である。

2.

用語の定義  この規格で用いる用語の定義は,次のとおりとする。

(1)

ペーパーコア  紙(

1

)

を接着剤で重積接着し,多数の連続した六角形,円形及び不等辺多角形などの貫

通孔をもち,その空げき率(

2

)

が 90%以上のもの。

(2)

セルサイズ  積層心心間隔。ただし,円形状の場合は,方向の心心間隔(図 参照)。

(3)

展張  正規のセルサイズを保つために広げること。

(4)

展張コア  折りたたむことができないペーパーコア。

(5)

折りたたみコア  折りたたむことができるペーパーコア。

(6)

コア端面  貫通孔に直角な面。

(

1

)

ここでいう紙とは,段ボール原紙及びクラフト紙質をいう。

(

2

)

100

×

展張したときの体質

実質部分の体積

展張したときの体積

空げき率=

3.

種類及び記号  ペーパーコアは,品質によって表 に示す 4 種類に区分し,樹脂を含浸したものには

表 の記号の後に記号 D を付ける。

表 1

種類

記号

1

種 I

2

種 II

3

種 III

4

種 IV

4.

品質及び性能

4.1

展張コア及び展張状態の折りたたみコアは,使用上有害なはがれ,重なり,ねじれ,つぶれがなく,

適切な形状をもつものとする。


2

A 6931-1994

4.2

ペーパーコアは,7.によって試験し,

表 の規定に適合しなければならない。ただし,性能値は 7.

に定める各標準の試験片による。

表 2

性能

せん断強さ N/cm

2

 {kgf/cm

2

}

種類

記号

圧縮強さ

N/cm

2

 {kgf/cm

2

}

湿潤圧縮強さ

N/cm

2

 {kgf/cm

2

}

幅(W)方向

長さ(L)方向

密度

kg/m

2

58.84

以上 14.71 以上 22.56 以上 29.42 以上 65 以下

1

種 I

  {6.0 以上}

  {1.5 以上}

  {2.3 以上}

  {3.0 以上}

39.23

以上

4.90

以上 14.71 以上 19.61 以上 50 以下

2

種 II

  {4.0 以上}

  {0.5 以上}

  {1.5 以上}

  {2.0 以上}

19.61

以上

0.98

以上

5.88

以上

9.81

以上

3

種 III

  {2.0 以上}

  {0.1 以上}

  {0.6 以上}

  {1.0 以上}

 9.81

以上

1.96

以上

2.94

以上 35 以下

4

種 IV

  {1.0 以上}

  {0.2 以上}

  {0.3 以上}

試験方法

7.4

7.5

7.6

7.7

5.

形状及び寸法

5.1

展張コア及び展張状態の折りたたみコアのサイズは,積層方向を幅  (W),積層方向に直角な長さ  (L),

厚さ  (C)  及びセルサイズ  (d)  で表す。

5.2

厚さの許容差は,±0.3mm 以下とする。ただし,測定方法は 7.3 による。

5.3

ペーパーコアの製品寸法は,受渡当事者間の協定による。

図 1


3

A 6931-1994

図 1  (続き)


4

A 6931-1994

6.

材料  ペーパーコアに使用する材料は,日本工業規格及び日本農林規格に定めるもの,又はこれらと

同等以上の性能をもつものとする。

7.

試験

7.1

数値の換算  従来単位による試験装置を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値への換

算は,次による。

1kgf

=9.80N

7.2

試験の一般条件

(1)

試験片は,温度 20±2℃,相対湿度 (65±5) %の状態で 6 時間以上調湿したものとし,これを常温常湿

[20

±15℃, (65±20) %]  で速やかに試験する。

(2)

荷重板,球座及びローラーは,荷重による変形が無視できる程度のものとする。

(3)

試験の平均値は,小数点第 1 位まで求める。

7.3

厚さの測定

(1)

展張コアについては,測定圧を 1.96±0.2N/cm

2

 {0.2

±0.02kgf/cm

2

}

とし,300×300mm の面積ごとに 1

点を測定し,測定値はその平均値で表す(

図 参照)。

この際,精度

20

1

mm

の測定器を用い,測定円盤(

3

)

は直径 50mm 以上 120mm 以下,かつ,セルサイ

ズの 2 倍以上の直径のものを用いる(

参考図 参照)。

図 2

(

3

)

測定円盤とは,厚さの測定のために接触させる円盤をいう。

(2)

折りたたみコアについては,長さ  (L)  方向 300mm 以内ごとに幅  (W)  方向の両端部 2 点を測定し,測

定値はその平均値で表す(

図 参照)。

この際,精度

20

1

mm

の測定器を用いる。

図 3


5

A 6931-1994

参考図 1  (展張コアの厚さの測定器)

7.4

圧縮強さ

7.4.1

試験片の大きさは,

表 のとおりとする。

表 3

単位 mm

試験片

セルサイズ

(d)

幅  (W)  ×長さ  (L)  ×厚さ  (C)

13

未満 50×50×25

13

以上  21 未満 75×75×25

21

以上 150×150×25

7.4.2

試験片の荷重面(コア端面)の処理は,エポキシ樹脂補強(

4

)

したものとする。

(

4

)

補強樹脂は,常温か,わずかに高い温度で硬化させた状態で,深さはコア端面から1.5mm 程度

とする。ただし,貫通孔はふさがないものとする。

7.4.3

試験方法

(1)

試験片以上の大きい荷重板で試験片をはさみ,荷重を均等に載荷する(

参考図 参照)。

(2)

載荷速度は 0.5∼1mm/min とし,最大荷重を測定し,次の式によって圧縮強さを算出する。

A

P

S

c

c

ここに,

S

c

:  圧縮強さ (N/cm

2

) {kgf/cm

2

}

P

c

:  最大荷重 (N) {kgf}

A

:  試験片の面積 (cm

2

)

(3)

試験片の数は 3 個とし,その平均値をもって圧縮強さとする。


6

A 6931-1994

参考図 2

7.5

湿潤圧縮強さ

7.5.1

試験片は,7.4.1 及び 7.4.2 による。

7.5.2

試験方法

(1)

試験片を水中 (20±2℃)  に浸せきし,1 時間後水中から取り出し,余分な水分を取り除き,直ちに 7.4.3

によって試験を行う。

(2)

湿潤圧縮強さの算出は,次の式による。

A

P

S

cw

cw

ここに,

S

cw

湿潤圧縮強さ (N/cm

2

) {kgf/cm

2

}

P

cw

最大荷重 (N) {kgf}

A

試験片の面積 (cm

2

)

(3)

試験片の数は 3 個とし,その平均値をもって湿潤圧縮強さとする。

7.6

せん断強さ

7.6.1

試験片の大きさは,

表 のとおりとする。

表 4

単位 mm

試験片

セルサイズ

(d)

幅  (W)  ×長さ  (L)  ×厚さ(

5

) (C)

21

未満 75×200×25

 200

×75×25

21

以上 150×500×25

 500

×150×25

(

5

)

厚さは,ペーパーコアの厚さとする。

7.6.2

試験片は,これと同じ大きさのアルミニウム合金板(

6

)

を表面材とし,エポキシ樹脂で両端に接着結

合し,パネル状にする。

(

6

)  JIS H 4000

の A5052P-H34,厚さ0.8mm とする。

7.6.3

試験方法

(1)

試験は,幅  (W)  方向,長さ  (L)  方向について行い,

図 のとおりとする。

(2)

載荷速度は 0.5∼1mm/min とし,最大荷重を測定し,次の式によってせん断強さを算出する。

)

(

C

h

b

P

S

s

s

+

ここに,

S

s

:  せん断強さ (N/cm

2

) {kgf/cm

2

}

P

s

:  最大荷重 (N) {kgf}


7

A 6931-1994

b

:  試験片の幅 (cm)

h

:  試験片の厚さ (cm)

C

:  ペーパーコアの厚さ (cm)

(3)

試験片の数は 3 個とし,その平均値をもってせん断強さとする。

図 4

7.7

密度

7.7.1

試験片の大きさは,300×300mm とする。ただし,折りたたみコアにあっては展張状態のものとす

る。

7.7.2

試験片の幅,長さ,厚さ及び質量を測定し,次の式によって密度を算出する。

V

m

ρ

ここに,

ρ

:  密度 (kg/m

3

)

m

:  質量 (kg)

V

:  展張した時の体積 (m

3

)

8.

検査  検査は,形状,寸法,外観及び品質を検査して合否を決定する。ただし,検査は合理的な抜取

方式によって行ってもよい。

9.

表示  包装には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

種類

(2)

製造年又はその略号

(3)

製造業者名又はその略号

(4)

セルサイズ

(5)

製品寸法


8

A 6931-1994

関連規格  JIS Z 9001  抜取検査通則

JIS Z 9002

  計数規準型一回抜取検査(不良個数の場合)

(抜取検査その 2)

JIS Z 9003

  計量規準型一回抜取検査(標準偏差既知でロットの平均値を保証する場合及び標

準偏差既知でロットの不良率を保証する場合

JIS Z 9004

  計量規準型一回抜取検査(標準偏差未知で上限又は下限規格値だけ規定した場合)