>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

A 6601

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本エクステリア

工業会(JEA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 6601:1996 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登

録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


A 6601

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲  

1

2.

  引用規格  

1

3.

  定義  

1

4.

  種類  

4

5.

  性能  

5

6.

  構造及び加工  

6

7.

  寸法  

7

7.1

  バルコニーの寸法  

7

7.2

  手すりのモデュール呼び寸法  

7

7.3

  製品寸法  

8

7.4

  製作寸法の公差  

8

8.

  外観  

8

9.

  材料  

8

10.

  試験  

9

10.1

  バルコニーの強度試験  

9

10.2

  手すりの強度試験  

13

11.

  検査  

15

12.

  製品の呼び方  

15

13.

  表示  

16

13.1

  製品の表示  

16

13.2

  包装の表示  

16

14.

  取扱い上の注意事項及び維持管理の注意事項  

16

 


日本工業規格

JIS

 A

6601

:2004

住宅用金属製バルコニー構成材及び手すり構成材

Metal components for balcony and handrails of dwellings

1.

適用範囲  この規格は,住宅に使用する金属製バルコニー構成材[以下,バルコニー(

1

)という。

]及

び手すり構成材[以下,手すり(

2

)という。

]について規定する。

注(

1

)  バルコニーとは,デッキ材を除いたもので建物の外壁から突き出した屋外の床をいう。

(

2

)  手すりとは,建物に設置された安全さく(柵)をいう。

備考  この規格には,基礎を含まない。

2.

引用規格  付表 に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成

する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

先付金具  バルコニー(柱なし式)に用い,建物と連結し,主に床面に掛かる荷重を支える建物壁面

に取り付ける部品をいう。

b)

調整面  取付面,デッキ材面及び床面の不陸をカバーできる面として定義したもの。

c)

面材  かさ(笠)木及びけた又は,妻ばりの間に設置する面を構成する格子又は,パネルなどをいう。

参考  バルコニー及び手すりの各部の名称は,図 1による。


2

A 6601

:2004

  1  バルコニー(柱建て式)単体形(例図)

  2  バルコニー(屋根置き式)単体形(例図)


3

A 6601

:2004

  3  バルコニー(柱なし式)単体形(例図)

備考

l

1

及び l

2

は,連結するそれぞれのバルコニーの長さをいう。

  4  バルコニー(柱建て式)連結形(例図)


4

A 6601

:2004

備考

l

1

及び l

2

は,連結するそれぞれのバルコニーの長さをいう。

  5  バルコニー(柱なし式)連結形(例図)

  6  手すり(例図)

4.

種類  バルコニー及び手すりの種類は,材料・バルコニーの設置方法・手すりの強度によって次のと

おり区分する。

a)

材料による種類  バルコニー及び手すりの材料による種類は,表 による。


5

A 6601

:2004

  1  材料による種類

種類

材料

A

アルミニウム合金製

S

鋼製

SU

ステンレス鋼製

b)

バルコニーの設置方法による種類  バルコニーの設置方法による種類は,表 による。

  2  設置方法による種類

種類

設置方法

P

柱建て式で柱を地盤に固定するもの。

R

屋根置き式で屋根の上につか受けを置いて設置するもの。

B

柱なし式でく(躯)体と緊結された先付金具に設置するもの。

備考  種類 B は,3 階建て以下の住宅に使用するもの。

c)

手すりの強度による種類  手すりの強度による種類は,表 による。

  3  強度による種類

種類

強度

備考

L

表 の L の性能  主として戸建住宅に使用するもの。

M

表 の M の性能  主として集合住宅の非共用部分に使用するもの。

H

表 の H の性能  主として集合住宅の共用部分及び非共用部分に使用するもの。

5.

性能  バルコニー及び手すりの性能は,10.  によって試験し,バルコニーは表 4,手すりは表 に適合

しなければならない。

  4  バルコニーの性能

試験項目

性能

適用試験箇条

床(根太)の鉛直荷重試験

最大たわみ量は

500

l

以下,最大残留たわみ量は

000

1

l

,かつ,最大値 3

mm

以下で,緩み及びはずれがあってはならない。

10.1.2

かさ(笠)木[間口側]の鉛
直荷重試験

最大たわみ量は

500

l

以下,最大残留たわみ量は

000

1

l

,かつ,最大値 3

mm

以下で,緩み及びはずれがあってはならない。

10.1.3

かさ(笠)木[間口側]の水
平荷重試験

最大たわみ量は

120

l

以下,

ただし,連結形の場合は

120

L

以下,最大残留

たわみ量は

000

1

l

,かつ,最大値 3 mm 以下,ただし,連結形の場合は,

000

1

L

,かつ,

最大値 5 mm 以下で,

緩み及びはずれがあってはならない。

10.1.4

床 の 鉛 直
等 分 布 荷
重試験

載 荷

900 N/m

2

妻ばりの最大たわみ量は

150

d

以下,最大残留たわみ量は 1 mm 以下,け

たの最大たわみ量は

500

l

以下,最大残留たわみ量は 1 mm 以下,ただし,

連結形の場合,連結ばりの最大たわみ量は

80

d

以下,最大残留たわみ量

は 1 mm 以下で,緩み及びはずれがあってはならない。

10.1.5 a)

1 800 N/m

2

各部の部材,部品の緩み・はずれがあってはならない。

10.1.5 b) 

衝撃試験

かさ(笠)木

[間口側]

部材の折れ及び接合部の緩み・はずれがあってはならない。

10.1.6 a)

面材

面材の破損及び接合部の緩み・はずれがあってはならない。

10.1.6 b)

備考  床の鉛直等分布荷重試験はバルコニーの設置方法による種類 B だけに適用し,たわみ量は相対値とする。


6

A 6601

:2004

  5  手すりの性能

試験項目

性能

適用試験箇条

L M H

かさ(笠)木の鉛直荷重試験

最 大たわみ 量は

120

l

以下,最大残留たわ

み量は

000

1

l

,かつ,

最大値 3 mm 以下で,
緩み及びはずれがあ
ってはならない。

最大たわみ量は

250

l

以下,最大残留たわ

み量は

000

1

l

,かつ,

最大値 2 mm 以下で,
緩み及びはずれがあ
ってはならない。

最 大たわみ 量は

500

l

以下,最大残留たわ

み量は

000

1

l

,かつ,

最大値 1 mm 以下で,
緩み及びはずれがあ
ってはならない。

10.2.2

かさ(笠)木の水平荷重試験

最 大たわみ 量は

120

l

以下,最大残留たわ

み量は

000

1

l

,かつ,

最大値 3 mm 以下で,
緩み及びはずれがあ
ってはならない。

最大たわみ量は

250

l

以下,最大残留たわ

み量は

000

1

l

,かつ,

最大値 2 mm 以下で,
緩み及びはずれがあ
ってはならない。

最 大たわみ 量は

500

l

以下,最大残留たわ

み量は

000

1

l

,かつ,

最大値 1 mm 以下で,
緩み及びはずれがあ
ってはならない。

10.2.3

衝撃試験

かさ(笠)木 
[間口側]

部材の折れ及び接合部の緩み・はずれがあってはならない。

10.2.4

面材

面材の破損及び接合部の緩み・はずれがあってはならない。

6.

構造及び加工  バルコニー及び手すりの構造及び加工は,次による。

a)

バルコニー及び手すりの各部は,溶接,ボルト締め又はその他の方法によって,緩みが生じないよう

に堅ろうに結合できる構造でなければならない。

b)

見えがかり接合面は,滑らかに仕上げなければならない。

c)

バルコニー及び手すりは,耐久性及び変形防止を考慮した構造でなければならない。

d)

バルコニーのデッキ材受け(根太など)は,デッキ材の形状,強度などを考慮して,デッキ材のたわ

み,がたなどが生じない構造でなければならない。

e)

格子の内のり間隔,かさ(笠)木と上胴縁,けたと下胴縁などのあらゆる間隔は,110 mm の球体が通

ってはならない。また,デッキ材調整面又は床調整面から高さ 200∼800 mm の範囲には,足がかりに

なるような部材があってはならない。

f)

根太間隔は,心心 450 mm 以下とする。

g)

バルコニーは,デッキ材の温度変化による変形,伸縮などに対して,使用上支障がない構造でなけれ

ばならない。

h)

バルコニーは,JIS A 6602 に規定する金属製テラス用屋根構成材と組み合わせて使用する場合には,

十分に緊結できる構造でなければならない。

i)

バルコニー及び手すりに使用する鋼材は,柱,けたなどの主要部材にあっては,呼び厚さ 1.6 mm 以

上,格子その他の部材にあっては,呼び厚さ 1.2 mm 以上とする。ただし,ステンレス鋼(SUS304 又

はこれと同等以上)については除く。

j)

つか受けは瓦の山が 3 山以上,瓦棒屋根の場合は瓦棒を 3 本以上またがる長さとし,かつ,十分な強

度が確保できる部材でなければならない。


7

A 6601

:2004

7.

寸法

7.1

バルコニーの寸法  バルコニーの寸法は,次による。

a)

バルコニーのモデュール呼び寸法  バルコニーの長さ  (l),奥行  (d)  及び高さ  (h)  (

3

)のモデュール

呼び寸法は,

表 による。ただし,連結形は,表 に規定する長さ  (l)  のものを 2 連結  (L)  までと

する。

注(

3

)  高さ  (h)  とは,

図 に示すようにデッキ材調整面から,かさ(笠)木の上端までの寸法をいう。

  6  バルコニーのモデュール呼び寸法

単位 mm

寸法

バルコニーの

設置方法

による種類

バルコニーのモデュール呼び寸法

長さ  (l)

P, R, B

1 800, 1 900, 2 000, 2 100, 2 700, 2 900, 3 000, 3 600, 3 900, 4 000, 4 500,

4 600, 4 800, 5 000

奥行  (d)

P, R

900, 1 200, 1 500, 1 800

B 600,

900

高さ  (h)

P, R, B

1 100, 1 200, 1 300

備考  長さ  (l)  及び奥行  (d)  について,規定がない寸法は,受渡当事者間の協定による。

b)

柱建て式における柱高さ  柱高さ  (h′)  は,図 に示すように基礎上端からデッキ材調整面までの高

さとし,4 000 mm 以下とする。

  7  柱建て式の柱高さ(例図)

7.2

手すりのモデュール呼び寸法  手すりの長さ  (l)及び高さ  (h) (

4

)のモデュール呼び寸法は,

表 

よる。

注(

4

)  高さ  (h)  とは,

図 に示すように床調整面からかさ(笠)木の上端までをいう。


8

A 6601

:2004

  7  手すりのモデュール呼び寸法

単位 mm

長さ  (l)

  700, 900, 1 000, 1 200, 1 400, 1 500, 1 600, 1 800, 2 000, 2 700

高さ  (h)

1 100, 1 200, 1 300

備考  長さ  (l)  について,規定がない寸法は,受渡当事者間の協定による。

  8  手すりの高さ(例図)

7.3

製品寸法  バルコニー及び手すりの製品寸法は,表 又は表 のモデュール呼び寸法に対し,長さ  (l)

については±100 mm,奥行  (d)  については±50 mm,高さ  (h)  については

10

0

+

 mm

とする。ただし,取

付用金物などの部品寸法は,含まない。

7.4

製作寸法の公差  製作寸法の公差は,JIS A 0003 による。

単位 mm

構成材の 
寸法区分

50

未満

50

以上

160

未満

160

以上

500

未満

500

以上

1 600

未満

1 600

以上

5 000

未満

5 000

以上

公差 1  2  3  5  8  12

8.

外観  バルコニー及び手すりの外観は,次による。

a)

変形,き裂,接合部分のはずれなどの欠点があってはならない。

b)

人体又は衣服の触れるおそれのある部分には,鋭い突起などがなく,安全でなければならない。

c)

仕上げ面は平らで,膨れ,きずなどの欠点があってはならない。

d)

塗装面は平滑で,光沢・色調が均等で,塗りむら,たれなどがあってはならない。

9.

材料  バルコニー及び手すりの主な部分に用いる材料は,表 に示す材料又はこれと同等以上の品質

をもつものとし,それぞれの機能を果たすのに十分な強さをもち,かつ,接触腐食若しくは化学変化を起

こさないもの,又は防せい処理したものとする。


9

A 6601

:2004

  8  バルコニー及び手すりの主な部分に用いる材料

規格

JIS G 3302 

に規定する F04 又は

  JIS G 3313 

に規定する E16 以上のものに,焼付乾燥形又は

常温乾燥形塗料で,

JIS K 5629 

に規定する塗料の乾燥塗膜厚さ 15

μm と同等以上の性能をもつさ

び止め塗装を施したもの。

JIS G 4304

JIS G 4305

JIS H 4000 

又は

JIS H 4100 

の表面に

JIS H 8602 

に規定する透明系塗膜については種類 B

(室外用)

,着色系塗膜については種類 P 又はこれらと同等以上の性能をもつ表面処理を施したも

の。

JIS K 6744 

10.

試験

10.1

バルコニーの強度試験

10.1.1

試験体及び試験体取付部  試験体及び試験体取付部は,次による。

a)

試験体  試験体は,使用状態に組み立てられた完成品とする。ただし,10.1.5 以外の試験はデッキ材

を除く。

b)

試験体取付部  試験体取付部は,鋼製フレームとし,試験の荷重に耐え得る十分な耐力をもつものと

する。

10.1.2

床(根太)の鉛直荷重試験  図 に示すように床面のほぼ中央部の根太 3 本以上の上に 1 000×900

×24 mm の合板の当て板を載せ,その上に 1 500 N の約    の鉛直荷重を静かにかけ,1 分経過後,荷重を

除去する。次に,その状態を基準として,再び 1 500 N の荷重を静かにかけ,5 分経過後の最大たわみ量及

び荷重を除去したときの最大残留たわみ量を測定し,

併せて各接合部の緩み及びはずれの有無を観察する。

  9  床(根太)の鉛直荷重試験(例図)

1

2


10

A 6601

:2004

10.1.3

かさ(笠)木[間口側]の鉛直荷重試験  図 10 に示すかさ(笠)木に 4 等分点 2 線荷重方式によ

って,かさ(笠)木部分に 200×40×24 mm の合板の当て板を置き,その上に 1 500 N の約    の鉛直荷重

を静かにかけ,1 分経過後,荷重を除去する。次に,その状態を基準として,再び 1 500 N の荷重を静かに

かけ,5 分経過後の最大たわみ量及び荷重を除去したときの最大残留たわみ量を測定し,併せてかさ(笠)

木と面材との各接合部の緩み及びはずれの有無を観察する。

 10  かさ(笠)木[間口側]の鉛直荷重試験(例図)

10.1.4

かさ(笠)木[間口側]の水平荷重試験  図 11 及び図 12 に示すように,柱間距離を 4 等分点 2 線

荷重方式によって,かさ(笠)木部分に 200×40×24 mm の合板の当て板を当て,その当て板にバルコニ

ーの内側から 1 000 N の約    の水平荷重を静かにかけ,1 分経過後,荷重を除去する。次に,その状態を

基準として,再び 1 000 N の水平荷重を静かにかけ,5 分経過後の最大たわみ量及び荷重を除去したときの

最大残留たわみ量を測定し,併せてかさ(笠)木と面材との各接合部の緩み及びはずれの有無を観察する。

なお,連結形の場合も,同様の試験方法による。

 11  単体形のかさ(笠)木[間口側]の水平荷重試験(例図)

1

2

1

2


11

A 6601

:2004

 12  連結形のかさ(笠)木[間口側]の水平荷重試験(例図)

10.1.5

床の鉛直等分布荷重試験  図 13 に示すように使用状態にデッキ材を敷き,載荷重は 900 N/m

2

及び

1 800 N/m

2

の鉛直等分布荷重とする。

a)

載荷重 900 N/m

2

試験  900 N/m

2

の約    の鉛直等分布荷重を静かにかけ,1 分経過後,荷重を除去す

る。次にその状態を基準として再び 900 N/m

2

の鉛直等分布荷重を静かにかけ,5 分経過後の最大たわ

み量及び荷重を除去したときの最大残留たわみ量を測定し,併せて各接合部の緩み及びはずれの有無

を観察する。

なお,測定は,妻ばりや連結ばりの先端部及びけたの中央部とする。

b)

載荷重 1 800 N/m

2

試験  a)に引き続き,1 800 N/m

2

まで鉛直等分布荷重を静かにかけ,5 分経過後,荷

重を除去し各部材,部品の緩み及びはずれの有無を観察する。

1

2


12

A 6601

:2004

 13  床の鉛直等分布荷重試験(例図)

10.1.6

衝撃試験  衝撃試験は,次による。

a)

かさ(笠)木[間口側]の衝撃試験  JIS A 1414 の 6.15(衝撃試験)に準じて行う。ただし,砂袋の

質量は 75 kg とし,

図 14 に示すようにこの砂袋を振子長さ約 3 m としてつるす。

砂袋を手すり面から水平距離約 40 cm 離し,砂袋のほぼ重心が長さ  (l)  の 2 等分点でかさ(笠)木

に当たるように衝撃を加え,部材の折れ及び各接合部のはずれの有無を観察する。ただし,試験は,

バルコニーの内側から行う。

 14  かさ(笠)木[間口側]の衝撃試験(例図)


13

A 6601

:2004

b)

面材の衝撃試験  a)に規定する 75 kg の砂袋を図 15 に示すように振子長さ約 3 m として水平につり上

げる。砂袋をかさ(笠)木[間口側]に取り付けた面材の面から水平距離約 40 cm 離し,砂袋の軸が

350

×350×24 mm の合板の当て板のほぼ中央に当たるように衝撃を加え,面材の破損及び各接合部の

はずれの有無を観察する。ただし,試験はバルコニーの内側から行う。

 15  面材の衝撃試験(例図)

10.2

手すりの強度試験

10.2.1

試験体,試験体取付部

a)

試験体  試験体は,使用状態に組み立てられた完成品とする。

b)

試験体取付部  試験体取付部は,試験体を実情に即した状態で正しく取り付けることができ,試験の

荷重に耐え得る十分な耐力をもつものとする。

10.2.2

かさ(笠)木の鉛直荷重試験  図 16 に示すように,かさ(笠)木に 4 等分点 2 線荷重方式によっ

て,かさ(笠)木部分に 200×40×24 mm の合板の当て板を置き,その当て板に長さ  (l)が 1 000 mm 以下

のものについては 750 N,長さ  (l)  が 1 200 mm 以上,2 700 mm 以下のものについては 1 500 N の約    の

鉛直荷重を静かにかけ,1 分経過後,荷重を除去する。次に,その状態を基準として再び長さ  (l)  が 1 000

mm

以下のものについては 750 N,長さ  (l)  が 1 200 mm 以上,2 700 mm 以下のものについては 1 500 N の

荷重を静かにかけ,5 分経過後の最大たわみ量及び荷重を除去したときの最大残留たわみ量を測定し,併

せて各接合部の緩み及びはずれの有無を観察する。

1

2


14

A 6601

:2004

 16  かさ(笠)木の鉛直荷重試験(例図)

10.2.3

かさ(笠)木の水平荷重試験  図 1719 に示すように,柱間距離を 4 等分点 2 線荷重方式によっ

て,かさ(笠)木部分に 200×40×24 mm の合板の当て板を当て,その当て板に,

図 20 に示すように,手

すりの内側から,長さ  (l)  が 2 000 mm 以下のものについては 500 N,長さ  (l)  が 2 700 mm については

700 N

の約    の鉛直荷重を静かにかけ,1 分経過後,荷重を除去する。次に,その状態を基準として,再

び長さ  (l)  が 2000 mm 以下のものについては 500 N,長さ  (l)が 2 700 mm については 700 N の荷重を静

かにかけ,5 分経過後の最大たわみ量及び荷重を除去したときの最大残留たわみ量を測定し,併せてかさ

(笠)木と面材との各接合部の緩み及びはずれの有無を観察する。

1

2

 17  かさ(笠)木の水平荷重試験 A(例図)

 18  かさ(笠)木の水平荷重試験 B(例図)


15

A 6601

:2004

10.2.4

衝撃試験  手すりのかさ(笠)木及び面材の衝撃試験は,10.1.6 の a)及び b)と同様の方法によって

行い,面材の破損及び各接合部のはずれの有無を観察する。

11.

検査  バルコニー及び手すりの検査は,合理的な抜取検査によって行い,5.8.の規定に適合しなけれ

ばならない。

12.

製品の呼び方  製品の呼び方は,次による。

a)

バルコニーの場合  材料による種類,設置方法による種類,長さ及び奥行のモデュール呼び寸法の上

2

けたの組合せ,高さのモデュール呼び寸法の上 2 けたによる。

例 A-P-1809-11

                    高さのモデュール呼び寸法の上 2 けた

                    長さ及び奥行のモデュール呼び寸法の上 2 けたの組合せ  (

5

)

                    設置方法による種類

                    材料による種類

注(

5

)  連結形の場合は,二つの長さのモデュール呼び寸法の上 2 けたと奥行のモデュール呼び寸法の

上 2 けたとを組み合わせるものとする。

例 A-P-182709-11

b)

手すりの場合  材料による種類,強度による種類,長さ及び高さのモデュール呼び寸法の上 2 けたの

組合せによる。

例 S-M-1812

                    長さ及び高さのモデュール呼び寸法の上 2 けたの組合せ

                    強度による種類

                    材料による種類

 19  かさ(笠)木の水平荷重試験 C(例図)

 20  かさ(笠)木の水平荷重試験の位置(例図)


16

A 6601

:2004

13.

表示

13.1

製品の表示  バルコニー及び手すりには,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならな

い。

a)

強度による種類(手すりの場合)

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年月又はその略号

13.2

包装の表示

13.2.1

一括包装の場合  構成材を一括して包装する場合は,次の事項を表示しなければならない。

a)

“住宅用金属製バルコニー構成材”又は“住宅用金属製手すり構成材”の文字

b)

製品の呼び方

c)

製品寸法[長さ  (l),奥行  (d),高さ  (h)]

d)

製造業者名又はその略号

e)

製造年月又はその略号

13.2.2

分割包装の場合  構成材を分割して包装する場合は,それぞれの包装に次の事項を表示しなければ

ならない(

付図 参照)。ただし,e)  は主要包装に表示するものとし,これ以外の包装には,e)  を表示し

てある包装名を表示する。

a)

“住宅用金属製バルコニー構成材”又は“住宅用金属製手すり構成材”の文字

b)

部材名及びその数量

c)

製品寸法[長さ  (l)  ×奥行  (d)  ×高さ  (h)]

d)

包装記号(

6

)

注(

6

)

包装ごとの記号は,製造業者が定めた記号とする。

e)

包装組合せ表

備考  包装組合せ表には,次の事項を明記しなければならない(付表 及び付表 参照)。

1)

製品の呼び方

2)

製品寸法[長さ  (l),奥行  (d),高さ  (h)]

3)

包装記号(

6

)及び数量

f)

製造業者名又はその略号

g)

製造年月又はその略号

14.

取扱い上の注意事項及び維持管理の注意事項  バルコニー及び手すりの構成材の包装には,次に示す

取付方法及び維持管理の注意事項を添付しなければならない。ただし,分割包装の場合には,主要な部材

の包装に添付する。

a)

取付方法

1)

種類の選び方

2)

柱の埋込み深さ

3)

基礎の大きさ

4)

建物などとの取合いの方法

5)

適用するデッキ材の寸法及び取付方法

6)

金属製テラス用屋根構成材と組み合わせて使用する場合の注意事項

7)

積雪地における施工上の注意事項


17

A 6601

:2004

8)

柱の水抜き

b)

維持管理の注意事項

1)

さびなどの手入れ方法

2)

部品の交換

3)

使用上の注意事項

4)

デッキ材の取付方法及び交換方法

5)

積雪時の注意事項

6)

保証の範囲


18

A 6601

:2004

付図  1  住宅用金属製バルコニー構成材の包装表示(例)


付表  1  住宅用金属製バルコニー構成材の包装組合せ表(例)柱建て式 (P)

製品の呼び方

製作寸法 mm

包装記号及び数量

(参考)

製造業者の定めたセット記号

l

d

h

柱セット

けた・根太掛け

セット 
(長さセット)

妻 ば り セ ッ ト

(奥行セット)

根太セット

か さ 木 [ 間 口

側]セット

かさ木[妻側]

セット

A-P-1809-11 1

850

  885 1 105

X

■Y11×1 X■Y02×1 X■Y03×1 X■Y04×1 X■Y05×1 X■Y06×1 SDP1003■4

A-P-2709-11 2

755

  885 1 105

X

■Y11×1 X■Y12×1 X■Y03×1 X■Y14×1 X■Y15×1 X■Y06×1 SDP1503■4

A-P-3609-11 3

650

  885 1 105

X

■Y11×1 X■Y22×1 X■Y03×1 X■Y24×1 X■Y25×1 X■Y06×1 SDP2003■4

A-P-1812-11

1 850  1 185  1 105

X

■Y11×1 X■Y02×1 X■Y13×1 X■Y34×1 X■Y05×1 X■Y16×1 SDP1004■4

A-P-2712-11

2 755  1 185  1 105

X

■Y11×1 X■Y12×1 X■Y13×1 X■Y44×1 X■Y15×1 X■Y16×1 SDP1504■4

A-P-3612-11

3 650  1 185  1 105

X

■Y11×1 X■Y22×1 X■Y13×1 X■Y54×1 X■Y25×1 X■Y16×1 SDP2004■4

A-P-1815-11

1 850  1 485  1 105

X

■Y11×1 X■Y02×1 X■Y23×1 X■Y07×1 X■Y05×1 X■Y26×1 SDP1005■4

A-P-2715-11

2 755  1 485  1 105

X

■Y11×1 X■Y12×1 X■Y23×1 X■Y17×1 X■Y15×1 X■Y26×1 SDP1505■4

A-P-3615-11

3 650  1 485  1 105

X

■Y11×1 X■Y22×1 X■Y23×1 X■Y27×1 X■Y25×1 X■Y26×1 SDP2005■4

A-P-1818-11

1 850  1 785  1 105

X

■Y11×1 X■Y02×1 X■Y33×1 X■Y37×1 X■Y05×1 X■Y36×1 SDP1006■4

A-P-2718-11

2 755  1 785  1 105

X

■Y11×1 X■Y12×1 X■Y33×1 X■Y47×1 X■Y15×1 X■Y36×1 SDP1506■4

A-P-3618-11

3 650  1 785  1 105

X

■Y11×1 X■Y22×1 X■Y33×1 X■Y57×1 X■Y25×1 X■Y36×1 SDP2006■4

備考  この表(例)では,■の箇所に色記号(例えば,ブロンズは B,白は W など)が入る。

19

A

 6601


2004

19

A

 6601


2004


付表  2  住宅用金属製バルコニー構成材の包装組合せ表(例)柱建て式 (P) 連結形の場合

製品の呼び方

製作寸法 mm

包装記号及び数量

(参考)

製造業者の定めたセット記号

l

d

h

柱セット

けた・根太掛け
セット 
(長さセット)

妻 ば り セ ッ ト
(奥行セット)

根太セット

か さ 木 [ 間 口
側]セット

かさ木[妻側]
セット

A-P-182709-11 1

850

2 755

  885 1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y02×1

X

■Y12×1

X

■Y03×1 X■Y04×1

X

■Y14×1

X

■Y05×1

X

■Y15×1

X

■Y06×1 SDP2503■4

A-P-272709-11 2

755

2 755

  885 1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×2 X■Y03×1 X■Y14×2 X■Y15×2 X■Y06×1 SDP3003■4

A-P-273609-11 2

755

3 650

  885 1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×1

X

■Y22×1

X

■Y03×1 X■Y14×1

X

■Y24×1

X

■Y15×1

X

■Y25×1

X

■Y06×1 SDP3503■4

A-P-363609-11 3

650

3 650

  885 1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y22×2 X■Y03×1 X■Y24×2 X■Y25×2 X■Y06×1 SDP4003■4

A-P-182712-11 1

850

2 755

1 185  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y02×1

X

■Y12×1

X

■Y13×1 X■Y34×1

X

■Y44×1

X

■Y05×1

X

■Y15×1

X

■Y16×1 SDP2504■4

A-P-272712-11 2

755

2 755

1 185  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×2 X■Y13×1 X■Y44×2 X■Y15×2 X■Y16×1 SDP3004■4

ArP-273612-11 2

755

3 650

1 185  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×1

X

■Y22×1

X

■Y13×1 X■Y44×1

X

■Y54×1

X

■Y15×1

X

■Y25×1

X

■Y16×1 SDP3504■4

A-P-363612-11 3

650

3 650

1 185  1105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y22×2 X■Y13×1 X■Y54×2 X■Y25×2 X■Y16×1 SDP4004■4

A-P-182715-11 1

850

2 755

1 485  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y02×1

X

■Y12×1

X

■Y23×1 X■Y07×1

X

■Y17×1

X

■Y05×1

X

■Y15×1

X

■Y26×1 SDP2505■4

A-P-272715-11 2

755

2 755

1 485  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×2 X■Y23×1 X■Y17×2 X■Y15×2 X■Y26×1 SDP3005■4

A-P-273615-11 2

755

3 650

1 485  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×1

X

■Y22×1

X

■Y23×1 X■Y17×1

X

■Y27×1

X

■Y15×1

X

■Y25×1

X

■Y26×1 SDP3505■4

A-P-363615-11 3

650

3 650

1 485  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y22×2 X■Y23×1 X■Y27×2 X■Y25×2 X■Y26×1 SDP4005■4

A-P-182718-11 1

850

2 755

1 785  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y02×1

X

■Y12×1

X

■Y33×1 X■Y37×1

X

■Y47×1

X

■Y05×1

X

■Y15×1

X

■Y36×1 SDP2506■4

A-P-272718-11 2

755

2 755

1 785  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×2 X■Y33×1 X■Y47×2 X■Y15×2 X■Y36×1 SDP3006■4

A-P-273618-11 2

755

3 650

1 785  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y12×1

X

■Y22×1

X

■Y33×1 X■Y47×1

X

■Y57×1

X

■Y15×1

X

■Y25×1

X

■Y36×1 SDP3506■4

A-P-363618-11 3

650

3 650

1 785  1 105

X

■Y11×1

X

■Y31×1

X

■Y22×2 X■Y33×1 X■Y57×2 X■Y25×2 X■Y36×1 SDP4006■4

備考  この表(例)では,■の箇所に色記号(例えば,ブロンズは B,白は W など)が入る。

20

A

 6601


2004

20

A

 6601


2004


21

A 6601

:2004

付表  3  引用規格

JIS A 0003

  建築公差

JIS A 1414

  建築用構成材(パネル)及びその構造部分の性能試験方法

JIS A 6602

  金属製テラス用屋根構成材

JIS G 3302

  溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313

  電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 4304

  熱間圧延ステンレス鋼鈑及び鋼帯

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS H 4100

  アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材

JIS H 8602

  アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜

JIS K 5629

  鉛酸カルシウムさび止めペイント

JIS K 6744

  ポリ塩化ビニル被覆金属板

関連規格  JIS A 5721    プラスチックデッキ材

          JIS B 1054-1

  耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質―第 1 部:ボルト,ねじ及び植込み

ボルト

JIS B 1054-2   

耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質―第 2 部:ナット

JIS B 1054-3   

耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質―第 3 部:引張力を受け止めない止

めねじ及び類似のねじ部品

JIS G 3505   

軟鋼線材

JIS G 4308   

ステンレス鋼線材

JIS G 4315

冷間圧造用ステンレス鋼線

JIS H 5202   

アルミニウム合金鋳物

JIS K 6718-1

プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性―第 1 部:キャスト

JIS K 6718-2

プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性―第 2 部:押出版

JIS K 6735   

プラスチック−ポリカーボネート板−タイプ,寸法及び特性