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日本工業規格

JIS

 A

6513

-1994

金属製格子フェンス及び門扉

Fences and gates with metals

1.

適用範囲  この規格は,主として敷地の区画に用いられる金属製の格子フェンス(

1

)

及び門扉(

2

)

(以下,

格子フェンス及び門扉という。

)について規定する。

(

1

)

格子フェンスとは,鋼製又はアルミニウム合金製の角パイプ,丸パイプ,平板,丸棒,鋳物な

どの材料を格子状又は意匠的に組み立て,柱などを使って連続して設置できるもの又はコンク

リートブロック積みなどの間に組み込まれるものをいう。

(

2

)

門扉とは,鋼製又はアルミニウム合金製の角パイプ,丸パイプ,平板,丸棒,鋳物などを格子

状又は意匠的に組み立て,開き戸,引き戸として門に用いるものをいう。

備考1.  この規格の引用規格は,付表1に示す。

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考値である。

2.

各部の名称  格子フェンス及び門扉の各部の名称は,図 及び図 のとおりとする。

図 1  格子フェンス(例図)


2

A 6513-1994

図 2  門扉(例図)

3.

種類  格子フェンス及び門扉の種類は,表 のとおりとする。

表 1

種類

記号

備考

FC

柱などを用いて連続して設置され自立するもの。

格子フェンス

FB

コンクリートブロック積みなどの間に組み込まれるもの。

片開き戸 WS

開き戸

両開き戸 WD

門柱などに丁番又はひじつぼ金物を用いてつり込み,回転移動

によって開閉するもの。

単式 LS

門扉

引き戸

複式 LD

門柱などの間を平行移動によって開閉するもの。ただし,複式

は扉 2 枚のものとする。


3

A 6513-1994

4.

品質

4.1

格子フェンス及び門扉の主な部分には,変形,き裂及び接合部分の外れなどの欠点があってはなら

ない。

4.2

組立てに使用する附属金物には,次に示す表面処理のいずれかを施すものとする。

(1)

表面処理として JIS H 8641 に規定する 1 種 A (HDZ A)  を施す。

(2)

表面処理として JIS H 8610 に規定する 2 種 3 級  (Ep-Fe/Zn 8/CM 2)  を施す。

(3)

焼付け樹脂エナメル又はこれと同等以上の塗料を用いて塗装を行い,その塗膜厚は 20

µm 以上とする。

ただし,ステンレス鋼材(SUS 304 相当品以上のもの)

,めっき処理鋼材(呼称 60/60g/m

2

以上の亜鉛

付着量のめっき処理鋼材)及び JIS A 4706 の 7.(材料及び附属部品)に規定する品質をもつアルミニ

ウム材については,この限りではない。

4.3

人体又は衣服の触れるおそれのある部分には,鋭い突起などがなく,安全でなければならない。

4.4

仕上げ面は平らで,膨れ,きずなどの欠点があってはならない。

4.5

塗装面は平たんで,光沢,色調が均等で,塗りむら,たれなどがあってはならない。

4.6

格子の内のり間隔及び各部のすき間は,直径 110mm の球体が通らないものとする。

また,地盤面 (GL) から格子フェンス又は門扉下端までの間隔も,直径 110mm の球体が通らないよう

に,取扱い注意事項で明記しなければならない。

4.7

ひじつぼ及び戸車の開閉操作は,円滑に作動するものでなければならない。

4.8

アルミニウム及びアルミニウム合金製の材料を用いる場合は,

JIS A 4706

の 7.に規定する品質をもつ

ものでなければならない。

4.9

格子フェンス及び門扉は,9.によって試験を行い,

表 に適合しなければならない。ただし,4.9(1)

及び 4.9(2)に該当する場合は,次の試験を除くものとする。

(1)

アルミニウム及びアルミニウム合金製押出形材及び板を用い,JIS A 4706 の 7.に規定する品質をもつ

場合は,9.4 及び 9.5 を省略する。

(2)

アルミニウム合金製鋳物でアルマイト処理を施していない材料を用いる場合は,塗膜を 20

µm 以上施

すこと。

なお,塗膜試験については,行うこと。

4.10

格子フェンス及び門扉に使われる鋼材の呼び厚さは,柱,胴縁又はかまちにあっては 1.6mm 以上,

格子にあっては 1.2mm 以上とする。ただし,パイプの内側,溶接部分などの見えがくれ部分に防せい処理

を施したものは,この限りでない。


4

A 6513-1994

表 2

試験項目

性能

適用試験項目

格子フェンス

鉛直荷重試験

最大残留たわみ量 5mm 以下で,緩み,外れのないこと。

  9.3.1 

(1)(2)(a)(b)  

格子フェンス

格子フェンス

用柱

最大残留たわみ量は,高さ 1 000mm 以下の場合 10mm

以下

1 200mm

の場合 12mm 以下

1 500mm

の場合 15mm 以下

1 800mm

の場合 18mm 以下

で,緩み,はずれのないこと。

9.3.2(1)(2)  

水平荷重試験

引き戸式扉 147N

{15kgf}

以下で脱輪しないこと。

196N {20kgf}

で転倒しないこと。

9.3.2(3)

格子フェンス

強度試験

耐衝撃性試験

部材の折れ,溶接のはがれがなく,かつ,使用上支障の

ないこと(

3

)

9.3.3(1)(2)

付着試験

100

100

9.4.1

耐衝撃性試験

異常がないこと。

9.4.2

塗膜試験

硬度試験

H

以上

9.4.3

鋼製 80%以上

光沢保持率

アルミニウム

75%

以上

9.5.1(1)

促進耐候性

試験

変色

著しい変色がないこと。

9.5.1(2)

塩水噴霧試験

さび,塗膜の浮き,はがれがないこと。

9.5.2

耐アルカリ性試験

膨れ,はがれ,ひび割れがないこと。

9.5.3

耐久性試験

溶接部の試験

さび,塗膜の浮き,はがれがないこと。

9.5.4

開き戸式

落し棒,しまり金具などが通常に作動すること。

  また,試験後の開き力及び閉じ力が 49N {5kgf} 以下

であること。

9.6.1

繰返し開閉試験

引き戸式

転倒防止装置,引き抜け防止装置の緩み,脱輪がないこ

と。

  また,試験後の開き力及び閉じ力が 49N {5kgf} 以下

であること。

9.6.2

(

3

)

使用上支障がないこととは,脱輪した場合にも,元に戻して正常な使用が可能なものをいう。 

5.

寸法  格子フェンス及び門扉の幅  (W)  及び高さ  (H)  のモデュール呼び寸法(

4

)

は,

表 のとおりとす

る。


5

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表 3

単位 mm

種類

記号

モデュール呼び寸法(

4

)

(

5

) (W)

900 1 500 1 800 2 000

FC

高さ(

6

) (H)

600

800

900 1 000

1 200 1 500 1 800

(

5

) (W)

1 450 1 500 1 550 1 600

格子フェンス

FB

高さ(

6

) (H) 400

550

600

幅  (W)

400

600

700

800

900 1 000 1 200  1 500

WS

WD

高さ  (H)

800

900 1 000 1 100

1 200 1 300 1 400  1 600  1 800

幅  (W)

1 000 1 500 2 000 2 500

3 000

門扉

LS

LD

高さ  (H)

800

900 1 000 1 100 1 200 1 300 1 400

(

4

)

この寸法は,投影寸法を示し,取付けのためのねじ類や金物類などの突起部分は含まない。

また,柱などを固定するための埋込み部分は含まない。

(

5

)

幅  (W)  のモデュール呼び寸法は,FC については柱心をいい,FB については最大外径寸法を

いう。

(

6

)

格子フェンスの高さ  (H)  は,上胴縁又は縦格子の上端までをいう。

5.1

製品寸法の幅  (W)  及び高さ  (H)  は,

表 に示すモデュール呼び寸法に対し±20mm とする。

5.2

製品の製作許容差は,長さが 2 000mm 以下にあっては±4mm とし,長さが 2 000mm を超える場合

は±6mm とする。

5.3

門扉の引き戸の開口部内のり幅寸法は,重なりを考慮して次の式のとおりとする。

単式の場合  W

1

W

a

複式の場合  W

1

≦2W

A (A

a

1

a

2

a

3

)

ここに,

W

1

開口部内のり幅寸法

W

扉の幅寸法

A

扉の重なり寸法の和(

図 参照)

a

1

a

2

重なりしろを示す。

図 3  複式引き戸

6.

材料  格子フェンス及び門扉の主な部分に使用する材料は,表 又はこれと同等以上の品質をもつも

のとする。

また,取付金物,しまり金物は,

表 又はこれと同等以上の品質をもつものを使用し,4.2 に適合したも

のとする。ただし,キャップ,装飾品などは,主要材料と同等以上の品質をもつ合成樹脂材料などを用い

てもよい。


6

A 6513-1994

表 4

JIS G 3101

JIS G 3445

JIS G 3131

JIS G 3446

JIS G 3132

JIS G 3466

JIS G 3141

JIS G 4304

JIS G 3302

JIS G 4305

JIS G 3312

JIS H 4000

JIS G 3313

JIS H 4001

JIS G 3350

JIS H 4100

JIS G 3441

JIS H 5202

JIS G 3444

7.

構造及び加工

7.1

各部の組立ては,溶接,ボルト締め又はその他の方法によって堅ろうに結合し,外力に対して容易

に外れない構造でなければならない。

7.2

見えがかり接合面は,滑らかに仕上げ,組立ては,緩みを生じないよう確実に緊締される構造でな

ければならない。

7.3

製品は,耐久性及び変形防止を考慮した構造でなければならない。

なお,胴縁の接合部は,外力を受けて変形した場合,簡単な方法で復元できる構造でなければならない。

7.4

あらかじめ防せい処理又は表面処理した鋼板を加工した場合は,加工又は組立てによって生じたは

がれ又は劣化の部分は,防せい処理又は表面処理の補修をしなければならない。

7.5

引き戸扉は,脱輪した際,ガイド部分から逸脱防止及び転倒防止の構造を備えていなければならな

い。

7.6

丁番,戸車,落し棒及び掛けがねは,必要な場合,交換できるような構造でなければならない。

7.7

キャップ類を使用する場合には,容易に外れないような構造でなければならない。

8.

表面処理  製品は,見えがかり部分及び埋込み部分に塗装を行うものとし,その方法は,下記のとお

りとする。ただし,ステンレス鋼材(SUS 304 相当品以上のもの)

,片面に 350g/m

2

JIS H 8641 の HDZ 35)

以上の溶融亜鉛めっきを施したもの又は片面に 110g/m

2

JIS H 8642 の HDA 1]以上の溶融アルミニウム

めっきを施したもの及び JIS A 4706 の 7.に規定する品質をもつアルミニウム材については適用しない。

(1)

前処理として,下地処理の前に,油,さびなどを十分に除去しておくこと。

(2)

防せい下地処理は,次のいずれかによる。

(a)

りん酸塩被膜処理又はこれと同等以上の性質をもつ表面処理を行う。

(b)  JIS H 8641

に規定する 1 種 A の HDZ A 又は JIS H 8610 に規定する 1 種 A3 級の Ep-Fe/Zn8 又は 1

種 B3 級の Ep-Fe/Zn8/CM1 を施し,更に,クロム酸塩被膜又はりん酸塩被膜の表面処理を行う。

(3)

塗装には,

表 に規定する性能を満足する焼付け樹脂エナメル又はこれと同等以上の耐久性のある塗

料を用い,塗膜の厚さは 20

µm 以上とし,均一に塗装すること。

9.

試験

9.1

数値の換算  従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値へ

の換算は,次による。

1kgf

=9.80N


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9.2

試験体及び試験片の採取方法  試験体は製品を用いる。ただし,製品について試験を行えない場合

は,これに代わる試験片によってもよい。この場合の試験片は,製品の材質と同じものであると同時に,

被膜及び塗膜の処理条件もまた同じでなければならない。

9.3

強度試験

9.3.1

鉛直荷重試験

(1)

格子フェンスの鉛直荷重試験  図 に示すようにフェンスを 3 スパン組み立て,脚部を十分に固定し

た後,4 等分点 2 線荷重方式によって,中央の上胴縁に 20×4cm(長さ×幅)の当て板を施し,その

当て板に 1 470N {150kgf}  の荷重を静かに 1 分間加える。次に,その荷重を除去し,その状態を基準

として,再び 1 470N {150kgf}  の荷重を 5 分間加え,その荷重を除去したときの荷重点の最大残留た

わみ量を測定し,併せて各接合部の緩み,外れの有無を調べる。

図 4

(2)

扉の鉛直荷重試験

(a)

開き戸の試験  扉を使用状態に取り付けた後,図 に示すように閉じた位置から約 10°開いた状態

で扉のほぼ中央の位置に 20×4cm(長さ×幅)の当て板を施し,1 470N {150kgf}  の荷重を静かに 1

分間加える。次にその荷重を除去し,その状態を基準として,再び 1 470N {150kgf}  の荷重を 5 分

間加え,その荷重を除去したときの荷重点の最大残留たわみ量を測定し,併せて各接合部の緩み,

外れの有無を調べる。


8

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図 5

(b)

引き戸の試験  扉を使用状態に取り付けた後,図 に示すように閉じた位置から約 10cm 離し,扉

幅の中央に 20×4cm(長さ×幅)の当て板を施し,1 470N {150kgf}  の荷重を静かに 1 分間加える。

次にその荷重を除去し,その状態を基準として,再び 1 470N {150kgf}  の荷重を 5 分間加え,その

荷重を除去したときの荷重点の最大残留たわみ量を測定し,併せて各接合部の緩み,外れの有無を

調べる。

図 6

9.3.2

水平荷重試験

(1)

格子フェンスの水平荷重試験  図 に示すように脚部を十分固定した後,フェンスの住間距離のほぼ

中央最上端(縦格子の場合は上胴縁の中央上端)に長さ 20cm の当て板を施し,側方から

表 に示す

水平荷重を 5 分間加えた後,その荷重を除去したときの荷重点の最大残留たわみ量を測定し,併せて

各接合部の緩み,外れの有無を調べる。


9

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図 7

表 5

名称

フェンスの高さ

荷重 N {kgf}

1 000mm

以下 392

{40}

格子フェンス

1 000mm

を越え 1 800mm 以下 490

{50}

(2)

格子フェンス用柱の水平荷重試験  図 に示すように脚部を十分に固定した後,柱の最上端から 3cm

下った位置に当て板を施し,フェンスが張られる面と垂直方向に

表 に示す水平荷重を 5 分間加えた

後,その荷重を除去したときの荷重点の最大残留たわみ量を測定する。

図 8

表 6

名称

柱の高さ

荷重 N {kgf}

1 000mm

以下 392

{40}

格子フェンス用柱

1 000mm

を越え 1 800mm 以下 490

{50}

(3)

引き戸式扉の水平荷重試験  引き戸式扉を使用状態に取り付けた後,図 に示すように扉を戸当たり


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柱から約 10cm 離し,開いた側の縦かまち上部先端から約 10cm 離れた位置で扉の面と直角方向に 20

×4cm(長さ×幅)の当て板を施し,その当て板に 147N {15kgf}  の荷重を加えたとき,扉の脱輪を調

べる。さらに,196N {20kgf}  の荷重をかけ,脱輪,転倒を調べる。ただし,試験は扉の両面について

行う。

図 9

9.3.3

耐衝撃性試験

(1)

格子フェンスの耐衝撃性試験  図 10 に示すようにフェンスを使用状態に取り付けた後,JIS A 1414 

6.15

(衝撃試験)に規定する砂袋の容量を高さ方向に増加して質量を 75kg として,砂袋を振り子長さ

約 3.5m につり下げる。

砂袋を格子面から水平距離 80cm 離れた状態から振り子状に落下させ,フェンスのほぼ中央部に衝

撃を加え,部材の折れ,外れなどを調べる。


11

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図 10

(2)

扉の耐衝撃性試験  図 11 に示すように扉を使用状態に取り付けた後,しまり金物などで扉を閉じ,そ

の扉の中央部に JIS A 1414 の 6.15 に規定する砂袋の容量を高さ方向に増加して,質量を 75kg として

振り子長さ約 3.5m につり下げる。砂袋を扉面から水平距離で 80cm 離れた状態から,振り子状に落下

させ,扉のほぼ中央部に衝撃を加え,部材の折れ,溶接の外れを調べる。ただし,試験は扉の両面に

ついて行う。

なお,両開きの場合は,めし合わせがまち,複式の場合は,出合いがまちの部分について試験を行

う。


12

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図 11

9.4

塗膜試験

9.4.1

付着試験(碁盤目試験)  試験片の塗面に,片刃かみそりの刃を用い皮膜に達するように 1mm 間

隔で相互に直交するけい書き線 11 本ずつを書き,1×1mm の碁盤目を 100 個作る。その上に JIS Z 1522

に規定する幅 12mm のセロハン粘着テープを指で強く押し,はり付けてからすぐ真上の方向に強く引きは

がす。このとき,塗膜のはがれを調べる。

9.4.2

耐衝撃性試験  塗膜衝撃試験は,塗装後 48 時間を経過した後 JIS K 5400 の 8.3.2(デュポン式)に

規定する試験方法によって,30cm の高さからおもりを落下させ,その破損の有無を調べる。

9.4.3

硬度試験  塗膜硬度試験は,塗装後 48 時間を経過した後,JIS K 5400 の 8.4.1(試験機法)に規定

する試験方法によって試験を行い,その硬度を測定する。

9.5.

耐久性試験 

9.5.1

促進耐候性試験  試験片の寸法は 150×70×1.2mm とし,表 のサンシャインカーボン(

7

)

で 250 時間

照射後水洗いし,室内に 1 時間以上放置してから次の試験を行う。

(

7

)

紫外線カーボン300時間で代用する場合は,サンシャインカーボン300時間との比較データで確


13

A 6513-1994

認する。

表 7

項目

条件

灯数 1

平均放電電圧  V 50

(

±2%)

平均電流  A 60

(

±2%)

黒板温度計の示す温度  ℃ 63±3

(

8

)

の噴射時間 60 分間照射中に 12 分間

噴霧圧 kPa {kgf/cm

2

} 78

∼127 {0.8∼1.3}

(

8

)

噴射に用いる水は,脱塩水であることが望ましい。

(1)

光沢保持率  試験片は,あらかじめ照射前に 60°鏡面光沢度を測定しておき,照射後再び 60°鏡面光

沢度を測定し,次の式によって光沢保持率を求める。

光沢保持率 (%) =

100

1

2

×

G

G

ここに,

G

1

試験前の

60

°鏡面光沢度

G

2

試験後の

60

°鏡面光沢度

60

°鏡面光沢度は,鏡面光沢度測定装置(

9

)

を用い,光源からの入射角を

60

°として,試験片の光沢

度を測る。このとき光源からの光が当たる部分を除いた試験片の周辺は黒い布で覆って,光源以外の

光がこの光学系に入らないようにする。測定場所を変えて,原則として測定を

3

回行い,その平均値

60

°鏡面光沢度とする。

素材の影響による方向性があるときは,同じ場所について互いに直角の方向から測定し,それぞれ

の値を平均してその場所の

60

°鏡面光沢度とする。測定に先だって,試験片と同程度の光沢度をもつ

二次基準面(

10

)

を用いて測定装置を調整しておくことが必要である。

(

9

)(

10

) JIS K 5400

7.6(鏡面光沢度)による。

(2)

変色  照射後試験片を一定の光源(

11

)

によって,目視で試験前の試験片と変色の程度を比較する。

(

11

)

光源は,JIS Z 87234.1(照明に用いる光源)及び6.(観察条件)による。

9.5.2

塩水噴霧試験  JIS Z 2371 に規定する試験方法によってクロスカットを入れ,

240

時間塩水噴霧を

行った後,表面処理の変化やさび,塗膜の浮き,はがれの有無を調べる。

9.5.3

耐アルカリ性試験  試験片の塗面上にガラスリング(

12

)

をワセリン又はパラフィンなどで密着させ,

更に,ガラスリング外局をよくシールする。

試験片を水平に保って,

1%

水酸化ナトリウム(

13

)

水溶液をリングの高さの

2

1

程度まで注入し,ガラス板で

覆う。

24

時間後にリングを取り除き,水で静かに洗い,室内に

1

時間放置してから塗膜の異常の有無を調

べる。

(

12

)

ガラスリングは内径

30mm

,高さ

30mm

のものを標準とする。

ポリエチレン製リングを使用してもよい。

(

13

)

JIS K 8576

に規定する特級の粒状水酸化ナトリウムを脱塩水に溶解し,濃度を正しく

1%

(質量)

にしたもの。

9.5.4

溶接部の試験  格子フェンス及び門扉に溶接のある製品については,製品から溶接部分を含んだ図

12

に示す試験片を切り取り,これを試験片として,かまち又は胴縁を上方にして 9.5.2 の方法によって塩

水噴霧試験を行った後,かまちと格子との接合部の表面処理の変化やさび,塗膜の浮き,はがれの有無を

調べる。


14

A 6513-1994

図 12

9.6

繰返し開閉試験

9.6.1

開き戸式の開閉試験  扉を使用状態に取り付け,扉の先端から

10cm

内側へ

30kg

のおもりを載せ,

10

°ないし

80

°間を毎分約

15

回で

1

万回開閉繰返しを行う。

試験前及び試験後の開き力及び閉じ力を,

ばねばかりなどを用いて測定し,作動状況を調べる。

9.6.2

引き戸式の開閉試験  扉を使用状態に取り付け,扉

1

枚の中央に

30kg

のおもりを載せ,毎分約

20m

の速度で戸当たりの約

10cm

手前から全開の約

10cm

手前までの間を繰り返し

1

万回走行させる。

試験前及び試験後の開き力及び閉じ力を,ばねばかりなどを用いて測定する。

10.

検査  製品の検査は,4.及び 5.の規定に合格しなければならない。ただし,合理的な抜取検査方法を

用いてもよい。

11.

表示

11.1

製品には単位ごとに,次の表示をしなければならない。

(1)

製造業者名又はその略号

(2)

製造年月又はその略号

11.2

包装,カタログなどには,次の表示をしなければならない。

(1)

種類

(2)

モデュール呼び寸法

(3)

製品寸法

(4)

埋込み深さ

12.

施工上の注意事項及び維持管理の注意事項  製品には,施工上の注意事項及び維持管理上の注意事項

を添付しなければならない。


15

A 6513-1994

付表 1  引用規格

JIS A 1414

  建築用構成材(パネル)及びその構造部分の性能試験方法

JIS A 4706

  サッシ

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3131

  熱間圧延軟鋼板及び鋼帯

JIS G 3132

  鋼管用熱間圧延炭素鋼鋼帯

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3302

  溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3312

  塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313

  電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3350

  一般構造用軽量形鋼

JIS G 3441

  機械構造用合金鋼鋼管

JIS G 3444

  一般構造用炭素鋼管

JIS G 3445

  機械構造用炭素鋼鋼管

JIS G 3446

  機械構造用ステンレス鋼鋼管

JIS G 3466

  一般構造用角形鋼管

JIS G 4304

  熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS H 4001

  アルミニウム及びアルミニウム合金の塗装板及び条

JIS H 4100

  アルミニウム及びアルミニウム合金押出形材

JIS H 5202

  アルミニウム合金鋳物

JIS H 8610

  電気亜鉛めっき

JIS H 8641

  溶融亜鉛めっき

JIS H 8642

  溶融アルミニウムめっき

JIS K 5400

  塗料一般試験方法

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS Z 1522

  セロハン粘着テープ

JIS Z 2371

  塩水噴霧試験方法

JIS Z 8723

  表面色の視感比較方法


16

A 6513-1994

住宅用鋼製フェンス改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

波多野  一  郎

千葉大学

坂  田  種  男

千葉大学工学部

畑      利  一

建設省大臣官房官庁営繕部

大  高  英  男

通商産業省生活産業局

田  村  忠  男

工業技術院標準部材料規格課

松  本  淳  一

住宅・都市整備公団総合試験場

田  中  弘  義

積水ハウス株式会社

中  島  勝  弥

社団法人全国建築士事務所協会連合会

佐  野  敏  江

主婦連合会

佐  川  英  明

株式会社ミサワホーム総合研究所

野  村  芳  平

沼田金属工業株式会社

藤  岡  暉  生

日鐵建材株式会社生産技術部

塩  田  孝  司

東伸製鋼株式会社加工製品部

皿  谷  邦  明

松下電工株式会社電材事業部

小  山  洋  治

石倉金属株式会社鉄構事業部

小  川  隆  司

タキロン株式会社

鈴  木  庸  夫

財団法人建材試験センター

栗  田      正

新日軽住宅建材株式会社商品部

佐  藤  五十三

東洋エクステリア株式会社製造部

見  戸  一  成

川鉄建材工業株式会社管理部