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A 6301

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲 

1

2

  引用規格 

1

3

  用語及び定義  

2

4

  種類  

3

5

  品質  

4

5.1

  外観  

4

5.2

  吸音性能  

4

5.3

  種類別の品質及び寸法  

5

6

  材料  

15

7

  試験  

16

7.1

  試験一般  

16

7.2

  吸音性能の試験  

16

7.3

  種類別の試験方法  

16

8

  検査  

20

9

  製品の呼び方  

21

10

  表示  

21

11

  吸音材料の特性による使用上の注意事項  

21

附属書 A(規定)吸音率の標準測定条件  

22

附属書 B(規定)発熱性試験及びその評価方法  

24

附属書 C(参考)吸音材料の特性  

29

附属書 D(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表  

36


A 6301

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

音響材料協会(AMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。これによって,JIS A 6301:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 27 年 9 月 19 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関連条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS A 6301:2007 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

6301

:2015

吸音材料

Sound absorbing materials

序文 

この規格は,1966 年に制定され,その後 7 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2007 年に

行われたが,その後,ロックウール吸音材,グラスウール吸音材,ロックウール化粧吸音板及び吸音用あ

なあきせっこうボードの引用規格について,国内事情を反映させて技術的内容が変更されたため,それら

に対応するために改正した。また,吸音用あなあきスラグせっこう板の規定を追加した。また,技術上重

要な改正に関する旧規格との対照を

附属書 に示す。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,

建築物などにおいて吸音を目的として使用するロックウール吸音材,

グラスウール吸音材,

吸音用軟質ウレタンフォーム,ロックウール化粧吸音板,吸音用インシュレーションファイバーボード,

吸音用木毛セメント板,吸音用あなあきせっこうボード,吸音用あなあきスレートボード,吸音用あなあ

きハードファイバーボード及び吸音用あなあきスラグせっこう板(以下,吸音材料という。

)について規定

する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1321

  建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法

JIS A 1405-1

  音響管による吸音率及びインピーダンスの測定−第 1 部:定在波比法

JIS A 1405-2

  音響管による吸音率及びインピーダンスの測定−第 2 部:伝達関数法

JIS A 1408

  建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法

JIS A 1409

  残響室法吸音率の測定方法

JIS A 5404

  木質系セメント板

JIS A 5430

  繊維強化セメント板

JIS A 5905

  繊維板

JIS A 6901

  せっこうボード製品

JIS A 9504

  人造鉱物繊維保温材

JIS B 7526

  直角定規

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態


2

A 6301

:2015

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

吸音材料 

吸音を目的として使用する建築材料。

3.2 

吸音構造 

吸音を目的として,吸音材料,副構成材料,空気層などによって構成される構造。

3.3 

吸音性能 

吸音構造,

又は所定の条件で設置された多孔質吸音材料の音を吸収する性能。

その程度は吸音率で表す。

3.4 

吸音率 

吸音性能を表す値。吸音率は式(1)で定義される。

i

r

1

E

E

α

=

  (1)

ここに,

α: 吸音率

E

r

吸音材料の表面から反射する音のエネルギー

E

i

吸音材料の表面に入射する音のエネルギー

3.5 

垂直入射吸音率 

平面音波が吸音材料の表面に垂直に入射するときの吸音率。

3.6 

残響室法吸音率 

ランダム入射に近い条件が実現される残響室で測定した吸音率。この規格では,単に吸音率という場合

は,この残響室法吸音率をいう。

3.7 

表面仕上材料 

表面保護及び意匠的な観点から,吸音材料の表面仕上げとして用いる材料。

3.8 

裏打ち材料 

あなあき板吸音材料の裏面仕上げとしてあらかじめ張り付ける材料。

3.9 

背後空気層の厚さ 

吸音材料の裏面から取付面までの中空の距離。

3.10 

充塡材料 

吸音構造を構成するとき,背後空気層内に充塡又は挿入する材料。


3

A 6301

:2015

種類 

吸音材料の種類は,

表 とする。

表 1−種類 

種類

種類の

記号

種類の細分

摘要

区分

(参考)

ロック

ウール
吸音材

ロックウール吸音フェルト RW-F

必要に応じて外被材を張

り付け,又は表面を被覆
するものがある。

種類の細分は,密度によ

る。

多孔質吸音材

ロックウール吸音ボード RW-B

1

号,2 号,3 号

ロックウール吸音ブランケ

ット

RW-BL 1

号,2 号

ロックウール吸音ベルト RW-BE

1

号,2 号

グラス

ウール

吸音材

グラスウール吸音フェルト GW-F 10K,12K,16K,20K,24K,32K

グラスウール吸音ボード

GW-B

24K

,32K,40K,48K,64K,80K,

96K

吸音用軟質ウレタンフォーム PUF

ロックウール化粧吸音板 DR

多孔質板状吸

音材料

吸音用インシュレーションファイ
バーボード

IB

表面状態に

よる細分

あなあき形状に

よる細分

C

:塗装されたもの。

O

:紙又は合成樹脂フィル

ムでオーバーレイされた

もの。

A

:一定のあな径ピッチで

あなあけ加工したもの。

AR

:不規則なピッチであ

なあけ加工したもの。

G

:針を用いてあなあけ加

工したもの。

E

:不定形のあなあけ加工

したもの。

C

,O A,AR,G,E

吸音用木毛セメント板 WWCB

かさ密度による細分 HW:硬質木毛セメント板

MW

:中質木毛セメント

NW

:普通木毛セメント板

HW

,MW,NW

吸音用あなあきせっこうボード GB-P あな径とピッチとの組合せ

による細分

ランダムはあな径・ピッ

チがφ6-22 及びφ13.4-24

以外のもの。

あなあき板吸

音材料

φ6-22

a)

,φ13.4-24,ランダム

吸音用あなあきスレートボード AC-P

原板による

細分

あな径とピッチとの

組合せによる細分

F

:フレキシブル板

N

:軟質板

F

φ5-12,φ5-15,

φ8-16,φ8-20, 
φ8-25

N

φ5-12,φ5-15, 
φ8-20,φ8-25

吸音用あなあきハードファイバー

ボード

HB-P

原板による

細分

あな径とピッチとの

組合せによる細分

S35

,S25,

S20

,T45,

T35

φ4-15,φ5-12.5,

φ5-15,φ6-15,

φ7.5-15,φ8-25,
φ9-15


4

A 6301

:2015

表 1−種類(続き) 

種類

種類の

記号

種類の細分

摘要

区分

(参考)

吸音用あなあきスラグせっこう板 SGI-P  あな径とピッチとの組合せ

による細分

あなあき板

吸音材料

φ5-25,φ6-25,φ8-20,φ8-25,

φ8-30

フェルトは,弾力のあるフェルト状に成形したもの。 
ボード(板)は,板状に成形したもの。

ブランケットは,フェルト又はボードを金網,メタルラスなどの外被材で補強し板状にしたもの。

ベルトは,フェルト又はボードを一定幅に切り取り,そろえて縦に並べ,外被として布などを張って仕上げたもの。
フォームは,板状及び波状に切断加工したもの。

あなあきは,あなあけ加工したもの。

注記  吸音材料は,多孔質吸音材料,多孔質板状吸音材料又はあなあき板吸音材料に区分される[表 の区分(参考)

を参照]

。多孔質吸音材料は,それ自体で吸音性能をもつが,背後空気層の有無及び表面仕上材料の種類によ

って吸音性能が変化する。あなあき板吸音材料は,それ自体ではほとんど吸音性能をもたないが,吸音構造を

構成することによって吸音性能をもつようになる。

a)

あな径(単位 mm)とあなの配置のピッチ(単位 mm)とを表す記号

品質 

5.1 

外観 

吸音材料の外観は,目視によって試験したとき,使用上支障のある汚れ,反り,ねじれ,き裂及び欠け

があってはならない。

5.2 

吸音性能 

吸音性能は,7.2 によって試験したとき,

表 による。また,測定条件の違いを明示するために,表 3

による記号を吸音性能による区分記号の後に追記する。

なお,吸音率の値は,中心周波数 250 Hz,500 Hz,1 000 Hz 及び 2 000 Hz における値の算術平均値を計

算して,小数点以下 3 位を四捨五入した値とする。

表 2−吸音性能による区分 

吸音性能による区分

吸音率の値

0.3 0.21

∼0.45

0.5 0.41

∼0.65

0.7 0.61

∼0.85

0.9 0.81

以上

表 3−測定条件の記号 

測定条件の記号

測定条件

M

附属書 の測定条件 I によって,剛壁密着

a)

の状態で測定

S

附属書 の測定条件 II によって,裏打ち材料のない状態で測定

U

附属書 の測定条件 II によって,裏打ち材料のある状態で測定

a)

測定材料を残響室の剛床に密着して施工し,背後に空気層が残らないようにして測定す
る標準測定条件


5

A 6301

:2015

5.3 

種類別の品質及び寸法 

5.3.1 

ロックウール吸音材 

ロックウール吸音材の品質及び寸法は,7.3.1 によって試験したとき,

表 による。

表 4−ロックウール吸音材の品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の

細分

厚さ

吸音

性能

長さ

密度

(kg/m

3

呼び厚さ  許容差

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

ロックウール

吸音材

ロックウ

ール吸音
フェルト

RW-F

25

,30,40

+5

−2

0.7M

455

∼910

+10

0

910

∼1 820

+30

0

20

以上

50

,75,

100

+5

−3

0.9M

5 500

16 500

+規定

しない

0

ロックウ
ール吸音

ボード

RW-B

1

25

+5 
−2

0.7M

455

∼605

+5 
−3

910

∼1 210

+15 
− 3

40

∼100

40

0.9M

50

,65,

75

,100

+5

−3

2

25

+5 
−2

0.7M

101

160

40

0.9M

50

,65,

75

,100

+5

−3

3

25

+5

−2

0.7M

161

300

40

0.9M

50

,65,

75

,100

+5

−3

ロックウ

ール吸音
ブランケ

ット

RW-BL

1

25

+5

−2

0.7M

500

∼605

+5

−3

910

∼1 000

+15

− 3

40

∼100

40

0.9M

50

,65,

75

,100

+5

−3

2 000

5 000

+規定

しない

0

2

25

+5

−2

0.7M

101

160

40

0.9M

50

,65,

75

,100

+5 
−3

ロックウ

ール吸音

ベルト

RW-BE

1

25

+4

−2

0.5M

+10

−  5

910

∼1 820

+30

0

40

∼100

30

0.7M

40

,50,75

0.9M

2 500

3 650

+規定
しない

0

2

25

0.5M

101

160

30

0.7M

40

,50,75

0.9M

幅及び長さについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,そ

の許容差は,この表による。

なお,幅と長さが 2 000 mm を超える場合の,幅及び長さの許容差は,マイナス側を認めず,プラス側は規定しな

い。

呼び厚さが 40 mm 以上のものは,2 枚以上を張り合わせたものでもよい。

ロックウール吸音フェルトを圧縮包装

a)

する場合は,圧縮量をあらかじめ考慮して,製造工程での厚さを規定す

る。ただし,厚さの許容差は,マイナス側はこの表による。プラス側は規定しない。 

a)

圧縮包装とは,呼び厚さの 10 %以上圧縮した包装状態をいう。


6

A 6301

:2015

5.3.2 

グラスウール吸音材 

グラスウール吸音材の品質及び寸法は,7.3.2 によって試験したとき,

表 による。

表 5−グラスウール吸音材の品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類

記号

種類

細分

厚さ

吸音性能

長さ

密度(kg/m

3

呼び厚さ  許容差

基準寸法

許容差

基準寸法  許容差

基準
密度

許容差

グラスウール

吸音材

グラスウール

吸音フェルト

GW-F 10K 50

+8

0

0.7M

,0.9M

280

1 000

+20

0

910

33 000

+規定

しない

0

10

±2

75 0.9M

90

+9

0

100

+10

0

150

+15

0

12K 50

+8

0

0.7M

,0.9M

12

75 0.9M

90

+9

0

100

+10

0

150

+15

0

16K 25

+5

0

0.5M

,0.7M

16

40 0.7M

,0.9M

50

+8

0

75 0.9M

100

+10

0

20K 25

+5

0

0.5M

,0.7M

20

40 0.7M

,0.9M

50

+8

0

75 0.9M

100

+10

0

24K 25

,40

+5

0

0.7M

,0.9M

24

50

,75

+8

0

0.9M

100

+10

0

32K 25

,40

+5

0

0.7M

,0.9M

32

±4

50

,75

+8

0

0.9M

100

+10

0

0.9M


7

A 6301

:2015

表 5−グラスウール吸音材の品質及び寸法(続き) 

単位  mm

種類

種類

記号

種類

細分

厚さ

吸音性能

長さ

密度(kg/m

3

呼び厚さ  許容差

基準寸法

許容差

基準寸法  許容差

基準
密度

許容差

グラスウール

吸音材

吸 

GW-B 24K

25

,40

+3

−2

0.7M

,0.9M

280

1 000

+10

− 3

910

2 000

+10

− 3

24

±2

50

,75 0.9M

100

32K 25

,40 0.7M,0.9M

32

±4

50

,75,

100

0.9M

40K 25

,40 0.7M,0.9M

40

50 0.9M

48K 20

,25 0.7M,0.9M

48

40

,50 0.9M

64K 15

0.5M

,0.7M

64

±6

20

,25 0.7M,0.9M

40

,50 0.9M

80K 12

,15

±2 0.5M,0.7M

80

±7

20

,25 0.7M,0.9M

40 0.9M

96K 12

,15 0.5M,0.7M

96

±9

20

,25 0.7M,0.9M

幅及び長さについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,その許

容差は,この表による。

なお,幅と長さが 2 000 mm を超える場合の,幅及び長さの許容差は,マイナス側を認めず,プラス側は規定しない。

呼び厚さが 40 mm 以上のものは,2 枚以上を張り合わせたものでもよい。

圧縮包装[

表 の注

a)

参照]するものについては,圧縮量をあらかじめ考慮して,製造工程での厚さを規定する。た

だし,厚さの許容差は,マイナス側を認めず,プラス側は規定しない。

5.3.3 

吸音用軟質ウレタンフォーム 

吸音用軟質ウレタンフォームの品質及び寸法は,7.3.3 によって試験したとき,

表 による。


8

A 6301

:2015

表 6−吸音用軟質ウレタンフォームの品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

厚さ

a)

吸音性能

b)

長さ

密度

(kg/m

3

呼び厚さ

許容差

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

吸音用軟質ウ

レタンフォー

PUF 20

+5 
−2

0.5M

(0.3M)

910

+28 
−12

1 820

+30 
−20

20

以上 100 未満

1 000

2 000

30

+5

−2

0.7M

(0.5M)

910 1

820

1 000

2 000

40 910

820

1 000

2 000

50 910

820

1 000

2 000

75

+7 
−3

0.9M

(0.9M)

910 1

820

1 000

2 000

100 910

820

1 000

2 000

幅及び長さについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,その

許容差は,この表による。 

a)

波状加工品における厚さは,下の図による。

波状加工品における厚さ

b)

受渡当事者間の協議によって,垂直入射吸音率を用いることができる。この場合は吸音率の欄の(  )を付け
て示した値とする。

5.3.4 

ロックウール化粧吸音板 

ロックウール化粧吸音板の品質及び寸法は,7.3.4 によって試験したとき,

表 による。


9

A 6301

:2015

表 7−ロックウール化粧吸音板の品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類

の記

厚さ

a)

吸音

性能

長さ

密度

(kg/m

3

直角度

曲げ破壊

荷重

(N)

難燃性

又は

発熱性

含水率

(%)

呼び
厚さ

許容差

基準
寸法

許容差

基準
寸法

許容差

ロックウール

化粧吸音板

DR 9

a

±0.5

b

±1.0

c

±1.0

0.3M

0.5M

0.7M

300 a

±0.5

b

±2.0

c

±0.5

600

a

±0.5

b

±2.0

c

±2.0

500

以下

1

1 000

以下

側面を
仕上げ

加工し

た場合
に限る

40

以上  難燃 1 級

又は

発熱性 1

3.0

以下

303 606

12 300

600

60

以上

303 606

15 300

600

90

以上

400 1

500

19 300

600

130

以上

400 1

500

幅及び長さについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,その

許容差は,この表による。 
注記  側面加工方法によって a∼c に分ける。a:仕上げ加工

b)

,b:あら切り加工,c:あら切り・仕上げ併用加工

c)

a)

厚さは,基材の厚さとし,無機質粉末などを用いて表面凸状に模様付けした部分の厚さ及びラミネート材料の
厚さを含めない。

b)

仕上げ加工とは,板をのこぎりなどで切断,更に側面加工を施し所定の寸法にすることをいう。

c)

あら切り・仕上げ併用加工とは,長さ方向の 2 面にあら切り,幅方向の 2 面に仕上げ加工を施し,所定の寸法
にすることをいう。

5.3.5 

吸音用インシュレーションファイバーボード 

吸音用インシュレーションファイバーボードの品質及び寸法は,7.3.5 によって試験したとき,

表 によ

る。また,あなの寸法は,

表 による。

表 8−吸音用インシュレーションファイバーボードの品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

厚さ

吸音性能

長さ

密度

(kg/m

3

直角度

含水率

(%)

呼び

厚さ

許容差

基準

寸法

許容差

基準

寸法

許容差

吸音用
インシ

ュレー

ション
ファイ

バーボ

ード

IB C

,O A,AR

9

±0.6 0.5S 300

600

±0.4

300

±0.4

350

未満

1

1 000

以下

5.0

13.0

12

±0.7 450

±0.5

450

±0.5

600

±0.6

600

±0.6

G

,E

9

±0.6 0.7S,

0.3S

300

600

±0.4

300

±0.4

12

±0.7 450

±0.5

450

±0.5

600

±0.6

600

±0.6

実加工品の幅及び長さは,その働き幅及び働き長さ

a)

をもって示す。

基準寸法の 300 mm,450 mm 及び 600 mm を,それぞれ 303 mm,455 mm 及び 606 mm と読み替えてもよい。

a)

働き幅及び働き長さは,重ねて使う材料で,重なる部分を除いた実際に使える部分の幅及び長さ。


10

A 6301

:2015

表 9−吸音用インシュレーションファイバーボードのあなの寸法

a)

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

厚さ

あな径

ピッチ

あなの深さ

基 準 開 孔 率

b)

(%)

(参考)

針あな数

(個/m

2

呼 び
厚さ

許容差  基準寸法

許容

基準
寸法

許容

基準
寸法

許容

吸音

用イ

ンシ 
ュレ

ーシ

ョン 
ファ

イバ

ーボ 
ード

IB C

O

A 9

±0.6 4.8 又は

5.0

±0.5

12.7

又は

13.0

±0.5

6.5

±2.0

12

±0.7 9.0

AR

9

±0.6 4.8 と

6.4

又は

5.0

7.0

− 6.5

4.0

以上

12

±0.7 9.0

G 9

±0.6 3.5

以下

− 5

000

以上

12

±0.7

E 9

±0.6

− 1.0

以上

4.0

以上

12

±0.7

a)

 400

個/m

2

以下のくぎ打用あなには適用しない。

b)

基準開孔率は,標準的あなあけ部分(周辺部及び帯を除いた部分)について計算した値とする。

5.3.6 

吸音用木毛セメント板 

吸音用木毛セメント板の品質及び寸法は,7.3.6 によって試験したとき,

表 10 及び表 11 による。

表 10−吸音用木毛セメント板の品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

厚さ

吸音性能 かさ密度 直角度

曲げ破壊

荷重

(N)

たわみ

くぎ側

面抵抗

(N)

難燃性

又は

発熱性

呼び

厚さ

許容差

吸音

用木
毛セ

メン

ト板

WWCB

硬質

木毛
セメ

ント

HW 15

+1

−2

0.3M 1.0

以上

5

以下

800

以上

8

以下 500 以上  難燃 2 級

又は発熱

性 2 級

20 1

300

以上

7

以下 600 以上

25 0.5M

1

800

以上

6

以下 700 以上

30 2

000

以上

5

以下 800 以上

中質

木毛
セメ

ント

MW 15

0.3M  0.7

以上

1.0

未満

500

以上

8

以下

20 700

以上

7

以下

25 0.5M

1

000

以上

6

以下

30 1

300

以上

5

以下

40 2

000

以上

4

以下

50 0.7M

2

400

以上

3

以下

普通

木毛
セメ

ント

NW 15

0.3M  0.4

以上

0.7

未満

350

以上

10

以下

20 0.5M

500

以上

9

以下

25 650

以上

8

以下

30 800

以上

7

以下

40 1

200

以上

6

以下

50 0.7M

1

600

以上

5

以下

注記  木毛セメント板において繊維に配向性のある場合,成形方向(繊維の流れ方向)に平行に荷重を加えたときの

曲げ破壊荷重は,成形方向に直角に荷重を加えたときの実測値の約 60 %である。


11

A 6301

:2015

表 11−吸音用木毛セメント板の長さ及び幅の寸法 

単位  mm

長さ

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

455 910 1

000

+1

−2

1 820

+1

−2

HW

,MW,NW

HW

,MW,NW

2 000

− HW,MW,NW

HW

,MW,NW

幅及び長さについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定

めてもよい。ただし,その許容差は,この表による。

5.3.7 

吸音用あなあきせっこうボード 

吸音用あなあきせっこうボードの品質及び寸法は,7.3.7 によって試験したとき,

表 12 による。また,

あな径・ピッチは,

表 13 による。

表 12−吸音用あなあきせっこうボードの品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の

細分

厚さ

吸音性能

長さ

曲げ破壊荷重

a)

(N)

含水率

(%)

呼び

厚さ

許容差

基準

寸法

許容差

基準

寸法

許容差

吸音用
あなあ

きせっ

こうボ

ード

GB-P

φ6-22 9.5 +0.5

0

0.3S

0.3U

455

910

0

−3

910

+3

0

110

以上 3.0 以下

910 1

820

12.5 455

910

910 130

以上

910 1

820

φ13.4-24 9.5

0.3S

910

910

40

以上

12.5 55

以上

ランダム 9.5

0.3S

0.3U

0.5U

455

910

910

910 1

820

12.5 455

910

910

910 1

820

幅及び長さについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,そ

の許容差は,この表による。 

a)

曲げ破壊荷重は,成形時の流れ方向に直角に載荷した場合の値とする。


12

A 6301

:2015

表 13−吸音用あなあきせっこうボードのあな径・ピッチ 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

あな径

ピッチ

基準開孔率

a)

(%)

(参考)

あなの数及び材料寸法

基準
寸法

許容差

基準
寸法

許容差

あなの数

幅×長さ

吸 音 用

あ な あ

き せ っ
こ う ボ

ード

GB-P

φ6-22 6 ±0.5 22 ±0.5 5.2∼6.4 20×40 455×  910

40

×40 910×  910

40

×80 910×1 820

φ13.4-24 13.4

24

22.0

∼27.0 32×36 910×  910

ランダム

ランダムとは,あな径・ピッチがφ6-22 及びφ13.4-24 以外のもので,あな径(あな形状を含む)

,ピッチ,

基準開孔率及びあなの数と材料寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。寸法を受渡当事者間の

協議によって定める場合は,その寸法に対する許容差についても受渡当事者間の協議によって定める。 

a)

表 の注

b)

参照。

5.3.8 

吸音用あなあきスレートボード 

吸音用あなあきスレートボードの品質及び寸法は,7.3.8 によって試験したとき,

表 14 による。また,

あな径・ピッチは,

表 15 による。

表 14−吸音用あなあきスレートボードの品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

厚さ

吸音性能

長さ

曲げ破壊

荷重

(N)

呼び
厚さ

許容差

基準寸法

許容差 基準寸法  許容差

吸音用あなあ

きスレートボ

ード

AC-P F

φ5-12

3

±0.3 0.3S 910

0

−5

1 820

0

−5

42

以上

600

,900,910,1 200

2 420

4 910

820

83

以上

600

,900,910,1 200

2 420

φ5-15

3 910

820

42

以上

600

,900,910,1 200

2 420

4 910

820

83

以上

600

,900,910,1 200

2 420

φ8-16

3 910

820

33

以上

600

,900,910,1 200

2 420

4 910

820

66

以上

600

,900,910,1 200

2 420

φ8-20

3 910

820

42

以上

600

,900,910,1 200

2 420

4 910

820

83

以上

600

,900,910,1 200

2 420

φ8-25

3 910

820

600

,900,910,1 200

2 420

4 910

820

600

,900,910,1 200

2 420

N

φ5-12

φ5-15
φ8-20

4 910

820

25

以上

600

,900,910,1 200

2 420

φ8-25

910 1

820

600

,900,910,1 200

2 420


13

A 6301

:2015

表 15−吸音用あなあきスレートボードのあな径・ピッチ 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

あな径

ピッチ

基準開孔率

a)

(%)

(参考)

基準
寸法

許容差

基準
寸法

許容差

吸音用あなあきスレートボード AC-P  F,

N

φ5-12

5

±0.3 12  ±0.3 11.0∼14.0

φ5-15

15 6.0

∼9.0

φ8-16

8 16  18.0

∼21.0

φ8-20

20 10.0

∼13.0

φ8-25

25 6.0

∼ 9.0

a)

表 の注

b)

参照。

5.3.9 

吸音用あなあきハードファイバーボード 

吸音用あなあきハードファイバーボードの品質及び寸法は,7.3.5 によって試験したとき,

表 16 による。

また,原板の種類は,

表 17 とし,あな径・ピッチは,表 18 による。

表 16−吸音用あなあきハードファイバーボードの品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

厚さ

吸音性能

長さ

密度

(kg/m

3

含水率

(%)

呼び
厚さ

許容差

基準 
寸法

許容差

基準
寸法

許容差

吸 音 用
あ な あ

き ハ ー

ド フ ァ
イ バ ー

ボード

HB-P S35

S25

S20

T45

T35

φ4-15, 
φ5-12.5,

φ5-15,

φ6-15, 
φ7.5-15,

φ8-25,

φ9-15

3.5

±0.4

0.3S 455

910

±2.0

910

±2.0 800

以上

5.0

13.0

910 1

820

1 000

2 000

5.0

±0.5

455

910

910

910 1

820

1 000

2 000

7.0

±0.7

455

910

910

910 1

820

1 000

2 000

表 17−吸音用あなあきハードファイバーボードの原板の種類 

種類

種類の

記号

種類の細分

原板

a)

吸 音 用 あ な あ き

ハ ー ド フ ァ イ バ
ーボード

HB-P S35

φ4-15,

φ5-12.5,
φ5-15,

φ6-15,

φ7.5-15,
φ8-25,

φ9-15

曲げ強さ 35 N/mm

2

以上の無処理ハードボードを用いたもの

S25

曲げ強さ 25 N/mm

2

以上の無処理ハードボードを用いたもの

S20

曲げ強さ 20 N/mm

2

以上の無処理ハードボードを用いたもの

T45

曲げ強さ 45 N/mm

2

以上の油脂処理ハードボードを用いたもの

T35

曲げ強さ 35 N/mm

2

以上の油脂処理ハードボードを用いたもの

a)

原板の曲げ強さの試験は,JIS A 5905 の 7.7(曲げ強さ試験)による。


14

A 6301

:2015

表 18−吸音用あなあきハードファイバーボードのあな径・ピッチ 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

あな径

ピッチ

基準開孔率

a) 

(%)

(参考)

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

吸音用あな
あきハード

ファイバー

ボード

HB-P S35

S25

S20

T45

T35

φ4-15 4 ±0.5

15.0

±0.5 4.5∼ 6.5

φ5-12.5 5

12.5

11.0

∼14.0

φ5-15 5

15.0

7.5

∼10.0

φ6-15 6

15.0

11.0

∼14.0

φ7.5-15 7.5

15.0

17.0

∼20.5

φ8-25 8

25.0

7.0

∼ 9.0

φ9-15 9

15.0

26.0

∼30.0

a)

表 の注

b)

参照。

5.3.10 

吸音用あなあきスラグせっこう板 

吸音用あなあきスラグせっこう板の品質及び寸法は,7.3.9 によって試験したとき,

表 19 による。また,

原板の種類は,

表 20 とし,あな径・ピッチは,表 21 による。

表 19−吸音用あなあきスラグせっこう板の品質及び寸法 

単位  mm

種類

種類の

記号

種類の細分

厚さ

吸音性能

幅×長さ

曲げ破壊荷重

(N)

呼び

厚さ

許容差

基準寸法

許容差

a)

吸 音 用 あ

な あ き ス

ラ グ せ っ
こう板

SGI-P

φ5-25,

φ6-25

5

±0.3 0.3S  910×  910

910

×1 820

1 000

×2 000

606

×2 420

910

×2 420

1 210

×2 420

910

×2 730

455

×3 030

0

−3

105

以上

φ6-25,

φ8-25

6

±0.4 150 以上

φ8-20,

φ8-25, 
φ8-30

8 240

以上

φ8-30 10 ±0.5 380 以上

φ8-30 11

410

以上

φ8-30 12

490

以上

幅及び長さについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,

その許容差はこの表による。 

a)

許容差は,幅及び長さのそれぞれに対する許容差とする。

表 20−吸音用あなあきスラグせっこう板の原板の種類 

種類

種類の記号

種類の細分

呼び
厚さ

原板

吸 音 用 あ な

あ き ス ラ グ

せっこう板

SGI-P

φ5-25,

φ6-25,

φ8-20, 
φ8-25,

φ8-30

5

6

曲げ強さ 10.5 N/mm

2

以上の無処理スラグせっこう板を用い

たもの

8

10

曲げ強さ 9.5 N/mm

2

以上の無処理スラグせっこう板を用い

たもの

11

12

曲げ強さ 8.5 N/mm

2

以上の無処理スラグせっこう板を用い

たもの


15

A 6301

:2015

表 21−吸音用あなあきスラグせっこう板のあな径・ピッチ 

単位  mm

種類

種類の記号

種類の細分

あな径

ピッチ

基準開孔率

b)

基準
寸法

許容差

基準寸法

許容差

a)

(%)

(参考)

吸 音 用 あ な

あ き ス ラ グ

せっこう板

SGI-P

φ5-25,

φ6-25,

φ8-20, 
φ8-25,

φ8-30

5

±0.5 25.0 ±0.5 1.5∼ 4.5

6 25.0

3.0

∼ 6.0

8 20.0

10.0

∼14.0

25.0 6.5

∼ 9.5

30.0 4.0

∼ 7.0

あな径及びピッチについて,この表に規定する以外の寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。

なお,寸法を受渡当事者間の協議によって定める場合は,その寸法に対する許容差についても受渡当事者

間の協議によって定める。 

a)

許容差は,ピッチのそれぞれに対する許容差とする。

b)

表 の注

b)

参照。

材料 

この規格で規定する吸音材料は,次の材料による。

a)

ロックウール吸音材  ロックウール吸音材は,JIS A 9504 に規定するロックウールのウールにバイン

ダを用いて成形をする。

なお,ロックウールに外被として布などを張り付ける場合もある。

b)

グラスウール吸音材  グラスウール吸音材は,JIS A 9504 に規定するグラスウールのウールにバイン

ダを用いて成形をする。

なお,グラスウールに外被として布などを張り付ける場合もある。

c)

吸音用軟質ウレタンフォーム  吸音用軟質ウレタンフォームは,2 種類の主原料(ポリオール,ポリ

イソシアネート)

,発泡剤などを使用した多孔質発泡製品を切断などによって加工をしたものを用いる。

d)

ロックウール化粧吸音板  ロックウール化粧吸音板は,JIS A 9504 に規定するロックウールのウール

を主材料とし,結合材及び混和材を用いて成形し灰華石模様,非貫通孔状,凹凸状,印刷,ラミネー

ト,これらの組合せなどの表面化粧加工をする。

e)

吸音用インシュレーションファイバーボード  吸音用インシュレーションファイバーボードは,JIS A 

5905

に規定する A 級インシュレーションボードを切断し,塗装し,又は紙若しくは合成樹脂フィルム

でオーバーレイし,あなあけ加工をする。

f)

吸音用木毛セメント板  吸音用木毛セメント板は,JIS A 5404 に規定する木毛セメント板,又はその

木毛セメント板の表面に吹付け,塗装などの加工をする。

なお,切断して使用する場合もある。

g)

吸音用あなあきせっこうボード  吸音用あなあきせっこうボードは,JIS A 6901 に規定するせっこう

ボード製品中のせっこうボード(GB-R)に貫通したあなあけ加工をする。

なお,裏打ち材料を張り付ける場合もある。

h)

吸音用あなあきスレートボード  吸音用あなあきスレートボードは,JIS A 5430 に規定するフレキシ

ブル板及び軟質板に貫通したあなあけ加工をする。

i)

吸音用あなあきハードファイバーボード  吸音用あなあきハードファイバーボードは,JIS A 5905 

規定するハードボードに貫通したあなあけ加工をする。


16

A 6301

:2015

j)

吸音用あなあきスラグせっこう板  吸音用あなあきスラグせっこう板は,JIS A 5430 に規定するスラ

グせっこう板に貫通したあなあけ加工をする。

なお,裏打ち材料を張り付ける場合もある。

試験 

7.1 

試験一般 

a)

試験項目  試験項目は,表 22 の該当する項目(表中の○印)とする。

b)

試験条件  試験は,JIS Z 8703 に定める常温及び常湿で行うものとする。ただし,受渡当事者間の協

議によってもよい。

c)

数値の丸め方  数値の丸め方は,四捨五入とする。ただし,7.2 を除いては,受渡当事者間の協議に

よってもよい。

表 22−試験項目 

種類

試験項目

厚さ

幅及び長さ

直角度

密度

かさ密度

曲げ破壊荷重

たわみ量

含水率

くぎ側面抵抗

難燃性又は発

熱性

あな径及びピ

ッチ

あなの深さ

吸音性能

ロックウール吸音材

グラスウール吸音材

吸音用軟質ウレタンフォーム

ロックウール化粧吸音板

吸音用インシュレーションファイバーボード

○  ○

吸音用木毛セメント板

○  ○

吸音用あなあきせっこうボード

吸音用あなあきスレートボード

吸音用あなあきハードファイバーボード

吸音用あなあきスラグせっこう板

7.2 

吸音性能の試験 

吸音率の測定は,JIS A 1409 によって,

附属書 に規定する標準測定条件で行う。吸音用軟質ウレタン

フォームで,垂直入射吸音率を用いる場合は JIS A 1405-1 又は JIS A 1405-2 によって行う。

7.3 

種類別の試験方法 

7.3.1 

ロックウール吸音材の試験 

ロックウール吸音材の試験は,次による。

a) 

試料及び試験片の作製  寸法測定用試験片の作製は,JIS A 9504 の 6.1.1(試験片)による。また,密

度測定用試験片の作製は,JIS A 9504 の 6.2.1(試験片)による。

b) 

厚さ  厚さは,測定精度が 0.5 mm で,JIS A 9504 の 6.1.3.2(厚さ)による。

c) 

幅及び長さ  幅及び長さは,測定精度が 1 mm で,JIS A 9504 の  6.1.3.1(幅及び長さ)による。

d) 

密度  密度(ρ)は,a)  に規定する試料について質量(M)及び体積(V)から,次の式(2)によって求

める。密度の値は,小数点以下第 1 位まで求め,整数に丸める。


17

A 6301

:2015

なお,試験片の体積を求める場合,厚さは,呼び厚さを用い,幅及び長さは c)  に規定する方法によ

る。また,質量の測定精度は,

表 23 による。

なお,試験片の質量は,外被材のあるものは外被材を取り除いて測定し,その値を質量(M)とす

る。

V

M

=

ρ

  (2)

ここに,

ρ: 密度(kg /m

3

M: 質量(kg)

V: 体積(m

3

表 23−質量の測定精度 

試験片の質量

はかりの最小目盛

  5 kg 以上

50 g

以下

  1 kg 以上 5

kg

未満

10 g

以下

0.5 kg

以上   1  kg    未満

5 g

以下

  0.5 kg  未満

1 g

以下

7.3.2 

グラスウール吸音材の試験 

グラスウール吸音材の試験は,次による。

a) 

試料及び試験片の作製  寸法測定用試験片の作製は,JIS A 9504 の 6.1.1 による。また,密度測定用試

験片の作製は,JIS A 9504 の 6.2.1 による。

b) 

厚さ  厚さは,測定精度が 0.5 mm で,JIS A 9504 の 6.1.3.2 による。

c) 

幅及び長さ  幅及び長さは,3 000 mm 以上の場合は測定精度が 10 mm,3 000 mm 未満の場合は測定

精度が 1 mm で,JIS A 9504 の 6.1.3.1 による。

d) 

密度  密度(ρ)は,7.3.1 d)  による。

なお,試験片の質量は,外被材のあるものは外被材を取り除いて測定し,その値を質量(M)とす

る。

7.3.3 

吸音用軟質ウレタンフォームの試験 

吸音用軟質ウレタンフォームの試験は,次による。

a) 

試料及び試験片の作製  試料は,通常,製品から抜き取り,試験片は原寸試料(製品そのままの大き

さ)若しくは試料から切り出したもの,又は製品と同一製造条件で製作したものとする。

b) 

厚さ  厚さは,試験片の任意の 3 か所以上を測定した平均値とし,測定精度は 0.05 mm とする。試験

片を硬質平板の上に置き,直径 30 mm 以上の円形加圧板をもつダイヤルゲージを用い,試験片に変形

を生じない状態で測定する。

c) 

幅及び長さ  幅及び長さは,試料に変形を生じない状態で任意の 3 か所以上を測定し,その平均値と

する。測定精度は 1 mm とする。

d) 

密度  密度(ρ)は,a)  に規定する試料について 7.3.1 d)  による。

なお,試験片の体積を求める場合,試験片の厚さは b)  に,幅及び長さは c)  に規定する方法による。

また,質量の測定精度は,

表 23 による。ただし,波状加工品については,基材で充塡されていない空

隙部(以下,空隙部という。

)を含まないように波状部分を取り除いた試験片を加工作製し密度を求め

るか,又は製品と同一製造条件で製作した空隙部のない試験片を用いて密度を求める。


18

A 6301

:2015

7.3.4 

ロックウール化粧吸音板の試験 

ロックウール化粧吸音板の試験は,次による。

a) 

試料及び試験片の作製  試料は,通常製品から抜き取り,試験片は原寸試料(製品そのままの大きさ)

若しくは試料から切り出したもの,又は製品と同一製造条件で製作したものとする。

b) 

厚さ  厚さは,製品そのままの試料を,ノギス又は接する部分が直径 6 mm 以上の円盤のついた測定

器を試料の周辺から 20 mm 以上内側に載せ,任意の箇所を測定する。測定精度は 0.05 mm とする。た

だし,表面に凹凸のない部分で測定する。

c) 

幅及び長さ  幅及び長さは,製品そのままの試料を測定する。測定精度は 0.05 mm 以上とする。ただ

し,あら切り加工した試料の測定精度は,1 mm 以上としてもよい。

d) 

直角度  直角度は,製品そのままの試料を,図 のように JIS B 7526 に規定する平形直角定規 1 級の

呼び 750 と同等以上の直角定規に当て,定規と試料との間の最大間隔(δ)を測定し,その辺長(l

との比で直角度(D)を表す。測定精度は 0.05 mm とする。

l

D

δ

   (3)

ここに,

D: 直角度

δ: 最大間隔(

mm

l: 辺長(

mm

図 1

直角度の測定方法 

e) 

密度

  密度(ρ)は,

a)

に規定する試料について

7.3.1 d)

による。

なお,試験片の体積を求める場合,試験片の厚さは

b)

に,幅及び長さは

c)

に規定する方法による。

また,質量の測定精度は,

表 23

による。

f) 

曲げ破壊荷重

  曲げ破壊荷重は,

JIS A 1408

に規定する

5

号試験片によって,その最大荷重を測定す

る。荷重速度は,約

50 mm/min

とする。

g) 

含水率

  含水率は,

100 mm

角以上の試料の質量を測定し,これを空気乾燥器の中に入れ,

2

時間経過

後の質量を測定して次の式

(4)

によって含水率とする。それぞれの質量の測定精度は

0.1 g

とする。空

気乾燥器の温度は

100

105

℃とする。

100

2

2

1

×

=

M

M

M

W

   (4)

ここに,

W: 含水率(%)

M

1

初期質量(g)

M

2

乾燥後の質量(g)

h) 

難燃性又は発熱性  難燃性又は発熱性は,JIS A 1321 又は附属書 の規定による。

l


19

A 6301

:2015

7.3.5 

吸音用インシュレーションファイバーボード及び吸音用あなあきハードファイバーボードの試験 

吸音用インシュレーションファイバーボード及び吸音用あなあきハードファイバーボードの試験は,次

による。

a)

試料及び試験片の作製  試料及び試験片の作製は,JIS A 5905 の 7.2(試験片)による。

b)

厚さ  厚さは,JIS A 5905 の 7.3.1(厚さ)による。

c)

幅及び長さ  幅及び長さは,JIS A 5905 の 7.3.2(幅及び長さ)による。

d)

直角度  吸音用インシュレーションファイバーボードの直角度は,JIS A 5905 の 7.3.3(直角度)によ

る。

e)

密度  密度は,JIS A 5905 の 7.4(密度試験)による。

なお,体積については,あなの空隙部の体積をあな径とあなの深さ(貫通の場合は厚さ)及び当該

部のあなの個数を用いて計算し求め,それを差し引いて,その値を体積(V)として密度を求めるか,

又は製品と同一製造条件で製作した空隙部のない試験片を用いて密度を求める。

f)

含水率  含水率は,JIS A 5905 の 7.5(含水率試験)による。

g)

あな径及びピッチ  あな径及びピッチは,0.05 mm 以上の精度をもつ測定器で任意の 4 点を測定し,

その平均値とする。

h) 

あなの深さ  吸音用インシュレーションファイバーボードのあなの深さは,0.05 mm 以上の精度をも

つ測定器で任意の 4 か所を測定し,その平均値とする。

7.3.6 

吸音用木毛セメント板の試験 

吸音用木毛セメント板の試験は,次による。

a) 

試料及び試験片の作製  試料及び試験片の作製は,JIS A 5404 の 6.1(試験片)による。

b) 

厚さ  厚さは,JIS A 5404 の 6.2(厚さ)による。

c) 

幅及び長さ  幅及び長さは,JIS A 5404 の 6.3(長さ及び幅)による。

d) 

直角度  直角度は,JIS A 5404 の 6.4(直角度)による。

e) 

曲げ破壊荷重及びたわみ量  曲げ破壊荷重及びたわみ量は,JIS A 5404 の 6.5(曲げ試験)による。

f) 

かさ密度  かさ密度は,JIS A 5404 の 6.6(含水率及びかさ密度試験)による。

g) 

くぎ側面抵抗  くぎ側面抵抗は,JIS A 5404 の 6.7(くぎ側面抵抗試験)による。

h) 

難燃性又は発熱性  難燃性又は発熱性は,JIS A 1321 又は附属書 の規定による。

7.3.7 

吸音用あなあきせっこうボードの試験 

吸音用あなあきせっこうボードの試験は,次による。

a) 

試料及び試験片の作製  試料及び試験片の作製は,JIS A 6901 の 7.2(試験片)による。

b) 

厚さ  厚さは,JIS A 6901 の 7.3.1(寸法)a)(厚さ)による。ただし,あなあけ部分は避けて測る。

c) 

幅及び長さ  幅及び長さは,JIS A 6901 の 7.3.1 b)(長さ及び幅)による。

d) 

曲げ破壊荷重  曲げ破壊荷重は,JIS A 6901 の 7.5(曲げ破壊荷重試験)による。

e) 

含水率  含水率は,JIS A 6901 の 7.4(含水率の測定)による。

f) 

あな径及びピッチ  あな径及びピッチは,0.05 mm 以上の精度をもつ測定器で任意の 4 点を測定し,

その平均値とする。

7.3.8 

吸音用あなあきスレートボードの試験 

吸音用あなあきスレートボードの試験は,次による。

a) 

厚さ  厚さは,JIS A 5430 の 9.2.2[スレート(ボード),けい酸カルシウム板及びスラグせっこう板]

b)

(厚さ)による。


20

A 6301

:2015

b) 

幅及び長さ  幅及び長さは,JIS A 5430 の 9.2.2 a)(長さ及び幅)による。

c) 

曲げ破壊荷重  曲げ破壊荷重は,JIS A 5430 の 9.3.2[スレート(ボード),けい酸カルシウム板及び

スラグせっこう板]による。

d) 

あな径及びピッチ  あな径及びピッチは,0.05 mm 以上の精度をもつ測定器で任意の 4 点を測定し,

その平均値とする。

7.3.9 

吸音用あなあきスラグせっこう板の試験 

a) 

厚さ  厚さは,JIS A 5430 の 9.2.2 b)による。

b) 

幅及び長さ  幅及び長さは,JIS A 5430 の 9.2.2 a)による。

c) 

曲げ破壊荷重  曲げ破壊荷重は,JIS A 5430 の 9.3.2 による。

d) 

あな径及びピッチ  あな径及びピッチは,0.05 mm 以上の精度をもつ測定器で任意の 4 点を測定し,

その平均値とする。

検査 

検査は,形式検査

1)

と受渡検査

2)

とに区分し,検査の項目はそれぞれ次のとおりとする。検査は,箇条 7

によって行い,箇条 及び箇条 の規定に適合しなければならない。

なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,合理的な抜取方式によるものとする。

1)

形式検査とは,新規設計又は重要な工程若しくは仕様の変更を行った場合に行う検査をいう。

2)

受渡検査とは,既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,

必要と認める特性が満足するものであるかどうかを判定するための検査をいう。

a) 

形式検査項目  形式検査項目は,表 22 の該当する項目(表中の○印)とする。

b) 

受渡検査項目  受渡検査項目は,表 24 の該当する項目(表中の○印)とする。

表 24−受渡検査項目 

種類

検査項目

厚さ

幅及び長さ

直角度

密度

かさ密度

曲げ破壊荷重

たわみ量

含水率

あな径及びピ

ッチ

あなの深さ

外観

ロックウール吸音材

グラスウール吸音材

吸音用軟質ウレタンフォーム

ロックウール化粧吸音板

吸音用インシュレーションファイバーボード

○  ○  ○  ○

吸音用木毛セメント板

吸音用あなあきせっこうボード

○  ○

吸音用あなあきスレートボード

吸音用あなあきハードファイバーボード

○  ○

吸音用あなあきスラグせっこう板


21

A 6301

:2015

製品の呼び方 

製品の呼び方は,次の例に示すように吸音性能,種類の記号,種類の細分,呼び厚さの順とする。

例 1  ロックウール吸音材 0.7M  RW-B  1 号  25

呼び厚さ

種類の細分

種類の記号

吸音性能

例 2  グラスウール吸音材 0.7M  GW-B  64K  25

例 3  吸音用軟質ウレタンフォーム 0.5M  PUF  20

例 4  ロックウール化粧吸音板 0.7M  DR  9

例 5  吸音用インシュレーションファイバーボード 0.5S  IB  C  A  9

例 6  吸音用木毛セメント板 0.3M  WWCB  HW  15

例 7  吸音用あなあきせっこうボード 0.3S  GB-P  φ6-22  9.5

例 8  吸音用あなあきスレートボード 0.3S  AC-P  F  φ5-12  3

例 9  吸音用あなあきハードファイバーボード 0.3S  HB-P  T35  φ4-15  7.0

例 10  吸音用あなあきスラグせっこう板 0.3S  SGI-P  φ5-25  5

10 

表示 

この規格の全ての要求事項に適合した吸音材料には,製品又は包装に,次の事項を表示する。

a)

日本工業規格の番号

b)

製品の呼び方

c)

種類又は種類の記号

d)

製造年月又はその略号

e)

製造業者名又はその略号

f)

難燃性又は発熱性の区分,及びそれらの等級(ロックウール化粧吸音板及び吸音用木毛セメント板に

限る。

g)

その他必要とする事項

11 

吸音材料の特性による使用上の注意事項 

吸音材料の使用上の注意事項は,次の事項を取扱説明書などに記載する。

a)

吸音材料の種類及び材質・形状

b)

他の材料との組合せ

c)

吸音機構及び施工条件

d)

交換・点検及び手入れ

e)

保管方法

f)

その他必要な事項

なお,一般的な注意事項,吸音機構・種類による吸音特性などについて,参考として

附属書 に示す。


22

A 6301

:2015

附属書 A

(規定)

吸音率の標準測定条件

A.1 

標準測定条件 

吸音率の標準測定条件は,材料の区分によって

表 A.1 に示す 2 種類とする。

表 A.1−標準測定条件 

測定条件

測定条件の

記号

適用材料

I M

ロックウール吸音材,グラスウール吸音材,吸音用軟質ウレタンフォーム,ロッ

クウール化粧吸音板,吸音用木毛セメント板

II S

,U

吸音用インシュレーションファイバーボード,吸音用あなあきせっこうボード,
吸音用あなあきスレートボード,吸音用あなあきハードファイバーボード,

吸音用あなあきスラグせっこう板

外被材の張り付け,又は表面を被覆した材料については,外被のある面について試験する。

注記  測定条件の記号は,5.2 の表 による。

A.2 

測定条件 

図 A.1 に示すように,測定材料を残響室の一面(通常は床面)に密着して施工する。この場合,材料の

側面は JIS A 1409 に規定するように反射性の材料で囲む。

なお,吸音用軟質ウレタンフォームで垂直入射吸音率を測定する場合には,JIS A 1405-1 又は JIS A 

1405-2

に規定する試料支持部の端板に密着して取り付ける。

図 A.1−測定条件 

A.3 

測定条件 II 

図 A.2 に示すように,測定材料を充塡材料のない状態で背後空気層を設けて施工する。背後空気層の厚

さは 300 mm とする。


23

A 6301

:2015

図 A.2−測定条件 II 


24

A 6301

:2015

附属書 B

(規定)

発熱性試験及びその評価方法

B.1 

一般 

発熱性試験は,B.2 に規定する試験体について,B.3 に規定する試験装置を用いて,B.4 に規定する条件

を与え,B.5 に規定する測定を行う。

なお,合格の判定は B.6 に示す判定基準に沿って行う。

B.2 

試験体 

B.2.1 

試験体の材料及び構成は,製品と同一とする。 

B.2.2 

試験体は,製品から採取する。ただし,製品から試験体を切り出して作製することが技術的に困難

な場合は,実際の製品の性能を適切に評価できるように材料構成,組成,密度などを製品と同一にして試

験体を作製する。 

B.2.3 

試験体の個数は 3 個とする。 

B.2.4 

試験体の形状及び寸法は,1 辺の大きさが 99 mm±1 mm の正方形で厚さを 50 mm 以下とする。 

B.2.5 

製品の厚さ,形状,試験体の高さの調整方法は,次による。 

a)

製品の厚さが数種類ある場合は,試験は製品の最小厚さを対象として行う。

b)

製品の最小厚さが 50 mm 以下の場合は,最小厚さの製品とする。

c)

製品の最小厚さが 50 mm を超える場合は,試験体に含まれる有機化合物の合計質量が最大となるよう

にするなど,防火上有利とならないように考慮し,火炎にさらされるおそれのない裏面側を切削して

厚さを調整する。

d)

製品の表面が凹凸加工等によって平滑でないものは,厚さが最も小さい部分が試験体の中心になるよ

うに作製する。

B.2.6

試験体は,試験前に,試験体を温度 23  ℃±2  ℃,相対湿度(50±5)%で一定質量になるように養

生する。

B.3 

試験装置 

B.3.1 

試験装置は,円すい(錐)状に形作られたふく(輻)射電気ヒータ,点火用プラグ,ふく(輻)射

熱遮蔽板,試験体ホルダー,ガス濃度分析装置及びガス流量の測定のできる排気システム,熱流計などで

構成する(

図 B.1)。 

B.3.2 

ふく(輻)射電気ヒータは,50 kW/m

2

のふく(輻)射熱を試験体表面に均一な照射が安定してで

きるものとする。

B.3.3 

ふく(輻)射熱遮蔽板は,試験開始前のふく(輻)射熱から試験体を保護できるものとする。

B.3.4 

試験体ホルダーは,外寸が 1 辺 106 mm±1 mm の正方形で,深さが 25 mm±1 mm,及び厚さが

2.15

 mm±0.25 mm のステンレス鋼製で,上部には 1 辺 94.0 mm±0.5 mm の正方形の開口を中央部に設け

たものとする[

図 B.2 a)]。押さえ枠は,内寸が 1 辺 111 mm±1 mm の正方形で,深さが 54 mm±1 mm の

ステンレス鋼製とする[

図 B.2 b)]。 


25

A 6301

:2015

B.3.5 

排気システムは,試験温度で有効に機能する遠心式排気ファン,フード,通風口,排気ダクト,オ

リフィスプレート流量メータなどを備えているものとする。フード下端部と試験体表面との距離は,210

mm

±50 mm とし,

その状態での排気システムの排気装置は,

標準温度及び標準圧力に換算した流量が 0.024

m

3

/s

以上とする。排気流量の測定のために,内径 57 mm±3 mm のオリフィスをフードとダクトとの間に

設ける。排気ガス採取を目的として,12 個の直径 2.2 mm±0.1 mm の穴のあるリングサンプラーをフード

から 685 mm±15 mm の位置に,穴が流れと反対の方向に向くように取り付ける。また,排気ガスの温度

を,オリフィスから上流 100 mm±5 mm の位置の排気ダクトの中心部で測定する。オリフィスは,流量の

測定に影響を及ぼさない位置に設置する。

B.3.6 

ガス分析装置は,排気ガス中の酸素,一酸化炭素及び二酸化炭素の濃度を連続的に正確に測定でき

るものとする。

B.3.7 

点火プラグは,10 kV の変圧器,誘導式コイルシステムなどから電力を供給できるものとする。ス

パークの電極間距離は,3 mm±0.5 mm とし,電極の位置は,通常,試験体の中心軸上 13 mm±2 mm とす

る。

B.3.8 

熱流計は,100 kW/m

2

±10 kW/m

2

まで測定可能なシュミット・ボルダー型を用いる。熱流計の熱感

知部は,直径 12.5 mm の円形で,表面のふく(輻)射率は 0.95±0.05 とする。 

B.4 

試験条件 

B.4.1 

試験時間は,試験体表面にふく(輻)射熱が照射され,同時に電気スパークが作動してからとする。

ただし,明らかに燃焼が持続しなくなったときには,測定を終了することができるものとする。

B.4.2 

試験体は,側面及び裏面を厚さ 0.025 mm 以上,0.04 mm 以下のアルミニウムはくで包んで押さえ

枠に入れ,更に裏面側に無機繊維(公称厚さ 13 mm,密度 65 kg/m

3

)を充塡してから,試験体ホルダーに

押し込む。 

B.4.3 

試験中は,ふく(輻)射電気ヒータから試験体の表面に 50 kW/m

2

のふく(輻)射熱を照射する。

B.4.4 

排気ガス流量を 0.024 m

3

/s

±0.002 m

3

/s

に調節する。

B.4.5 

試験開始までは,ふく(輻)射熱遮蔽板によって,試験体がふく(輻)射熱を受けないようにする。

B.4.6 

ふく(輻)射熱遮蔽板を移動する前に,点火用プラグを所定の位置に設定する。 

B.5 

測定 

B.5.1 

酸素,一酸化炭素及び二酸化炭素の濃度を 5 秒以内の間隔で測定する。 

B.5.2 

発熱速度( q )は,次の式によって算出する。 

(

)

(

)

298

2

O

2

O

2

O

0

1.5

1.105

1.10

V

X

X

X

E

q

×

ここに,

q

発熱速度(kW)

298

V

25

℃におけるダクト内流量(m

3

/s

E: 単位体積酸素消費量当たりの発熱量(kJ/m

3

(17.2×10

3

 kJ/m

3

を用いる。

X

0

O2

1

分間のベースライン測定による酸素濃度の平均値(ppm)

X

O2

酸素分析装置からの実測値(ppm)

25

℃におけるダクト内流量(

298

V

)は,次の式によって算出する。

350

)

(

5

.

0

298

Te

p

C

V

×

Δ

=


26

A 6301

:2015

ここに,

298

V

25

℃におけるダクト内流量(m

3

/s

C: オリフィス係数(m

1/2

・g

1/2

・K

1/2

Δp: オリフィス流量差圧(Pa)

Te: オリフィス流量計でのガスの絶対温度(K)

単位面積当たりの発熱速度(

q

)は,次の式によって算出する。

s

A

q

q

=

ここに,

q

単位面積当たりの発熱速度(kW/m

2

A

s

試験体の初期の暴露面積(0.008 8 m

2

C(オリフィス係数)は,規定の排気流速の下で,

B.5

に規定する測定で発熱速度が q

b

=5 kW±0.5 kW

に相当する流量のメタンを燃焼させたときの酸素濃度(X

O2

)及び差圧(

Δp)から次の式によって算出する。

(

)

2

O

2

O

5

.

0

0

c

b

5

209

.

0

5

.

1

105

.

1

10

.

1

/

X

X

p

Te

r

h

q

C

×





Δ

×

×

Δ

=

ここに,

C

オリフィス係数(

m

1/2

g

1/2

K

1/2

q

b

供給されるメタンの発熱速度(

kW

Δh

c

/r

0

酸素消費量当たりの発熱量(メタンの場合は

12.54

×

10

3

kJ/kg

Te

オリフィス流量計でのガスの絶対温度(

K

B.5.3 

総発熱量は,発熱速度の経時変化(発熱速度曲線)から台形積分法によって算出する。

B.6 

判定 

加熱試験の結果,各試験体が

表 B.1

の判定基準を満足する場合に合格とする。

なお,発熱性は,各加熱時間での合格時間で発熱性

1

級又は発熱性

2

級に区分する。

表 B.1

発熱性判定基準 

発熱性

加熱時間

判定基準

発熱性 1 級 20 分

加熱時間終了時までの総

発熱量が 8 MJ/m

2

以下と

する。

加熱時間内に防火上有害な

裏面まで貫通するき裂,穴

などがない。

加熱時間内に最高発熱速度が

10

秒以上継続して 200 kW/m

2

を超えない。

発熱性 2 級 10 分


27

A 6301

:2015

図 B.1

試験装置概要 


28

A 6301

:2015

単位  mm

a)

試験体ホルダー

b)

押さえ枠の詳細図

図 B.2

試験体ホルダー及び押さえ枠 


29

A 6301

:2015

附属書 C 
(参考)

吸音材料の特性

C.1 

一般的注意事項 

吸音材料が他の工業製品と大きく異なる点は,その吸音特性が他の材料との組合せ,施工条件などによ

って大幅に変化することであり,使用に当たっては十分に注意しなければならない。この附属書は,吸音

材料の品質を維持・管理し,安定した性能の吸音材料を提供することを目的としている。また,この附属

書は,これらの材料を使用するときに,その性能を十分に発揮するために最低限理解しておくことが望ま

しい事項をまとめたものである。

C.2 

材質・形状による区分 

吸音材料は,その材質・形状によって,

表 C.1

に示すように区分される。材料の例示の中には,この規

格で規定するもの,又は規定しないものが含まれている。また,本来の主要性能とは別に,附帯的に吸音

性能をもつものがある。

表 C.1

材質・形状による区分 

区分

材料の例

多孔質材料

ロックウール,グラスウール,軟質ウレタンフォーム

多孔質板材料

ロックウール化粧吸音板,吸音用インシュレーションファイバー

ボード,木毛セメント板

膜材料

ビニルシート,帆布カンバス,ポリエチレンシート

あなあき板材料

あなあきせっこうボード,あなあきスレートボード,あなあきハ

ードファイバーボード,あなあき金属板,吸音用あなあきスラグ

せっこう板

板材料

合板,ハードファイバーボード,せっこうボード,スレートボー

ド,プラスチック板,金属板,スラグせっこう板

その他

カーテン,敷物,いす,つり下げ吸音体

C.3 

吸音特性による区分 

吸音材料は,吸音率周波数特性の特徴によって

表 C.2

のように区分される。

表 C.2

吸音特性による区分 

型 I

II

III

IV

V

C.4 

吸音性能 

C.4.1 

吸音率の測定方法 


30

A 6301

:2015

品質試験の場合は本体に規定した条件によるが,吸音材料の吸音特性は,その材料・構造の物理的特性

のほかに施工条件によって異なるので,実際の設計に用いる場合には,使用条件に応じた吸音率の測定結

果を使用することが必要である。

C.4.2 

主要な吸音材料の吸音性能 

C.4.2.1 

多孔質吸音構造及び多孔質板吸音構造 

多孔質吸音構造及び多孔質板吸音構造は,次による。

a)

グラスウール

ロックウールなどを主構成材料とする吸音構造

1)

厚さの影響

  この主構成材料を剛壁に密着した状態で,同一の材料(以下,同一材質,同一繊維径

などを意味する。

・密度において,厚さを変えたときの吸音特性の代表例を,

図 C.1

に示す。吸音

率は一般に周波数の増加とともに大きくなり,ある周波数でほぼ一定値に達する。そして,厚さの

増加に伴って中低音域の吸音率が大きくなり,吸音材料として有効な周波数領域が広がっている。

この性質は非常に重要であって,中低音域における吸音率の必要な値に応じて材料の厚さを選定す

るのが基本的な方法である。

2)

密度の影響

  この主構成材料を剛壁に密着した状態で,同一の材料・厚さにおいて,密度を変えた

ときの吸音特性の代表例を

図 C.2

に示す。一般に密度が大きくなるほど吸音率も大きくなる傾向が

みられる。しかし,この場合には,繊維質・繊維径・厚さ・密度が同じでも,その繊維の配列状態

によっても吸音率が変化するので,

図 C.2

に示した例は,限定された範囲で成り立つものである。

次に吸音特性に対する材料の厚さ及び密度のそれぞれの寄与度を検討するために,グラスウール吸

音ボードで(厚さ)×(密度)が一定になるような幾つかの製品について,その吸音特性をみると,

図 C.3

のとおりである。この条件では,単位面積当たりの材料の質量は一定であるが,吸音率には

大きな差があり,一般に厚さの大きい方が吸音率も大きくなると考えてよい。

3)

背後空気層の影響

  この主構成材料を取り付ける剛壁との間に背後空気層を設けた吸音構造で,同

一の材料・密度・厚さにおいて,背後空気層の厚さを変えたときの吸音特性の例を,

図 C.4

に示す。

背後空気層の厚さを増すことによって,低音域までの広い周波数範囲にわたる吸音率を大きくする

ことができる。剛壁に密着のままで低音域まで大きな吸音率を得るためには,

図 C.1

に示したよう

に必然的に材料の厚さを増すことが要求される。背後空気層を設ける方法は,これに代わるものと

して利用されることが多い。

図 C.1                                      図 C.2 


31

A 6301

:2015

図 C.3                                      図 C.4 

b)

軟質ウレタンフォームを主構成材料とする吸音構造

  吸音用軟質ウレタンフォームを剛壁に密着し

た吸音構造での吸音特性を

図 C.5

に示す。厚さが一定でも吸音率は狭い範囲にはなく,厚さだけによ

って吸音特性を規定することはできない。これは連続気泡の状態が製品によって異なるためであり,

材料の選定に当たってはこの点に特に注意が必要である。

c)

ロックウール化粧吸音板を主構成材料とする吸音構造

1) 

吸音特性

  ロックウール化粧吸音板を木造の格子組下地に施工したり,金属バーなどで作った枠組

に落とし込んで施工した場合には,多孔質材料としての吸音作用に加えて板振動による吸音作用を

示す。一方,軽量形鋼などの下地組にせっこうボードの下ばりをした下地を使用した場合には,板

振動はほとんど期待できなくなり,

主な吸音領域は中高音域になる。

中高音域における吸音作用は,

グラスウール,ロックウールなどと同様に考えてよい。ただ吸音率の値は表面化粧の状態によって

規定される。吸音特性の例を

図 C.6

に示す。

2) 

模様付けの影響

  ロックウール化粧吸音板は,原料のロックウールを抄造成型した原板の多孔質素

板にピンロール,凹凸の付いたロール,押し型などで丸や不定形のあなあけ加工及び塗装をするこ

とが一般的である。種々のあなあけ加工は,意匠性付与と吸音性能向上の両面の目的で施され,あ

なの形状・深さ・数によって吸音率は大きく変わる。素板が同一の場合でも厚さと,あなあけ加工

又は塗装による模様付けとの組合せによって,

0.3 M

0.7 M

の吸音性能の幅をもつので,特に吸音

図 C.5 

図 C.6 


32

A 6301

:2015

性能が重要である場合には,模様・柄にも注意することが必要である。

d) 

吸音用インシュレーションファイバーボードを主構成材料とする吸音構造

  吸音用インシュレーシ

ョンファイバーボードは,主として天井の吸音処理に使用される材料である。この場合,背後に天井

裏空間をおいた木造下地に施工することが多い。吸音特性の例を

図 C.7

に示す。低音域の吸音特性は

下地構造とそれに対するボードの張り方に関係し,中高音域の吸音特性は原板の性質のほかに半貫通

孔の状態によって規定される。

図 C.7 

e) 

木毛セメント板を主構成材料とする吸音構造

  木毛セメント板を剛壁に密着した吸音構造での吸音

特性の例を

図 C.8

に示す。周波数の増加とともに吸音率が大きくなり,ある周波数以上でほぼ一定値

に達する。厚さを増すと吸音領域が低周波数側に広がる。また,同一厚さの木毛セメント板と剛壁と

の間に空気層を設けた吸音構造で,背後空気層の厚さを変えたときの吸音特性の例を

図 C.9

に示す。

背後空気層の厚さを増すと,低音域の吸音率が大きくなる。

図 C.8                                    図 C.9 

C.4.2.2 

膜状吸音構造 

主構成材料には,ビニルシート,通気性のほとんどない帆布カンバスなどがある。これらは,一般には

表面仕上材料としてロックウール又はグラスウールの表面を覆う形で使用されることが多く,この場合吸

音機構からみれば膜材料の背後空間に多孔質材料を挿入したものとみるのが妥当である。


33

A 6301

:2015

a)

単独の吸音構造

  膜自身の性質のほかにその施工方法(下地,背後条件,張り方など)が関係する。

その一般的な傾向は

図 C.10

の①のとおりで,膜振動の共鳴周波数は

200

1 000 Hz

にあって,この周

波数域での最大の吸音率は

0.30

0.40

程度になり,主に中音域の吸音材料として利用される。

b)

膜材料で多孔質吸音材料及び多孔質板吸音材料の表面被覆をした吸音構造

  膜材料を多孔質吸音材

料及び多孔質板吸音材料の表面に張ったときの吸音特性の例を

図 C.10

の②に示す。吸音特性には,多

孔質材料などの種類,膜材料の種類及び張り方が影響する。一般的に高音域での吸音率が低下し,袋

張りにしたときには比較的単純な山形の吸音特性を示す。これに対して,膜材料全面に接着剤を付け

て多孔質吸音材料及び多孔質板吸音材料の表面に張ったり,油性ペイント塗装をした場合には,

C.11

のように複雑な吸音特性を示す。

c)

薄膜ポリエチレンフィルムなどで多孔質吸音材料及び多孔質板吸音材料の表面被覆をした吸音構造

この場合には,高音域での吸音率の低下を起こりにくくすることができる。この吸音特性を

図 C.12

に示す。薄膜の厚さが増すに従って高音域での吸音率の低下が著しくなる。普通の用途に対しては,

0.05 mm

程度以下の厚さであればよい。

図 C.10                                      図 C.11 

図 C.12 

C.4.2.3 

あなあき板吸音構造 

あなあき板材料と背後空気層とによって構成された吸音構造の吸音特性は,ある周波数領域を中心とし

た山形の吸音特性を示し,板の厚さ・開孔率・背後空気層の厚さと充

材料の種類とが関係する。主な吸


34

A 6301

:2015

音領域を決める共鳴周波数

f

0

は,次の式で算出される。

L

t

P

C

f

π

2

0

=

(Hz)

ここに,

C: 音の速さ(m/s)

P: 開孔率

: 板の厚さ(m)

L: 背後空気層の厚さ(m)

a) 

多孔質吸音材料を充塡材料とした場合

  この吸音構造の背後空気層に対する充

材料の有無及び種

類による吸音特性の例を

図 C.13

に示す。多孔質吸音材料を充

材料とした場合には,共鳴周波数を中

心にした広い周波数範囲にわたって大きな吸音率をもつ。

なお,多孔質吸音材料を充

材料とした場合の位置による吸音特性の変化を

図 C.14

に示す。一般的

には,充

材料があなあき板に近いほど吸音率が大きくなるが,充

材料の厚さが 25 mm 程度以上あ

るときには,あなあき板から多少離れても吸音率の低下はそれほど大きくない。

b) 

背後空気層が特に大きい場合

  あなあき板吸音構造を室の天井などに用いる場合は,背後空気層の厚

さが 1 000 mm 又はそれ以上になることが多い。この場合の吸音特性の例を

図 C.15

に示す。共鳴周波

数以上の周波数領域における吸音率が大きい。

c) 

裏打ち材料の影響

  あなあきせっこうボードなどには,裏打ち材料を張ったものがある。この場合の

吸音特性の例を

図 C.16

に示す。

a:あなあき板  b:充塡材料  c:背後空気層

図 C.13                                      図 C.14 

図 C.15                                      図 C.16 


35

A 6301

:2015

C.4.2.4 

板状吸音構造 

合板,ハードファイバーボード,せっこうボード,スレートボード,プラスチック板,金属板などの板

材料によって構成される吸音構造の吸音特性の例を

図 C.17

に示す。板材料の種類(密度,曲げ剛性など)

と背後空気層の厚さなどによって定まる板振動の共鳴周波数を中心にして吸音率が大きくなる。また,そ

の背後空気層に多孔質吸音材料を入れたときの吸音特性を

図 C.18

に示す。板材料の種類にもよるが,一般

に共鳴周波数付近で,その効果が大きい。

図 C.17                                      図 C.18 


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A 6301

:2015

附属書 D 
(参考)

技術上重要な改正に関する新旧対照表

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号

及び題名

内容

1

適用範囲

この規格は,建築物などにおいて吸音を
目的として使用するロックウール吸音

材,グラスウール吸音材,吸音用軟質ウ

レタンフォーム,ロックウール化粧吸音
板,吸音用インシュレーションファイバ

ーボード,吸音用木毛セメント板,吸音

用あなあきせっこうボード,吸音用あな
あきスレートボード,吸音用あなあきハ

ードファイバーボード及び吸音用あな

あきスラグせっこう板(以下,吸音材料
という。

)について規定する。

1

適用範囲

この規格は,建築物などにおいて吸音を
目的として使用する吸音材料について

規定する。

なお,吸音材料は,次の材料による。

a)

ロックウール吸音材 JIS A 9504 

規定するロックウールのウールに

結合剤を用いて成形するもので,外
被として布などを張り付けること

もある。

(以下の材料の詳細記載は,省略)

b)

グラスウール吸音材

c)

吸音用軟質ウレタンフォーム

d)

ロックウール化粧吸音板

e)

吸音用インシュレーションファイ

バーボード

f)

吸音用木毛セメント板

g)

吸音用あなあきせっこうボード

h)

吸音用あなあきスレートボード

i)

吸音用あなあきハードファイバー
ボード

旧規格の適用範囲に記述していたなお書き以降の
材料個別規定は,箇条 6(材料)を設け移動して

規定し,適用範囲では吸音材料名だけを規定した。

4

種類

表 1−種類 
(あなあき板吸音材料のあな径とピッ

チとの組合せによる細分表示について)
例  φ6-22

a)

a)

  あな径(単位 mm)とあなの配置

のピッチ(単位 mm)とを表す記号

4

種類

表 1−種類による区分 
(あなあき板吸音材料のあな径とピッ

チとの組合せによる細分表示について)
例  φ6∼22

旧規格では,あな径とピッチとの組合せによる細

分表示で,径及びピッチの単位が示されていなか

ったことと双方の組合せをつなぐ記号が,波線で
あり不適切であったため,波線を廃し横線とする

とともに組合せを示す記号として明確に記載し

た。

36

A

 6

301


2

015


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A 6301

:2015

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

5

品質

5.1

外観

5

品質及び寸

外観に関する規定を新しく設けた。

5.2

吸音性能

吸音性能は,7.2 によって試験したと

き,

表 による。また,測定条件の違

いを明示するために,

表 による記号

を吸音性能による区分記号の後に追記

する。

なお,吸音率の値は,中心周波数 250

Hz

,500 Hz,1 000 Hz 及び 2 000 Hz に

おける値の算術平均値を計算して,小
数点以下 3 位を四捨五入した値とす

る。

4.2

吸音率に

よる区分

吸音率による区分は,

表 による。また,

測定条件の違いによって

表 による記号

を吸音率による区分の後に追記する。

なお,残響室法吸音率の値は,中心周波

数 250 Hz,500 Hz,1 000 Hz 及び 2 000 Hz
における値の算術平均値とする。

吸音率の値の数字の丸め方について旧規格で

は,算術平均とするとしていたが,改正では,
小数点以下 3 位を四捨五入するとして明示した。

5.2

吸音性能

表 2−吸音性能による区分

吸音性能に

よる区分

吸音率の値

0.3 0.21

∼0.45

0.5 0.41

∼0.65

0.7 0.61

∼0.85

0.9 0.81

以上

4.2

吸音率に

よる区分

表 2−吸音性能による区分

吸音率による区分

残響室法吸音率

0.3 0.21

∼0.40

0.5 0.41

∼0.60

0.7 0.61

∼0.80

0.9 0.81

以上

吸音性能区分の境界付近の吸音性能をもつ製品

が増えており,改良進展の過渡期には区分を超
える製品ができる場合がある。そこで,吸音性

能の区分は,吸音率の値の各範囲の上限を 0.05

広げ,上位区分と重複して認めるとした。

5.3.1

ロックウ

ール吸音材

表 4−ロックウール吸音材の品質及び
寸法 
(幅及び長さの規定について)

例  910∼1 820

5.1

ロックウ

ール吸音材

表 4−品質及び性能 
(幅及び長さの規定について) 
例  910,1 000,1 100

旧規格では,代表サイズ品の寸法を規定してい

たが,近年,品種の多様化が求められる環境と
なり,生産者サイドでも合理的に最小サイズか

ら最大サイズの範囲であらゆるサイズの生産が

可能となってきたため,改正した。以下,グラ
スウール吸音材も同様である。

5.3.2

グラスウ

ール吸音材

表 5−グラスウール吸音材の品質及び
寸法

(吸音性能について) 
例  10K  50 厚さ    0.7M,0.9M

5.2

グラスウ

ール吸音材

表 5−品質及び寸法 
(吸音率について)

例  10K  50 厚さ    0.7M

旧規格では,一つの材料区分の吸音性能は 1 種

類だけであった。しかし,特にグラスウール吸

音材では,従来 0.7M の材料でも,繊維径が細く
なるなどによって 0.9M が安定的に保証される

材料ができてきているため,これらの材料につ

いては両方が該当するとした。

37

A

 6

301


2

015


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A 6301

:2015

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

5.3.7

吸 音 用

あなあきせっ

こうボード

表 12−吸音用あなあきせっこうボード
の品質及び寸法

(厚さの許容差について) 
+0.5

  0

5.7

吸音用あ

な あ き せ っ

こうボード

表 13−品質及び寸法 
(厚さの許容差について)

±0.5

原板の生産上基にする JIS A 6901 の改正に伴

い,吸音用あなあきせっこうボードの厚さにつ

いて負の許容差を認めず 0 とした。

5.3.10

吸音用

あなあきスラ
グせっこう板

吸音用あなあきスラグせっこう板の品

質及び寸法は,7.3.9 によって試験した
とき,

表 19 による。また,原板の種類

は,

表 20 とし,あな径・ピッチは,表

21

による。

表 19−吸音用あなあきスラグせっこう
板の品質及び寸法 
表 20−吸音用あなあきスラグせっこう
板の原板の種類 
表 21−吸音用あなあきスラグせっこう
板のあな径・ピッチ

吸音材料として吸音用あなあきスラグせっこう

板を新しく加えて,品質及び寸法,原板の種類
及びあな径・ピッチについて規定した。

6

材料

j) 

吸音用あなあきスラグせっこう板
吸音用あなあきスラグせっこう板

は,JIS A 5430 に規定するスラグ

せっこう板に貫通したあなあけ加
工をする。

なお,裏打ち材料を張り付ける

場合もある。

1

適用範囲

規定様式に整合させ,箇条 に材料の項目を設
けるとともに,j)として吸音用あなあきスラグせ

っこう板の材料の規定を追加した。

7.1

試験一般

c) 

数値の丸め方  数値の丸め方は,
四捨五入とする。ただし,7.2 を除

いては,受渡当事者間の協議によ

ってもよい。

6.1

試験一般

c) 

数値の丸め方  数値の丸め方は,特に
指定のない限り JIS Z 8401 による。

旧規格では JIS Z 8401 によるとしていたが,具
体的に四捨五入とすると規定するとともに 7.2

を除いては,受渡当事者間の協議でもよいとし

た。

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A

 6

301


2

015


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A 6301

:2015

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

7.2

吸 音 性 能

の試験

吸音率の測定は,JIS A 1409 によって,
附属書 に規定する標準測定条件で行
う。吸音用軟質ウレタンフォームで,
垂直入射吸音率を用いる場合は JIS A 

1405-1

又は JIS A 1405-2 によって行う。

6.2.1 e)

6.2.2 

e)

6.2.4 i)

6.2.5 i)

6.2.6 

i)

6.2.7 g)

6.2.8 f)

吸音

吸音率は,JIS A 1409 によって,測定は

属書 に規定する標準測定条件で行う。

旧規格では,吸音性能の試験について材料ごと

に規定していたが,新しく 7.2 を設け統合し,各

材料で重複する部分を削除した。また旧規格で
は , 垂 直 入 射 吸 音 率 を 用 い る 場 合 は , JIS A 

1405-1

と規定していたが,ごく吸音率が低い場

合を除き JIS A 1405-2 の伝達関数法は,短時間
で広帯域にわたって測定が可能であることから

追加導入した。

6.2.3 e)

吸音

吸音率は,JIS A 1409 によって,測定は

属書 に規定する標準測定条件で行う。
ただし,垂直入射吸音率を用いる場合は

JIS A 1405-1

によって,測定は

附属書 

規定する標準測定条件で行う。

7.3.3

吸 音 用

軟質ウレタン

フォームの試

d) 

密度  密度(ρ)は,a)  に規定す
る試料について 7.3.1 d)  による。

なお,試験片の体積を求める場

合,試験片の厚さは b)  に,幅及び

長さは c)  に規定する方法による。

また,質量の測定精度は,

表 23 

よる。ただし,波状加工品につい

ては,基材で充塡されていない空

隙部(以下,空隙部という。

)を含

まないように波状部分を取り除い

た試験片を加工作製し密度を求め

るか,又は製品と同一製造条件で
製作した空隙部のない試験片を用

いて密度を求める。

6.2.3

吸 音 用

軟 質 ウ レ タ

ン フ ォ ー ム
の試験

d) 

密度  密度(ρ)は,表 23 に規定する
試料について質量(M)及び体積(V

から,次の式によって求める。

なお,体積を求める場合,厚さは

b)

に,幅及び長さは c)  に規定する方

法による。

旧規格では,試験片の体積を求める場合,単純

に厚さは b)  に,幅及び長さは c)  に規定すると

していたが,波状加工品についての厚さ b)  には
基材で充塡されていない空隙部も含んだ材料の

厚さとしていたので,新規格では,基材で充塡

された材料として密度の算定をするように,そ
の方法について具体的に規定した。

39

A

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2

015


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A 6301

:2015

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

7.3.4

ロックウ

ール化粧吸音

板の試験

ロックウール化粧吸音板の試験は,次

による。

a) 

試料及び試験片の作製  試料は,
通常製品から抜き取り,試験片は

原寸試料(製品そのままの大きさ)

若 し く は 試 料 か ら 切 り 出 し た も
の,又は製品と同一製造条件で製

作したものとする。

6.2.4

ロ ッ ク

ウ ー ル 化 粧

吸 音 板 の 試

ロックウール化粧吸音板の試験は,次に

よる。

a) 

試料及び試験片の作製  試料及び試
験片の作製は,JIS A 9504 の 6.2(試

料及び試験片の作製)の a)  による。

旧規格では,原料の生産上基にする JIS A 9504

の 6.2(試料及び試験片の作製)等の引用で試験

方法の一部を規定していたが,ロックウール化
粧吸音板を対象とした箇条が改正によって削除

されたため,引用ではなく,従来実施されてい

る方法を具体的に規定した。

7.3.5

吸 音 用

インシュレー
ションファイ

バーボード及

び吸音用あな
あきハードフ

ァイバーボー

ドの試験

e) 

密度  密度は,JIS A 5905 の 7.4(密
度試験)による。

なお,体積については,あなの

空隙部の体積をあな径とあなの深

さ(貫通の場合は厚さ)及び当該
部のあなの個数を用いて計算し求

め,それを差し引いて,その値を

体積(V)として密度を求めるか,
又は製品と同一製造条件で製作し

た空隙部のない試験片を用いて密

度を求める。

6.2.5

吸 音 用

イ ン シ ュ レ
ー シ ョ ン フ

ァ イ バ ー ボ

ー ド 及 び 吸
音 用 あ な あ

き ハ ー ド フ

ァ イ バ ー ボ
ードの試験

e) 

密度  密度は,JIS A 5905 の 6.3(密
度試験)による。

旧規格では,製造を基にする基材の試験 JIS A 

5905

の 6.3(密度試験)を参照していたため,試

験片の体積を求める場合,あなあけ加工し基材

で充塡されていない空隙部について特段の配慮

をした規定ではなかったが,新規格では,基材
で充塡された材料として密度の算定をするよう

に,その方法について具体的に規定した。

なお,JIS A 5905 の 6.3(密度試験)は JIS A 

5905:2014

の 7.4(密度試験)に改正された。

7.3.9

吸音用あ

なあきスラグ

せっこう板の

試験

a) 

厚さ  厚さは,JIS A 5430 の 9.2.2 
b)

による。

b) 

幅及び長さ  幅及び長さは,JIS A 
5430

の 9.2.2 a)による。

c) 

曲げ破壊荷重  曲げ破壊荷重は,
JIS A 5430

の 9.3.2 による。

d) 

あな径及びピッチ  あな径及びピ
ッチは,0.05 mm 以上の精度をも

つ測定器で任意の 4 点を測定し,

その平均値とする。

新しく加えた吸音用あなあきスラグせっこう板
の試験方法について規定した。

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A 6301

:2015

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

8

検査

検査は,形式検査

1)

と受渡検査

2)

とに区

分し,検査の項目はそれぞれ次のとお

りとする。検査は,箇条 によって行
い,箇条 及び箇条 の規定に適合し

なければならない。

なお,形式検査及び受渡検査の抜取

検査方式は,合理的な抜取方式による

ものとする。 

1)

形式検査とは,新規設計又は重
要な工程若しくは仕様の変更を

行った場合に行う検査をいう。

2)

受渡検査とは,既に形式検査に
合格したものと同じ設計・製造

に よ る 製 品 の 受 渡 し を す る 場

合,必要と認める特性が満足す
るものであるかどうかを判定す

るための検査をいう。

a)

形式検査項目  形式検査項目は,
表 22 の該当する項目(表中の○印)
とする。

b) 

受渡検査項目  受渡検査項目は,
表 24 の該当する項目(表中の○印)
とする。

7

検査

検査は,合理的な抜取検査方式によって

試料を抜取り,箇条 によって試験を行

い,箇条 の規定に満足しなければなら
ない。ただし,検査項目は吸音材料の種

類によって選択する(

表 20 参照)。

なお,吸音率,くぎ側面抵抗及び難燃性

又は発熱性は,形式検査

1)

とする。

1)

形式検査とは,新規設計又は重要な

工程若しくは仕様の変更を行った
場合に行う検査をいう。

旧規格では,形式検査と受渡検査とについて区

分した明確な記述がなかったが,新しく明確に

区分して記載し規定した。また,受渡検査項目
について

表 24 を設け,材料ごとに検査項目の一

覧表を示した。

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A 6301

:2015

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

10

表示

この規格の全ての要求事項に適合した

吸音材料には,製品又は包装に,次の

事項を表示する。

a)

日本工業規格の番号

b)

製品の呼び方

c)

種類又は種類の記号

d)

製造年月又はその略号

e)

製造業者名又はその略号

f)

難燃性又は発熱性の区分,及びそ
れらの等級(ロックウール化粧吸

音板及び吸音用木毛セメント板に

限る。

g)

その他必要とする事項

9

表示

吸音材には,製品又は包装に,次の事項

を表示する。

a)

種類又は記号:種類又は記号は,箇条

4

による。

b)

製造年月又はその略号

c)

製造業者名又はその略号

d)

日本工業規格の番号

旧規格では含まれていなかった“製品の呼び

方”,“難燃性又は発熱性の区分及び等級”及び

“その他必要とする事項”を追加した。

11

吸音材料の

特性による使

用上の注意事

吸音材料の使用上の注意事項は,次の

事項を取扱説明書などに記載する。

a)

吸音材料の種類及び材質・形状

b)

他の材料との組合せ

c)

吸音機構及び施工条件

d)

交換・点検及び手入れ

e)

保管方法

f)

その他必要な事項

なお,一般的な注意事項,吸音機構・

種類による吸音特性などについて,参

考として

附属書 に示す。

10

吸音材の

特 性 に よ る

使 用 上 の 注
意 事 項 な ど

の添付書類

吸音材の特性による使用上の注意事項な

どを,

附属書 に記載する。

旧規格では,附属書の注意事項を参考にすべき

としていたが,更に生産者があらかじめ使用者

に提供すべき注意事項を具体的に記載した。

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A 6301

:2015

現行規格(JIS A 6301:2015)

旧規格(JIS A 6301:2007)

改正理由

番号

及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

附属書 

表 A.1−標準測定条件 
外被材の張り付け,又は表面を被覆し

た材料については,外被のある面につ
いて試験する。 
注記  測定条件の記号は,5.2 の表 

よる。

附属書 

表 A.1−標準測定条件 
注記  測定条件の記号は,4.2 の表 測定

条件の記号,M:A.2 の測定条件 I
によって,剛壁密着の状態で測定。

S

A.3 の測定条件 II によって,裏

打ち材料のない状態で測定。

U

A.3 の測定条件 II によって,裏

打ち材料のある状態で測定である。

旧規格では明確でなかった外被材を張り付けた

吸音材料の測定面について,明確に規定した。

また,旧規格の注記が,5.2 

表 の規定と重複

するため,附属書から重複部分を削除した。

附属書 
C.4.2.1

多孔質

吸音構造及び

多孔質板吸音

構造

c)

ロックウール化粧吸音板を主構成材

料とする吸音構造 
2)

模様付けの影響  ロックウール化
粧吸音板は,原料のロックウール

を抄造成型した原板の多孔質素板
にピンロール,凹凸の付いたロー

ル,押し型などで丸や不定形のあ

なあけ加工及び塗装をすることが
一般的である。種々のあなあけ加

工は,意匠性付与と吸音性能向上

の両面の目的で施され,あなの形
状・深さ・数によって吸音率は大

きく変わる。素板が同一の場合で

も厚さと,あなあけ加工又は塗装
による模様付けとの組合せによっ

て,0.3M∼0.7Mの吸音性能の幅を

もつので,特に吸音性能が重要で
ある場合には,模様・柄にも注意

することが必要である。

附属書 
C.4.2.1

多 孔

質 吸 音 構 造

及 び 多 孔 質

板吸音構造

c)

ロックウール化粧吸音板を主構成材料

とする吸音構造 
    −

模様付けによる影響として,あな及び塗装によ

って吸音性能が変わることの説明を加えた。

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