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A 6024

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類,区分及び記号  

2

4

  品質 

3

5

  試験 

7

5.1

  試験室の状態  

7

5.2

  試験用基板  

7

5.3

  試料の調製  

8

5.4

  試験の回数  

8

5.5

  試験値の丸め方  

8

5.6

  試験の種類  

8

5.7

  粘度  

9

5.8

  チキソトロピックインデックス試験  

10

5.9

  スランプ試験  A   

10

5.10

  スランプ試験  B   

11

5.11

  だれ試験  

12

5.12

  押し出し性試験  

13

5.13

  接着強さ試験  A   

13

5.14

  接着強さ試験  B   

15

5.15

  引張接着性試験  

16

5.16

  引張せん断接着強さ試験  

17

5.17

  引張特性試験  A   

18

5.18

  引張特性試験  B   

19

5.19

  引張特性試験  C   

20

5.20

  曲げ強さ試験  A   

21

5.21

  曲げ強さ試験  B   

22

5.22

  圧縮強さ試験  A   

22

5.23

  圧縮強さ試験  B   

23

5.24

  圧縮弾性率試験  

24

5.25

  硬化収縮率試験  

24

5.26

  加熱減量試験  A   

25

5.27

  加熱減量試験  B   

26

5.28

  初期硬化性試験  

27

5.29

  密度  

28


A 6024

:2015  目次

(2)

ページ

5.30

  硬化物密度  

28

5.31

  可使時間  

29

6

  検査 

30

7

  表示 

30

8

  取扱い上の注意事項  

31

附属書 A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表  

32


A 6024

:2015

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本接着剤工業会

(JAIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS A 6024:2008 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

6024

:2015

建築補修用及び建築補強用エポキシ樹脂

Epoxy adhesives for repairing and reinforcement in buildings

序文 

この規格は,1981 年に制定され,その後 4 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2008 年に

行われたが,今回,注入エポキシ樹脂以外の建築物の補修に使用するエポキシ樹脂モルタル,可とう性エ

ポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂及び建築物の補強に使用する含浸接着エポキシ樹脂を新たに加えるため

に改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。また,技術上重要な改正に関する旧規格との対照を

附属書 に示す。

適用範囲 

この規格は,主として建築物のモルタル,タイル,コンクリートなどのひび割れの補修,浮きの補修,

アンカーピンの固定に用いる注入エポキシ樹脂,欠損部の充塡補修に用いるエポキシ樹脂モルタル,ひび

割れの補修に用いる可とう性エポキシ樹脂及びパテ状エポキシ樹脂,並びに連続繊維補強工事に用いる含

浸接着エポキシ樹脂(以下,エポキシ樹脂と総称する。

)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1439:2010

  建築用シーリング材の試験方法

JIS A 5371

  プレキャスト無筋コンクリート製品

JIS A 6916:2014

  建築用下地調整塗材

JIS C 1602

  熱電対

JIS C 1605

  シース熱電対

JIS C 1611

  サーミスタ測温体

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS K 6251:2010

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方

JIS K 6718-1

  プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性−第 1 部:キャスト板

JIS K 6833-1:2008

  接着剤−一般試験方法−第 1 部:基本特性の求め方

JIS K 6848-2:1999

  接着剤−接着強さ試験方法−第 2 部:金属の表面調整のための指針

JIS K 6850:1999

  接着剤−剛性被着材の引張せん断接着強さ試験方法

JIS K 7100

  プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気


2

A 6024

:2015

JIS K 7112:1999

  プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法

JIS K 7117-1:1999

  プラスチック−液状,乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度

計による見掛け粘度の測定方法

JIS K 7161-1:2014

  プラスチック−引張特性の求め方−第 1 部:通則

JIS K 7161-2:2014

  プラスチック−引張特性の求め方−第 2 部:型成形,押出成形及び注型プラスチ

ックの試験条件

JIS K 7171:2008

  プラスチック−曲げ特性の求め方

JIS K 7181:2011

  プラスチック−圧縮特性の求め方

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 5201:1997

  セメントの物理試験方法

JIS R 6252

  研磨紙

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

種類,区分及び記号 

エポキシ樹脂の種類及び区分は,

表 による。注入エポキシ樹脂は,その硬化物の引張破壊時伸び,粘

性及び施工時期によって

表 2∼表 のとおり区分する。含浸接着エポキシ樹脂は,施工時期によって表 4

のとおり区分する。また,区分の記号を

表 2∼表 に規定する。

表 1−エポキシ樹脂の種類及び区分 

種類

区分

引張破壊時伸び

粘性

施工時期

注入エポキシ樹脂

硬質形

低粘度形

一般用

冬用

中粘度形

一般用

冬用

高粘度形

一般用

冬用

軟質形

低粘度形

一般用

冬用

中粘度形

一般用

冬用

高粘度形

一般用

冬用

エポキシ樹脂モルタル

可とう性エポキシ樹脂

パテ状エポキシ樹脂 

含浸接着エポキシ樹脂 

一般用 

冬用 

表中の“−”は,区分しないことを意味する。

表 2−引張破壊時伸びによる区分 

区分 

記号 

内容 

硬質形 I

引張破壊時伸びが 10 %以下のもの。

軟質形 II

引張破壊時伸びが 50 %以上のもの。


3

A 6024

:2015

表 3−粘性による区分 

区分

記号

内容

低粘度形 L

主としてひび割れの補修に用いる低粘度のもの。

中粘度形 M

主としてひび割れ及び浮きの補修に用い,中粘度で揺変性を付与

したもの。

高粘度形 H

主として大きなひび割れ及び浮きの補修に用い,高揺変性を付与

したもの。アンカーピンの固定には硬質形を用いる。

表 4−施工時期による区分 

区分

記号

内容

一般用 R

主として春季,夏季及び秋季に用いるもの

a)

冬用 W

主として冬季に用いるもの

b)

 

a)

気温の目安:10∼35  ℃

b)

気温の目安:5∼20  ℃

品質 

エポキシ樹脂の品質は,次による。

a)

エポキシ樹脂は,目視で認められる異物の混入があってはならない。

b)

エポキシ樹脂は,箇条 によって試験したとき,注入エポキシ樹脂は

表 又は表 に,エポキシ樹脂

モルタルは

表 に,可とう性エポキシ樹脂は表 に,パテ状エポキシ樹脂は表 に,及び含浸接着エ

ポキシ樹脂は

表 10 に適合しなければならない。


4

A 6024

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表 5−注入エポキシ樹脂(硬質形)の品質 

試験項目 

試験条件

品質

低粘度形

中粘度形

高粘度形

一般用

冬用

一般用

冬用

一般用

冬用

粘度 mPa・s

標準条件 A

23

±2  ℃

100

∼1 000

5 000

∼20 000

チキソトロピック

インデックス

標準条件 A

23

±2  ℃

5

±1

スランプ  A 法 mm

低温条件 A

15

±2  ℃

5

以下

高温条件 A

30

±2  ℃

5

以下

接着強さ  A 法 MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

6.0

以上 6.0 以上 6.0 以上

低温条件 B

5

±1  ℃

− 3.0 以上

− 3.0 以上

− 3.0 以上

湿潤条件 3.0 以上 3.0 以上 3.0 以上

乾湿繰返し条件

3.0

以上 3.0 以上 3.0 以上

引張特性

A

引張強さ

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

15.0

以上 15.0 以上 15.0 以上

破壊時伸び

%

標準条件 B

23

±2  ℃

10

以下 10 以下 10 以下

圧縮強さ  A 法 MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

− 50.0 以上

硬化収縮率 %

標準条件 B

23

±2  ℃

3

以下

3

以下

3

以下

加熱減量

A

質量変化率 %

高温条件 B

110

±3  ℃

5

以下

5

以下

5

以下

体積変化率 %

高温条件 B

110

±3  ℃

5

以下

5

以下

5

以下

表中の“−”は,規定しないことを意味する。

表 6−注入エポキシ樹脂(軟質形)の品質 

試験項目

試験条件

品質

低粘度形

中粘度形

高粘度形

一般用

冬用

一般用

冬用

一般用

冬用

粘度 mPa・s

標準条件 A

23

±2  ℃

100

∼1 000

5 000

∼20 000

チキソトロピック

インデックス

標準条件 A

23

±2  ℃

5

±1

スランプ  A 法 mm

低温条件 A

15

±2  ℃

5

以下

高温条件 A

30

±2  ℃

5

以下

接着強さ  A 法 MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

3.0

以上 3.0 以上 3.0 以上

低温条件 B

5

±1  ℃

− 1.5 以上

− 1.5 以上

− 1.5 以上

湿潤条件 1.5 以上 1.5 以上 1.5 以上


5

A 6024

:2015

表 6−注入エポキシ樹脂(軟質形)の品質(続き) 

試験項目 

試験条件

品質

低粘度形

中粘度形

高粘度形

一般用

冬用

一般用

冬用

一般用

冬用

接着強さ  A 法 MPa

乾湿繰返し条件

1.5

以上 1.5 以上 1.5 以上

引張特性

B

引張強さ MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

1.0

以上 1.0 以上 1.0 以上

低温条件 C

5

±1  ℃

1.0

以上 1.0 以上 1.0 以上

加熱劣化条件

80

±3  ℃

1.0

以上 1.0 以上 1.0 以上

破壊時伸び %

標準条件 B

23

±2  ℃

50

以上 50 以上 50 以上

低温条件 C

5

±1  ℃

50

以上 50 以上 50 以上

加熱劣化条件

80

±3  ℃

50

以上 50 以上 50 以上

硬化収縮率 %

標準条件 B

23

±2  ℃

  3

以下

  3

以下

  3

以下

加熱減量

A

質量変化率 %

高温条件 B

110

±3  ℃

  5

以下

  5

以下

  5

以下

体積変化率 %

高温条件 B

110

±3  ℃

  5

以下

  5

以下

  5

以下

表中の“−”は,規定しないことを意味する。

表 7−エポキシ樹脂モルタルの品質 

試験項目

試験条件

品質

だれ

標準条件 C

23

±2  ℃

形状に異常がなく,だれが生じない。

接着強さ  B 法

MPa

標準条件 D

23

±2  ℃

1.0

以上

接着耐久性条件

1.0

以上

曲げ強さ  A 法

MPa

標準条件 D

23

±2  ℃

10.0

以上

圧縮強さ  B 法

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

20.0

以上


6

A 6024

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表 8−可とう性エポキシ樹脂の品質 

試験項目

試験条件

品質

押し出し性

低温条件 D

5

±1  ℃

60

以下

スランプ  B 法

Mm

高温条件 C

70

±2  ℃

3

以下

引張接着性

引張強さ MPa

標準条件 E

23

±2  ℃

1.0

以上

破壊時伸び

%

標準条件 E

23

±2  ℃

10

以上

引張特性

C

引張強さ MPa

標準条件 E

23

±2  ℃

1.0

以上

標準条件 E

23

±2  ℃

1.0

以上

低温条件 E

0

±3  ℃

1.0

以上

加熱劣化条件

80

±3  ℃

1.0

以上

破壊時伸び

%

標準条件 E

23

±2  ℃

30

以上

低温条件 E

0

±3  ℃

30

以上

加熱劣化条件

80

±3  ℃

30

以上

加熱減量

B

質量変化率

%

高温条件 D

80

±3  ℃

5

以下

表 9−パテ状エポキシ樹脂の品質 

試験項目

試験条件

品質

接着強さ  A 法

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

6.0

以上

曲げ強さ  B 法

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

30.0

以上

圧縮強さ  A 法

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

50.0

以上

硬化収縮率

%

標準条件 B

23

±2  ℃

3.0

以下

初期硬化性

MPa

標準条件 F

23

±2  ℃

2.0

以上


7

A 6024

:2015

表 10−含浸接着エポキシ樹脂の品質 

試験項目

試験条件

品質

一般用

冬用

接着強さ  A 法 MPa

低温条件 B

5

±1  ℃

3.0

以上

引張せん断接着強さ MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

12.5

以上

引張特性

A

引張強さ MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

30.0

以上

曲げ強さ  B 法

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

40.0

以上

圧縮強さ  A 法

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

70.0

以上

圧縮弾性率

MPa

標準条件 B

23

±2  ℃

1 500

以上

加熱減量

A

質量変化率

%

高温条件 B

110

±3  ℃

5

以下

体積変化率

%

高温条件 B

110

±3  ℃

5

以下

表中の“−”は,規定しないことを意味する。

試験 

5.1 

試験室の状態 

試験室の状態は,特に指定のない限り,標準状態とする。標準状態とは,JIS K 7100 の 5.(標準雰囲気

の級別)に規定する標準雰囲気 2 級[温度 23±2  ℃,湿度(50±10)%]をいう。

5.2 

試験用基板 

試験用基板(以下,基板という。

)は,次による。

a)

スランプ試験 法用基板  基板は,JIS A 5371 の附属書 に規定する,寸法 300 mm×300 mm×60 mm

の舗装用普通平板(以下,コンクリート基板という。

,及び JIS K 6718-1 に規定する,無色の平行状

メタクリル樹脂板(以下,メタクリル樹脂基板という。

)で,寸法 300 mm×300 mm×10 mm のものと

する。コンクリート基板は,表面の汚れ,付着物などをワイヤブラシ,布などで除去したものとする。

b)

だれ試験用基板  基板は,JIS A 5371 の附属書 に規定する,寸法 300 mm×300 mm×60 mm のコン

クリート基板とし,表面の汚れ,付着物などをワイヤブラシ,布などで除去したものとする。

c)

接着強さ試験  A 法用基板  基板は,JIS R 5201:1997 の 10.4(供試体の作り方)に規定する方法によ

って調製したモルタルを,内のり寸法 40 mm×40 mm×80 mm の金属製型枠を用いて成形し,温度 20

±1  ℃,湿度 90 %以上の状態で 24 時間静置した後,脱型する。その後 27 日間 20±1  ℃の水中で養

生し,更に 7 日間以上,5.1 に規定する試験室で静置した後,JIS R 6252 に規定する P80 研磨紙を用い

て成形時の下面(40 mm×40 mm)を十分に研磨したものとする。

d)

接着強さ試験  B 法用基板  基板は,JIS R 5201 の 10.4 に規定する方法によって調製したモルタルを,

内のり寸法 70 mm×70 mm×20 mm の金属製型枠を用いて成形し,温度 20±1  ℃,湿度 90 %以上の状

態で 24 時間静置した後,脱型する。その後 6 日間 20±1  ℃の水中で養生し,更に 7 日間以上,5.1 

規定する試験室で静置した後,JIS R 6252 に規定する P80 研磨紙を用いて成形時の下面(70 mm×70

mm

)を十分に研磨したものとする。


8

A 6024

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e)

引張せん断接着強さ試験用基板  基板は,JIS G 3141 に規定する SPCC(鋼板)で厚さ 1.6 mm のもの

を用い,長さ 100 mm×幅 25 mm に加工したものとする。接着面の前処理は,JIS K 6848-2 の 3.(初

期調整)によって脱脂後,JIS K 6848-2 の 4.(研磨)の乾式ブラスト法,湿式ブラスト法又は手研磨

法によって研磨したものとする。

f)

引張接着性試験用基板  基板は,JIS R 5201 の 10.4(供試体の作り方)に規定する方法によって調製

したモルタルを,内のり寸法 50 mm×50 mm×20 mm の金属製型枠を用いて成形し,温度 20±1  ℃,

湿度 90 %以上の状態で 24 時間静置した後,脱型する。その後 13 日間 20±1  ℃の水中で養生し,更

に 14 日間以上,5.1 に規定する試験室で静置した後,JIS R 6252 に規定する P80 研磨紙を用いて成形

時の下面(50 mm×50 mm)を十分に研磨したものとする。

5.3 

試料の調製 

エポキシ樹脂は,特に指定のない限り,5.1 に規定する試験室で 24 時間養生するものとし,液形の別に

よって次による。

a)

一液形エポキシ樹脂は,容器から試験に必要な量を取り出し,そのまま用いる。

b)

二液形エポキシ樹脂は,主剤及び硬化剤を製造業者の定めた割合に計量し,直ちに均質になるまで混

合又は混練して用いる。

5.4 

試験の回数 

試験は,各試験について,それぞれ 3 回行う。

5.5 

試験値の丸め方 

試験結果は 3 回の試験値を平均し,

特に規定のない限り四捨五入によって規定された有効数字に丸める。

5.6 

試験の種類 

試験の種類と各エポキシ樹脂との関係を

表 11 に示す。


9

A 6024

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表 11−試験の種類とエポキシ樹脂との関係 

試験の種類

適用 
試験

箇条

注入エポキシ樹脂

エポキシ樹

脂モルタル

可とう性エ

ポキシ樹脂

パテ状エポ

キシ樹脂

含浸接着エ

ポキシ樹脂

硬質形

軟質形

粘度

5.7 

表示

a)

チキソトロピック

インデックス試験

5.8 

スランプ試験  A 法

5.9 

スランプ試験  B 法

5.10 

だれ

5.11 

押し出し性試験

5.12 

接着強さ試験  A 法

5.13 

接着強さ試験  B 法

5.14 

引張接着性試験

5.15 

引張せん断接着強さ

試験

5.16 

引張特性試験  A 法

5.17 

引張特性試験  B 法

5.18 

引張特性試験  C 法

5.19 

曲げ強さ試験  A 法

5.20 

曲げ強さ試験  B 法

5.21 

圧縮強さ試験  A 法

5.22 

圧縮強さ試験  B 法

5.23 

圧縮弾性率試験

5.24 

硬化収縮率試験

5.25 

加熱減量試験  A 法

5.26 

加熱減量試験  B 法

5.27 

初期硬化性試験

5.28 

表示

a)

表示

a)

表示

a)

密度

5.29 

表示

a)

硬化物密度

5.30 

表示

a)

可使時間

5.31 

表示

a)

a)

表示とは箇条 に規定する表示を行う必要がある項目に対応する試験を示す。

5.7 

粘度 

5.7.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は注入エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.7.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 12 に示す標準条件 A とする。

表 12−粘度試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 A 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

− 23±2  ℃,

(50±10)%

5.7.3 

試験器具 

試験器具は,JIS K 7117-1 の 4.(装置)による。


10

A 6024

:2015

5.7.4 

試験手順 

注入エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂を 5.3 によって調製し,直ちに JIS K 7117-1 によって粘度

を測定する。ただし,測定温度は 23±2  ℃,粘度計の回転数は 20 min

1

とし,指示値の読取りは測定開始

から 60 秒後とする。3 回の平均値を求め,四捨五入によって整数に丸める。

5.8 

チキソトロピックインデックス試験 

5.8.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,注入エポキシ樹脂に適用する。

5.8.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 13 に示す標準条件 A とする。

表 13−チキソトロピックインデックス試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 A 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

− 23±2  ℃,

(50±10)%

5.8.3 

試験器具 

試験器具は,JIS K 7117-1 の 4.(装置)による。

5.8.4 

試験手順 

注入エポキシ樹脂を 5.3 によって調製し,直ちに JIS K 7117-1 によって,粘度計の回転数が 2 min

1

にお

ける測定開始から 60 秒後の粘度を測定し,更に続けて粘度計の回転数が 20 min

1

における測定開始から

60

秒後の粘度を測定する。ただし,測定温度は 23±2  ℃とする。

5.8.5 

計算 

チキソトロピックインデックスは,次の式(1)を用いて算出する。

o

r

i

V

V

T

=

  (1)

ここに,

T

i

チキソトロピックインデックス

V

o

20 min

1

における粘度(mPa・s)

V

r

2 min

1

における粘度(mPa・s)

5.9 

スランプ試験  A  

5.9.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,注入エポキシ樹脂に適用する。

5.9.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 14 に示す低温条件 A 又は高温条件 A とする。

表 14−スランプ試験 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

低温条件 A 15±2  ℃  1 日間 15±2  ℃ 10 分以内

15

±2  ℃  1 時間 15±2  ℃

高温条件 A 30±2  ℃  1 日間 30±2  ℃ 10 分以内

30

±2  ℃  1 時間 30±2  ℃

5.9.3 

試験器具 

試験器具は,次による。


11

A 6024

:2015

a)

恒温槽  温度 15±2  ℃及び温度 30±2  ℃を 24 時間以上保持できるもの。

b)

注射器  1 ml 単位の目盛の付いた容量 30 ml 以上の注射器。

c)

長さ測定器具  最小目盛 0.5 mm のもの。

5.9.4 

試験体の作製 

試験用基板は,5.2 a)に規定する基板を用いる。基板及び注入エポキシ樹脂は,

表 14 に示す試験体作製

前の養生を行う。5.3 の試料から 20 ml を注射器に入れ,水平に置いたコンクリート基板の中央部に高さ 3

mm

以上の半球になるように載せる。厚さ 3 mm の金属製スペーサを端部周辺に設置し,その上にメタク

リル樹脂基板をコンクリート基板に重ね合わせるように置き,しゃこ万力で固定する。直ちに基準線を試

料の端部に接し,コンクリート基板の一辺と平行になるようにメタクリル樹脂基板表面に記入する(

図 1

参照)

図 1−スランプ試験 -試験体の作製及び試験 

5.9.5 

試験手順 

試験体作製後,直ちに試験体を

図 に示すように基準線を下にして平板上に鉛直に立てる。1 時間経過

後に基準線から試料がずれ落ちた長さを長さ測定器具を用いて測定する。

5.10 

スランプ試験  B  

5.10.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,可とう性エポキシ樹脂に適用する。

5.10.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 15 に示す高温条件 C とする。

表 15−スランプ試験 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

高温条件 C 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

70

±2  ℃  24 時間 70±2  ℃

5.10.3 

試験器具 

試験器具は,JIS A 1439 の 5.1.1(試験器具)による。

5.10.4 

試験体の作製 

溝形容器及び可とう性エポキシ樹脂は,

表 15 に示す試験体作製前の養生を行う。試験体の作製は,JIS A 

1439

の 5.1.2(試験体の作製)による。ただし,溝形容器は幅 10±0.2 mm のものを用いる(

図 参照)。


12

A 6024

:2015

5.10.5 

試験手順 

試験は,JIS A 1439 の 5.1.3(試験方法)b)による。ただし,試験温度は 70±2  ℃とする。

単位  mm

図 2−スランプ試験 -試験体 

5.11 

だれ試験 

5.11.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験はエポキシ樹脂モルタルに適用する。

5.11.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 16 に示す標準条件 C とする。

表 16−だれ試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 C 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

5

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

24

時間

23

±2  ℃,

(50±10)%

5.11.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

長さ測定器具  最小目盛 0.5 mm のもの。

5.11.4 

試験体の作製 

試験用基板は 5.2 b)に規定する基板を用いる。基板及びエポキシ樹脂モルタルは,

表 16 に示す試験体作

製前の養生を行う。水平に置いた基板に製造業者の定める仕様に従いプライマーを塗布した後,5.3 b)の試

料を厚さ 30 mm,幅 100 mm,長さ 50 mm の寸法に金ごてで成形する。

図 に示すように,エポキシ樹脂モルタルの下部両先端を基準点とする。

5.11.5 

試験手順 

成形開始から 5 分後に,

図 に示すように試験体を垂直に立て起こし,表 16 によって試験体の養生を行

い静置する。24 時間後にエポキシ樹脂モルタル形状の異常の有無を観察し,長さ測定器具を用いて基準点

からの変位を測定しだれ長さとする。だれが生じないとは,だれ長さが 2 mm を超えない場合とする。


13

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:2015

単位  mm

図 3−だれ試験  試験体 

5.12 

押し出し性試験 

5.12.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,可とう性エポキシ樹脂に適用する。

5.12.2 

試験体の環境条件 

試験体の作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 17 に示す低温条件 D とする。

表 17−押し出し性試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

低温条件 D 5±1  ℃  1 日間

5

±1  ℃

5.12.3 

試験器具 

試験器具は,JIS A 1439 の 5.14.1(試験器具)による。

5.12.4 

試験手順 

可とう性エポキシ樹脂及び試験器具は,

表 17 に示す試験体作製前の養生を行う。5.3 の調製をした試料

を採取し,直ちに JIS A 1439 の 5.14.2(試験方法)によって,カートリッジ内の試料のほぼ全量を押し出

すのに要する時間を測定する。

5.13 

接着強さ試験  A  

5.13.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は注入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.13.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 18 に示す標準条件 B,低温条件 B,湿潤条件及


14

A 6024

:2015

び乾湿繰返し条件とする。

表 18−接着強さ試験  A 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)

%

低温条件 B 5±1  ℃  1 日間

5

±1  ℃  10 分以内

5

±1  ℃  14 日間

5

±1  ℃

湿潤条件

エポキシ樹脂:

23

±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

基板:水中状態

a)

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,85 %以上

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)

%

乾湿繰返し条件 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

1

日間後

乾湿繰返し

b)

3

サイク

ル,その後

23

±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)

%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。 

a)

水中状態とは,温度 23±2  ℃の清水中に浸せきした状態をいう。

b)

乾湿繰返しとは,温度 60±3  ℃の循環式空気乾燥器中に 18 時間放置し,直ちに温度 60±3  ℃の恒温水槽中に

6

時間浸せきした状態をいい,この操作を 1 サイクルという。

5.13.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

循環式空気乾燥器  温度 60±3  ℃を 18 時間以上保持できるもの。

b)

恒温槽  温度 5±1  ℃を 14 日間以上保持できるもの。

c)

恒温水槽  温度 60±3  ℃を 6 時間以上保持できるもの。

d)

試験機  試験機の容量は,試験体が曲げ荷重で破壊するまでの最大荷重が試験機容量の 15∼85 %の範

囲に入るもの。

5.13.4 

試験体の作製 

試験用基板は,5.2 c) に規定する基板を用いる。基板,注入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂及び含

浸接着エポキシ樹脂は,

表 18 に示す試験体作製前の養生を行う。図 に示すように,接着層の厚さが 1.0

mm

になるよう直径 1.0 mm の鋼線をスペーサとして挟み,試料が流出しないように粘着テープなどで三方

をシールし,5.3 の試料を注入して試験体を作製する。ただし,高粘度の試料は,基板の接着面に試料を塗

布して,鋼線をスペーサとして挟み,試験体を作製してもよい。試験体作製後,

表 18 によって試験体の

養生を行う。


15

A 6024

:2015

単位  mm

図 4−接着強さ試験 法試験体 

5.13.5 

試験手順 

図 に示す試験手順で載荷し,最大荷重を求める。ただし,試験速度は 1.5±0.2 mm/min とする。

単位  mm

図 5−接着強さ試験 法試験手順 

5.13.6 

計算 

接着強さは,次の式(2)を用いて算出する。

2

bh

LP

F

=

(2)

ここに,

F

接着強さ(MPa)

P

最大荷重(N)

b

試験体の幅(mm)

h

試験体の高さ(mm)

L

支点間距離(mm)

5.14 

接着強さ試験  B  

5.14.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,エポキシ樹脂モルタルに適用する。


16

A 6024

:2015

5.14.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 19 に示す標準条件 D 及び接着耐久性条件とす

る。

表 19−接着強さ試験  B 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 D 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)% 3 日間 23±2  ℃,

(50±10)%

接着耐久性条件 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)% 7 日間

1

  23±2  ℃水浸せき 18 時間

2

  −20±3  ℃  3 時間

3

  50±3  ℃  3 時間

1

から 3 を 10 回繰り返し

a)

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。 

a)

繰り返し操作の途中で中断する場合,50±3  ℃  3 時間終了後とし,試験期間は 3 週間を超えてはならない。

5.14.3 

試験器具 

試験器具は,JIS A 6916 の 7.13.2 a)(標準養生の試験の手順)による。

5.14.4 

試験体の作製 

試験用基板は,5.2 d)に規定する基板を用いる。基板及びエポキシ樹脂モルタルは,

表 19 に示す試験体

作製前の養生を行う。試験体の作製は,

図 に示すように内のり寸法 40 mm×40 mm×10 mm の金属製又

は合成樹脂製型枠を置き,基板に製造業者の指定するプライマーを塗布後,試料を厚さ 10 mm,幅 40 mm,

長さ 40 mm の寸法に金ごてで成形し,試験体とする。試験体作製後,

表 19 によって試験体の養生を行う。

単位  mm

図 6−接着強さ試験 法試験体作製ジグ 

5.14.5 

試験手順 

試験は,JIS A 6916 の 7.13.2(試験の手順)による。ただし,試験速度は 1.5±0.2 mm/min とする。

5.14.6 

計算 

接着強さは,JIS A 6916 の 7.13.2 によって算出する。

5.15 

引張接着性試験 

5.15.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,可とう性エポキシ樹脂に適用する。


17

A 6024

:2015

5.15.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 20 に示す標準条件 E とする。

表 20−引張接着性試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 E 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

14

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,垂直に置き,養生する。

5.15.3 

試験器具 

試験器具は,JIS A 1439 の 5.20.1(試験器具)による。

5.15.4 

試験体の作製 

試験用基板は,5.2 f)に規定する基板を用いる。基板及び可とう性エポキシ樹脂は,

表 20 に示す試験体

作製前の養生を行う。試験体の作製は,JIS A 1439 の 5.20.2(試験体の作製)による。

5.15.5 

試験手順 

試験は,JIS A 1439 の 5.20.4(試験方法)の a)によって,最大荷重及び破壊時の伸び量を求める。

5.15.6 

計算 

引張強さ及び破壊時伸びは,JIS A 1439 の 5.20.4 によって算出する。

5.16 

引張せん断接着強さ試験 

5.16.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.16.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 21 に示す標準条件 B とする。

表 21−引張せん断接着強さ試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.16.3 

試験器具 

試験器具は,JIS K 6850 の 4.(装置)による。

5.16.4 

試験体の作製 

試験用基板は,5.2 e)に規定する基板を用いる。基板及び含浸接着エポキシ樹脂は,

表 21 に示す試験体

作製前の養生を行う。5.3 の試料を 2 枚の基板の

図 に示す接着部分の両面にそれぞれ約 0.05 g 塗布し,

基板を重ねて試験体を作製する。試験体作製後,

表 21 によって試験体の養生を行う。

5.16.5 

試験手順 

試験は,JIS K 6850 の 7.(手順)による。ただし,試験速度は 2.5±0.2 mm/min とし,破壊荷重を測定

する。

5.16.6 

計算 

引張せん断接着強さは,JIS K 6850 の 7.によって算出する。


18

A 6024

:2015

単位  mm

図 7−引張せん断接着強さ試験体 

5.17 

引張特性試験  A  

5.17.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,注入エポキシ樹脂(硬質形)及び含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.17.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 22 に示す標準条件 B とする。

表 22−引張特性試験  A 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.17.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  JIS K 7161-2 の箇条 6(試験片)に規定する 1A 形が得られるもの,又は図 に示す形が得

られるものを用いてもよい。

b)

試験機  JIS K 7161-1 の箇条 5(装置)に規定するもの。


19

A 6024

:2015

単位  mm

l

3

:全長

a)

 150

以上

l

1

:幅の狭い平行部分の長さ 80±2

r

:半径

b)

 20

∼25

l

2

:幅の広い平行部分間の間隔

c)

 104

∼113

b

2

:エッジ部の幅 20.0±0.2

b

1

:狭い部分の幅 10.0±0.2

h

:推奨厚さ

d)

 4.0

±0.2

L

0

:標線間距離 50.0±0.5

L

:つかみ具間距離 115±1

a)

材料によっては,つかみ具の中での滑りや破壊を防ぐために,つかみ部の長さを大き

くする必要がある(例えば,l

3

=200 mm)

b)

  r

=[(l

2

l

1

)

2

+(b

2

b

1

)

2

]/4(b

2

b

1

)

c)

  l

1

rb

1

及び b

2

によって決まる。ただし,記載した許容範囲内とする。

d)

支障のない限り優先的に使用する厚さ。

図 8−引張特性試験 法試験体 

5.17.4 

試験体の作製 

注入エポキシ樹脂及び成形用型は,

表 22 に示す試験体作製前の養生を行う。試験体は,5.3 の試料を成

形用型に充塡し,

表 22 によって試験体の養生を行い,脱型したものを用いる。

5.17.5 

試験手順 

試験は,JIS K 7161-1 の箇条 9(手順)による。ただし,標線間距離は 50±0.5 mm 及び試験速度は 5±1

mm/min

とし,最大荷重及び破壊時の標線間距離を求める。

5.17.6 

計算 

引張強さ及び引張破壊時伸びは,JIS K 7161-1 の箇条 10(計算及び試験結果の表現)によって算出する。

5.18 

引張特性試験  B  

5.18.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,注入エポキシ樹脂(軟質形)に適用する。

5.18.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 23 に示す標準条件 B,低温条件 C 及び加熱劣

化条件とする。


20

A 6024

:2015

表 23−引張特性試験 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

低温条件 C 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間後

5

±1  ℃  1 日間

5

±1  ℃

加熱劣化条件 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間後

80

±3  ℃14 日間,

その後 23±2  ℃,

(50±10)

%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.18.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  JIS K 6251 の箇条 6(試験片)に規定するダンベル状 5 号形試験体が得られるもの。

b)

試験機  試験機は,JIS K 6251 の 7.4(引張試験機)に規定するもの。

c)

循環式空気乾燥器  温度 80±3  ℃を 14 日間以上保持できるもの。

d)

恒温槽  温度 5±1  ℃を 1 日以上保持できるもの。

5.18.4 

試験体の作製 

注入エポキシ樹脂及び成形用型は,

表 23 に示す試験体作製前の養生を行う。試験体は,5.3 の試料を成

形用型に充塡し,

表 23 によって試験体の養生を行い,脱型したものとする。

なお,成形用型を使用しない場合には,試料が接着しない平板に,厚さ 2 mm になるように試料を平滑

に塗布し,

表 23 によって試験体の養生を行い,JIS K 6251 の 7.1(打抜き刃形及びカッタ)に規定する打

抜き刃形を用いて打ち抜いて,試験体を作製してもよい。

5.18.5 

試験手順 

試験は,JIS K 6251 の箇条 13(試験手順)による。ただし,試験速度は,20±2 mm/min とし,試験体

が破壊するまでの最大引張荷重及び破壊時の標線間距離を求める。

5.18.6 

計算 

引張強さ及び引張破壊時伸びは,JIS K 6251 の箇条 15(結果の計算)によって算出する。

5.19 

引張特性試験  C  

5.19.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,可とう性エポキシ樹脂に適用する。

5.19.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 24 に示す標準条件 E,低温条件 E 及び加熱劣化

条件とする。


21

A 6024

:2015

表 24−引張特性試験 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 E 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

14

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

低温条件 E 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

14

日間後

0

±3  ℃  1 日間

0

±3  ℃

加熱劣化条件 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

14

日間後

80

±3  ℃  14 日間,

その後

23

±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.19.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  JIS K 6251 の箇条 に規定するダンベル状 1 号形試験体が得られるもの。

b)

試験機  試験機は,JIS K 6251 の 7.4 に規定するもの。

c)

循環式空気乾燥器  温度 80±3  ℃を 14 日間以上保持できるもの。

d)

恒温槽  温度 0±3  ℃を 1 日以上保持できるもの。

5.19.4 

試験体の作製 

可とう性エポキシ樹脂及び成形用型は,

表 24 に示す試験体作製前の養生を行う。試験体は,5.3 の試料

を成形用型に充塡し,

表 24 によって試験体の養生を行い,脱型したものとする。

なお,成形用型を使用しない場合には,試料が接着しない平板に,厚さ 2 mm になるように試料を平滑

に塗布し,

表 24 によって試験体の養生を行い,JIS K 6251 の 7.1 に規定する打抜き刃形を用いて打ち抜い

て,試験体を作製してもよい。

5.19.5 

試験手順 

試験は,JIS K 6251 の箇条 13 による。ただし,試験速度は,200±20 mm/min とし,試験体が破壊する

までの最大引張荷重及び破壊時の標線間距離を求める。

5.19.6 

計算 

引張強さ及び引張破壊時伸びは,JIS K 6251 の箇条 15 によって算出する。

5.20 

曲げ強さ試験  A  

5.20.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,エポキシ樹脂モルタルに適用する。

5.20.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 25 に示す標準条件 D とする。

表 25−曲げ強さ試験  A 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 D 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

3

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。


22

A 6024

:2015

5.20.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  JIS R 5201 の 10.1(2)(モルタル供試体成形用型)に規定するもの。

b)

試験機  試験機は,JIS R 5201 の 10.1(5)(曲げ強さ試験機)に規定するもの。

5.20.4 

試験体の作製 

エポキシ樹脂モルタル及び成形用型は,

表 25 に示す試験体作製前の養生を行う。試験体は,5.3 の試料

を成形用型の高さの 1/2 まで詰め,突き棒を用いて全面にわたって突き固める。次に,成形用型の上端ま

で試料を詰め,前と同様に突き棒を用いて突き固め,金ごて等を用いて表面を仕上げ,

表 25 によって試

験体の養生を行い,脱型したものとする。

5.20.5 

試験手順 

試験は,JIS R 5201 の 10.5(測定)による。試験速度は,1.5±0.2 mm/min とする。

5.20.6 

計算 

曲げ強さは,JIS R 5201 の 10.6(計算)によって算出する。

5.21 

曲げ強さ試験  B  

5.21.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験はパテ状エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.21.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 26 に示す標準条件 B とする。

表 26−曲げ強さ試験  B 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.21.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  JIS K 7171 の 6.1.2(推奨試験片)に規定する標準寸法が得られるもの。

b)

試験機  試験機は JIS K 7171 の箇条 5(装置)に規定するもの。

5.21.4 

試験体の作製 

パテ状エポキシ樹脂,含浸接着エポキシ樹脂及び成形用型は,

表 26 に示す試験体作製前の養生を行う。

試験体は,5.3 の試料を成形用型に充塡し,

表 26 によって養生し脱型したものを用いる。

5.21.5 

試験手順 

試験は,JIS K 7171 の箇条 8(手順)による。試験速度は 2±0.2 mm/min とし,最大荷重を求める。

5.21.6 

計算 

曲げ強さは,JIS K 7171 の 9.1(曲げ応力)によって算出する。

5.22 

圧縮強さ試験  A  

5.22.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,注入エポキシ樹脂(硬質形)

,パテ状エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.22.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 27 に示す標準条件 B とする。


23

A 6024

:2015

表 27−圧縮強さ試験  A 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.22.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  図 に示す正四角柱の試験体が得られるもの。

b)

試験機  試験機は,JIS K 7181 の箇条 5(装置)に規定するもの。

5.22.4 

試験体の作製 

注入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂,含浸接着エポキシ樹脂及び成形用型は,

表 27 に示す試験体作

製前の養生を行う。試験体は,試料を成形用型に充塡し,

表 27 によって試験体の養生を行い,脱型した

ものとする。

5.22.5 

試験手順 

試験は,JIS K 7181 の箇条 9(手順)による。ただし,試験速度は 10±2 mm/min とする。

5.22.6 

計算 

圧縮強さは,JIS K 7181 の箇条 によって算出する。

単位  mm

図 9−圧縮試験体の形状及び寸法 

5.23 

圧縮強さ試験  B  

5.23.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験はエポキシ樹脂モルタルに適用する。

5.23.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 28 に示す標準条件 B とする。

表 28−圧縮強さ試験  B 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。


24

A 6024

:2015

5.23.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  5.20.3 に規定するもの。

b)

試験機  試験機は,JIS R 5201 の 10.1(4)(圧縮強さ試験機)に規定するもの。

5.23.4 

試験体の作製 

試験体の作製は,5.20.4 による。

5.23.5 

試験手順 

試験は,JIS R 5201 の 10.5(測定)による。ただし,試験速度は,5.0±1 mm/min とする。

5.23.6 

計算 

圧縮強さは,JIS R 5201 の 10.6(計算)によって算出する。

5.24 

圧縮弾性率試験 

5.24.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.24.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 29 に示す標準条件 B とする。

表 29−圧縮弾性率試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.24.3 

試験器具 

試験器具は,5.22.3 に規定するもの。

5.24.4 

試験体の作製 

試験体の作製は,5.22.4 による。

5.24.5 

試験手順 

試験は,JIS K 7181 の箇条 9(手順)による。ただし,試験速度は 1.0±0.2 mm/min とする。

5.24.6 

計算 

圧縮弾性率は,JIS K 7181 の 10.3(圧縮弾性率)によって算出する。

5.25 

硬化収縮率試験 

5.25.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は注入エポキシ樹脂及びパテ状エポキシ樹脂に適用する。

5.25.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 30 に示す標準条件 B とする。

表 30−硬化収縮率試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%


25

A 6024

:2015

5.25.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

ひょう量器  精度 0.01 g 以上のひょう量器。

b)

比重カップ  JIS K 6833-1 の 5.2.1(比重カップ法)に規定する内容積 100 ml の比重カップ。

5.25.4 

試験体の作製 

注入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂及び試験器具は,

表 30 に示す試験体作製前の養生を行う。液体

の密度の測定には,5.3 の試料を用いる。固体の密度の測定には,5.22.4 に基づき作製した試験体を用いる。

5.25.5 

試験手順 

液体の密度の測定は,JIS K 6833-1 の 5.2.1 による。固体の密度の測定は,JIS K 7112 の 5.1[A 法(水

中置換法)

]による。ただし,測定温度は 23±2  ℃とする。これらの液体の密度及び固体の密度から線収

縮率を求め,硬化収縮率とする。

5.25.6 

計算 

硬化収縮率は,次の式(3)を用いて算出する。

100

3

1

2

1

2

×

×

=

D

D

D

S

   (3)

ここに,

S

硬化収縮率(

%

D

1

液体の密度(

g/cm

3

D

2

固体の密度(

g/cm

3

5.26 

加熱減量試験  A  

5.26.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,注入エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.26.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 31 に示す高温条件

B

とする。

表 31−加熱減量試験  A 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

高温条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間後

110

±3  ℃  7 日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.26.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

成形用型  JIS K 7171 の 6.1.2(推奨試験片)に規定する標準寸法が得られるもの。

b)

ひょう量器  精度

0.01 g

以上のひょう量器。

c)

循環式空気乾燥器  温度

110

±

3

℃に

7

日間以上保持できるもの。

5.26.4 

試験体の作製 

注入エポキシ樹脂,含浸接着エポキシ樹脂及び成形用型は,

表 31 に示す試験体作製前の養生を行う。試

験体の作製は,5.20.4 による。

5.26.5 

試験手順 

試験体の空気中における質量及び水中における質量を測定し,温度

110

±

3

℃の循環式空気乾燥器中に


26

A 6024

:2015

7

日間保存し,標準状態に戻した状態で,空気中における質量及び水中における質量を測定する。

5.26.6 

計算 

質量変化率及び体積変化率は,次の式

(4)

及び式

(5)

を用いて算出する。

100

1

2

1

×

=

W

W

W

M

   (4)

ここに,

M

質量変化率(

%

W

1

加熱前の空気中における試験体の質量(

g

W

2

加熱後の空気中における試験体の質量(

g

100

1

2

1

×

=

V

V

V

T

  (5)

ここに,

T

体積変化率(

%

V

1

加熱前の試験体の体積(

cm

3

V

2

加熱後の試験体の体積(

cm

3

V

1

及び

V

2

は,次の式

(6)

及び式

(7)

を用いて算出する。

N

w

W

V

1

1

1

=

  (6)

N

w

W

V

2

2

2

=

  (7)

ここに,

w

1

加熱前の水中における試験体の質量(

g

w

2

加熱後の水中における試験体の質量(

g

N

水の密度

1)

g/cm

3

1)

水の密度は,

1 g/cm

3

とみなす。

5.27 

加熱減量試験  B  

5.27.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は可とう性エポキシ樹脂に適用する。

5.27.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 32 に示す高温条件

D

とする。

表 32−加熱減量試験  B 法の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

高温条件 D 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

14

日間後

80

±3  ℃  14 日間,

その後 23±2  ℃, 
(50±10)%  4 時間

23

±2  ℃,

(50±10)%

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.27.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

時計皿  直径

75 mm

のもの。

b)

恒温槽  温度

80

±

3

℃に

14

日間以上保持できるもの。

c)

ひょう量器  精度

0.01 g

以上のひょう量器。

5.27.4 

試験手順 

可とう性エポキシ樹脂及び試験器具は,

表 32 に示す試験体作製前の養生を行う。時計皿の質量を測定し


27

A 6024

:2015

た後,試料を直径約

60 mm

,厚さ約

2 mm

になるように,へらなどを用いて塗り付け,直ちにその質量を

測定する。次に,

表 32 の試験体の養生を行い,質量を測定する。

5.27.5 

計算 

質量変化率は,次の式

(8)

を用いて算出する。

100

1

2

3

2

×

=

W

W

W

W

M

  (8)

ここに,

M

質量変化率(

%

W

1

時計皿の質量(

g

W

2

加熱前の試料と時計皿の質量(

g

W

3

加熱後の試料と時計皿の質量(

g

5.28 

初期硬化性試験 

5.28.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,注入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.28.2 

試験体の環境条件 

試験体の作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 33 に示す標準条件

F

,低温条件

F

及び低温条

G

3

種類とする。

表 33−初期硬化性試験の環境条件及び持続時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 F 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

24

時間

23

±2  ℃,

(50±10)%

低温条件 F 5±1  ℃  1 日間

5

±1  ℃  10 分以内

5

±1  ℃  36 時間

5

±1  ℃

低温条件 G 5±1  ℃  1 日間

5

±1  ℃  10 分以内

5

±1  ℃  48 時間

5

±1  ℃

試験体は,平板上に水平に置き,養生する。

5.28.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

恒温槽  温度

5

±

1

℃を

48

時間以上保持できるもの。

b)

試験機  JIS K 6850 の 4.(装置)による。

5.28.4 

試験体の作製 

試験用基板は,5.2 e)に規定する基板を用いる。注入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂,含浸接着エポ

キシ樹脂及び被着材は,

表 33 の試験体作製前の養生を行う。試験体の作製は 5.14.4 による。ただし,注

入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂の一般用は標準条件

F

,注入エポキシ樹

脂硬質形及び含浸接着エポキシ樹脂の冬用は低温条件

F

,注入エポキシ樹脂軟質形の冬用は低温条件

G

する。

5.28.5 

試験手順 

試験は,養生終了後直ちに各試験温度で,JIS K 6850 の 7.(手順)によって試験速度

2.5

±

0.2 mm/min

で引っ張り,試験体が破壊するまでの最大荷重を測定する。ただし,注入エポキシ樹脂,パテ状エポキシ

樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂の一般用は標準条件

F

,注入エポキシ樹脂硬質形及び含浸接着エポキシ樹

脂の冬用は低温条件

F

,注入エポキシ樹脂軟質形の冬用は低温条件

G

とする。

5.28.6 

計算 

初期硬化性は,JIS K 6850 の 7.によって算出する。

3

回の平均値を求め,四捨五入によって小数点以下

1


28

A 6024

:2015

桁の値に丸める。

5.29 

密度 

5.29.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は,可とう性エポキシ樹脂に適用する。

5.29.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 34 に示す標準条件

A

とする。

表 34−密度試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 A 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

− 23±2  ℃,

(50±10)%

5.29.3 

試験器具 

a)

ひょう量器  精度

0.01 g

以上のひょう量器。

b)

比重カップ  JIS K 6833-1 の 5.2.1(比重カップ法)に規定する内容積

100 ml

の比重カップ。

5.29.4 

試験体 

可とう性エポキシ樹脂及び試験器具は,

表 34 に示す試験体作製前の養生を行った試料を用いる。

5.29.5 

試験手順 

試験は,JIS K 6833-1 の 5.2.1 による。ただし,試験時温度は

23

±

2

℃とする。

3

回の平均値を求め,四

捨五入によって小数点以下

2

桁の値に丸める。

5.30 

硬化物密度 

5.30.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.30.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 35 に示す標準条件

B

とする。

表 35−硬化物密度試験の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 B 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

10

分以内

23

±2  ℃,

(50±10)%

7

日間

23

±2  ℃,

(50±10)%

5.30.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

ひょう量器  精度

0.01 g

以上のひょう量器。

5.30.4 

試験体作製 

含浸接着エポキシ樹脂を及び試験器具は,

表 35 に示す試験体作製前の養生を行う。5.22.4 の試験体を作

製し用いる。

5.30.5 

試験手順 

JIS K 7112

の 5.1

A

法(水中置換法)

]による。ただし,試験時温度は

23

±

2

℃とする。

3

回の平均値

を求め,四捨五入によって小数点以下

2

桁の値に丸める。


29

A 6024

:2015

5.31 

可使時間 

5.31.1 

エポキシ樹脂の種類 

この試験は含浸接着エポキシ樹脂に適用する。

5.31.2 

試験体の環境条件 

試験体作製時,養生及び試験時における環境条件は,

表 36 に示す標準条件

A

及び低温条件

D

とする。

表 36−可使時間の環境条件及び養生時間 

試験体の環境条件

試験体作製前の養生

試験体作製時

試験体の養生

試験時

標準条件 A 23±2  ℃,

(50±10)%

1

日間

− 23±2  ℃,

(50±10)%

低温条件 D 5±1  ℃  1 日間

5

±1  ℃

5.31.3 

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

恒温槽  温度

5

±

1

℃に

24

時間保持できるもの。

b)

試料容器  JIS R 3503 に規定する

500 ml

ビーカー又はこれと同等な形状をもつもの。

c)

温度計  JIS C 1602 の 3.(種類)に規定された素線径

0.65 mm

の熱電対,若しくは JIS C 1605 で測温

接点が接地形で金属シースの外径が

6 mm

以下の熱電対,又は JIS C 1611 に規定された保護管の外径

6 mm

以下のものを自動記録装置付き温度計に接続して一体化したもの。

5.31.4 

試料の作製 

含浸接着エポキシ樹脂及び試料容器は,

表 36 に示す試験体作製前の養生を行う。ただし,一般用は標準

条件

A

,冬用は低温条件

D

とする。含浸接着エポキシ樹脂を 5.3 によって調製し,総量

300 g

を試験用試

料とする。

5.31.5 

試験手順 

試料調製後,直ちに自動記録装置付き温度計のスイッチを入れ,熱電対を試料の中心部に挿入して発熱

温度を計測し,その温度が最高温度に達した後に計測を終了する。ただし,一般用は標準条件

A

,冬用は

低温条件

D

とする。

5.31.6 

計算 

可使時間の計算は,

図 10 に示すように試料の発熱温度が急激に立ち上がる場合は,次の式

(9)

によって

算出する。また,

図 11 に示すように試料の発熱温度が急激に立ち上がらない場合は,次の式

(10)

によって

算出する。

3

回の平均値を求め,四捨五入によって整数に丸める。

T

1

t

1

×

0.7  (9)

T

2

t

2

×

0.5 (10)

ここに,

T

1

試料の発熱温度が急激に立ち上がる場合の可使
時間(分)

T

2

試料の発熱温度が急激に立ち上がらない場合の
可使時間(分)

t

1

立ち上がり点までの時間(分)

t

2

最高発熱温度到達時間(分)


30

A 6024

:2015

                                  立ち上がり点までの時間 112 分の場合

                                  112×0.7=78 分

図 10−急激に立ち上がる場合(最初の変曲点から上方に推移する場合) 

                                  最高発熱温度到達時間 162 分の場合 
                                  162×0.5≒81 分

図 11−急激に立ち上がらない場合(最初の変曲点から下方に推移する場合) 

検査 

検査は,合理的な抜取検査方式によってロットの大きさを決め,試料を抜き取り,箇条 の規定に適合

したものを合格とする。

表示 

この規格の全ての要求事項に適合したエポキシ樹脂の容器には,容易に消えない方法で,

表 11 に規定し

た表示の項目を含む次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号,種類の名称及び区分/又は区分の記号(区分は該当するものがある場合)

例 1∼例 参照)

例 1

注入エポキシ樹脂の場合

a)

規格番号,種類の名称及び区分で表示する場合

JIS A 6024

注入エポキシ樹脂  硬質形  低粘度形  一般用


31

A 6024

:2015

b)

規格番号,種類の名称及び区分の記号で表示する場合

JIS A 6024

注入エポキシ樹脂−

I

L

R

                                    施工時期による区分

                                    粘性による区分

                                    引張破壊時伸びによる区分

                                    エポキシ樹脂の種類

                                    規格番号

例 2

エポキシ樹脂モルタルの場合

a)

規格番号,種類の名称で表示する

JIS A 6024

エポキシ樹脂モルタル

例 3

含浸接着エポキシ樹脂の場合

a)

規格番号,種類の名称及び区分で表示する場合

JIS A 6024

含浸接着エポキシ樹脂  冬用

b)

規格番号,種類の名称及び区分の記号で表示する場合

JIS A 6024

含浸接着エポキシ樹脂−

W

                                    施工時期による区分

                                    エポキシ樹脂の種類

                                    規格番号

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年月日又はその略号

d)

硬化剤の種類(二液形の場合に表示)

e)

主剤と硬化剤との混合比(二液形の場合に表示)

f)

正味質量又は容量(

g

kg

ml

,又は

L

g)

有効期限

h)

密度(

g/cm

3

23

℃)

(可とう性エポキシ樹脂の場合に表示)

i)

硬化物密度(

g/cm

3

23

℃)

(含浸接着エポキシ樹脂の場合に表示)

j)

可使時間(分)

(含浸接着エポキシ樹脂の場合に表示)

k)

粘度(

mPa

s

23

℃)

(含浸接着エポキシ樹脂の場合に表示)

l)

初期硬化性(

MPa

(注入エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂の場合に表示)

取扱い上の注意事項 

エポキシ樹脂の容器,製品説明書又は取扱説明書には,次の事項を記載しなければならない。

a)

保管は,直射日光を避け,常温常湿

2)

で行うこと。

b)

気温

5

℃以上で使用すること。

2)

常温常湿とは,JIS Z 8703 に規定する,温度

5

35

℃,湿度

45

85 %

をいう。


32

A 6024

:2015

附属書 A

(参考)

技術上重要な改正に関する新旧対照表

現行規格(JIS A 6024:2015)

旧規格(JIS A 6024:2008)

改正理由

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

及び題名

内容

1

適用範囲

エポキシ樹脂モルタル,可とう性エポキ
シ樹脂,パテ状エポキシ樹脂及び含浸接

着エポキシ樹脂の追加

1

適用範囲

建築物の補修用注入エポキシ樹脂

旧規格の解説には,懸案事項として欠損部充塡用エ
ポキシ樹脂モルタル,ひび割れ部 U カット充塡用可

とう性エポキシ樹脂,ひび割れシール用パテ状エポ

キシ樹脂,及び連続繊維シートによる耐震補強工法
に用いられるエポキシ系含浸接着用樹脂の規格化

の検討が示されていた。それら 4 種類の樹脂を規格

化したため適用範囲を広げた。

3

種類,区分

及び記号

エポキシ樹脂の種類の追加に伴う,種類
及び区分の変更及び規定

3

種類及び記

エポキシ樹脂は,その硬化物の引張破壊
伸び,粘性及び施工時期によって,

表 1

表 及び表 のとおり区分する。

種類及び記号の改正点は,次の 3 点である。

a)

旧規格において“エポキシ樹脂の種類”は,硬

化物の引張破壊時伸びで規定されていた。4 種

類のエポキシ樹脂材料の規格化に伴い,“エポ
キシ樹脂の種類”を 5 種類のエポキシ樹脂の名

称に変更した。

b)

旧規格の“エポキシ樹脂の種類”は,a)の変更
に伴い“

表 2−引張破壊時伸びによる区分”に

変更した。

4

製品の呼び

エポキシ樹脂の呼び方は,記号によって

次のとおりとする。

製品の呼び方は,箇条 7  表示  a)中に規定した。

32

A

 6024


2015


33

A 6024

:2015

現行規格(JIS A 6024:2015)

旧規格(JIS A 6024:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

4

品質

エポキシ樹脂の種類ごとの品質を規定。

旧規格 b)及び d)の削除

5

品質

b)

エポキシ樹脂は,ひび割れ及び/又

は浮きに注入でき,硬化後均質な硬

化物とならなければならない。

c)

エポキシ樹脂は,箇条 によって試

験し,

表 又は表 の規定に適合し

なければならない。

d)

エポキシ樹脂の初期硬化性は,6.3

によって試験し,箇条 によって結

果を容器に表示する。

品質の改正点は,次の 2 点である。

a)

旧規格  箇条 5  品質の b)は“硬化後均質な硬化

物”の規定が不明確であり,品質規格にて判断
できるとして削除した。

b)

旧規格  箇条 5  品質の d)は,

“結果を容器に表

示する。

”と規定されていたのを箇条 表示の

l)

に規定した。

表 など 
試験項目

  ・スランプ  A 法

  ・加熱減量  A 法

表 など 
試験項目

  ・スランプ性

  ・加熱変化

試験項目の改正点は,次の 2 点である。

a)

試験の増加に伴い,試験条件が同種の試験は,

A

法又は B 法などで区別し規定した。

b)

試験条件の記述方法を統一するため,試験項目
名を一部変更した。

表 など 
試験条件

  ・標準条件  A 
  ・23±2  ℃

表 など 
試験条件

  ・23±0.5  ℃

試験条件の改正点は,次の 2 点である。

a)

旧規格では,温度条件若しくは標準条件など条

件名が規定されていた。この規格では,試験条
件を把握しやすくするため,できる限り温度条

件及び条件名を規定した。

b)

試験の増加に伴い,温度条件が同一でも養生条
件などが異なる試験条件が増加した。そのた

め,標準条件 A 又は標準条件 B などで区別し規

定した。

表 7−エポキシ樹脂モルタルの品質 
表 8−可とう性エポキシ樹脂の品質 
表 9−パテ状エポキシ樹脂の品質 
表 10−含浸接着エポキシ樹脂の品質

4

種類のエポキシ樹脂材料の規格化に伴い,各品質

を規定した。

5.1

試験 室の

状態

標準状態とは,JIS K 7100 の 5.(標準雰
囲気の級別)に規定する標準雰囲気 2 級

[温度 23±2  ℃,湿度(50±10)%]を

いう。

6.1

試験 の一

般条件

a)

試 験 室 の

状態

標準状態とは,JIS K 7100 の 5.(標準雰
囲気の級別)に規定する標準温度状態 2

級及び標準湿度状態 1 級[温度 23±

2

℃,湿度 (50±5) %]をいう。

試験室の標準状態を,他の接着剤関連 JIS 及びシー
リング材関連 JIS と同条件である JIS K 7100 の 5.

(標準雰囲気の級別)

に規定する標準雰囲気 2 級

[温

度 23±2  ℃,湿度(50±10)%]へ変更した。

33

A

 6024


2015


34

A 6024

:2015

現行規格(JIS A 6024:2015)

旧規格(JIS A 6024:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

5.2

試験 用基

細分箇条“5.2  試験用基板”の新設

旧規格では,各試験項目の中に規定されていた。現

行規格では,試験で使用する基板を準備しやすくす

るため,試験用基板の項目を設け,まとめて規定し
た。

5.3

試料 の調

“一液形エポキシ樹脂の取扱い”の追加

6.1

試験 の一

般条件

b)

試 料 の 作

り方

“二液形エポキシ樹脂”の取り扱い方を

記載

可とう性エポキシ樹脂においては一液形エポキシ

樹脂,二液形エポキシ樹脂の 2 種類が使用されてい

る。そのため,一液形エポキシ樹脂を追加した。

5.5

試験 値の

丸め方

特に規定のない限り四捨五入によって

規定された有効数字に丸める。

6.1

試験 の一

般条件

d)

数 値 の 丸

め方

試験結果は 3 回の試験値を平均し,

JIS Z 

8401

によって各試験の規定値の有効数

字に丸める。

JIS A 1439

など,4 種類のエポキシ樹脂材料の引用

規格で,

“四捨五入”となっている。検討した結果,

“四捨五入”と規定した。

5.6

試験 の種

試験の種類と各エポキシ樹脂との関係

表 11 に示す。

試験の種類とエポキシ樹脂の関係を明確にするた

めに

表 11 を追加した。

5.7

粘 度 ∼

5.31

可 使 時

5.7.1  エポキシ樹脂の種類”など

各試験項目に“エポキシ樹脂の種類”を規定し,各

試験項目が規定する試験と,エポキシ樹脂との関係
を追加した。

5.7.2  試験体の環境条件”など

“試験体の環境条件”を全ての試験項目に規定し,

環境条件及び養生条件を把握しやすくした。

5.7

粘度

試験方法を JIS K 7117-1 及び測定温度

を 23±2  ℃に変更

6.2

粘性

6.2.1

粘度

  ∼JIS K 6833:1994 の 6.3(粘度)によ
って測定する。この場合は,測定時の温

度は 23±0.5  ℃,∼

粘度試験の改正点は,次の 2 点である。

a)  JIS K 6833

から,JIS K 7117-1 に変更した。

b)  a)

の変更に伴い,測定温度を 23±0.5  ℃から標

準条件の 23±2  ℃に変更した場合の影響を確

認するため,測定温度の上限及び下限で粘度測
定を行った。その結果,測定温度の変動による

粘度の変動は規格値内に収まることが確認さ

れたため変更した。

34

A

 6024


2015


35

A 6024

:2015

現行規格(JIS A 6024:2015)

旧規格(JIS A 6024:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

5.8

チキ ソト

ロピックイン

デックス試験

試験方法を JIS K 7117-1 及び測定温度

を 23±2  ℃に変更。

“60 秒後の粘度を測定”と規定

6.2.2

チキソトロピックインデックス

  “∼JIS K 6833:1994 の 6.3 によって測

定する。この場合は,測定時の温度は

23

±0.5  ℃とし,∼”

チキソトロピックインデックス試験の改正点は,次

の 3 点である。

a)  JIS K 6833

から,JIS K 7117-1 に変更した。

b)  a)

の変更に伴い,測定温度を 23±0.5  ℃から標

準条件の 23±2  ℃に変更した場合の影響を確

認するため,測定温度の上限及び下限で粘度測
定を行った。その結果,測定温度の変動による

チキソトロピックインデックスの変動は規格

値内に収まることが確認されたため変更した。

c)

旧規格では測定開始後からの粘度測定時間が

規定されていなかったため,粘度試験と同じ 60

秒に規定した。

5.9

スラ ンプ

試験  A 法

基準線を下にして平板上に鉛直に立て
る。

6.2.3.4

試験体の作り方

直ちに基準線を試料の下端部に接し,コ

ンクリート板の下辺と平行になるよう

にメタクリル樹脂板表面に記入する。

垂直に立てた後の下端部に基準線を記入すること
になっているが,旧規格では水平に置いて作製する

段階で,試料の“下”と規定されていた。そのため,

規定を変更した。

5.10

ス ラ ン

プ試験  B 法

“スランプ試験  B 法”試験方法を規定

可とう性エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を
規定した。

5.11

だ れ 試

“だれ試験”試験方法を規定

エポキシ樹脂モルタルの規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.13

接 着 強

さ試験  A 法

表 18−接着強さ試験  A 法の環境条件及
び養生時間 
試験体作製前の養生

エポキシ樹脂:

23

±2  ℃,

(50±10)%  1 日間

基板:

水中状態

a)

  1 日間

6.4

接着強さ

表 8−接着強さ試験の環境条件及び持続
時間 
接着作業前の養生

特殊条件

湿潤時 
  標準状態

a)

  7 日間後

  水中状態

c)

  1 日間

旧規格では,“試験体作製前の養生”でエポキシ樹

脂及び基板を水中に浸せきすることとなっていた。
そこで,エポキシ樹脂及び基板の試験体作製前の養

生を別々に記述し,基板だけを水中に浸せきするよ

うに改正した。

5.13.5

  試験手順

試験速度は 1.5±0.2 mm/min とする。

6.4.5

試験方法

試験速度 1.5 mm/min で載荷して最大荷
重を求める。

旧規格では,試験速度の精度の記載がないため,精

度を規定した。

5.14

接 着 強

さ試験 B 法

“接着強さ試験 B 法”試験方法を規定

エポキシ樹脂モルタルの規格化に伴い,試験方法を

規定した。

35

A

 6024


2015


36

A 6024

:2015

現行規格(JIS A 6024:2015)

旧規格(JIS A 6024:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

5.15

引 張 接

着性試験

“引張接着性試験”試験方法を規定

可とう性エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.16

引 張 せ

ん断接着強さ
試験

“引張せん断接着強さ試験”試験方法を

規定

含浸接着エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.17

引 張 特

性試験  A 法

∼ 5.26  加 熱
減 量 試 験   A

5.17.3  試験器具”など

a)

成形用型

6.7

引張 強さ

及び引張破壊

伸び

6.7.3

試験体

金型に充てんし,脱型したものとする。

旧規格では,エポキシ樹脂の成形時に“金型”が規

定されていた。しかし,規定された成形精度で成形

が可能であれば,金型以外でも問題がないため,

“成

形用型”に変更した。

5.17

引 張 特

性試験  A 法
∼ 5.18  引 張

特性試験 B 法

引張特性試験  A 法及び B 法に分割。

試験速度の精度規定  5±1 mm/min な
ど。

引張特性試験  B 法に“打抜き刃形を用

いて打ち抜いて,試験体を作製してもよ
い。

”と規定

6.7

引張 強さ

及び引張破壊
伸び

6.7.3

試験体

∼硬質形は JIS K 7162:1994 の 6.(試験
片)に規定する 1A 形が得られる金型に

充てんし,軟質形は JIS K 6251:2004 の

6.

(試験片)に規定するダンベル状 5 号

形(厚さ 2 mm)試験片が得られる金型

に充てんし∼

6.7.4

試験方法

試験速度

硬質形  5 mm/min

軟質形  20 mm/min

引張特性試験の改正点は,次の 3 点である。

a)

旧規格“引張強さ及び引張破壊伸び”を,含浸
接着エポキシ樹脂の規格化に伴い,“引張特性

試験 A 法”及び“引張特性試験 B 法”に分割し

た。

b)

旧規格では,試験速度の精度の記載がないた

め,精度を規定した。

c)

引張特性試験 B 法の試験体の作製時に,成形用
型を使用せず,JIS K 6251 の 7.1(打抜き刃形
及びカッタ)に規定する打抜き刃形を用いて打

ち抜いて,試験体を作製してもよいと規定し
た。

5.19

引 張 特

性試験  C 法

“引張特性試験  C 法”試験方法を規定

可とう性エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.20

曲 げ 強

さ試験  A 法

“曲げ強さ試験  A 法”試験方法を規定

エポキシ樹脂モルタルの規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.21

曲 げ 強

さ試験  B 法

“曲げ強さ試験  B 法”試験方法を規定

パテ状エポキシ樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂の
規格化に伴い,試験方法を規定した。

5.22

圧 縮 強

さ試験  A 法

“試験速度は 10±2 mm/min とする。

”な

6.8

硬質 形エ

ポキシ樹脂の

圧縮強さ

試験速度は 10 mm/min とする。

旧規格では,試験速度の精度の記載がないため,精

度を規定した。

36

A

 6024


2015


37

A 6024

:2015

現行規格(JIS A 6024:2015)

旧規格(JIS A 6024:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

5.23

圧 縮 強

さ試験  B 法

“圧縮強さ試験  B 法”試験方法を規定

エポキシ樹脂モルタルの規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.24

圧 縮 弾

性率試験

“圧縮弾性率試験”試験方法を規定

含浸接着エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.25

硬 化 収

縮率試験

液体の密度 
固体の密度

6.5

硬化収縮

液比重 
固体比重

旧規格では比重と記述されていた。密度へ変更し
た。

5.27

加 熱 減

量試験  B 法

“加熱減量試験  B 法”試験方法を規定

可とう性エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.28

初 期 硬

化性試験

試験速度 2.5±0.2 mm/min

6.3

初期 硬化

試験速度 2.5 mm/min。

旧規格では,試験速度の精度の記載がないため,精

度を規定した。

5.29

密度

“密度”試験方法を規定

可とう性エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を
規定した。

5.30

硬 化 物

密度

“硬化物密度”試験方法を規定

含浸接着エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を

規定した。

5.31

可 使 時

“可使時間”試験方法を規定

含浸接着エポキシ樹脂の規格化に伴い,試験方法を

規定した。

37

A

 6024


2015


38

A 6024

:2015

現行規格(JIS A 6024:2015)

旧規格(JIS A 6024:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

7

表示

エポキシ樹脂の容器には,容易に消えな

い方法で,

表 11 に規定した項目を含む

次の事項を表示しなければならない。

a)

規格番号,種類の名称及び区分/又

は区分の記号

d)

硬化剤の種類(二液形の場合に表
示)

e)

主剤と硬化剤との混合比(二液形の

場合に表示)

f)

正味質量又は容量(g,kg,ml,又

は L)

g)

有効期限

h)

密度(g/cm

3

  23  ℃)(可とう性エ

ポキシ樹脂の場合に表示)

i)

硬化物密度(g/cm

3

  23  ℃)(含浸

接着エポキシ樹脂の場合に表示)

j)

可使時間(分)(含浸接着エポキシ

樹脂の場合に表示)

k)

粘度(mPa・s  23  ℃)

(含浸接着エ

ポキシ樹脂の場合に表示)

l)

初期硬化性(MPa)(注入エポキシ
樹脂及び含浸接着エポキシ樹脂の

場合に表示)

8

表示

エポキシ樹脂の容器には,容易に消えな

い方法で,次の事項を表示しなければな

らない。

a)

規格番号,規格名称,種類の名称及

び/又は種類の記号

d)

硬化剤の種類

e)

主剤と硬化剤との混合比

f)

初期硬化性

g)

正味質量

表示の改正点は,次の 5 点である。

a)  4

種類のエポキシ樹脂材料の規格化に伴い,表

示内容が増えたこと及び種類の名称及び区分
で適用が判別できると判断し,規格名称を除外

した。

b)

一液形が追加されたため,二液形だけ表示が必
要な項目を規定した。

c)

“正味質量又は容量”とし,単位を規定した。

d) 2008

年改正時に有効期限が削除されていたが,

有効期限は表示するべきとの判断によって,規

定した。

e)

密度などエポキシ樹脂の種類に必要な項目に
ついて,表示項目として規定した。

8

取扱い上の

注意事項

SDS

(安全データシート)の削除

9

取扱い注意

事項

エポキシ樹脂の容器,MSDS(製品安全

データシート)

,製品説明書又は取扱説

明書には,次の事項を記載しなければな

らない。

SDS

は,記載内容が法律で規定されているため削除

した。

38

A

 6024


2015