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A 6012

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人建材試験

センター (JTCCM)/アスファルトルーフィング工業会 (ARK)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業

標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産

業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS A 6012 : 1993 は改正され,この規格に置き換

えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


A 6012

:2005

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲  

1

2.

  引用規格  

1

3.

  種類  

1

4.

  品質  

1

5.

  寸法及び製品の単位面積質量  

2

5.1

  寸法  

2

5.2

  寸法及び製品の単位面積質量の表示値に対する許容差  

2

6.

  外観  

2

7.

  試験  

2

7.1

  試験の一般条件  

2

7.2

  寸法の測定  

3

7.3

  外観  

3

7.4

  製品の単位面積質量  

3

7.5

  原反の単位面積質量及び原反に対するアスファルトの浸透率  

3

7.6

  引張強さ  

4

7.7

  耐折り曲げ性  

5

7.8

  加熱減量  

5

7.9

  アスファルト透過時間  

5

8.

  検査  

7

9.

  表示  

7

 


日本工業規格

JIS

 A

6012

:2005

網状アスファルトルーフィング

Woven fabrics asphalt roofings

1.

適用範囲  この規格は,防水工事,防湿工事などに用いる網状アスファルトルーフィング(以下,ル

ーフィングという。

)について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 2207

  石油アスファルト

JIS K 6257

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―熱老化特性の求め方

JIS L 0206

  繊維用語(織物部門)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

3.

種類  種類は,表 による。

  1  種類

種類

原反

備考

合成繊維ルーフィング

合成繊維  (

1

)

天然又は有機合成繊維で作られた粗布(

2

)

(以

下,原反という。

)に,アスファルトを浸透,

付着させたもの。

綿ルーフィング

綿

麻ルーフィング

(

1

)

有機合成繊維が 60 %以上の混紡品を含む。

(

2

)

粗布とは,たて糸,よこ糸に主として 20

s

以下の単糸を使用したあら目の平織物をい

う(JIS L 0206 参照)

 

4.

品質  品質は,7.によって試験を行い,表 の規定に適合しなければならない。

  2  品質

種類

合成繊維ルーフィング

綿ルーフィング

麻ルーフィング

適用試験箇条

製品の単位面積質量 g/m

2

 (

3

) 180

以上

170

以上

160

以上

7.4

原反の単位面積質量 g/m

2

 80

以上

70

以上

70

以上

7.5

原反に対するアスファルトの

浸透率  %

120

以上

130

以上

120

以上

7.5

引張強さ N/cm

120

以上

60

以上

40

以上

7.6

耐折り曲げ性

き裂を生じないこと  き裂を生じないこと  き裂を生じないこと

7.7

加熱減量  %

4.5

 以下

7.8

アスファルト透過時間  秒 30 以下

30

以下

30

以下

7.9

(

3

)

表示値に対して,5.2 の許容差の範囲とする。


2

A 6012

:2005

5.

寸法及び製品の単位面積質量

5.1

寸法  寸法は,受渡当事者間の協定による。

5.2

寸法及び製品の単位面積質量の表示値に対する許容差  寸法は 7.2 によって,及び製品の単位面積質

量は 7.4 によって試験をした場合,表示値に対する許容差は,

表 による。

  3  寸法及び製品の単位面積質量の表示値に対する許容差

長さ

単位面積質量

プラス側は規定しない。  プラス側は規定しない。

プラス側は規定しない。

マイナス側は認めない。  マイナス側は 5 %まで認める。

マイナス側は認めない。

6.

外観  外観は,7.3 によって試験を行い,次の規定に適合しなければならない。

a)

相互に粘着する部分がないこと。

b)

裂けた箇所,しわ及び折れ目がないこと。

c)

織り目が著しく乱れていないこと。

d)

アスファルトの付着が過剰で,網目が著しくふさがっていないこと。

7.

試験

7.1

試験の一般条件

7.1.1

試験場所の温湿度条件並びに試料及び試験片の養生条件  試験場所の温湿度条件並びに試料及び

試験片の養生条件は,次による。

a)

寸法の測定,外観及び製品の単位面積質量の測定の温湿度条件は,JIS Z 8703 に規定する 20  ℃15 級,

65 % 20

級 [20±15  ℃,(65±20) %]  とする。

b)  a) 

以外の試験の温湿度条件は,

特に指定のない限り,

JIS Z 8703

に規定する 20  ℃  2 級,

65 % 20

級 [20

±2  ℃,(65±20) %]  とする。

c)

試料及び試験片の養生時間は,特に指定のない限り試験前 1 時間以上とする。

7.1.2

試料及び試験片の作製  試料及び試験片の作製は,次による。

a)

試料及び試験片の寸法及び個数は,

表 による。

b)

試料及び試験片の採取は,

図 のように行う。ただし,巻きの外側端部から約 1 m は,試験片の採取

部から除く。

  4  試料,試験片の寸法及び個数

試験項目

試験片の

記号

試料及び試験片の寸法

(長手方向×幅方向)mm

個数

製品の単位面積質量

− 1

000

×  全幅 1

原反の単位面積質量

A

      50

×  全幅 1

原反に対するアスファルトの浸透率

引張強さ

長手方向 B

150

× 50

5

幅方向

  B′

  50

× 150

5

耐折り曲げ性

長手方向 C

200

× 25

5

幅方向

  C′

  25

× 200

5

加熱減量 D

300

× 150

2

アスファルト透過時間 E

150

× 150

2


3

A 6012

:2005

  1  試料,試験片の形状及び採取(例)

7.1.3

数値の丸め方  測定値・計算値を丸める場合の数値の丸め方は,JIS Z 8401 による。

7.2

寸法の測定  寸法の測定は,次による。

a)

長さ  長さは,平面に広げた全長の最短部を 0.01 m の単位まで測定する。1 巻中に切断箇所がある場

合は,それぞれの最短部分の長さを同様にして測定し,その和から 0.15 m 減じた長さを 1 巻の長さと

する。

b)

幅  幅は,長手方向の両端付近及び中央付近の 3 か所において 1 mm の単位まで測定し,測定値の平

均値で表す。

7.3

外観  外観は,ルーフィングを平面に広げ,目視によって調べる。

7.4

製品の単位面積質量  製品の単位面積質量は,7.2 で長さ及び幅を測定した後のルーフィングフェル

トの端部から約 1 m を除き,これから全幅にわたって長さ 1 m の試料を長手方向に直角に切り取り,その

試料の長さ及び幅の 3 か所を 1 mm の単位まで測定し,これらの平均値から面積を求めた後,質量を 1 g

の単位まではかり,次の式によって算出する。

A

m

M

=

    (1)

ここに,

M

製品の単位面積質量 (g/m

2

)

m

試料の質量 (g)

A

試料の面積 (m

2

)

7.5

原反の単位面積質量及び原反に対するアスファルトの浸透率

7.5.1

試験機器  試験機器は,次による。

a)

抽出器  抽出器は,フラスコ容量が 500 ml 以上で,抽出器の内径が 30 mm 以上のソックスレー抽出

器又はこれに準じるものとする。

b)

デシケータ  デシケータは,シリカゲル,無水塩化カルシウムなどの乾燥剤を入れたガラス製などの

容器とする。

c)

加熱恒温器  加熱恒温器は,JIS K 6257 の 6.2(試験装置), 7.2(試験装置),又はこれに準じる装置

長手方向(約 2.0  m)

幅方向(全幅)

A

製品の単位面積質量測定用試料

B−1

B

′−

1

B

′−

2

B

′−

3

B−2

B−3

B−4

B−5

B

′−

4

B

′−

5

D−2

D−1

E−1

E−2

C−5

C−4

C−3

C−2

C−1

C’

1

C’

2

C

′−

3

C

′−

4

C

′−

5


4

A 6012

:2005

で,温度 105±3  ℃に調整できるものとする。

7.5.2

試験方法  試験片の長さ及び幅の 3 か所を 1 mm の単位まで測定し,それらの平均値から面積を求

めた後,質量を 0.01 g の単位まではかる。次に,これをトルエンなどの炭化水素系溶剤で抽出器によって,

抽出液が着色しなくなるまでアスファルトを抽出した後,原反を取り出し,室温で溶剤を揮発させ,更に

105

±3  ℃の加熱恒温器中で 1 時間乾燥する。乾燥した原反をデシケータに入れ,室温になるまで冷却した

後,取り出し,その質量を 0.01 g の単位まで手早くはかる。

原反の単位面積質量は,次の式によって算出し,試験片 3 個の平均値で表す。

1

1

1

A

m

M

=

     (2)

ここに,

M

1

原反の単位面積質量 (g/m

2

)

m

1

抽出後の乾燥した原反の質量 (g)

A

1

試験片の面積 (m

2

)

原反に対するアスファルトの浸透率は,次の式によって算出し,試験片 3 個の平均値で表す。

100

1

1

0

×

=

m

m

m

S

    (3)

ここに,

S

原反に対するアスファルトの浸透率

 (%)

m

0

試験片の質量

 (g)

m

1

抽出後の乾燥した原反の質量

 (g)

7.6

引張強さ

7.6.1

試験機器  試験機器は,引張試験機とする。引張試験機は,試験片を一定速度で引っ張り,荷重及

び変位が自動記録できるものとする。

7.6.2

試験方法  試験片の中央部に図 のように短辺と平行に

25 mm

幅を残し,切れ込みを入れ,その

幅を

0.1 mm

の単位まで測定する。つかみ間隔が

75 mm

になるように試験片を引張試験機に取り付け,速

50 mm/min

で試験片が破断するまで引っ張り,最大荷重及び破断時の変位量を求める。引張強さは,次

の式によって算出し,試験片

5

個の平均値で表す。

W

P

T

=

    (4)

ここに,

T

引張強さ

 (N/cm)

P

最大荷重

 (N)

W

試験片の幅

 (cm)

なお,試験片の破断時の伸び率

 (%)

を測定し付記する。破断時の伸び率は,試験片のつかみ間隔を基準

長とし,変位量から,次の式によって算出し,試験片

5

個の平均値で表す。

100

0

×

=

L

L

E

     (5)

ここに,

E

破断時の伸び率

  (

)

L

破断時の変位量

 (mm)

L

0

つかみ間隔

 (mm)


5

A 6012

:2005

  2  引張強さ試験片

7.7

耐折り曲げ性

7.7.1

試験機器  試験機器は,次による。

a

)

マンドレル  マンドレルは,直径

1.6 mm

で長さ

50 mm

以上の鋼製の丸棒とする。

b

)

恒温水槽  恒温水槽は,温度を

0

℃±

1

℃に調節できるものとする。

7.7.2

試験方法  試験片を

0

℃±

1

℃に調節した恒温水槽に約

15

分間浸せきした後,取り出し,直ちに

マンドレルに当てて

2

秒間に

180

度折り曲げ,更に

2

秒間で反対側に折り返し,き裂が生じるか否かを調

べる。

7.8

加熱減量

7.8.1

試験機器  試験機器は,次による。

a

)

デシケータ  デシケータは,7.5.1 

b

)

による。

b

)

加熱恒温器  加熱恒温器は,7.5.1 

c

)

による。

7.8.2

試験方法  試験片の質量を

0.1 g

の単位まで測定した後,

105

±

3

℃の加熱恒温器内で

5

時間加熱し

た後,試験片をデシケ−タに入れ,常温まで冷却した後,再度,質量を

0.1 g

の単位まではかる。加熱減量

は,次の式によって算出し,試験片

2

個の平均値で表す。

100

4

4

3

×

=

m

m

m

D

    (6)

ここに,

D

加熱減量

  (

)

m

3

加熱処理前の試験片の質量

 (g)

m

4

加熱処理後の試験片の質量

 (g)

7.9

アスファルト透過時間

単位

mm

引張り方向

引張り方向


6

A 6012

:2005

7.9.1

試験機器  試験機器は,アスファルト透過時間測定装置とする。アスファルト透過時間測定装置は,

図 のような内径

100 mm

の円筒及び内径

100 mm

の穴のある架台から構成されたものとする。

7.9.2

試験方法  あらかじめ JIS K 2207 の 4.(種類)に規定する防水工事用アスファルト

3

種によって,

厚さが

1 mm

で一辺の長さが約

150 mm

の正方形のアスファルトシートを作製しておく。次に,

図 のよ

うに試験片及びアスファルトシートをアスファルト透過時間測定装置の架台と円筒との間に架台の穴と円

筒の内径が一致するように挟み,架台が水平になるように調整する。次に,

250

±

3

℃に溶融した

400 ml

の JIS K 2207

の 4.  に規定する防水工事用アスファルト

3

種を円筒内に一気に流し込み,試験片からアス

ファルトを透過させる。流し込みが終わってから円筒内の

図 の標識が現れるまでの時間を

1

秒の単位ま

で測定する。

  3  アスファルト透過時間測定装置(例)

円筒(黄銅又は鋼製)

アスファルトシート

単位

mm


7

A 6012

:2005

8.

検査  検査は,7.  によって試験を行い,4.5.  及び 6.  の規定によって合否を決定する。

なお,検査は合理的な抜取検査によって行うことができる。

9.

表示  製品には

1

巻ごとに,包装の見やすい箇所に,次の事項を表示しなければならない。

a

)

種類

b

)

長さ,幅及び製品の単位面積質量

c

)

製造年月日又はその略号

d

)

製造業者名又はその略号

e

)

製造工場名又はその略号