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(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,硬質塩化ビニール

板協会(PSMAJ)/日本プラスチック工業連盟(JPIF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具

して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正

した日本工業規格である。

これによって,JIS A 5702:1993 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


A 5702

:2007

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類

1

3.1

  網の有無及び厚さによる区分

1

3.2

  形状による区分

1

4.

  品質

1

4.1

  外観

1

4.2

  曲げ強さ及び衝撃強さ

1

5.

  形状・寸法及び許容差

2

6.

  質量

3

7.

  材料

3

7.1

  樹脂

3

7.2

  ガラス網

3

8.

  試験方法

3

8.1

  試験条件

3

8.2

  寸法・質量の測定

3

8.3

  曲げ試験

5

8.4

  衝撃試験

6

9.

  検査

7

10.

  製品の呼び方

7

11.

  表示

8

12.

  取扱い上の注意事項

8

 


日本工業規格

JIS

 A

5702

:2007

硬質塩化ビニル波板

Rigid PVC corrugated sheets

1.

適用範囲  この規格は,主に建築物に用いる硬質塩化ビニル波板(以下,波板という。)について規定

する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS K 7100

  プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気

JIS K 7211-1

  プラスチック−硬質プラスチックのパンクチャー衝撃試験方法−第 1 部:非計装化衝撃

試験

JIS R 3413

  ガラス糸

3.

種類

3.1

網の有無及び厚さによる区分  網の有無及び厚さによって,表 のとおり区分する。

  1  網の有無及び材料による区分

単位  mm

条件

種類

網の有無

厚さの呼び寸法

2

網なし 0.8,1.0,1.5

4

ガラス網入り 0.9

備考  種類を表示する際には“号”を省略してもよい。

3.2

形状による区分  形状によって,表 のとおり区分する。

  2  形状による区分

単位  mm

種類

ピッチ(p)

32

約 32

63

約 63

76

約 76

備考  種類を表示する際には“波”を省略してもよい。

4.

品質

4.1

外観  波板には使用上有害なきず,異物の混入などの欠点があってはならない。

4.2

曲げ強さ及び衝撃強さ  曲げ強さ及び衝撃強さは,8.3 及び 8.4 によって試験を行い,表 の規定に

適合しなければならない。


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A 5702

:2007

  3  曲げ強さ及び衝撃強さ

試験項目

性能

適応試験項目

形状

厚さ(mm) たわみ mm (

1

)

0.8

0.9

70

以下

32

1.0 60

以下

1.0 80

以下

63

1.5 40

以下

曲げ強さ

76

波 1.0

80

以下

8.3 

衝撃強さ

裏面に達する穴が生じないこと

8.4 

注(

1

)

たわみ量(mm)=試験片の実測たわみ(mm)×[試験片の幅(mm)/720 mm] 

5.

形状・寸法及び許容差

5.1

形状・寸法は,8.2 の試験を行ったとき,

表 及び図 による。

5.2

寸法の許容差は,8.2 の試験を行ったとき,

表 のとおりとする。

  4  形状及び寸法

単位  mm

種類

長さ  l

幅  w

厚さ  t

1

t

2

谷の深さ  h

山数(参考)

32

波 655

0.8

0.9

1.0

 9

20.5

63

波 720

1.0

1.5

15

18

11.5

76

1 820

2 120

2 420

2 730

3 030

3 640

720 1.0  18

9.5

備考  上記以外の製品の長さ及び幅は,受渡当事者間の協定によって定めてもよい。

  1  波板の形状


3

A 5702

:2007

  5  寸法の許容差

単位  mm

許容差

寸法又は種類

2

4

3 640

以下のもの +20

−5

長さ

3 640

を超えるもの

マイナス側の許容差を認めない

655

720

+20 
−10

0.8

±0.2

0.9

±0.2

1.0

厚さ

1.5

±0.25

32

±2

63

+3

−2

谷の深さ

76

±3

6.

質量  波板の質量は,8.2.4 の試験を行ったとき,表 による。

  6  質量

単位  kg 

32

波 63 波 76 波

厚さの呼び寸法

(mm)

1 820

×655 1

820

×720 1

820

×720

0.8 1.45

以上

0.9 1.52

以上

1.0 1.70

以上 1.80 以上 1.80 以上

1.5

− 2.70 以上

7.

材料

7.1

樹脂  波板の製造に使用する樹脂は,塩化ビニル樹脂とする。

7.2

ガラス網  ガラス網は,JIS R 3413 の規定に適合する糸又はこれと同等以上の品質をもつもので,

縦:ECG150-1/0,横:ECG75-1/0 を縦・横とも 1.4 本/10 mm 以上に構成されたものとする。

8.

試験方法

8.1

試験条件

8.1.1

試験場所の温度状態  通常,JIS K 7100 の標準雰囲気の級別 3 級(23±5  ℃)とする。

8.1.2

試験結果の数値の表し方  試験結果は,規定の数値より 1 けた下の位まで求める。

8.1.3

試験体  試験体は,製品を用いる。

8.2

寸法・質量の測定

8.2.1

長さ及び幅  長さ及び幅の測定は,次による。

a)

装置  JIS B 7512 の 1 級又はこれと同等以上の精度をもつものを用いる。

b)

操作  試験体を剛性のある平滑な台上に載せる。図 に示すように,長さは l

1

及び l

2

を測定し,幅は

w

1

w

2

いずれか一方と w

3

を測定する。測定は 1 mm まで行い,1 mm 未満は切り捨てる。


4

A 5702

:2007

  2  長さ及び幅の測定箇所

8.2.2

厚さ  厚さの測定は,次による。

a)

装置  1/20 mm 以上の精度をもつ測定器を用いる。

b)

操作  図 に示すように,長さ方向の端から 10 mm 以上内側に入った幅方向の両端部の山及び谷並び

に中央部の山及び谷の合計 6 点の厚さを測定する。

  3  厚さの測定箇所


5

A 5702

:2007

8.2.3

谷の深さ  谷の深さの測定は,次による。

a)

装置  1/10 mm 以上の精度をもつ測定器を用いる。

b)

操作  図 に示すように,幅方向の任意の一端から二つ目の谷及び中央部の谷の 2 か所を測定する。

  4  谷の深さの測定箇所

8.2.4

質量  質量の測定は,次による。

a)

装置  最小目盛 10 g 以下の精度をもつひょう量器を用いる。

b)

試験体  試験体の長さは,1 820 mm を超えるものは 1 820 mm に裁断する。

c)

操作  試験体 1 枚を静かにひょう量器に載せて,その質量を測定する。

8.3

曲げ試験  曲げ試験は,次による。

a)

装置  図 に示すものとし,試験体の支持及び荷重をかけるための丸鋼又は鋼管は,直径 30 mm のも

のとする。

b)

試験体  試験体の長さは,1 820 mm を超えるものは 1 820 mm に切断する。

c)

操作  試験体の長さ方向に,表 に示すスパンで支持する(図 参照)。スパンの中央に丸鋼又は鋼管

を載せ,それを介して

表 に示す荷重を静かにかける。そのときの幅方向の中央部のたわみ又は幅方

向の両端のたわみを測定する。ただし,両端のたわみを測定した場合は,その平均値とする。

  7  曲げ試験条件

試験条件

種類

厚さ

mm

支持スパン  mm

荷重  N

0.8

0.9

300

32

1.0

500

400

63

波 1.0

1.5

76

波 1.0

800 400


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A 5702

:2007

  5  曲げ強さ試験装置

8.4

衝撃試験  衝撃試験は,次による。

a)

装置  試験架台及びストライカは,図 に示すものとする。試験体を支持する丸鋼又は鋼管は,直径

約 30 mm のものとして,ストライカは JIS K 7211-1 に規定するなす形ストライカとする。

b)

試験体  試験体の長さ 1 820 mm を超えるものは 1 820 mm に切断する。

c)

操作  試験体の長さ方向の中央部をスパン 500 mm で支持する。スパン及び試験片の幅の中央にもっ

とも近い波の山頂に,

表 に示す条件でストライカを落下させ,その異常を調べる。

単位 mm


7

A 5702

:2007

単位  mm

  6  衝撃試験装置

  8  衝撃試験条件 

試験条件

種類

厚さ

mm

質量

kg

落下高さ

mm

0.8 2.0

1

800

0.9 1.0

1

600

32

1.0 2.0

1

800

63

波 1.0

1.5

2.0 1

800

76

波 1.0  2.0

1

800

9.

検査  検査は,品質,形状,寸法及び質量について行い,4.5.6.及び 7.に適合しなければならない。

なお,検査は,合理的な抜取方式を用いる。

10.

製品の呼び方  波板の呼び方は,規格名称又はその略称,種類,及び寸法による。

(規格名称)

(網の有無及び厚さによる区分)

(形状による区分)

(寸法)

長さ×幅×厚さ

硬質塩化ビニル波板

4

号 32 波 1

820

×655×0.9

ストライカ


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A 5702

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11.

表示  波板には,次の事項を製品又は包装ごとにその見やすいところに表示しなければならない。た

だし,受渡当事者間の協定によるものについては,c)の表示を省略してもよい。

a)

規格名称若しくはその略称又は日本工業規格番号

b)

種類(網の有無及び厚さによる区分並びに形状による区分による。

  なお,種類を表示する際には“号”  及び“波”を省略してもよい。

c)

寸法(長さ×幅×厚さ)

(ただし,幅は省略してもよい。

d)

  製造年月又はその略号

e)

  製造業者名又はその略号

参考  表示例

1.  硬質塩化ビニル波板  4 号  32 波  1 820×655×0.9

2.  塩ビ波板−4−32−1 820×655×0.9

3.  JIS A 5702−4−32−1 820×0.9

4.  塩ビ波板−4−32−0.9  1 820 mm

12.

取扱い上の注意事項  波板のカタログなどには,少なくとも次の項目について,注意事項を記載しな

ければならない。

a)

熱変形についての注意

b)

寒冷時の衝撃に対する注意