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日本工業規格

JIS

 A

5532

-1994

浴槽

Bathtubs

1.

適用範囲  この規格は,浴槽について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,付表1に示す。

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考値である。

2.

用語の定義  この規格に用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1)

上縁面  浴槽の最上部でフラットな面の部分。

(2)

エプロン  上縁面から浴槽の下方を覆うためのもので,別に設けたもの,又は浴槽と一体成型された

垂下長さが 150mm 以上の部分。

(3)

底面  浴槽内部の底。

(4)

保温材  保温性を向上させるために,浴槽の外側面に取り付けられたもの。

(5)

見えがかり面  取付け後も目につく面。

(6)

見えがくれ面  取付け後容易に目につかない面。

(7) 

壁付面  壁面に接する上縁部又は垂下部。

(8)

排水口  湯水を排水するため設けられた穴。

(9)

排水栓  湯水の排水を調節する部分。

(10)

オーバーフロー口  上縁からの溢(いっ)水を防ぐために浴槽内側面の上部に設けられた排水口。

3.

各部の名称  浴槽の各部の名称を,図 に示す。


2

A 5532-1994

図 1  浴槽の各部の名称(例図)

4.

種類  浴槽の種類は,(1)及び(2)によって区分する。

(1)

材質による区分  材質による区分は,表 のとおりとする。

表 1  材質による区分

材質

記号

備考

鋳鉄ほうろう CE

鋳鉄製の浴槽本体の表面にほうろう処理を施したもの

鋼板ほうろう SE

鋼板製の浴槽本体の表面にほうろう処理を施したもの

ステンレス鋼板 SU

浴槽本体がステンレス鋼板製のもの

熱硬化性プラスチック TS

浴槽本体が熱硬化性プラスチック製のもの

(

1

)

(

1

)

浴槽本体がガラス繊維強化ポリエステル製のものも含む。

(2)

設置方法による区分  設置方法による区分は,表 のとおりとする。

表 2  設置方法による区分

設置方法

記号

備考

据置き形 S

浴室内の壁面又は床面に埋め込まれることなく自由に設置で

きるもの

埋込み形 B

浴室内の壁面又は床面に埋め込まれるもので,浴室内で位置が

指定されるもの

5.

品質

5.1

外観  浴槽及び附属品は,著しい変形,きず,欠け,ひび割れなどがあってはならない。

また,人体に接触する面は滑らかで,使用上有害な欠点があってはならない。

5.2

性能  浴槽及び附属品は,8.によって試験を行い,表 の規定に適合しなければならない。


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A 5532-1994

表 3  浴槽の性能

性能項目

性能

エプロン面の変形

中央部のたわみは,10mm 以内であること。

満水時の変形

排水口部及び上縁面中央部のたわみは,4 か所とも 2mm 以内であること。

砂袋衝撃

底部の表面にひび割れ,その他使用上有害な欠陥が生じないこと。

落球衝撃

表面にひび割れが生じないこと。

煮沸

表面にひび割れ,泡又は著しい変色,退色を生じないこと。

載荷

底面及び上縁面の載荷とも表面にひび割れ,はく離を生じないこと。

止水

漏水量は,試験 A : 0.03l/h 以内,試験 B 及び試験 C : 0.3l/h 以内であること。

また,取付け部から漏水が生じないこと。

汚染

汚染回復率 85%以上であること。

溶接部の状態

割れ,ピンホールその他使用上有害な欠陥が認められないこと。

保温

湯温降下は,2 時間で 5℃以内であること

(

2

)

ピンホール検出

ピンホールがないこと。

はく離,ひび割れ

はく離,ひび割れ,泡,欠けを生じないこと。

耐熱

ひび割れ,はく離がないこと。

密着性

はく離を生じないこと。

耐酸

鉛筆の線マークが残ったり,著しい光沢変化

(

3

)

が生じないこと。

耐アルカリ

変色又は鉛筆の線マークが残らないこと。

排水器具の引張強さ 200N

{20.3kgf}

で鎖,接続リングなどの破損,変形が生じないこと。

(

2

)

洋風浴槽は除く。

(

3

)

著しい光沢変化とは,JIS R 4301 の 5.9(耐酸試験)の

表 の B 級以上とする。

6.

寸法

6.1

浴槽の寸法  浴槽の各寸法は,表 の範囲から設定し,その製作寸法に対する許容差は,±5mm と

する。ただし,鋳鉄ほうろう浴槽の許容差は,±7mm とする。

表 4  浴槽の寸法

寸法  mm

呼び

長さ  (L)

幅  (W)

内のり深さ  (d)

参考

容量  (

λ

)

  8

    790

∼  850

640

∼750 550∼650 180 以上

  9

    890

∼  950

690

∼800 550∼650 200 以上

10

    990

∼1 050

690

∼800 500∼650 220 以上

11

1 090

∼1 150

690

∼800 450∼650 220 以上

12

1 190

∼1 250

690

∼800 450∼650 230 以上

13

1 290

∼1 350

690

∼900 450∼650 150 以上

14

1 390

∼1 450

690

∼900 400∼600 160 以上

15

1 490

∼1 550

690

∼950 400∼550 160 以上

16

1 590

∼1 650

690

∼950 400∼550 160 以上

備考1.  内のり深さ  (d)  の寸法は,排水口付近の内のり深さをいう。

2.

容量は満水容量とする。ただし,オーバーフロー口のあるも
のは,あふれ面までの容量とする。

3.

表 以外の寸法については,受渡当事者間の協定による。


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図 2  浴槽の寸法位置(例)

図 3  埋込み形浴槽の取付け位置

備考  モデュール寸法  (Lm/Wm)  及び排水口からの位置 (a, b) は,構成材基準面からの指示による。


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A 5532-1994

7.

材料

7.1

浴槽  浴槽本体及びエプロンに用いる材料は,表 のとおりとする。表 以外の材料を用いる場合

はそれぞれの浴槽の性能をもち,耐熱性及び耐久性のあるものとする。

表 5  浴槽の材料

材質

浴槽の種類

浴槽本体

エプロン

JIS G 5501

JIS G 3133

JIS G 3141

鋳鉄ほうろう

JIS K 6744

鋼板ほうろう

JIS G 3133

JIS G 3133

ステンレス鋼板

JIS G 4305

JIS G 3133

JIS G 4305

JIS K 6744

JIS K 6919

JIS H 4000

JIS R 3411

JIS K 6744

JIS R 3412

JIS K 6747

JIS R 3413

JIS K 6919

JIS R 3414

JIS R 3412

JIS R 3415

JIS R 3413

JIS R 3416

JIS R 3414

JIS R 3417

JIS R 3415

JIS R 3416

熱硬化性プラスチッ

JIS R 3417

7.2

附属品  附属品(排水器具など)に用いる材料は,使用上十分に耐えられる強度,耐熱性,耐久性

などをもつものでなければならない。

8.

試験方法  浴槽及び附属品の試験方法は,JIS A 1718 による。

9.

検査  浴槽及び排水器具は,外観,性能及び寸法について行い,5.及び 6.の規定に適合しなければな

らない。

なお,検査は合理的な抜取方式によってもよい。

10.

製品の呼び方  製品の呼び方は,次の例による。ただし,長さ,幅及び内のり深さは省略してもよい。

11.

表示  製品には,少なくとも次の事項を容易に消えない方法で,見やすい箇所に表示する。


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A 5532-1994

(1)

種類

(2)

寸法(ただし,長さ,幅,内のり深さは省略してもよい。

(3)

製造業者名又はその略号

(4)

製造年月又はその略号

12.

取扱い上の注意事項  取扱説明書には,少なくとも次の事項について記載する。

(1)

排水器具の取扱い,水位の確認などの注意

(2)

衝撃に対する注意

(3)

湯温に対する注意

(4)

清掃時の注意

(5)

据付け上の注意

付表 1  引用規格

JIS A 1718

  浴槽の性能試験方法

JIS G 3133

  ほうろう用脱炭鋼板及び鋼帯

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS K 6744

  ポリ塩化ビニル被覆金属板

JIS K 6747

  ポリプロピレン成形材料

JIS K 6919

  繊維強化プラスチック用液状不飽和ポリエステル樹脂

JIS R 3411

  ガラスチョップドストランドマット

JIS R 3412

  ガラスロービング

JIS R 3413

  ガラス糸

JIS R 3414

  ガラスクロス

JIS R 3415

  ガラステープ

JIS R 3416

  処理ガラスクロス

JIS R 3417

  ガラスロービングクロス

JIS R 4301

  ほうろう製品の品質基準


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A 5532-1994

JIS A 5532

(浴槽)原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

坂  田  種  男

坂田研究室

社  本  孝  夫

建設省住宅局

高  松      明

通商産業省生活産業局

服  部  幹  雄

工業技術院標準部

伊  藤  龍  信

財団法人ベターリビング

門      宏  一

財団法人化学品検査協会

塚  野      隆

財団法人高分子素材センター

黒  木  勝  也

財団法人日本規格協会

乙  黒  利  和

財団法人建材試験センター

岩  井  幸  三

建設省大臣官房官庁営繕部

齋  藤  恵  則

住宅・都市整備公団建築部

佐  野  敏  江

主婦連合会

則  岡  靖  之

東京ガス株式会社

田  中  常  雄

社団法人日本住宅設備システム協会(松下電工株式会社)

竹  原  信  雄

社団法人日本空気調和衛生工事業協会

(株式会社西原衛生工業所)

村  田  正  治

日本樹脂浴槽工業会(日立化成工業株式会社)

泉      和  夫

キッチンバス工業会(株式会社和光製作所)

小  柳  卓  治

社団法人強化プラスチック協会(株式会社 INAX)

一  好      守

社団法人日本琺瑯工業会(東陶機器株式会社)

(事務局)

関  根  茂  夫

財団法人建材試験センター