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日本工業規格

JIS

 A

5506

-1995

下水道用マンホールふた

Manhole covers for sewerage works

1.  適用範囲  この規格は,下水道に使用するマンホールのふた及び枠(以下,マンホールふたという。)

について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0405  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0407  鋳鉄品普通許容差

JIS B 7503  ダイヤルゲージ

JIS G 3112  鉄筋コンクリート用棒鋼

JIS G 3532  鉄線

JIS G 5501  ねずみ鋳鉄品

JIS G 5502  球状黒鉛鋳鉄品

JIS R 5210  ポルトランドセメント

JIS R 5211  高炉セメント

JIS R 5212  シリカセメント

JIS R 5213  フライアッシュセメント

2.  種類  マンホールふたの種類は,表 のとおりとする。

表 1  種類

種類

主な使用場所

ねずみ鋳鉄ふた

球状黒鉛鋳鉄ふた

道路一般

鉄筋コンクリートふた

歩道

3.  品質 
3.1

外観  ふたは,有害なきずがなく,外観がよくなくてはならない。

3.2

荷重強さ  ふたは,8.に規定する荷重試験を行ったとき,次の規定に適合しなければならない。

(1)  ねずみ鋳鉄ふた及び球状黒鉛鋳鉄ふたは,表 に示す試験荷重を加えたときのたわみ,及び荷重を取

り去ったときの残留たわみが

表 の規定値以下でなければならない。

(2)  鉄筋コンクリートふたは,表 に示す試験荷重に耐え,ひび割れが生じてはならない。



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表 2  荷重強さ

種類

試験荷重  kN

たわみ  mm

残留たわみ  mm

ねずみ鋳鉄ふた

球状黒鉛鋳鉄ふた

210 2.2 以下 0.1 以下

鉄筋コンクリートふた

65 異常がないこと

4.  構造・機能 
4.1

がたつき防止  ふたと枠の接触面には,がたつきがあってはならない。

また,ねずみ鋳鉄ふた及び球状黒鉛鋳鉄ふたは,平受け,こう配受けなどのいずれにおいても,ふたと

枠との接触面を機械加工しなければならない。

4.2

ふたの逸脱防止  ふたの逸脱防止のため,ふたと枠とを連結する,ちょう番,鎖などを設けるもの

とする。ただし,設置される場所によっては,省略することができる。

5.  形状,寸法及び寸法の許容差  ふたと枠の形状,寸法及び寸法の許容差は,付図 1のとおりとする。

明示していない許容差は,JIS B 0407 の並級以上及び JIS B 0405 の m(中級)以上とする。

6.  材料 
6.1

ねずみ鋳鉄ふた  ねずみ鋳鉄は,JIS G 5501 に規定する機械的性質をもち,3 種 (FC200),4 種

(FC250)  又は 5 種 (FC300) の材質とする。

6.2

球状黒鉛鋳鉄ふた  球状黒鉛鋳鉄は,JIS G 5502 に規定する機械的性質をもち,3 種 (FCD500),4

種 (FCD600) 又は 5 種 (FCD700) の材質とする。

6.3

鉄筋コンクリートふた  鉄筋コンクリートふたは,次のとおりとする。

(1)  鉄筋は,JIS G 3112 に適合するもの,及び JIS G 3532 に規定する普通鉄線又は溶接金網用鉄線とする。

(2)  鋳鉄部は,JIS G 5501 に規定する機械的材質をもち,2 種 (FC150) 又は 3 種 (FC200) の材質とする。

(3)  セメントは,JIS R 5210JIS R 5211JIS R 5212 又は JIS R 5213 に適合するものとする。

(4)  骨材は,清浄,堅硬,耐久的で,適当な粒度をもち,ごみ,泥,薄い石片,細長い石片,有機不純物,

塩化物などを有害量含んでいてはならない。

(5)  コンクリートの圧縮強度は,30N/mm

2

以上でなければならない。

7.  塗装 
7.1

ねずみ鋳鉄ふた及び球状黒鉛鋳鉄ふた  ねずみ鋳鉄ふた及び球状黒鉛鋳鉄ふたは,内外面を清掃し

た後,乾燥が速やかで,密着性に富み,防食性及び耐候性に優れた塗料で塗装しなければならない。

7.2

鉄筋コンクリートふた  鉄筋コンクリートふたの鋳鉄部は,表面を清掃した後,7.1 と同質の塗装を

施すものとする。

8.  荷重試験方法 
8.1

ねずみ鋳鉄ふた及び球状黒鉛鋳鉄ふた  図 のように,供試体をがたつきがないように試験機定盤

上に載せ,ふたの上部中心に厚さ 6mm の良質のゴム板(中央

φ

50mm 以下穴明)を載せ,更にその上に長

さ 500mm,幅 200mm,厚さ 50mm の鉄製載荷板(中央

φ

50mm 以下穴明)を置き,更にその上に鉄製やぐ

らを置き,その間に JIS B 7503 に規定する目量 0.01mm のダイヤルゲージを針がふた中央に接触するよう


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に両端をマグネットベースで固定して支持する。ダイヤルゲージの目盛を 0 にセットした後,一様な速さ

で 5 分間以内に鉛直方向に荷重を

表 の試験荷重に達するまで加え,1 分間静置した後,静置後のたわみ

及び荷重を取り去ったときの残留たわみを測定する。

なお,こう配受けのふたは,試験前にあらかじめ荷重(試験荷重と同一荷重)を加え,食い込み状態に

してから試験を行う。

図 1  荷重試験装置(ねずみ鋳鉄ふた及び球状黒鉛鋳鉄ふた用)

8.2

鉄筋コンクリートふた  図 のように,供試体をがたつきがないように試験機定盤上に載せ,ふた

の上部中心に厚さ 6mm のゴム板,更にその上に長さ 500mm,幅 200mm,厚さ 50mm の鉄製載荷板を置き,

一様な速さで 5 分間以内に鉛直方向に荷重を

表 の試験荷重に達するまで加え,1 分間静置した後の異常

の有無を調べる。



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図 2  荷重試験装置(鉄筋コンクリートふた用)

9.  検査 
9.1

検査の種類と検査項目  検査は,形式検査(

1

),受渡検査(

2

)とに区分し,検査の項目は,それぞれ次

のとおりとする。

なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。

(

1

)  製品の品質が,設計で示したすべての特性を満足するかどうかを判断するための検査。

(

2

)  既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しに際して,必要と認める特

性が満足するものであるかどうかを判断するための検査。

(1)  形式検査項目

(a)  外観検査

(b)  形状・寸法検査

(c)  構造・機能検査

(d)  荷重検査

(2)  受渡検査項目


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(a)  外観検査

(b)  形状・寸法検査

(c)  荷重検査

9.2

検査方法

9.2.1

外観検査  外観検査は,目視によって行い,3.1 の規定に適合すれば合格とする。

9.2.2

形状・寸法検査  形状・寸法検査は,5.の規定に適合すれば合格とする。

9.2.3

構造・機能検査  構造・機能検査は,4.の規定に適合すれば合格とする。

9.2.4

荷重検査  荷重検査は,8.の試験を行い,3.2 の規定に適合すれば合格とする。

10.  表示  ふたには,裏面に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。 
(1)  材質記号(鉄筋コンクリートのふたを除く。)

(2)  製造業者名又はその略号

(3)  製造年又はその略号



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付図 1  ねずみ鋳鉄のふた(平受け形)

備考1.  断面 A-A'の(

1

)の寸法は,3種 (FC200) の材質のものに適用し,4種

(FC250)  及び5種 (FC300) の材質のものは,これによらなくてもよい。 

2.  模様,紋章座及びガス抜き孔は,参考として示したもので規格の一部で

はない。


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付図 2  球状黒鉛鋳鉄のふた(平受け形)

備考1.  断面 A-A'の(

1

)の寸法は,3種 (FCD500) の材質のものに適用し,4種

(FCD600)  及び5種 (FCD700) の材質のものは,これによらなくてもよ
い。

2.  模様,紋章座及びガス抜き孔は,参考として示したもので規格の一部で

はない。



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付図 3  ねずみ鋳鉄の枠及び球状黒鉛鋳鉄の枠(平受け形)

備考1.  アンカーボルト用穴以外に,ずれ止めを設けてもよい。

2.  断面 A-A'の肉厚については,ねずみ鋳鉄品の 3 種 (FC200) の材質のものに適用し,ねず

み鋳鉄品の 4 種 (FC250) 及び 5 種 (FC300),球状黒鉛鋳鉄品の 3 種 (FCD500),4 種 
(FCD600)  及び 5 種 (FCD700) の材質のものは,これによらなくてもよい。


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A 5506-1995

付図 4  球状黒鉛鋳鉄のふた(こう配受け形)

備考1.  断面 A-A'の

φ

寸法は,原則として610mm から650mm までの範囲とする。

2.  断面 A-A'の(

1

)の寸法は,3 種 (FCD500) の材質のものに適用し,4 種 (FCD600) 及び 5

種 (FCD700) の材質のものは,これによらなくてもよい。

3.  断面 A-A'の(

2

)の 寸法は,ふたを枠にかん合し,3.2 に規定する試験荷重を加えたとき

に,ふたの加工底面と枠のたな部上面との間にすきまを生じるよう設定しなければなら
ない。

4.  断面 A-A'の(

3

)の角度

θ

は,ふたが枠に食い込むように設定しなければならない。

5.  模様,紋章座及びガス抜き孔は,参考として示したもので規格の一部ではない。


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A 5506-1995

付図 5  球状黒鉛鋳鉄の枠(こう配受け形)

備考1.  断面 A-A'の

φ

寸法は,原則として610mm から650mm までの範囲とする。

2.  アンカーボルト用穴以外に,ずれ止めを設けてもよい。 
3.  断面 A-A'の(

1

)の H'寸法は,ふたを枠にかん合し,3.2 に規定する試験荷重を加えたときに,

ふたの加工底面と枠のたな部上面との間にすきまを生じるよう設定しなければならない。

4.  断面 A-A'の(

2

)の角度

θは,ふたが枠に食い込むように設定しなければならない。

5.  断面 A-A'の肉厚については,3 種 (FCD500) の材質のものに適用し,4 種 (FCD600) 及び

5 種 (FCD700) の材質のものは,これによらなくてもよい。


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付図 6  鉄筋コンクリートのふた

備考  紋章座及びガス抜き孔は,参考として示したもので規格の一部ではない。


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付図 7  鉄筋コンクリートの枠


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JIS A 5506  改正原案調査作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

永  田  伸  之

日本大学生産工学部

安  中  徳  二

建設省都市局下水道部

竹田原  昇  司

通商産業省機械情報産業局

高  木  譲  一

工業技術院標準部

西  口      勇

社団法人日本下水道協会

鈴  木  宣  郎

東京都下水道局

峰      輝  久

横浜市水道局

岡  部  三  郎

川崎市下水道局

高  橋  忠  正

横須賀市下水道部

嶋  田  和  則

埼玉県住宅都市部

田  中      博

日之出水道機器株式会社

田  坂  博  生

長島鋳物株式会社

泉  田      栄

日豊金属工業株式会社

山  田  敬  吉

日本グラウンドマンホール工業会

鎌  田  矩  夫

全国コンクリート製品協会

(事務局)

柴  谷  貞  夫

日本グラウンドマンホール工業会

藤  原      昇

日本グラウンドマンホール工業会