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A 5416

:2016

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  種類

3

4.1

  厚形パネル

3

4.2

  薄形パネル

3

5

  品質

3

5.1

  ALC の品質

3

5.2

  ALC パネルの品質

4

6

  寸法及び許容差

5

6.1

  厚形パネルの寸法

5

6.2

  薄形パネルの寸法

6

6.3

  ALC パネルの寸法許容差

6

6.4

  コーナーパネルの直角度

7

7

  材料

7

7.1

  原料

7

7.2

  補強材

7

7.3

  埋設部品

8

7.4

  防せい材

8

8

  製造

8

9

  試験

8

9.1

  試験体の大きさ及び数

8

9.2

  ALC の圧縮強度及び密度試験

9

9.3

  ALC の乾燥収縮率試験

10

9.4

  防せい性能試験

11

9.5

  ALC パネルの曲げ強さ試験

13

9.6

  埋設部品の引抜き強さ試験

16

9.7

  ALC パネルの断熱性能試験

16

9.8

  ALC パネルの寸法測定試験

17

10

  検査

19

11

  表示

20

11.1

  厚形パネルの表示

20

11.2

  薄形パネルの表示

20

附属書 A(参考)代表的薄形パネル

21

附属書 B(参考)埋設部品の引抜き強さ試験装置

22


A 5416

:2016  目次

(2)

ページ

附属書 C(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表

24


A 5416

:2016

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,ALC 協会及び一般

財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS A 

5416:2007

は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 29 年 8 月 21 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS A 5416:2007 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

5416

:2016

軽量気泡コンクリートパネル(ALC パネル)

Autoclaved lightweight aerated concrete panels

1

適用範囲

この規格は,石灰質原料及びけい酸質原料を主原料とし,オートクレーブ養生した軽量気泡コンクリー

ト(以下,ALC という。

)に鉄筋などの補強材を埋め込んだ,主に建築物に用いるパネル(以下,ALC パ

ネルという。

)について規定する。

なお,技術上重要な改正に関する旧規格との対比を,

附属書 に示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1129-3

  モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法−第 3 部:ダイヤルゲージ方法

JIS A 1420

  建築用構成材の断熱性測定方法−校正熱箱法及び保護熱箱法

JIS A 5505

  メタルラス

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS B 7516

  金属製直尺

JIS B 7524

  すきまゲージ

JIS B 7526

  直角定規

JIS B 7534

  金属製角度直尺

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3113

  自動車構造用熱間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3131

  熱間圧延軟鋼板及び鋼帯

JIS G 3445

  機械構造用炭素鋼鋼管

JIS G 3507-2

  冷間圧造用炭素鋼−第 2 部:線

JIS G 3532

  鉄線

JIS G 3551

  溶接金網及び鉄筋格子

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

厚形パネル

厚さ 75 mm 以上,200 mm 以下で,外壁・間仕切壁・屋根版・床版に用いる ALC パネル。


2

A 5416

:2016

3.2

薄形パネル

厚さ 35 mm 以上,75 mm 未満の ALC パネル。

3.3

一般パネル

小口面の形状が四角形の ALC パネル(

図 1∼図 参照)。

3.4

コーナーパネル

小口面の形状が L 形で,その角度は直角で,主として建築物の出隅部・入隅部に用いる ALC パネル(

4

及び

図 参照)。

3.5

平パネル

表面に意匠加工のない ALC パネル(

図 及び図 参照)。

3.6

意匠パネル

表面に模様又は傾斜の意匠加工を施した ALC パネル(

図 2,図 及び図 参照)。

図 1−一般・平パネル 

図 2−一般・意匠パネル

例)[しま(縞)模様] 

図 3−一般・意匠パネル

例)(傾斜) 

図 4−コーナー・平パネル 

図 5−コーナー・意匠パネル

例)(格子模様) 

3.7

単位荷重

ALC

パネル及び取付け部の構造設計を行うために設定する ALC パネルの面外方向に作用する単位面積

当たりの荷重。

3.8

埋設部品


3

A 5416

:2016

あらかじめ厚形パネルの内部に埋設した ALC パネル取付け用の部品。

3.9

ALC

粉末

ALC

を微粉砕し,原料として用いるもの。

4

種類

4.1

厚形パネル

厚形パネルは,形状,表面の意匠加工の有無及び用途によって,

表 のとおり区分する。

なお,品質に影響を与えない切欠きなどの加工については,受渡当事者間の協定による。

表 1−厚形パネルの区分

形状による区分

表面の意匠加工の有無による区分

用途による区分

一般パネル

平パネル

外壁用,間仕切壁用,屋根版用,床版用

意匠パネル

外壁用,間仕切壁用

コーナーパネル

平パネル

外壁用,間仕切壁用

意匠パネル

4.2

薄形パネル

薄形パネルは,形状及び表面加工の有無によって,

表 のとおり区分する。

なお,薄形パネルには,用途による区分はない。また,品質に影響を与えない切欠きなどの加工につい

ては,受渡当事者間の協定による。

表 2−薄形パネルの区分

形状による区分

表面加工の有無による区分

一般パネル

平パネル

意匠パネル

コーナーパネル

平パネル

意匠パネル

5

品質

5.1

ALC

の品質

5.1.1

圧縮強度及び密度

ALC

の圧縮強度及び密度は,9.2 に規定する試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 3−圧縮強度及び密度

項目

規定値

圧縮強度 N/mm

2

3.0

以上

密度 kg/m

3

450

を超え 550 未満

5.1.2

乾燥収縮率

ALC

の乾燥収縮率は,9.3 に規定する試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。


4

A 5416

:2016

表 4−乾燥収縮率

項目

規定値

乾燥収縮率

%

0.05

以下

5.2

ALC

パネルの品質

5.2.1

外観

ALC

パネルの外観は,

表 の規定に適合しなければならない。

表 5−外観

項目

規定

ひび割れ

約 0.6 m 離れたとき,目視によって認められない。

反り,くぼみ,気泡むら及び欠け

使用上有害なものがない。

5.2.2

曲げ強さ

単位荷重に対する ALC パネルの曲げ強さは,次による。

a)

厚形パネル  厚形パネルは,9.5 に規定する試験を行ったとき,表 の規定に適合するとともに,曲げ

ひび割れ荷重の下限値を加えたときに,目視によってせん断ひび割れの発生がないことを確認する。

表 6−厚形パネルの曲げ強さ

形状による

区分

用途による

区分

曲げひび割れ荷重

a)

N

曲げひび割れ荷重の下限値

b)

を加えたときのたわみ

c)

mm

一般

パネル

外壁用

(W

n

W

p

bl

以上

000

1

200

10

11

n

p

n

×

×

×

l

W

W

W

  以下

間仕切壁用 1

480

tbl

以上

屋根版用

W

n

 bl

以上

000

1

250

10

11

p

n

n

×

×

×

+

l

W

W

W

  以下

床版用

W

n

 bl

以上

000

1

400

10

11

p

n

n

×

×

×

+

l

W

W

W

  以下

コーナー

パネル

外壁用

(

)

l

b

b

t

b

b

W

W

1

c

1

c

3

c

1

c

p

n





+

  以上

(

)

000

1

200

10

11

/

n

1

c

3

c

1

c

p

n

×

×

×

+

l

W

b

t

b

b

W

W

  以下

間仕切壁用 1

480

t (b

c1

b

c3

tl  以上

上記の文字記号及びその意味は,次による。

W

n

:  単位荷重(N/m

2

d)

W

p

:  パネル質量による荷重(N/m

2

。ただし,荷重の算定に用いる単位容積質量は,外壁用パネルの場合は

500 kg/m

3

,屋根版用及び床版用パネルの場合は 650 kg/m

3

とする。

b

:  一般パネルの幅(m)

  b

c1

b

c3

:  コーナーパネルの幅(m)

。ただし,この算定式は,荷重を受ける面の幅を b

c1

とする(

図 13 及び図 14

参照)

t

: ALC パネルの厚さ(m)

l

:  支点間距離(m)

a)

9.5

で求めた荷重−たわみ曲線で最初に変曲点を示す荷重。曲げひび割れ荷重は,切捨てして 10 N 単位に丸

めた値とする。

b)

曲げひび割れ荷重欄に規定された荷重の下限値。

c)

たわみは,切上げして小数点以下 1 桁に丸めた値とする。

d)

使用部位別に固定荷重,積載荷重,風圧力などを考慮し,関係法令を満足しなければならない。

一般に設計者によって指定される。


5

A 5416

:2016

b)

薄形パネル  薄形パネルは,9.5 に規定する試験を行ったとき,表 の規定に適合しなければならない。

表 7−薄形パネルの曲げ強さ

形状による区分 ALC パネルの厚さ

mm

曲げひび割れ荷重

a)

N

一般パネル

50

以上 800 以上

50

未満 200 以上

コーナーパネル

50

以上 200 以上

50

未満 100 以上

a)

9.5

で求めた荷重−たわみ曲線で最初に変曲点を示す荷重。曲げひび割れ荷重は,切捨てし

て 10 N 単位に丸めた値とする。

5.2.3

埋設部品の引抜き強さ

埋設部品の引抜き強さは,9.6 に規定する試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 8−埋設部品の引抜き強さ

用途による区分

引抜き強さ

a)

N

外壁用

2

1

n

bL

W

  以上

間仕切壁用

2

2

n

bL

W

  以上

上記の文字記号及びその意味は,次による。

  W

n1

:  外壁用パネルに作用する負圧の単位荷重(N/m

2

  W

n2

:  間仕切壁用パネルに作用する単位荷重(N/m

2

b

: ALC パネルの幅(m)

L

: ALC パネルの長さ(m)

a)

引抜き強さは,切捨てして 100 N 単位に丸めた値とする。

5.2.4

断熱性能

ALC

パネルの断熱性能は,9.7 に規定する試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 9−断熱性能

項目

規定値

熱抵抗値

m

2

K/W

5.3 d

以上

a)

上記の文字記号及びその意味は,次による。

  d

[パネル厚さ(mm)/1 000(mm)

ただし,パネル厚さは,平パネルでは ALC パネルの厚さを,模様

を施した意匠パネルでは溝深さを差し引いた厚さを,傾斜を施した

意匠パネルでは薄い方の厚さとする。 

a)

熱抵抗値は,切捨てによって小数点以下 2 桁に丸める。

6

寸法及び許容差

6.1

厚形パネルの寸法

厚形パネルの呼び寸法は,

表 10 による。


6

A 5416

:2016

表 10−厚形パネルの呼び寸法

単位  mm

区分

寸法

模様の

深さ

傾斜面の
厚さの差

厚さ

a)

b)

長さ

一般

パネル

パネル

外壁用

100

以上

200

以下

2 400

以下

6 000

以下

床版用

610

以下

間仕切壁用,屋根版用

75

以上

200

以下

意匠

パネル

外壁用,間仕切壁用 100

10

以下

25

以下

120

,125 25 以下

150

,175,180,

200

30

以下 60 以下

コーナー

パネル

パネル

外壁用,間仕切壁用 100 以上

150

以下

400

以下 4

500

以下

意匠

パネル

外壁用,間仕切壁用 100

10

以下

120

,125 25 以下

150

,175,180

30

以下

a)

意匠パネルの厚さは,パネルの最も厚い部分をいう。

b)

コーナーパネルの幅[

図 16 a)  に示す b

c1

b

c2

b

c3

b

c4

]は,外面側の寸法をいう。

6.2

薄形パネルの寸法

薄形パネルの呼び寸法は,

表 11 による。

なお,

附属書 に,代表的な薄形パネルを示す。

表 11−薄形パネルの呼び寸法

単位  mm

区分

寸法

模様加工後の厚さ

b)

厚さ

a)

c)

長さ

一般パネル

平パネル

35

以上

75

未満

606

以下

3 000

以下

意匠パネル

2 400

以下

パネル厚さ 50 未満は,30 以上

パネル厚さ 50 以上は,40 以上

コーナーパネル

平パネル

35

以上

75

未満

200

以下

3 030

以下

意匠パネル

パネル厚さ 50 未満は,30 以上

パネル厚さ 50 以上は,40 以上

a)

意匠パネルの厚さは,パネルの最も厚い部分をいう。

b)

模様加工後の厚さは,パネルの最も薄い部分をいう。

c)

コーナーパネルの幅[

図 16 a)  に示す b

c1

b

c2

b

c3

b

c4

]は,外面側の寸法をいう。

6.3

ALC

パネルの寸法許容差

ALC

パネルの呼び寸法に対する寸法許容差は,9.8 に規定する試験を行ったとき,

表 12 の規定に適合し

なければならない。


7

A 5416

:2016

表 12ALC パネルの許容寸法差

単位  mm

形状による区分

項目

許容差

一般パネル

寸法

厚さ

±2

幅 0

−4

長さ

±5

模様加工後の厚さ

±2

コーナーパネル

寸法

厚さ

±3

±3

長さ

±5

模様加工後の厚さ

±3

注記  模様加工後の厚さは,表 11 に示す薄形パネルの呼び寸法

6.4

コーナーパネルの直角度

コーナーパネルの直角度は,9.8 に規定する試験を行ったとき,

表 13 の規定に適合しなければならない。

なお,直角からのずれの符号は,

図 による。

表 13−コーナーパネルの直角度の許容値

項目

直角からのずれの許容値

直角度

a) b)

±1/100

a)

図 に示す e

1

/b

c1

及び e

2

/b

c1

をいう。

b)

厚形パネルの場合,

図 17 a)  に示す t

a1

と t

a2

及び t

b1

と t

b2

のそれぞれの差を

1.5 mm

以下とし,内面側の直角度を確保する。

a)

  直角とのずれの符号 

b)

  プラス側の角度の測定例 

c)

  マイナス側の角度の測定例 

図 6−コーナーパネルの直角度

7

材料

7.1

原料

ALC

パネルの製造に用いる原料は,石灰質原料,けい酸質原料,水,気泡剤及び混和材料とし,パネル

の品質及び使用上に有害な影響を与えるものであってはならない。

なお,原料の一部として,ALC 粉末を用いてもよい。

7.2

補強材

ALC

パネルに使用する補強材は,JIS A 5505 に規定するメタルラス,JIS G 3101 に規定する棒鋼,JIS G 


8

A 5416

:2016

3532

に規定する鉄線,JIS G 3551 に規定する溶接金網若しくは鉄筋格子,又はこれらと機械的性質が同等

以上のものでなければならない。

7.3

埋設部品

埋設部品に使用する鋼材は,JIS G 3113 に規定する自動車構造用熱間圧延鋼板若しくは鋼帯,JIS G 3131

に規定する熱間圧延軟鋼板若しくは鋼帯,JIS G 3445 に規定する機械構造用炭素鋼鋼管,JIS G 3507-2 

規定する冷間圧造用炭素鋼のいずれかのもの,又はこれらと機械的性質が同等以上のものでなければなら

ない。

7.4

防せい材

ALC

パネルに使用する補強材及び埋設部品の被覆に用いる防せい材の品質は,次による。

a)

パネルの品質に有害な影響を与えるものであってはならない。

b)

防せい性能は,9.4 に規定する試験を行ったとき,補強材表面に生じたさび面積比又はさび長さ比が

5.0 %

以下でなければならない。

8

製造

ALC

パネルの製造方法は,次による。

a)

補強材は,所要量を所定位置に配置し,交差接点をもつものは溶接加工する。

b)

埋設部品を用いる場合は,所定位置に配置し,補強材に溶接などの方法で固定する。

c)

加工した補強材及び埋設部品には,7.4 に規定する防せい材で防せい処理を施す。

d) ALC

は,7.1 に規定する原料を均一に混合し,7.2 の補強材を設置した型枠内に注入後,発泡によって

多孔質化したものをパネル状に切断加工し,オートクレーブ養生によって十分硬化させて作る。

9

試験

9.1

試験体の大きさ及び数

試験体の大きさ及び数は,

表 14 及び表 15 による。

表 14ALC 及び ALC パネルの試験体の大きさ及び数

試験体の種類

試験項目

試験体の大きさ

mm

試験体

の数

厚さ

長さ

ALC

圧縮強度及び密度

a) b)

100 100 100

3

乾燥収縮率

a)

 40

 40

160

3

厚形パネル

一般パネルの曲げ強さ

パネル全形 1

コーナーパネルの曲げ強さ

パネル全形 2

c)

埋設部品の引抜き強さ

パネル厚さ 600

1

500

以上 3

パネルの断熱性

d)

パネル厚さ 900 以上

900

以上 1

一般パネルの寸法測定

パネル全形 1

コーナーパネルの寸法測定

パネル全形 1

薄形パネル

一般パネルの曲げ強さ

パネル厚さ

パネル幅

e)

 1

000

1

コーナーパネルの曲げ強さ

パネル厚さ

パネル幅 1

000  2

c)

パネルの断熱性

d)

パネル厚さ 900 以上 900 以上 1

一般パネルの寸法測定

パネル全形 1

コーナーパネルの寸法測定

パネル全形 1


9

A 5416

:2016

表 14ALC 及び ALC パネルの試験体の大きさ及び数(続き)

a)

圧縮強度用試験体及び乾燥収縮率用試験体の各辺の寸法許容差は,±1 mm とする。

b)

 100

mm

立方体の圧縮強度と他の形状の圧縮強度との間に,統計的に高い相関関係があることが確認できる場

合,他の形状及び大きさの試験体を用いてもよい。

c)

コーナーパネルの曲げ強さは,正荷重載荷と負荷重載荷の両方を一対の試験とし,1 体ずつ行う。

d)

 ALC

パネルから切り出した試験片 2 枚を隙間のないように幅方向を突き合わせて,900 mm×900 mm 以上の

面を構成する。

e)

パネル幅は,600 mm 又は 606 mm とする。

表 15−防せい性能試験体の大きさ及び数

試験項目

試験体の大きさ

mm

試験体の数

補強材が鉄線又は棒鋼の場合

補強材がメタルラス又は溶接金網

及び鉄筋格子の場合

防せい性能 40×40×160

パネル厚さ×80×160 3

9.2

ALC

の圧縮強度及び密度試験

9.2.1

試験体の採取及び作製

圧縮強度用の試験体は,

図 に示すように ALC パネルと同じ条件下で作製した ALC の発泡方向の高さ

の中央部から採取し,100 mm×100 mm×100 mm の立方体に切り出す。密度試験用の試験体は,圧縮強度

試験終了後の試験体又は,圧縮強度試験体の近接する位置から同じ形状・寸法に切り出した試験体を用い

る。

9.2.2

圧縮強度用試験体の調整

試験体は,75  ℃以下の温度に調整されたかくはん機付き乾燥機中で,目標とした密度から算定された含

水率が(10±2)%に相当する質量となるまで乾燥した後,試験体の温度が 5  ℃∼35  ℃になるまで放置し,

圧縮強度試験前に 1 g まで計量できるはかりを用いて質量を測定する。

9.2.3

試験方法

ALC

の圧縮強度及び密度の試験方法は,次による。

a)

試験体の厚さ,幅及び長さは,JIS B 7507 に規定するノギスを用いて,0.1 mm 単位まで測定する。測

定箇所は,

図 に示すように試験体の相対する 2 面についてそれぞれ 1 か所以上測定し,複数箇所を

測定した場合はその平均値を四捨五入して 0.1 mm 単位に丸め,それぞれ厚さ,幅及び長さとする。

b)

圧縮強度試験は,100 N 単位まで測定できる試験機を用いて,試験体の発泡方向に対して直角の方向

から,衝撃を与えないように一様に荷重を加える。

荷重を加える速度は,圧縮応力度の増加が毎秒 0.1 N/mm

2

∼0.2 N/mm

2

になるようにし,試験体が破

壊に至るまで連続的に加え,この間に試験機が示した最大荷重(P)を 100 N 単位まで読み取る。

c)

圧縮強度試験終了後の試験体又は密度試験用の試験体を 105  ℃±5  ℃の温度に調整されたかくはん

機付き乾燥機中で 18 時間以上乾燥させ,1 g まで計量できるはかりを用いて試験体の絶乾質量(m

0

を測定する。

含水率の計算の結果,圧縮強度試験体の含水率が(10±2)%から外れていた場合は,試験を無効と

する。

d)

含水率の計算の結果,圧縮強度試験体の含水率が(10±2)%から外れていた場合は再試験とし,9.2.1

に従って新たな試験体を採取し試験を行う。


10

A 5416

:2016

単位  mm

図 7−試験体採取位置の例 

図 8−試験体寸法測定の例 

9.2.4

計算

圧縮強度,圧縮強度試験時の試験体の含水率及び密度の算定は,次によることとし,個々の試験結果で

評価を行う。

a)

圧縮強度は,式(1)によって算定し,切捨てして小数点以下 1 桁に丸めた値とする。

A

P

S

=

  (1)

ここに,

S

圧縮強度(N/mm

2

P

最大荷重(N)

A

加圧面積(幅×長さ)

(mm

2

b)

圧縮強度試験時の試験体の含水率は,式(2)によって算定し,四捨五入して小数点以下 1 桁に丸めた値

とする。

100

0

0

1

1

×

=

m

m

m

W

  (2)

ここに,

W

1

圧縮強度試験時の試験体の含水率(

%

m

1

試験時の試験体質量(

g

m

0

試験体の絶乾質量(

g

c

)

密度は,式

(3)

によって算定し,四捨五入して整数に丸める。

V

m

V

0

r

=

(3)

ここに,

V

r

密度(

kg/m

3

V

試験体の体積(厚さ×幅×長さ)

m

3

m

0

試験体の絶乾質量(

kg

9.3

ALC

の乾燥収縮率試験

9.3.1

試験体の採取及び作製

試験体は,

ALC

パネルと同じ条件下で作製した

ALC

の発泡方向の中央部から,試験体の長さ方向が発

泡方向に対して直角となるように採取する。

なお,この試験において,乾燥収縮率用試験体の含水率変化を求めるため,同形状・同寸法の質量計量

用試験体を近接する位置から採取する。

9.3.2

試験体の調整


11

A 5416

:2016

ゲージプラグを取り付けた乾燥収縮率用試験体及び質量計量用試験体を同時に,温度

20

℃±

2

℃の水

中に試験体上面が水面下約

3 cm

になるように同時に設置して

3

日間吸水させる。

9.3.3

試験方法

試験方法は,次による。

a

) 3

日間吸水させた試験体を水中から取り出した後,水が滴り落ちない程度まで水を切り,絞った濡れ

ウエスで目に見える水膜をぬぐい,直ちに

1

回目の長さ及び質量の測定を行う。

b

)

測定が終わった試験体は,温度

20

℃±

2

℃,相対湿度(

60

±

5

%

の同じ室内又は容器中に静置する。

c

) 2

回目以降は,原則として

1

1

回の頻度で同時に長さ及び質量の測定を行う。日目の長さを l

n

,質

量を m

n

とする。

d

)

n

日目に測定した長さと,その

3

日前までに測定した長さとの差が

0.005 mm

以下となった時点で,試

験体長さが平衡状態になったとみなして測定を終了し,その長さを l

e

とする。

e

)

質量計量用試験体を

105

℃±

5

℃の温度に調整されたかくはん機付き乾燥機中で

18

時間以上乾燥さ

せ,試験体の絶乾質量(m

0

)を測定する。

f

)

(5)

によって試験体の含水率を求め,

1

回目から 日目までの長さ(l

n

)と含水率(W

n

)との関係か

ら補間によって含水率

40 %

のときの長さ(l

1

)を求める。

g

)

試験体の測長方法は,JIS A 1129-3 に規定するダイヤルゲージ方法による。

なお,長さ変化の測定に用いるダイヤルゲージは,最小目盛が

0.005 mm

以下のものとする。

h

)

質量は,

0.1 g

まで計量できるはかりを用いて測定する。

9.3.4

計算

乾燥収縮率及び試験体の含水率の算定は,次による。

a

)

乾燥収縮率は,式

(4)

によって算定し,切上げして小数点以下

2

桁に丸めた値とする。

100

1

e

1

r

×

=

l

l

l

l

  (4)

ここに,

l

r

乾燥収縮率(

%

l

1

含水率が

40 %

のときの長さ(

mm

l

e

平衡状態になったときの長さ(

mm

b

)

含水率は,式

(5)

によって算定し,四捨五入して小数点以下

1

桁に丸めた値とする。

100

0

0

n

n

×

=

m

m

m

W

  (5)

ここに,

W

n

含水率(

%

m

n

n

日の長さ変位測定時における試験体質量(

g

m

0

試験体の絶乾質量(

g

9.4

防せい性能試験

9.4.1

試験体の採取及び作製

試験体の採取及び作製は,次による。

a

)

試験体は,試験体の長さ方向が発泡方向に対し直角となるように

ALC

パネルから採取する。

b

)

補強材が鉄線又は棒鋼の場合,

図 に示すように,断面のほぼ中央にパネル長さ方向の補強材が

1

入るように切り出す。補強材がメタルラス又は溶接金網及び鉄筋格子の場合は,

図 10 に示すように,

パネル厚さが試験体厚さとなるように切り出す。


12

A 5416

:2016

単位  mm

図 9−補強材が鉄線又は棒鋼の場合の防せい性能試験体(試験体 A)の例

単位  mm

図 10−補強材がメタルラス又は溶接金網及び鉄筋格子の場合の防せい性能試験体(試験体 B)の例

9.4.2

試験体の調整

補強材が露出する断面には,エポキシ樹脂塗料,シリコーン系シーリング材などを用いて被覆した後,

温度調整可能な室内又は装置内の温度が

25

℃±

5

℃の条件で

24

時間以上静置する。

9.4.3

試験方法

試験方法は,次による。

a

)

装置内の温度が

25

℃から試験を開始し,

図 11 に示すように

25

℃における保持,

55

℃への温度上昇

及び保持を経て,再び

25

℃に戻るまでの温度変化を

1

サイクル(

6

時間)とし,合計

112

回行う。

b

)

温度の上昇及び下降に要する時間はそれぞれ

1

時間以下とし,

25

℃及び

55

℃での保持時間は

2

時間

以上とする。

c

)

設定温度に対する許容差は,±

5

℃とする。

d

)

装置内は,常に相対湿度

95 %

以上の雰囲気を保つ。

e

)

サイクル試験終了後,試験体の防せい材を取り除いて,試験体

A

の場合は両端から

10 mm

ずつ,ま

た,試験体

B

の場合は,

4

周端から

10 mm

ずつ除いた内側の部分について補強材表面のさびの有無を

調べる。

f

)

さびの発生が認められた場合は,試験体

A

の場合は透明なシートを当ててさびの部分を写しとり,さ

び面積 S

mm

2

)を求める。試験体

B

の場合は,さびの面積に代えて,試験体の暴露面に対応した補

強材の両面について長さ方向に沿ったさび長さの合計(

mm

)を求めてもよい。


13

A 5416

:2016

図 11−温度変化サイクルの例

9.4.4

計算

さび面積比又はさび長さ比は,次による。

a

)

さび面積比は,式

(6)

によって算定し,切上げして小数点以下

1

桁に丸めた値とする。

100

0

s

×

=

S

S

R

  (6)

ここに,

R

s

さび面積比(

%

S

発生したさび面積の合計(

mm

2

S

0

対象部分の補強材表面積の合計(

mm

2

b

)

さび長さ比は,式

(7)

によって算定し,切上げして小数点以下

1

桁に丸めた値とする。

100

2

s

s

1

×

=

L

l

R

  (7)

ここに,

R

l

さび長さ比(

%

l

s

発生したさび長さの合計(

mm

L

s

対象部分の補強材片面の見付線長の合計(

mm

9.5

ALC

パネルの曲げ強さ試験

9.5.1

試験体の作製

一般パネル及びコーナーパネルとも,厚形パネル試験体は,

ALC

パネルの全形を用いる。また,薄形パ

ネル試験体は,

ALC

パネルを長さ

1 000 mm

に切断して用いる。

9.5.2

試験方法

試験方法は,次による。

a

)

加力方法は,

図 12,図 13 及び図 14 に示すような

4

等分

2

線載荷が可能な試験装置を用い,使用時に

想定される荷重を受ける面を定めて,その面に対して荷重方向が直角になるように試験体を設置する。

なお,試験体の支点間距離(l)は,試験体長から

100 mm

を引いた寸法とする。

b

)

加力試験機は,試験体の仕様に合わせて荷重レンジが調整可能で,最小単位が

50 N

まで設定できるも

のとする。

c

)

荷重速度は,たわみの増加量が毎秒

0.05 mm

を目安としてほぼ一定になるよう加えるとともに,逐次

ひび割れの発生状況を観察し,ひび割れ発生後は,荷重−たわみ曲線に大きな影響を与えない範囲で

荷重速度を調整しながら加力を継続する。

d

)

たわみの測定は,

0.05 mm

まで測定できる変位計を試験体の支点間の中央部の鉛直方向の変位量を読

み取れるように設置し,一定の荷重間隔で変位量を読み取る。


14

A 5416

:2016

なお,荷重−たわみ関係の線形性(変曲点前後の回帰直線の傾き)に変化が見られた後,曲げひび

割れ荷重が確認できるところまで荷重及びたわみのデータが読み取れた時点で試験を終了してもよい。

e

)

試験終了後,変曲点の前後において二つの回帰直線を求め,それらの交点に相当する荷重を計算し,

切捨てして

10 N

単位に丸めて曲げひび割れ荷重とする。また,厚形パネルの試験においては,荷重−

たわみ曲線関係から曲げひび割れ荷重の下限値におけるたわみ量を

0.1 mm

単位で求める。

注記

荷重−たわみ関係の線形性とは,荷重−たわみ関係の比例域における回帰直線の傾きを示す。

単位  mm

A

:  加力用ビーム

B

:  加力点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程

度の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

C

:  加圧板(幅 100,長さは試験体の幅以上,厚さは 6∼15 の鋼板)

ただし,薄形パネルの場合は,使用しなくてもよい。

D

:  支点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程度

の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

l

:  支点間距離

L

:  試験体の長さ

b

:  試験体の幅

図 12−一般パネルの 線載荷試験装置の例


15

A 5416

:2016

単位  mm

A

:  加力用ビーム

B

:  加力点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程

度の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

C

:  加圧板(幅 100,長さは試験体の幅以上,厚さは 6∼15 の鋼板)

ただし,薄形パネルの場合は,使用しなくてもよい。

D

:  支点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程度

の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

E

: ALC 材

l

:  支点間距離

L

:  試験体の長さ

b

c1

:  試験体の幅

図 13−コーナーパネルの 線載荷試験装置(正荷重載荷の例)


16

A 5416

:2016

単位  mm

A

:  加力用ビーム

B

:  加力点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程

度の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

C

:  加圧板(幅 100,長さは試験体の幅以上,厚さは 6∼15 の鋼板)

ただし,薄形パネルの場合は,使用しなくてもよい。

D

:  支点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程度

の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

E

: ALC 材

l

:  支点間距離

L

:  試験体の長さ

b

c1

:  試験体の幅

図 14−コーナーパネルの 線載荷試験装置(負荷重載荷の例)

9.6

埋設部品の引抜き強さ試験

9.6.1

試験体の作製

試験体は厚形パネルとし,幅

600 mm

,長さ

1 500 mm

以上のものとする。

9.6.2

試験方法

試験方法は,次による。

なお,

附属書 に,埋設部品の引抜き強さ試験装置の例を示す。

a

)

加力方法は,応力影響範囲の

ALC

母材に影響を与えないようにパネルを試験装置に設置し,パネル面

に対して直角に荷重が加わるように加力する。荷重は衝撃を与えないように,毎秒

100 N

200 N

の速

さで加える。

b

)

加力試験は,

100 N

単位まで測定できる試験機を用いて,試験箇所が破壊するまでの最大荷重を求め,

埋設部品の引抜き強さとする。

9.7

ALC

パネルの断熱性能試験

9.7.1

試験片の採取及び試験体の作製

試験体は,幅

900 mm

,長さ

900 mm

の面を構成できるように

2

枚の試験片を

ALC

パネルから採取し,


17

A 5416

:2016

隙間のないように突き付けて

900 mm

×

900 mm

以上の大きさにし,表面の継ぎ目部分に接着テープを張り

付けて試験体とする。

9.7.2

試験体の調整

試験片は,通風のよい室内に放置するなど,絶乾質量から算定した含水率が

6 %

以下になるよう調整す

る。

9.7.3

試験方法

ALC

パネルの断熱性能試験は,JIS A 1420 

附属書 によって平均温度

30

℃±

2

℃,熱流方向上向き

で表面温度を測定し,熱抵抗値を求める。

なお,表面温度の測定位置に試験体の継ぎ目部分がある場合には,継ぎ目部分から

5 cm

程度離した位置

で測定する。

注記

測定終了後の試験体から

100 g

程度の試験片を切り出し,含水率を測定し,含水率の確認を行

ってもよい。

9.7.4

計算

熱抵抗値は,JIS A 1420 

附属書 の 6.2 によって算定し,切捨てして小数点以下

2

桁に丸めた値とす

る。

9.8

ALC

パネルの寸法測定試験

ALC

パネルの寸法測定は,次による。

a

)

一般パネルは,

図 15 に示すように,パネル端部から

100 mm

以内の位置における

2

か所の厚さ(t

1

t

2

,幅(b

1

b

2

)及び長さ(l

1

l

2

)を測定する。

b

)

コーナーパネルは,

図 16 に示すように,パネル端部から

100 mm

以内の位置における幅(b

c1

b

c2

b

c3

b

c4

,長さ(l

1

l

2

l

3

,直角度(e

1

/

b

c1

又は e

2

/

b

c2

,及び

図 17 に示すように厚形パネルの場合は,

L

形内面側の各辺とも両端から

50 mm

以内における

2

か所の厚さ(t

a1

t

a2

t

b1

t

b2

)を,薄形パネル

の場合は,

L

形内面側の各辺ともほぼ中央部の位置における

1

か所の厚さ(t

1

t

2

)を測定する。

c

)

意匠パネル(模様)の模様の溝深さ及び加工後の厚さ並びに意匠パネル(傾斜)の傾斜面の厚さの差

の測定は,次による。

1

)

意匠パネル(模様)の模様の溝深さは,

図 18 a

)

に示すように,

ALC

パネルの表面の最も厚い部分

を基準面とし,溝底までの深さを測定する。また,意匠パネル(模様)の加工後の厚さは,

図 18 a

)

に示すように,最も薄い部分を測定する。

2

)

意匠パネル(傾斜)の傾斜面の厚さの差は,

図 18 b

)

に示すように,パネルの長さ方向の端部から

100 mm

以内の位置における最も厚い部分(t

a1

t

a2

)と最も薄い部分(t

b1

t

b2

)をそれぞれ

2

か所測

定し,その差を求める。

d

) ALC

パネルの厚さ,幅及び長さは,

1 mm

まで測定できる JIS B 7512 に規定する鋼製巻尺又はコンベ

ックスルールを用いて,

1 mm

単位で測定する。

e

)

直角度は,JIS B 7516 に規定する金属製直尺,JIS B 7524 に規定するすきまゲージ,JIS B 7526 に規

定する直角定規又は JIS B 7534 に規定する金属製角度直尺を用いて測定する。

なお,金属製直尺を用いる場合は,

0.5 mm

単位で測定する。すきまゲージを用いる場合は,小数点

以下

1

桁まで測定する。

f

)

意匠パネル(模様)の模様の溝深さ,加工後の厚さ及び意匠パネル(傾斜)の傾斜面の厚さの差は,

JIS B 7516

に規定する金属製直尺,

JIS B 7512

に規定する鋼製巻尺又はコンベックスルールを用いて,

1 mm

単位で測定する。


18

A 5416

:2016

単位  mm

図 15−一般パネルの寸法測定位置

単位  mm

a)

  幅,長さ寸法 

直角度:e

1

/b

c1

直角度:e

2

/b

c1

直角度(e

1

/b

c1

e

2

/b

c1

)は割合を示すため,単位は付かない。

b)

  直角度 

図 16−コーナーパネルの幅,長さ寸法及び直角度測定位置


19

A 5416

:2016

単位  mm

a)

  厚形パネル

b)

  薄形パネル 

図 17−コーナーパネルの厚さ寸法測定位置

単位  mm

a)

  意匠パネル(模様の場合) 

b)

  意匠パネル(傾斜の場合) 

図 18−意匠パネルの厚さ

10

検査

検査は,形式検査

1)

と受渡検査

2)

とに区分し,検査の項目はそれぞれ次のとおりとする。

形式検査は,製品の特性,製造方法,製造数量などを考慮し,検査項目ごとに合理的な抜取り方式で採

取し,箇条 によって試験を行ったとき,全ての試験体が箇条 5,箇条 及び 7.4 の規定に適合しなけれ

ばならない。

形式検査項目のうち,

ALC

の乾燥収縮率,コーナーパネルの曲げ強さ,パネルの断熱性能及び防せい材

の防せい性能の検査は,これらの性能に影響を及ぼす生産条件を変更したときに行う。

受渡検査は,受渡当事者間の協議によって行う。


20

A 5416

:2016

1)

製品の品質が,設計で示した全ての特性を満足するかどうかを判断するための検査。

2)

既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める

特性が満足するものであるかどうかを判定するための検査。

a

)

形式検査項目

1

) ALC

の圧縮強度検査

2

) ALC

の密度検査

3

) ALC

の乾燥収縮率検査

4

) ALC

パネルの外観検査

5

) ALC

パネルの曲げ強さ検査

6

)

埋設部品の引抜き強さ検査

7

) ALC

パネルの断熱性能検査

8

) ALC

パネルの寸法検査

9

)

防せい材の防せい性能検査

b

)

受渡検査項目

1

) ALC

パネルの外観検査

2

) ALC

パネルの寸法検査

11

表示

11.1

厚形パネルの表示

この規格の全ての要求事項に適合した厚形パネル本体の小口面には,次の事項を表示する。

a

)

製造業者名又はその略号

b

)

用途又はこれを表す略号。ただし,コーナーパネルは除く。

c

)

製造年月日又はその略号

d

)

単位荷重又はこれを表す略号。ただし,間仕切壁用パネルは除く。

e

)

寸法。ただし,長さ以外の寸法表示は,納品書などによることができる。

また,センチメートル(

cm

)の単位で表示してもよい。

f

) ALC

パネル面の上下又は屋内外の区分を表す表示。ただし,間仕切壁用パネル及びコーナーパネルは

除く。

g

)

規格番号

11.2

薄形パネルの表示

この規格の全ての要求事項に適合した薄形パネルの小口面には,次の事項を表示する。

a

)

製造業者名又はその略号

b

)

製造年月日又はその略号

c

)

寸法。ただし,長さ以外の寸法表示は,納品書などによることができる。

また,センチメートル(

cm

)の単位で表示してもよい。

d

)

規格番号


21

A 5416

:2016

附属書 A

参考)

代表的薄形パネル

A.1

代表的薄形パネル

代表的な薄形パネルを

表 A.1 に示す。

表 A.1−代表的薄形パネル

単位  mm

形状に

よる区分

表面加工の

有無による

区分

寸法

模様の
溝深さ

厚さ

a)

長さ

1 800

1 820

2 000

2 400

2 700

3 000

3 030

一般

パネル

平パネル 50

600

又は

606

37

35

意匠パネル 50  600

又は

606

− 10 以下

37

  7

以下

35

  5

以下

コーナー

パネル

平パネル 50

100

×100

37

85

×85

84

×84

35 83

×83

意匠パネル 50

100

×100

○ 10 以下

37

85

×85

84

×84

  7

以下

35 83

×83

  5

以下

a)

意匠パネルの厚さは,パネルの最も厚い部分をいう。


22

A 5416

:2016

附属書 B

参考)

埋設部品の引抜き強さ試験装置

B.1

埋設部品の引抜き強さ試験装置

埋設部品の引抜き強さ試験に関する試験装置及び試験体の設置方法の例を,

図 B.1 及び図 B.2 に示す。

埋設部品の引抜き強さ試験の方法を大別すると二通りの方法があり,

図 B.1 は,試験体を架台に固定し,

埋設部品に直接加力する方法で,

図 B.2 は,埋設部品を架台に固定し,試験体に加力する方法である。

単位  mm

A

:  加力鋼棒(荷重による変形が無視できる程度の,十分な強度をもつ鋼棒,全

ねじボルトなど)

B

:  荷重計

C

:  反力板(幅 100,長さは試験体の幅以上,厚さは 6∼15 の鋼板)

D

:  仮設用支持ローラ(長さは試験体の幅以上,試験体への加力まで試験体を支

えることができる強度をもつもの)

E

:  埋設部品

l

1

:  持ち出し長さ(300 以上)

l

2

:  試験体支持長さ(l

1

以上)

L

:  試験体の長さ

図 B.1−埋設部品の引抜き強さ試験装置(例)


23

A 5416

:2016

単位  mm

A

:  加力用ビーム

B

:  加力点ローラ(長さは試験体の幅以上,荷重による変形が無視できる程度の

十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

C

:  加圧板(幅 100,長さは試験体の幅以上,厚さは 6∼15 の鋼板)

D

:  支点ローラ(長さは試験体の幅以上,荷重による変形が無視できる程度の十

分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)

E

:  パネル固定金具

F

:  支持鋼材

G

:  固定柱

H

:  埋設部品

l

:  支点間距離

L

:  試験体の長さ

図 B.2−埋設部品の引抜き強さ試験装置(例)


24

A 5416

:2016

附属書 C 

参考)

技術上重要な改正に関する新旧対照表

現行規格(JIS A 5416:2016)

旧規格(JIS A 5416:2007)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

3.1 

厚 形 パ

ネル 

厚さ 75 mm 以上,200 mm 以下で,外壁・

間仕切壁・屋根版・床版に用いる ALC

パネル。

3.1 

厚 形 パ

ネル 

厚さ 75 mm 以上,180 mm 以下で,外壁・

間仕切壁・屋根・床に用いるパネル。

厚さの上限を 1997 年改正時の 200 mm とした。現在,

厚さ 200 mm の ALC パネルはほとんど製造されてい

ないが,過去において製造出荷された厚さ 200 mm の

ALC

パネルが,現在でも建築物に使用されているこ

とを鑑み,厚さ 200 mm の ALC パネルが JIS の適用

範囲外とならないようにした。

4.2 

薄 形 パ

ネル 

また,品質に影響を与えない切欠きなど
の加工については,受渡当事者間の協定

による。

4.2 

薄 形 パ

ネル 

旧規格で,厚形パネルに認められた加工に関する表記
を薄形パネルにも適用した。これは,施工現場での加

工による粉じん(塵)及び廃材の発生等を抑える目的

で,工場加工を推進するためである。

5.2.2 

曲 げ

強さ 
a) 

厚 形 パ

ネル 

厚形パネルは,9.5 に規定する試験を行
ったとき,

表 の規定に適合するととも

に,曲げひび割れ荷重の下限値を加えた

ときに,目視によってせん断ひび割れの
発生がないことを確認する。

5.2.2 

曲 げ

強さ 
a) 

厚 形 パ

ネル 

厚形パネルは,9.5 に規定する試験を行
い,

表 の規定に適合しなければならな

い。

今回の改正で,ALC パネルに必要な強さとして,曲
げ強さのほか,せん断強さがあり,それは曲げ強さ試

験によって確認することを明示した。

5.2.2 

曲 げ

強さ 
b) 

薄 形 パ

ネル  表 7

一般パネルの厚さ 50 mm 以上の曲げひ

び割れ荷重値:800 N 以上。

5.2.2 

曲 げ

強さ 
b) 

薄 形 パ

ネル  表 6

一般パネルの厚さ 50 mm 以上の曲げひ

び割れ荷重値:780 N 以上。

意匠パネルを含めた同区分の ALC パネルの試験結果

が旧規定を十分に上回ること,9.5.2 の試験方法によ

って,用いる試験機の測定精度を 50 N 単位までと規
定していることから,規定値を丸めた。

5.2.4 

断 熱

性能  表 9

上記の文字記号及びその意味は,次によ

る。

d

[パネル厚さ(mm)/1 000(mm)

5.2.4 

断 熱

性能 

− ALC パネルの断熱性能は厚さに比例することから,

パネル厚さ 1 000  mm における熱抵抗値を基準値と

し,試験を行う厚さごとの熱抵抗値は,基準値にパネ
ル厚さの割合を乗じたものであることを明記した。

6.4 

コ ー ナ

ーパネルの
直角度 

コーナーパネルの直角度は,9.8 に規定

する試験を行ったとき,

表 13 の規定に

適合しなければならない。

6.3 

パ ネ ル

の寸法許容
 

パネルの寸法許容差は,9.8 に規定する

試験を行い,

表 10 の規定に適合しなけ

ればならない。

コーナーパネルの直角度については,パネルの厚さ・

幅・長さの寸法許容差と単位が異なるため,ALC パ

ネルの寸法許容差と区別し,新たに箇条を設けた。

24

A

 5

416


20
16


25

A 5416

:2016

現行規格(JIS A 5416:2016)

旧規格(JIS A 5416:2007)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

6.4 

コ ー ナ

ーパネルの
直角度 

コーナーパネルの直角度測定方法(

6

6.3 

パ ネ ル

の寸法許容
 

コーナーパネルの直角度測定方法(

7

また,コーナーパネルの製造実態を踏まえて,直角度

の規定を適切なものに改めるとともに,

図 に直角か

らのずれの符号を示す図を追加した。

9.1 

試 験 体

の大きさ及
び数 

試験体の大きさ及び数は,

表 14 及び表

15

による。

9.1 

試 験 体

の大きさ及
び数 

試験体の大きさ及び数は,

表 11 による。 防せい材の防せい性能試験については,防せい材が補

強材の防せいを目的として直接補強材を被覆するも

のであることから,厚形,薄形の別ではなく,補強材

の種類によって分類することとし,新たに

表 15 を設

けた。

9.4.1 

試 験

体の採取及
び作製 

a)

試験体は,試験体の長さ方向が発泡

方向に対し直角となるように ALC パネ

ルから採取する。

9.4.1 

試 験

体の採取及
び作製 

a)

試験体は,厚形パネル及び薄形パネ

ルとも,平パネル 2 体,意匠パネル 1

体とし,試験体の長さ方向が発泡方向に
対し直角となるようにパネルから採取

する。

ALC

は鉄筋防せい性能に寄与せず,防せい性能は,

補強材表面に生じたさび面積又はさび長さ比で評価

することから,ALC パネルの種類ではなく補強材の
種類によって区分し,評価することに改めた。

9.4.2 

試 験

体の調整 

補強材が露出する断面には,エポキシ樹

脂塗料,シリコーン系シーリング材など
を用いて被覆した後,温度調整可能な室

内又は装置内の温度が 25  ℃±5  ℃の

条件で 24 時間以上静置する。

9.4.2 

試 験

体の調整 

補強材が露出する断面には,エポキシ樹

脂塗料,シリコン系シーリング材などを
用いて被覆する。

サイクル試験における試験体の温度・湿度の条件を明

確にするために,文章の修正を行った。

9.5.2 

試 験

方法 

a)

加力方法は,

図 12,図 13 及び図 14

に示すような支点間に 4 等分 2 線載荷が

可能な試験装置を用い,

9.5.2 

試 験

方法 

a)

加力方法は,

図 10 に示すような 2 線

荷重試験装置を用い,

試験方法を明確にするために,文章の修正を行った。

9.7.4 

計算 

熱抵抗値は,JIS A 1420 

附属書 

6.2

によって算定し,小数点以下 2 桁に

丸める。

熱抵抗値の計算方法が不明であったため,明記した。

11.1 

厚 形

パネルの表
 

この規格の全ての要求事項に適合した

厚形パネル本体の小口面には,次の事項

を表示する。

11.1 

厚 形

パネルの表
 

厚形パネルの表示は,次による。 ALC パネル本体への表示は,小口面に行うことを明

確にした。

11.1 

厚 形

パネルの表
 

e)

寸法。ただし,長さ以外の寸法表示

は,納品書などによることができる。

また,センチメートル(cm)の単位で

表示してもよい。

11.1 

厚 形

パネルの表
 

e)

長さ。ただし,センチメートル(cm)

の単位で表示してもよい。

ALC

パネルの受渡し時に納められる納品書に関する

内容を追記した。

25

A

 5

416


20
16