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日本工業規格

JIS

 A

5210

-1994

建築用セラミックメーソンリーユニット

Ceramic masonry units for buildings

1.

適用範囲  この規格は,主として建築物に用いられ,粘土を成形・焼成したセラミック製のメーソン

リーユニット(組積単体)

(以下,ユニットという。

)について規定する。

備考  この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参

考値である。

2.

種類  ユニットの種類は,外部形状,寸法,断面形状,圧縮強さ,寸法精度及びうわぐすりの有無に

よって次のとおり区分する。

(1)

外部形状による区分  外部形状による区分は,表 のとおりとする。

表 1  外部形状による区分

外部形状による区分

定義

基本形ユニット

基本となる外部形状のユニット

異形ユニット

隅用,半切,まぐさ用などの用途によって外部

形状の異なるユニット

(2)

寸法による区分  寸法による区分は,表 のとおりとする。

表 2  寸法による区分

寸法による区分

記号

定義

セラミックれんが R

モデュール長さが 300mm 未満のユニット

セラミックブロック L

モデュール長さが 300mm 以上のユニット

(3)

断面形状による区分  断面形状による区分は,表 のとおりとする(図 参照)。

表 3  断面形状による区分

断面形状に

よる区分

記号

定義

中実 S

ユニットの実体積が見掛け体積の 80%以上のもの。

穴あき P

ユニットの実体積が見掛け体積の 80%未満のもので,各穴の断面積が 300mm

2

未満の

もの。又は,各穴の断面積が 300mm

2

以上のものにあっては各穴の短辺が 10mm 未満

のもの。ただし,表面から穴までの肉厚は 10mm 以上とする。

空洞 H

ユニットの実体積が見掛け体積の 80%未満のもので,断面積が 300mm

2

以上かつ短辺

が 10mm 以上の穴をもつもの。ただし,表面から穴までの肉厚は 10mm 以上とする。

横空洞 M

ユニットの実体積が見掛け体積の 80%未満のもので,ユニットの長さ方向に空洞が
あるもの。

型枠状 F

フェイスシェルとウェブとで構成され,縦横の 2 方向に連続した充てん(填)材が
充てんできる全充てんタイプのもの。


2

A 5210-1994

図 1  基本形ユニットの断面形状の例示

(4)

圧縮強さによる区分  基本形ユニットの圧縮強さによる区分は,表 のとおりとする。

表 4  圧縮強さによる区分

圧縮強さに

よる区分

圧縮強度の最小値

N/mm

2

 {kgf/cm

2

}

20 20

{204}

30 30

{306}

40 40

{408}

50 50

{510}

60 60

{612}

(5)

寸法精度による区分  寸法精度による区分は,表 のとおりとする。

表 5  寸法精度による区分

寸法精度による区分

記号

標準精度 N

高精度 E


3

A 5210-1994

(6)

うわぐすりの有無による区分  うわぐすりの有無による区分は,表 のとおりとする。

表 6  うわぐすりの有無による区分

うわぐすりの有無による区分

定義

くすり無し

くすりがけを施してないもの

くすり有り

フェイスシェルの両面又は片面にくすりがけを施したもの

3.

品質

3.1

外観  ユニットは,使用上有害なひずみ・ひび割れ・きずのほか,色むら・仕上げむらなど著しい

外観の不ぞろいがあってはならない。

3.2

性能  ユニットの強さ及び吸水率は,6.によって試験し,表 の規定に適合しなければならない。

表 7  圧縮強度及び吸水率

圧縮強さに

よる区分

圧縮強さ

N/mm

2

 {kgf/cm

2

}

吸水率

%

20 20

{204}

以上

30 30

{306}

以上

40 40

{408}

以上 14 以下

50 50

{510}

以上 12 以下

60 60

{612}

以上 10 以下

備考  ユニットの圧縮強さは,当分の間,全断

面積に対する圧縮強さで換算してもよ

い。

ユニットの全断面積に対する圧縮強さ

は,10N/mm

2

 {102kgf/cm

2

}

以上とする。

4.

寸法,寸法精度及び断面形状

4.1

寸法  基本形ユニットの長さ,厚さ及び高さの呼び寸法は,表 による。

表 8  基本形ユニットの呼び寸法

単位 mm

長さ

厚さ

高さ

450

400

333

300

225

150

300

225

200

190

*

180

150

*

120

*

112.5

100

*

75

*

50

*

225

200

167

150

125

100

75

備考1.  呼び寸法と実寸法との差は,普通

モルタル用では10mm,薄目地用
では3mm を標準とする。

2.

長さ,厚さ及び高さの数値は,組
合せによる。

3.

*

は,実寸法とすることができる。


4

A 5210-1994

4.2

寸法精度  ユニットの寸法精度は,表 のとおりとする。

表 9  寸法精度

単位 mm

標準精度用

高精度用

長さ

±2.0

高さ

±0.5

厚さ

±4.0

±2.0

4.3

断面形状

(1)

断面形状及び各部の寸法  空洞,横空洞及び型枠状ユニットの断面形状並びに各部の寸法は,表 10

による。

表 10  空洞,横空洞及び型枠状ユニットの断面形状並びに各部の寸法

最小肉厚(

1

)mm

断面形状に 
よる区分

フェイス 
シェル

ウェブ

ユニット長さに
対するウェブ厚

(

2

)

  %

容積空洞率(

3

)

%

ユニット高さに
対するウェブ高

さの比の最大値

空洞及び横空洞

20

以上 15 以上 40∼60

型枠状 25 以上 25 以上

15

以上

50

∼70 0.65

(

1

)

最小肉厚とは,上・下・側面における肉厚の最小値をいう。

(

2

)

ユニット長さに対するウェブ厚率は,ウェブ厚さ(最小肉厚)の合計値を長さの呼び
寸法で除したものの百分率とする。

(

3

)

容積空洞率は,空洞部全体の容積を外部容積で除したものの百分率とする。ただし,
外部容積は,次の式によって求める。

V

Sd

S

LH

ここに,V:外部容積 (mm

3

)

S

:呼び見付け面積 (mm

2

)

d

:厚さの実寸法 (mm)

L

:長さの呼び寸法 (mm)

H

:高さの呼び寸法 (mm)

(2)

鉄筋を挿入する空洞部の寸法  鉄筋を挿入する空洞部の寸法は,表 11 による。

表 11  鉄筋を挿入する空洞部の寸法

縦筋を挿入する空洞部(

4

)

断 面 形 状 に

よる区分

厚さ

mm

断面積(

5

)

cm

2

最小幅(

6

)

cm

横筋を挿入する空

洞部の最小径(

7

)

cm

120

未満 42 以上

5

以上

5

以上

空洞及び 
横空洞

120

以上 60 以上

7

以上

6

以上

型枠状

7

以上

(

4

)

複数のユニットの組積によってできる空洞部(目地とも)を含む。

(

5

)

図 2(1)の斜線部をいう。

(

6

)

図 2(1)の 及び のうち,小さい方の値をいう。

(

7

)

最小径の測定位置は,

図 2(2)による。


5

A 5210-1994

図 2  鉄筋を挿入する空洞部の寸法測定位置(例)

5.

製造  ユニットは,原土を熟成及び成分調整したものを原料とし,これらを所定の強度,吸水率,色

及び形状が得られるように配合し,加水,混練,成形(

8

)

,乾燥及び焼成(

9

)

の工程を経て製造する。

うわぐすりを施す場合には,うわぐすりは適当な濃度とし,ユニットの素地を適当に乾燥又は焼成した

後,見えがかりとなる部分に施す。

(

8

)

成形は,通常,押出し又は加圧による。

(

9

)

焼成温度は,1 000∼1 300℃を標準とする。

6.

試験方法

6.1

数値の換算  従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値へ

の換算は,次による。

1kgf

=9.80N

6.2

寸法  寸法は,図 に示す長さ,厚さ及び高さについて,表 12 に示す測定数を精度 0.1mm 以上の

ノギス及びハイトゲージを用いて測定する。

図 3  ユニットの長さ,厚さ及び高さ


6

A 5210-1994

表 12  寸法測定数

測定数

測定項目

高精度用

標準精度用

備考

長さ l 1

各フェイスシェル
の長さ

厚さ d 2

両フェイスシェル
表面間の距離

高さ h 3

1

各フェイスシェル
表面の高さ

6.3

圧縮強さ試験

6.3.1

試験体  圧縮強さ試験に使用する試験体は,原則としてユニットから試験体の加圧方向をユニット

の高さ方向に合わせて切り出した,円柱又は角柱の形状のものとする。

また,その高さと直径,又は高さと加圧面の短辺との比は,約  (2 : 1)  とする。加圧面は,試験体の軸に

垂直とし,平滑に仕上げる。加圧面を平滑に仕上げる方法は,原則として研磨とするが,加圧面が試験体

の加圧方向に垂直になっている場合には,研磨に代えて,石こうなどでキャッピングを行ってもよい。加

圧面の仕上げが終了した後,試験体全体を 2 時間以上水中に浸し吸水させる。

なお,ユニットの高さが厚さの 2 倍以上の場合はユニット全形のまま,またユニットの長さが 300mm

を超える場合は長さ 300mm 以上に切断したものを試験体として用いてもよい。その加圧面は,キャッピ

ングを行わなくてもよいが,加圧前にユニット全体を 2 時間以上水中に浸し吸水させることとする。

6.3.2

試験方法  圧縮強さ試験は,中央に球接面をもつ伝圧装置を用いて行い,加圧速度は,加圧面の断

面積に対して毎秒約 0.2N/mm

2

 {2.04kgf/cm

2

}

以下とする。得られた最大荷重からユニットの圧縮強さを,

式(1)によって算出する。

圧縮強度 (N/mm

2

) {kgf/cm

2

}

A

P

 (1)

ここに,

P

最大荷重 (N) {kgf}

A

加圧断面積(

10

) (mm

2

) {cm

2

}

(

10

)

ユニット全形又は長さ300mm 以上に切断したものを用いる場合には,ユニットの高さ中央部に

おける水平断面の投影面積とする。

6.4

吸水率試験  吸水率試験に使用する試験体は,ユニット全形のままとする。試験体の絶乾質量(

11

)

び表乾質量(

12

)

を求め,式(2)によって算出する。

吸水率 (%) =

0

0

1

m

m

m

×100 (2)

ここに,

m

0

試験体の絶乾質量 (g)

m

1

試験体の表乾質量 (g)

(

11

)

温度105±5℃の乾燥器内において,ほぼ一定質量になるまで乾燥した後取り出し,常温まで冷

却したときの質量をいう。

(

12

)

水温 15∼25℃の清水中で,約 24 時間吸水させる。水から取り出したユニットの水を切り,吸

水性の布で目で見える水膜をぬぐった後,直ちに計測したときの質量をいう。

7.

検査  ユニットの検査は,合理的な抜取検査方式によるものとし,3.及び 4.の規定に適合しなければ

ならない。


7

A 5210-1994

8.

製品の呼び方  製品の呼び方は,例のように,寸法,断面形状,圧縮強さ及び寸法精度のそれぞれの

区分の記号で示すものとする。

備考  外部形状による区分は,省略する。

9.

表示

9.1

製品の表示  ユニットには,次の事項を表示しなければならない。

(1)

種類(8.の製品の呼び方による。

(2)

製造業者名又はその略号

9.2

包装の表示  包装には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

種類(8.の製品の呼び方による。

(2)

製造年月日

(3)

製造業者名又はその略号

JIS A 5210

改正原案作成委員会  構成表

本委員会

氏名

所属

(委員長)

重  倉  祐  光

*

東京理科大学

(幹事)

馬  場  明  生

*

建設省建築研究所

渡  邊  光  良

*

職業能力開発大学校

羽  生  洋  治

建設省住宅局

平  松  博  久

通商産業省生活産業局

高  松      明

通商産業省生活産業局

服  部  幹  雄

工業技術院標準部

黒  木  勝  也

財団法人日本規格協会

飛  坂  基  夫

財団法人建材試験センター

横  田  満  人

建設省大臣官房

今  仲  昭  喜

住宅・都市整備公団

俵  谷  莞  三

社団法人日本建築士事務所協会連合会

丸  一  俊  雄

社団法人建築業協会

羽子田  長  寿

社団法人日本建築コンクリートブロック工事業協会

広  橋  信  治

社団法人全国建築コンクリートブロック工業会

湯  山      斌

全国化粧ブロック協会

横  溝  利  之

*

日本セラミックブロック協会

梁      達  成

*

日本れんが協会

大  家  規  男

全国タイル工業協会

(事務局)

富  田  賢  策

財団法人建材試験センター

分科会

松  村      晃

神奈川大学

山  田  次  雄

工業技術院標準部

西  谷  泰  征

西谷陶業株式会社

*

  分科会委員を兼ねる。