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A 5032

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本産業機械工業会(JSIM)から,工

業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済

産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。


A 5032

:2006

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類及び呼び名 

2

4.

  品質

2

4.1

  外観

2

4.2

  有害物質の溶出量と含有量 

2

4.3

  単粒度溶融スラグ及び溶融スラグ細骨材の品質 

3

4.4

  粒度調整溶融スラグ及びクラッシャラン溶融スラグの品質

3

5.

  試験方法

4

5.1

  試料の採取 

4

5.2

  溶出量試験と含有量試験 

4

5.3

  粒度試験 

4

5.4

  表乾密度及び吸水率試験 

4

5.5

  すりへり減量試験

4

6.

  検査

4

6.1

  溶融スラグのロット管理 

4

6.2

  検査の実施 

4

6.3

  検査デ−タ等の保管

4

6.4

  その他

4

7.

  表示

5

8.

  報告

5

解説 

8


日本工業規格

JIS

 A

5032

:2006

一般廃棄物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を

溶融固化した道路用溶融スラグ

Melt-solidified slag material for road construction derived from municipal

solid waste and sewage sludge

1. 

適用範囲  この規格は,一般の道路用材料としての加熱アスファルト混合物用骨材及び路盤材として

用いる溶融スラグについて品質,試験方法,検査,表示,報告などを規定する。

備考1.  溶融スラグとは,主に一般廃棄物,下水汚泥などの溶融施設において,有効利用を目的に製

造される骨材である。また,溶融スラグは溶融固化物と同義語である。

なお,適用範囲には,溶融施設又は別施設で磁選,粒度調整等の加工又は改質処理を行っ

た溶融スラグも含む。

なお,溶融スラグは,水砕スラグ,空冷スラグ及び徐冷スラグに分類される。ここでは,

空冷スラグと徐冷スラグの両方を徐冷スラグと称する。

2. 

ここでいう一般廃棄物の溶融固化施設より産出される溶融スラグには,自治体等が一般廃棄

物の溶融固化施設で処理することを認めた指定の産業廃棄物を一般廃棄物と混合処理してい

る場合に産出される溶融スラグを含めてもよい。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1102

  骨材のふるい分け試験方法

JIS A 1103

  骨材の微粒分量試験方法

JIS A 1109

  細骨材の密度及び吸水率試験方法

JIS A 1110

  粗骨材の密度及び吸水率試験方法

JIS A 5015

  道路用鉄鋼スラグ

JIS K 0058-1

  スラグ類の化学物質試験方法  第 1 部:溶出量試験方法

JIS K 0058-2

  スラグ類の化学物質試験方法  第 2 部:含有量試験方法

JIS Z 8801-1

  試験用ふるい−第 1 部:金属製網ふるい


2

A 5032

:2006

3. 

種類及び呼び名  溶融スラグの種類及び呼び名は,表 による。

  1  種類及び呼び名

種類

呼び名

用途(参考)

SM-20 
SM-13

単粒度溶融スラグ 
(

徐冷スラグ)

SM-5

加熱アスファルト混合物用 

溶融スラグ細骨材 
(

水砕スラグ、徐冷スラグ)

FM-2.5

加熱アスファルト混合物用

MM-40 
MM-30

粒度調整溶融スラグ 
(

徐冷スラグ)

MM-25

上層路盤材用 

CM-40 
CM-30

クラッシャラン溶融スラグ 
(

徐冷スラグ)

CM-20

下層路盤材用 

4. 

品質

4.1 

外観  溶融スラグは堅硬で,かつ,異物,針状固化物及び扁平又は鋭利な破片などを使用上有害な

量を含んではならない。

4.2 

有害物質の溶出量と含有量

4.2.1 

有害物質の溶出量  溶融スラグの有害物質の溶出量は,溶融スラグ単体において  5.2.1 によって試

験を行い,

表 2(

1

)

に適合しなければならない。

(

1

土壌に係る環境基準と同等である。

  2  溶融スラグに係る溶出量基準

項目

溶出量基準

カドミウム 0.01

mg/L

以下

鉛 0.01

mg/L

以下

六価クロム 0.05

mg/L

以下

ひ素 0.01

mg/L

以下

総水銀 0.0

5

mg/L

以下

セレン 0.01

mg/L

以下

ふっ素 0.8

mg/L

以下

ほう素 1

mg/L

以下

4.2.2 

有害物質の含有量  溶融スラグの含有量(

2

)

は,溶融スラグ単体(

3

)

において 5.2.2 によって試験を行

い,

表 3(

2

)

に示した基準に適合しなければならない。

(

2

土壌汚染対策法に基づく指定区域の指定に係る基準と同等である。ここでいう含有量とは,同

語が一般的に意味する“全含有量”とは異なることに注意を要する。

(

3

溶融スラグの製造者が溶融スラグを他の道路用材料と配合したものによって当該基準を満足す

る場合は,この規格の適用を妨げるものではない。


3

A 5032

:2006

  3  溶融スラグに係る含有量基準

項目

含有量基準

カドミウム 150

mg/kg

以下

鉛 150

mg/kg

以下

六価クロム 250

mg/kg

以下

ひ素 150

mg/kg

以下

総水銀 15

mg/kg

以下

セレン 150

mg/kg

以下

ふっ素

4 000 mg/kg

以下

ほう素

4 000 mg/kg

以下

4.3 

単粒度溶融スラグ及び溶融スラグ細骨材の物理的性状   

4.3.1 

粒度  粒度は,5.3 によって試験し,表 に適合しなければならない。

  4  粒度

ふるいを通るものの質量百分率%

JIS Z 8801-1

に規定する金属製網ふるいの公称目開き

種類

呼び名

26.5

mm

19

mm

13.2

mm

4.75

mm

2.36

mm

1.18

mm

75

µm

SM-20 100

85

∼100 0∼15

SM-13

100

85

∼100 0∼15

単粒度

溶融スラグ

SM-5

100

85

∼100 0∼25 0∼5

溶融スラグ細
骨材

FM-2.5

100

85

∼100

0

∼10

4.3.2 

表乾密度  表乾密度は,5.4 によって試験し 2.45g/cm

3

以上で,ばらつきの少ないものでなければな

らない。

4.3.3 

吸水率  吸水率は,5.4 によって試験し,3.0%以下でなければならない。

4.3.4 

すりへり減量  単粒度溶融スラグのすりへり減量は,5.5 によって試験し,30%以下でなければな

らない。

4.4 

粒度調整溶融スラグ及びクラッシャラン溶融スラグの物理的性状

4.4.1 

粒度  粒度は,5.3 によって試験し,表 に適合しなければならない。

  5  粒度

ふるいを通るものの質量百分率  %

JIS Z 8801-1

に規定する金属網ふるいの公称目開き

種類

呼び名

粒度
範囲

53

mm

37.5

mm

31.5

mm

26.5

mm

19

mm

13.2

mm

4.75

mm

2.36

mm

425

µm

75

µm

MM-40

40

∼0

100

95

∼100

− 60∼90

− 30∼65 20∼50 10∼30

2

∼10

MM-30

30

∼0

100

95

∼100

− 60∼90

− 30∼65 20∼50 10∼30

2

∼10

粒 度 調 整 溶
融スラグ

MM-25

25

∼0

100

95

∼100

− 55∼85 30∼65 20∼50 10∼30

2

∼10

CM-40

40

∼0

100

95

∼100

− 50∼80

− 15∼40 5∼25

CM-30

30

∼0

100

95

∼100

− 55∼85

− 15∼45 5∼30

ク ラ ッ シ ャ
ラ ン 溶 融 ス
ラグ

CM-20

20

∼0

100

95

∼100 60∼90 20∼50 10∼35

4.4.2 

すりへり減量  粒度調整溶融スラグのすりへり減量は,5.5 によって試験し,50%以下でなければ

ならない。


4

A 5032

:2006

4.4.3 

修正 CBR  修正 CBR は,受渡当事者間の協議によって定めるものとする。

5. 

試験方法

5.1 

試料の採取  試料は,全体を代表するように採取し,合理的な方法で縮分して供試試料とする。

5.2 

溶出量試験と含有量試験

5.2.1 

溶出量試験  有害物質の溶出量試験は,JIS K 0058-1 の 5.による。

なお,受渡当事者間の協議によって,JIS K 0058-1 の 6.に規定する方法によってもよい。

5.2.2 

含有量試験  有害物質の含有量試験は,JIS K 0058-2  による。

5.3 

粒度試験  粒度試験は,JIS A 1102 による。ただし,溶融スラグ細骨材及び粒度調整溶融スラグの

75 µm

ふるいを通過する量については,JIS A 1103 による。

5.4 

表乾密度及び吸水率試験  単粒度溶融スラグの表乾密度及び吸水率試験は,JIS A 1110 による。また,

溶融スラグ細骨材の表乾密度及び吸水率は,JIS A 1109 による。

5.5 

すりへり減量試験  すりへり試験は,JIS A 5015 による。

6. 

検査

6.1 

溶融スラグのロット管理  溶融スラグの品質を確保するためには,溶融炉の運転管理及び溶融対象

物の性状の把握が重要であり,溶融スラグ製造条件の監視は,溶融温度などの運転条件の変更及び溶融対

象物の性状変化の有無を勘案して行うものとし,

溶融スラグの品質を定期的な検査で確認するものとする。

溶融スラグのロットは,受け入れる溶融対象物の性状変更及び/又は運転条件の変更によって,品質管

理上無視できない品質の変化が生じた時点で別ロットとする。

6.2 

検査の実施  検査の実施は,6.1 で定めたロットから原則として 1 か月に 1 回以上の頻度で試料を採

取・保管し,有害物質の溶出量と含有量の検査項目は,1 か月に 1 回以上検査を実施する(

4

)

。また,その

他の検査項目は 3 か月に 1 回以上の頻度とし,検査試料は,5.によって検査を定期的に実施する。

(

4

十分なストックヤードを確保し,事前に検査して出荷前に試験値を確認できる場合には,上に

示した検査頻度は適用されない。ただし,保管量などに応じて十分な採取試料数を確保するこ

ととする。

6.3 

検査デ−タ等の保管  製造者は,検査によって得られた試験値の記録を保管しなければならない。

6.4 

その他  受渡当事者間の協議によって,確認できた場合は,表 での検査項目の一部,表 の溶出

量検査項目の一部及び

表 の含有量検査項目の一部を省略できる。


5

A 5032

:2006

  6  検査項目

検査項目

品質項目
番号

単粒度

溶融スラグ

溶融スラグ

細骨材

粒度調整

溶融スラグ

クラッシャラン溶

融スラグ

外観

4.1

有害物の溶出量

4.2.1

有害物の含有量

4.2.2

4.3.1

粒度

4.4.1

表乾密度

4.3.2

吸水率

4.3.3

4.3.4

すりへり減量

4.4.2

修正CBR

4.4.3

7. 

表示  製品の送り状には,次の事項を表示しなければならない。

a) 

製造者名又はその略号  

b) 

溶融施設名又はその略号

c)

呼び名

d)

検査年月日又はその略号

8. 

報告  製造者は,購入者から要求があった場合,試験成績書を提出しなければならない。加熱アスフ

ァルト混合物用溶融スラグ(

5

)

の試験成績書は,

表 を様式の標準とする。また,路盤材用溶融スラグ(

5

)

試験成績書は,

表 を様式の標準とする。

(

5

) 4.2.2

注(

3

)に基づき,他の道路用材料と配合したもので含有量基準を満足するものについては,

溶融スラグ単体の試験値についても合わせて報告することとする。


6

A 5032

:2006

  7  単粒度溶融スラグ及び溶融スラグ細骨材の試験成績書

製造者名 :  
溶融施設名:
呼び名  : 

検査年月日:      

ロット番号:    


検査番号 : 


試験値

備考

カドミウム

mg/L

 0.01

以下

mg/L

 0.01

以下

六価クロム

mg/L

 0.05

以下

ひ素

mg/L

 0.01

以下

総水銀

mg/L

 0.000 5

以下

セレン

mg/L

 0.01

以下

ふっ素

mg/L

 0.8

以下

ほう素

mg/L

 1

以下

カドミウム

mg/kg

    150

以下

mg/kg

    150

以下

六価クロム

mg/kg

    250

以下

ひ素

mg/kg

    150

以下

総水銀

mg/kg

     15

以下

セレン

mg/kg

    150

以下

ふっ素

mg/kg

  4 000

以下

ほう素

mg/kg

  4 000

以下

呼び名

SM-20

SM-13

SM-5

FM-2.5

26.5 mm

        100

19 mm

   85

∼100

       100

13.2 mm

   0∼ 15

   85∼100

       100

4.75 mm

    0∼ 15

   85∼100

           100

2.36 mm

    0∼ 25

   85

∼100

1.18 mm

      0

∼  5

75 µm

       0

∼10

g/cm

3

 試験機関名

有害物質の溶出量試験:

有害物質の含有量試験:

              殿













(

)

 外観

項  目








規格値








30

以下

 すりへり減量

 表乾密度

 吸水率

3.0

以下

2.45

以上





7

A 5032

:2006

  8  粒度調整溶融スラグ及びクラッシャラン溶融スラグの試験成績書

              殿

製造者名 :  
溶融施設名:
呼び名  : 
検査年月日:      

ロット番号:    

検査番号 : 



呼び名


試験値

備考

カドミウム

mg/L

 0.01

以下

mg/L

 0.01

以下

六価クロム

mg/L

 0.05

以下

ひ素

mg/L

 0.01

以下

総水銀

mg/L

 0.000 5 以下

セレン

mg/L

 0.01

以下

ふっ素

mg/L

 0.8

以下

ほう素

mg/L

 1

以下

カドミウム

mg/kg

    150

以下

mg/kg

    150

以下

六価クロム

mg/kg

    250

以下

ひ素

mg/kg

    150

以下

総水銀

mg/kg

     15

以下

セレン

mg/kg

    150

以下

ふっ素

mg/kg

  4 000

以下

ほう素

mg/kg

  4 000

以下

呼び名

MM-40

MM-30

MM-25

CM-40

CM-30

CM-20

53 mm

           100

           100

37.5 mm

   95

∼100            100

   95

∼100            100

31.5 mm

   95

∼100            100

   95

∼100

26.5 mm

   95

∼100

          100

19 mm

    60

∼ 90     60∼ 90

    50

∼ 80     55∼ 85   95∼100

13.2 mm

     55

∼85

   60

∼ 90

4.75 mm

    30

∼ 65     30∼ 65     30∼ 65     15∼ 40     15∼ 45    20∼ 50

2.36 mm

    20

∼ 50     20∼ 50     20∼ 50       5∼ 25       5∼ 30    10∼ 35

425 µm

    10

∼ 30     10∼ 30     10∼ 30

75 µm

      2

∼ 10       2∼ 10       2∼ 10

試験機関名

有害物質の溶出量試験:

有害物質の含有量試験:

修正CBR
















すりへり減量

50

以下

項  目








外観

規格値