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日本工業規格

JIS

 A

5009

-1972

バーミキュライト

Vermiculites

1.

適用範囲  この規格は,軽量・吸音・断熱・防耐火および美装を目的として使用されるバーミキュラ

イトについて規定する。

引用規格:4 ページに示す。

2.

製造方法  バーミキュライトは,膨張性雲母を焼成膨張させて製造する。

3.

種類および呼び方

3.1

バーミキュライトは,粒度および色名によって,つぎのように区分する。

(1)

粒度による区分

表 1,表 のいずれかによる。

表 1  細粗粒が適度に混合しているもの

記号

粒度

粒度 ( 5 )

粒度 (2.5)

粒度 (1.2)

最大寸法 5mm 以下で 0.3mm 以上の各粒のものが適度に混合しているもの

最大寸法 2.5mm 以下で 0.15mm 以上の各粒のものが適度に混合しているもの

最大寸法 1.2mm 以下で 0.15mm 以上の各粒のものが適度に混合しているもの

表 2  ある粒が大部分を占めるもの

記号

粒度

粒度 5.0〜1.2

粒度 2.5〜0.6

粒度 1.2〜0.3

粒度 0.6〜0.15

粒度 0.3 以下

5.0mm

〜1.2mm のものが大部分を占めるもの

2.5mm

〜0.6mm のものが大部分を占めるもの

1.2mm

〜0.3mm のものが大部分を占めるもの

0.6mm

〜0.15mm のものが大部分を占めるもの

0.3mm

以下のものが大部分を占めるもの

(2)

色名による区分 JIS Z 8102(色名)による。

備  考

バーミキュライトは,原鉱石産地国名で区分することができる。

3.2

バーミキュライトの呼び方は,つぎの例による。

例: 粒度 (5)

日本産

金色

バーミキュライト

粒度 5.0〜1.2

アメリカ産  シルバーグレー  バーミキュライト

ただし,呼び方は必要のない部分を除いてもよい。

4.

品質

4.1

バーミキュライトは,清浄で,どろ,砂,有機不純物などの有害量を含んではならない。また,著

しく水分を含んではならない。


2

A 5009-1972

4.2

バーミキュライトは,5.2 に規定する焼成試験による容積膨張率が 3.0%をこえてはならない。

4.3

バーミキュライトの一荷口の色調は,著しく異なってはならない。

4.4

粒度,3.1(1)

表 および表 に規定するバーミキュライトは,表 および表 の範囲でなければな

らない。

表 3

ふるいを通るものの重量百分率 (%)

 
 

ふるい 
の呼び

寸法

(mm)

記号

10  5  2.5 1.2 0.6 0.3 0.15

粒度 (5)

100

100

〜80

80

〜30 50〜5 30〜0 15〜0 0

粒度 (2.5)

100

100

〜85

70

〜30 35〜5 20〜0 10〜0

粒度 (1.2)

100

95

〜50 70〜10 30〜0 10〜0

表 4

記号

粒大

各ふるいの間にとどまる量の

重量百分率 (%)

粒度 5.0〜1.2 5.0mm ふるいを 90%以上通過 5.0mm〜1.2mm のものが 60%以上

粒度 2.5〜0.6 2.5mm ふるいを 90%以上通過 2.5mm〜0.6mm のものが 60%以上

粒度 1.2〜0.3 1.2mm ふるいを 90%以上通過 1.2mm〜0.3mm のものが 60%以上

粒度 0.6〜0.15 0.6mm ふるいを 90%以上通過 0.6mm〜0.15mm のものが 60%以上

粒度 0.3 以下 0.3mm ふるいを 90%以上通過

4.5

単位容積重量は,表示した値に対して±10%以内でなければならない。

参考表  単位容積重量の標準値

記号

単位容積重量

粒度 (5)   粒度 (2.5)   粒度 (1.2)

粒度

5.0

〜1.2

粒度

2.5

〜0.6

粒度

1.2

〜0.3

粒度

0.6

〜0.15

粒度

0.3

以下

kg/l 0.07

〜0.20 0.08〜0.22 0.09〜0.25

0.07

〜0.20

0.08

〜0.22

0.09

〜0.25 0.10〜0.30 0.12〜0.35

5.

試験

5.1

試料の採り方

(1)

気乾状態のもの 1 袋から,5.2

5.3,および 5.4 の試験に必要な試料を採取する。この場合,1 袋の試料

を代表するように約 4 分の 1 をとり出し,四分法で縮分する。

(2)

単位容積重量試験に用いる試料は,約 2を用いる。

(3)

粒度試験に用いる試料は,約 0.5を用いる。

(4)

焼成試験に用いる試料は 100ml を用いる。

5.2

焼成試験

5.2.1

試験器具

(1)

容積を計量する容器は,200ml メスシリンダーを用いる。

(2)

焼成装置は,750℃以上の温度が 5 分間以上得られるものとする。

5.2.2

試験方法

(1)

試料をメスシリンダーに静かに入れ 100mを計量する。

(2)

磁性蒸発ざらなどを用い,試料が均等に加熱されるよう試料を数回に分けて焼成する。焼成温度は

750

℃以上,焼成時間は 5 分間とする。

(3)

冷却した試料をメスシリンダーに静かに入れ,上端をならして容積を読みとる。


3

A 5009-1972

(4)

報告は,焼成試験後の容積膨張百分率をつぎの式で算出し,有効数字 3 けためを JIS Z 8401(数値の

丸め方)によって有効数字 2 けたまでとする。

100

%

×

=

焼成試験前の容積

焼成試験前の容積

焼成試験後の容積

率(

焼成試験容積膨張百分

5.3

粒度試験

5.3.1

試験器具

(1)

はかりは,1g の精度を有するものを用いる。

(2)

ふるいは,0.15mm,0.3mm,0.6mm,1.2mm,2.5mm,5mm,10mm の網ふるいを用いる。

備考 0.15mm,0.3mm,0.6mm,1.2mm,2.5mm,5mm および 10mm の各ふるいは,JIS Z 8801(標準

ふるい)に規定する標準網ふるい 149

µ

,297

µ

,590

µ

,1190

µ

,2380

µ

,4760

µ

および 9.52mm で

ある。

5.3.2

試験方法

(1)

試料は,5.3.1 に規定するふるいのうち,ふるい分け試験の目的にあう 1 組のふるいを用いてふるい分

ける。

(2)

ふるい分け作業は,ふるいに上下動および水平動を与えて試料をゆり動かし,試料が絶えずふるい面

を均等に運動するように操作する。

手でふるい分け作業を行なうときは,0.15mm,0.3mm および 0.6mm のふるいにあっては,それぞ

れのふるいについて 4 分間,1.2mm,2.5mm および 5mm のふるいにあっては,それぞれのふるいにつ

いて 3 分間ふるい分ける。

機械を用いてふるい分けを行なうときは,3 分間操作し,さらに,手でふるい分けを 1 分間行なう。

(3)

ふるい分けを終わったのち,はかりを用いて各ふるいにとどまる試料の重量を測る。

(4)

報告は,重量百分率により示し,これに最も近い整数に直したものとする。

5.4

単位容積重量試験

5.4.1

試験器具

(1)

はかりは,1g の精度を有するものを用いる。

(2)

容積を計量する容器は,JIS A 1104(骨材の単位容積重量試験方法)に規定する内径 14cm,内高 13cm

の金属製の円筒形容器を用いる。容器の容量は,これを満たすに要する水の重量を正確に測って,こ

れを算出しなければならない。

備考  この容器は,寸法形状が正確であれば,容量は 2.00である。

(3)

試料の重量計量には,試料重量と同程度の重量の容器を用いる。

5.4.2

試験の方法

(1)

小形ショベルで試料をすくい,容器に落差をつけないで,かつ,大小粒が分離しないように移し入れ,

あふれるまで満たす。

(2)

試料の表面を軽く定規でならす。

この場合,

容器の上面から粗粒のはなはだしい突起がある場合には,

突起がその面の大きいへこみと同じ程度になるようにならす。

(3)

試料を,容積測定用容器から 5.4.1(3)の容器に移し,試料の重量を測り,容積測定用容器の容積で,こ

れを割って単位容積重量を算出し,有効数字 3 けためを JIS Z 8401(数値の丸め方)によって丸めて

有効数字 2 けたまでとする。

(4)

同一試料について 2 回試験を行ない,

その試験結果の差がその平均値の 3.0%以下でなければならない。

3.0%

をこえる場合には,5.1 に規定する試料の採取から再試験を行なわなければならない。


4

A 5009-1972

(5)

報告すべき単位容積重量 (kg/l)  は,(4)に示す平均値とする。

6.

検査  バーミキュライトの検査は,JIS Z 9001(抜取検査通則)によりロットの大きさを決定し,合

理的な抜取検査方式によりロットから試料を抜き取り,4.について試験を行ない合否を決定する。

7.

表示  包装の外面には,3.に規定した種類,単位容積重量および容量または重量,製造業者名または

その略号を明記する。

引用規格:

JIS A 1104

(骨材の単位容積重量試験方法)

JIS Z 8102

(色名)

JIS Z 8401

(数値の丸め方)

JIS Z 8801

(標準ふるい)

JIS Z 9001

(抜取検査通則)

建築部会バーミキュライト専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

栗  山      寛

日本大学生産工学部

重  倉  祐  光

東京理科大学理工学部

石  神  武  男

職業訓練大学校

金  子  勇次郎

建設省住宅局

原  野  律  郎

通商産業省化学工業局

西  村      一

工業技術院標準部

深  沢      明

株式会社竹中工務店

岩  崎  行  男

日本湿式建材工業会

岡  崎  秋  夫

日本バーミキュライト工業会

鈴  木  賢  治

バミクライトオブジャパンリミテッド

松  原  光  一

株式会社エービーシー商会

(事務局)

田  村  尹  行

工業技術院標準部材料規格課

土  屋      隆

工業技術院標準部材料規格課