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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 5006-1995 

割ぐり石 

Rubbles 

1. 適用範囲 この規格は,主に土木・建築に使用する割ぐり石について規定する 

備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるもので,参考値で

ある 

2. 原石及び割ぐり石の定義 

2.1 

割ぐり石の原石は,花こう岩類,安山岩類,砂岩類,凝灰岩類,石灰岩類,けい岩類又はこれらに

準じる岩石とする 

2.2 

割ぐり石は,2.1の原石を破砕したものであって,うすっぺらなもの,細長いものであってはならな

い。 

うすっぺらとは,厚さ (C) が幅 (B) の21以下のものをいい,細長とは,長さ (A) が幅 (B) の3倍以上

のものをいう。 

長さ,幅,厚さの測り方は,割ぐり石の投影図の面積が最大となる位置において,図1の例のように測

る。 

図1 

ここに, 

A: 長軸の最大長さ (cm) 

B: Aに直角に測った最大長さ (cm) 

C: 投影面に垂直に測った最大長さ (cm) 

3. 種類及び呼び方 割ぐり石は,質量によって表1のように区分する 

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A 5006-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 質量による区分 

呼び方 

1個の質量kg 

荷口の許容差 

標準値 許容差 

割ぐり石1号 

10 

±20% (1個の質量の標準値の許容差

をはずれるものの合計質量の,
全質量に対する百分率) 

割ぐり石 2号 

 20 

割ぐり石 3号 

 30 

割ぐり石 5号 

 50 

割ぐり石 10号 

 100 

±10% 

30% 

割ぐり石 20号 

 200 

割ぐり石 30号 

 300 

割ぐり石 50号 

 500 

割ぐり石 70号 

 700 

割ぐり石100号 

1 000 

備考 質量の算出方法は2.2の測り方を用い,次の式によって算出して

もよい。 

質量m (kg)=V (cm3) ×見掛比重×0.13 

V (cm3)=A×B×C×0.25 

ここに, 

V: 体積 (cm3) 

A: 長さ (cm) 

B: 幅 (cm) 

C: 厚さ (cm) 

4. 品質 割ぐり石は,その圧縮強さによって表2のとおり硬石,準硬石又は軟石に区分する 

表2 圧縮強さによる区分 

種類 

圧縮強さ 

N/cm2 {kgf/cm2} 

参考値 

吸水率% 

見掛比重g/cm3 

硬石 

4 903.3 {500} 以上 

 5未満 

 約2.7〜2.5 

準硬石 

4 903.3 {500} 未満 

 980.66 {100} 以上 

 5以上 
15未満 

約2.5〜2 

軟石 

 980.66 {100} 未満 

15以上 

約2未満 

5. 試験方法 

5.1 

数値の換算 従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値へ

の換算は,次による 

1kgf=9.80N 

5.2 

見掛比重 試験体は,3個の供試割ぐり石からそれぞれ1個ずつ切りとり,大きさ10×10×20cmの

直方体(1)とする。 

試験体の加圧面は平たん仕上げとする。 

これを105〜110℃の空気乾燥器内で恒量となるまで乾燥する。その後取り出してデシケータに入れ,冷

却したのち質量及び正味体積を量る。 

見掛比重は,次の式によって算出し,試験体3個の平均値をもって表す。 

)

(cm

(g)

3

正味体積

質量

見掛比重=

注(1) 20cmを石理にほぼ垂直方向とする。 

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A 5006-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.3 

吸水率 見掛比重測定時の試験体の質量を乾燥時の質量とする。次に図2に示すように石理を水面

と平行にし,かつ上部1cmを常に水面上になるように浸水して,20±3℃で多湿の恒温室内に置く。48時

間経過後取り出し,手早く浸水部分の水をふきとり,直ちに質量を量り,吸水時の質量とする。 

吸水率は,次の式によって算出し,試験体3個の平均値をもって表す。 

100

(g)

(g)

(g)

)

(

×

乾燥時の質量

−乾燥時の質量

吸水後の質量

吸水率

図2 

5.4 

圧縮強さ 吸水率測定後の試験体を使用し,吸水時の質量測定後,直ちに試験する。 

加圧には,中央に球接面をもつ伝圧装置を用いて,原則として石理に垂直に毎cm2当たり毎秒98.066N 

{10kgf} の速さで加圧する。 

圧縮強さは,次の式によって算出し,試験体3個の平均値をもって表す。 

{

}

{

}

)

(cm

kgf

(N)

kgf/cm2

)

(N/cm

2

2

断面積

最大荷重

圧縮強さ

断面積を算出する場合,各辺の寸法は,0.1mmまで正確に測る。