A 5005:2020
(1)
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 種類,区分及び呼び方 ······································································································· 1
4.1 種類及び粒の大きさによる区分 ························································································ 1
4.2 アルカリシリカ反応性による区分······················································································ 2
4.3 呼び方 ························································································································· 2
5 品質······························································································································· 2
5.1 不純物 ························································································································· 2
5.2 物理的性質 ··················································································································· 3
5.3 粒度及び粗粒率 ············································································································· 3
5.4 粒形 ···························································································································· 3
5.5 微粒分量 ······················································································································ 3
5.6 アルカリシリカ反応性 ···································································································· 3
6 製造方法························································································································· 5
7 試験方法························································································································· 5
7.1 試料の採り方 ················································································································ 5
7.2 絶乾密度及び吸水率試験 ································································································· 5
7.3 安定性試験 ··················································································································· 5
7.4 すりへり試験 ················································································································ 5
7.5 粒度試験 ······················································································································ 5
7.6 粒形判定実積率試験 ······································································································· 5
7.7 微粒分量試験 ················································································································ 6
7.8 アルカリシリカ反応性試験 ······························································································ 6
8 検査······························································································································· 6
8.1 検査ロット ··················································································································· 6
8.2 検査デ−タの保管 ·········································································································· 6
9 表示······························································································································· 6
10 報告 ····························································································································· 6
附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表 ······························································ 9
A 5005:2020
(2)
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本砕石協会(JCSA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格
を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格
である。これによって,JIS A 5005:2009は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,令和3年10月19日までの間は,産業標準化法第30条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS A 5005:2009を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
A 5005:2020
コンクリート用砕石及び砕砂
Crushed stone and manufactured sand for concrete
1
適用範囲
この規格は,工場で岩石を破砕して製造するコンクリート用の砕石及び砕砂(以下,砕石及び砕砂とい
う。)について規定する。
注記 技術上重要な改正に関する旧規格との対照表を,附属書Aに示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0203 コンクリート用語
JIS A 1102 骨材のふるい分け試験方法
JIS A 1103 骨材の微粒分量試験方法
JIS A 1104 骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
JIS A 1109 細骨材の密度及び吸水率試験方法
JIS A 1110 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
JIS A 1121 ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験方法
JIS A 1122 硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験方法
JIS A 1145 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
JIS A 1146 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
JIS A 1158 試験に用いる骨材の縮分方法
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0203による。
4
種類,区分及び呼び方
4.1
種類及び粒の大きさによる区分
砕石及び砕砂の,種類及び粒の大きさによる区分は,表1による。
2
A 5005:2020
表1−種類及び粒の大きさによる区分
種類
粒の大きさによる区分
粒の大きさの範囲
mm
砕石
4005
2505
2005
1505
1305
1005
8040
6040
4020
2515
2015
2513
2013
2510
2010
40〜 5
25〜 5
20〜 5
15〜 5
13〜 5
10〜 5
80〜40
60〜40
40〜20
25〜15
20〜15
25〜13
20〜13
25〜10
20〜10
砕砂
−
5以下
4.2
アルカリシリカ反応性による区分
砕石及び砕砂のアルカリシリカ反応性による区分は,表2による。
表2−アルカリシリカ反応性による区分
区分
摘要
A
アルカリシリカ反応性試験の結果が“無害”と判定され
たもの。
B
アルカリシリカ反応性試験の結果が“無害でない”と判
定されたもの,又はこの試験を行っていないもの。
4.3
呼び方
砕石及び砕砂の呼び方は,次の例による。
例1 コンクリート用砕石 2005 A
アルカリシリカ反応性による区分を表す。
粒の大きさによる区分を表す。
種類を表す。
例2 コンクリート用砕砂 A
アルカリシリカ反応性による区分を表す。
種類を表す。
5
品質
5.1
不純物
砕石及び砕砂は,ごみ,泥,有機不純物,その他コンクリートに有害なものを有害量含んでいてはなら
ない。
3
A 5005:2020
5.2
物理的性質
砕石及び砕砂は,7.2〜7.4によって試験を行い,表3の規定に適合しなければならない。
表3−物理的性質
試験項目
砕石
砕砂
絶乾密度
g/cm3
2.5以上
2.5以上
吸水率
%
3.0以下
3.0以下
安定性試験における損失質量分率
%
12 以下
10 以下
すりへり減量
%
40 以下
−
5.3
粒度及び粗粒率
5.3.1
粒度
砕石及び砕砂の粒度は,7.5によって試験を行い,表4に規定する範囲のものでなければならない。
5.3.2
粗粒率
砕砂の粗粒率は,受渡当事者間の協議によって定めた粗粒率に対して±0.15の範囲のものでなければな
らない。
5.3.3
連続するふるいの間にとどまるものの質量分率
砕砂は,表4に規定するふるいにおいて,連続するふるいの間にとどまるものの質量分率が45 %以上に
なってはならない。
5.4
粒形
粒形は,次による。
a) 砕石は,薄い石片又は細長い石片を有害量含んではならない。
b) 砕石の粒形判定実積率は,7.6によって試験を行い,その結果は56 %以上でなければならない。ただ
し,この規定は砕石8040,砕石6040,及び砕石4020には適用しない。
c) 砕砂の粒形判定実積率は,7.6によって試験を行い,その結果は54 %以上でなければならない。
5.5
微粒分量
微粒分量は,7.7によって試験を行い,次による。
a) 微粒分量は,c)に定める許容差の範囲内でばらつきが生じてもb)に定める最大値を超えないように,
受渡当事者間の協議によって定める。
b) 微粒分量の最大値は,砕石では3.0 %,砕砂では9.0 %とする。ただし,砕石について,粒形判定実積
率が58 %以上の場合は,骨材の粒の大きさによる区分にかかわらず,微粒分量の最大値を5.0 %とし
てもよい。
c) 微粒分量の許容差は,a)で定めた協議値に対して,砕石では±1.0 %,砕砂では±2.0 %とする。
5.6
アルカリシリカ反応性
アルカリシリカ反応性の区分は,4.2による。試験方法は7.8によるが,原石の採取地が同じ場合に限り,
その原石から製造される代表的な砕石の試験結果を他の砕石及び砕砂に用いてもよい。
4
A 5005:2020
表4−粒度
種類 粒の大
きさに
よる区
分
各ふるいを通るものの質量分率 %
ふるいの呼び寸法a) mm
100
80
60
50
40
25
20
15
13
10
5
2.5
1.2
0.6
0.3
0.15
砕石
4005
100 95〜
100
35〜
70
10〜
30
0〜
5
2505
100 95〜
100
30〜
70
0〜
10
0〜
5
2005
100 90〜
100
20〜
55
0〜
10
0〜
5
1505
100 90〜
100
40〜
70
0〜
15
0〜
5
1305
100 85〜
100
0〜
15
0〜
5
1005
100 90〜
100
0〜
15
0〜
5
8040
100 90〜
100
45〜
70
0〜
15
0〜
5
6040
100 90〜
100
35〜
70
0〜
15
0〜
5
4020
100 90〜
100
20〜
55
0〜
15
0〜
5
2515
100 95〜
100
0〜
15
0〜
5
2015
100 90〜
100
0〜
15
0〜
5
2513
100 95〜
100
0〜
15
0〜
5
2013
100 85〜
100
0〜
15
0〜
5
2510
100 95〜
100
0〜
10
0〜
5
2010
100 90〜
100
0〜
10
0〜
5
砕砂
−
100 90〜
100
80〜
100
50〜
90
25〜
65
10〜
35
2〜
15
注a) ふるいの呼び寸法は,それぞれJIS Z 8801-1に規定するふるいの公称目開き106 mm,75 mm,63 mm,53 mm,
37.5 mm,26.5 mm,19 mm,16 mm,13.2 mm,9.5 mm,4.75 mm,2.36 mm,1.18 mm,600 μm,300 μm,及
び150 μmとする。
5
A 5005:2020
6
製造方法
砕石及び砕砂の製造は,次による。
a) 砕石及び砕砂の原石は,表土,その他の不純物を除去したものを使用しなければならない。また,原
石は,強硬で耐久的な石質とし,破砕時にへん平な形状になったり,ひび割れを生じるおそれのない
ものとする。
b) 砕砂は,砕砂用の製造工程に基づいて製造する。また,砕石製造時に発生するダスト,ぜい弱部など
は,原石として使用してはならない。
c) 砕石及び砕砂を洗浄する場合には,海水を使用してはならない。
d) 砕石及び砕砂の運搬及び貯蔵に当たっては,分離しないように,かつ,不純物の混入を防ぐようにし
なければならない。
7
試験方法
7.1
試料の採り方
試料は,砕石及び砕砂の代表的なものを採取し,JIS A 1158によって縮分する。
なお,最大寸法が40 mmを超える砕石については,他の合理的な方法で縮分する。
7.2
絶乾密度及び吸水率試験
絶乾密度及び吸水率の試験は,JIS A 1109及びJIS A 1110による。
なお,微粒分量の多い砕砂では,表面乾燥飽水状態の判定が難しいことがある。その場合には,JIS A 1103
によって洗った砕砂を試料とすることができるが,その旨を試験成績書の注記欄に記載する。
7.3
安定性試験
安定性の試験は,JIS A 1122による。
7.4
すりへり試験
砕石のすりへり試験は,JIS A 1121による。
ただし,砕石1005については,粒径の範囲が10 mm〜5 mmの試料5 000 g±10 gについて試験を行う。
試験に用いる球の数は,8個とし,その全質量は,3 330 g±25 gとする。試験機は,回転速度を毎分30回
〜33回とし,500回,回転させる。
7.5
粒度試験
粒度試験は,JIS A 1102による。ただし,試料は,7.7の微粒分量の試験において,呼び寸法0.075 mm
のふるいにとどまったものを用いる。
なお,製造方法などによって微粒分量が少ない場合には,微粒分を含んだ試料を用いてもよいが,その
旨を試験成績書の注記欄に記載する。
7.6
粒形判定実積率試験
粒形判定実積率の試験は,次による。
a) 砕石の試料は,砕石4005,砕石2505及び砕石2005は,そのままで,その他の区分の砕石については
砕石2505又は砕石2005の粒度に適合するように混合する。それらの試料を絶対乾燥状態になるまで
よく乾燥し,呼び寸法20 mmのふるいを通過し,呼び寸法10 mmのふるいにとどまるものを24 kg,
呼び寸法10 mmのふるいを通過し,呼び寸法5 mmのふるいにとどまるものを16 kgそれぞれふるい
採り,これらを合わせてよく混合して試験に供する。
b) 砕砂の試料は,呼び寸法2.5 mmのふるいを通過し,呼び寸法1.2 mmのふるいにとどまるものを十分
に水洗いし,絶対乾燥状態とする。
6
A 5005:2020
c) JIS A 1104に規定する方法によって,試料の単位容積質量を求める。
d) 試料の絶乾密度は,7.2によって求めた数値を用いる。
e) 粒形判定実積率は,次の式によって算出し,四捨五入によって小数第一位まで求める。
D
100
T
G
d
=
×
ここに,
G: 粒形判定実積率(%)
T: 試料の単位容積質量(kg/L)
dD: 絶乾密度(g/cm3)
f)
粒形判定実積率は,2回の試験の平均値とし,四捨五入によって小数第一位に丸める。
7.7
微粒分量試験
微粒分量の試験は,JIS A 1103による。
7.8
アルカリシリカ反応性試験
アルカリシリカ反応性の試験は,JIS A 1145又はJIS A 1146による。
8
検査
8.1
検査ロット
検査ロットは,受渡当事者間の協議によってその大きさを決定し,合理的な抜取検査方法によって,試
料を抜き取り,箇条7によって試験を行い,箇条5の規定に適合したものを合格とする。
8.2
検査デ−タの保管
製造業者は,検査によって得られた試験値の記録を所定の期間保管しなければならない。
9
表示
砕石及び砕砂の送り状には,次の事項を表示しなければならない。
a) 種類(呼び方)(例 コンクリート用砕石2005A,コンクリート用砕砂A)
b) 製造業者名及び採取地
c) 出荷年月日
d) 出荷時の質量又は容積
e) 納入先の会社名・工場名
10
報告
製造業者は,購入者から要求があった場合には,試験成績書を提出しなければならない。試験成績書の
標準様式は,表5又は表6による。
7
A 5005:2020
表5−試験成績書の標準様式
コンクリート用砕石試験成績書
発行日 年 月 日
種類(呼び方)
原石の種類
製造業者名
採取地
製造工場名
試験実施年月日
物理試験:
〜
アルカリシリカ反応性試験:
〜
試験項目(物理試験)
規格値
試験値
注記
絶乾密度(JIS A 1110)
2.5 g/cm3以上
・表乾密度( g/cm3)
・協議によって定めた微粒分量
( %)
・ふるい分け試験の試料の種別
(0.075 mm以上,微粒分込み)
吸水率(JIS A 1110)
3.0 %以下
安定性(JIS A 1122)
12 %以下
すりへり減量(JIS A 1121)
40 %以下
微粒分量(JIS A 1103)a)
3.0 %以下
粒形判定実積率
56 %以上
・試料の種類
混合なし(砕石4005,砕石2505,
砕石2005)
砕石( )及び砕石( )を
質量比( ):( )で混合
ふるい分け試験(JIS A 1102)b)
ふるいの
呼び寸法
mm
各ふるいを通る
ものの質量分率
%
ふ
る
い
分
け
試
験
結
果
100
80
60
50
40
25
20
15
13
10
5
2.5
粗粒率:
粒度曲線
アルカリシリカ反応性試験
(JIS A 1145又はJIS A 1146)
試験結果
試験方法
A:無害と判定 B:無害でないと判定,又は試験を行っていない。
試験機関名
物理試験:
アルカリシリカ反応性試験:
作成者
担当部署:
担当者名:
注a) 微粒分量は,粒形判定実積率が58 %以上の場合,5.0 %以下としてもよい。
b) ふるい分け試験において使用した試料の種別について,注記欄の“0.075 mm以上”又は“微粒分込み”をマ
ークする。
ふるいの呼び寸法(mm)
各
ふ
る
い
を
通
る
も
の
の
質
量
分
率
(
%
)
2.5
5
10
13 15 20
25
40
50 60 80 100
100
80
60
40
20
0
8
A 5005:2020
表6−試験成績書の標準様式
コンクリート用砕砂試験成績書
発行日 年 月 日
種類(呼び方)
原石の種類
製造業者名
採取地
製造工場名
試験実施年月日
物理試験: 〜
アルカリシリカ反応性試験: 〜
試験項目(物理試験)
規格値
試験値
注記
絶乾密度(JIS A 1109)a)
2.5 g/cm3以上
・表乾密度( g/cm3)
・協議によって定めた微粒分量
( %)
・ふるい分け試験の試料の種別
(0.075 mm以上,微粒分込み)
吸水率(JIS A 1109)a)
3.0 %以下
安定性(JIS A 1122)
10 %以下
微粒分量(JIS A 1103)
9.0 %以下
粒形判定実積率
54 %以上
ふるい分け試験(JIS A 1102)b)
ふる
いの
呼び
寸法
mm
各ふるい
を通るも
のの質量
分率
%
連続するふる
いの間にとど
まるものの質
量分率
%
ふ
る
い
分
け
試
験
結
果
10
−
5
2.5
1.2
0.6
0.3
0.15
粗粒率:
協議によって定めた粗粒率:
粒度曲線
アルカリシリカ反応性試験
(JIS A 1145又はJIS A 1146)
試験結果
試験方法
A:無害と判定 B:無害でないと判定,又は試験を行っていない。
試験機関名
物理試験:
アルカリシリカ反応性試験:
作成者
担当部署:
担当者名:
注a) 絶乾密度及び吸水率試験において,微粒分量試験後の試料を使用した場合には,その旨を注記欄に記載する。
b) ふるい分け試験において使用した試料の種別について,注記欄の“0.075 mm以上”又は“微粒分込み”をマ
ークする。
0.15
0.3
0.6
1.2
2.5
5
10
ふるいの呼び寸法(mm)
100
80
60
40
20
0
各
ふ
る
い
を
通
る
も
の
の
質
量
分
率
(
%
)
9
A 5005:2020
附属書A
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 5005:2020)
旧規格(JIS A 5005:2009)
改正理由
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
及び題名
内容
5.3.1 粒度
砕石及び砕砂の粒度は,7.5によって試験
を行い,表4に規定する範囲のものでな
ければならない。
4.3.1 粒度
砕石及び砕砂の粒度は,6.5によって試験を行
い,表4に示す範囲のものでなければならな
い。ただし,表4に示す範囲は,呼び寸法75 μm
のふるいに留まる試料を対象とする。
粒度の規定を示す記述での試験方法の詳
細は不要と判断したため削除した。
7.4 すりへり
試験
砕石のすりへり試験は,JIS A 1121によ
る。
ただし,砕石1005については,粒径の範
囲が10 mm〜5 mmの試料5 000 g±10 g
について試験を行う。試験に用いる球の
数は,8個とし,その全質量は,3 330 g
±25 gとする。試験機は,回転速度を毎
分30回〜33回とし,500回,回転させる。
6.4 すりへり
試験
砕石のすりへり試験は,JIS A 1121による。
砕石1005については,JIS A 1121(ロサ
ンゼルス試験機による粗骨材のすりへり
試験方法)によるすりへり減量の試験が
実施できないため,JIS A 5001(道路用砕
石)の粒径の範囲が13 mm〜5 mmの試料
を対象とした規定を準用して方法を定め
た。
7.5 粒度試験
粒度試験は,JIS A 1102による。ただし,
試料は,7.7の微粒分量の試験において,
呼び寸法0.075 mmのふるいにとどまった
ものを用いる。
なお,製造方法などによって微粒分量が
少ない場合には,微粒分を含んだ試料を
用いてもよいが,その旨を試験成績書の
注記欄に記載する。
6.5 粒度試験
骨材のふるい分け試験は,JIS A 1102による。
ただし,試料は,6.7の微粒分量の試験におい
て,呼び寸法0.075 mmのふるいに留まったも
のを用いる。
製造方法などによって,微粒分量が少な
い試料も多く存在する。このため,微粒
分量が少ない試料の場合に関して粒度試
験の合理化の観点から試験に用いる試料
を追記した。
8.1 検査ロッ
ト
検査ロットは,受渡当事者間の協議によ
ってその大きさを決定し,合理的な抜取
検査方法によって,試料を抜き取り,箇
条7によって試験を行い,箇条5の規定
に適合したものを合格とする。
7.1 検査ロッ
ト
検査ロットは,JIS Z 9015-0又は受渡当事者間
の協議によってその大きさを決定し,合理的
な抜取検査方法によって,試料を抜き取り,
箇条6によって試験を行い,箇条4の規定に
適合したものを合格とする。
検査ロットの決定においては,JIS Z
9015-0はほとんど使用されておらず,運
用実績に基づいて定められているという
現状に鑑み,JIS Z 9015-0を削除した。
2
A
5
0
0
5
:
2
0
2
0