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日本工業規格

JIS

 A

4801

-1991

鋼製及びアルミニウム合金製

ベネシャンブラインド

Steel and aluminium alloy venetian blinds

1.  適用範囲  この規格は,鋼製及びアルミニウム合金製の多数のスラットを水平に組み立てたもので,

スラットの角度が操作でき,かつスラットとボトムレールを手動によって昇降できる室内用ベネシャンブ

ラインド(以下,ブラインドという。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格は,付表1に示す。

2.  この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考値である。

2.  主要構成部品の名称  ブラインドの各部の名称は,図 1,図 及び図 の例のとおりとする。

図 1  ギヤ式ブラインド(例図)



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図 2  コード式ブラインド(例図)


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図 3  操作棒式ブラインド(例図)

3.  種類及び記号  ブラインドの種類及び記号は,表 のとおりとする。

表 1  種類及び記号

種類

記号

備考

ギヤ式ブラインド G

スラットとボトムレールの昇降及び角度調整をギヤの駆動

によって行い,1 本のコードなどによって操作できるもの。

コード式ブラインド C スラットとボトムレールの昇降及び角度調整を個々のコー

ドなどによって操作できるもの。

操作棒式ブラインド P スラットとボトムレールの昇降をコードなどで行い,スラ

ットの回転を操作棒によって操作できるもの。

4.  品質 
4.1

主要部品の品質  主要部品の品質は,次による。

(1)  スラットは平滑で,塗りむら・垂れ・使用上支障のあるばりなどがあってはならない。

(2)  ヘッドボックス及びボトムレールは,仕上面は平滑で,膨れ・きずなどの欠点がなく,また,人体又

は衣服の触れるおそれのある部分には,鋭い突起などがなく,安全でなければならない。

(3)  主要部品は,9.によって試験を行い,表 の規定に適合しなければならない。



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表 2  主要部品の品質

主要部品

項目

ヘッドボッ

クス

ボトムレー

スラット

ラダーテー

操作コード 昇降コード  回転コード  適用試験項

反り  mm 2 以下

2 以下

2 以下

9.2

曲がり

2 以下

2 以下

2 以下

9.3

耐折れ強さ

異常のない

こと

9.4

耐荷重  mm  残留たわみ

量は 2 以下

残留たわみ
量は 2 以下

9.5

密着性

0 個

9.6

硬度

H 以上

H 以上

H 以上

9.7

耐光性

著 し い 変
色・退色の

ないこと

4 級以上

4 級以上

4 級以上

4 級以上

9.8

耐塩水噴霧

異常のない
こと

異常のない
こと

異常のない
こと

9.9

4.2

製品の品質  製品の品質は,次による。

(1)  スラットは,幅 35mm 以上のものは 3mm 以上,35mm 未満のものは 2mm 以上の重なりしろがあり,

かつ,スラットが全閉状態のとき水平方向から見て,向こう側が見えてはならない。

(2)  全閉状態においてヘッドボックス下部とスラット最上段の間隔は,スラットの幅 35mm 以上のものは

30mm 以下,スラットの幅 35mm 未満のものは 20mm 以下とする。

(3)  ブラインドは,9.によって試験を行い,表 の規定に適合しなければならない。

表 3  製品の品質

項目

性能

適用試験項目

ブラケット取付強度

最大残留たわみ量は 2mm 以下で,か
つ,外れのないこと

9.10

引上げ力  N {kgf}

100 {10.2}  以下

スラットの回転引き力

N {kgf}

 50 {5.10} 以下

最大けん引力

操作棒の回転力

N・cm {kgf・cm}

 30 {3.06} 以下

9.11

落下衝撃

使用上異常のないこと

9.12

昇降

使用上異常のないこと

9.13

回転

使用上異常のないこと

9.14

5.  構造及び機構  構造及び機構は,次による。 
(1)  ブラインドは,容易に取外し,交換できるものでなければならない。

(2)  スラット及びボトムレールが最高位置まで完全に引き上げられたとき,それらがヘッドボックスとほ

ぼ平行に,かつ,正しくたたまれなければならない。

また,ヘッドボックス,ボトムレール及び他のスラットは,昇降操作中どの位置に停止してもほぼ

平行を保つ構造でなければならない。

(3)  スラットの回転及びブラインドの上げ下げが滑らかであり,任意の箇所で止めることができ,その機

構は確実に作動しなければならない。

(4)  昇降回転のコード又は操作棒の取付けは,適切,かつ堅ろうであり,使用上十分な長さでなければな


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らない。

また,操作棒は,機能上有効に操作できなければならない。

(5)  ギヤ式ブラインドは,ブラインドが最下降したとき,リミッターが作動するか,又はそれ以上操作し

ても支障のない構造でなければならない。

(6)  コード式及び操作棒式ブラインドは,2 本以上の昇降コードの場合,操作する位置でコードが一体と

なるような構造でなければならない。

(7)  スラットにラダーテープを取り付ける場合,スラットの幅 35mm 以上のものは 1 000mm 以下ごとに,

35mm 未満のものは 800mm 以下ごとにラダーテープを設けなければならない。

また,スラット端部の持出し長さは,300mm 以下でなければならない。

6.  形状及び寸法 
6.1

スラットの形状及び寸法  スラットの形状及び寸法は,表 による。

表 4  形状及び寸法

単位 mm

スラットの原板の厚さ  t

呼称

スラットの幅  A

矢高  B

アルミニウム合金製

鋼製

備考

50 50.0 5.0±1.0

35 35.0 3.8±1.0

28 28.0 2.5±0.5

25 25.0 2.2±0.5

18 18.0 1.5±0.5

15 15.0 1.2±0.5

0.10 以上

6.2

スラットの製品の幅  スラットの製品の幅は,表 のスラットの幅  (A)  に対して±2.0mm の範囲か

ら選ぶものとする。

6.3

スラットの製品の製作許容差  スラットの製品の製作許容差は,幅は±0.5mm とし,厚さは,±

0.07mm とする。

6.4

規格寸法製品の寸法  規格寸法製品の寸法は,幅  (W)  及び高さ  (H)  については表 による。ただ

し,

表 以外の寸法は,当事者間の協議によってもよい。

表 5  寸法

単位 mm

ブラインドの呼び寸法

幅  W

  880    1 280    1 680    1 780    1 880

高さ  H

  900    1 080    1 230    1 380    1 530    1 830



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6.5

製品寸法の幅  (W)  及び高さ  (H)    製品寸法の幅  (W)  及び高さ  (H)  は,呼び寸法に対して±50mm

とする。

6.6

製品の製作許容差  製品の製作許容差は,幅  (W)  については±2mm,高さ  (H)  については,スラ

ットの幅 35mm 以上のものは±25mm,スラットの幅 35mm 未満のものは±20mm とする。

7.  表面処理及び塗装  表面処理及び塗装は,次による。 
(1)  表面処理及び塗装を行う素地は,脱脂剤,その他によって油脂などの汚れを十分に除去する。

(2)  塗装は,JIS K 5652 に規定する焼付樹脂エナメル又は塗膜がこれと同等以上の強度及び耐久性のある

塗料を使用する。ただし,スラット,ヘッドボックス及びボトムレールの切断面は除く。

(3)  めっきは,JIS H 8617 に規定する 1 種 2 級以上,2 種 2 級以上又は JIS H 8610 に規定する 1 種 2 級以

上,2 種 2 級以上の処理を行う。ただし,ヘッドボックス及びボトムレールの切断面は除く。

(4)  アルミニウム合金製のヘッドボックス及びボトムレールの表面処理は,JIS H 8601 の 3.3(耐食性)に

規定する 6・KL2 又はこれと同等以上の塗装を施す。ただし,切断面は除く。

8.  材料  ヘッドボックス,ボトムレール,スラットなどブラインドに使用する材料は,表 又はこれと

同等以上の品質をもつものとする。

表 6  材料

JIS G 3141

冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3302

溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3312

塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313

電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 4305

冷間圧延ステンレス鋼板

JIS G 4401

炭素工具鋼鋼材

JIS H 4000

アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS H 4100

アルミニウム及びアルミニウム合金押出形材

JIS K 6744

ボリ塩化ビニル(塩化ビニル樹脂)金属積層板

9.  試験 
9.1

数値の取扱い  数値の取扱いは,小数点以下を JIS Z 8401 によって,整数に丸める。

なお,荷重を従来単位系の試験機又は計測器を用いて,載荷又は計測する場合は,次による。

載荷する場合:1N=1.02×10

-1

kgf で換算して載荷する。

計測する場合:1kgf=9.80N で換算して計測値とする。

9.2

反り試験  ヘッドボックス,ボトムレール及びスラットを長さ 1 100mm に切断し,図 に示すよう

に平らな台上に描いた標線上に置き,JIS B 7507 に規定するノギス(以下,ノギスという。

)又は JIS B 7524

に規定するすきまゲージ(以下,すきまゲージという。

)によって,最大部の反りを測定する。


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図 4

9.3

曲がり試験  ヘッドボックス,ボトムレール及びスラットを長さ 1 100mm に切断し,図 に示すよ

うに平らな台上に描いた標線上に両端を合わせ,その最大曲がりをノギスで測定する。

図 5

9.4

耐折れ強さ試験  図 に示すように,スラットを平らな台上から長さ 200mm の押さえの板を通して,

表 の長さまで静かに送り出したとき,折れの有無を調べる。

図 6

表 7  長さ

単位 mm

スラットの幅

長さ l

35 以上 400 
35 未満 350

9.5

耐荷重試験  ヘッドボックス及びボトムレールを表 に示す長さにそれぞれ切断し,図 に示すよ

うに両端それぞれ 150mm ずつを残し,支点間隔は

表 とし,その中央部に表 に示す荷重を 50mm の当

て板に当て,3 分間加えた後荷重を除去したときの残留たわみ量を測定する。



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図 7

表 8  荷重

部品名

スラットの幅

切断寸法

mm

支点間隔

mm

荷重

N {kgf}

35 以上

1 300

1 000

100 {10.2}

ヘッドボックス

35 未満

  900

  600

 70 {7.14}

35 以上

1 300

1 000

  70 {7.14}

ボトムレール

35 未満

  900

  600

 50 {5.10}

9.6

密着性試験  スラットに鋭利な刃物で板に達するように 1mm 間隔で相互に直交するけがき線 11 本

ずつを書き,1×1mm の碁盤目を 100 個作る。その上に JIS Z 1522 に規定したテープを張り付けた後,急

速にはがしたときの塗膜のはがれ個数を調べる。

9.7

硬度試験  硬度試験は,JIS K 5400 の 8.4 に規定する試験方法によって行い,その硬度を測定する。

9.8

耐光性試験  耐光性試験は,次による。

(1)  スラットは,フェードメータで電流 15∼17A,電圧 125∼145V のカーボンアーク灯を光源とし,光源

と材料の距離を 250mm にとり,試験片と同位置にあるブラックパネル温度が 63±5℃になるように試

験機を装置し,100 時間照射した後,目視によって変色・退色の度合いを調べる。

(2)  ラダーテープ,操作コード,昇降コード及び回転コードは,フェードメータで JIS L 0842 に規定する

第 3 露光法によって試験を行い,その級を判定する。

9.9

耐塩水噴霧試験  ヘッドボックス,ボトムレール及びスラットを JIS Z 2371 に規定する試験方法に

よって 100 時間塩水噴霧を行った後,腐食発生などの有無を調べる。ただし,端部は除く。

9.10  ブラケット取付強度試験  図 に示すようにヘッドボックスの端から 50mm の位置で,ブラケット

を 24×10×Lcm(高さ×幅×長さ)のラワン材に予定されたねじで固定して,ヘッドボックスを使用状態

に取り付ける。

ブラケットの中心から 50mm の位置に幅 50mm の当て板を用いて 50N {5.10kgf}  の荷重を 1 分間加える。

次に,その荷重を除去し,再び 150N {15.3kgf}  の荷重を 5 分間加え,その荷重を除去したときのブラケ

ットの最大残留たわみ量を測定し,併せてブラケット及びヘッドボックスの使用上支障のある異常の有無

を調べる。


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図 8

9.11  最大けん引力試験  ブラケットを用いてブラインドを使用状態に取り付ける。ボトムレールを最下

部まで下降させ,昇降コード,回転コード及び操作コードの端にばねばかりを結び,これを引き,その操

作に必要な最大けん引力を測定する。

また,操作棒については,その最大回転力をトルクゲージなどを用いて測定する。

9.12  落下衝撃試験  ブラケットを用いてブラインドを使用状態に取り付ける。ボトムレールを最上部ま

で引き上げストッパーで止める。その後ストッパーを放し,自然落下によってボトムレールを最下部まで

下降させたとき,ブラケット及びブラインドの異常の有無を調べる。ただし,ギヤ式は除く。

9.13  昇降試験  昇降試験は,次による。 
(1)  ギヤ式ブラインドは,最下降した状態にあるボトムレールを操作コードによって最上段まで畳み上げ,

その後最下部まで下降させる。この動作を 1 回とし,2 000 回昇降試験を行い,異常の有無を調べる。

このとき,昇降 50 回ごとに 10 分間の休止時間をとり,昇降を行う。

なお,1 日の試験回数は,300∼500 回とする。

(2)  コード式及び操作棒式ブラインドは,スラットを水平にし,最下部まで下降した状態にあるボトムレ

ールを昇降コードによって最上端まで畳み上げ,ストッパーで一度コードを止めた後,ストッパーを

外して最下部まで下降させる。この動作を 1 回とし,2 000 回昇降試験を行い,異常の有無を調べる。

このとき,昇降 50 回ごとに 10 分間の休止時間をとり,昇降を行う。

9.14  回転試験  ブラインドを最下部まで下降した状態で,回転コード,操作コード又は操作棒などを用

いて,スラット最大回転角の往復を 1 回転とし,4 000 回回転試験を行い,異常の有無を調べる。このとき,

回転 200 回ごとに 10 分間の休止時間をとり,回転を行う。

10.  検査  製品の検査は,4.及び 6.の規定について行う。ただし,合理的な抜取検査方法を用いてもよい。

11.  表示 
11.1  製品には,次の事項を表示しなければならない。


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(1)  製造業者名又はその略号

(2)  製造年月又はその略号

11.2  包装には,次の事項を表示しなければならない。

(1)  製造業者名又はその略号

(2)  製造年月又はその略号

(3)  製品の寸法  (W×H)

12.  取扱い上の注意事項及び維持管理の注意事項  製品には,風などに対する取扱い上の注意事項及び維

持管理の注意事項を添付しなければならない。

付表 1  引用規格

JIS B 7507  ノギス

JIS B 7524  すきまゲージ

JIS G 3141  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3302  溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3312  塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313  電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 4305  冷間圧延ステンレス鋼板

JIS G 4401  炭素工具鋼鋼材

JIS H 4000  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS H 4100  アルミニウム及びアルミニウム合金押出形材

JIS H 8601  アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜

JIS H 8610  電気亜鉛めっき

JIS H 8617  ニッケル及びニッケル・クロムめっき

JIS K 5400  塗料一般試験方法

JIS K 5652  アミノアルキド樹脂エナメル

JIS K 6744  ポリ塩化ビニル(塩化ビニル樹脂)金属積層板

JIS L 0842  カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS Z 1522  セロハン粘着テープ

JIS Z 2371  塩水噴霧試験方法

JIS Z 8401  数値の丸め方


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原案作成委員会  構成表

氏名

所属

坂  田  種  男

千葉大学工学部建築学科

浦  上  和  彦

建設省住宅局住宅生産課

柴  崎  和  典

通商産業省生活産業局日用品課

咲  山  忠  男

工業技術院標準部材料規格課

山  川  清  栄

財団法人建材試験センター公示検査課

佐  藤  輝  夫

建設省大臣官房官庁営繕部建築課

中  島  勝  弥

社団法人日本建築士事務所協会連合会

河  内  利  平

社団法人軽金属協会

逸  見  義  男

フジタ工業株式会社技術部

小笠原  真  笑

主婦連合会

佐々木  正  安

佐々木ブラインド工業株式会社工務課

古  川  隆  義

株式会社ニチベイ技術課

中  島  正  利

トーソー株式会社営業本部開発室

上  原  祥次郎

立川ブラインド工業株式会社

山  口  浩  司

財団法人建材試験センター公示検査課