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A 4713

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本サッ

シ協会 (JSMA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 4713 : 1993 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,JIS A 4706(サッシ)の付随規格としての位置付けに沿って見直し,枠なし雨戸を削

除するため,寸法を JIS A 4706 に準拠するため,及び雨戸の耐風圧性による等級区分を整合させるため,

改正を行った。また,試験方法は附属書として規定化した。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS A 4713 : 2004

には,次に示す附属書がある。

附属書(規定)  雨戸の耐風圧性試験方法


A 4713

:2004

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  種類

3

5.

  性能

3

6.

  構造

3

7.

  寸法

4

7.1

  雨戸の幅及び高さ

4

7.2

  寸法公差

4

8.

  材料

4

9.

  試験方法

5

9.1

  耐風圧性試験

5

9.2

  開閉繰り返し試験

5

10.

  検査

5

10.1

  形式検査

5

10.2

  受渡検査

5

11.

  製品の呼び方

5

12.

  表示

5

13.

  取扱い上の注意事項及び維持管理の注意事項

5

附属書(規定)雨戸の耐風圧性試験方法

10

 


日本工業規格

JIS

 A

4713

:2004

住宅用雨戸

Residential sliding storm window panel

1.

適用範囲  この規格は,主として住宅に使用する金属製雨戸(以下,雨戸という。)で,JIS A 4706 

規定するサッシ(以下,サッシという。

)のうち,開閉形式がスライディングに取り付けられるものについ

て規定する。ただし,折りたたみ形式及び巻き取り形式のものには適用しない。

備考  この規格で規定する雨戸とは,あらかじめ雨戸枠と雨戸本体とが製作・調整されていて,現場

取り付けに際して 1 個の構成材として扱うことができるものをいう。

2.

引用規格  付表 に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成

する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

雨戸  雨戸本体,雨戸枠及び戸袋を含めた総称。

b)

雨戸本体  四方かまちなどとパネルとで構成されるもの。その一例を図 に示す。

c)

雨戸枠  雨戸本体を建て込むための枠。その一例を図 に示す。

d)

戸袋  開放時に雨戸本体を収納する部分。戸皿形及び戸箱形がある。その一例を図 に示す。

e)

鏡板  戸袋に用いる化粧板。

f)

附属部品  雨戸に使用する戸車,落し錠,ふれ止め,ブラケット,連結金具などの部品。


2

A 4713

:2004

          室外側                                                              室内側

  1  雨戸本体部材の名称

  2  雨戸枠及び戸袋部材の名称

落し錠

下かまち

上かまち

パネル

たてかまち

ふれ止め

中桟

戸車

戸袋たて枠(戸じり妻板)

ブラケット

見切縁

戸袋上枠(上皿板)

雨戸たて枠

雨戸下枠

連結金具

戸袋下枠(下皿板)

戸袋たて枠(戸先妻板)

鏡板

ブラケット

雨戸上枠


3

A 4713

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                戸皿形                                        戸箱形

  3  戸袋形式の名称

4.

種類  雨戸の種類は,サッシ枠一体雨戸(サッシの枠と雨戸枠とが一体になっているもの。)及びサッ

シ枠分割雨戸(サッシの枠と雨戸枠とが分割されているもの。

)とする。

5.

性能  雨戸の性能は,9.によって試験を行い,表 の規定に適合しなければならない。

  1  性能

性能項目

等級

等級との対応値

性能

適用試験箇条

耐風圧性(

1

)

SA-1

SA-2

SA-3

SA-4

SA-5

最高圧力

  400 Pa

  600 Pa

  800 Pa

1 000 Pa

1 200 Pa

・載荷中に雨戸本体が雨戸枠から外れない。

・除圧後,開閉に異常がなく,使用上支障が

ない。

9.1 

開閉繰り返し

開閉回数

7 000

・開閉に異常がなく,使用上支障がない。

9.2 

(

1

)

加圧は屋内側からとする。 

6.

構造  構造は,次による。

a)

雨戸の発生音  雨戸は閉じた状態で,風圧によって金属音が発生しないよう配慮する。

b)

外部からの侵入  雨戸は閉じた状態で,人が外部から容易に侵入できないよう配慮する。

c)

外壁仕上がり面より内に入る部分の枠の接合部  外壁仕上がり面より内に入る部分の枠の接合部は,

排水できる構造とするか,又は雨水の浸入を防止する構造としなければならない。

d)

雨戸に用いる附属部品  雨戸に用いる附属部品は,それぞれの機能を果たし得る作動及び強さをもつ

構造とする。


4

A 4713

:2004

なお,戸車及び落し錠は取替え又は補修が可能な構造とする。

7.

寸法

7.1

雨戸の幅及び高さ

7.1.1

寸法の呼び  雨戸の寸法の呼びは,JIS A 4706 の寸法の呼びと同じ表示とする。

7.1.2

雨戸本体幅及び高さ寸法  雨戸本体の幅及び高さ寸法は,付図 1∼付図 に例示するように雨戸本

体幅及び雨戸本体高さで示す。

7.2

寸法公差  雨戸の製品(完成品)に対する寸法公差は,表 による。

  2  寸法公差

単位  mm

寸法

公差

  2 000 未満

3

2 000

以上

  3 500 未満

4

雨戸の内のり高さ及び幅

3 500

以上

5

  2 000 未満

2

2 000

以上

  3 500 未満

3

雨戸の対辺内のり寸法の差

3 500

以上

4

    120 未満

2

  120

以上

    150 未満

3

  150

以上

    200 未満

4

雨戸枠及び戸袋の見込み(

2

)

  200

以上

5

雨戸本体の幅及び高さ 3

雨戸本体の対辺寸法の差 2

雨戸本体の見込み(

2

) 2

(

2

)

付図 1∼付図 参照。 

8.

材料  雨戸の主な部分に用いる材料は,表 に示す材料又はこれと同等以上の品質をもつものとし,

それぞれの機能を果たすのに十分な強さをもち,かつ,接触腐食又は化学変化を起こさないもの,若しく

は防せい処理を施したものとする。

  3  雨戸の主な部分に用いる材料

主な使用区分

規格

枠,パネル及び 
かまち

JIS G 3302

に規定する F04 又は JIS G 3313 に規定する E16 以上のも

のに,焼付乾燥形又は常温乾燥形塗料で,JIS K 5629 に規定する塗料
の乾燥塗膜厚さ 15

µm と同等以上の性能をもつさび止め塗装を施し

たもの。

JIS G 4304

JIS G 4305

JIS H 4000

又は JIS H 4100 に規定するアルミニウム合金の表面に 

JIS H 8602

に規定する透明系塗膜については種類 B(屋外用)又は種

類 C(屋内用)

,着色系塗膜については種類 P(屋外用)又はこれら

と同等以上の性能をもつ表面処理を施したもの。

JIS H 4001

JIS K 6744 


5

A 4713

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9.

試験方法

9.1

耐風圧性試験  耐風圧性試験は,次のa)  又はb)  のいずれかによる。

a)  JIS A 1515

の変形試験による。ただし,予備加圧を除く。

b)

附属書による。

9.2

開閉繰り返し試験  開閉繰り返し試験は,JIS A 1550 に準じる。試験は,繰り返し走行試験装置によ

って走行距離(片道)約 850 mm,1 分間当たり 5∼10 回の往復運動をさせる。

10.

検査

10.1

形式検査  形式検査は,新規の設計による製品,部品などの改良によって性能に影響があるとみな

される製品を対象とし,5.7.の規定に合格しなければならない。

10.2

受渡検査  受渡検査は,既に形式検査に合格したものと同じ設計製作による製品の受渡しに際して,

構造及び寸法について行い,6.及び 7.の規定に合格しなければならない。

なお,受渡当事者間の協議によって,製作完了時に行われた製品検査の証紙,検印,記録などの確認で,

これに替えることができる。

11.

製品の呼び方  製品の呼び方は,次の順序による。

a)

寸法の呼び

b)

耐風圧性による等級を括弧内に表す。

例 1718−(SA-1)

                                            耐風圧性の等級

                                            寸法の呼び

12.

表示  製品には,次の事項を表示しなければならない。ただし,寸法の呼びは省略してもよい。

a)

寸法の呼び

b)

耐風圧性による等級

c)

製造年月又はその略号

d)

製造業者名又はその略号

13.

取扱い上の注意事項及び維持管理の注意事項  取付方法などの取扱い上の注意事項及び維持管理の注

意事項を添付しなければならない。ただし,同じ住宅に取り付けられる他の製品の取扱説明書に,雨戸の

取扱説明書が含まれている場合は,雨戸に添付しなくてもよい。

注意事項の例を次に示す。

1.  雨戸の施工に関する注意事項

2.  雨戸の取付け及び取外しに関する注意事項

3.  附属部品の調整方法及び取付位置

4.  雨戸部材の手入れ方法

5.  部材の腐食又はさびの発生に対する処置


6

A 4713

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付図  1  サッシ枠分割雨戸の寸法の呼び(木造用内付け)(例)

雨戸本体

雨戸の内

のり高

雨戸本体幅

雨戸の内のり幅

雨戸枠の見込み

戸袋の見

雨戸本体

の見込


7

A 4713

:2004

付図  2  サッシ枠一体雨戸の寸法の呼び(木造用半外付け)(例)

雨戸本体

高さ

  雨戸の内

のり高

雨戸本体幅

雨戸の内のり幅

雨戸枠の見込み

戸袋の見

込み

雨戸本体

の見込み


8

A 4713

:2004

付図  3  サッシ枠一体雨戸の寸法の呼び(木造用外付け)(例)

戸袋の見

雨戸本体

雨戸の内

のり高

雨戸本体幅

雨戸の内のり幅

雨戸枠の見込み

雨戸本体

の見込


9

A 4713

:2004

付表  1  引用規格

JIS A 1513

  建具の性能試験方法通則

JIS A 1515

  建具の耐風圧性試験方法

JIS A 1550

  サッシの開閉繰り返し試験方法

JIS A 4706

  サッシ

JIS G 3302

  溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313

  電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 4304

  熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS H 4001

  アルミニウム及びアルミニウム合金の塗装板及び条

JIS H 4100

  アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材

JIS H 8602

  アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜

JIS K 5629

  鉛酸カルシウムさび止めペイント

JIS K 6744

  ポリ塩化ビニル被覆金属板

JIS Z 8401

  数値の丸め方


10

A 4713

:2004

附属書(規定)雨戸の耐風圧性試験方法

1.

適用範囲  この附属書は,雨戸の耐風圧性能を評価する試験方法について規定する。

2.

試験方法

2.1

試験体の製作  試験体は,仮想く(躯)体をパネル状に作り,これに上枠,下枠,たて枠,戸袋部

分を通常の施工状態に準じて固定し,これに雨戸本体を取り付けて製作する。試験体の例を

附属書図 

示す。

2.2

試験環境  試験の環境は,JIS A 1513 の 3.3(試験環境)に規定する標準状態とする。ただし,受渡

当事者間で協定のある場合は,それによる。

2.3

載荷荷重  載荷荷重は,砂袋などのおもりによって与えられるものとする。荷重と砂袋の質量との

換算式は次の式によって行い,数値は 10 N 単位に JIS Z 8401 によって丸める。

    載荷荷重  (N)=最高圧力  (Pa)×雨戸本体幅  (m)×雨戸本体高さ  (m)×雨戸本体の枚数−雨戸本体質量

                 (kg)×重力加速度  (9.806 65 m/s

2

)

2.4

試験手順  試験は,附属書図 に示す試験手順に従って行う。また,試験の例を附属書図 に示す。

a)

開閉確認  試験体を垂直に設置し,雨戸本体が正常に作動することを確認する。

b)

附属部品の機能確認  附属部品が正常に機能することを確認し,落し錠を施錠する。

c)

試験体の設置  試験体を架台に水平でねじれのないように設置する。

d)

載荷  規定された荷重を屋内側から等分布になるように,1 分間載荷する。

e)

異常の有無確認  載荷中,雨戸本体の脱落,レールからの外れのないことを確認する。

f)

開閉確認の準備  試験体から荷重を取り除き,架台から試験体を降ろし垂直に設置する。

g)

開閉確認  雨戸本体が正常に作動することを確認する。

h)

残留変形・損傷の確認  残留変形・損傷の有無を確認する。

3.

報告書の記載事項  試験結果の報告書には,次のa)∼d)  の事項を記載する。

a)

試験体の名称,形式,試験体図及び必要な寸法

b)

試験結果

c)

試験機関名,担当者名及び日付

d)

その他必要と認められる事項


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A 4713

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附属書図  1  試験体の例

附属書図  2  試験手順

附属書図  3  試験の例

(N)

開閉確

残留変

形・

損傷

の確

開閉確

開閉確

認の

準備

異常の

有無

確認

試験体

の設

附属部

品の

機能

確認

載荷

時間(min)

荷重

仮想く体

等分布荷重

雨戸枠

戸袋(部分)

雨戸本体

架    台