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A 4710

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義並びに記号及び単位  

2

3.1

  用語及び定義  

2

3.2

  記号及び単位  

2

4

  測定原理  

4

5

  試験装置及び試験体  

6

5.1

  一般  

6

5.2

  取付パネル  

6

5.3

  校正板  

6

5.4

  温度測定及びバッフルの位置  

7

5.5

  風速測定  

7

5.6

  試験体  

8

6

  試験手順  

9

6.1

  一般  

9

6.2

  校正方法  

9

6.3

  測定手順  

11

6.4

  結果の算出(標準値への変換)  

11

7

  報告 

12

附属書 A(規定)環境温度の求め方  

13

附属書 B(規定)端部の線熱貫流率  

16

附属書 C(参考)校正板  

26

附属書 D(参考)校正及びサッシ窓の測定例  

28

附属書 E(参考)熱箱法における熱貫流率測定の不確かさ評価  

34

附属書 JA(規定)試験体の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方  

40

附属書 JB(規定)気流吹出し装置の風向  

46

附属書 JC(参考)取付パネルからの損失熱量の測定方法  

47

附属書 JD(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

48

附属書 JE(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表  

52


A 4710

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人建材

試験センター(JTCCM)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規

格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規

格である。これによって,JIS A 4710:2004 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

4710

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建具の断熱性試験方法

Windows and doorsets-Thermal resistance test

序文 

この規格は,2010 年に第 2 版として発行された ISO 12567-1 を基とし,我が国の実情に合わせるため技

術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JD に示す。また,技術上重要な改正に関する新旧対照表を附

属書 JE に示す。

適用範囲 

この規格は,建具の断熱性試験方法について規定する。

ただし,次の事項は除く。

a)

試験体の周囲の外側に生じる端部効果

b)

試験体への日射によるエネルギー移動

c)

試験体の隙間からの漏気の影響

d)

天窓及び出窓

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 12567-1:2010

, Thermal performance of windows and doors − Determination of thermal

transmittance by the hot-box method−Part 1: Complete windows and doors(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 0202

  断熱用語

注記  対応国際規格:ISO 7345,Thermal insulation−Physical quantities and definitions,ISO 9288

Thermal insulation−Heat transfer by radiation−Physical quantities and definitions(MOD)

JIS A 1412-1

  熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第 1 部:保護熱板法(GHP 法)

注記  対応国際規格:ISO 8302,Thermal insulation−Determination of steady-state thermal resistance and

related properties−Guarded hot plate apparatus(MOD)

JIS A 1412-2

  熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第 2 部:熱流計法(HFM 法)

注記  対応国際規格:ISO 8301,Thermal insulation−Determination of steady-state thermal resistance and


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A 4710

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related properties−Heat flow meter apparatus(MOD)

JIS A 1420

  建築用構成材の断熱性測定方法−校正熱箱法及び保護熱箱法

注記  対応国際規格:ISO 8990,Thermal insulation−Determination of steady-state thermal transmission

properties−Calibrated and guarded hot box(MOD)

JIS C 1602

  熱電対

注記  対応国際規格:IEC 60584-1,Thermocouples−Part 1: EMF specifications and tolerances(MOD)

JIS R 3106

  板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法

用語及び定義並びに記号及び単位 

3.1 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0202 によるほか,次による。

3.1.1

伝熱開口寸法

建具のく(躯)体への取付用ひれ,レール受けなどの突出部を除く,幅寸法及び高さ寸法。この規格で

は,試験体の熱通過寸法をいう。

3.1.2

伝熱面積

伝熱開口寸法の幅と高さ寸法との積。

注記  附属書 JA に伝熱開口寸法の取り方を示す。

3.2 

記号及び単位 

記号及び単位は,JIS A 0202 によるほか,

表 1∼表 による。


3

A 4710

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表 1−記号及び単位 

記号

名称

単位

伝熱面積

m

2

厚さ(深さ) m

対流成分比

形態係数

表面熱伝達率 W/(m

2

・K)

高さ m

長さ m

熱流密度 W/m

2

熱抵抗又は表面熱伝達抵抗

m

2

・K/W

絶対温度 K

熱貫流率 W/(m

2

・K)

幅 m

α

 

放射係数

ΔTΔθ

温度差 K

ε

 

全半球放射率

θ 

セルシウス温度

λ 

熱伝導率 W/(m・K)

σ

 

ステファン・ボルツマン定数 5.67×10

8

 W/(m

2

・K

4

)

Φ 

熱流量 W

Ψ 

線熱貫流率 W/(m・K)

表 2−下付き記号(添字) 

添字

名称

b

バッフル

c

対流(空気)

cal

校正

e

外部(低温側)

edge

端部

i

内部(高温側)

in

入力

j

l

熱箱

m

測定

me

平均

n

環境(作用)

ne

外部の環境(作用)

ni

内部の環境(作用)

p

取付パネルの見込み

r

放射(平均)

s

表面

sp

試験体

st

標準化

sur

取付パネル

t

合計


4

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表 3−熱箱法による熱貫流率測定の不確かさ分析に関する記号及び単位 

記号

名称

単位

A

sp

試験体伝熱面積

m

2

A

sur

取付パネルの伝熱面積

m

2

λ

sur

取付パネルの熱伝導率 W/(m・K)

d

sur

取付パネルの厚さ m

Φ

l

熱箱からの損失熱量 W

Φ

edge

端部損失熱量 W

Φ

in

熱箱に供給される熱量 W

Φ

sp

試験体を通過する熱量 W

Φ

sur

取付パネルを通過する熱量 W

θ

n

環境温度

θ

 e

低温側空気温度

θ

i

高温側空気温度

U

cal

校正板の熱貫流率 W/(m

2

・K)

U

m

(測定された)試験体の熱貫流率 W/(m

2

・K)

U

st

標準化(された試験体の)熱貫流率 W/(m

2

・K)

σ

 

ステファン・ボルツマン定数 5.67×10

8

 W/(m

2

・K

4

)

Δθ 

温度差 K

変動関数

Δθ

sur

取付パネルの表面温度差 K

熱箱法による不確かさ分析については,

附属書 に示す。

測定原理 

試験体の熱貫流率 は,JIS A 1420 に規定する校正熱箱法(CHB 法)又は保護熱箱法(GHB 法)によ

って測定する。

注記  この規格では,CHB 法の測定原理を示す。

熱貫流率の測定は,二つの段階によって行う。第 1 段階は,熱抵抗が既知の 2 枚の校正板を用いて測定

する。この測定から,試験する試験体と同等の平均表面放射率をもつ校正板の両側の表面熱伝達率(放射

及び対流)及び取付パネルの熱抵抗が求められる。第 2 段階は,取付パネルの開口部に窓又はドアの試験

体を取り付けて測定する。このとき,試験装置は,校正時の高温側及び低温側の送風ファンの設定と同じ

状態とする。

CHB 法における主な熱流は,図 のようになる。熱貫流率は,試験体両側の空気温度及びバッフルなど

の表面温度を測定し,

附属書 によって環境温度を算出して式(1)によって求める。

A

Δ

Φ

Φ

Φ

Φ

U

n

edge

sur

l

in

θ

=

  (1)

熱箱からの損失熱量 Φ

l

は,JIS A 1420 に従って求める。

取付パネルは,熱箱と同様な大きさで試験体を設置する開口部をもち,規定の位置に試験体を取り付け

ることができる(

図 参照)。取付パネルと校正板(又は試験体)との境界における端部熱量 Φ

edge

は,線

熱貫流率 Ψ を用いて個別に求められる。端部熱流は,校正板の位置,厚さ及び熱抵抗(熱伝導率)を関数

とする線熱貫流率 Ψ を用いて

附属書 に示す表によって求めることができる。また,測定結果は,試験時

の表面熱伝達率から標準の表面熱伝達率に補正して表す。

測定においては,例えば,高温側と低温側との間を等圧にする,又は内側の接合部をシールして,試験


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体の漏気が測定結果に影響を与えないようにする。

注記  取付パネルは,境界の端部の熱量も含んで校正することもできる。

図 1−測定原理 

単位  mm

図 2−取付パネルと校正板又は試験体との位置 


6

A 4710

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試験装置及び試験体 

5.1 

一般 

試験装置は,

図 に示す構成とする。試験装置の構成及び機能は,この規格で修正した部分以外は JIS A 

1420

に規定する要求事項に従う。

図 3−校正熱箱法試験装置(断面) 

5.2 

取付パネル 

取付パネルは,高い断熱性をもち,高温側と低温側とを隔て,窓又はドアの試験体を正確な位置に取り

付けることができるものとする。取付パネルの大きさは,熱箱の開口部と同じ大きさとし,厚さは,最低

厚さを 100 mm とするか又は試験体の最大厚さのうち厚い方とする。取付パネルの心材となる材料は,熱

伝導率が安定していて,その値は 0.04 W/(m・K)  以下とする。取付パネルの剛性を上げるために両側に合

板,プラスチックシートなどを貼り付けることができる。取付パネルの開口部には,

図 に示すように,

実際の施工に準じて妥当な位置に試験体を取り付け,又は試験体の取付位置と同じ位置に校正板を設置で

きるものとし,熱伝導率が 0.04 W/(m・K)  以上(薄い非金属テープ以外)の材料は開口部に用いてはなら

ない。また,試験体を取り付ける開口部は取付パネルの中央とする。取付パネル及びバッフル板の表面は,

0.8 以上の高い放射率の材料で仕上げる。

5.3 

校正板 

校正板は,試験体とほぼ同様な大きさとする。校正板は,表面熱伝達率,取付パネルの熱抵抗などの試

験条件を設定するために用いる。

校正板は,次のような要件を満足するものとする。

a)

校正板又はその心材は,熱伝導率又は熱抵抗が既知で均質の材料とする。また,材料は,経時変化の

影響があってはならないものとする。

b)

校正板の表面の性状は,試験体と類似させる。表面の放射率は,既知(例えば,フロートガラス)又

は JIS R 3106 によって測定する。

c)

校正板は,校正時の条件において試験体の熱流密度が含まれるものとし,様々な断熱性の試験体に対

応するため熱抵抗の異なる 2 種類とする。

なお,1 枚の校正板で試験体の熱流密度が含まれる場合はこの限りではない。


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校正板の大きさは,1 600 mm×1 600 mm を標準とする。

校正板の熱抵抗又は校正板に使用する断熱材の熱抵抗又は熱伝導率は,JIS A 1412-1 による保護熱板法

又は JIS A 1412-2 による熱流計法を用いて平均温度 0∼15  ℃の範囲で測定する。

なお,試験機関などによって熱性能が証明されたものを校正板として用いることもできる。

取付パネルの開口部に取り付ける校正板の位置は,試験体の高温側からの取付位置と同じ位置に設置す

る(

図 における d

1

寸法)

注記  校正板の種類を,附属書 に示す。

5.4 

温度測定及びバッフルの位置 

校正のために,高温側及び低温側の表面温度を測定する。校正板の測定点は,最低でも等面積に 9 分割

した長方形の中心に 9 点,取付パネルの表面は 8 点とし,取付パネルの見込み面は,最低でも各面の中心

に 1 点とする(

図 4)。温度測定器は,校正板の周縁から 100 mm 以上離す。また,空気温度及びバッフル

板の表面温度測定は,校正パネルの表面温度測定位置(最低 9 点)と同様な位置とする。

a)

温度測定器  温度センサは,JIS C 1602 に規定する T 熱電対と同等のものとするが,素線の線径は,

0.2 mm 以下とする。温度センサ及び計測器は,定期的に校正する。表面温度を測定する場合,熱電対

は,接着剤又は表面の放射率が 0.8 以上の粘着テープを用いて貼り付ける。

b)

バッフルの位置  高温側は,自然対流に近い状態とし,かくはん程度のファンを用いる。また,バッ

フルと取付パネルの高温側の表面との間は 150 mm 以上とする。低温側は,適切な風速を与え,バッ

フルと取付パネルの低温側の表面との間は 100 mm 以上とする。空気温度は,両側の(速度)境界層

の外側で測定する。

なお,この気流吹出し方法によれない場合には,

附属書 JB によってもよい。

5.5 

風速測定 

低温側の風速は,自由な流れ状態となっている位置で測定する。

なお,垂直又は水平な流れパターンを確認する場合,温度センサを試験体表面の境界層又は附属物の陰

になるような位置に置かないようにする。


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単位  mm

図 4−温度及び風速の測定位置 

5.6 

試験体 

試験体は,取付パネルの開口部に気密に取り付ける。校正板を用いる場合の標準的な試験体寸法は,次

のとおりとする。

a)

窓及び引き違いサッシ  約  幅 1 700 mm×高さ 1 800 mm 又は約  幅 1 700 mm×高さ 1 300 mm

b)

ドア  約  幅 900 mm×高さ 1 900 mm

取付パネルと試験体間の隙間は,5 mm 以下とし,取付パネル及び試験体の接合周辺は,両側ともテー

プ,コーキング又はマスキング材料でシールする。試験体の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方を,

附属

書 JA に示す。

なお,試験体の伝熱開口面積は,0.8 m

2

以上とする。規定の伝熱開口面積を満たさない建具を試験体と

する場合,同一寸法の試験体を複数体並べ,全体の伝熱開口面積を 0.8 m

2

以上として測定する。この場合,

1 体の伝熱面積は 0.2 m

2

以上とし,横並びで設置する。ただし,複数の試験体を横並びで設置することが

困難な場合は,縦並びで設置してもよい。また,試験体間に設置する取付パネルの幅は 150 mm 以上とす

る。


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試験手順 

6.1 

一般 

熱箱法による一般的な測定手順は,JIS A 1420 の規定に従うほか,6.26.4 による。

なお,校正及びサッシ窓の測定例を,

附属書 に示す。また,取付パネルからの損失熱量の測定方法を,

附属書 JC に示す。

6.2 

校正方法 

6.2.1 

一般 

校正は,適切な試験条件を設定し,取付パネルの熱流及び表面熱伝達率を算定するために行う。低温側

の気流(風速)及び温度並びに高温側の自然対流に近い適切な気流及び温度を一定に保持して,低温側の

空気温度を±5 K ごとに変化させ,少なくとも異なる 3 点の平均温度 θ

c,me

θ

c,me

=(θ

c,i

θ

c,e

)/2]を設定して

校正する。これによって,表面熱伝達抵抗及び熱伝達率は,校正板の熱流密度の関数として求めることが

できる。

注記  窓又はドアの試験体は,均質でないために,測定面積における伝熱状態を校正板と比較して設

定するものである。熱流密度の範囲によっては,表面熱伝達抵抗を一定値としてみなしてもよ

い場合もある。

6.2.2 

合計表面熱伝達抵抗 

6.2.2.1 

測定 

校正は,校正板によって平均温度が約 10  ℃とし,高温側と低温側との温度差は,(20±2) K で行う(

属書 参照)。低温側の風速は,最初の校正において吹出し又はファン風速調整器によって,合計表面熱

伝達抵抗(高温側及び低温側の表面熱伝達抵抗の和)が R

s,t

=0.17±0.01(m

2

・K/W)になるように調整す

る。このとき,低温側の風速は 1.5 m/s 以上とする。その後,ファンの風速設定又は吹出し装置は一定にし

て以降の全ての校正を行う。校正での設定は,窓又はドアの試験体での全ての測定に適用する。

6.2.2.2 

合計表面熱伝達抵抗の算出 

両側の表面熱伝達抵抗の和の合計表面熱伝達抵抗 R

s,t

(m

2

・K/W)は,式(2)によって求める。

cal

cal

s,

cal

n,

t

s,

q

Δ

Δ

R

θ

θ

=

  (2)

ここに,

Δθ

n,cal

校正板の両側の環境温度差(

附属書 参照)(K)

Δθ

s,cal

校正板の表面温度差(K)

q

cal

同じ表面温度差

Δθ

s,cal

での熱抵抗

R

cal

が既知の校正板を通過

する熱流密度(W/m

2

q

cal

は,式(3)によって求める。

cal

cal

s,

cal

R

Δ

q

θ

=

  (3)

ここに,

R

cal

校正板の平均温度における熱抵抗(m

2

・K/W)

[式(4)参照]

=

j

j

cal

λ

d

R

  (4)

ここに,

d

j

厚さ(m)

λ

j

熱伝導率[W/(m・K)]

注記  合計表面熱伝達抵抗

R

s,t

は,校正板の熱流密度

q

cal

の関数として図示できる。


10

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6.2.3 

表面熱伝達抵抗及び表面熱伝達率 

6.2.3.1 

一般 

表面の熱伝達率(対流及び放射成分)は,環境温度(

附属書 に手順を示す。)を求めるために必要で

ある。

高温側及び低温側の表面熱伝達抵抗は,式(5)及び式(6)によって求める。

cal

cal

si,

cal

ni,

si

q

R

θ

θ

=

  (5)

cal

cal

ne,

cal

se,

se

q

R

θ

θ

=

  (6)

ここに,

q

cal

校正板を通過する熱流密度(W/m

2

θ

ni,cal

高温側の環境温度(℃)

θ

si,cal

校正板の高温側表面温度(℃)

θ

se,cal

校正板の低温側表面温度(℃)

θ

ne,cal

低温側の環境温度(℃)

6.2.3.2 

対流成分比 

表面熱伝達率の対流成分及び放射成分は,

附属書 によって校正時の測定値から高温側及び低温側につ

いて算出できる。また,対流成分比

F

c

は,式(7)によって求める。

r

c

c

c

h

h

h

F

+

=

  (7)

ここに,

h

c

対流熱伝達率[W/(m

2

・K)]

h

r

放射熱伝達率[W/(m

2

・K)]

対流成分比

F

c

は,校正板の熱流密度

q

cal

の関数として図示できる。

試験体の測定時における環境温度

θ

n

は,校正時の

F

c

を補間して式(8)によって求める。

(

)

r

c

c

c

n

1

θ

θ

θ

F

F

+

=

  (8)

6.2.4 

取付パネル及び端部からの熱量補正 

取付パネルからの通過熱量は,熱箱に投入した熱量から熱箱の損失熱量,校正板の通過熱量及び端部の

損失熱量を差し引いて求め(

図 5),さらに,式(9)によってパネルの両表面温度差

Δθ

s,sur

及び面積

A

sur

から

熱抵抗

R

sur

を算出する。熱抵抗は,平均温度の関数となる。

端部からの損失熱量

Φ

edge

は,

附属書 によって,校正板の厚さ,取付位置などによってあらかじめ数

値計算した線熱貫流率を用いる。

edge

cal

l

in

sur

s,

sur

sur

Φ

Φ

Φ

Φ

Δ

A

R

=

θ

  (9)

ここに,

A

sur

取付パネルの伝熱面積(m

2

Δθ

s,sur

取付パネルの表面温度差(K)

Φ

in

加熱箱内発生熱量(W)

Φ

l

熱箱の損失熱量(W)

Φ

cal

校正板を通過する熱量(W)

[式(10)参照]

cal

cal

cal

q

A

Φ

=

  (10)

Φ

edge

は,校正板と取付パネルとの間を通過する熱量(W)で,式(11)によって算出する。

c

edge

edge

edge

θ

Δ

Ψ

L

Φ

=

  (11)

ここに,

L

edge

取付パネルと校正板の間の長さ(m)

Ψ

edge

取付パネルと校正板の間の線熱貫流率[W/(m・K)]

Δθ

c

高温側と低温側の空気温度差(K)


11

A 4710

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なお,この校正方法は,大きさの異なるいろいろな試験体にも適用できる。

図 5−校正板の通過熱量及び端部からの損失熱量 

なお,取付パネルの熱抵抗

R

sur

は,JIS A 1412-1 又は JIS A 1412-2 によって取付パネルに使用する断熱材

の熱伝導率を求め,式(12)によって求めることもできる。

sur

sur

sur

λ

d

R

=

  (12)

6.3 

測定手順 

測定は,6.2.2 に示す校正時と同じ試験条件の下で行う。平均空気温度は約 10  ℃とし,空気温度差

Δθ

c

は (20±2) K とする。

なお,結露などが生じないように,熱箱の相対湿度は十分に低湿に保つ。

試験体を通過する熱流密度

q

sp

は,式(13)によって求める。

sp

edge

sur

l

in

sp

A

Φ

Φ

Φ

Φ

q

=

   (13)

ここに,

Φ

sur

は,取付パネルを通過する熱量(W)で,式(14)によって求める。

sur

sur

s,

sur

sur

R

Δ

A

Φ

θ

=

(14)

ここに,

Φ

edge

(11)

による端部を通過する熱量(

W

A

sp

試験体伝熱面積(

m

2

R

sur

取付パネルの熱抵抗(

m

2

K/W

試験体の熱貫流率 U

m

は,式

(15)

から求める。

n

sp

m

θ

Δ

q

U

=

   (15)

ここに,Δθ

n

は両側の環境温度差(

K

)であり,校正時の高温側対流成分比 F

ci

及び冷却側 F

ce

を用いて,

(8)

によって求める。

温度及び熱量の測定回数は,定常状態になった後,

30

分間隔で

3

回とする。

なお,

定常状態とは,

30

分間隔の高温側と低温側との空気温度差及び熱量の測定値の変動が

1 %

以内で,

かつ,一方向に変化しない状態とする。

6.4 

結果の算出(標準値への変換) 

表面熱伝達抵抗を標準値に変換した熱貫流率 U

st

(以下,標準化熱貫流率という。

)は,試験体の熱貫流

率 U

m

から標準の合計表面熱伝達抵抗 R

(s,t),st

を用いて式

(16)

によって求める。R

(s,t),st

0.17 m

2

K/W

とする。


12

A 4710

:2015

( )

[

]

1

st

,

t

s,

t

s,

1

m

st

+

=

R

R

U

U

   (16)

注記

合計表面熱伝達抵抗 R

st

は,熱流密度 の関数となるような場合は,補間法又は反復法によって

校正時のデータから補正することができる。

報告 

試験結果の報告には,次の項目について記載する。

a)

試験体に関する必要な事項

幅,高さ,厚さ,試験体図,断面図,材質,ガラスの種類など

シールなど気密処理の有無

b)

校正方法

校正線図,諸係数など

c)

試験結果

校正熱箱の校正熱量

高温側の環境温度 θ

ni

K

低温側の環境温度 θ

ne

K

試験体の熱貫流率 U

m

W/(m

2

K)

標準化熱貫流率 U

st

W/(m

2

K)

d)

試験期間及び場所


13

A 4710

:2015

附属書 A

(規定)

環境温度の求め方

A.1 

一般 

この附属書で使用する記号を,

図 A.1

に示す。

図 A.1

環境温度を求める際の記号 

A.2 

環境温度の計算 

環境温度 θ

n

(℃)は,放射温度 θ

r

と空気温度 θ

c

との加重平均であり,式

(A.1)

から求める。対流成分比

F

c

は,

6.2.3.2

で規定したように,熱流密度 q

cal

の関数として校正結果から求める。

r

c

r

r

c

c

n

h

h

h

h

+

+

=

θ

θ

θ

  (A.1)

ここに,

h: 表面熱伝達率[

W/(m

2

K)

c

空気温度を表す添字

r

放射温度を表す添字

A.3 

平均放射温度 

校正板又は試験体に相対する面の平均放射温度 θ

r

(℃)は,次の式のうち,いずれか一つを用いて求め

ることができる。

a)

取付パネルの見込み部深さ d

50 mm

の場合,式

(A.2)

によって求める。

b

r

θ

θ

=

  (A.2)


14

A 4710

:2015

b)  |

θ

b

θ

p

|

5 K

の場合,式

(A.3)

によって求める。

cp

cb

p

cp

b

cb

r

α

α

θ

α

θ

α

θ

+

+

=

  (A.3)

c)

それ以外の場合は,式

(A.4)

によって求める。

cp

cp

cb

cb

p

cp

cp

b

cb

cb

r

h

h

h

h

α

α

θ

α

θ

α

θ

+

+

=

  (A.4)

放射熱伝達率 h

r

W/(m

2

K)

]は,式

(A.5)

によって求める。

cp

cp

cb

cb

r

h

h

h

α

α

+

=

  (A.5)

ここに,  h

cb

h

cp

黒体の放射熱伝達率[式(A.6)及び式(A.7)参照]

(

)

(

)

b

cal

2

b

2

cal

cb

T

T

T

T

h

+

+

=

σ

  (A.6)

(

)

(

)

p

cal

2

p

2

cal

cp

T

T

T

T

h

+

+

=

σ

  (A.7)

ここに,

σ: ステファン・ボルツマン定数

σ=5.67×10

8

[W/(m

2

・K

4

)]

α

cb

α

cp

バッフルから校正板への放射係数及び取付パネルの見込
み部から校正板への放射係数[式(A.8),式(A.9)]

h

cb

及び

h

cp

の値は,校正板のデータから得られ,低温側空気温度条件が等しい全ての試験体に適用

できる。

放射係数

α

cb

及び

α

cp

は,再放射を無視して,式(A.8)及び式(A.9)によって求める。

(

)

[

]

pb

cp

p

cb

b

cal

cb

1

f

f

f

ε

ε

ε

α

+

  (A.8)

(

)

(

)

[

]

pp

cp

p

bp

cb

b

cb

p

cal

cp

1

1

f

f

f

f

f

ε

ε

ε

ε

α

+

+

  (A.9)

ここに,

f

両表面間の形態係数

ε: 全半球放射率

次の添字は,放射熱の方向を表す。

ここに, cb:

校正板からバッフルを表す添字

cp: 校正板から取付パネル見込み部を表す添字

pb: 取付パネル見込み部からバッフルを表す添字

bp: バッフルから取付パネル見込み部を表す添字

pp: 取付パネル見込み部から取付パネル見込み部を表す添字

標準的な試験開口に対する,取付パネルの見込み部深さ

d

の違いによる形態係数を,

表 A.1 及び表

A.2

に示す。

表 A.1−形態係数(1 230 mm×1 480 mm 

形態係数

見込み部深さ

0 mm

50 mm

100 mm

150 mm

200 mm

f

cb

1.0  0.930 0.867 0.809 0.756

f

pp

0.0  0.059 0.103 0.142 0.177

f

cp

f

bp

a)

  0.0  0.070 0.133 0.191 0.244

f

pb

b)

0.5  0.471 0.449 0.429 0.412

a)

  式(A.10)参照

b)

  式(A.11)参照


15

A 4710

:2015

表 A.2−形態係数(1 600 mm×1 600 mm 

形態係数

見込み部深さ

0 mm

50 mm

100 mm

150 mm

200 mm

f

cb

1.0  0.941 0.887 0.837 0.790

f

pp

0.0  0.054 0.094 0.129 0.160

f

cp

f

bp

a)

 0.0 0.059 0.113 0.163 0.210

f

pb

b)

0.5  0.473 0.453 0.436  0.42

a)

  式(A.10)参照

b)

  式(A.11)参照

cb

bp

cp

1

f

f

f

=

=

  (A.10)

(

)

2

1

pp

pb

f

f

=

  (A.11)

A.4 

対流表面熱伝達率 

高温側及び低温側の対流熱表面伝達率 h

c

は,式(A.12)によって求める。

cal

c

cal

r

r

cal

c

θ

θ

θ

θ

=

h

q

h

  (A.12)

ここに,

q

cal

校正板を通過する熱流密度(W/m

2

A.5 

環境温度の簡易的な算出法 

試験時の状態が,次の二つの条件を満たせば環境温度を簡易的に算出してもよい。

a)

空気温度とバッフル表面温度との差が 2 K 以下。

b)

校正時の取付パネル見込み部の表面温度とバッフル表面温度との差が 2 K 以下。

このとき,バッフル温度だけを測定して次のような方法で環境温度を求めることができる。

1)

平均放射温度は,バッフルの平均温度とする。

2)

形態係数は f

cb

=1,f

cp

=0 とする。

3)

放射熱伝達率は,式(A.13)によって求める。

cb

cb

r

h

h

α

=

  (A.13)

4)

対流表面熱伝達率 h

c

は,式(A.12)によって求める。

5)

環境温度 θ

n

は,式(A.1)によって求める。


16

A 4710

:2015

附属書 B

(規定)

端部の線熱貫流率

B.1 

一般 

この附属書は,校正板及び試験体の線熱貫流率について規定する。

注記  B.4 に参考として,端部の線熱貫流率の計算法について示す。この附属書の規定に適応できな

いような形状,寸法の場合は,B.4 によって端部の線熱貫流率が計算できる。

B.2 

内付けタイプ 

内付けタイプの校正板及び試験体(

図 B.1 及び図 B.2)の線熱貫流率を,表 B.1 及び表 B.2 に示す。

図 B.1−厚さ d

cal

の校正板 

図 B.2−枠見込み の試験体 


17

A 4710

:2015

表 B.1−校正板の線熱貫流率 

d

 
 

mm

d

cal

=60 mm のときの Ψ

edge

W/(m・K)

d

cal

=100 mm のときの Ψ

edge

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

0

0.004 4

0.005 0

0.005 7

0.002 3

0.002 7

0.003 1

20

0.004 1

0.004 8

0.005 4

0.002 4

0.002 8

0.003 2

40

0.005 0

0.005 8

0.006 5

0.003 0

0.003 5

0.004 0

60

0.006 3

0.007 2

0.008 2

0.003 9

0.004 6

0.005 2

80

0.007 7

0.008 8

0.010 0

0.005 0

0.005 7

0.006 5

100

0.009 0

0.010 4

0.011 8

0.006 0

0.007 0

0.007 9

120

0.010 4

0.012 0

0.013 6

0.007 1

0.008 2

0.009 3

140

0.011 7

0.013 5

0.015 3

0.008 1

0.009 4

0.010 7

160

0.013 0

0.015 0

0.017 0

0.009 1

0.010 6

0.012 0

180

0.014 2

0.016 4

0.018 5

0.010 1

0.011 7

0.013 3

200

0.015 3

0.017 7

0.020 0

0.011 1

0.012 8

0.014 5

λ

sur

d

cal

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。


18

A 4710

:2015

表 B.2−試験体の線熱貫流率 

w

 
 

mm

d

 
 

mm

Ψ

edge

W/(m・K)

w

 
 

mm

d

 
 

mm

Ψ

edge

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

40

60

0.011 2

0.012 6

0.013 9

100

40

0.002 9

0.003 3

0.003 6

80

0.014 2

0.016 0

0.017 7

80

0.006 3

0.007 1

0.007 9

120

0.018 9

0.021 4

0.023 8

120

0.009 3

0.010 6

0.011 8

160

0.023 0

0.026 2

0.029 2

160

0.012 0

0.013 8

0.015 5

200

0.026 3

0.029 9

0.033 5

200

0.014 4

0.016 6

0.018 6

50

50

0.007 9

0.008 8

0.009 7

110

40

0.002 6

0.002 9

0.003 2

80

0.011 9

0.013 5

0.015 0

80

0.005 7

0.006 4

0.007 2

120

0.016 3

0.018 5

0.020 6

120

0.008 5

0.009 7

0.010 9

160

0.020 1

0.022 9

0.025 6

160

0.011 1

0.012 7

0.014 3

200

0.023 2

0.026 5

0.029 7

200

0.013 4

0.015 3

0.017 3

60

40

0.005 3

0.005 9

0.006 5

120

40

0.002 3

0.002 6

0.002 8

80

0.010 3

0.011 6

0.012 9

80

0.005 1

0.005 8

0.006 5

120

0.014 4

0.016 4

0.018 3

120

0.007 8

0.008 9

0.010 0

160

0.017 8

0.020 4

0.022 8

160

0.010 2

0.011 7

0.013 2

200

0.020 8

0.023 8

0.026 7

200

0.012 4

0.014 3

0.016 1

70

30

0.003 3

0.003 6

0.003 9

130

40

0.002 1

0.002 3

0.002 6

60

0.006 8

0.007 6

0.008 4

80

0.004 7

0.005 3

0.006 0

120

0.012 6

0.014 4

0.016 1

120

0.007 2

0.008 2

0.009 2

160

0.016 0

0.018 3

0.020 5

160

0.009 5

0.010 9

0.012 3

200

0.018 8

0.021 5

0.024 1

200

0.011 6

0.013 3

0.015 0

80

20

0.001 8

0.002 0

0.002 1

140

40

0.001 9

0.002 1

0.002 3

40

0.003 8

0.004 3

0.004 7

80

0.004 3

0.004 9

0.005 5

80

0.007 9

0.008 9

0.009 9

120

0.006 7

0.007 6

0.008 6

160

0.011 3

0.012 9

0.018 5

160

0.008 9

0.010 2

0.011 4

200

0.017 1

0.019 6

0.022 0

200

0.010 8

0.012 5

0.014 0

90

10

0.000 8

0.000 9

0.000 9

150

40

0.001 7

0.001 9

0.002 1

30

0.002 4

0.002 7

0.002 9

80

0.004 0

0.004 5

0.005 0

60

0.005 2

0.005 9

0.006 5

120

0.006 2

0.007 1

0.007 9

120

0.010 2

0.011 6

0.013 0

160

0.008 3

0.009 5

0.010 7

200

0.015 7

0.018 0

0.020 2

200

0.010 2

0.011 7

0.013 2

λ

sur

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

注記  w>150 mm のとき,Ψ は非常に小さく,無視できる(Ψ=0)。

B.3 

外付けタイプ及び半外付けタイプ 

外付けタイプ・半外付けタイプの校正板及び試験体(

図 B.3 及び図 B.4)の線熱貫流率を,表 B.3∼表

B.10

に示す。


19

A 4710

:2015

図 B.3−厚さ d

cal

の校正板 

表 B.3−校正板 1d

cal

20 mm)の線熱貫流率 

d

 
 

mm

校正板 1(d

cal

=20 mm)の Ψ

edge

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

130

0.019 0

0.023 2

0.027 2

0.031 1

0.034 9

140

0.019 7

0.024 1

0.028 4

0.032 5

0.036 4

150

0.020 5

0.025 0

0.029 4

0.033 7

0.037 8

160

0.021 1

0.025 9

0.030 4

0.034 8

0.039 1

170

0.021 8

0.026 7

0.031 4

0.036 0

0.040 4

180

0.022 4

0.027 4

0.032 3

0.037 0

0.041 6

λ

sur

d

cal

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

注記  校正板 1 の表面材はガラス板に対応する。

表 B.4−校正板 2d

cal

60 mm)の線熱貫流率 

d

 
 

mm

校正板 2(d

cal

=60 mm)の Ψ

edge

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

90

0.007 3

0.008 9

0.010 6

0.012 2

0.013 8

100

0.008 0

0.009 8

0.011 6

0.013 4

0.015 1

110

0.008 6

0.010 7

0.012 6

0.014 5

0.016 4

120

0.009 3

0.011 4

0.013 6

0.015 6

0.017 6

130

0.009 9

0.012 2

0.014 5

0.016 6

0.018 8

140

0.010 5

0.012 9

0.015 3

0.017 6

0.019 9

λ

sur

d

cal

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

注記  校正板 2 の表面材はガラス板に対応する。


20

A 4710

:2015

表 B.5−校正板 3d

cal

10 mm)の線熱貫流率 

d

 
 

mm

校正板 3(d

cal

=10 mm)の Ψ

edge

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

140

0.025 5

0.030 5

0.035 3

0.039 8

0.044 1

150

0.026 2

0.031 5

0.036 4

0.041 1

0.045 6

160

0.027 0

0.032 4

0.037 5

0.042 3

0.046 9

170

0.027 6

0.033 2

0.038 5

0.043 5

0.048 3

180

0.028 3

0.034 0

0.039 5

0.044 6

0.049 6

λ

sur

d

cal

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

注記  校正板 3 の表面材はアクリル板に対応する。

表 B.6−校正板 4d

cal

20 mm)の線熱貫流率 

d

 
 

mm

校正板 4(d

cal

=20 mm)の Ψ

edge

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

130

0.018 1

0.022 1

0.025 8

0.029 4

0.032 9

140

0.018 9

0.023 0

0.027 0

0.030 7

0.034 4

150

0.019 6

0.023 9

0.028 0

0.032 0

0.035 8

160

0.020 3

0.024 8

0.029 0

0.033 1

0.037 1

170

0.021 0

0.025 6

0.030 0

0.034 2

0.038 3

λ

sur

d

cal

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

注記  校正板 4 の表面材はアクリル板に対応する。

図 B.4−枠見込み の試験体 


21

A 4710

:2015

表 B.7−枠見込み w100 mm 及び枠見付け L

w

30 mm の試験体の線熱貫流率 

w

 
 

mm

d

 
 

mm

Ψ

edge

w=100 mm,L

w

=30 mm)

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

100

50

0.002 3

0.002 9

0.003 4

0.003 9

0.004 5

60

0.002 9

0.003 5

0.004 2

0.004 9

0.005 5

70

0.003 4

0.004 2

0.005 0

0.005 8

0.006 5

80

0.004 0

0.004 9

0.005 8

0.006 7

0.007 6

90

0.004 5

0.005 5

0.006 6

0.007 6

0.008 6

100

0.005 0

0.006 2

0.007 3

0.008 5

0.009 6

wL

w

λ

sur

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

表 B.8−枠見込み w100 mm 及び枠見付け L

w

50 mm の試験体の線熱貫流率 

w

 
 

mm

d

 
 

mm

Ψ

edge

w=100 mm,L

w

=50 mm)

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

100

50

0.002 0

0.002 5

0.002 9

0.003 3

0.003 8

60

0.002 5

0.003 1

0.003 7

0.004 3

0.004 8

70

0.003 1

0.003 8

0.004 5

0.005 2

0.005 8

80

0.003 6

0.004 4

0.005 3

0.006 1

0.006 9

90

0.004 1

0.005 1

0.006 0

0.006 9

0.007 9

100

0.004 6

0.005 7

0.006 8

0.007 8

0.008 8

wL

w

λ

sur

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

表 B.9−枠見込み w70 mm 及び枠見付け L

w

30 mm の試験体の線熱貫流率 

w

 
 

mm

d

 
 

mm

Ψ

edge

w=70 mm,L

w

=30 mm)

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

70

80

0.005 2

0.006 4

0.007 6

0.008 7

0.009 8

90

0.005 9

0.007 2

0.008 6

0.009 8

0.011 1

100

0.006 5

0.008 0

0.009 5

0.010 9

0.012 3

110

0.007 1

0.008 8

0.010 4

0.012 0

0.013 5

120

0.007 7

0.009 5

0.011 3

0.013 0

0.014 7

130

0.008 3

0.010 2

0.012 1

0.013 9

0.015 7

wL

w

λ

sur

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。


22

A 4710

:2015

表 B.10−枠見込み w70 mm 及び枠見付け L

w

50 mm の試験体の線熱貫流率 

w

 
 

mm

d

 
 

mm

Ψ

edge

w=70 mm,L

w

=50 mm)

W/(m・K)

λ

sur

0.020

W/(m・K)

λ

sur

0.025

W/(m・K)

λ

sur

0.030

W/(m・K)

λ

sur

0.035

W/(m・K)

λ

sur

0.040

W/(m・K)

70

80

0.005 2

0.006 3

0.007 4

0.008 5

0.009 6

90

0.005 8

0.007 1

0.008 4

0.009 7

0.010 9

100

0.006 5

0.007 9

0.009 4

0.010 7

0.012 1

110

0.007 1

0.008 7

0.010 3

0.011 8

0.013 3

120

0.007 7

0.009 4

0.011 1

0.012 8

0.014 4

130

0.008 2

0.010 1

0.011 9

0.013 7

0.015 5

wL

w

λ

sur

の中間値に対応する Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

B.4 

端部の線熱貫流率(参考) 

端部の線熱貫流率は,次のいずれかによる。

a)

外付けタイプ・半外付けタイプの校正板の Ψ

edge

の計算方法  校正板の端部線熱貫流率は,取付パネル

の熱伝導率 λ

sur

,見込み部深さ 及び校正板の熱性能で変化する。取付パネルの見込み幅は,150∼200

mm とした。また,取付パネルの熱伝導率には,ISO 12567-1 に規定されている数値に加えて,0.02 及

び 0.025[W/(m・K)]を追加した。これは,硬質ウレタンフォーム保温材を想定したものである。校正

板の種類は,ISO 12567-1 

附属書 に加えて,C.8 に示す 2 種類を追加した。

校正板の端部線熱貫流率 Ψ

edge

は,取付パネルにはめ込まれた校正板の数値計算モデルを使用し,式

(B.1)によって求める。

edge

cal

cal

sur

sur

t

edge

L

Δθ

Δθ

A

U

Δθ

A

U

Φ

Ψ

=

   (B.1)

ここに,

Φ

t

モデルの総通過熱流量(W)

U

sur

取付パネルの熱貫流率[W/(m

2

・K)]

A

sur

取付パネルの面積(m

2

)  A

sur

=0.2

U

cal

校正板の熱貫流率[W/(m

2

・K)]

A

cal

校正板の面積(m

2

)  A

cal

=0.1

Δθ: 内外雰囲気温度差(K)  Δθθ

i

θ

e

=20

L

edge

取付パネルと校正板の間の長さ(m)  L

edge

=1

モデルの総通過熱流量 Φ

t

は,二次元定常伝熱プログラムなどを用いて求められる。環境条件は,次

のとおり。

−  低温側/雰囲気温度 θ

e

=0(℃)

,表面熱伝達抵抗 R

e

=0.053(m

2

・K/W)

−  高温側/雰囲気温度 θ

i

=20(℃)

,表面熱伝達抵抗 R

i

=0.112(m

2

・K/W)

図 B.5 に計算モデル図を,表 B.11 に計算モデルの一覧を示す。


23

A 4710

:2015

単位  mm

図 B.5−校正板の Ψ

edge

の計算モデル 

表 B.11−計算モデルの一覧 

校正板の構成材

厚さ

mm

λ

W/(m

2

・K)

R

t

m

2

・K/W

d

cal

mm

dd

cal

寸法

mm

1

ガラス 4.0

1.0

0.57

20.0

150

mm から 200 mm まで

10 mm 刻みで 6 データ

ビーズ法ポリスチレンフォーム 
(以下,EPS という。

12.0 0.03

ガラス 4.0

1.0

2

ガラス 4.0

1.0

1.91

60.0

150

mm から 200 mm まで

10 mm 刻みで 6 データ

EPS 52.0

0.03

ガラス 4.0

1.0

3

アクリル樹脂 10.0

0.18

0.22

10.0

150

mm から 200 mm まで

10 mm 刻みで 6 データ

4

アクリル樹脂 3.0

0.18

0.40

20.0

150

mm から 200 mm まで

10 mm 刻みで 6 データ

中空層 14.0

0.07

アクリル樹脂 3.0

0.18

注記  表中記号 λ は構成材料の熱伝導率,R

t

は校正板の総熱抵抗を示す。

b)

外付けタイプ・半外付けタイプの試験体の Ψ

edge

の計算方法  試験体の端部線熱貫流率は,取付パネル

の熱伝導率 λ

sur

及び見込み部深さ 並びに試験体枠の見込み寸法 及び見付け寸法 L

w

で変化する。取

付パネルの見込み幅は,校正板の線熱貫流率の計算と同様に,150∼200 mm とし,取付パネルの熱伝

導率に 0.02 及び 0.025[W/(m・K)]を追加した。

図 B.6 に試験体の計算モデル図を示す。

試験体ガラスは

表 B.11 の校正板 1(ISO 12567-1 に規定する標準板)と同等性能とし,枠見込み寸

法は窓製品の主たる値である,70 mm 及び 100 mm を対象とした。

試験体枠の熱伝導率は,最も熱貫流抵抗の大きい木製窓を想定し,0.13[W/(m・K)]を設定した。

試験体の端部線熱貫流率 Ψ

edge

は,取付パネルにはめ込まれた試験体の数値計算モデルを使用し,式

(B.2)で求める。

edge

sur

sur

sp

t

edge

L

Δθ

Δθ

A

U

Φ

Φ

Ψ

=

   (B.2)

ここに,

Φ

t

モデルの総通過熱流量(

W

Φ

sp

試験体の通過熱流量(

W

U

sur

取付パネルの熱貫流率[

W/(m

2

K)

A

sur

取付パネルの面積(

m

2

A

sur

0.2


24

A 4710

:2015

Δθ: 内外雰囲気温度差(

K

Δθθ

i

θ

e

20

L

edge

取付パネルと校正板の間の長さ(

m

L

edge

1

モデルの総通過熱流量 Φ

t

及び試験体の通過熱流量 Φ

sp

は,境界要素法による二次元定常伝熱プログ

ラム

TB2D/BEM

などを用いて求められる。環境条件及び試験体の構成は,次のとおり

低温側/雰囲気温度 θ

e

0

(℃)

,表面熱伝達抵抗 R

e

0.053

m

2

K/W

高温側/雰囲気温度 θ

i

20

(℃)

,表面熱伝達抵抗 R

i

0.112

m

2

K/W

試験体枠の熱伝導率 λ

sp, f

0.13

W/(m

K)

試験体ガラスの熱抵抗 R

t

0.57

m

2

K/W

一般的に試験体の端部熱流は,枠の熱貫流抵抗が小さくなるにつれて増加することが知られている。

この規格では,試験体を通過する熱流量を算出する際に端部熱流量を差し引くので,最も大きい熱貫

流抵抗の枠を想定しておけば,他の製品は安全側にシフトすることとなる。現時点で,この端部熱流

量は試験体通過熱流量の

1 %

未満であることが確認されている。

単位  mm

図 B.6

試験体の Ψ

edge

の計算モデル 

試験体枠の見付け寸法は,

30 mm

及び

50 mm

を設定した。枠見付け

50 mm

以上では線熱貫流率の

値がほぼ一定となると想定されるためである。

試験体枠見付け寸法と線熱貫流率との関係の計算例を,

図 B.7

に示す。


25

A 4710

:2015

0.000

0.002

0.004

0.006

0.008

0.010

0.012

0

0

20

30

40

50

60

試験体見付寸法[㎜]

線熱貫

流率[W/

(m・

K

)]

λsur=0.035,d=80

試験体枠見付け寸法

 [mm]

λ

sur

0.035, d=80

図 B.7

試験体枠見付け寸法と Ψ

edge

との関係モデル 

λ

sur


26

A 4710

:2015

附属書 C 
(参考)

校正板

C.1 

一般 

校正板は,

C.2

C.6

のとおりである。ただし,校正板の大きさは,この規格に合わせている。

C.2 

材質 

材質は,次による。

a)

中心材質

  熱伝導率が既知で,密度が約

28 kg/m

3

の白い

EPS

b)

周囲材質

  面取りをした厚さ

4 mm

の強化フロート板ガラス

c)

接着剤

  校正時の低温側の温度で安定するもの

C.3 

構成詳細 

ガラスと

EPS

との接着には適切な接着剤を使用し,校正板(

1 600 mm

×

1 600 mm

)を分割(

4

×

4

分割)

して,接着する位置は均等な間隔とする。

C.4 

接着剤を塗る方法 

接着剤を塗る方法は,次による。

a)

面材の強化ガラスと心材の

EPS

との接着には,シリコン合成接着剤を使用する。接着剤は,等間隔,

かつ,

1

点当たりの大きさが直径

35 mm

程度になるように塗る。表面の熱電対は,接着剤で接着する

位置を避けて貼付する。

b)

直径

35 mm

程度に接着剤を正確に塗る方法は,例えば,厚さが

0.5 mm

で直径

28 mm

の金属製ワッシ

ャーを利用し,ワッシャーを

EPS

表面に

a)

の接着する位置に置く。次に,ワッシャーの穴を接着剤

でできるだけ均一に塗り,ワッシャーを取り外す。

c)

ガラスと

EPS

との四隅をずれないように合わせて重ねる。次に,接着を確実にするためにガラスの上

に厚さ

19 mm

の合板を置き,その上に砂を入れたバケツを置く(接着位置に

100 kg

の重さをかける

とよい)

d)

ガラスは,接着する前にアセトンのような溶剤で清浄にする。

e)

校正板の湿気の侵入をなくし,常に乾燥した状態にするために校正板の端部をテープで留める。

C.5 

パネル厚さ 

心材の

EPS

の厚さ及びガラス板を貼り合わせた校正板の平均厚さは,できるだけ均一になるように製作

する。

EPS

の厚さ

12 mm

において±

0.1 mm

の差が生じると,熱伝導率に換算して±

0.8 %

の誤差となる。

校正板の厚さは,面全体を均一に少なくとも

25

か所以上測定する。

心材の厚さは,

2

枚のガラスの内側表面の平均間隙(ギャップ)とすることもできる。

ガラスは,非常に一様な厚さに製造されているのでエッジを測定して厚さとする。


27

A 4710

:2015

C.6 

熱伝導率の測定 

EPS

の熱伝導率は,

JIS A 1412-1

及び

JIS A 1412-2

で規定した試験装置を使用して測定する。熱伝導率の

測定誤差は,信頼性が

95 %

のレベルで±

3.6 %

とする。

C.7 

熱電対の取付け 

熱電対は,素線の線径が

0.2 mm

のものを使用する。接点から少なくとも

15 mm

は被覆を

がす。熱電

対は,最低

100 mm

を表面に沿ってテープで貼る。テープは,

“マスキングテープ”タイプのものとする。

温度測定位置は,各面で少なくても

9

点以上を均等に分割し,その中央とする(

図 C.1

参照)

×:温度センサ

図 C.1

校正板に取り付ける温度センサの位置 

C.8 

校正板の例 

校正板は,測定する試験体の断熱性に応じて用意する必要がある。国内の事情に合わせ,

JIS A 4706

規定するサッシと同等の熱抵抗をもつ校正板の例を次に示す。

なお,表面の性状及び熱抵抗の測定は,

5.3

による。

a)

単板

    材質      :アクリル樹脂

        大きさ    :

1 600 mm

×

1 600 mm

        厚さ      :

10 mm

        熱貫流抵抗:約

0.22 m

2

K/W

b)

複合板

  構成,材質:ガラス

2 mm

+押出法ポリスチレンフォーム保温板

1

b 10 mm

+ガラス

2 mm

        大きさ    :

1 600 mm

×

1 600 mm

        厚さ      :

14 mm

        熱貫流抵抗:約

0.52 m

2

K/W


28

A 4710

:2015

附属書 D 
(参考)

校正及びサッシ窓の測定例

D.1 

校正板(1 620 mm×1 200 mm)による校正例 

D.1.1 

校正板 

校正板の断面図を

図 D.1

に示す。校正板は,心材にビーズ法ポリスチレンフォーム(厚さ

12 mm

)を使

用し,両側にガラス(厚さ

4 mm

)を貼り合わせたものである。

単位  mm

図 D.1

校正板 

D.1.2 

測定結果 

温度測定結果を

表 D.1

に,投入熱量の算出を

表 D.2

に,取付パネルの熱抵抗 R

sur

の算出を

表 D.3

に,表

面熱伝達抵抗 R

s

及び対流成分比 F

c

の算出を

表 D.4

に示す。

取付パネルの熱抵抗と平均温度との関係を

図 D.2

に,合計表面熱伝達抵抗と校正板を通過する熱流密度

との関係を

図 D.3

に,対流成分比と校正板を通過する熱流密度との関係を

図 D.4

に示す。


29

A 4710

:2015

表 D.1

温度測定結果 

項目

測定条件

1 2 3 4 5

高温側空気温度 θ

ai

20.12 20.04 21.00 20.01 19.99

低温側空気温度 θ

ae

℃ 10.02

5.01

−0.01

−4.98

−9.98

空気温度差 Δθ

a

K

10.10 15.03 21.01 24.99 29.97

高温側平均放射温度 θ

ri

19.40 19.12 18.81 18.54 18.26

低温側平均放射温度 θ

re

℃  10.12 5.19 0.24

−4.70

−9.66

放射温度差 Δθ

r

K

9.28 13.93 18.57 23.23 27.92

高温側環境温度 θ

ni

19.70 19.57 19.40 19.27 19.12

低温側環境温度 θ

ne

℃ 10.04

5.04

−0.01

−4.93

−9.92

環境温度差 Δθ

n

K

9.66 14.52 19.41 24.20 29.05

表 D.2

投入熱量の算出 

項目

測定条件

1 2 3 4 5

空気温度差 Δθ

a

K

10.01 15.03 21.01 24.99 29.97

熱箱内−恒温室内空気温度差

K

0.01 0.05 0.01 0.04 0.00

熱箱流出熱量

a)

W

0.019 2

0.108 2

0.025 1

0.080 7

−0.006 5

熱箱発生熱量 Φ

in

W

39.58 58.84 77.83 96.58 115.11

a)

  熱箱流出熱量は,y=2.247 2 xx=熱箱−恒温室内空気温度差)から求めた。

表 D.3

取付パネルの熱抵抗 R

sur

の算出 

項目

測定条件

1 2 3 4 5

加熱箱内発生熱量 Φ

in

 W

39.58 58.84 77.83 96.58 115.11

取付パネル平均温度

℃  14.93

12.39 9.82 7.29 4.75

取付パネル表面温度差

K

9.60 14.41 19.19 23.96 28.74

端部線熱貫流率 Ψ

edge

a)

 W/(m・K)

0.011 6

0.011 5

0.011 4

0.011 3

0.011 3

端部通過熱量 Φ

edge

W

0.655 1

0.976 7

1.289 9

1.598 7

1.901 8

校正板を通過する熱量 Φ

cal

W

36.54 54.39 71.97 89.15 106.19

取付パネルの熱抵抗 R

sur

b)

m

2

・K/W

6.24 6.45 6.52 6.37 6.36

a)

  R

sur

は,R

sur

=0.006 5 x+6.451(x=取付パネル平均温度)から求めた。

b)

  R

sur

は,R

sur

=0.349 8 λ+0.001 3 から求めた。

表 D.4

表面伝達抵抗 R

s

及び対流成分比 F

c

の算出 

項目

測定条件

1 2 3 4 5

校正板熱流密度 q

cal

 W/m

2

 18.79 27.97 37.00 45.84 54.60

合計表面熱伝達抵抗 R

s,t

m

2

・K/W

0.163 0.164 0.164 0.165 0.165

表面熱伝達抵抗 R

s,i

m

2

・K/W

0.112 0

0.112 5

0.112 0

0.112 4

0.112 4

表面熱伝達抵抗 R

s,e

m

2

・K/W

0.051 1

0.051 9

0.052 3

0.052 8

0.052 9

高温側平均放射熱伝達抵抗

m

2

・K/W

0.218 8

0.220 4

0.222 1

0.223 7

0.225 3

高温側対流表面熱伝達抵抗

m

2

・K/W

0.229 5

0.229 7

0.226 0

0.226 0

0.224 4

低温側平均放射熱伝達抵抗

m

2

・K/W

0.237 7

0.250 0

0.263 1

0.277 1

0.292 3

低温側対流表面熱伝達抵抗

m

2

・K/W

0.065 0

0.065 4

0.065 2

0.065 2

0.064 6

高温側対流成分比 F

c,i

0.49 0.49 0.50 0.50 0.50

低温側対流成分比 F

c,e

0.79 0.79 0.80 0.81 0.82


30

A 4710

:2015

取付パネル熱

抵抗

R

sur

m

2

K/W

7.0

6.8

6.6

6.4

6.2

6.0

20

15

10

5

0

R

sur

=-0.0065x+6.451

取付パネル平均温度(℃)

図 D.2−取付パネルの熱抵抗と平均温度との関係 

合計表面熱伝

達抵抗

R

s,t

m

2

K/W

0.20

0.15

0.10

0.05

0.00

70

60

50

40

30

20

10

0

校正板を通過する熱流密度 q

cal

(W/m

2

図 D.3−合計表面熱伝達抵抗と校正板を通過する熱流密度との関係 

対流成分比

F

c

1.0

0.8

0.6

0.4

0.2

0.0

70

60

50

40

30

20

10

0

 高温側
 低温側

校正板を通過する熱流密度(W/m

2

図 D.4−対流成分比と校正板を通過する熱流密度との関係 

R

sur

=−0.006 5x+6.451


31

A 4710

:2015

D.2 

サッシ窓の測定例 

D.2.1 

試験体 

試験体の諸元を

表 D.5 に,断面図を図 D.5 に示す。

表 D.5−試験体 

伝熱開口面積 A

sp

m

2

 1.520

端部の長さ L m

4.92

高温側見込み幅 w

pi

 m

0.048

低温側見込み幅 w

pe

 m

0.045

加熱箱開口面積

m

2

 3.497


32

A 4710

:2015

単位  mm

図 D.5−試験体 

32

A

 4710


2015


33

A 4710

:2015

D.2.2 

測定結果 

測定結果の例を,

表 D.6 及び表 D.7 に示す。

表 D.6−温度測定結果 

恒温室内空気温度

℃ 20.00

熱箱内空気温度 θ

ai

℃ 20.03

低温室空気温度 θ

ae

℃ 0.01

高温側試験体ガラス表面温度

℃ 13.25

低温側試験体ガラス表面温度

℃ 2.93

高温側取付パネル表面温度

℃ 19.24

低温側取付パネル表面温度

℃ 0.27

高温側見込み部表面温度

℃ 15.96

低温側見込み部表面温度

℃ 1.30

高温側バッフル表面温度

℃ 18.33

低温側バッフル表面温度

℃ 0.32

高温側放射温度 θ

ri

a)

℃ 18.332

低温側放射温度 θ

re

a)

℃ 0.325

高温側環境温度 θ

ni

a)

℃ 19.188

低温側環境温度 θ

ne

a)

℃ 0.065

a)

  放射温度及び環境温度は,θ

r

θ

b

として算出した。

表 D.7−算出結果 

空気温度差 Δθ

a

 K

20.02

熱箱内−恒温室内空気温度差

K 0.03

熱箱発生熱量 Φ

in

 W

99.87

熱箱流出熱量 W

0.05

供給熱量 W

99.82

取付パネル平均温度

℃ 9.75

取付パネル表面温度差 K

18.97

端部線熱貫流率 Ψ

edge

 W/(m・K) 0.005

2

端部通過熱量 Φ

edge

 W 0.509

9

取付パネル通過熱量 Φ

sur

 W

5.87

取付パネル熱抵抗 R

sur

m

2

・K/W 6.39

試験体通過熱流密度 q

sp

 W/m

2

 5.87

合計表面熱伝達抵抗 R

s,t

m

2

・K/W 0.165

6

高温側対流成分比 F

ci

0.505

低温側対流成分比 F

ce

0.823

試験体の熱貫流率 U

m

 W/(m

2

・K)

3.216 3

標準化熱貫流率 U

st

 W/(m

2

・K)

3.233 5


34

A 4710

:2015

附属書 E

(参考)

熱箱法における熱貫流率測定の不確かさ評価

E.1 

一般 

熱箱法によって測定された壁,天井,床,窓,ドアなどの試験体の熱貫流率の不確かさは,試験装置,

試験条件,試験手順,試験体の特性などに依存するこれらの影響は,特定の測定装置の不確かさを解析す

ることによって評価できる。不確かさの評価結果は,熱貫流率の測定結果と共に報告するとよい。

熱貫流率は,熱量,長さ,温度などの組立量である。よって,熱貫流率測定は,熱量,長さ,温度など,

それぞれの測定に関する不確かさ要因を検討し,それらを合成して不確かさを評価することができる。

E.2 

不確かさの推定方法 

多くの場合,測定量

Y

は,独立した

N

個の入力量

X

i

から数学的に式(E.1)によって決定される。

(

)

N

X

X

X

X

f

Y

3

2

1

=

  (E.1)

測定量

Y

の出力推定値

y

は,独立した

N

個の入力量の値に対する入力推定値

x

i

から式(E.2)によって得ら

れる。

(

)

N

x

x

x

x

f

y

3

2

1

=

  (E.2)

出力推定値

y

の合成標準不確かさ

u

c

(

y

)は,合成分散

( )

y

u

i

2

の平方根で表される。

( )

( )

( )

( )

=

=

=





=

=

N

i

i

i

i

N

i

i

i

i

i

x

u

c

x

u

x

f

y

u

y

u

1

2

2

1

2

2

2

c

   (E.3)

一般に,式(E.3)は不確かさの伝ぱ(播)則と呼ばれる。偏微分∂

f

/∂

x

i

は,

X

i

x

i

のときの感度係数

c

i

であ

る。また,

u

i

(

x

i

)は,入力推定量

x

i

の標準不確かさであり,A タイプ又は B タイプのいずれかの方法で評価

される。A タイプの標準不確かさは統計的手法で,B タイプの標準不確かさは既存の実験における測定デ

ータ,経験,校正証明書,製造業者の仕様書などによって評価される。

不確かさのレベルがある信頼区間を必要とする時,拡張不確かさ

U

は合成標準不確かさ

u

c

(

y

)に包含係数

k

を乗じることで得られる。

( )

( )

=

=

i

i

x

u

c

k

y

u

k

U

2

2

c

   (E.4)

k

は,

U

で定義した信頼の望ましいレベルを基に選ばれ,通常は 2∼3 の範囲となる。

E.3 

不確かさの推定手順 

一般に,測定の不確かさは,次の手順で推定される。

a)

数式モデルの構築

b)

不確かさ要因の抽出

c)

要因別標準不確かさの推定

d)

合成標準不確かさの計算

e)

拡張不確かさの算定


35

A 4710

:2015

E.4 

不確かさの推定 

この附属書では,

附属書 に示す校正板(複合板)を用い合計表面熱伝達抵抗の校正を行い,これと同

程度の断熱性をもつサッシの熱貫流率を測定した場合の不確かさの推定例を示す。

不確かさの推定に用いたサッシの熱貫流率試験結果及び合計表面熱伝達抵抗の校正結果を,

表 E.1 及び

表 E.2 に示す。

表 E.1−サッシの熱貫流率試験結果 

項目

記号

単位

熱箱に供給される熱量

Φ

in

 W

101.2

取付パネルの通過熱量

Φ

sur

 W  7.0

熱箱からの校正熱量

Φ

l

 W 11.6

試験体と取付パネルの間の通過熱量

Φ

edge

 W  1.0

試験体の通過熱量

Φ

sp

 W 81.6

試験体の伝熱面積

A

sp

m

2

 2.361

6

環境温度差

Δθ

n

 K 19.3

試験体の測定値

U

m

 W/(m

2

・K) 1.79

合計表面熱伝達抵抗

R

s,t

m

2

・K/W 0.162

標準化熱貫流率

U

st

 W/(m

2

・K) 1.76

表 E.2−合計表面熱伝達抵抗の校正結果 

項目

記号

単位

校正板の伝熱面積

A

cal

m

2

 2.56

環境温度差

Δθ

n

℃ 19.4

校正板表面温度差

Δθ

s,cal

℃ 13.2

校正板の熱抵抗

R

cal

m

2

・K/W 0.344

校正板の通過熱量

Φ

cal

 W 98.23

合計表面熱伝達抵抗

R

s,t

m

2

・K/W 0.162

次の a)f)に,E.3 の手順に沿ってサッシの熱貫流率測定の不確かさを推定した例を示す。

a)

数式モデルの構築  試験体の熱貫流率

U

m

は,式(E.5)によって求められる。

n

sp

edge

l

sur

in

n

sp

m

θ

θ

Δ

A

Φ

Φ

Φ

Φ

Δ

q

U

=

=

   (E.5)

式(E.5)で求めた熱貫流率

U

m

は,式(E.6)から標準化(された試験体の)熱貫流率

U

st

に換算する。

( )

[

]

17

.

0

1

1

t

s,

m

1

st

,

t

s,

t

s,

1

m

st

+

=

+

=

R

U

R

R

U

U

   (E.6)

(E.6)

における合計表面熱伝達抵抗

R

s,t

は,熱抵抗既知の校正板を用いて測定され,式

(E.7)

で表さ

れる。

(

)

cal

cal

cal

s,

n

cal

cal

s,

n

t

s,

Φ

A

Δ

Δ

q

Δ

Δ

R

θ

θ

θ

θ

=

=

   (E.7)

b)

不確かさ要因の抽出

(測定された)試験体の熱貫流率

U

m

は,式

(E.5)

に示すように熱量

Φ

,面積

A

び環境温度差

Δθ

n

で表される。また,それぞれの値には,長さ

L

,温度

θ

,熱伝導率

λ

,放射率

ε

など

様々な測定量が関係する。したがって,熱箱法における熱貫流率測定には,

表 E.3 に示すような様々


36

A 4710

:2015

な不確かさ要因が存在する。これらの要因は,個々に不確かさを評価し,影響の大きい要因について

は,熱貫流率の不確かさとして考慮する必要がある。

表 E.3−主な不確かさ要因 

区分

大項目

中項目

小項目

熱 貫 流 率 の 測

定値

単位面積当たりの試験

体を通過する熱量

熱箱に供給される熱量

ファンの発熱量

ヒータの発熱量

取付パネルを通過する熱量

校正板の幅

校正板の高さ

熱箱からの損失熱量

校正板の厚さ

校正板の熱伝導率

端部からの損失熱量

取付パネルの熱伝導率

空気温度差

試験体の周囲長さ

試験体の伝熱面積

試験体の幅

試験体の高さ

環境温度差

高温側環境温度

高温側対流成分比

高温側空気温度

高温側バッフル板表面温度

単位面積当たりの試験体を通過する熱量

低温側環境温度

低温側対流成分比

低温側空気温度

低温側バッフル板表面温度

単位面積当たりの試験体を通過する熱量

合 計 表 面 熱 伝

達抵抗

単位面積当たりの校正

板を通過する熱量

校正板の表面温度差

高温側表面温度

低温側表面温度

校正板の面積

校正板の幅

校正板の高さ

校正板の熱抵抗

校正板の厚さ

校正板の熱伝導率

環境温度差

高温側環境温度

高温側対流熱伝達率

高温側放射熱伝達率

校正板の高温側表面の放射率

高温側バッフル板の放射率

高温側バッフル板表面温度

低温側環境温度

低温側対流熱伝達率

低温側放射熱伝達率

校正板の低温側表面の放射率

低温側バッフル板の放射率

低温側バッフル板表面温度

c)

要因別標準不確かさの推定  ここでは,b)に示す不確かさ要因のうち,基本的な測定量の推定例を示

す。これらの標準不確かさは,

A

タイプ又は

B

タイプのいずれかの方法で評価できる。

B

タイプの場

合,国家標準にトレーサブルな校正データ,関連規格,計測器メーカで示される精度などから得るこ

とができる。

表 E.4 は,これらのデータを基に推定した標準不確かさである。

なお,

表 E.4 に示す個々の標準不確かさのうち,長さ,厚さ及び熱伝導率は国家標準にトレーサブ

ルな校正データ,温度は関連 JIS で示される許容差,電力及び放射率は計測器メーカから提供される


37

A 4710

:2015

精度から評価した値で,特定の機器の一例である。実際の装置を評価する際はそれぞれの不確かさ要

因を

A

タイプ又は

B

タイプのいずれかの方法で評価するとよい。

表 E.4−基本的な測定量の標準不確かさ 

要因

記号

単位

不確かさ

電力

Φ 

W

±0.35

温度

θ 又は T

℃又は K

±0.29

長さ

m

±0.000 7

厚さ

m

±0.000 07

熱伝導率

λ 

W/(m・K)

±1 %

放射率

ε 

±3 %

d)

合成標準不確かさの計算方法及び測定例  試験体の熱貫流率,合計表面熱伝達抵抗及び標準化熱貫流

率の合成標準不確かさの計算方法及び推定例を次に示す。

1)

熱貫流率の合成標準不確かさの計算方法  試験体の熱貫流率

U

m

は,式

(E.5)

で表される。試験体の

熱貫流率の測定値の合成標準不確かさ

u

c

(U

m

)

は,不確かさの伝ぱ(播)則を用いて,各成分の二乗

和の平方根として,式

(E.8)

から求められる。

( )

( )

( )

( )

( )

( )

( )

(

)

( )

( )

( )

( )

( )

n

2

c

2

n

Δθ

sp

2

c

2

sp

A

edge

2

c

2

edge

Φ

l

2

c

2

l

Φ

sur

2

c

2

sur

Φ

in

2

c

2

in

Φ

m

c

θ

Δ

u

c

A

u

c

Φ

u

c

Φ

u

c

Φ

u

c

Φ

u

c

U

u

+

+

+

+

+

=

   (E.8)

(E.8)

におけるそれぞれの成分の感度係数

c

i

は,式

(E.9)

∼式

(E.14)

で表される。

( )

n

sp

in

1

θ

Δ

A

c

=

Φ

   (E.9)

( )

n

sp

sur

1

θ

Δ

A

c

=

Φ

  (E.10)

n

sp

(l)

1

θ

Δ

A

c

=

Φ

(E.11)

n

sp

(edge)

1

θ

Δ

A

c

=

Φ

   (E.12)

n

2

sp

edge

l

sur

in

A(sp)

θ

Δ

A

Φ

Φ

Φ

Φ

c

=

  (E.13)

n

2

sp

edge

l

sur

in

A(sp)

θ

Δ

A

Φ

Φ

Φ

Φ

c

=

  (E.14)

2)

合計表面熱伝達抵抗の合成標準不確かさの計算方法  合計表面熱伝達抵抗

R

s,t

は,式

(E.7)

で表され

る。合計表面熱伝達抵抗の合成標準不確かさ

u

c

(R

s,t

)

は,式

(E.15)

から求められる。

( )

( )

( )

(

)

(

)

( )

( )

( )

( )

cal

2

2

cal

Φ

cal

2

2

cal

A

cal

s,

2

2

cal

s,

Δθ

n

2

2

n

Δθ

t

s,

c

Φ

u

c

A

u

c

Δ

u

c

Δ

u

c

R

u

+

+

+

=

θ

θ

  (E.15)

(E.15)

におけるそれぞれの成分の感度係数

c

i

は,式

(E.16)

∼式

(E.19)

で表される。

( )

cal

cal

n

Δθ

Φ

A

c

=

  (E.16)

(

)

cal

cal

cal

s,

Δθ

Φ

A

c

=

  (E.17)


38

A 4710

:2015

( )

cal

cal

s,

n

cal

A

Φ

Δ

Δ

c

θ

θ

=

  (E.18)

( )

(

)

2

cal

cal

cal

s,

n

cal

Φ

Φ

A

Δ

Δ

c

θ

θ

=

  (E.19)

3)

標準化(された試験体の)熱貫流率の合成標準不確かさの計算方法  標準化熱貫流率

U

st

は,式

(E.6)

で表される。標準化熱貫流率の測定値の合成標準不確かさ

u

c

(U

st

)

は,式

(E.20)

から求められる。

( )

( )

( )

( )

t

s,

2

c

2

t

s,

R

m

2

c

2

U(m)

st

c

R

u

c

U

u

c

U

u

+

=

  (E.20)

(E.20)

におけるそれぞれの成分の感度係数

c

i

は,式

(E.21)

及び式

(E.22)

で表される。

2

t

s,

m

2

m

U(m)

17

.

0

1

1





+

=

R

U

U

c

  (E.21)

( )

2

t

s,

m

t

s,

R

17

.

0

1

1





+

=

R

U

c

  (E.22)

なお,熱箱からの損失熱量 Φ

l

,合計表面熱伝達抵抗 R

s,t

などは,別個の校正によって得られた一

次式(yaxb)から求められる。回帰式から得られる推計値の不確かさが無視できない場合は,

これらの不確かさも考慮することが望ましい。このような一次式の標準不確かさ u

c

(y)は,係数の標

準不確かさ u(a),u(b)などによって,不確かさの伝ぱ(播)則を適用して式(E.23)から求めることが

できる。

( )

( )

( )

( )

b

u

a

u

x

x

u

a

y

u

2

2

2

2

2

c

+

+

=

  (E.23)

4)

合成不確かさの推定例

1)

3)

によって推定した例を,

表 E.5

表 E.7

に示す。

表 E.5

試験体の熱貫流率の合成標準不確かさ 

要因

測定値

感度係数 c

i

標準不確かさ u

c

 (i)

c

i

u

c

(i)

Φ

in

 

101.2 W

0.021

9

1/(m

2

・K)

0.495 0

W

0.010 9

W/(m

2

・K)

Φ

sur

 

7.0 W

−0.021 9

1/(m

2

・K) 0.170

3

W

−0.003 7

W/(m

2

・K)

Φ

l

 

11.6 W

−0.021 9

1/(m

2

・K) 1.605

3

W

−0.035 2

W/(m

2

・K)

Φ

edge

 

1.0 W

−0.021 9

1/(m

2

・K) 0.212

2

W

−0.004 7

W/(m

2

・K)

A

sp

 

2.361 6  m

2

−0.758 2

W/(m

4

・K) 0.001

5

m

2

−0.001 2

W/(m

2

・K)

Δθ

n

 

19.3 K

−0.092 8

W(m

2

・K

2

) 0.394

6

K

−0.036 6

W/(m

2

・K)

熱貫流率の測定値の合成標準不確かさ u

c

(U

m

) 0.052

3

W/(m

2

・K)

表 E.6

合計表面熱伝達抵抗の合成標準不確かさ 

要因

測定値

感度係数 c

i

標準不確かさ u

c

 (i)

c

i

u

c

(i)

Δθ

n

 

19.4 K

0.026

1

m

2

/W

0.394 6

K

0.010 3

m

2

・K/W

Δθ

s,cal

 

13.2 K

−0.026 1

m

2

/W 0.410

1

K  −0.010 7

m

2

・K/W

A

cal

 

2.56 m

2

0.063 1

K/W

0.001 6

m

2

 0.000

1

m

2

・K/W

Φ

cal

 

98.2 W

0.001

6

m

2

・K/W

2

3.244 1

W

0.005 3

m

2

・K/W

合計表面熱伝達抵抗の合成標準不確かさ u

c

(R

s,t

) 0.015

8

m

2

・K/W


39

A 4710

:2015

表 E.7

標準化熱貫流率の合成標準不確かさ 

要因

測定値

感度係数 c

i

標準不確かさ u

c

 (i)

c

i

u

c

(i)

U

m

 1.79

W/(m

2

・K) 0.966

8

− 0.052

3

W/(m

2

・K

2

)

0.050 56

W/(m

2

・K)

R

s,t

 0.162

m

2

・K/W 3.097

6

W

2

/(m

4

・K

2

)

0.015 8

m

2

・K/W 0.048

83

W/(m

2

・K)

標準化熱貫流率の合成標準不確かさ u

c

(U

st

) 0.08

W/(m

2

・K)

e)

拡張不確かさの算定

d)

で求めた合成標準不確かさ u

c

(U

st

)を用い,式(E.24)によって拡張不確かさ

U(U

st

)を求める。

なお,ここでは包含係数 k=2 とする。

U(U

st

)=ku

c

(U

st

)

=2×0.08 W/(m

2

・K)=0.16 W/(m

2

・K)  (E.24)

f)

表示

  標準化熱貫流率は,1.76±0.16 W/(m

2

・K)(k=2)である。

なお,この附属書で例示した標準化熱貫流率の不確かさの主要因は温度に起因するもので,長さ,

厚さ,熱伝導率及び放射率の影響は非常に小さい。それぞれの要因の影響度は,装置の仕様,試験体

の寸法及び性能などによって異なるが,影響の大きい不確かさ要因を改善することで標準化熱貫流率

の不確かさを低減することができる。


40

A 4710

:2015

附属書 JA

(規定)

試験体の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方

JA.1 

試験体の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

JA.1.1 

一般 

納まり体系を,

図 JA.1

に示す。伝熱開口寸法の取り方は,

図 JA.2

図 JA.11

による。ただし,通常は

次のとおりとし,

a)

又は

c)

のうち,小さい方の寸法とする。

a)

  構造体[く(躯)体]の開口

b)

  くぎ(釘)打ちフィン及びヒレは含まない。

c)

  サッシの外形寸法

図 JA.1

納まり体系図 

納まり体系

内付け納まり

半外付け納まり

半外付けテラス納まり

外付け納まり

RC 納まり

ALC 納まり

鉄骨半外付け納まり

鉄骨外付け納まり

同面納まり

ドアセット納まり

木造

非木造

木造・

非木造

共通


41

A 4710

:2015

JA.1.2 

木造用サッシの場合 

木造用サッシの取付方法及び伝熱開口寸法の取り方は,

図 JA.2

図 JA.5

による。

図 JA.2

内付け納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

図 JA.3

半外付け納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法


42

A 4710

:2015

図 JA.4

半外付けテラス納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

図 JA.5

外付け納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法


43

A 4710

:2015

JA.1.3 

非木造用サッシの場合 

非木造用サッシの取付方法及び伝熱開口寸法の取り方は,

図 JA.6

図 JA.10

による。

図 JA.6

RC

納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

図 JA.7

ALC

納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法


44

A 4710

:2015

図 JA.8

鉄骨半外付け納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

図 JA.9

鉄骨外付け納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法


45

A 4710

:2015

図 JA.10

同面納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

JA.1.4 

木造

非木造共通(ドアセット)の場合 

木造・非木造共通(ドアセット)の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方は,

図 JA.11

による。

なお,テラスドア及び勝手口ドアの場合の取付方法及び伝熱開口寸法も,

図 JA.11

による。

図 JA.11

ドアセット納まりの場合の取付方法及び伝熱開口寸法の取り方 

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法

伝熱開口寸法


46

A 4710

:2015

附属書 JB

(規定)

気流吹出し装置の風向

JB.1 

平行流の場合 

冷却側の気流について,

図 3

ではバッフル板を用いて試験体表面に沿った上向きの平行流で規定してい

るが,風向についてはこれに限定するものではなく,下向き及び横向きの平行流でもよい。

JB.2 

垂直流の場合 

低温側に突き出た試験体(外付けサッシなど)では平行流の設定が困難なため,

図 JB.1

に示すような試

験体面に対して垂直な気流でも要求条件を満たしていれば差し支えない。ただし,この場合,平行流の場

合と同様にバッフル板表面温度を測定する必要があるので,平行流に準じた形態係数を用いて平均放射温

度を算出する。

図 JB.1

校正熱箱法試験装置(垂直気流) 


47

A 4710

:2015

附属書 JC

(参考)

取付パネルからの損失熱量の測定方法

JC.1 

測定方法 

取付パネルからの損失熱量は,熱箱に投入した熱量から校正板通過熱量を差し引いて求める(

図 5

。さ

らに,式(JC.1)によって取付パネルの表面温度差 Δθ

s.s

及び面積 A

sur

から熱抵抗を算出する。熱抵抗は,取付

パネルの平均温度と見付け面積の関数となる。

cal

l

in

s.s

sur

sur

Φ

Φ

Φ

Δ

A

R'

=

θ

  (JC.1)

ここに,

A

sur

取付パネルの見付け面積(m

2

Δθ

s.s

取付パネルの表面温度差(K)

Φ

in

熱箱内発生熱量(W)

Φ

l

熱箱からの損失熱量(W)

Φ

cal

校正板を通過する熱量(W) 
Φ

cal

A

cal

q

cal

この場合の,R'

sur

は,校正板と取付パネルの間(見込み面)からの損失熱量を含んだ熱抵抗になる。見

込み面からの損失熱量 Φ

edge

は,式(JC.2)によって算出する。

sur

cal

l

in

edge

Φ

Φ

Φ

Φ

Φ

=

   (JC.2)

ここに,

Φ

sur

取付パネル見付け面からの損失熱量(W) 
Φ

sur

Δ

θ

s.s

A

sur

λ

sur

/d

sur

λ

sur

取付パネルの熱伝導率[W/(m・K)]

d

sur

取付パネルの厚さ(m)

Φ

sur

は熱流計を取付パネルの伝熱面積の 90 %以上貼り付けて測定し

た結果を用いてもよい。

端部損失熱量を算出する場合の線熱貫流率 Ψ

edge

[W/(m・K)]は,式(JC.3)で算出する。

l

Φ

Ψ

edge

edge

=

  (JC.3)

ここに,

l: 開口部の周長(m)

試験体の熱貫流率を測定する際の線熱貫流率は,取付パネルの損失熱量を取付パネルの熱伝導率から計

測する場合は,同様の方法で算出した値を,熱流計で測定する場合は,熱流計を使用して算出した値を使

用する。

取付パネルからの熱抵抗を求める際は,

JIS A 9511

に規定する厚さ 25 mm の A 種押出法ポリスチレンフ

ォーム保温板 3 種 b と同等の熱抵抗をもつ材料を校正板として使用することが望ましい。

試験体周囲と取付パネル周囲との間が 200 mm 以上ある場合は,1 600 mm×1 600 mm の校正板で求めた

取付パネルの熱抵抗及び線熱貫流率を使用してもよい。

試験体周囲と取付パネル周囲との間が 200 mm 以下の場合は,実際の試験体の大きさに近い校正板を使

用して求めた熱抵抗及び線熱貫流率を使用する。その許容範囲は測定した校正板の大きさの±50 mm とす

る。

参考文献

JIS A 4706

  サッシ

JIS A 9511

  発泡プラスチック保温材


48

A 4710

:2015

附属書 JD

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS A 4710:2015

  建具の断熱性試験方法

ISO 12567-1:2010

,Thermal performance of windows and doors−Determination of thermal

transmittance by the hot-box method−Part 1: Complete windows and doors

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

2  引用規格

3  用語及び
定義並びに
記号及び単

3.1  用語及び定義 
伝熱開口寸法,伝熱面積

 3.1  用語及び定義

変更

JIS

では特に我が国で問題となる用語

について規定した。

技術的差異ではないが,ISO 規格

の改正時に修正案を提出する。

3.2  記号及び単位

3.2 記号及び単位

追加 
削除

4  測定原理

環境温度を用いた測定

方法の原理について規

 4

測 定 の 原 理 に つ い

て規定

削除

我が国の製品の実情に合わない試験

体の図を削除した。

技術的差異はないが,

規格として

よりよいので改正時に修正案を

提出する。

48

A

 4

710


20
15


49

A 4710

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

5  試験装置
及び試験体

5.3  校正板 
5.4  温 度 測 定 及 び バ ッ
フルの位置 
5.5  風速測定 
5.6  試験体

 5.3

5.4 
5.5 
 
5.6

試験体

校正板 
温 度 測 定 及 び バ ッ

フルの位置

風速測定

変更

追加 
削除

測定対象の試験体の違い(断熱性,形

状・形式など)から ISO 規格をそのま
ま JIS にすることはできないため,

ISO

規格を基本として,不整合の部

分,条件等を JIS の方にできるだけ追
加するようにした。主な追加事項は次

のとおり。

①熱電対の線径:ISO 規格では直径が
0.5 mm 以下となっているが,JIS で以
前から使用している直径 0.2 mm とし

た。 
②試験体寸法:国内の事情に合わせ

ISO

規格より小さくした。

③校正板:JIS では,国内のサッシな
どの実状を考慮して校正板の種類を

追加した。また,ISO 規格では,校正

板の総合厚さが約 20 mm 又は 60 mm
のものが推奨されているが,測定対象

が異なるので,記載しないこととし

た。また,1 枚の校正板でも運用でき
る旨を追記した。

国内事情による ISO 規格との不

整合は測定対象上の製品の仕様
の違いによるもので,

測定方法の

技術的なものには影響しない。た

だし,表面温度を測定する熱電対
の線径については,改正時に修正

案を提出する。

49

A

 4

710


20
15


50

A 4710

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

6  試験手順

6.1  一般

6.1

JIS

と同一

追加

附属書 D 及び附属書 JC を引用する規

定を追加した。

取付パネルからの損失熱量の測

定方法を JIS では参考として記
載したので追加した。また,附属

書 D が引用されていなかったの

で追加した。技術的差異はない。

6.2.4  取付パネル及び端
部からの熱量補正

 6.2.4 JIS と同一。ただし,

JIS

では校正板を追

加している。

追加

附属書 C に校正板を追加した分の補
正が異なるが技術的な問題はない。

いろいろな校正板が考えられる
が,表面性状が同じならば単板で

もよいように改正時に修正案を

提出する。

6.3  測定手順

6.3

JIS

と同一。ただし,

JIS

では測定回数を

追加している。

附属書 A

(規定)

環境温度の求め方

附属書 A

(規定)

環境温度の求め方

変更

追加

我が国の実情に合わせて校正板の大

きさを変更した。また,環境温度の算
出の方法として,測定上の精度を考慮

して簡易的な方法でも可能なように

したが,技術的な問題はない。

この ISO 規格の改正時に簡易的

な方法を提案する。

附属書 B 
(規定)

端部の線熱貫流率

附属書 B
(規定)

端部の線熱貫流率

追加

JIS

においては校正板を追加したが,

それに伴う線熱貫流率の補正値を示

した。

線熱貫流率を含んだパネル一体
形の校正方法を提案する。

附属書 C

(参考)

附属書 D 
(参考)

附属書 E

(参考)

附属書 JA

(規定)

試験体の取付方法及び

伝熱開口寸法の取り方

追加

我が国ではサッシの種類が多く,形式

も異なるので,結果に影響する面積の
取り方を規定した。

サッシの形状が違うので国内事

情で対応せざるを得ないが,技術
的問題はない。

50

A

 4

710


20
15


51

A 4710

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

附属書 JB

(規定)

気流吹出し装置の風向

追加

平行流だけではなく熱伝達抵抗が同

じならば垂直流でもよいものとした。

気流方向はいろいろ考えられる

が,正面吹出しもあることを改正
時に提案していく。

附属書 JC

(参考)

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 12567-1:2010,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

51

A

 4

710


20
15


52

A 4710

:2015

附属書 JE

(参考)

技術上重要な改正に関する新旧対照表

現行規格(JIS A 4710:2015)

旧規格(JIS A 4710:2004)

改正理由

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

及び題名

内容

4  測 定 原

第 1 段階は,熱抵抗が既知の 2 枚の校正板を用
いて測定する。この測定から,試験する試験体

と同等の平均表面放射率をもつ校正板の両側の

表面熱伝達率(放射及び対流)及び取付パネル
の熱抵抗が求められる。

4.  測定原

第 1 段階は熱抵抗が既知の二つ以上の校正板
を用いて測定する。この測定から校正板の両

側の表面熱伝達率(放射と対流)と取付パネ

ルの熱抵抗が求められる。

5.3 c)に合わせて,校正板の枚数を 2 枚とし
た。

5.3  校 正

校正板は,校正時の条件において試験体の熱流

密度が含まれるものとし,様々な断熱性の試験

体に対応するため熱抵抗の異なる 2 種類とす
る。

なお,1 枚の校正板で試験体の熱流密度が含ま

れる場合はこの限りではない。

5.3  校 正

校正板は,試験体の熱流密度とほぼ同様なも

のとなるようにするため,熱抵抗の異なるも

のを 2 枚以上用意する。

校正板は,熱抵抗の異なるものを 2 枚以上

用意することとしていたが,2 枚用意する

こととした。また,1 枚の校正板でも運用
できることを追記した。

5.4  温 度
測 定 及 び

バ ッ フ ル

の位置

校正板の測定点は,最低でも等面積に 9 分割し
た長方形の中心に 9 点,取付パネルの表面は 8

点とし,取付パネルの見込み面は,最低でも各

面の中心に 1 点とする。

5.4  温 度
測 定 及 び

バ ッ フ ル

の位置

校正板の測定点は,最低でも等面積に 9 分割
した長方形の中心に 9 点とし,取付パネルの

表面は 8 点とする。

測定箇所数が不明だったため,取付パネル
の見込み面は,最低でも各面の中心に 1 点

とする旨を追記した。

5.4  温 度
測 定 及 び

バ ッ フ ル

の位置 
b)  バッフ
ルの位置

低温側は,適切な風速を与え,バッフルと取付
パネルの低温側の表面との間は 100 mm 以上と

する。

5.4  温 度
測 定 及 び

バ ッ フ ル

の位置 
b)  バッフ
ルの位置

低温側は,適切な風速を与え,バッフルと取
付パネルの低温側の表面との間は 50 mm 以上

とする。

ISO

規格に合わせ,バッフルと取付パネル

の低温側の表面との間を 100 mm 以上とし

た。

52

A

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A 4710

:2015

現行規格(JIS A 4710:2015)

旧規格(JIS A 4710:2004)

改正理由

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号
及び題名

内容

5.6  試 験

試験体の伝熱開口面積は,0.8 m

2

以上とする。

規定の伝熱開口面積を満たさない建具を試験体

とする場合,同一寸法の試験体を複数体並べ,
全体の伝熱開口面積を 0.8 m

2

以上として測定す

る。…。また,試験体間に設置する取付パネル

の幅は 150 mm 以上とする。

5.6  試 験

備考  試験体の面積は,0.8 m

2

以上とする。

寸法押さえが不明確であったため,伝熱開

口面積と明記した。また,規定の伝熱開口

面積を満たさない建具を試験体とする場合
の測定方法を追記した。

6.2.2.1  測

低温側の風速は,最初の校正において吹出し又
はファン風速調整器によって,合計表面熱伝達

抵抗(高温側及び低温側の表面熱伝達抵抗の和)

が R

s,t

=0.17±0.01(m

2

・K/W)になるように調整

する。このとき,低温側の風速は 1.5 m/s 以上と

する。

6.2.2.1  測

低温側の風速は,最初の校正において吹き出
し又はファン風速調整器によって,合計表面

熱伝達抵抗(高温側と低温側の表面熱伝達抵

抗の和)が R

s,t

=0.165±0.01(m

2

・K/W)にな

るように調整する。

ISO

規格及び計算法 JIS に整合し,合計表

面熱伝達抵抗を 0.17 m

2

・K/W とした。

また,

校正時の外気側の規定について追記した。

6.2.4  取付
パ ネ ル 及
び 端 部 か

ら の 熱 量

補正

なお,取付パネルの熱抵抗 R

sur

は,JIS A 1412-1

又は JIS A 1412-2 によって取付パネルに使用す
る断熱材の熱伝導率を求め,式(12)によって求め

ることもできる。

sur

sur

λ

d

R

=

  (12)

6.2.4  取付
パ ネ ル と
端 部 か ら

の 熱 量 補

校正時と試験時の取付パネルとが同一でな

い場合,式(9)から取付パネルの熱抵抗 R

sur

を求めることができないため,式(12)によ

っても求めることができることを規定し

た。

6.3  測 定
手順

なお,定常状態とは,30 分間隔の高温側と低温

側との空気温度差及び熱量の測定値の変動が
1 %以内で,かつ,一方向に変化しない状態とす
る。

6.3  測 定
手順

備考  定常状態とは,温度及び熱量の測定値

の変動が 1 %以内で,かつ,一方向に変

化しない状態とする。

定常状態の定義を修正した。外気温度 0  ℃

の 1 %の変動は 0  ℃になってしまうため,

温度ではなく温度差 1 %に変更した。

6.4  結 果
の算出(標

準 値 へ の
変換)

表面熱伝達抵抗を標準値に変換した熱貫流率
U

st

(以下,標準化熱貫流率という。

)は,試験体

の熱貫流率 U

m

から標準の合計表面熱伝達抵抗

R

(s,t),st

を用いて式(16)によって求める。R

(s,t),st

0.17 m

2

・K/W とする。

6.4  結 果
の算出(標

準 値 へ の
変換)

標準の熱貫流率 U

st

は,測定した試験体の熱貫

流率 U

m

から標準の合計表面熱伝達抵抗 R

(s,t),st

を用いて式(15)によって求める。

R

(s,t),st

は 0.165

m

2

・K/W とする。

基準化の定義が曖昧なため,基準化熱貫流

率を標準化(された試験体の)熱貫流率に

変更。これに伴い,熱貫流率の測定値は,
(測定された)試験体の熱貫流率とした。

また,ISO 規格及び計算法 JIS に整合し,

標準の合計表面熱伝達抵抗を 0.17 m

2

・K/W

とした。

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A 4710

:2015

現行規格(JIS A 4710:2015)

旧規格(JIS A 4710:2004)

改正理由

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号
及び題名

内容

表 A.2

形態係数

(1 600 mm

×

1 600

mm)

1 600 mm×1 600 mm の試験開口に対する,取付
パネルの見込み部深さ の違いによる形態係数

を示している。

附 属 書 1

表 2

形態係数

(1 200 mm

×

1 200

mm)

1 200 mm×1 200 mm の試験開口に対する,取
付パネルの見込み部深さ の違いによる形態

係数を示している。

現在使用されている校正板(複合板)に合

わせ変更した。

C.8  校 正
板の例 
b)  複合板

構成,材質:ガラス 2 mm+押出法ポリスチレン
フォーム保温板 1 種 b 10 mm+ガラス 2 mm

大きさ:1 600×1 600 mm

厚さ:14 mm 
熱貫流抵抗:約 0.52 m

2

・K/W

附属書 5 
2. 低 熱 抵
抗 の 校 正

板 
b)  複合板

構成,材質  アクリル板 3 mm+ビーズ法ポリ
スチレンフォーム 15 mm+アクリル板 3 mm

大きさ  1 600×1 600 mm

厚さ  21 mm 
参考  熱貫流抵抗  約 0.46 m

2

・K/W

現在使用されている校正板(複合板)に変
更した。

附属書 E

(参考)

熱 箱 法 に
お け る 熱

貫 流 率 測

定 の 不 確
かさ評価

熱箱法による不確かさ分析を参考として記載し

た。

ISO

規格に附属書(参考)として追加され

たことに伴い,JIS でも我が国の実情に合

った不確かさ分析を参考として記載した。

附属書 JA

(規定)

試 験 体 の
取 付 方 法

及 び 伝 熱

開 口 寸 法
の取り方

伝熱開口寸法の取り方の一般事項及び納まり体

系図を追加した。また,木造用サッシの取付方

法及び伝熱開口寸法の取り方を追加するととも
に,非木造用サッシ及びドアセットについても,

現状に合った図を示した。

附属書 3

(規定)

試 験 体 の
取 付 方 法

と 伝 熱 開

口 寸 法 の
取り方

非木造サッシ及びドアセットの取付方法及び

伝熱開口寸法の取り方を規定。

これまでに例図されていた取付方法以外に

想定される納まりに関する伝熱開口寸法の

押さえ方に対応するため見直しを行った。

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