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日本工業規格

JIS

 A

4421

-1991

設備ユニット用排水器具

Drain with traps for equipment units

1.

適用範囲  この規格は,主として住宅の設備ユニット(浴室,台所流し台など)に使用する排水器具

(以下,トラップという。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格は,付表1に示す。

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考値である。

2.

種類  トラップの種類は,P 形トラップ及びベル形トラップの 2 種類とし,浴室用には,バスケット

ストレーナのあるものとないものがあり,台所流し台用には,ごみ収納機能のあるものとないものとがあ

る。

3.

各部の名称  各部の名称は,次のとおりとする。

トラップ(例図) 

4.

性能  トラップは,8.の試験方法によって試験を行い,表 の規定に適合しなければならない。


2

A 4421-1991

表 1

適用

項目

性能

試験方法

主要材料

区分

本体

漏れその他の異状がないこと

8.3(1)

鋳鉄,合成樹脂,ステンレ
ス鋼

浴室用 
台所流し用

水密性

セット品  漏れその他の異状がないこと

8.3(2)

鋳鉄,合成樹脂,ステンレ
ス鋼

浴室用 
台所流し用

耐熱性

漏れその他の異状がないこと

8.4

合成樹脂,ステンレス鋼

浴室用 
台所流し用

耐熱衝撃性

漏れその他の異状がないこと

8.5

合成樹脂

浴室用

台所流し用

耐衝撃性

表面にひび割れその他使用上有害な欠

陥があってはならない。

8.6

鋳鉄,合成樹脂

浴室用

毎分 60以上

8.7.1

鋳鉄,合成樹脂

浴室用

排水性

1

分以内に完了

8.7.2

鋳鉄,合成樹脂,ステンレ
ス鋼

台所流し用

5.

構造及び寸法

5.1

容易に掃除ができなければならない。

5.2

封水深は 50mm 以上 100mm 以下とし,臭気,害虫などの移動を有効に防止することができる衛生的

な構造とする。

5.3

排水に含まれる雑介などが沈殿しにくい構造とする。

5.4

排水時に排水管内の気圧変動によって,排水器具の振動を起こして著しい音が出ないような構造と

する。

5.5

本体の最小肉厚は,

表 による。

表 2

単位 mm

材質

肉厚

鋳鉄 4.3 以上

合成樹脂

1

  以上

SUS 304

0.6

以上

ステンレス鋼

SUS 430

0.7

以上

5.6

本体と排水管との接続は,本体と直接又は附属品によって,JIS K 6741 に規定する VP50(浴室用)

VP40

(台所流し台用)又は JIS G 3452 に規定する 50A(浴室用)

,40A(台所流し台用)を接続できる構

造とする。

5.7

浴室用ストレーナの穴径は直径 8mm,台所流し用バスケットストレーナの穴径は,直径 6mm の球

が容易に通過してはならない。

5.8

浴室用トラップは,浴室床の取付開口寸法 120±2mm に取り付けられるものとする。

5.9

台所流し用トラップと水槽の取付寸法は,JIS S 1005 の規定に準じる。

6.

外観

6.1

金属部品の表面は滑らかで,ひび割れ,きず,鋳巣,鋳ばり,突起,その他有害な欠点があっては

ならない。


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A 4421-1991

6.2

合成樹脂部品及びゴム部品の表面は滑らかで,切れ,ばり,きず,変形,変色,欠け,その他有害

な欠点があってはならない。

7.

材料

7.1

鋳鉄は,JIS G 5501 に規定する 2 種(記号 FC150)又はこれと同等以上のものとする。

7.2

合成樹脂は,その用途によって,十分な性能のものを使用する。

7.3

黄銅鋳物は,JIS H 5101 に規定する 2 種又はこれと同等以上のものとする。

7.4

黄銅板は,JIS H 3100 に規定する C2300 P 又はこれと同等以上のものとする。

7.5

ステンレス鋼板は,JIS G 4305

JIS G 4307 に規定する SUS304 及び SUS430 又はこれらと同等以上

のものとする。深絞り成形後のものについては熱処理を行うものとする。

7.6

ゴムは,JIS K 6380 に規定する種類 A715,B III 510,B III 610,B III 710 又はこれらと同等以上の品

質のものとする。

7.7

鋼線は,JIS G 4309 又はこれと同等以上の品質のものとする。

8.

試験方法

8.1

数値の取扱い  数値の取扱いは,有効数字 3 けたとする。

なお,荷重を従来単位系の試験機又は計測器を用いて載荷又は計測する場合は,次による。

載荷する場合:1N=1.02×10

-1

kgf

で換算して載荷する。

計測する場合:1kgf=9.80N で換算して計測値とする。

8.2

試験条件  試験室の温度及び湿度は,特に規定のない限り,常温・常湿とする。

8.3

水密試験

(1)

鋳鉄は,35.0Pa {3.6kgf/cm

2

}

の水圧又は 15.0Pa {1.5kgf/cm

2

}

の空気圧を,合成樹脂及びステンレス鋼

は,8.0Pa {0.8kgf/cm

2

}

の水圧又は 3.50Pa {0.36kgf/cm

2

}

の空気圧を加え,漏れその他の異状を調べる。

(2)

防水パン又は水槽にトラップをセットし,適当な方法でトラップ出口を閉止し,トラップ内を満水に

して 3 時間放置した後,漏れ,浸潤の有無を目視によって調べる。

8.4

耐熱試験  排水口を密封し,80℃以上の熱水をトラップに満たし 30 分間放置することを 1 サイクル

として,これを 3 サイクル繰り返し,漏れその他の異状を調べる。

8.5

耐熱衝撃試験  トラップを約−20℃のふん囲気中に 1 時間放置した後,直ちに 80℃の熱水に浸して

30

分間自然冷却を行い,異状を調べる。ただし,漏れについては,8.3 の試験による。

8.6

衝撃試験  防水パン又は水槽を厚さ 10cm 以上のコンクリートの床の上に置き,ストレーナをセット

し,ストレーナ部に JIS A 5704 に規定する質量 7kg の砂袋を半球部を下にして 50cm の高さから自然落下

させ,異状の有無を調べる。

8.7

排水試験

8.7.1

防水パン又は水槽にトラップをセットし,適当な方法でトラップ出口を閉止し,トラップのストレ

ーナから 50mm の高さまで水を満たした状態でトラップの排水能力  (l/min)  を測定する。

8.7.2

トラップを取り付けた水槽に 20の水をためる。次に,ふたを一度に取り除き排水させ,排水所要

時間を測定する。

9.

検査  トラップは,4.性能,5.構造及び寸法,6.外観,7.材料を検査し,合否を判定する。検査は,合

理的な抜取方式によることができる。


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A 4421-1991

10.

表示  トラップは,据付け又は取付け後も容易に見える位置に製造業者名又はその略号を表示しなけ

ればならない。ただし,浴室ユニットなどについては,浴室ユニット,防水パンの表示の中に,また台所

流し台用については,流し台の表示の中に含めることができる。

11.

取扱い上の注意事項  トラップの構造図解入り取扱説明書などを本体の表面に添付し,少なくとも次

の事項について,注意事項を記載しなければならない。ただし,浴室ユニットなどについては,浴室ユニ

ット,防水パンの取扱い上の注意事項の中に,また台所流し台用については,その取扱上の注意事項の中

に含めることができる。

(1)

清掃時の注意

(2)

施工上の注意

付表 1  引用規格

JIS A 5704

  ガラス繊維強化ポリエステル浴そう

JIS G 3452

  配管用炭素鋼鋼管

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板

JIS G 4307

  冷間圧延ステンレス鋼帯

JIS G 4309

  ステンレス鋼線

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

JIS H 5101

  黄銅鋳物

JIS K 6380

  工業用ゴムパッキン材料

JIS K 6741

  硬質塩化ビニル管

JIS S 1005

  家庭用流し台・調理台・こんろ台