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A 4401

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本住宅

設備システム協会(JHESA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 4401:1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,シックハウス問題に対応するため,ホルムアルデヒドの放散のおそれのある材料に関す

る部分の改正を主たる目的とし,更に建築モデュラーコーディネーションに関連する日本工業規格の改正

に伴う,寸法部分の用語の改正,JIS Z 8301 の様式との整合及び SI 単位への移行を行った。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。


A 4401

:2005

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類

1

4.

  各部の名称

1

5.

  性能

3

6.

  構造及び加工

3

7.

  寸法

4

8.

  外観

5

9.

  表面処理及び塗装

6

9.1

  木材及び木質材料

6

9.2

  鋼材

6

9.3

  めっき

6

9.4

  陽極酸化皮膜

6

9.5

  ほうろう加工

6

9.6

  アクリル樹脂粉体塗装

6

10.

  材料

6

11.

  試験方法

7

11.1

  試験体

7

11.2

  強度試験

7

11.3

  塗膜試験

9

11.4

  耐久性試験

10

11.5

  照度

11

11.6

  排水栓の引張試験

11

11.7

  水漏れ試験

11

11.8

  通電・作動試験

11

11.9

  電気絶縁試験

11

12.

  検査

12

13.

  表示

12

14.

  使用説明書の記載事項

12

 


日本工業規格

JIS

 A

4401

:2005

洗面化粧ユニット類

Vanities and medicine cabinets

1.

適用範囲  この規格は,主として住宅で使用する洗面化粧台,化粧キャビネット及び洗面化粧ユニッ

ト(以下,洗面化粧ユニット類という。

)について規定する。

備考1.  洗面化粧台とは,洗面器の付いた台で,収納部分をもち,床に置く形式のものをいう。

2.

化粧キャビネットとは,鏡,収納ボックスなどをもち,単独で使用するか,又は洗面化粧台

と組み合わせて使用するものをいう。

3.

洗面化粧ユニットとは,キャビネット形の洗面化粧台(以下,洗面化粧台という。

)と化粧キ

ャビネットとを組み合わせたもの,又は一体となったものをいう。

2.

引用規格  付表 に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成

する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

3.

種類  洗面化粧ユニット類の種類は,表 による。

  1  種類

種類

名称

1

洗面化粧台

2

化粧キャビネット

3

洗面化粧ユニット

4.

各部の名称  洗面化粧ユニット類の主な各部の名称は,図 の a)∼c)による。


2

A 4401

:2005

a)

洗面化粧台 

b)

化粧キャビネット 

c)

洗面化粧ユニット

番号

名称

番号

名称

1

バックガード(

1

) 10

引戸

2

天板(てんいた) 11

けこみ板

3

洗面器 12

4

幕板 13

5

側板 14

収納棚

6

背板 15

収納ボックス

7

底板 16

照明器具

8

扉 17

スイッチ,コンセント

9

引き出し 18

化粧キャビネット本体(

2

)

注(

1

)

棚を含む場合もある。

(

2

)

化粧キャビネット本体とは,鏡,照明器具,収納棚(扉のない
棚)

,収納ボックス(扉付きの棚)などを支持する構造部分をい

う。

  1  洗面化粧ユニット類の名称


3

A 4401

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5.

性能  洗面化粧ユニット類は,完成品について,11.によって試験したとき,表 の規定に適合しなけ

ればならない。

  2  性能

項目

性能

試験方法

洗面化粧台の剛性

ひずみ量は 7 mm 以下で,各部の破損,著しい変形及び接続部の破損,
緩みがあってはならない。

11.2.1

洗面化粧台底部の強度  残留たわみ量は 3 mm 以下で,著しいくぼみ,変形があってはならない。

  11.2.2

化粧キャビネットの取
付け強度

本体に破損がなく,また,取付ねじ,取付具の緩みなどがあってはな
らない。

11.2.3

収納棚・収納ボックス
の強度

使用上支障のある変形,ひび割れ,接合部の破損,緩みなどがあって
はならない。

11.2.4

取っ手取付け部の強度  取っ手の取付け部に緩み,はずれ,破損があってはならない。

11.2.5

扉取付け部の強度

残留たわみ量は 3 mm 以下で,扉の開閉に支障及び著しい発音があってはな

らない。

11.2.6

強度

洗面化粧台の天板の耐

衝撃性

表面にひび割れ,はく離及び著しい白化又はくぼみがあってはならな

い。

11.2.7

耐摩耗性

鋼板ほうろうの場合は,すりきずが生じてはならない。アルミニウム

合金の場合は,JIS H 8601 に規定する AA10−W

F

以上。

11.3.1

密着性

塗膜又は表面層のはがれがあってはならない。

11.3.2

耐食性

塗装鋼板の場合は,赤さびを生じてはならない。アルミニウム又はア
ルミニウム合金の場合は,JIS H 8601 に規定する AA6B・K−L 又は

AA10

・K−L 以上。

11.3.3

耐汚染性

クレヨンの跡が著しく目立ってはならない。

11.3.4

塗膜

耐酸・耐アルカリ性

鋼板ほうろう及びアクリル樹脂粉体塗装鋼板は,鉛筆の線こんが残っ
てはならない。樹脂系人造石及びガラス繊維強化ポリエステル樹脂の
場合は,バーコル硬さの平均値が 30 以上で,ひび割れ及び著しい変色

があってはならない。

11.3.5

冷熱の繰返し試験

表面にひび割れ,変形及び著しい変色,退色を生じてはならない。

11.4.1

耐温水性

11.4.2 a) 

耐湿性

11.4.2 b)

耐ホルマリン性

11.4.2 c)

耐塩分性

銀鏡膜のしけ,膨れ及び浮きがあってはならない。

11.4.2 d)

耐久

密着性

塗膜のはがれがあってはならない。

11.4.2 e)

照度(

3

) 150

lx

以上

11.5

排水栓の引張試験

鎖,その他の部品の破損及び著しい変形があってはならない。

11.6

水漏れ試験

水漏れがあってはならない。

11.7

通電・作動

異常があってはならない。

11.8 

絶縁抵抗 1

M

Ω以上

11.9 a) 

電気絶縁性

絶縁耐力

異常があってはならない。

11.9 b) 

注(

3

)

照明器具付きのものに限る。 

6.

構造及び加工  構造及び加工は,次による。

a)

洗面器は,作り付けのオーバーフロー口をもつ構造とする。

b)

排水部には,内面が平滑で容易に変形しない金属又は合成樹脂製の水封トラップ(掃除ができる構造

で,封水深さ 50 mm 以上 100 mm 以下)をもち,容易に傾かない構造で取り付けていなければならな

い。

c)

給水栓を取り付けた場合の吐水口とあふれ面(

4

)

との垂直距離は,25 mm 以上となるように考慮する。


4

A 4401

:2005

注(

4

)

あふれ面とは,洗面化粧台を水平に設置し,洗面器の排水口及びオーバーフロー口をふさいだ

状態で給水した場合に,洗面化粧台の上面から水があふれ始める水平面をいう。

d)

バックガードは,洗面器の全幅にわたって設けなければならない。

e)

けこみは,洗面器の正面下に,洗面器の幅よりも広く設けなければならない。

f)

天板と洗面器の接合部は,漏れのおそれがないように処理しなければならない。

g)

洗面化粧台に化粧キャビネットを結合する場合は,緩みを生じないように確実に取り付け,漏水のお

それがないように処理しなければならない。

h)

天板の端面及び天板とバックガードとの接合部は,湿気に十分耐えるように処理しなければならない。

i)

天板は,組立て後,割れ,くるいなどの欠陥が生じないように結合しなければならない。

j)

接着及び溶接は確実にし,見えがかり部分(

5

)

の接合面は滑らかに結合しなければならない。

注(

5

)

見えがかり部分とは,洗面化粧ユニットなどを取り付けた後,扉を閉じた状態で,容易に目に

つく面及び収納棚,収納ボックスの内部をいう。

k)

洗面化粧台及び化粧キャビネットは,堅ろうに組み立てなければならない。

l)

人体に有害な物質があってはならない。

m)

洗面化粧ユニット類は,耐震性を考慮して,金具,木ねじなどで堅ろうに床又は壁面に取り付けられ

る構造とする。

n)

部品は,振動及び衝撃によって容易に脱落しないように取り付けられなければならない。

o)

鏡は,映像のゆがみがなく,通常の使用において,はずれ,割れなどの欠陥を生じないように取り付

けなければならない。

p)

鏡及びガラスの端面は,通常の使用及び清掃に対して,安全な処理を施す。

q)

化粧キャビネットは,収納品の重さに十分耐え得る構造とする。

r)

洗顔するとき,水栓類及び化粧キャビネットの突出部がじゃまにならない構造とする。

参考  電気器具を装着する場合は,電気用品安全法の技術基準に適合していなければならない。

なお,蛍光灯は,JIS C 8106 に,また,一般照明用電球は,JIS C 7501 による。

7.

寸法  寸法は,次による。

a)

洗面化粧ユニット類は,建物との取り合いを考慮して,台及びキャビネットの外側にコーディネーテ

ィング面を設ける。

b)

洗面化粧ユニット類のコーディネーティングサイズは,

表 による。

  3  コーディネーティングサイズ

単位  mm

名称

洗面化粧台

化粧キャビネット

洗面化粧ユニット

幅    (W)   500, 600, 750, 800, 1 000,

1 200

500

, 600, 750, 800, 1 000,

1 200

500

, 600, 750, 800, 1 000,

1 200

奥行  (D)   400, 450, 500, 550, 600,

650

− 400, 450, 500, 550, 600,

650

高さ  (H)   750, 775, 800, 850, 900,

1 100

700

, 800, 900, 1 000, 1 050,

1 100

1 700

, 1 800, 1 900, 2 000

備考  高さについては,当分の間注文品を認める。

c)

製品寸法は,コーディネーティングサイズに対して,−30 mm 以内とする。

d)

幅,奥行及び高さの許容差は,±5 mm とする。ただし,該当寸法を決定する材料が陶器の場合は,


5

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JIS A 5207

の寸法許容差を適用する。

e)

洗面化粧ユニット類の各部の寸法は,

表 による。

  4  各部の寸法

単位  mm

名称

記号

寸法

洗面器高さ

H

1

 680

,720

バックガード高さ

H

2

 30

以上

けこみ高さ

H

3

 50

以上

けこみ奥行

D

1

 50

以上

鏡の上端

1 650

以上

鏡の下端

1 200

以下

鏡の幅

300

以上

備考1.  高さは,垂直投影面,奥行は,水

平投影面の最大寸法をいう。ただ
し,固定金具,コンセント,タオ
ル掛けなどはこの中に含まない。

2.

洗面器の高さは,床面からあふれ
面までの垂直距離をいう。 

8.

外観  外観は,次による。

a)

洗面化粧ユニット類の仕上げは,良好で,著しいきず,き裂及び変形があってはならない。

b)

天板及び洗面器の表面は,平滑で,かつ,光沢が均一でなければならない。

c)

鏡面には,しけ,むら,きずなど,実用上支障のある欠点があってはならない。

d)

塗装面は,光沢及び色調が均一で,塗りむら,たれ,ピンホールなどの欠点がなく,かつ,平滑でな

ければならない。

e)

人体に触れる部分には,危険な角部,突起,ばりなどがあってはならない。


6

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9.

表面処理及び塗装

9.1

木材及び木質材料  木材及び木質材料の表面処理及び塗装は,次による。

a)

素地の汚れを除去し,素地面を平滑にしてから塗装する。

b)

塗装は,JIS K 5531 に規定する木材用クリヤラッカー,又は塗膜がこれと同等以上の強度及び耐久性

をもつものを,使用する。

c)

各部分の塗膜の厚さは,見えがかり部分は 20

µm 以上とし,その他の部分で塗装を必要とする面は 10

µm 以上とする。

9.2

鋼材  鋼材(ステンレス鋼材は除く。)の表面処理及び塗装は,次による。

a)

鋼材は,前処理として,下地処理の前に脱脂剤などによって,油,さび,汚れを十分に除去した後,

次の防せい下地処理のいずれかを行う。

1)

りん酸塩被膜処理,又はこれと同等以上の性能をもつ,表面処理を行う。

2)

電気亜鉛めっき又は溶融亜鉛めっきを行い,更に,クロム酸塩被膜の表面処理を行う。

b)

あらかじめ防せい処理された材料を使用する場合は,加工,組立てによって,はく離又は劣化が生じ

た部分には防せい補修を行う。

c)

鋼材の塗装は,JIS K 5651 に規定するエナメル 2 種 2 号,又は塗膜がこれと同等以上の強度及び耐久

性のある塗料を,使用する。

d)

各部の塗膜の厚さは,20

µm 以上とし,均一に施す。

9.3

めっき  めっきは,JIS H 8610 に規定する等級 2 級以上,JIS H 8617 に規定する等級 2 級以上,又

は JIS H 8641 に規定する 1 種 A 以上のめっきを施す。

9.4

陽極酸化皮膜  アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜は,JIS H 8601 に規定するしゅ

う酸皮膜又は硫酸皮膜とする。皮膜厚さによる種類は,洗面器,天板及びバックガードについては,種類

9

,化粧キャビネットの本体については,種類 6 とする。

なお,アルミニウム合金製鋳物を用いる場合,陽極酸化皮膜を施していない材料については,塗膜厚さ

20

µm 以上の塗装を施す。

9.5

ほうろう加工  ほうろう加工は,次による。

a)

ほうろう加工前に十分な前処理を行う。

b)

ほうろう加工の表側の厚さは 0.2 mm 以上とし,裏側には適切なさび止め加工を施す。

9.6

アクリル樹脂粉体塗装  アクリル樹脂粉体塗装は,次による。

a)

粉体塗装前に十分な前処理を行う。

b)

表面の塗膜厚さは,20

µm 以上とする。

c)

塗料は,粉体塗装用熱硬化性アクリル樹脂とする。

10.

材料  洗面化粧ユニット類に使用する主な材料は,表 又はこれと同等以上の品質でなければならな

い。


7

A 4401

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表 5  材料

材料

規格

ステンレス鋼板

JIS G 4305

に規定する SUS430 又はこれと同等以上の品質のもの。

鋼板ほうろう

JIS G 3141

に規定するもの。

アルミニウム合金

JIS H 4000

に規定する合金番号 5052 又は JIS H 4100 に規定する合金番号 6063

に 9.4 に規定する陽極酸化皮膜を施したもの。

アクリル樹脂(

6

)

JIS K 6717-1

及び JIS K 6717-2 に規定するもの。

JIS K 6718-1

及び JIS K 6718-2 に規定するもの。

メラミン樹脂(

7

)

JIS K 6903

に規定するもの。

パーティクルボード及び化粧板

JIS A 5908

に規定するもので,ホルムアルデヒド放散量が F☆☆☆等級の規定値

以下のもの。

ガラス

JIS R 3202

に規定するもの。

JIS R 3203

に規定するもの。

JIS R 3208

に規定するもの。

陶器

JIS A 5207

に規定する溶化素地質のもの。

熱硬化性プラスチック

JIS A 5532

に規定するもの。

木材

針葉樹の造作用製材,針葉樹の下地用製材,広葉樹製材,押角及び耳付材の

本農林規格に規定するもので,含水率 12  %以下のもの。

合板

合板の

日本農林規格に規定する 1 類又は 2 類で,ホルムアルデヒドの放散量が F

☆☆☆等級の規定値以下のもの。

集成材

集成材の

日本農林規格に規定するもので,ホルムアルデヒドの放散量が F☆☆☆

等級の規定値以下のもの。

単板積層材

単板積層材の

日本農林規格に規定するもので,ホルムアルデヒドの放散量が F

☆☆☆等級の規定値以下のもの。

接着剤

JIS A 5536

及び JIS A 5549 に規定するもので,  ホルムアルデヒドの放散量が F

☆☆☆等級の規定値以下のもの。

塗料

JIS K 5961

及び JIS K 5962 に規定するもので,  ホルムアルデヒドの放散量が F

☆☆☆等級の規定値以下のもの。

注(

6

)

ガラス繊維強化ポリエステル樹脂,ABS 樹脂又はこれらと同等以上の品質のもので補強してもよい。

(

7

)

補助材を用いる場合は,通常,合板,パーティクルボード又は硬質繊維板とする。

備考1.  鋼板ほうろうは,9.5 のほうろう加工を施す。

2.

アクリル樹脂粉体塗装鋼板は,9.6 のアクリル樹脂を塗装し,熱硬化させる。

3.

照明カバーなどに用いる材料は,変形,ひび割れに対して耐久性のある材料を使用する。

4.

合成樹脂は,その用途に対して十分な性能をもたなければならない。

5.

樹脂系人造石は,不飽和ポリエステル樹脂,石質骨材などを用いて成形する。

11.

試験方法

11.1

試験体  洗面化粧ユニット類を試験する場合の試験体は,製品,部品又はこれから切り出した試験

片とする。ただし,やむを得ないときは,生産条件と同一条件で作った試験片を用いてもよい。試験片の

大きさは 100 mm×100 mm とする。

11.2

強度試験

11.2.1

洗面化粧台の剛性  図 のように洗面化粧台の前面を上にして床上に置き,対角線の方向から奥行

のほぼ中央に 294 N の力を加え,ひずみ量を測定し,各部の状態を調べる。ただし,天板は取り付けた状

態で,また,扉及び引き出しは除いて行う。


8

A 4401

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  2  洗面化粧台の剛性試験

11.2.2

洗面化粧台底部の強度  洗面化粧台の扉を開けた状態で,洗面化粧台底部に 150 mm×150 mm,厚

さ 24 mm の当て板を底部のほぼ中央に置き,その上に質量 20 kg のおもりを載せ,24 時間放置した後,お

もりを取り除いて最大残留たわみ量を測定する。

11.2.3

化粧キャビネットの取付け強度  化粧キャビネット本体を,厚さ 15 mm 以上の合板又は洗面化粧

台に,所定の状態に取り付け,

図 のように最上端部の中央に 147 N の水平方向の力を 10 分間加え,各部

の状態を調べる。

なお,必要な場合は,試験に影響のない範囲で,力をかける部分に当て板を当ててもよい。

  3  化粧キャビネットの取付け強度試験

11.2.4

収納棚・収納ボックスの強度  化粧キャビネット又は洗面化粧ユニットを所定の状態で取り付け,

各棚に 100 cm

2

当たり質量 1 kg のおもりを等分になるように載せ,30 分間放置した後,おもりを取り除い

て,その部分の状態を調べる。

11.2.5

取っ手取付け部の強度  取っ手(つまみ)の取付面を,図 のように固定し,取っ手にワイヤを取

り付け,手前方向,上又は下のいずれかの方向,及び左又は右のいずれかの 3 方向について,質量 15 kg

のおもりをつるして引っ張り,取っ手取付け部の状態を調べる。ただし,埋込み式のように,左右,上下

に引っ張れない構造の場合は,手前方向だけについて行う。


9

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  4  取っ手取付け部の強度試験

11.2.6

扉取付け部の強度  図 のように洗面化粧台を平らな床面に固定し,扉の先端から 50 mm の位置

に,質量 15 kg のおもりをつり下げる。次に,約 45°から約 90°までの角度の範囲で毎分 5∼10 往復の速

さで,300 回開閉を繰り返し,その後おもりを除き,扉の開閉に支障がないかどうかを調べる。

  5  扉取付け部の強度試験

11.2.7

洗面化粧台の天板の耐衝撃性  天板の水平で平らな面を選び,その中央付近の 5 か所で,JIS B 1501

に規定する直径 19.05 mm の鋼球(質量約 28.1 g)を,90 cm の高さから力を加えないで各 1 回落とす。こ

れによってひび割れ,はく離及び著しい白化又はくぼみが生じないかどうかを調べる。試験片を用いる場

合は,コンクリートの床上に,比重 0.7 以上,厚さ約 3 cm の木材の板を置き,その上に試験片を使用面を

上にして置き,上記の試験を行う。ただし,陶器製の部分には,この試験は適用しない。

11.3

塗膜試験

11.3.1

耐摩耗性  鋼板ほうろうの部分については,ほたる石粉(

8

)

約 1 g を直径約 10 mm の円形状にふりか

け,その上に質量 1 kg の器具(

9

)

を手で動かして約 2 cm の間を往復する。この操作を 1 回とし,10 回繰り

返し,ほうろう面のすりきずの有無を拡大鏡(倍率約 5 倍)で調べる。

注(

8

)

ほたる石粉は,モース硬度 4 で 177∼250

µm の粉末度に粉砕したもの。


10

A 4401

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(

9

)

器具は,径 30 mm の円柱形金属製とし,その底面を平らにし,かつ,セーム皮(なめししか皮)

で被覆したものとする。

また,アルミニウム合金の部分については,JIS H 8601 

表 6(耐摩耗性)の砂落し摩耗試験によって

試験を行う。ただし,鋼板ほうろう,アルミニウム合金以外の材料には適用しない。

11.3.2

密着性  試験片の塗膜又は表面に,鋭利な刃物で,下地材に達するように,鋼製にあっては 1 mm

×1 mm,木製にあっては 2 mm×2 mm の直交するます目を 100 個作る。その上に JIS Z 1522 に規定する

セロハン粘着テープを張り付け,それをはがして塗膜又は表面層のはがれを調べる。ただし,塗装鋼板,

木部塗装品以外の材料には適用しない。

11.3.3

耐食性  塗装鋼板の場合は,大きさ 50 mm×150 mm の試験片に,図 に示すように,鋭利な刃物

で鋼板に達するようにきずをつけ,JIS Z 2371 による塩水噴霧試験を 96 時間行った後,きずの両側 3 mm

以外の部分について赤さびの有無を調べる。アルミニウム及びアルミニウム合金の場合は,JIS H 8601 

表 及び表 による。ただし,塗装鋼板,アルミニウム及びアルミニウム合金以外の材料には適用しない。

                              単位  mm

  6  耐食性試験

11.3.4

耐汚染性  試験体に JIS S 6026 に規定する黒のクレヨンで直径 10 mm の円を描き,24 時間放置し

た後,中性洗剤又は表面材を損傷しない溶剤でぬぐい,クレヨンの跡が著しく目立つかどうかを調べる。

11.3.5

耐酸・耐アルカリ性  試験体の試験面を JIS K 8102 に規定するエタノールで洗い,3 cm×3 cm の

ろ紙を 3 枚重ねて置き,耐酸試験の場合は,くえん酸溶液(

10

)

,耐アルカリ試験の場合は炭酸ナトリウム溶

液(

11

)

をスポイトで滴下し,常温で 15 分間放置してからろ紙を取り去り,水洗いし,乾いた布でふく。そ

の後,次のいずれかの方法によって表面の変化を調べる。ただし,アルミニウム合金の場合は,耐酸・耐

アルカリ性試験の代わりに,11.3.3 の耐食性試験による。

a)

鋼板,ほうろう,アクリル樹脂粉体塗装鋼板の場合は,試験面に 3B の鉛筆で数本の線を強く押して

書き,水中に浸して固く絞ったガーゼでこの線のマークをこすり取り,

鉛筆の線こんの有無を調べる。

b)

樹脂系人造石及びガラス繊維強化ポリエステル樹脂の場合は,バーコル硬度計を用い,試験体の 10

か所以上について硬さを測定し,平均値を求めるとともに,ひび割れ及び著しい変色の有無を調べる。

注(

10

)

くえん酸溶液は,JIS K 8283 の特級結晶くえん酸 10 g を純水 100 ml に溶解して調製する。ただ

し,調製後 48 時間以上経過したものは使用してはならない。

(

11

)

炭酸ナトリウム溶液は,JIS K 8625 の特級無水炭酸ナトリウム 10 g を純水 100 ml に溶解して調

製する。

11.4

耐久性試験

11.4.1

冷熱の繰返し試験  冷熱の繰返し試験は,次による。ただし,陶器製のものは JIS A 5207 の 8.2(急

冷試験)の試験法による。

a)

製品又は洗面器を平らな床の上に置き,排水口は漏れのないように適切な栓をする。

b)

オーバーフロー口まで給湯し,シールドワイヤ式電熱器などを用いて,温度 80  ℃±2  ℃に 20 分間保

持する。


11

A 4401

:2005

c) 20

分間経過した後直ちに排水し,温度 0∼5  ℃の冷水を 1 分間以内にオーバーフロー口まで給水し,5

分間保持した後排水する。

d)  b)

及び c)を 1 サイクルとして 24 サイクル繰り返し,終了後洗面器の表面のひび割れ,変形及び著しい

変色・退色の有無を目視によって調べる。

11.4.2

鏡の試験  鏡の試験は,次による。

a)

耐温水性試験は,試験片を 60  ℃±3  ℃の温水中に,ガラス面を下にして 3 時間浸せきした後,目視

で銀鏡膜のしけ及び膨れの有無を調べる。

b)

耐湿性試験は,試験片を 60  ℃±3  ℃の飽和水蒸気中に入れ,8 時間放置した後,そのまま 16 時間放

冷する。これを 5 サイクル繰り返した後,目視で銀鏡膜のしけ及び膨れの有無を調べる。

c)

耐ホルマリン性試験は,試験片を常温で,JIS K 8872 に規定するホルマリンの平衡蒸気中に 120 時間

放置した後,目視で銀鏡膜のしけ及び膨れの有無を調べる。

d)

耐塩分性試験は,試験片の縦半分を常温で 3  %食塩水に 24 時間浸せきした後,目視で銀鏡膜のしけ

及び膨れの有無を調べる。

e)

鏡の塗膜の密着性試験は,試験体の塗膜又は表面層に,鋭利な刃物で素地に達するように,1 mm 間

隔で相互に直交するけがき線を 11 本ずつけがき,1 mm×1 mm のます目を 100 個作る。この碁盤目の

上に,JIS Z 1522 に規定する幅 12 mm のテープを完全に粘着させ,直ちにテープを表面に直角に保ち

つつ瞬間的に引きはがし,塗膜又は表面層のはがれの個数を数える。

11.5

照度  周囲から光が入射しない黒色の幕の中で,図 に示す方法によって試験体に使用電圧を加え,

電球は 5 分間,蛍光灯は 30 分間点灯した後,JIS C 1609 に規定する照度計又はそれと同等のもので照度を

測定する。測定は 5 分間受光部を露光した後,行うものとする。

備考1.  測定点は,鏡面の中心点とする。

2.

測定器の受光面は,鏡面に平行に置く。また,位
置決めは,両面黒色のガイド板などで行うとよい。

  7  照度試験

11.6

排水栓の引張試験  ばねばかりなどを用いて,鎖取付け部と排水栓取付け部との間に 49 N の張力を

加え,鎖その他の部品の破壊及び変形の有無を調べる。

11.7

水漏れ試験  洗面器の排水器具本体の端末を密閉した後,あふれ面まで水を入れ,30 分間放置した

後,各部の水漏れの有無を調べる。

11.8

通電・作動試験  ユニットの電源部に定格電圧を加え,各電気器具の作動及びコンセントの通電を

確認する。

11.9

電気絶縁試験


12

A 4401

:2005

a)

絶縁抵抗  500  Vの絶縁抵抗計によって,充電部とアースするおそれのある非充電金属部との絶縁抵

抗を調べる。

b)

絶縁耐力  絶縁抵抗試験の後,充電部とアースするおそれのある非充電金属部との間に 1 000  Vの交

流電圧を 1 分間加え異常の有無を調べる。

12.

検査  洗面化粧ユニット類は,寸法及び品質を検査して合否を決定する。ただし,検査は,合理的な

抜取方法によってもよい。

13.

表示  洗面化粧ユニット類には,次の事項を容易に消えない方法で,設置後も見えやすい箇所に表示

しなければならない。

a)

洗面器の材質

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年月又はその略号

d)

商品名

14.

使用説明書の記載事項  洗面化粧ユニット類には,使用説明書などを添付して,次のような注意事項

を記載する。

a)

洗面器高さ,幅,全高,奥行寸法(製品寸法)及び配管位置の表示(

参考図参照)

b)

取付方法と取付け上の注意

c)

本体の主要材料

d)

熱湯に対する注意

e)

火のついたたばこに対する注意

f)

硬いものの落下及び摩擦に対する注意

g)

除光液,マニキュア,殺虫剤,塩素系洗剤などに対する注意

参考図

h)

使用材料に対する注意事項

1)

使用材料の材質

2)

製品に使用した構成材のホルムアルデヒド放散区分


13

A 4401

:2005

例  構成材料

        内装仕上げ部分                            下地部分

ホルムアルデヒド

発散建築材料

放散区分

ホルムアルデヒド

発散建築材料

放散区分

化粧 PB

化粧合板 
集成材 
化粧 MDF

F

☆☆☆☆

F

☆☆☆☆

F

☆☆☆☆

F

☆☆☆☆

化粧 PB

接着剤 
塗料

F

☆☆☆☆

F

☆☆☆

F

☆☆☆


14

A 4401

:2005

付表  1  引用規格

JIS A 5207

  衛生陶器

JIS A 5532

  浴槽

JIS A 5536

  床仕上げ材用接着剤

JIS A 5549

  造作用接着剤

JIS A 5908

  パーティクルボード

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS C 1609

  照度計

JIS C 7501

  一般照明用電球

JIS C 8106

  施設用蛍光灯器具

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS H 4100

  アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材

JIS H 8601

  アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜

JIS H 8610

  電気亜鉛めっき

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS H 8641

  溶融亜鉛めっき

JIS K 5531

  ニトロセルロースラッカー

JIS K 5651

  アミノアルキド樹脂塗料

JIS K 5961

  家庭用屋内木床塗料

JIS K 5962

  家庭用木部金属部塗料

JIS K 6717-1

  プラスチック−ポリメタクリル酸メチル(PMMA)成形用及び押出用材料−第 1 部:

呼び方のシステム及び仕様表記の基礎

JIS K 6717-2

  プラスチック−ポリメタクリル酸メチル(PMMA)成形用及び押出用材料−第 2 部:

試験片の作り方及び諸性質の求め方

JIS K 6718-1

  プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性−第 1 部:キャスト板

JIS K 6718-2

  プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性−第 2 部:押出板

JIS K 6903

  熱硬化性樹脂高圧化粧板

JIS K 8102

  エタノール(95)(試薬)

JIS K 8283

  くえん酸一水和物(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8872

  ホルムアルデヒド液(試薬)

JIS R 3202

  フロート板ガラス及び磨き板ガラス

JIS R 3203

  型板ガラス

JIS R 3208

  熱線吸収板ガラス

JIS S 6026

  クレヨン及びパス

JIS Z 1522

  セロハン粘着テープ

JIS Z 2371

  塩水噴霧試験方法


15

A 4401

:2005

日本農林規格  針葉樹の造作用製材

日本農林規格  針葉樹の下地用製材

日本農林規格  広葉樹製材

日本農林規格  押角及び耳付材

日本農林規格  合板

日本農林規格  集成材

日本農林規格  単板積層材

関連規格  JIS A 1460  建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法−デシケーター法

JIS A 1901

  建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物

放散測定方法−小形チャンバー法