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A 1718

:2011

(1) 

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  試験項目

2

4

  試験

2

4.1

  数値の丸め方 

2

4.2

  試験条件 

2

4.3

  試験装置 

2

4.4

  試験項目及び適用する浴槽の種類 

2

5

  試験方法

3

5.1

  エプロン面の変形試験 

3

5.2

  満水時の変形試験

4

5.3

  砂袋衝撃試験 

4

5.4

  落球衝撃試験 

5

5.5

  煮沸試験 

5

5.6

  載荷試験 

6

5.7

  止水試験 

7

5.8

  汚染試験 

8

5.9

  溶接部の状態試験

9

5.10

  保温試験 

9

5.11

  ピンホール検出試験

9

5.12

  剥離及びひび割れ試験 

9

5.13

  耐熱試験 

10

5.14

  密着性試験 

10

5.15

  耐酸試験 

10

5.16

  耐アルカリ試験

10

5.17

  排水器具の引張強さ試験 

11

5.18

  高断熱試験 

11

6

  試験報告書 

12


A 1718

:2011

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。

これによって,JIS A 1718:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 A

1718

:2011

浴槽の性能試験方法

Test methods for bathtubs

序文 

この規格は,1994 年に制定され,その後 2 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2007 年に

行われたが,その後の我が国の実情を反映させるため技術内容を変更し,対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,浴槽の性能試験方法について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 5532

  浴槽

JIS B 1501

  転がり軸受−鋼球

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS K 5107

  カーボンブラック(顔料)

JIS K 6253

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8283

  くえん酸一水和物(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8799

  フェノールフタレイン(試薬)

JIS L 0803

  染色堅ろう度試験用添付白布

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

JIS S 6006

  鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いるしん

JIS Z 2343-1

  非破壊試験−浸透探傷試験−第 1 部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の

分類

JIS Z 2343-2

  非破壊試験−浸透探傷試験−第 2 部:浸透探傷剤の試験

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

JIS Z 8722

  色の測定方法−反射及び透過物体色


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試験項目 

試験項目は,

表 による。

表 1−試験項目 

試験項目

試験項目の説明

測定単位

試験 
箇条

エプロン面の変形

エプロンの水平外力に耐え得る程度。 mm

 5.1 

満水時の変形

満水にしたときの浴槽の変形の程度。 mm

 5.2 

砂袋衝撃

人体による衝撃を与えたときの表面の程度。

 5.3 

落球衝撃

底面に化粧瓶などが落下したときの破損の程度。

 5.4 

煮沸

一定時間の煮沸に耐え得る程度。

 5.5 

載荷

底面及び上縁面の外力に耐え得る程度。

 5.6 

止水

水を入れたときの排水栓部の水ぬ(濡)れの程度。

l/h

 5.7 

汚染

使用中に起きる浴槽面の汚れの程度。 %

 5.8 

溶接部の状態

浴槽部位の溶接強さの程度。

 5.9 

保温

湯水の温度低下の程度。

 5.10 

ピンホール検出

製造時に起きるピンホールの検出。

 5.11 

剥離及びひび割れ

製造時の剥離及びひび割れの検出。

 5.12 

耐熱

温水冷水の繰返しによる耐熱の程度。

 5.13 

密着性

底面に化粧瓶などが落下したときの表面材の剥離などの程度

 5.14 

耐酸

酸性溶液に耐え得る程度。

 5.15 

耐アルカリ

アルカリ性溶液に耐え得る程度。

 5.16 

排水器具の引張強さ

排水器具の使用時の引張力に耐え得る程度。

 5.17 

高断熱

高断熱浴槽の湯水の温度低下の程度。

 5.18 

試験 

4.1 

数値の丸め方 

数値の丸め方は,JIS Z 8401 による。

4.2 

試験条件 

試験場所の条件は,特に規定のない限り,JIS Z 8703 に規定する常温,常湿とする。

4.3 

試験装置 

試験装置は,所定の性能値を必要な精度で測定できる装置とする。

なお,試験時の安全性については,十分に配慮されていなければならない。

4.4 

試験項目及び適用する浴槽の種類 

試験項目及び適用する浴槽の種類を,

表 に示す。

試験体は,指定がない限り,製品(全形)を使用する。ただし,汚染,耐熱,密着性,耐酸及び耐アル

カリ試験には,試験片を用いる。試験片は 100 mm×100 mm とし,製品から切り取るか,又は技術的生産

条件が同一のものを使用する。


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表 2−試験項目及び適用する浴槽の種類 

浴槽の種類

試験項目

鋳鉄

ほうろう

鋼板

ほうろう

ステンレス

鋼板

熱可塑性

プラスチック

熱硬化性

プラスチック

エプロン面の変形

満水時の変形

砂袋衝撃

落球衝撃

煮沸

載荷

止水

汚染

溶接部の状態

保温

ピンホール検出

剥離及びひび割れ

耐熱

密着性

耐酸

耐アルカリ

排水器具の引張強さ

高断熱

a)

注記  ○:試験の実施が必要。−:試験の実施を必要とはしない。 

a)

  JIS A 5532

に規定する高断熱浴槽を対象とする。

試験方法 

5.1 

エプロン面の変形試験 

エプロン面の変形試験は,

図 に示すように,試験体のエプロン面の反対側が壁などに接するように固

定して,平らな床の上に試験体を置き,エプロン面の中心に,押しばねばかりによって 150 N の力を加え,

JIS B 7503

に規定するダイヤルゲージなどを用いて,

図 に示す測定点の変形を測定する。ただし,押し

ばねばかりの先端には直径 23 mm の木製円板を付け,厚さ約 7 mm,直径 25 mm のゴム板を介して荷重を

加える。

なお,測定点は,エプロン面の中心の側方 30 mm の位置とし,試験は全てのエプロン面について行う。


4

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単位  mm

図 1−エプロン面の変形試験 

5.2 

満水時の変形試験 

満水時の変形試験は,

図 に示すように,試験体を剛性のある床の上に置き,これに水を満たし,JIS B 

7503

に規定するダイヤルゲージなどを用いて,底面排水口の中心部及び上縁面の長短辺それぞれの中央 4

か所の変位量を測定する。

たわみは,注水前と満水直後とのダイヤルゲージの変位量から読み取る。

図 2−満水時の変形試験 

5.3 

砂袋衝撃試験 

砂袋衝撃試験は,試験体を剛性のある床の上に置き,底面のほぼ中央部に,

図 に示す質量 7 kg の砂袋

を半球部を下にして 1 m の高さから自由落下させる。落下後,変形,保温材の剥離など使用上有害な異常


5

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の有無を調べる。ただし,半球部は,ゴム又は皮革製の円周 75 cm∼78 cm のバスケットボール(公認球)

を利用する。

なお,砂袋には乾燥した標準砂を入れ,砂袋底部から約 20 cm 上部を縛る。

図 3−砂袋衝撃試験 

5.4 

落球衝撃試験 

落球衝撃試験は,

試験体を剛性のある床の上に置き,

底面のほぼ中央に,

JIS B 1501

に規定する呼び 1 3/16

(直径約 30 mm,質量約 112 g)の鋼球を 2 m の高さから自由落下させる。落下場所にチョークテストを

施し,表面のひび割れの有無を調べる。ただし,チョークテストは,浴槽の色と識別できる色の色チョー

クを粉末にして,ガーゼなどに付けて浴槽の表面の縦横方向に一様に擦り込んだ後,ガーゼなどで拭き取

った面のひび割れなどを調べる。

5.5 

煮沸試験 

煮沸試験は,次のとおり行う。

a)

試験体を平らな床の上に置き,試験体の深さの約 80 %以上まで(オーバーフロー口を設けてある場合

は,オーバーフロー口からあふれるまで)水を満たし,投げ込みヒータなどで加熱する。

b)

試験中,常に水位を一定に保つため,適切な方法で給水し,湯温を 90  ℃以上に保持する。ただし,

熱可塑性プラスチック浴槽については,湯温を 80  ℃以上に保持する。

c)

温度の測定位置は,

図 に示すように,中央部の深さ 100 mm の位置とする。

d)

試験は,次の 1)3)  を 1 サイクルとし,これを 12 サイクル行う。

なお,試験開始時は,湯温が b)  に規定する温度以上になったときとする。

1)  a) 

の条件で給水又は給湯する。

2)  b) 

の条件で 8 時間保持する。

3)  c) 

が終了したら直ちに排水し,試験体の温度が常温になるまで放置する。

e)

試験終了後,試験体表面のひび割れ,変色,変形などの有無を調べる。

注記  煮沸試験をするときは,5.7.1 の止水試験 A に規定する方法で閉栓する。


6

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単位  mm

図 4−温度の測定位置 

5.6 

載荷試験 

載荷試験は,次のとおり行う。

a)

底面の載荷試験  図 に示すように,裏面に JIS K 6253 に規定するタイプ A デュロメータ硬さ 63∼

73

で厚さ約 10 mm のゴム板を貼った直径 280 mm の荷重板を介して,試験体の底面中央部に 1 470 N

(荷重板の質量を含む。

)の荷重を 3 分間加える。その後,荷重を除いて,表面の変形,ひび割れ,保

温材の剥離など使用上有害な異常の有無を調べる。

単位  mm

図 5−底面の載荷試験 

b)

上縁面の載荷試験  a)  の試験終了後,図 に示すように,裏面に厚さ約 10 mm のゴム板を貼った大

きさ 280 mm×100 mm の荷重板を,試験体の相対する長さ方向の上縁面水平部中央に載せ,載荷板を

介して 1 570 N(載荷板及び 2 個の荷重板の質量を含む。

)の荷重を 3 分間加える。この場合,荷重板

の中央に集中荷重を加えるか又は左右均等に分布荷重を加える。その後,荷重を除いて,表面の変形,

ひび割れ,保温材の剥離など使用上有害な異常の有無を調べる。


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単位  mm

図 6−上縁面の載荷試験 

5.7 

止水試験 

止水試験は,試験体を適切な高さの水平台に載せ,次の方法で試験を行い,いずれの場合も試験は同一

の試験体及び排水栓について 3 回行い,その最大値をとる。

ゴム栓以外の排水栓の場合は,5.7.2 の試験は行わない。

5.7.1 

止水試験 

止水試験 A は,次による。

a)

ゴム栓を使用した排水器具の場合  排水栓の鎖の下から約 10 cm の位置をもち,排水口の真上約 1 cm

の位置から排水栓を自由落下させて閉栓し,更に上方から 50 N の力で押さえて閉栓する。次に,排水

口付近の水深が約 40 cm になるまで給水する。給水後 1 時間の漏水量を測定する。

b)

ゴム栓以外の排水器具の場合  排水口を閉栓した後,排水口付近の水深が約 40 cm になるまで給水す

る。給水後 1 時間の漏水量を測定する。

なお,ゴム栓以外の排水器具とは,メカ式などワンアクションで作動するようなものをいう。

5.7.2 

止水試験 

排水栓を上方から押さえることなく,自由落下させて閉栓し,5.7.1 a)  と同じ試験を行う。

5.7.3 

止水試験 

止水試験 C は,次による。

a)

ゴム栓を使用した排水器具の場合  排水口を閉栓した後,ほぼ満水まで給水する。給水後,鎖を排水

栓から約 45 cm の位置で引き上げて排水を行い,排水口付近の水深が約 40 cm まで低下したとき,排

水栓を排水口の真上約 1 cm の位置から(

図 参照)落とし込んで再び閉栓する。閉栓後 1 時間の漏水

量を測定する。ただし,鎖が短い場合には,鎖取付具から約 10 cm の位置をもって排水してもよい。


8

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単位  cm

図 7−止水試験(ゴム栓を使用した排水器具の場合) 

b)

ゴム栓以外の排水器具の場合  排水口に閉栓した後,ほぼ満水になるまで給水する。次に,通常の動

作で開栓し,排水する。排水口付近の水深が約 40 cm まで低下したとき,通常の方法で閉栓する(

8

参照)

。閉栓後 1 時間の漏水量を測定する。

単位  cm

図 8−止水試験(ゴム栓以外の排水器具の場合) 

5.8 

汚染試験 

汚染試験は,煮沸試験の終了した試験体の内側面の中央から,大きさ約 100 mm×100 mm の試験片を 3

個切り出し,それぞれの試験片について,次の順序によって試験を行う。

a)  JIS L 0803

に規定する綿 3 号の布に 5 %化粧石けん水を付けて試験片の表面を 20 往復こすり,水で洗

浄した後,循環式空気乾燥機を用いて,温度 50±3  ℃で 30 分間乾燥し,色差計で汚染前の拡散反射


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率を測定する。ただし,拡散反射率は,JIS Z 8722 に規定する 刺激値とする。

b)

日本薬局方による白色ワセリン及び JIS K 5107 に規定する顔料用カーボンブラックを,質量比 10 対 1

の割合で混練した汚染物質約 1 g を布に付け,試験片の表面に,縦横にそれぞれ 5 往復均等に力を入

れて擦り込み,汚染部分に時計皿をかぶせて常温で 30 分間放置後,布で十分に拭き取り,a)  と同じ

操作で汚染洗浄後の拡散反射率の測定を行う。汚染回復率は,次の式によって求め,3 個の試験片の

平均値で表す。

100

2

1

×

=

Y

Y

Y

ここに,

Y

:  汚染回復率(%)

Y

1

:  汚染洗浄後の拡散反射率

Y

2

:  汚染前の拡散反射率

5.9 

溶接部の状態試験 

溶接部の状態試験は,次のとおり行う。

a)  JIS Z 2343-1

表 1(探傷剤)に規定された探傷剤を使用し,JIS Z 2343-2 の箇条 6(試験方法及び要

求事項)に従い試験を行う。

b)

溶接部の割れ,ピンホールなどの使用上有害な異常の有無を調べる。

5.10 

保温試験 

保温試験は,次のとおり行う。

a)

試験室は,JIS Z 8703 の温度 20  ℃  2 級,湿度 65 % 20 級[20±2  ℃,

(65±20)%]の標準状態とす

る。

b)

浴槽内に,45  ℃を超えない湯を浴槽の深さの約 70 %になるように給湯し,速やかに JIS A 5532 に規

定する専用ふろふたで塞いで 20 分間以上放置する。浴槽内の湯温が 40±2  ℃になった時点から試験

を開始し,2 時間後の湯温を測定する。

c)

測定位置は,

図 11 に示すように平面方向中央,深さは湯面から 100 mm,底面から 100 mm 及びその

中間の 3 か所とし,保温性能を示す湯温はその平均値とする。

5.11 

ピンホール検出試験 

ピンホール検出試験は,電解法又は高圧放電法によって行う。

a)

電解法  電解法は,試験体の素地を陰極,電解液を含ませた端子を陽極とし,この端子でほうろうの

表面をなで,その発色の有無によってピンホールを検出する。このときの電圧は,直流 60 V∼80 V と

する。

電解液は,JIS K 8150 に規定する塩化ナトリウム 2 g 及び中性界面活性剤 1 g を純水 100 ml に溶か

す。これに,JIS K 8799 に規定するフェノールフタレイン 1 g を JIS K 8102 に規定するエタノール(95)

100 ml

に溶かした液を約 0.1 ml 添加して調製する。

b)

高圧放電法  高圧放電法は,交流又は直流電圧で常温時において試験機の先端をほうろう表面に軽く

接しながら移動させ,スパークの発生によってピンホールの有無を調べる。このときの電圧は,2 000

V

∼3 000 V とする。

5.12 

剥離及びひび割れ試験 

剥離及びひび割れ試験は,赤インキ(赤色アニリン染料の 1 %溶液)を浸した布で試験体の表面を摩擦

し,2∼3 分間放置後,乾いた布で拭き取り,着色の有無を調べる。


10

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5.13 

耐熱試験 

耐熱試験は,試験片を水温より約 100  ℃高い容器内で 20 分間加熱した後,直ちに水中に投入する。こ

の操作を 1 回とし,3 回繰り返して行い,剥離及びひび割れの有無を調べる。

なお,水温は,20  ℃以下とする。

5.14 

密着性試験 

密着性試験は,試験体の底面中央部に,JIS B 1501 に規定する直径約 36.5 mm の鋼球(質量約 200 g)を

1 m

の高さから落下させ,その直後の剥離の有無を調べる。

なお,試験片を使用する場合は,

図 に示す乾燥した堅木の枠で,試験片の面が水平になるように固定

し,上記と同様な試験を行う。

単位  mm

図 9−密着性試験 

5.15 

耐酸試験 

耐酸試験は,試験片の表面を JIS K 8102 に規定するエタノール(95)で洗い,JIS P 3801 に規定する 2

種で 30 mm×30 mm の大きさのろ紙を 3 枚重ねて置き,くえん酸をスポイトで滴下して,常温で 15 分間

放置する。ろ紙を取り去り,水洗いし,乾いた布で拭く。その後,JIS S 6006 に規定する HB 鉛筆で試験

面に数本の線を強く押して書く。水中に浸して硬く絞ったガーゼでこの線マークをこすり取り,線マーク

の有無,光沢変化を調べる。ただし,くえん酸溶液は,JIS K 8283 に規定する特級結晶のくえん酸一水和

物 10 g を純水 100 ml に溶解して調製する。

5.16 

耐アルカリ試験 

耐アルカリ試験は,試験片の表面を JIS K 8102 に規定するエタノール(95)で洗い,JIS P 3801 に規定

する 2 種で 30 mm×30 mm の大きさのろ紙を 3 枚重ねて置き,

炭酸ナトリウム溶液をスポイトで滴下して,

常温で 15 分間放置する。ろ紙を取り去り,水洗いし,乾いた布で拭く。その後,JIS S 6006 に規定する


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HB

鉛筆で試験面に数本の線を強く押して書く。水中に浸して硬く絞ったガーゼでこの線マークをこすり

取り,変色,線マークの有無を調べる。ただし,炭酸ナトリウム溶液は,JIS K 8625 に規定する特級無水

炭酸ナトリウム 10 g を純水 100 ml に溶解して調製する。

5.17 

排水器具の引張強さ試験 

排水器具にゴム栓を使用した浴槽の場合には,

図 10 に示すように,ばねばかりなどを用いて,排水栓側

の接続リングを 200 N の引張力を加え,鎖その他の部品の破損及び接続リングの変形の有無を調べる。

図 10−排水器具の引張強さ試験 

5.18 

高断熱試験 

高断熱試験は,次のとおり行う。

a)

試験は,周辺の温度を一定に調節できる試験室内に浴槽又は浴室ユニットを設置して行う。

b) 

試験室の環境温度は,10±2  ℃とする。ただし,浴室ユニット形の場合は,ドアを開けた状態とする。

c) 

浴槽内に,45  ℃を超えない湯を浴槽の深さの約 70 %になるように給湯し,速やかに JIS A 5532 に規

定する専用ふろふたで塞いで 20 分間以上放置する。浴槽内の湯温が 40±2  ℃になった時点から試験

を開始し,4 時間後の湯温を測定する。

d)

測定位置は,

図 11 に示すように平面方向中央,深さは湯面から 100 mm,底面から 100 mm 及びその

中間の 3 か所とし,断熱性能を示す湯温はその平均値とする。


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単位  mm

図 11−湯温の測定 

試験報告書 

試験報告書には,次の事項を記載する。

a)

試験体の名称,種類及び寸法

b)

試験場所の環境条件

c)

試験項目及び結果

d)

試験後に試験体に異常を認めた場合は,その状況

e)

試験年月日

f)

試験機関及び試験実施者