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A 1530

:2014

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  試験装置  

2

5

  試験体及び試験体取付枠  

3

5.1

  試験体  

3

5.2

  試験体取付枠  

3

6

  試験 

3

6.1

  試験体の取付け  

3

6.2

  試験環境  

3

6.3

  試験手順  

3

7

  試験結果の記録  

5

8

  報告書の記載事項  

5

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

6


A 1530

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本サッシ協会(JSMA)及び

一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があ

り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1525:1996 及び JIS A 1550:2000 は廃止され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

1530

:2014

建具の開閉繰返し試験方法

Windows and doors-Resistance to repeated opening and closing-

Test method

序文 

この規格は,2005 年に第 2 版として発行された ISO 8274 を基とし,我が国の実情を反映させるため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,JIS A 1513 に規定する試験項目のうち,サッシ及びドアセットの開閉繰返し試験方法につ

いて規定する。ただし,自動ドアを除く。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 8274:2005

,Windows and doors−Resistance to repeated opening and closing−Test method

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1513

  建具の性能試験方法通則

JIS A 1519

  建具の開閉力試験方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

スイング 

主に枠の面外に戸が移動する開閉形式。

3.2 

スライディング 

主に枠の面内を戸が移動する開閉形式。


2

A 1530

:2014

試験装置 

試験装置は,次によって構成する。

a) 

試験体取付装置  試験体取付装置は,試験体を通常の使用に準じた状態に取り付けられるものとし,

試験中に生じるあらゆる変形が試験結果に影響を与えないように,十分に剛性のあるものとする。

b) 

開閉装置  開閉装置は,油圧式,圧搾空気式又は電気式の回転運動機,及び直線運動のシリンダー又

は適切な機構のもので,常に同等の開閉動作を行うよう運動を制御し,戸の連続開閉ができるものと

する。

c) 

変位測定装置  スイングの開閉繰返しに用いる変位測定装置は,測定点における戸の面内位置を測定

するものとし,±0.1 mm 以下の精度をもち,定期的に校正された測定機器を使用する。

単位  mm

図 1−試験装置(スイングの例) 


3

A 1530

:2014

図 2−試験装置(スライディングの例) 

試験体及び試験体取付枠 

5.1 

試験体 

試験体は,使用状態に組み立てられたものとする。

なお,ガラスの質量調整として鉄板,板ガラスなどの板状のものを戸に付加してもよい。また,ガラス

の質量調整をする場合,戸の重心は,ガラスが正規に組み込まれた場合に比べて著しく変化しない位置と

する。

5.2 

試験体取付枠 

試験体を試験体取付装置に取り付けにくい場合には,試験体取付枠を用いてもよい。この場合,試験体

取付枠は,試験の目的に適した十分に剛性のあるものでなければならない。

試験 

6.1 

試験体の取付け 

試験体は,水平・垂直を正しく,かつ,ねじれ及び曲がりのないように試験体取付装置に取り付ける。

6.2 

試験環境 

試験の環境は,JIS A 1513 の 3.3(試験環境)に規定する標準状態

1)

とする。ただし,指定のある場合は,

受渡当事者間の協議による。

1)

  JIS A 1513

に規定する標準状態とは,温度 5∼35  ℃,相対湿度 45∼85 %,気圧 860∼1 060 hPa

をいう。

6.3 

試験手順 

6.3.1 

スイングの開閉繰返し試験 

試験は,次の試験手順で行う。

a) 

開閉確認  5 回戸を開閉し

2)

,正常に作動することを確認する。

b) 

開閉力の測定  通常,JIS A 1519 によって開閉力を測定する。


4

A 1530

:2014

c) 

原位置の測定  閉じ位置で図 に示す変位測定点の原位置を測定する。

なお,変位測定点は,戸先の上端・下端の各端面から 50 mm±5 mm の位置とし,戸の面内位置を

測定する。

d) 

戸の開閉操作条件  戸の開閉操作は,次の条件とする。

1)

戸の 1 分間当たりの開閉回数は,通常,5∼10 回とし,開く・閉じるをもって 1 回とする。

注記  1 分間当たり 5∼10 回の戸の開閉とは,1 回当たりの動作時間の合計が 6∼12 秒の範囲をいう。

この場合,開閉装置がハンドルを操作する時間などは含めなくてよい。

なお,手で戸を直接開閉しない建具(オペレータハンドルを操作して開閉するサッシなど)

の場合は,実際に人が開閉に要する時間を基に 1 分間当たりの開閉回数を決定することが望ま

しい。

2)

戸の開き角度は,80°±5°とする。

戸の全開放角度が上記未満の場合は,その限界角度∼限界角度−5°の範囲とし,上記を上回る場

合は,受渡当事者間の協議によってもよい。

e) 

戸の開閉繰返し  次の条件によって,規定された開閉回数

3)

まで開閉を繰り返す。

1)

ドアセットの開閉繰返しは,次による。

−  スプリングラッチボルトは,閉じるごとにストライクプレートに収める

4)

−  戸を開くときは,把手を用いて行う。

−  戸を閉じるときは,

図 に例示する試験装置のアームなどによって行うが,アームなどは戸が枠

に当たる際,戸に余計な負荷をかけないようにする。また,自動閉鎖機構をもつ場合は,その機

構によって戸を閉じる。

2)

サッシの開閉繰返しは,

図 に例示する試験装置のアームなどによって,戸を押し引きして行う。

f) 

試験中の面内変位の測定  開閉繰返し試験中に面内変位の測定を行う場合は,閉じ位置にて行う。

なお,測定結果の表示は JIS Z 8401 の規則 A によって,小数点以下 1 桁に丸める。

g) 

試験中の開閉確認  戸を開閉し

2)

,開閉支障の有無,変形損傷の有無などの確認を行う。

h) 

開閉繰返し後の面内残留変位の測定  規定された開閉回数

3)

終了後に,f)と同じ方法によって行う。

i) 

開閉繰返し後の開閉力の測定  規定された開閉回数

3)

終了後に,開閉力の測定を b)と同じ方法によっ

て行う。

j)

開閉繰返し後の開閉確認  i)  の測定の後に,戸を開閉し

2)

,開閉支障の有無,変形損傷の有無などの

確認を行う。

2)

戸を開閉しとは,実際に手を添えて開閉することをいう。また,この場合の開閉には,施解

錠操作を含む。

3)

規定された開閉回数とは,製品規格で規定する回数をいう。製品規格によらない場合は,受

渡当事者間で取り決めた回数による。

4)

戸が確実に閉位置に収まる開閉動作ができるものであれば,ラッチが突出しないように固定

してあってもよい。

6.3.2 

スライディングの開閉繰返し試験 

試験は,次の試験手順で行う。

a) 

開閉確認  5 回戸を開閉し

2)

,正常に作動することを確認する。

b) 

開閉力の測定  通常,試験前に,JIS A 1519 によって開閉力を測定する。

c) 

戸の開閉操作条件  戸の開閉操作は,次の条件とする。


5

A 1530

:2014

1)

戸の 1 分間当たりの開閉回数は,通常,5∼10 回とし,開く・閉じるをもって 1 回とする。

注記  大開口サッシなど,走行距離が長く上記の開閉回数が守れない試験体の場合は,実際に人が開

閉に要する時間を基に,1 分間当たりの開閉回数を決定することが望ましい。

2)

戸の開き位置は,閉じ位置から戸の走行可能な距離の(90±10)%とする。

d)

戸の開閉繰返し  次の条件によって,規定された開閉回数

3)

まで開閉を繰り返す。

1)

戸の開閉は,

図 に例示する試験装置などによって行う。

2)

戸の開閉操作部位は,把手などとし,操作部位が特定されていない場合は,戸先かまち又は召合せ

かまちとし,操作位置は高さの中央付近とする。ただし,指定のある場合は,受渡当事者間の協議

による。

e) 

試験中の開閉確認  戸を開閉し

2)

,開閉支障の有無,変形損傷の有無などの確認を行う。

f)

開閉繰返し後の開閉力の測定  規定された開閉回数

3)

終了後に,開閉力の測定を b)と同じ方法によっ

て行う。

g) 

開閉繰返し後の開閉確認  f)  の測定の後に,戸を開閉し

2)

,開閉支障の有無,変形損傷の有無などの

確認を行う。

試験結果の記録 

試験結果は,次の事項を記録する。

a)

総開閉回数  規定された開閉回数,又は受渡当事者間で取り決めた開閉回数に基づき,試験を実施し

た総開閉回数

b)  1

分間当たりの開閉回数  試験を実施した 1 分間当たりの開閉回数

c)

開閉操作部位及び位置  戸の開閉操作部位及びその位置

d)

試験環境  試験開始時の試験環境

e)

開閉力  試験前後の開閉力

f)

面内変位及び面内残留変位  試験中の面内変位及び試験終了後の面内残留変位

g)

開閉支障の有無及び変形損傷の有無  試験中及び試験終了後,試験体の開閉支障の有無,変形損傷な

どの観察結果

報告書の記載事項 

報告書には,次の事項を記載する。

a)

試験体の名称及び形式,試験体に使用したガラス,戸の質量,試験体図,必要な寸法など

b)

ガラスの質量調整で板状のものを戸に付加した場合,その寸法及び質量など

c)

試験結果

d)

試験機関名,担当者名及び試験実施期間

e)

その他必要と認められる事項


6

A 1530

:2014

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS A 1530:2014

  建具の開閉繰返し試験方法

ISO 8274:2005

  Windows and doors−Resistance to repeated opening and closing−

Test method

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

1

適 用 範

サ ッ シ 及 び ド ア セ

ッ ト の 開 閉 繰 返 し
試 験 方 法 に つ い て

規定し,自動ドアを

除く。

 1

サッシ及びドアセットの

開閉繰返し試験方法につ
いて規定する。

削除

JIS

では自動ドアを削除した。

自動ドアの開閉繰返しについて

は JIS A 1551(自動ドア開閉装置
の試験方法)に定められているた

め,削除した。

2

引 用 規

3

用 語 及

び定義

3.1

スイング

3.2

スライディング

 3

JIS

とほぼ同じ

削除

JIS

は開閉形式に関する用語

だけ規定した。

必要と思われる用語だけを規定

したが実質的な差異はない。

4

原理について規定

削除

JIS

では試験の原理に関する

箇条を削除した。

試験の原理については,箇条 6(試

験)に含め削除した。

4

試 験 装

5

JIS

とほぼ同じ

削除

ISO

規格の 5.1 で規定している

枠剛性に関する具体的な強度

指針及び 5.2 で規定している装

置の構成に関する要件を削除
した。

実質上の差異はない。

5

試 験 体

及 び 試 験

体取付枠

6

JIS

とほぼ同じ

追加

JIS

ではガラスの質量調整方

法を追加した。

実質上の差異はない。

6

A

 1

530


20
14


7

A 1530

:2014

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

6

試験 6.2

試験環境

試 験 環 境 を 規 定 し
ている。

温度  5∼35  ℃

相対湿度 45∼85 %

 6

JIS

とほぼ同じ

変更

ISO

規格は

温度 15∼30  ℃ 
相対湿度 25∼75 %であるが

JIS A 1513

と整合を図った。

地域の環境に合わせた。

6.3

試験手順   7  JIS とほぼ同じ

変更

ISO

規格は 7.2 で初期測定につ

いて prEN12046-1,

prEN12046-2

の操作力の測定を規定してい

るが JIS では開閉力を採用し
た。

JIS

では対象となる製品規格に,

操作力が規定されていないため,

製品規格に規定されている開閉

力を採用した。次回の ISO 規格定
期見直しの際,修正又は追加を提

案する。

 6.3.1

d)

戸の開閉操

作条件

6.3.2 c)

戸の開閉操

作条件

6.3.1 e)

,6.3.2 d)  戸

の開閉繰返し

 4

JIS

とほぼ同じ

変更

変更

削除

ISO

規格は開閉角度を 90°±

10

°と規定している。

ISO

規格は 4.1.2 で基準速度と

して規定している。

ISO

規格の 4.1.4 及び 4.1.5 に規

定する戸の基準速度・静止時間

に関する規定を削除した。

ISO

規格では基準速度及び静止

時間を規定しているが,試験設備
の能力上規定値に対応できない

場合も許容していることによっ

て,JIS ではこれらの規定を削除
した。

 6.3.1

f)

試験中の面

内変位の測定

6.3.1 g)

,6.3.2 e)  試

験中の開閉確認

 7

7.3

の 試 験 で 規 定 回 数 の

25 %

ごとに検査すること

を規定

変更

JIS

では特に規定していない。

実質上の差異はない。

7

A

 1

530


20
14


8

A 1530

:2014

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

6

試験

(続き)

6.3.1 h)

開閉繰返し

後 の 面 内 残 留 変 位
の測定

6.3.1 i)

,6.3.2 f)  開閉

繰 返 し 後 の 開 閉 力
の測定

6.3.1 j)

,6.3.2 g) 開

閉 繰 返 し 後 の 開 閉
確認

 7

7.4

の最終測定で戸の開閉

ストローク,面内変位,
操作力の測定を規定

削除

追加

JIS

では戸の開閉ストローク

及び操作力を削除した。

JIS

では開閉確認を追加した。

実質上の差異はない。

7

試 験 結

果の記録

試 験 結 果 の 記 録 に

関 す る 項 目 を 規 定
している。

 8

JIS

とほぼ同じ

削除

追加

JIS

では戸の開閉ストローク

及び戸の操作力に関する変化
率を削除した。

JIS

では 1 分間当たりの開閉回

数,開閉操作部位,試験環境,
開閉支障及び変形損傷の有無

を追加した。

実質上の差異はない。

8

報 告 書

の 記 載 事

報 告 書 の 記 載 事 項

を規定している。

 9

JIS

とほぼ同じ

変更

JIS A 1513

に関連する建具の

試験方法の記載事項と整合を
図った。

実質上の差異はない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 8274:2005,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

8

A

 1

530


20
14